JP2005095201A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パチンコ機1は、着脱交換可能な遊技盤14を有しており、この遊技盤14は例えば内枠54の後方から着脱作業を行うことができる。またパチンコ機1はその背面に裏セット58を備えており、この裏セット58は内枠54の後方にて開閉動作可能となっている。このため遊技盤14を交換する際は、外枠2から全体を手前側に回動させた状態でさらに裏セット58を内枠54の後方に開き、この間に確保されるスペース内にて遊技盤14の着脱作業を行うことができる。またこの際、確保されたスペース内で配線類を容易に取りまとめることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明の遊技機は、遊技機本体に着脱可能に取り付けられる遊技ユニットと、この遊技ユニットに設けられて遊技動作を制御する遊技制御手段と、遊技制御手段から出力される遊技状態信号を外部出力端子から出力可能とする外部出力手段とを備えることで上記の課題を解決する。外部出力手段は脱着式の遊技ユニットが交換された場合でも配線作業を行う必要がない。
具体的には、本発明の遊技機は遊技機外部に接続される外部出力端子を有した遊技機本体と、遊技機本体に着脱可能に装着されて遊技者による遊技を進行させる遊技ユニットと、遊技ユニットに設けられて遊技動作を制御し、この制御に伴い遊技媒体の払出を指示する指示信号を出力するとともに、遊技の進行状態を表す遊技関連情報を出力する遊技制御手段と、遊技機本体に設けられ、遊技制御手段からの指示信号に応じて遊技媒体の払出を制御し、その払出状態を表す払出関連情報を外部出力端子から出力させる払出制御手段と、遊技制御手段と払出制御手段とが相互に接続されたとき、遊技制御手段から払出制御手段への指示信号の送信を可能とするとともに、遊技制御手段から出力される遊技関連情報を外部出力端子から出力可能とする情報出力手段とを備えている。
(1)「遊技機本体」は遊技機の本体を構成するものであればどのような形態であってもよい。このため枠体およびその付属品、筐体等の各種のものが含まれる。
(2)「遊技ユニット」は遊技機本体に設けられて実際に遊技を提供できる構成を有するものであり、例えば遊技盤や図柄表示ユニット等が該当する。また、ここでいう図柄表示ユニットにはリール式やベルト式の機械的なものだけでなく、表示画面上に図柄を表示できるものも含まれる。
(3)「遊技制御手段」は遊技ユニットに付設されるものであり、例えば遊技機の機種ごとに設定された遊技プログラムにしたがって遊技動作を制御する機能を有するものが該当する。
(4)情報出力手段の機能のうち、「遊技関連情報を外部出力端子から出力可能とする」という部分は、遊技制御手段から出力された遊技関連情報を例えば一旦、払出制御手段に送信し、そして払出制御手段がCPU等の電子回路を用いて外部出力端子から出力させる態様により実現することもできるし、単なる中継配線を経由して外部出力端子から出力させる態様により実現することもできる。
より具体的な構成として、情報出力手段は、遊技制御手段から払出制御手段へ指示信号を送信する指示信号送信経路と、遊技制御手段から払出制御手段へ遊技関連情報を送信する情報送信経路と、払出制御手段を経由して外部出力端子へ遊技関連情報を伝送する伝送経路とを含む態様が好適である。
あるいは、情報出力手段は遊技制御手段から払出制御手段へ指示信号を送信する指示信号送信経路と、払出制御手段を経由して外部出力端子へ遊技関連情報を伝送する伝送経路とを含んでおり、遊技制御手段は指示信号送信経路を通じて払出制御手段へ遊技関連情報を送信する態様であってもよい。この場合、通常の指示信号送信経路に遊技関連情報を載せて送信することができるので、別途、情報送信経路を設ける必要がなく、より簡易な構成とすることができる。
上記の解決手段2〜4において、情報出力手段は遊技ユニットおよび遊技機本体にそれぞれ設けられ、遊技ユニットが遊技機本体に装着されたとき、この装着動作に連動して遊技制御手段と払出制御手段との間を電気的に接続することにより、指示信号および遊技関連情報の送信を可能とするコネクタをさらに含んでいる態様が好ましい。
あるいは上記の解決手段5において、情報出力手段は遊技機本体に設けられてコネクタと外部出力端子とを接続する接続経路をさらに含むものであり、遊技制御手段はコネクタを通じて接続経路に遊技関連情報を送信する態様であってもよい。この場合、コネクタによる接続作業の容易性はそのままに、払出制御手段を介することなく遊技関連情報を外部出力端子から出力することができる。
また上記の解決手段2〜4において、情報出力手段は遊技ユニットおよび遊技機本体にそれぞれ設けられ、遊技ユニットが遊技機本体に装着されたとき、この装着動作に連動して遊技制御手段と払出制御手段との間を電気的に接続することにより、指示信号および遊技関連情報の送信を可能とするコネクタをさらに含むものであり、払出制御手段は、コネクタを通じて受け取った遊技関連情報を外部出力端子から出力させる態様であってもよい。
あるいは、上記の解決手段4および5を合わせることで、情報出力手段は遊技ユニットおよび遊技機本体にそれぞれ設けられ、遊技ユニットが遊技機本体に装着されたとき、この装着動作に連動して遊技制御手段と払出制御手段との間を電気的に接続することにより、指示信号および遊技関連情報の送信を可能とするコネクタをさらに含むものとし、払出制御手段は、コネクタを通じて受け取った遊技関連情報を外部出力端子から出力させるように構成してもよい。
より高度化された本発明の遊技機においては、その遊技機本体は外部出力端子が配列された外部端子板を有しており、この外部端子板には遊技状態信号の出力経路上に介挿された抵抗器が設けられている態様であってもよい。この場合、抵抗器によって外部出力端子から遊技状態信号を送信・伝送する遊技機側の送信回路に過電流が通じるのを防止し、回路中の素子等を有効に保護することができる。
上記の解決手段9において、外部端子板に対して抵抗器が交換可能に設けられている態様であればより好ましい。外部出力端子から遊技関連情報を送信・伝送する回路の具体的な仕様は、遊技場の設備によってさまざまに異なる。このため回路の仕様によって許容電流値も異なり、防止するべき過電流の水準も異なることから、個別に回路の仕様に合わせて抵抗値を変えることができればきわめて利便である。また、遊技機本体に設けられた外部端子板に対して抵抗器が交換可能に設けられていれば、回路保護のための抵抗値を迅速かつ容易に変更することができるので、きわめて実用に優れたものとなる。
1.構成要素の説明
1−1.遊技機本体(図1)
1−2.遊技ユニット(図1)
1−3.遊技制御手段(図1)
1−4.払出制御手段(図1)
1−5.外部端子板(図2〜図4)
1−6.情報出力手段(図5〜図10)
2.動作の説明
2−1.動作例1(図5)
2−2.動作例2(図6)
2−3.動作例3(図7,図8)
2−4.動作例4(図9)
2−5.動作例5(図10)
3.その他の実施形態についての言及。
先ず本実施形態により具体化される遊技機の構成要素について説明する。
(1−1.遊技機本体)
図1はパチンコ機1の背面を示している。外枠2をはじめとする各種の枠体(前面枠や内枠54を含む)や、払出装置56等を擁する裏セット58が主に遊技機本体(パチンコ機1の本体部分)を構成している。パチンコ機1の背面からみて、裏セット58の右上の位置に外部端子板60が設けられており、この外部端子板60には外部出力端子62が配列されている。これら外部出力端子62は図示しない配線を通じてホールコンピュータに接続される。
パチンコ機1の機種やその具体的な遊技内容は、遊技盤14により特徴付けられている。すなわち、遊技者にとって最も目を引く部分はその盤面構成であり、またパチンコ遊技そのものは遊技盤14の遊技領域内で遊技球が運動しながら進展する。遊技盤14は内枠54に対して着脱可能に取り付けられており、遊技場においてパチンコ機1の機種を変更する際は、外枠2をはじめとする既存の枠体はそのままで、遊技盤14だけを新規なものと入れ替えることが可能である。
遊技盤14の背面には、基板ボックス内に収容された状態で主基板64が付設されている。主基板64はCPUやROM、RAMをはじめ各種の電子回路・機器類を有しており、そのROMにはパチンコ機1の遊技動作を制御するためのプログラム(遊技プログラム)が記録されている。主基板64のCPUは遊技プログラムを実行して遊技動作の制御を行い、これに伴って遊技の進行状態を表す遊技関連情報を出力する機能を有している。ここで、遊技関連情報として出力されるものには、例えば以下のものを挙げることができる。
(1)遊技状態が大当り中である期間を表す「大当り1信号」
(2)遊技状態が大当り中である期間、特別図柄の抽選確率が高確率状態(いわゆる「確変」)である期間か、もしくは特別図柄の変動時間が短縮変動状態(いわゆる「時短」)である期間を表す「大当り2信号」
(3)普通図柄の変動回数を表す「図柄確定1信号」
(4)特別図柄の変動回数を表す「図柄確定2信号」
(5)特別図柄の変動時間が短縮変動状態である期間を表す「時短中信号」
(6)始動口への入賞回数を表す「始動入賞信号」
これら各種信号の称呼は一義でなく、また上記の種類に限定されない。いずれにしても、これら信号により表される遊技状態をホールコンピュータでは遊技関連情報として利用することができる。
遊技機本体の背面、つまりパチンコ機1の背面には払出制御基板66(基板ボックス内に収容されている)が付設されている。払出制御基板66は主基板64から指示信号(賞球コマンド)を受け取り、遊技球の払出動作を制御する。また、払出制御基板66は払出装置56に付属する賞球センサを用いて実際の払出個数をカウントし、例えば賞球10個目が払い出されるごとに払出個数信号(以下、「賞球信号」と呼称する)を払出関連情報として出力する。
図2は、外部端子板60をより具体的に示している。パチンコ機1において遊技関連情報や払出関連情報は、いずれも外部出力端子62からホールコンピュータへ出力可能となっている。
主基板64から出力される遊技関連情報は、払出制御基板66または遊技機本体(外枠2や内枠54、裏セット58等)につながる配線系統を通じて外部出力端子62から出力されるものとなっている。この機能は、例えば以下に挙げる動作例1〜5の各態様により実現することができる。
(2−1.動作例1)
図5は、動作例1で用いられるパチンコ機1の構成を概略的に示している。図5中、外枠2をはじめ内枠54や裏セット58等を一括して遊技機本体70として表すと、遊技盤14は遊技機本体70に着脱可能に支持され、払出制御基板66は遊技機本体70に付設された状態にある。また遊技機本体70上では、払出制御基板66から外部端子板60(外部出力端子62)まで延びる伝送経路76が形成されている。
次に図6は、動作例2で用いられるパチンコ機1の構成を概略的に示している。この動作例2では遊技機本体70と遊技盤14との間にドロアコネクタ72を用いている。ドロアコネクタ72は雌雄コネクタからなり、これら雌雄コネクタを結合するときに、相互の位置決めを自動的に行う機能を有している。
図7は、動作例3で用いられるパチンコ機1の構成を概略的に示している。ここでも同様に、遊技機本体70と遊技盤14との間にはドロアコネクタ72が介在されている。また同様に、払出制御基板66はドロアコネクタ72から延びる伝送経路74に接続されており、さらに遊技機本体70上では払出制御基板66から外部端子板60(外部出力端子62)まで延びる伝送経路76が形成されている。
図9は、動作例4で用いられるパチンコ機1の構成を概略的に示している。この場合、基本構成は動作例2(図6)で用いられるものとほとんど同様であるが、外部端子板60の保護抵抗80が適用されている点で異なる。保護抵抗80は払出制御基板66から外部出力端子62までの間の伝送経路76上に介挿されており、この経路中に過電流が生じるのを防止している。
図10は、動作例5で用いられるパチンコ機1の構成を概略的に示している。ここでの基本構成は動作例3(図7)で用いられるものとほとんど同様であるが、外部端子板60の保護抵抗80が適用されている点で異なる。保護抵抗80の機能は動作例4の場合と同様であり、遊技場設備の仕様に合わせて最適な抵抗値が設定されている。また、保護抵抗80は外部端子板60に対して交換可能に取り付けられており、さらに個別の交換も可能であるし、一括での交換もまた可能である。
以上は一実施形態についての説明であるが、本発明の実施の形態がこれに制約されることはない。以下に、その他の実施形態についていくつか例を挙げて言及する。
(1)本発明はパチンコ機だけでなく、その他の弾球式遊技に広く適用可能である。またパチンコ機であれば、その型式や種別、機種等を問わず全てに適用可能である。
(2)さらに本発明は、例えば遊技球を用いてスロットマシン遊技を実行できるタイプの遊技機(いわゆるパロット機等)であってもよいし、コイン・メダル等を用いる回胴式遊技機であってもよい。
(3)遊技盤14は内枠54に対してその前後いずれの方向から着脱されるタイプのものであってもよいし、また内枠54に対してスライド式に着脱可能な態様であってもよい。
(4)一実施形態では遊技盤14と遊技機本体70との接続手段としてドロアコネクタ72を例に挙げているが、その他の構造のコネクタを採用してもよい。
(5)外部端子板60や外部出力端子62等の配置や構造等は図示のものに限らず、本発明を適用するべき遊技機の具体的構成、遊技場設備等に合わせて適宜変更可能である。
(6)また、外部出力端子から出力される信号についても本実施形態の記載事項に限られない。本実施形態では、1種パチンコ機を例に挙げて説明しているが、2種パチンコ機であれば、例えば
(i)始動口への入賞回数
(i i)大入賞口の開放回数
(iii)大入賞口への入賞回数
(iv)V入賞口への入賞回数
(V)大当りの発生回数
等(役物確率算出情報)の遊技関連情報を払出関連情報と一括して外部出力端子から出力するようにしてもよい。
2 外枠
4 前面枠
6 ガラス枠
14 遊技盤
54 内枠
58 裏セット
60 外部端子板
62 外部出力端子
64 主基板
66 払出制御基板
70 遊技機本体
72 ドロアコネクタ
74,76 伝送経路
78 中継経路
79 接続経路
80 保護抵抗
Claims (1)
- 遊技機本体に着脱可能に取り付けられる遊技ユニットと、
前記遊技ユニットに設けられて遊技動作を制御する遊技制御手段と、
前記遊技制御手段から出力される遊技状態信号を外部出力端子から出力可能とする外部出力手段と
を具備したことを特徴とする遊技機。
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