JP4609720B2 - テレビジョン装置 - Google Patents
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Description
このようなテレビジョン装置では、多くの場合、ディスプレイパネルに画像信号を供給する信号処理部が筐体に収容されている(特許文献1参照)。
また、筐体の小型化に限界があることから、テレビジョン装置のデザインが制約を受けデザインの自由度を確保する上でも不利がある。
また、本出願人は、ディスプレイ装置があたかも宙に浮いているかのような浮遊感をユーザーに与えることが可能な斬新なデザインのテレビジョン装置のスタンドを提供しているが、従来のように信号処理部が筐体に収容される構造では、筐体が大型化し、浮遊感をユーザーに与える上で不利がある。
また、ディスプレイ装置をスタンドで支持するテレビジョン装置では、従来のように信号処理部を筐体に収容した場合には、スタンドで支持するディスプレイ装置の重量が大きくなり、そのため、スタンドが大型化せざるを得ず、浮遊感をユーザーに与える上で不利がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的は、ディスプレイ装置の小型化を図るとともに、テレビジョン装置の設置場所に対する制約が少なく、デザインの自由度を確保でき、美観を向上する上で有利なテレビジョン装置を提供することにある。
また、スタンドによって支持されたディスプレイ装置があたかも宙に浮いているかのような浮遊感をユーザーに与えることができ、デザイン性を向上させる上で有利となり、従来とは異なった趣をテレビジョン装置に付加することができ、テレビジョン装置の購買力を高める上で有利となる。
更に、スタンドには、主として中音域および低音域の音響を出力する第1のスピーカーが設けられ、ディスプレイ装置の下部中央から下方に延出する把手には、主として高音域の音響を出力する第2のスピーカーが設けられているので、ディスプレイ装置の前後方向の位置に拘わりなく、良好な音質の音響を提供することが可能となる。
以下、本発明によるテレビジョン装置10の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態のテレビジョン装置10の全体構成を示す斜視図である。
図2(A)はテレビジョン装置10の側面図、(B)はテレビジョン装置10の背面図であり、何れもカバー2256を取り外した状態を示している。
図1、図2(A)、(B)に示すように、テレビジョン装置10は、ディスプレイ装置12と、ディスプレイ装置12を支持するスタンド20とを備え、スタンド20には、ディスプレイ装置12の姿勢を変更可能に保持する姿勢変更機構が設けられ、ディスプレイ装置12には把手52が設けられている。
なお、姿勢変更機構は、水平旋回部100と、第1の上下揺動部200と、第2の上下揺動部300と、第3の上下揺動部400と、前後左右上下移動部500とを含んで構成されている。
図16に示すように、ディスプレイ装置12は、ディスプレイパネル1202と、このディスプレイパネル1202を保持する薄板状のフレーム1204を含んで構成されている。
本実施の形態では、ディスプレイパネル1202は有機ELディスプレイを用いて構成されている。なお、ディスプレイパネル1202はプラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどを用いて構成されたものであってもよい。
図2(B)において、符号1210はヒンジ部カバーである。
スタンド20は、被載置箇所に載置される第1のスタンド部20Aと、第1のスタンド部20Aよりも小さい断面積を有し第1のスタンド部20Aの上部から上方に突出し先端でディスプレイ装置12を支持する第2のスタンド部20Bとを含んで構成されている。
第1のスタンド部20Aは、被載置箇所に載置される載置部21と、載置部21上に水平旋回可能に設けられた旋回部22とを有している。
旋回部22は、載置部21に旋回可能に連結された下旋回部22Aと、下旋回部22Aの上に設けられ下旋回部22Aよりも小さい断面積で形成され先端でディスプレイ装置12を支持する上旋回部22Bとで構成され、本実施の形態では、第2のスタンド部20Bが上旋回部22Bに相当している。なお、テレビジョン装置10の安定性を高めるため、上旋回部22Bよりも下旋回部22Aを大きい断面積で、また、重量を持たせて形成している。
図2(A)に示すように、第2のスタンド部20Bは、第1のスタンド部20Aに上下に揺動可能に連結された第1アーム24と、第1アーム24に上下に揺動可能に連結され先端でディスプレイ装置12を支持する第2アーム26と、ワイヤ28と、錘30と、ばね32とを含んで構成されている。
より詳細には、載置部21と旋回部22とは水平旋回機構100で連結され、第1アーム24の基部と旋回部22とは第1の上下揺動部200で連結され、第2アーム26の基部寄りの箇所と第1アーム24の先端とが第2の上下揺動部300で連結され、ディスプレイ装置12の背面と第2アーム26の先端とが第3の上下揺動部400で連結されている。
図3に示すように、載置部21は、机や棚や床などに載置される環板状の載置板2102と、載置板2102の内周部から起立された円筒状のカバー2104と、カバー2104の内側に設けられたベース部材2106とを含んで構成されている。
図3、図4に示すように、ベース部材2106の中央には、軸心を上下に向けた軸受部材2108が設けられている。
水平旋回機構100は、載置部21に対して旋回部22を水平旋回可能に保持するもので、本実施の形態では、旋回部22の下面が載置される載置面2104Aと、旋回部22の中央から下方に突設され軸受部材2108に挿通される軸2202と、軸2202の下端に取着され軸受部材2108の下面に接触して軸2202の抜けを阻止するリング2204などを含んで構成されている。なお、水平旋回機構100は上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
図2、図3に示すように、フレーム2254は、下端に位置する円盤状の底板2260と、底板2260から立設された4本の脚体2262と、4本の脚体2262の上端に支持された上板2264と、上板2264上に支持されたブラケット2266などを含んで構成されている。前記の軸2202は底板2260から突設されている。
錘30は旋回部22で鉛直方向に移動可能に支持されている。
錘30は図5、図6に示すように、複数の円柱状の錘体3002で構成されている。
各錘体3002の中央にはワイヤ挿通孔3004が貫通形成され、各錘体3002の外周部の2箇所には円弧状のガイド溝3006が形成されている。
各錘体3002は、底板2260から立設された2本のガイド軸2210が各ガイド溝3006に係合することで鉛直方向に移動可能に支持されている。
すなわち、図2(A)に示すように、第2の上下揺動部300において、ディスプレイ装置12の重量と第2アーム26の重量により生じる回転モーメントに、錘30の重量およびコイルばね32の弾性力により生じる回転モーメントをワイヤ28を介して対抗させている。
図11乃至図13に示すように、第2の上下揺動部300により第2アーム26の基部が第1アーム24の先端とに対して鉛直面内で上下に揺動可能に連結されている。
第2の上下揺動部300は、第1アーム24に対して第2アーム26を揺動させた際にこの揺動された状態を摩擦力を用いて保持するように構成されている。
第2の上下揺動部300は、第1アーム24の先端にブラケット2402を介して取着された摩擦係数の大きい材料からなる摩擦板4002と、第2アーム26の基部寄りの箇所に設けられ摩擦板4002を挟む2つの挟持板4004と、それら挟持板4004間の距離を調節するための雄ねじ部材4006とで構成され、雄ねじ部材4006の弛緩緊締により挟持板4004による摩擦板4002の締め付け力が調整され、すなわち挟持板4004と摩擦板4002の間に生じる摩擦力が調整され、第1アーム24と第2アーム26とが揺動された状態が保持されるように構成されている。なお、第2の上下揺動部300は上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
図8、図10に示すように、第1の上下揺動部200により第1アーム24の基部が旋回部22に対して鉛直面内で上下に揺動可能に連結されている。
第1の上下揺動部200は、ディスプレイ装置12の重量と、第2アーム26の重量と、第1アーム24の重量により生じる回転モーメントに対抗する回転モーメントを生じさせるねじりばね42を有し、また、旋回部22に対して第1アーム24が揺動された状態を摩擦力により保持するように構成されている。
すなわち、図6乃至図9に示すように、ブラケット2266の中間部に第1ブラケット2270と第2ブラケット2272とが対向して設けられ、それらブラケット2270、2272間に雄ねじ部材2274が挿通されている。
また、第1アーム24の基端にブラケット2410を介して摩擦係数の大きい材料からなる筒状の摩擦部材2412が取着されている。
図8に示すように、摩擦部材2412は雄ねじ部材2274が挿通される内筒部2414と、内筒部2414の半径方向外側に有する外筒部2416とを有し、雄ねじ部材2274に回転可能に支持されている。
図8、図10に示すように、ねじりばね42は、内筒部2414と外筒部2416との間の環状の空間に配設され、その一端4202が第1ブラケット2270に係止され、図10に点線矢印で示すように、コイル部の弾性に抗して他端4204が摩擦部材2412に係止されて配設され、したがって、ねじりばね42の弾性力は雄ねじ部材2274の周方向において、ブラケット2266と第1アーム24の基端とにわたって作用している。
また、第1の上下揺動部200は、雄ねじ部材2274の弛緩緊締によりブラケット2270、2272間で摩擦部材2412を締め付ける力が調整され、すなわちブラケット2270、2272と摩擦部材2412の間に生じる摩擦力が調整され、旋回部22に対して第1アーム24が揺動された状態が保持されるように構成されている。なお、第1の上下揺動部200は上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
なお、図2(A)、図6に示すように、第1の上下揺動部200が設けられるブラケット2266の中間部は、上板2264から立設されたロッド2268の上端で支持されている。
図15はディスプレイ装置12の背面を示す斜視図、図16(A)は図15のA矢視図、(B)は(A)の拡大図である。
図15、図16に示すように、第3の上下揺動部400は、ディスプレイ装置12の背面に取着される第1の部材54と、スタンド200(第2アーム26)の先端に取着され第1の部材54に上下に揺動可能に連結される第2の部材56とを含んで構成されている。
第3の上下揺動部400は、第2アーム26の先端に対してディスプレイ装置12を揺動させた際にこの揺動された状態を摩擦力を用いて保持するように構成されている。
図16(B)に示すように、この第3の上下揺動部400は、図13に示す第2の上下揺動部300と同様に、一対の挟持板4004Aと、これら挟持板4004Aに挟まれる筒状の摩擦板4002Aと、一対の挟持板4004Aから摩擦板4002Aに挿通され、それら挟持板4004A間の距離を調節するための雄ねじ部材4006A(図17参照)などを含んで構成され、雄ねじ部材4006Aの弛緩緊締により挟持板4004Aによる摩擦板4002Aの締め付け力が調整され、すなわち挟持板4004Aと摩擦板4002Aの間に生じる摩擦力が調整され、第2アーム26に対してディスプレイ装置12が上下に揺動された状態が保持されるように構成されている。
なお、一対の挟持板4004Aは第1の部材54に設けられ、摩擦板4002は第2の部材56に設けられている。なお、第3の上下揺動部400は上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
図14(A)、(B)、(C)はスタンド20の動作説明図である。
図14に示すように、使用者は、把手52を把持して、ディスプレイ装置12が所望の位置や姿勢となるように移動させる。
このディスプレイ装置12の移動に伴い、水平旋回機構100により載置部21に対して旋回部22とともにディスプレイ装置12が水平旋回し、第1の上下揺動部200により旋回部22に対して第1アーム24が鉛直面内で揺動し、第2の上下揺動部300により第1アーム24に対して第2アーム26が鉛直面内で揺動し、第3の上下揺動部400により第2アーム26に対してディスプレイ装置12が鉛直面内で揺動する。
ディスプレイ装置12が所望の位置や姿勢となったならば、ディスプレイ装置12あるいは把手52から手を離す。
手を離すと、水平旋回機構100、第1乃至第3の上下揺動部200、300、400、錘30、コイルばね32、ねじりばね42により、ディスプレイ装置12はその動かされた位置や姿勢でスタンド20によって支持される。
また、第2の上下揺動部300において、ディスプレイ装置12の重量と第2アーム26の重量により生じる回転モーメントに、錘30の重量およびコイルばね32の弾性力により生じる回転モーメントが対抗している。
そして、第1の上下揺動部200および第2の上下揺動部300の双方によって、揺動された状態が摩擦力を用いて保持される。
したがって、重量の大きなディスプレイ装置12を支える第1、第2アーム24、26を円滑に簡単に動かすことができ、使い勝手を向上させる上で有利となる。
図17、図18に示すように、把手52は第1の部材54に取着され、把手52は、ディスプレイ装置12の下部中央から下方に延出して設けられている。
把手52は、ディスプレイ装置12の前方から見た状態でディスプレイ装置12の輪郭の外側に位置した把手部分52Aを有している。
2つの第2のスピーカー5004はこの把手部分52Aに設けられている。
把手本体60は、厚さと、厚さよりも大きな寸法の幅と、幅よりも大きな寸法の長さを有する縦長の板部6002と、板部6002の一端に設けられた枠状部6004とを備え、板部6002と枠状部6004は一体に形成されている。
枠状部6004がディスプレイ装置12を移動させる際にユーザーにより把持される部分となり、したがって、把手本体60は剛性を有する材料で形成され、例えば、硬質の合成樹脂や金属材料によって形成されている。
把手本体60の他端には、第1の部材54の取り付け凹部5402から突設されたピン5404を挿通させる挿通孔6006が設けられている。
枠状部6004を掴み易いように、枠状部6004は下方に到るにつれて次第に前方に位置するように湾曲して形成されている。
本実施の形態では、第2のスピーカー5004は2つ設けられ、第2のスピーカー5004は把手本体60の後面から窓6008に臨んだ状態で把手本体60に例えば接着剤によって接着されることで取り付けられている。
把手本体60の板部6002の後面に、第2のスピーカー5004の後部を覆う後カバー64が重ね合わされ、把手本体60の板部6002の前面に、第2のスピーカー5004からの音声を通過させる放音孔が形成された前カバー62が重ね合わされ、それら重ね合わされた状態で前カバー62の前面が取り付け凹部5402の底面に当て付けられ、把手本体60の挿通孔6006にピン5404が挿通され、さらに、後カバー64の左右両側の係合部6402が取り付け凹部5402の底面の左右両側の溝5410に結合することで把手52は第1の部材54に着脱可能に取り付けられている。
なお、図18に示すように、把手52が第1の部材54に取り付けられた状態で、第2のスピーカー5004は、ディスプレイパネル1202の輪郭の外側に位置している。
したがって、把手52はディスプレイ装置12の姿勢を変更した際に、ディスプレイ装置12とともに移動し、ディスプレイ装置12に対する把手52の相対的位置は不変であり、この把手52に第2のスピーカー5004を設けたので、ディスプレイ装置12の姿勢が変更された際、第2のスピーカー5004から発せられる音響は、常にディスプレイ装置12(ディスプレイパネル1202)の前方に向くことになる。
言い換えると、第2のスピーカー5004は、ディスプレイ装置12の前方に音響が発せられるように把手52に設けられている。
図20、図21に示すように、第1のスピーカー5002は旋回部22の上端に配設されている。
より詳細に説明すると、カバー2256の上端は、その軸心と直交する第1の仮想平面に対して斜めに交差する方向に延在しディスプレイ装置12の前面の前方に向いた第2の仮想平面で切断されている。
これにより、カバー2256の上端に、上方に開放状でディスプレイ装置12の前面の前方に向いた開口2280が形成されている。
すなわち、第1のスピーカー5002は、中空状部材であるカバー2256の内側で開口2280内に、ディスプレイ装置12の前面の前方でかつ上方に向けて音響が発せられる向きで配設されている。
本実施の形態では、第1アーム24の基部を構成する第1の上下揺動部200が開口2280の中央に位置しており、第1のスピーカー5002は上下揺動部200の両側に配置されている。
開口2280は音響が通過可能な材料、例えば、ネットやパンチングシートなどからなるカバー2282で覆われている。なお、図20において、符号2284はスピーカーグリルであり、符号2286は飾りブラケットである。
本実施の形態では、各第1のスピーカー5002のスピーカーユニット5010は、それらの向きが、ディスプレイ装置12の前面の前方であり、かつ、各スピーカーユニット5010の音軸(中心軸)が前方に向かうにしたがって次第に左右方向に離間するように傾斜して配設されている。言い換えると、各第1のスピーカー5002は、それらの音軸が左右外側に開くように構成されている。
したがって、仮に2つの第1のスピーカー5002の音軸の間隔が狭い場合であっても、各第1のスピーカー5002から発せられる音響によってディスプレイ装置12の前方にステレオの音場を形成することができることから、ディスプレイ装置12の前方に位置するユーザーに対してステレオ感を豊かに感じさせる上で有利となっている。
信号処理部70Aは、放送局から受信した電波、あるいは、外部装置から供給される映像信号および音声信号に基づいて、テレビジョン装置10のディスプレイパネル1202に画像を表示させるとともに、スピーカー50から音響を出力させるものである。言い換えると、信号処理部70Aは、ディスプレイ装置12に画像信号を供給するとともに、スピーカー50に音声信号を供給するものである。
図19は信号処理部70Aの構成を示すブロック図である。
信号処理部70Aは、受信回路7002、切り換え回路7004、画像信号処理回路7006、音声信号処理回路7008、リモコン受信回路7010、制御回路7012などを含んで構成され、信号処理部70Aは、信号処理部70Aとは別に設けられた操作部72および外部入力端子74と接続されている。
操作部72は、ユーザーが操作することでテレビジョン装置10による放送の視聴にまつわる種々の操作や設定を行うためのものであり、例えば、選局用ボタン、音量調整用ボタン、入力切り換え用ボタンなどを含み、操作部72は、例えば、カバー2256の外面箇所に設けられている。
外部入力端子74は、DVDプレーヤーやビデオデッキなどの外部装置から供給される画像信号および音声信号を入力する端子であり、例えば、カバー2256の外面箇所に設けられている。
受信回路7002は、制御回路7010からの指令に基づいて選局を行い、アンテナ7001から受信したテレビジョン信号を復調して画像信号と音声信号に分離して出力する。
切り換え回路7004は、受信回路7002から供給される画像信号および音声信号と、前記外部装置から外部入力端子74を介して供給される画像信号および音声信号とを切り換えて画像信号処理回路7006および音声信号処理回路7008に供給する。
画像信号処理回路7006は、前記画像信号に対して必要な信号処理を行い、ディスプレイ装置12を駆動するための駆動信号を生成し、この画像信号を、画像信号用ケーブル7020を介してディスプレイ装置12に供給する。
音声信号処理回路7008は、前記音声信号に対して必要な信号処理および増幅処理を行ないスピーカー50を駆動するための音声信号を生成し、この音声信号を、音声信号用ケーブル7022を介してスピーカー50に供給する。これによりスピーカー50から音響が発生される。
リモコン受信回路7010は、テレビジョン装置10とは別に設けられたリモコン送信機76から送信される選局、音量調整、入力切り換えなど各種動作を指令する制御コマンドを無線信号(赤外線信号)によって受信し、その受信した制御コマンドを制御回路7012に供給する。
制御回路7012は、操作部72の操作に基づいて、あるいは、リモコン受信回路7010から供給される前記制御コマンドに基づいて、受信回路7002の選局制御、切り換え回路7004の画像信号および音声信号の切り換え制御、画像信号処理回路7006、音声信号処理回路7008の制御などを行う。
なお、本実施の形態では、画像信号用ケーブル7020および音声信号用ケーブル7022によって特許請求の範囲の信号伝達部が構成されている。
また、画像が表示されないフレーム1204部分の面積を小さくできるので、スタンド20によって支持されたディスプレイ装置12があたかも宙に浮いているかのような浮遊感をユーザーに与えることができ、デザイン性を向上させる上で有利となり、従来とは異なった趣をテレビジョン装置10に付加することができ、テレビジョン装置10の購買力を高める上で有利となる。
また、本実施の形態では、信号処理部70Aは、載置部21に旋回可能に連結された断面積の大きい旋回部22に収容されているので、信号処理部70A用の専用の取り付け部材を用いることなく信号処理部70Aを配設でき、部品点数の削減化、コストダウンを図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、信号処理部70Aは、載置部21に旋回可能に連結された断面積の大きい旋回部22に収容されているので、ディスプレイ装置12に信号処理部を組み込んだ従来のテレビジョン装置と比べ、第2のスタンド部20Bで支持するディスプレイ装置12の軽量化を図れ、したがって、従来の信号処理部が組み込まれたディスプレイ装置を支持する場合に比べ、第2のスタンド部20Bをその強度、剛性を低く構成でき、テレビジョン装置10の軽量化やコストダウンを図る上で有利となる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、第1の実施の形態では、信号処理部70をディスプレイ装置12から切り離しスタンド20に配設したのに対して、第2の実施の形態では、信号処理部70をディスプレイ装置12およびスタンド20から切り離した点である。
図23は第2の実施の形態のテレビジョン装置10の全体構成を示す斜視図、図24はテレビジョン装置10の正面図、図25は図24のA矢視図、図26は図24のB矢視図である。なお、以下では第1の実施の形態と同様の部分または部材には同一の符号を付して説明する。
図23に示すように、テレビジョン装置10は、ディスプレイ装置12と、ディスプレイ装置12を支持するスタンド20と、信号処理部70Aと、信号ボックス70とを備えている。
図23に示すように、ディスプレイ装置12は、ディスプレイパネル1202と、このディスプレイパネル1202を保持する薄板状のフレーム1204を含んで構成されている。
本実施の形態では、ディスプレイパネル1202は有機ELディスプレイを用いて構成されている。なお、ディスプレイパネル1202はプラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどを用いて構成されたものであってもよい。
図23乃至図26に示すように、スタンド20は、被載置箇所に載置される載置部21と、載置部21に旋回可能に連結され先端でディスプレイ装置を支持する旋回部22とを有している。
旋回部22は、載置部21に旋回可能に連結された下旋回部22Aと、下旋回部22Aの上に設けられ下旋回部22Aよりも小さい断面積で形成され先端でディスプレイ装置12を支持する上旋回部22Bとで構成され、上旋回部22Bは、単一のアーム24で構成されている。
より詳細には、載置部21と下旋回部22Aとは水平旋回機構100Aで連結され、アーム24の基部と下旋回部22Aとは第1の上下揺動部200Aで連結され、アーム24の先端とディスプレイ装置12の背面とは第2の上下揺動部300Aで連結されている。
図27に示すように、載置部21は、第1の実施の形態と同様であり、机や棚や床などに載置される環板状の載置板2102と、載置板2102の内周部から起立された円筒状のカバー2104と、カバー2104の内側に設けられたベース部材2106とを含んで構成されている。
ベース部材2106の中央には、軸心を上下に向けた軸受部材2108が設けられている。
水平旋回機構100Aは、載置部21に対して下旋回部22Aを水平旋回可能に保持するもので、本実施の形態では、下旋回部22Aの下面が載置される載置面2104Aと、下旋回部22Aの中央から下方に突設され軸受部材2108に挿通される軸2202と、軸2202の下端に取着され軸受部材2108の下面に接触して軸2202の抜けを阻止するリング2204などを含んで構成されている。なお、水平旋回機構100Aは上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
フレーム2254は、第1の実施の形態と同様であり、下端に位置する円盤状の底板2260と、底板2260から立設された4本の脚体2262などを含んで構成されている。
第1の上下揺動部200Aは、下旋回部に対してアーム24を揺動させた際にこの揺動された状態を摩擦力を用いて保持するように構成されている。
第1の上下揺動部200Aは、第1の実施の形態と同様で、図12、図13に示すように、下旋回部22Aのフレーム2254で支持された左右一対の挟持板4004と、アーム24の基端に取着された摩擦係数の大きい材料からなり左右一対の挟持板4004の間に配置される摩擦板4002と、それら挟持板4004間の距離を調節するための雄ねじ部材4006とで構成され、雄ねじ部材4006の弛緩緊締により挟持板4004による摩擦板4002の締め付け力が調整され、すなわち挟持板4004と摩擦板4002の間に生じる摩擦力が調整され、下旋回部に対してアーム24が揺動された状態が保持されるように構成されている。
なお、アーム24の先端とディスプレイ装置12の背面とを連結する第2の上下揺動部300Aも第1の上下揺動部200Aと同様に構成されている。
それら第1、第2の上下揺動部200A、300Aは上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
それらスピーカー50は、図20乃至図22に示すように、第1の実施の形態と同様に、第1のスピーカー5002は下旋回部22Aの上端に配設されれている。
すなわち、図20、図21に示すように、カバー2256の上端は、その軸心と直交する第1の仮想平面に対して斜めに交差する方向に延在しディスプレイ装置12の前面の前方に向いた第2の仮想平面で切断され、これにより、カバー2256の上端に、上方に開放状でディスプレイ装置12の前面の前方に向いた開口2280が形成されている。
第1のスピーカー5002は、中空状部材であるカバー2256の内側で開口2280内に、ディスプレイ装置12の前面の前方でかつ上方に向けて音響が発せられる向きで配設されている。
本実施の形態では、第1アーム24の基部を構成する第1の上下揺動部200Aが開口2280の中央に位置しており、第1のスピーカー5002は上下揺動部200Aの両側に配置されている。
開口2280は音響が通過可能な材料、例えば、ネットやパンチングシートなどからなるカバー2282で覆われている。
第1のスピーカー5002は、音響を発生するスピーカーユニット5010と、スピーカーユニット5010が組み込まれたキャビネット(エンクロージャ)5012と、キャビネット5012の前面に設けられたポート(孔)5014と、ポート5014に組み込まれダクト(筒)5016とを含んで構成されている。
第2のスピーカー5004は、図15乃至図18に示すように、第1の実施の形態と同様に、把手52に設けられている。
信号処理部70Aは信号ボックス70に収容されている。
信号処理部70Aは、第1の実施の形態と同様に、放送局から受信した電波、あるいは、外部装置から供給される映像信号および音声信号に基づいて、テレビジョン装置10のディスプレイパネル1202に画像を表示させるとともに、スピーカー50から音響を出力させるものである。言い換えると、信号処理部70Aは、ディスプレイ装置12に画像信号を供給するとともに、スピーカー50に音声信号を供給するものである。
図28は信号処理部70Aの構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、信号処理部70Aとディスプレイ装置12およびスピーカー50の間が画像音声信号用ケーブル7020、音声信号用ケーブル7022でそれぞれ接続されていたが、第2の実施の形態では、信号処理部70Aからの画像信号および音声信号を無線通信でディスプレイ装置12およびスピーカー50に伝達している点が第1の実施の形態と異なっており、その他の信号処理部70Aの構成は第1の実施の形態と同様である。
すなわち、図28に示すように、第1の通信部7030と第2の通信部7032が設けられている。
第1の通信部7030は、本実施の形態では、信号ボックス70内に収容され、画像信号処理回路7006から供給される画像信号と、音声信号処理回路7008から供給される音声信号とを所定の周波数帯域の無線信号に変換して送信するものである。
第2の通信部7032は、本実施の形態では、下旋回部22Aのカバー2256の内側に収容され、第1の通信部7030から受信した無線信号をディスプレイ装置12を駆動する画像信号に変換してディスプレイ装置12に供給するとともに、第1の通信部7030から受信した無線信号をスピーカー50を駆動する音声信号に変換してスピーカー50に供給するものである。
なお、本実施の形態では、第1の通信部7030および第2の通信部7032によって特許請求の範囲の信号伝達部が構成されている。
また、第1の通信部7030と第2の通信部7032の間でなされる無線通信の通信方式は、特に限定されるものではなく、例えば、ブルートゥースや無線LAN、あるいは、赤外線通信など従来公知の様々な通信方式を採用可能である。
Claims (4)
- 供給される画像信号に基づいて画像を表示する薄板状のディスプレイ装置と、
前記ディスプレイ装置の下部中央から下方に延出する把手と、
前記ディスプレイ装置を支持するスタンドと、
前記スタンドに設けられ主として中音域および低音域の音響を出力する第1のスピーカー、および前記把手に設けられ主として高音域の音響を出力する第2のスピーカーを有し、供給される音声信号に基づいて音響を発するスピーカーと、
前記スタンドに設けられ、前記ディスプレイ装置に前記画像信号を供給するとともに前記スピーカーに前記音声信号を供給する信号処理部と
を備えたテレビジョン装置。 - 前記スタンドは、被載置箇所に載置される第1のスタンド部と、前記第1のスタンド部の上部から前記第1のスタンド部よりも小さい断面積で上方に突出し先端で前記ディスプレイ装置を支持する第2のスタンド部とを有し、前記信号処理部は前記第2のスタンド部に設けられている請求項1記載のテレビジョン装置。
- 前記スタンドは、被載置箇所に載置される載置部と、前記載置部に旋回可能に連結され先端でディスプレイ装置を支持する旋回部とを有し、前記信号処理部および前記第1のスピーカーは前記旋回部に設けられている請求項1記載のテレビジョン装置。
- 前記スタンドは、被載置箇所に載置される載置部と、前記載置部に旋回可能に連結され先端でディスプレイ装置を支持する旋回部とを有し、前記旋回部は、前記載置部に旋回可能に連結された下旋回部と、前記下旋回部の上に設けられ前記下旋回部よりも小さい断面積で形成され先端で前記ディスプレイ装置を支持する上旋回部とで構成され、前記信号処理部および前記第1のスピーカーは前記下旋回部に設けられている請求項1記載のテレビジョン装置。
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