JP2007142696A - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】単位セルのサイズの微細化に伴って、垂直転送部の1パケットの蓄積容量が減少すると、高輝度レベルの光が受光部に入射したときなどに、受光部から垂直転送部へ信号電荷を読み出した際に、垂直転送部から溢れ出て周辺画素に漏れ込む。
【解決手段】シャッタ動作を行う第1のシャッタパルスφVsub1よりも電圧値が低い第2のシャッタパルスφVsub2を、受光部12から垂直転送部14への信号電荷の読出しタイミングと同時もしくはそれよりも前に半導体基板18に印加する駆動を行うことで、特に高輝度レベルの光が受光部に入射したときなどに、受光部12から垂直転送部14へ読み出された信号電荷の一部を半導体基板18側に掃き捨てるようにする。
【選択図】図6

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置に関し、特にCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサに代表される電荷転送型固体撮像装置、当該固体撮像装置の駆動方法および当該固体撮像装置を画像入力デバイス(撮像デバイス)として用いた撮像装置に関する。
固体撮像装置、例えばCCDイメージセンサでは、画素ごとに受光部で光電変換され、当該受光部内に蓄積された信号電荷は、受光部に隣接する読出しゲート部による読出し動作によって垂直転送部に読み出される。
ここで、垂直転送部の1パケット(1画素分の信号電荷を扱う単位)の蓄積容量は、カメラ性能に必要な高い輝度レベルの光が入射したときでも、その輝度レベルに応じた信号電荷を蓄積できる程度に十分に確保されている必要がある。具体的には、垂直転送部の1パケットの蓄積容量としては、一般的に、受光部の蓄積容量の1.5倍から2倍程度の容量が必要である。
ところで、近年、CCDイメージセンサ等の固体撮像装置においては、高解像度化(多画素化)を図るために、単位セル(1つの画素とこれに対応した垂直転送部のパケットとが1単位)のサイズの微細化が進められている。単位セルのサイズの微細化が進む中で、感度等のセンサ特性の確保に重要なセンサ開口の領域を確保するために、決められたセルサイズの範囲内において画素サイズをできるだけ大きく確保しようとすると、垂直転送部の領域を狭くせざるを得ない。
上述した理由から、即ちセルサイズの微細化に伴って垂直転送部の領域を狭くせざるを得ないという理由から、垂直転送部の1パケットの蓄積容量として、受光部の蓄積容量の1.5倍から2倍程度の容量を確保するのが難しくなってきているのが現状である。すなわち、セルサイズの微細化に伴って、1パケットの蓄積容量(垂直転送部の取扱電荷量)が減少する傾向にある。
このような状況下において、従来、水平ブランキング期間内における信号電荷の垂直転送の前にシャッタパルスを印加することにより、露光期間の制御を行うためのシャッタパルスを印加したときに、垂直転送部の取扱電荷量が減少するのを防止するようにした技術が提案させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−320147号公報
しかしながら、上記従来技術では、シャッタパルスの印加時における垂直転送部の取扱電荷量の低減を抑えることはできるものの、特に高輝度レベルの光が受光部に入射し、その輝度レベルに応じて光電変換された信号電荷が受光部から垂直転送部に読み出されたときに、1パケットの蓄積容量が減少したことに起因して、その読み出された信号電荷の一部が垂直転送部から溢れ出て周辺画素に漏れ込んだりするのを防止することはできない。この周辺画素への信号電荷の漏れは、ブルーミングなどの発生原因となる。
そこで、本発明は、単位セルの微細化が進んだ場合であっても、受光部から垂直転送部へ電荷を読み出した際の垂直転送部での電荷の溢れを確実に防止可能な固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、光電変換を行う受光部、当該受光部に蓄積された電荷を読み出す読出しゲート部および当該読出しゲートによって読み出された電荷を転送する電荷転送部とが半導体基板上に形成されてなる固体撮像装置において、前記受光部に蓄積された電荷を前記半導体基板側に掃き捨てるために当該半導体基板に印加する前記第1のシャッタパルスよりも電圧値が低い第2のシャッタパルスを、前記受光部から前記垂直転送部への電荷の読出しタイミングと同時もしくはそれよりも前に前記半導体基板に印加する駆動を行う構成を採っている。
上記構成の固体撮像装置において、半導体基板に第1のシャッタパルスを印加し、受光部内の電荷を半導体基板側に掃き捨てるタイミングから、読出しゲート部に読出しパルスを印加し、受光部から垂直転送部へ電荷を読み出すタイミングまでの期間が、受光部で光電変換され、当該受光部内に電荷が蓄積される蓄積期間、即ち露光期間となる。そして、露光期間に受光部に蓄積された電荷が垂直転送部に読み出されるタイミングもしくはその前に第2のシャッタパルスが半導体基板に印加されることで、垂直転送部下のオーバーフローバリアのポテンシャルが、第2のシャッタパルスの電圧値に応じて浅くなるために、特に高輝度レベルの光が受光部に入射したときなど、オーバーフローバリアのポテンシャルを超える量の電荷が受光部から垂直転送部に読み出されたときには、その読み出された電荷の一部が第2のシャッタパルスからその下のオーバーフローバリアを超えて半導体基板側に掃き捨てられる。
ここで、垂直転送部に読み出された電荷の一部を捨てたとしても、その電荷は高輝度レベルの入射光に基づくものであり、捨てない場合には隣接画素に溢れてブルーミングの発生原因となるものであることから、撮像画に何ら影響が及ぶことはない。また、第1のシャッタパルスによって受光部内の電荷を掃き捨てるシャッタ動作を行った後に、第2のシャッタパルスを半導体基板に印加したとしても、第2のシャッタパルスの電圧値が第1のシャッタパルスの電圧値よりも低いことから、光電変換によって受光部に蓄積されている電荷が、第2のシャッタパルスの印加によってさらに半導体基板側に掃き捨てられることはないために、次の露光期間に影響が及ぶこともない。
本発明によれば、特に高輝度レベルの光が受光部に入射したときなどに、受光部から垂直転送部に読み出された電荷の一部を半導体基板側に捨てることができるために、単位セルの微細化が進んだ場合であっても、受光部から垂直転送部へ電荷を読み出した際の当該垂直転送部での電荷の溢れを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、固体撮像装置として、例えばインターライン転送(IT)方式のCCDイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明するものとする。
図1は、本発明に係るCCDイメージセンサの一例を示す概略構成図である。図1において、撮像部11は、行列状に2次元配置された複数の受光部(画素)12と、これら受光部12の各々に隣接して設けられた読出しゲート部13と、行列状の画素配列に対して列ごとに設けられたCCDからなる垂直転送部14とから構成されている。
この撮像部11において、1つの受光部12、これに隣接した読出しゲート部13および1つの受光部12に対応した垂直転送部14のパケットからなる1単位が単位セル15となる。ここで、垂直転送部14のパケットとは、垂直転送部14において1画素分の信号電荷を扱う単位を言う。そして、このパケットが連続して連なることで垂直転送部14の転送チャネルが形成される。
受光部12は、例えばPN接合のフォトダイオードからなり、入射光をその輝度レベルに応じた電荷量の信号電荷に光電変換して蓄積する。読出しゲート部13は、読出しパルスφROPが印加されることにより、受光部12に蓄積された信号電荷を垂直転送部14へ読み出す。垂直転送部14は、例えば4相の垂直転送パルスφV1〜φV4によって転送駆動され、読出しゲート部13によって受光部12から読み出された信号電荷を、水平ブランキング期間の一部にて1走査線(1ライン)に相当する部分ずつ順に垂直方向に転送する。
ここで、垂直転送部14において、パケットが連なってなる転送チャネルの上方には、4相の垂直転送パルスφV1〜φV4に対応した4つの転送電極が転送方向に繰り返して配置されている。そして、例えば1相目と3相目に対応する各転送電極が、読出しゲート部13のゲート電極を兼ねている。このことから、4相の垂直転送パルスφV1〜φV4のうち、1相目と3相目の垂直転送パルスφV1,φV3が低レベル、中間レベルおよび高レベルの3値をとり、その3値目の高レベルのパルスが読出しゲート部13に印加される読出しパルスφROPとなる。
すなわち、1相目と3相目の垂直転送パルスφV1,φV3の3値目の読出しパルスφROPが1相目と3相目に対応する各転送電極(読出しゲート部13のゲート電極)に印加されることで、受光部12に蓄積された信号電荷が垂直転送部14に読み出される。2相目と4相目の垂直転送パルスφV2,φV3は、低レベルと中間レベルの2値をとる。そして、4相の垂直転送パルスφV1〜φV4が低レベルと中間レベルとの間で周期的に遷移することで垂直転送部14の転送駆動が行われ、受光部12から読み出された信号電荷が当該垂直転送部14によって垂直転送される。
垂直転送部14の一方の端部側には、CCDからなる水平転送部16が配されている。この水平転送部16には、複数本の垂直転送部14から1ラインに相当する信号電荷が順にシフト(転送)される。水平転送部16は、例えば2相の水平転送パルスφH1,φH2によって転送駆動され、複数本の垂直転送部14からシフトされる1ライン分の信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間において順次水平方向に転送する。
水平転送部16の転送先側の端部には、例えばフローティング・ディフュージョン・アンプ構成の電荷電圧変換部17が設けられている。この電荷電圧変換部17は、水平転送部16によって水平転送される信号電荷を順次信号電圧に変換して出力する。この信号電圧は、被写体を経て撮像部11に入射し、受光部12でその輝度レベルに応じて光電変換されて得られる撮像信号OUTとして出力される。
上述した受光部12、読出しゲート部13、垂直転送部14、水平転送部16および電荷電圧変換部17等の構成要素は、半導体基板18上に形成されている。半導体基板18は、後述する基板バイアス電圧Vsubによってバイアスされている。以上により、インターライン転送方式のCCDイメージセンサ10が構成される。
このCCDイメージセンサ10の駆動制御は、タイミング制御回路21によるタイミング制御によって行われる。タイミング制御回路21は、垂直同期信号VD、水平同期信号HDおよびマスタークロックMCKを基に、受光部12での信号電荷の蓄積期間(露光期間)の制御、受光部12から垂直転送部14への信号電荷の読出し、垂直転送部14での垂直転送、水平転送部16での水平転送、電荷電圧変換部17のリセット動作などの制御を行うために、CCD駆動回路22およびシャッタ駆動回路23を制御する。
具体的には、タイミング制御回路21は、フィールド読出しを行うために、2つのフィールドで1コマ(フレーム)の映像が得られるようにCCD駆動回路22の駆動制御を行う。このタイミング制御回路21によるタイミング制御の下に、CCD駆動回路22は、4相の垂直転送パルスφV1〜φV4(1相目と3相目の垂直転送パルスφV1,φV3は読出しパルスφROPを含む)および2相の水平転送パルスφH1,φH2によって垂直転送部14および水平転送部16を駆動する。
シャッタ駆動回路22は、タイミング制御回路21によるタイミング制御の下に、シャッタパルスφVsubを半導体基板18に所定のタイミングで印加することにより、受光部12に蓄積された信号電荷を半導体基板18側に掃き捨てる電子シャッタ動作を行う。すなわち、タイミング制御回路21およびCCD駆動回路22は、特許請求の範囲における第1の駆動手段を構成し、タイミング制御回路21およびシャッタ駆動回路23は、特許請求の範囲における第2の駆動手段を構成している。
タイミング制御回路21およびシャッタ駆動回路23の駆動制御による電子シャッタ動作により、受光部12に信号電荷を蓄積する蓄積期間、即ち露光期間の制御が行われる。このとき、シャッタパルスφVsubは、半導体基板18をバイアスする基板バイアス電圧Vsubに重畳される形で印加される。
図2に、4相の垂直転送パルスφV1〜φV4および読出しパルスφROPのタイミング関係を示す。ここでは、一例として、垂直転送パルスφV1〜φV4の低レベルを−8.5V、高レベル(中間レベル)を0V、読出しパルスφROPの電圧値(高レベル)を15Vとした場合を例に挙げている。
図2から明らかなように、各フィールドの垂直ブランキング期間(V−Blk)に読出しパルスφROPがアクティブ(高レベル)になる。これにより、読出しゲート部13による受光部12から垂直転送部14への信号電荷の読出しが行われる。また、水平ブランキング期間(H−Blk)に4相の垂直転送パルスφV1〜φV4が低レベル(−8.5V)と中間レベル(0V)との間で周期的に遷移する。これにより、垂直転送部14が信号電荷を垂直転送する。
図3に、読出しパルスφROPおよびシャッタパルスφVsubのタイミング関係を示す。
電子シャッタ動作を行わない場合は、受光部12に蓄積される信号電荷は1フィールド期間の間増加していく。電子シャッタ動作を行う場合は、図3に示すように、1フィールドのある適当なタイミングでシャッタパルスφVsubをアクティブ(高レベル)にし、それまでに受光部12に蓄積された信号電荷を一旦半導体基板18側に掃き捨て、そこから再度そのフィールドの終わりまで光電変換した信号電荷を蓄積し、読出しパルスφROPをアクティブにすることによって垂直転送部14へ読み出す。したがって、この有効となる光電変換の期間(露光期間)が電子シャッタのシャッタスピードになる。
図4は、受光部12周辺の基板深さ方向の構造を示す断面図である。
図4において、第1導電型、例えばN型の半導体基板30(図1の半導体基板18に相当する)上に第2導電型であるP型のウェル領域31が形成されている。このウェル領域31の表層部には、N+ の信号電荷蓄積領域32が形成され、その上にさらにP+ の正孔蓄積領域33が形成されることにより、いわゆるHAD(正孔蓄積ダイオード)構造の受光部12が構成されている。
この受光部12に蓄積される信号電荷eの電荷量は、図5のポテンシャル図に示すように、P型のウェル領域31で構成されるオーバーフローバリアOFBの高さ(ポテンシャル)によって決定される。このオーバーフローバリアOFBは、受光部12に蓄積される飽和信号電荷量Qsを決める。そして、飽和信号電荷量Qsを超えた信号電荷は、オーバーフローバリアOFBを超えて半導体基板10側へオーバーフローする。
以上により、半導体基板10をオーバーフロードレインとするいわゆる縦型オーバーフロードレイン構造の受光部12が構成されている。
受光部12の横方向には、読出しゲート部13を構成するP型領域34を介してN+ の信号電荷転送領域35およびP+ のチャネルストップ領域36が形成されている。信号電荷転送領域35の下には、スミア成分の混入を防止するためのP+ の不純物拡散領域37が形成されている。さらに、信号電荷転送領域35の上方には、ゲート酸化膜38を介して例えば多結晶シリコンからなる転送電極39が配されることにより、垂直転送部14が構成されている。転送電極39は、P型領域34の上方に位置する部分が、読出しゲート部13のゲート電極を兼ねている。
垂直転送部14の上方には、層間膜40を介してAl(アルミニウム)遮光膜41が転送電極39を覆うようにして形成されている。このAl遮光膜41は、受光部12において選択的にエッチングされており、外部からの光Lはこのエッチングによって形成された開口42を介して受光部12内に入射する。そして、半導体基板30には、受光部12に蓄積される信号電荷の電荷量を決定する、即ちオーバーフローバリアOFBのポテンシャルを決める基板バイアス電圧Vsubが印加されるようになっている。
上記構成のCCDイメージセンサ10において、本発明では、第1のシャッタパルスφVsub1よりも電圧値が低い第2のシャッタパルスφVsub2を、受光部12から垂直転送部14への信号電荷の読出しタイミングと同時もしくはそれよりも前(第1のシャッタパルスφVsub1の印加タイミング以降の露光期間内)に半導体基板18(30)に印加する駆動を行うことを特徴としている。
この駆動を実現するために、図1において、シャッタ駆動回路23には、第1のシャッタパルスφVsub1の電圧値を決める電圧VH と、第2のシャッタパルスφVsub2の電圧値を決める電圧VL (VH >VL )とが電源回路(図示せぬ)から供給されるようになっている。
そして、シャッタ駆動回路23は、タイミング制御回路21によるタイミング制御の下に、電子シャッタ動作時には、シャッタスピード、即ち露光時間を決めるタイミングで、電圧値VH の第1のシャッタパルスφVsub1(図3のφVsubに相当)を半導体基板18に印加する。この第1のシャッタパルスφVsub1の半導体基板18への印加により、受光部12下のオーバーフローバリアOFBのポテンシャルが深くなるために、受光部12にそれまで蓄積された信号電荷が半導体基板18側へ掃き捨てられる(シャッタ動作)。
そして、この電子シャッタの動作タイミングから再度そのフィールドの終わりまで、即ちシャッタスピードに対応した露光期間だけ受光部12において光電変換が行われ、信号電荷が受光部12内に蓄積される。この蓄積された信号電荷は、読出しパルスφROPがアクティブになることにより、読出しゲート部13によって受光部12から垂直転送部14へ読み出される(読出し動作)。
また、タイミング制御回路21によるタイミング制御の下に、図6に示すように、読出しパルスφROPがアクティブになるタイミングと同時(図中、実線で示す)もしくはそれよりも前(図中、点線で示す)に、電圧値VL の第2のシャッタパルスφVsub2を半導体基板18に印加する。この第2のシャッタパルスφVsub2の印加により、P型のウェル領域31で構成されるオーバーフローバリアOFBのポテンシャルが深くなる。
ここで、高輝度レベルの光が受光部12に入射した場合を考える。例えば、単位セル15の微細化に伴って垂直転送部14の1パケットの蓄積容量(垂直転送部14の取扱電荷量)が低下し、一般的に必要とされる受光部12の蓄積容量の1.5倍から2倍程度の容量を確保できなかったとすると、高輝度レベルに応じて光電変換された信号電荷が受光部12から垂直転送部14に読み出されたときに、その読み出された信号電荷の一部が垂直転送部14から溢れ出て周辺画素に漏れ込んだりする懸念がある。
これに対して、読出しパルスφROPがアクティブになるタイミングと同時もしくはそれよりも前に、即ち受光部12から垂直転送部14に信号電荷が読み出されるタイミングもしくは読み出される前に、電圧値VL の第2のシャッタパルスφVsub2を半導体基板18に印加することで、オーバーフローバリアOFBとなるP型のウェル領域31のポテンシャルが深くなるために、受光部12から垂直転送部14へ読み出された信号電荷の一部がオーバーフローバリアOFBを超えて半導体基板18側に掃き捨てられる(掃き捨て動作)。
このとき、受光部12から読み出された信号電荷の一部を捨てたとしても、その電荷は高輝度レベルの入射光に基づくものであり、捨てない場合には隣接画素に溢れてブルーミングの発生原因となるものであることから、撮像画に何ら影響が及ぶことはない。
また、第1のシャッタパルスφVsub1によって受光部12内の信号電荷を掃き捨てるシャッタ動作を行った後に、第2のシャッタパルスφVsub2を半導体基板18に印加したとしても、第2のシャッタパルスφVsub2の電圧値VL が第1のシャッタパルスφVsub1の電圧値VH よりも低く、オーバーフローバリアOFBのポテンシャルがシャッタ動作時よりも浅いために、光電変換によって受光部12に蓄積されている信号電荷がさらに半導体基板18側に掃き捨てられることはないために、次の露光期間に影響が及ぶこともない。
なお、受光部12、読出しゲート部13および垂直転送部14の不純物プロファイルについては、読出しパルスφROPの電圧(読出し電圧)、耐ブルーミング性を保ちつつ、上述した掃き捨て動作に必要なポテンシャルバランスを維持する条件で形成することになる。
上述したように、シャッタ動作を行う第1のシャッタパルスφVsub1よりも電圧値が低い第2のシャッタパルスφVsub2を、受光部12から垂直転送部14への信号電荷の読出しタイミングと同時もしくはそれよりも前(第1のシャッタパルスφVsub1の印加タイミング以降の露光期間内)に半導体基板18に印加する駆動を行うことで、特に高輝度レベルの光が受光部に入射したときなどに、受光部12から垂直転送部14へ読み出された信号電荷の一部を半導体基板18側に捨てることができるために、単位セルの微細化が進んだ場合であっても、受光部12から垂直転送部14へ信号電荷を読み出した際に、ブルーミングの発生原因となる垂直転送部14での信号電荷の溢れを確実に防止することができる。
これにより、単位セル15のサイズの微細化を図る上で、垂直転送部14の1パケットの蓄積容量として、受光部12の蓄積容量と同程度の容量を確保できれば良いことになるために、垂直転送部14の領域を抑制できるとともに、垂直転送部14の領域を抑制できる分だけ受光部12の開口領域を大きくすることができるために、受光部12の主要特性である飽和信号量の向上、感度の向上、スミアの抑制を図ることができる。
ここで、第2のシャッタパルスφVsub2の印加タイミングおよび電圧値(パルス振幅)について説明する。
まず、第2のシャッタパルスφVsub2の印加タイミングについては、図6に示すように、読出しパルスφROPがアクティブになるタイミングと同時(図中、実線で示す)もしくはそれよりも前(図中、点線で示す)のタイミングで半導体基板18に印加するようにすることで、読出しパルスφROPの読出しゲート部13への印加によって受光部12から垂直転送部14へ読み出された信号電荷の一部を確実に半導体基板18側へ掃き捨てることができる。
特に、読出しパルスφROPがアクティブになるタイミングよりも前のタイミング(第1のシャッタパルスφVsub1の印加タイミング以降の露光期間内)で半導体基板18に印加することで、受光部12から垂直転送部14へ信号電荷を読み出す前に既に、オーバーフローバリアOFBとなるP型のウェル領域31のポテンシャルが深くなっているために、受光部12から垂直転送部14へ読み出された信号電荷の一部をより確実に半導体基板18側に掃き捨てることができる。
一方、印加の終了タイミングについては、読出しパルスφROPが非アクティブになるタイミングと同時もしくはそれよりも後のタイミングに設定する、即ち読出しパルスφROPの消滅タイミングと同時もしくはそれよりも後まで第2のシャッタパルスφVsub2を半導体基板18に印加することで、受光部12から垂直転送部14へ読み出された信号電荷の一部を捨て残すことなく、より確実に半導体基板18側へ掃き捨てることができる。なお、第2のシャッタパルスφVsub2を垂直転送期間中にも半導体期間18に印加したとしても、残りの信号電荷についての垂直転送動作に対して何ら影響を及ぼすことはない。
次に、第2のシャッタパルスφVsub2の電圧値(パルス振幅)については、図7に示すように、第1のシャッタパルスφVsub1の電圧値よりも低く、かつ、受光部12の飽和信号量を決めるオーバーフローバリアOFPのポテンシャルを設定する電圧、即ち基板バイアス電圧Vsubよりも高い範囲内において、垂直転送部14の不純物プロファイルを考慮しつつ、垂直転送部14に必要な信号電荷を残し、不要分を掃き捨てるために必要な電圧値に設定することになる。
一例として、第1のシャッタパルスφVsub1の電圧値を22.5V程度とした場合に、第2のシャッタパルスφVsub2の電圧値を15V前後に設定すると、高輝度レベルの光が受光部に入射したときなどに、受光部12から垂直転送部14へ読み出された信号電荷の一部を半導体基板18側に確実に掃き捨てることができる。
特に、第2のシャッタパルスφVsub2の電圧値を、読出しパルスφROPの電圧値(本例では、15V)と同一に設定することで、第2のシャッタパルスφVsub2のために電源回路を用意する必要がなく、読出しパルスφROPのための既存の電源回路を兼用することができるために、タイミング制御回路21のタイミングを変更するだけの簡単な構成で、所期の目的、即ち単位セル15の微細化が進んだ場合であっても、受光部12から垂直転送部14へ信号電荷を読み出した際の垂直転送部14での信号電荷の溢れを確実に防止するという目的を達成することができる。
なお、上記実施形態では、CCDイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明は、この適用例に限られるものではなく、受光部から読み出された信号電荷を転送する電荷転送部を有する電荷転送型固体撮像装置全般に適用可能である。
[適用例]
上記実施形態に係るCCDイメージセンサ10は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置において、その撮像デバイス(画像入力デバイス)として用いて好適なものである。
ここに、撮像装置とは、撮像デバイスとしての固体撮像装置、当該固体撮像装置の撮像面(受光面)上に被写体の像光を結像させる光学系および当該固体撮像装置の信号処理回路を含むカメラモジュール(例えば、携帯電話等の電子機器に搭載されて用いられる)、当該カメラモジュールを搭載したデジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムを言うものとする。
図8は、本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、本例に係る撮像装置は、レンズ51を含む光学系、撮像デバイス52、デバイス駆動回路53および信号処理回路54等によって構成されている。
レンズ51は、被写体からの像光を撮像デバイス52の撮像面に結像する。撮像デバイス52は、レンズ51によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換して得られる画像信号を出力する。この撮像デバイス52として、先述した実施形態に係るCCDイメージセンサ10が用いられる。
デバイス駆動回路53は、図1に示すタイミング制御回路21、CCD駆動回路22およびシャッタ駆動回路23等によって構成され、受光部12での信号電荷の蓄積期間(露光期間)の制御、受光部12から垂直転送部14への信号電荷の読出し、垂直転送部14での垂直転送、水平転送部16での水平転送、電荷電圧変換部17のリセット動作などの制御を行う。
信号処理回路54は、撮像デバイス52から出力される撮像信号に対してCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)によるノイズ除去や、AGC(Automatic Gain Control;自動利得制御)によるゲインコントロールなどの各種の信号処理を行う。
上述したように、ビデオカメラや電子スチルカメラ、さらには携帯電話等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置において、その撮像デバイス52として先述した実施形態に係るCCDイメージセンサ10を用いることで、当該CCDイメージセンサ10では、単位セルの微細化が進んだ場合であっても、特に高輝度レベルの光が受光部に入射したときなどに、受光部から垂直転送部へ信号電荷を読み出した際に、ブルーミングの発生原因となる垂直転送部での信号電荷の溢れを確実に防止することができるために、より高画質の撮像画を得ることができる。
本発明に係るCCDイメージセンサの一例を示す概略構成図である。 4相の垂直転送パルスφV1〜φV4および読出しパルスφROPのタイミング関係を示すタイミングチャートである。 読出しパルスφROPおよびシャッタパルスφVsubのタイミング関係を示すタイミングチャートである。 受光部周辺の基板深さ方向の構造を示す断面図である。 受光部の基板深さ方向のポテンシャルを示すポテンシャル図である。 読出しパルスφROPと第2のシャッタパルスφVsub2とのタイミング関係を示すタイミングチャートである。 第1のシャッタパルスφVsub1と第2のシャッタパルスφVsub2との電圧値の関係を示す波形図である。 本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
10…CCDイメージセンサ、11…撮像部、12…受光部、13…読出しゲート部、14…垂直転送部、15…単位セル、16…水平転送部、17…電荷電圧変換部、18,30…半導体基板、21…タイミング制御回路、22…CCD駆動回路、23…シャッタ駆動回路

Claims (5)

  1. 光電変換を行う受光部、当該受光部に蓄積された電荷を読み出す読出しゲート部および当該読出しゲートによって読み出された電荷を転送する電荷転送部とが半導体基板上に形成されてなる固体撮像装置であって、
    前記読み出しゲート部に読出しパルスを印加することによって前記受光部から前記垂直転送部への電荷の読出し駆動を行う第1の駆動手段と、
    第1のシャッタパルスを前記半導体基板に印加することによって前記受光部に蓄積された電荷を前記半導体基板側に掃き捨てる駆動を行うとともに、前記読出しパルスの印加タイミングと同時もしくはそれよりも前に前記第1のシャッタパルスよりも電圧値が低い第2のシャッタパルスを前記半導体基板に印加する駆動を行う第2の駆動手段と
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第2のシャッタパルスは、前記読み出しパルスと電圧値が同一である
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第2の駆動手段は、前記読出しパルスの消滅タイミングと同時もしくはそれよりも後まで前記第2のシャッタパルスを前記半導体基板に印加する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 光電変換を行う受光部、当該受光部に蓄積された電荷を読み出す読出しゲート部および当該読出しゲートによって読み出された電荷を転送する電荷転送部とが半導体基板上に形成されてなる固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記受光部に蓄積された電荷を前記半導体基板側に掃き捨てるために当該半導体基板に印加する前記第1のシャッタパルスよりも電圧値が低い第2のシャッタパルスを、前記受光部から前記垂直転送部への電荷の読出しタイミングと同時もしくはそれよりも前に前記半導体基板に印加する
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  5. 光電変換を行う受光部、当該受光部に蓄積された電荷を読み出す読出しゲート部および当該読出しゲートによって読み出された電荷を転送する電荷転送部とが半導体基板上に形成されてなる固体撮像素子と、
    被写体からの光を前記固体撮像素子の撮像面上に導く光学系と
    前記読み出しゲート部に読出しパルスを印加することによって前記受光部から前記垂直転送部への電荷の読出し駆動を行う第1の駆動手段と、
    第1のシャッタパルスを前記半導体基板に印加することによって前記受光部に蓄積された電荷を前記半導体基板側に掃き捨てる駆動を行うとともに、前記読出しパルスの印加タイミングと同時もしくはそれよりも前に前記第1のシャッタパルスよりも電圧値が低い第2のシャッタパルスを前記半導体基板に印加する駆動を行う第2の駆動手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
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