JP2007143010A - テレビジョン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テレビジョン装置のデザイン性や美観を向上する上で有利なテレビジョン装置を提供する。
【解決手段】テレビジョン装置10は、ディスプレイ装置12と、2つのスピーカー40とを備えている。スピーカー40は、振動板42と、振動板42に連結されたエキサイター44とを含んで構成され、各スピーカー40は、ディスプレイパネル1202の後方に離間した箇所でディスプレイパネル1202の左右にそれぞれ配置され、ディスプレイパネル1202の正面からディスプレイパネル1202を見た場合に、エキサイター44が設けられた振動板42の一方の端部寄り箇所がディスプレイパネル1202の輪郭内に位置し、振動板42の幅方向の両端のうちの他方の端部がディスプレイパネル1202の輪郭外に突出するように配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明はテレビジョン装置に関する。
近年、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、あるいは、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)ディスプレイなどの薄板状を呈するディスプレイパネルと、音響を出力するスピーカーと、ディスプレイおよびスピーカーを収容する筐体とを備えるテレビジョン装置が提供されている。
このようなテレビジョン装置では、多くの場合、ディスプレイパネルの左右両側の筐体部分に、あるいは、下側の筐体部分にスピーカーが組み込まれている(特許文献1参照)。
特開2005−165350号公報
このような従来のテレビジョン装置は、筐体の内部でディスプレイパネルの左右両側や下側にスピーカーが組み込まれる関係上、テレビジョン装置のデザインが制約を受け、デザイン性や美観を高める上で限界があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的は、テレビジョン装置のデザイン性や美観を向上する上で有利なテレビジョン装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、薄板状のディスプレイパネルとスピーカーとを備えるテレビジョン装置であって、前記スピーカーは、振動する薄板状の振動板と、前記振動板に連結されたエキサイターとを含んで構成され、前記振動板は左右方向に延在する幅を有し、前記エキサイターは前記振動板の幅方向の一方の端部寄りに設けられ、前記スピーカーは2つ設けられ、前記ディスプレイパネルの後方で前記ディスプレイパネルの左右にそれぞれ配置され、前記各スピーカーは、前記ディスプレイパネルの正面から前記ディスプレイパネルを見た場合に、前記エキサイターが設けられた前記振動板の幅方向の前記一方の端部寄り箇所が前記ディスプレイパネルの輪郭内に位置し、前記振動板の幅方向の他方の端部が前記ディスプレイパネルの輪郭外に突出するように配置され、かつ、前記振動板は、前記一方の端部よりも前記他方の端部が前方に位置するように前記ディスプレイパネルに対して傾斜して設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、薄板状のディスプレイパネルとスピーカーとを備えるテレビジョン装置であって、前記スピーカーは、振動する薄板状の振動板と、前記振動板に連結されたエキサイターとを含んで構成され、前記振動板は左右方向に延在する幅と上下方向に延在する高さを有し、前記エキサイターは前記振動板の高さ方向の一方の端部寄りに設けられ、前記スピーカーは2つ設けられ、前記ディスプレイパネルの後方で前記ディスプレイパネルの上部または下部に左右に並べて配置され、前記各スピーカーは、前記ディスプレイパネルの正面から前記ディスプレイパネルを見た場合に、前記エキサイターが設けられた前記振動板の高さ方向の前記一方の端部寄り箇所が前記ディスプレイパネルの輪郭内に位置し、前記振動板の高さ方向の他方の端部が前記ディスプレイパネルの輪郭外に突出するように配置され、かつ、前記振動板は、前記ディスプレイパネルの中央寄りに位置する前記幅方向の端部よりも幅方向の他方の端部が前方に位置するように前記ディスプレイパネルに対して傾斜して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ディスプレイパネルの左右でディスプレイパネルの後方に離れた箇所にスピーカーが配置されているので、従来と異なった趣が生じ、新たなデザインおよび新たな美観を備えたテレビジョン装置が得られ、テレビジョン装置の購買力を高める上で有利となる。
また、エキサイターが設けられた振動板の一方の端部寄り箇所がディスプレイパネルの輪郭内に位置しているため、エキサイターと振動板の取り付け箇所がディスプレイパネルの前方に位置する使用者から隠され、デザイン性および美観を高める上で有利となる。
また、振動板は、エキサイターが設けられた振動板の一方の端部よりも他方の端部が前方に位置するようにディスプレイパネルに対して傾斜して設けられているので、振動板とフレーム箇所とが平行をなして配置されている場合と違って、振動板とフレーム箇所との間で音響が反響して定在波成分が発生し、この定在波成分がディスプレイパネルの前方に伝達されることがなく、明瞭な音質の音響を得る上で有利となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明によるテレビジョン装置10の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態のテレビジョン装置10の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、テレビジョン装置10は、ディスプレイ装置12と、スピーカー40と、ディスプレイ装置12を支持するスタンド20とを備えている。
まず、ディスプレイ装置12から説明する。
図1に示すように、ディスプレイ装置12は、薄板状のディスプレイパネル1202と、フレーム1204と、ディスプレイ駆動回路1210(図11参照)を備えている。
ディスプレイパネル1202の厚さ方向の一方の面は表示面として形成され、他方の面が背面となっている。
フレーム1204は薄板で形成され、ディスプレイパネル1202の表示面の上下左右の縁部および背面を覆うように設けられ、ディスプレイパネル1202を支持している。
本実施の形態では、ディスプレイパネル1202は有機ELディスプレイを用いて構成されている。なお、ディスプレイパネル1202はプラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどを用いて構成されたものであってもよい。
次に、スタンド20について説明する。
図1に示すように、スタンド20は、基台22と、支柱24と、アーム26と、錘28とを備えている。
支柱24は基台22から上方に突設され、アーム26はその延在方向の中間部が支柱24の先端で支持され、ディスプレイ装置12はアーム26の先端で支持され、錘28はアーム26の後端に連結されている。
基台22は、フレームとこのフレームを覆うカバー2202とで構成されている。
フレームの上部には、鉛直軸を中心に旋回可能にかつ上下方向に揺動可能に支持された半球面状の支持体30が設けられ、支持体30はカバー2202の上面から上方に露出し、支柱24はこの支持体30から突設され、本実施の形態では、支柱24は互いに平行して延在する2本のロッド2402で構成されている。
なお、フレームと支持体30との間には、従来公知の旋回機構、上下揺動機構や支持体30の旋回状態および上下揺動状態を維持するための摩擦機構が設けられ、したがって、使用者がディスプレイ装置12をあるいは支柱24を所望の姿勢に旋回あるいは上下揺動させたのち手を離すと、その姿勢が維持されるように支持体30はフレームで保持される。
図2は支柱24とアーム26の結合部分の側面図、図3は図2のE矢視図、図4は図3のFF線断面図、図5は図3のGG線断面図である。
図4、図5に示すように、支柱24とアーム26との結合箇所に、支柱24に対してアーム26を上下揺動可能に支持する上下揺動機構33と、ねじりコイルばね32と、支柱24に対してアーム26が上下揺動された状態を摩擦力により維持する摩擦機構34が設けられている。
ねじりコイルばね32は、ディスプレイ装置12の重量に基づいて支柱24に作用する回転モーメントと、錘28の重量に基づいて支柱24に作用する回転モーメントとを釣り合わせるものであり、支柱24とアーム26との結合箇所において、錘28の重量により生じる回転モーメントと協働してねじりコイルばね32の弾性力により生じる回転モーメントを、ディスプレイ装置12の重量とアーム26の重量により生じる回転モーメントに対抗させている。
図2乃至図5に示すように、2本のロッド2402の先端に互いに対向するようにブラケット2404、2406が設けられ、それらブラケット2404、2406間に雄ねじ部材2408が挿通され、アーム26の中間部から突設され摩擦係数の大きい材料からなる筒状部材2602がブラケット2404、2406に挟まれ雄ねじ部材2408の軸部に回転可能に支持され、上下揺動機構33を構成している。
筒状部材2602は、雄ねじ部材2408の軸部が挿通される内筒部2604と、この内筒部2604の半径方向外側に位置する外筒部2606とを備え、外筒部2606の外径はブラケット2404、2406とほぼ同一の寸法で形成されている。
そして、内筒部2604と外筒部2606との間の環状の空間に、ねじりコイルばね32が配設され、ねじりコイルばね32の一端3202がブラケット2404に係止され、ねじりコイルばね32の他端3204は、図4に点線矢印で示すようにねじりコイルばね32のコイル部の付勢力に抗して変位され筒状部材2602の壁面に係止され、ねじりコイルばね32の弾性力は雄ねじ部材2408の周方向において、支柱24とアーム26とにわたって作用している。
また、雄ねじ部材2408の弛緩緊締によりブラケット2404、2406間で筒状部材2602を締め付ける力が調整され、すなわちブラケット2404、2406と筒状部材2602の間に生じる摩擦力が調整され、支柱24に対してアーム26が上下に揺動された状態が維持される摩擦機構34が構成されている。
なお、摩擦機構34は上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能であり、本実施の形態では、摩擦機構34を構成する雄ねじ部材2408、ブラケット2404、2406、筒状部材2602は上下揺動機構33の構成部材を兼用している。
したがって、使用者がアーム26をあるいはディスプレイ装置12を把持して、ディスプレイ装置12が所望の位置となるように揺動させ手を離すと、ねじりコイルばね32、錘28、摩擦機構34により、ディスプレイ装置12はその動かされた位置や姿勢でスタンド20によって保持される。
図6はディスプレイ装置12の背面を示す斜視図、図7は図6のA矢視図、図8は揺動機構36の構成を示す断面図である。
図6、図7に示すように、アーム26の先端とディスプレイ装置12との結合箇所には上下揺動機構36および摩擦機構38が設けられ、上下揺動機構36によりディスプレイ装置12がアーム26の先端に対して鉛直面内で上下に揺動可能に連結され、摩擦機構38により、揺動されたディスプレイ装置12の姿勢が保持されるように構成されている。
図8に示すように、上下揺動機構36は、ディスプレイ装置12の背面に取着される第1の部材36Aと、スタンド20(アーム26)の先端に取着され第1の部材36Aに雄ねじ部材3606を中心に上下に揺動可能に連結される第2の部材36Bとを含んで構成されている。
摩擦機構38は、アーム26の先端に対してディスプレイ装置12を揺動させた際にこの揺動された状態を摩擦力を用いて保持するように構成されている。
この摩擦機構38は、一対の挟持板3602と、これら挟持板3602に挟まれる筒状の摩擦板3604と、一対の挟持板3602から摩擦板3604に挿通され、それら挟持板3602間の距離を調節するための上記の雄ねじ部材3606などを含んで構成され、雄ねじ部材3606の弛緩緊締により挟持板3602による摩擦板3604の締め付け力が調整され、すなわち挟持板3602と摩擦板3604の間に生じる摩擦力が調整され、アーム26に対してディスプレイ装置12が上下に揺動された状態が保持されるように構成されている。
なお、一対の挟持板3602は第1の部材36Aに設けられ、摩擦板3604は第2の部材36Bに設けられている。なお、上下揺動機構36は上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能であり、本実施の形態では、摩擦機構38を構成する一対の挟持板3602や摩擦板3604、雄ねじ部材3606が上下揺動機構36の構成部材を兼用している。
図1に示すように、カバー2202の内側には信号ボックス70が収容されている。
信号ボックス70は、放送局から受信した電波、あるいは、外部装置から供給される映像信号および音声信号に基づいて、テレビジョン装置10のディスプレイパネル1202に画像を表示させるとともに、スピーカー40から音響を出力させるものである。
図11は信号ボックス70の構成を示すブロック図である。
信号ボックス70は、受信回路7002、切り換え回路7004、画像信号処理回路7006、音声信号処理回路7008、リモコン受信回路7010、制御回路7012などを含んで構成され、信号ボックス70は、信号ボックス70とは別に設けられた操作部72および外部入力端子74と接続されている。
操作部72は、ユーザーが操作することでテレビジョン装置10による放送の視聴にまつわる種々の操作や設定を行うためのものであり、例えば、選局用ボタン、音量調整用ボタン、入力切り換え用ボタンなどを含み、操作部72は、例えば、カバー2256の外面箇所に設けられている。
外部入力端子74は、DVDプレーヤーやビデオデッキなどの外部装置から供給される画像信号および音声信号を入力する端子であり、例えば、カバー2256の外面箇所に設けられている。
受信回路7002は、制御回路7010からの指令に基づいて選局を行い、アンテナ7001から受信したテレビジョン信号を復調して画像信号と音声信号に分離して出力する。
切り換え回路7004は、受信回路7002から供給される画像信号および音声信号と、前記外部装置から外部入力端子74を介して供給される画像信号および音声信号とを切り換えて画像信号処理回路7006および音声信号処理回路7008に供給する。
画像信号処理回路7006は、前記画像信号に対して必要な信号処理を行い、ディスプレイ装置12を駆動するための駆動信号を生成し、ディスプレイ装置12に供給する。
音声信号処理回路7008は、前記音声信号に対して必要な信号処理および増幅処理を行なってスピーカー40に供給する。これによりスピーカー40から音響が発生される。
リモコン受信回路7010は、テレビジョン装置10とは別に設けられたリモコン送信機76から送信される選局、音量調整、入力切り換えなど各種動作を指令する制御コマンドを無線信号(赤外線信号)によって受信し、その受信した制御コマンドを制御回路7012に供給する。
制御回路7012は、操作部72の操作に基づいて、あるいは、リモコン受信回路7010から供給される前記制御コマンドに基づいて、受信回路7002の選局制御、切り換え回路7004の画像信号および音声信号の切り換え制御、画像信号処理回路7006、音声信号処理回路7008の制御などを行う。
また、ディスプレイ装置12に設けられたディスプレイ駆動回路1210は、画像信号処理回路7006から供給される前記駆動信号に基づいてディスプレイパネル1202を駆動することで、表示面1204に画像を表示させる。
次に、スピーカー40について説明する。
図6、図7に示すように、スピーカー40は、振動する薄板状の振動板42と、振動板42に連結されたエキサイター44とを含んで構成され、いわゆる平面スピーカーあるいはフラットパネルスピーカーと呼ばれるものであり、市販品が使用可能であり、本実施の形態ではスピーカー40は2つ設けられている。
振動板42は本実施の形態では薄板で矩形に形成され、左右方向に延在する幅と、上下方向に延在する高さを有し、この高さはディスプレイパネル1202の高さと同一の寸法に形成されている。
本実施の形態では、振動板42は透明な材料、例えば、合成樹脂材料で形成されている。
図9(A)は振動板42に対するエキサイター44の取り付け構造を示す斜視図、(B)は(A)の拡大図である。
エキサイター44は、振動板42の幅方向の一方の端部寄りに設けられ、振動板42の一方の端部から幅方向の中間部に向かって直線状に延在している。
エキサイター44は、音声信号処理回路7008から供給される音声信号に基づいて振動板42を振動させることで、振動板42からその厚さ方向に音響を発生させるものである。
図6、図7に示すように、ディスプレイパネル1202の背面に位置するフレーム1204箇所にブラケット46が突設され、スピーカー40はブラケット46で支持されている。
図7に示すように、ブラケット46は、フレーム1204から後方に突設された基部4602と、基部4602の先端から屈曲されディスプレイパネル1202の幅方向に沿って延在する帯板状の支持片4604とを有し、図7、図9(B)に示すように、振動板42は、ねじ4612がワッシャ4610を介して振動板42に設けられたねじ挿通孔を挿通し支持片4604のねじ孔に螺合することによって支持片4604に取着されている。
図6に示すように、エキサイター44には、エキサイター44を保護するカバー4410が着脱可能に装着されている。
図10はディスプレイ装置12およびスピーカー40の正面図である。
図10に示すように、2つのスピーカー40は、ディスプレイパネル1202の後方に離間した箇所でディスプレイパネル1202の左右にそれぞれ配置されている。
各スピーカー40は、ディスプレイパネル1202の正面からディスプレイパネル1202を見た場合に、エキサイター44が設けられた振動板42の一方の端部寄り箇所がディスプレイパネル1202の輪郭内に位置し、振動板42の幅方向の両端のうちの他方の端部がディスプレイパネル1202の輪郭外に突出するように配置されている。
図7に示すように、振動板42は、エキサイター44が設けられた一方の端部よりも他方の端部が前方に位置するようにディスプレイパネル1202に対して傾斜して設けられている。
また、各スピーカー40は、ディスプレイパネル1202の正面からディスプレイパネル1202を見た場合に、ディスプレイパネル1202の上下の縁に対して振動板42の上下の縁が上下方向において同一の箇所となるように配置されている。
本実施の形態のテレビジョン装置10によれば、ディスプレイパネル1202の後方に離間した箇所でディスプレイパネル1202の左右にそれぞれ配置されているので、従来と異なった趣が生じ、新たなデザインおよび新たな美観を備えたテレビジョン装置10が得られ、テレビジョン装置10の購買力を高める上で有利となる。
また、エキサイター44が設けられた振動板42の一方の端部寄り箇所がディスプレイパネル1202の輪郭内に位置しているため、エキサイター44と振動板42の取り付け箇所がディスプレイパネル1202の前方に位置する使用者から隠され、デザイン性および美観を高める上で有利となる。
また、振動板42は、エキサイター44が設けられた振動板42の一方の端部よりも他方の端部が前方に位置するようにディスプレイパネル1202に対して傾斜して設けられているので、振動板42のうちディスプレイパネル1202の輪郭内に位置した部分から前方に向けて発生された音響は、ディスプレイパネル1202の背面側のフレーム1204箇所に当たると、斜めに反射され2つの振動板42の間の隙間から後方に抜ける。したがって、振動板42とフレーム1204箇所とが平行をなして配置されている場合と違って、振動板42とフレーム1204箇所との間で音響が反響して定在波成分が発生し、この定在波成分がディスプレイパネル1202の前方に伝達されることがない。
そのため、振動板42のうちディスプレイパネル1202の輪郭外に突出した部分から前方に向けて発生された音響は、前記定在波成分による悪影響を受けることなく明瞭な音響としてディスプレイパネル1202の前方に発せられるため、明瞭な音質の音響を得る上で有利となる。
また、振動板42は、エキサイター44が設けられた振動板42の一方の端部よりも他方の端部が前方に位置するようにディスプレイパネル1202に対して傾斜して設けられているので、左右の振動板42から発生される音響がディスプレイパネル1202の前方に位置する使用者の頭部(両耳)に対してより効果的に届くことになり、スピーカー40から発せられた音響による音像の定位感を向上させる上で有利となる。
また、各スピーカー40は、ディスプレイパネル1202の正面からディスプレイパネル1202を見た場合に、ディスプレイパネル1202の上下の縁に対して振動板42の上下の縁が上下方向において同一の箇所となるように配置されているので、ディスプレイパネル1202と左右のスピーカー40とがデザイン的に統一され、美観を向上させる上で有利となる。
また、本実施の形態では、振動板42を透明な材料で形成したので、ディスプレイパネル1202の輪郭外に突出する振動板42の部分は透明となり、したがって、スピーカー40の存在感を感じさせることがなく、従来とは異なった趣をテレビジョン装置10に付加することができ、テレビジョン装置10の購買力を高める上で有利となる。
なお、スピーカー40は、例えば、基台22から突設したアームの先端で支持し、あるいは、支柱24やアーム26から突設したアームで支持するようにしてもよいが、実施の形態のようにディスプレイパネル1202の背面に設けたブラケットで支持するようにすると、テレビジョン装置10のコンパクト化を図る上で、また、ディスプレイパネル1202およびスピーカー40に浮遊感を与える上で有利となる。
また、ディスプレイパネル1202をスタンド20で支持したテレビジョン装置10について説明したが、スタンド20を有せずに床や机に直接置くタイプのテレビジョン装置などにも無論適用可能であるが、実施の形態のようにディスプレイパネル1202をスタンド20で支持したテレビジョン装置10に適用すると、ディスプレイパネル1202およびスピーカー40に浮遊感を与える上で有利となる。
また、振動板42は有色な材料を用いて形成してもよいが、実施の形態のように振動板42を透明な材料で形成すると、ディスプレイパネル1202およびスピーカー40に浮遊感を与える上で有利となる。
また、本実施の形態では、2つのスピーカー40をディスプレイパネル1202の後方に離間した箇所でディスプレイパネル1202の左右にそれぞれ配置した場合について説明したが、図12(A)に正面図で、(B)に平面図で示すように、2つのスピーカー40をディスプレイパネル1202の後方に離間した箇所でディスプレイパネル1202の上部に配置してもよく、あるいは、図13(A)に正面図で、(B)に平面図で示すように、2つのスピーカー40をディスプレイパネル1202の後方に離間した箇所でディスプレイパネル1202の下部に配置するようにしてもよい。
この場合にも、上記実施の形態と同様に、各スピーカー40は、ディスプレイパネル1202の正面からディスプレイパネル1202を見た場合に、エキサイター44が設けられた振動板42の高さ方向の一方の端部寄り箇所がディスプレイパネル1202の輪郭内に位置し、振動板42の高さ方向の他方の端部がディスプレイパネル1202の輪郭外に突出するように配置され、かつ、振動板42は、ディスプレイパネル1202の中央寄りに位置する幅方向の端部よりも幅方向の他方の端部が前方に位置するようにディスプレイパネル1202に対して傾斜して設けられる。
このような実施の形態によっても上記実施の形態と同様な効果が奏される。
第1の実施の形態のテレビジョン装置10の全体構成を示す斜視図である。 支柱24とアーム26の結合部分の側面図である。 図2のE矢視図である。 図3のFF線断面図である。 図3のGG線断面図である。 ディスプレイ装置12の背面を示す斜視図である。 図6のA矢視図である。 揺動機構36の構成を示す断面図である。 (A)は振動板42に対するエキサイター44の取り付け構造を示す斜視図、(B)は(A)の拡大図である。 ディスプレイ装置12およびスピーカー40の正面図である。 信号ボックス70の構成を示すブロック図である。 (A)はディスプレイ装置12の変形例を示す正面図、(B)は平面図である。 (A)はディスプレイ装置12の他の変形例を示す正面図、(B)は平面図である。
符号の説明
10……テレビジョン装置、12……ディスプレイ装置、1202……ディスプレイパネル、40……スピーカー、42……振動板、44……エキサイター。

Claims (8)

  1. 薄板状のディスプレイパネルとスピーカーとを備えるテレビジョン装置であって、
    前記スピーカーは、振動する薄板状の振動板と、前記振動板に連結されたエキサイターとを含んで構成され、
    前記振動板は左右方向に延在する幅を有し、前記エキサイターは前記振動板の幅方向の一方の端部寄りに設けられ、
    前記スピーカーは2つ設けられ、前記ディスプレイパネルの後方で前記ディスプレイパネルの左右にそれぞれ配置され、
    前記各スピーカーは、前記ディスプレイパネルの正面から前記ディスプレイパネルを見た場合に、前記エキサイターが設けられた前記振動板の幅方向の前記一方の端部寄り箇所が前記ディスプレイパネルの輪郭内に位置し、前記振動板の幅方向の他方の端部が前記ディスプレイパネルの輪郭外に突出するように配置され、
    かつ、前記振動板は、前記一方の端部よりも前記他方の端部が前方に位置するように前記ディスプレイパネルに対して傾斜して設けられている、
    ことを特徴とするテレビジョン装置。
  2. 薄板状のディスプレイパネルとスピーカーとを備えるテレビジョン装置であって、
    前記スピーカーは、振動する薄板状の振動板と、前記振動板に連結されたエキサイターとを含んで構成され、
    前記振動板は左右方向に延在する幅と上下方向に延在する高さを有し、
    前記エキサイターは前記振動板の高さ方向の一方の端部寄りに設けられ、
    前記スピーカーは2つ設けられ、前記ディスプレイパネルの後方で前記ディスプレイパネルの上部または下部に左右に並べて配置され、
    前記各スピーカーは、前記ディスプレイパネルの正面から前記ディスプレイパネルを見た場合に、前記エキサイターが設けられた前記振動板の高さ方向の前記一方の端部寄り箇所が前記ディスプレイパネルの輪郭内に位置し、前記振動板の高さ方向の他方の端部が前記ディスプレイパネルの輪郭外に突出するように配置され、
    かつ、前記振動板は、前記ディスプレイパネルの中央寄りに位置する前記幅方向の端部よりも幅方向の他方の端部が前方に位置するように前記ディスプレイパネルに対して傾斜して設けられている、
    ことを特徴とするテレビジョン装置。
  3. 前記ディスプレイパネルの厚さ方向の一方の面が表示面として形成され、他方の面が背面となっており、
    前記ディスプレイパネルは前記背面を覆うフレームで支持され、
    前記ディスプレイパネルの背面に位置する前記フレーム箇所にブラケットが突設され、
    前記スピーカーは前記ブラケットで支持されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のテレビジョン装置。
  4. 前記ディスプレイパネルはスタンドで支持されていることを特徴とする請求項1または2記載のテレビジョン装置。
  5. 前記ディスプレイパネルを支持するスタンドが設けられ、前記スタンドに前記ディスプレイパネルを上下に揺動可能に支持する上下揺動機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のテレビジョン装置。
  6. 前記振動板は前記ディスプレイパネルと同一の寸法の高さを有し、
    前記各スピーカーは、前記ディスプレイパネルの正面から前記ディスプレイパネルを見た場合に、前記ディスプレイパネルの上下の縁に対して前記振動板の上下の縁が上下方向において同一の箇所となるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のテレビジョン装置。
  7. 前記振動板は透明な材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のテレビジョン装置。
  8. 前記ディスプレイパネルの厚さ方向の一方の面が表示面として形成され、他方の面が背面となっており、
    前記ディスプレイパネルの前記背面を覆うフレームが設けられ、
    前記ディスプレイパネルと前記フレームと前記ディスプレイパネルを駆動して前記表示面に画像を表示させるディスプレイ駆動回路とでディスプレイ装置が構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のテレビジョン装置。
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