JP2005086672A - 固体撮像装置およびその駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその駆動方法 Download PDF

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剛 蓮香
Ryoichi Nagayoshi
良一 永吉
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啓二郎 板倉
Izumi Shimizu
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Abstract

【課題】 基板電圧の制約を回避し、分光特性、感度、およびリニアリティを悪化させることなく、画素混合モードによる駆動を可能とした固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 複数の光電変換部1と、蓄積された信号電荷を読み出す読み出し部2、4と、制御電圧により設定された飽和電荷量を超える過剰電荷を光電変換部から排出する過剰電荷排出部と、制御電圧を供給する制御電圧供給部9、13とを備える。蓄積された信号電荷を各画素毎に個別に検出する全画素モードと、信号電荷を所定個数分加算混合して検出する画素混合モードとを選択的に適用可能である。制御電圧供給部は、過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、全画素モードによる駆動の場合には電荷蓄積期間と電荷移送期間とで同等とし、画素混合モードによる駆動の場合には電荷蓄積期間と電荷移送期間とで異ならせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マトリクス状に配列された複数の光電変換部に蓄積された信号電荷を読み出して、二次元の画像信号を得るように構成された固体撮像装置に関する。
固体撮像装置は、ビデオカメラやデジタルカメラの撮像部、あるいはファックスやイメージスキャナの画像認識部を構成し、撮像素子としてはCCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサが広く用いられている。
従来例のCCD型イメージセンサを用いた固体撮像装置の平面構造について、図5の概念図を参照して説明する。1は光電変換部を形成するフォトダイオードであり、マトリクス状に複数配列されている。フォトダイオード1の各列間に、垂直CCD2が配列されて撮像領域3が形成されている。各フォトダイオード1に蓄積された電荷は垂直CCD2へ移送され、垂直CCD2により、水平CCD4へ向けて垂直方向に並列転送される。従って水平CCD4には、複数本の垂直CCD2から1走査線に相当する信号電荷が順次転送される。水平CCD4に達した電荷は水平方向へ転送されて、電荷検出部5により信号電圧に変換され、出力アンプ6で増幅された後、撮像出力OUTとして導出される。以上の要素がn型基板7上に形成されている。
垂直CCD2は、タイミング発生回路8から供給される、例えば4相の転送クロックφV1,φV2,φV3,φV4によって転送駆動される。これにより、垂直CCD2に読み出された信号電荷は、水平ブランキング期間に1走査線に相当する部分ずつ順に垂直方向に転送される。水平CCD4は、例えば2相の水平転送クロックφH1,φH2によって転送駆動される。これにより、1走査線分の信号電荷は、水平ブランキング期間後の水平走査期間において、順次水平方向に転送される。
n型基板7は抵抗11を介して接地されており、n型基板7と抵抗11の接続点に、標準電圧発生回路9がダイオード10を介して接続されている。標準電圧発生回路9が発生する標準電圧は、基板電圧Vsubとしてn型基板7に印加される。基板電圧Vsubは、後述するように、フォトダイオード1に蓄積される信号電荷の飽和量を決定するために印加される電圧である。CCD型イメージセンサの製造ばらつきに伴う、基板電圧Vsubにより形成されるポテンシャル障壁の高さのばらつきを考慮して、標準電圧は、個々の素子(チップ)ごとに最適値に設定されている。
一方、電子シャッタ動作が可能なCCDイメージセンサでは、タイミング発生回路8でシャッタパルスSPを生成し、このシャッタパルスSPがコンデンサ12で直流カットされた後、n型基板7に印加される。このとき、シャッタパルスSPの低レベルは、ダイオード10によって標準電圧の直流レベルにクランプされる(例えば特許文献1を参照)。
図5のA−A線に沿った素子断面図を、図6に示す。n型基板7の上部にpウェル領域17が形成され、その中にフォトダイオード1、および垂直CCDチャンネル2aが形成されている。その上に、垂直CCDの転送電極とフォトダイオード1からの信号電荷の移送を制御する電極を兼ねた電極18が形成されている。19は素子分離領域である。この構造の素子は、3値のパルスによって駆動され、最も高い電圧が印加された時に、フォトダイオード1から移送ゲート領域24を通って、信号電荷が垂直CCDチャンネル2aに移送される。
この素子における、ブルーミング抑制のための動作について、図6のB−C−D線に沿った電位分布を表わす図7を参照して説明する。同図における各領域は、対応するフォトダイオード1、移送ゲート領域24、垂直CCDチャンネル2a、pウェル領域17、n型基板7と同一の参照番号を用いて示す。pウエル領域17とn型基板7間には基板電圧Vsubが印加されているので、pn接合されたフォトダイオード1の下部のpウェル領域17は空乏化され、実線で示される電位分布において電位障壁が形成されている。また、移送ゲート領域24の実線で示される電位は、信号電荷が移送されないときの状態を示す。信号電荷を移送するときは破線で示される電位になる。
移送ゲート領域24が破線で示す電位になったときに、フォトダイオード1の電荷が垂直CCDチャンネル2aへ移送されることにより、フォトダイオード1は電位25aで示す空の状態になる。移送期間が終了し蓄積期間が開始されると、入射する光により電荷が蓄積されるのに伴い、フォトダイオード1のポテンシャルの井戸は電位25bに示すように浅くなっていく。電位25bが、実線の電位分布におけるpウェル領域17の電位26aよりも下がると、過剰電荷がpウェル領域17を通過してn型基板7に排出される。このようにして、pウェル領域17の電位障壁で決まる飽和電荷量を超えてフォトダイオード1に電荷が蓄積されたとき、過剰電荷がn型基板7に排出されることにより、ブルーミングが抑制される。基板電圧Vsubを高くすれば、電位分布は破線で示す状態になり、pウェル領域17の電位26bで示される飽和電荷量が低い値に設定される。基板電圧Vsubを適宜設定することにより、素子の特性に適合したブルーミング抑制効果を得ることができる。
しかしこのブルーミング抑制方法には次のような欠点がある。すなわち、図7に示す移送ゲート領域24を破線で示す電位にして信号電荷を移送する期間中においては、フォトダイオード1で発生した電荷は、蓄積された電荷による電位25bが、pウェル領域17の電位26aよりも低くなる電荷量に達するまで、垂直CCDチャンネル2a、移送ゲート領域24、フォトダイオード1に蓄積される。ところが、垂直CCDチャンネル2a内の隣接した領域とのバリヤーが電位26aよりも高いと、過剰電荷がn型基板7に溢れ始める前に、垂直CCDチャンネル2a内の隣接した領域に電荷が溢れ出す。即ち、フォトダイオード1から信号電荷を移送する期間中は、事実上ブルーミング抑制作用が機能しなくなる。
電荷移送期間中もブルーミング抑制作用を機能させるために、特許文献2には、フォトダイオードへの電荷蓄積期間と電荷移送期間とにn型基板7へ異なる電位を与える構成が記載されている。すなわち、信号電荷蓄積期間の殆んどはpウェル領域17を従来と同じ低レベルの電位26aの状態とし、移送期間中に、高レベルの電位26bの状態とする。それにより、電荷移送期間には、過剰電荷を排出する電位26bよりも浅い(低い)電荷は、フォトダイオード1に蓄積されずにn型基板7に排出され、ブルーミング抑制作用が機能する。但し、垂直CCD2の隣接領域とのバリヤーは、電位26bより低いことが必要である。
特開平7−284026号公報 特開昭61−26375号公報
例えばディジタルカメラ用途の高画素数CCDには、全画素の蓄積電荷を個別に検出して画像データを作成する全画素モード(例えば静止画モード)と、ラインを間引きつつ情報加算することで情報量を減らしフレームレートを高める画素混合モード(例えばモニタモード、動画モード)とがある。画素混合モードでは、同一の垂直CCDに読み出される同一色画素の信号電荷を、所定個数分加算混合して電荷検出部に転送することにより、垂直方向の所定間隔毎に一本のラインの画像信号を得るように駆動する。
画素混合モードでは、複数画素の電荷を混合するため、加算された電荷量が大きくなるので、垂直あるいは水平CCDにおける転送能力を超えないように、転送すべき電荷量を制限する必要がある。そのため、画素混合モードの場合は基板電圧Vsubを高くして、フォトダイオードに蓄積される電荷を制限し、加算された電荷量が転送に支障を生じない範囲になるように制御している。
電荷を加算する画素数が多い程、基板電圧Vsubを高くして飽和電荷量を低下させる必要があるが、設定可能な電圧は素子として制約を受ける。すなわち、電荷を加算する画素数が多過ぎると、基板電圧Vsubを対応する高い電圧に設定することが不可能になる。
また、電荷蓄積時に高い基板電圧Vsubを印加して、フォトダイオードの固有の電荷蓄積能力に対して極めて低い飽和電荷量となるように制御すると、個別転送モードの場合に比べて分光特性、および感度が変化し、またリニアリティが劣化する。特許文献2に記載の方法においては、画素混合モードによる駆動は想定されていないため、信号電荷移送期間中のブルーミングを一律に抑制することのみが考慮され、画素混合モードによる駆動における上述のような問題を解決するものではない。
本発明は、基板電圧として印加可能な電圧の制約を回避し、分光特性、感度、およびリニアリティを悪化させることなく、画素混合モードによる駆動を可能とした固体撮像装置およびその駆動方法を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像装置は、入射光量に応じた信号電荷を蓄積する複数の光電変換部と、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を読み出す読み出し部と、制御電圧により設定される飽和電荷量を超えた過剰電荷を前記光電変換部から排出する過剰電荷排出部と、前記過剰電荷排出部に前記制御電圧を供給する制御電圧供給部とを備える。そして、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を各画素毎に個別に検出する全画素モードと、信号電荷を所定個数分加算混合して検出する画素混合モードとを、選択的に適用して駆動することが可能である。
上記課題を解決するために、前記制御電圧供給部は、前記全画素モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記光電変換素子への電荷蓄積期間と前記読み出し部への電荷移送期間とで同等とし、前記画素混合モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記電荷蓄積期間と前記電荷移送期間とで異ならせる。
本発明の固体撮像装置の駆動方法は、入射光量に応じた信号電荷を蓄積する複数の光電変換部と、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を読み出す読み出し部と、制御電圧により設定される飽和電荷量を超えた過剰電荷を前記光電変換部から排出する過剰電荷排出部とを備えた固体撮像装置を、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を各画素毎に個別に検出する全画素モードと、信号電荷を所定個数分加算混合して検出する画素混合モードとを、選択的に適用して駆動する駆動方法である。
上記課題を解決するために、前記全画素モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記光電変換素子への電荷蓄積期間と前記読み出し部への電荷移送期間とで同等とし、前記画素混合モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記電荷蓄積期間と前記電荷移送期間とで異ならせる。
上記構成の固体撮像装置あるいはその駆動方法によれば、電荷蓄積期間には、フォトダイオードの固有の電荷蓄積能力を活かして、分光特性、感度、およびリニアリティを損なうことなく電荷蓄積を行うことが可能であり、電荷移送期間には、不要な電荷を排出し電荷量を減らして移送することにより、印加可能な電圧の制約を回避して画素混合モードによる良好な駆動が可能となる。
本発明の固体撮像装置において、前記読み出し部は、前記光電変換部から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直転送部により転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記水平転送部により転送された信号電荷を検出する電荷検出部とを備えた構成とすることができる。そして、前記全画素モードでは、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を、各ライン毎に個別に前記電荷検出部に転送し、前記画素混合モードでは、信号電荷を、所定個数分加算混合して前記電荷検出部に転送することにより、垂直方向の所定間隔毎に一本分のラインの信号電荷を前記電荷検出部に転送するように駆動される。前記画素混合モードで駆動される場合の前記電荷移送期間における前記飽和電荷量は、混合された信号電荷が、前記垂直転送部および前記水平転送部において実質的に溢れない範囲に設定される。
好ましくは、信号電荷を混合する画素数に応じて、前記電荷移送期間における前記制御電圧を異ならせる。
また好ましくは、前記光電変換部が形成された基板に印加される基板電圧に応じて前記光電変換部に蓄積可能な飽和電荷量が決まるように構成されて、前記制御電圧は前記基板電圧として印加され、前記電荷移送期間の前記制御電圧は、前記電荷蓄積期間の前記制御電圧よりも高電圧である。また好ましくは、前記電荷移送期間の開始前に、前記制御電圧を前記電荷蓄積期間の制御電圧よりも高電圧に変化させる。また好ましくは、前記基板に標準電圧を印加する標準電圧供給部を備え、前記制御電圧は、そのAC成分が前記標準電圧に重畳されて前記基板に印加される。また好ましくは、前記制御電圧供給部は、電子シャッタパルスを供給する手段と共通の手段として構成される。
本発明の固体撮像装置の駆動方法は、前記読み出し部が、前記光電変換部から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直転送部により転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記水平転送部により転送された信号電荷を検出する電荷検出部とを備えた構成である場合に、以下のような駆動方法とすることができる。すなわち、前記全画素モードでは、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を、各ライン毎に個別に前記電荷検出部に転送し、前記画素混合モードでは、信号電荷を、所定個数分加算混合して前記電荷検出部に転送することにより、垂直方向の所定間隔毎に一本分のラインの信号電荷を前記電荷検出部に転送するように駆動する。前記画素混合モードで駆動される場合の前記電荷移送期間における前記飽和電荷量は、混合された信号電荷が、前記垂直転送部および前記水平転送部において実質的に溢れない範囲に設定される。
以下に、本発明の一実施の形態における固体撮像装置およびその駆動方法について、図面を参照して具体的に説明する。図1は、固体撮像装置の平面構造を示す概念図である。基本的な構造は図5に示した固体撮像装置と同様であるので、同様の構成要素については、各々同一の参照番号を付して具体的な説明に代える。素子の断面構造は、図6に示した従来例と同様であり、また、フォトダイオード1の周辺の電位分布は図7と同様であるので、図6および図7も参照して説明する。
本実施の形態における固体撮像装置は、駆動モードとして、上述のような全画素モードと画素混合モードを備える。駆動モードに応じてn型基板7に印加する基板電圧Vsubを異ならせて、フォトダイオード1における飽和電荷量を制御するために、タイミング発生回路8とコンデンサ12の間に、切替回路13が接続されている。タイミング発生回路8は、n型基板7に印加するパルス電圧として、シャッタパルスSPに加えて、制御パルスCONも供給する。切替回路13は、コンデンサ12に接続された端子14に対して、シャッタパルスSPが供給される端子15、および制御パルスCONが供給される端子16を選択的に切替えて接続する。従って、シャッタパルスSPまたは制御パルスCONのいずれかが、コンデンサ12を介して、標準電圧に重畳されて基板電圧Vsubとしてn型基板7に印加される。基板電圧Vsubは、図7に示されるように、フォトダイオード1における飽和電荷量を制御する制御電圧として機能する。
切替回路13による上記の選択は、図示されていない駆動モード選択部による選択に応じて供給されるモード選択信号Smにより切替えられる。制御パルスCONは、駆動モードが画素混合モードのときに、標準電圧発生回路9により供給される標準電圧に重畳されてn型基板7に印加される。
図2は、本発明の実施の形態における駆動パルス例を示す。図2(a)に示すクロックパルス20は、垂直CCD2の転送電極とフォトダイオード1からの信号電荷の移送を制御する電極を兼ねた電極18へ印加される。電圧20a、20bが交互に印加されることにより垂直CCD2内を電荷が転送される。電圧20cが印加されている期間が、電荷の移送期間である。これは従来と同じである。
図2(b)は、全画素モードの場合にn型基板7に印加される基板電圧21を示す。電圧21aは、標準電圧発生回路9から供給される標準電圧に対応し、電荷蓄積期間および電荷移送期間を通して一定である。但し、切替回路13を介してタイミング発生回路8から供給されるシャッタパルスSPについては、説明の簡略化のため図示を省略する。電圧21aは、図7に示した過剰電荷を排出する閾値、すなわち飽和電荷量を規定する電位26aに対応する。すなわち、電圧21aがn型基板7に印加されたときに、pウェル領域17における電位障壁は電位26aに設定される。このように、全画素モードの場合には、電荷蓄積期間および電荷移送期間を通して一定の、図7に示した低い電位26aにより飽和電荷量が規定される。
図2(c)には、画素混合モードの場合にn型基板7に印加される基板電圧22を示す。電圧21bは、タイミング発生回路8から供給される制御パルスCONに対応する。すなわち基板電圧22は、標準電圧発生回路9から供給される標準電圧に、制御パルスCONが重畳された波形を有する。基板電圧22は、クロックパルス20における電荷移送期間に対応して、高レベルの電圧21bになり、その他の期間には低レベルの電圧21aである。電圧21bは、図7に示した飽和電荷量を規定する電位26bに対応する。このように、画素混合モードの場合の飽和電荷量は、電荷蓄積期間には大きく設定され、電荷移送期間には小さく設定される。それにより、電荷蓄積期間には、フォトダイオード1の固有の電荷蓄積能力を活かして、分光特性、感度、およびリニアリティを損なうことなく電荷蓄積を行うことができる。しかも、電荷移送期間には、不要な電荷を排出し電荷量を減らして移送することにより、印加可能な電圧の制約を回避して画素混合モードによる良好な駆動が可能となる。
次に、図2(a)のクロックパルス20と、図2(c)の基板電圧22における高レベルの電圧21bの位相関係について、図3を参照して説明する。図2(a)のクロックパルス20、および図2(c)の基板電圧22について、そのE期間を拡大して、それぞれ図3(a)および(b)に模式的に示す。また、基板電圧22の他の例を図3(c)および(d)に示す。
図3(b)に示す基板電圧22の電圧21bの期間は、図3(a)のクロックパルス20の電圧20aの期間と重なりを持つ。すなわち信号電荷蓄積期間の殆んどは、従来と同様の低レベルの電圧21aが印加され、移送期間中に、高レベルの電圧21bが印加される。それにより、過剰電荷を排出する電位26bよりも浅い(低い)電荷はフォトダイオード1に蓄積されずにn型基板7に排出される。
高レベルの電圧21bの立上りの位相は、図3(a)のクロックパルス20と図3(b)制御パルス21に示すように、電圧20Cの立上り、すなわち移送期間の開始と同位相が望ましい。しかし、過剰電荷を排出する作用が若干低くなるが、図3(d)に示す制御パルス24のように、少し遅れても構わない。ただし図3(c)に示すように、移送期間になる前にn型基板7に高レベル21bが印加されると、フォトダイオード1に蓄積された信号電荷が図7の電位26bまで排出されるため、フォトダイオード1のダイナミックレンジが低下する。n型基板7へ印加する高レベルの電圧21bの立ち下がりの位相は移送期間の終了と同時でもよいが、同期性の容易さからは、図3(b)〜(d)に示すように若干遅れた方がよい。
以上の説明では、画素混合モードの場合の電荷移送期間に印加する基板電圧Vsubとして、単一の電圧のみが供給される例を示したが、電荷が混合される画素数に応じて電荷移送期間に印加する基板電圧Vsubを異ならせて、各々の場合に最適の飽和電荷量に設定することができる。例えば、デジタルカメラにおいては、全画素モードである静止画モードに対して、画素混合モードとしてモニターモードと動画モードがある。モニターモードでは2画素の電荷を混合し、動画モードでは9画素の電荷を混合する。静止画モードの場合に飽和電荷量を適切に設定するためには、基板電圧VsubとしてDC4Vを印加する。これに対して、画素混合モードでは、混合後の電荷量を転送能力内に制限するために、モニターモードでは基板電圧VsubとしてDC6Vを印加し、動画モードでは基板電圧VsubとしてDC14Vを印加する必要がある。従って、本実施の形態を適用した画素混合モードの場合、電荷蓄積期間には基板電圧Vsubとして4Vを印加し、電荷移送期間には、6Vあるいは14Vの基板電圧Vsubを印加する。
また、画素混合モードでは、同一色の画素、あるいは垂直方向に並んだ画素どうしに限らず、種々の態様で信号電荷を混合する場合があり得るが、本実施の形態は、どのような形態で画素を混合する場合にも適用可能である。
また、図1に示した構成では、標準電圧発生回路9から供給される標準電圧に対して、制御パルスCONをAC結合で重畳することにより所定の基板電圧Vsubを印加するが、このような構成に限定されず、所定の絶対値を持つ基板電圧VsubをDC結合により印加する構成としてもよい。但し、図1に示した構成であれば、基板電圧Vsubの低レベルが標準電圧の直流レベルにクランプされるので、個々のチップごとに最適値に設定された標準電圧の値を反映した状態で、基板電圧Vsubを変化させることが可能となる利点がある。
標準電圧発生回路9は、図4に示す一例のように構成することができる。この回路は、電源端子φpと接地(GND)間に、複数の抵抗を直列に接続した抵抗分割回路である。多数の抵抗R、R1およびR2の各接続点にパッドP1 〜P10が形成されている。各接続点はまた、それぞれフューズFを介して標準電圧供給用のパッドP11と接続されている。また、各フューズとパッドP11とを接続する配線の途中に共通パッドP12が形成されている。各フューズは、パッドP1 〜P10にうち対応するものと共通パッドP12の間に電圧を印加することにより切断される。不要なフューズFを選択的に切断することにより所定の電圧を発生させ、その電圧をパッドP11から供給する。それにより、チップ個々の製造ばらつきを補償して、最適な標準電圧を設定することができる。
なお、本実施の形態では、電荷排出部がpウェル構造の例について説明したが、これに限定されるものではなく、フォトダイオードから過剰電荷を排出する機能を有するものであれば何でもよい。例えば、フォトダイオードに隣接してオーバーフローコントロールゲート及びオーバーフロードレインを有したいわゆる「オーバーフロードレイン構造」のものでも、オーバーフローコントロールゲートに制御パルスを印加することによって同様の効果を得ることができる。
本発明の固体撮像装置は、電荷蓄積期間には、分光特性、感度、およびリニアリティを損なうことなく電荷蓄積を行うことが可能であり、電荷移送期間に不要な電荷を排出し電荷量を減らして移送することにより、印加可能な電圧の制約を回避して画素混合モードによる良好な駆動が可能となるので、一体型ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、医療用内視鏡のイメージセンサとして好適である。
本発明の実施の形態における固体撮像装置の平面構造を示す概念図 同固体撮像装置の駆動用のパルス波形を示す波形図 同パルス波形を詳細に示す波形図 標準電圧供給部の一例を示す回路図 従来例の固体撮像装置の平面構造を示す概念図 同固体撮像装置のフォトダイオード周辺部の構造を示す図1のA−A’断面図 図6のフォトダイオード周辺部の各部における電位分布を示す図
符号の説明
1 フォトダイオード
2 垂直CCD
2a 垂直CCDチャンネル
3 撮像領域
4 水平CCD
5 電荷検出部
6 出力アンプ
7 n型基板
8 タイミング発生回路
9 標準電圧発生回路
10 ダイオード
11 抵抗
12 コンデンサ
13 切替回路
14、15、16 端子
17 pウェル領域
18 電極
19 素子分離領域
20 クロックパルス
20a、20b 電圧
21、22、23 基板電圧
21a、21b、21c 電圧
24 移送ゲート領域
25a、25b 電位
26a、26b 電位

Claims (10)

  1. 入射光量に応じた信号電荷を蓄積する複数の光電変換部と、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を読み出す読み出し部と、制御電圧により設定される飽和電荷量を超えた過剰電荷を前記光電変換部から排出する過剰電荷排出部と、前記過剰電荷排出部に前記制御電圧を供給する制御電圧供給部とを備え、
    前記光電変換部に蓄積された信号電荷を各画素毎に個別に検出する全画素モードと、信号電荷を所定個数分加算混合して検出する画素混合モードとを、選択的に適用して駆動することが可能な固体撮像装置において、
    前記制御電圧供給部は、前記全画素モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記光電変換素子への電荷蓄積期間と前記読み出し部への電荷移送期間とで同等とし、前記画素混合モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記電荷蓄積期間と前記電荷移送期間とで異ならせることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記読み出し部は、前記光電変換部から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直転送部により転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記水平転送部により転送された信号電荷を検出する電荷検出部とを備え、
    前記全画素モードでは、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を、各ライン毎に個別に前記電荷検出部に転送し、前記画素混合モードでは、信号電荷を、所定個数分加算混合して前記電荷検出部に転送することにより、垂直方向の所定間隔毎に一本分のラインの信号電荷を前記電荷検出部に転送するように駆動され、
    前記画素混合モードで駆動される場合の前記電荷移送期間における前記飽和電荷量は、混合された信号電荷が、前記垂直転送部および前記水平転送部において実質的に溢れない範囲に設定される請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 信号電荷を混合する画素数に応じて、前記電荷移送期間における前記制御電圧を異ならせる請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記光電変換部が形成された基板に印加される基板電圧に応じて前記光電変換部に蓄積可能な飽和電荷量が決まるように構成されて、前記制御電圧は前記基板電圧として印加され、前記電荷移送期間の前記制御電圧は、前記電荷蓄積期間の前記制御電圧よりも高電圧である請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記電荷移送期間の開始前に、前記制御電圧を前記電荷蓄積期間の制御電圧よりも高電圧に変化させる請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記基板に標準電圧を印加する標準電圧供給部を備え、前記制御電圧は、そのAC成分が前記標準電圧に重畳されて前記基板に印加される請求項4に記載の固体撮像装置。
  7. 前記制御電圧供給部は、電子シャッタパルスを供給する手段と共通の手段として構成されている請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 入射光量に応じた信号電荷を蓄積する複数の光電変換部と、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を読み出す読み出し部と、制御電圧により設定される飽和電荷量を超えた過剰電荷を前記光電変換部から排出する過剰電荷排出部とを備えた固体撮像装置を、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を各画素毎に個別に検出する全画素モードと、信号電荷を所定個数分加算混合して検出する画素混合モードとを、選択的に適用して駆動する駆動方法において、
    前記全画素モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記光電変換素子への電荷蓄積期間と前記読み出し部への電荷移送期間とで同等とし、前記画素混合モードによる駆動を行う場合の前記過剰電荷排出部へ供給する制御電圧を、前記電荷蓄積期間と前記電荷移送期間とで異ならせることを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  9. 前記読み出し部は、前記光電変換部から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直転送部により転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部と、前記水平転送部により転送された信号電荷を検出する電荷検出部とを備え、
    前記全画素モードでは、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を、各ライン毎に個別に前記電荷検出部に転送し、前記画素混合モードでは、信号電荷を、所定個数分加算混合して前記電荷検出部に転送することにより、垂直方向の所定間隔毎に一本分のラインの信号電荷を前記電荷検出部に転送するように駆動し、
    前記画素混合モードで駆動される場合の前記電荷移送期間における前記飽和電荷量は、混合された信号電荷が、前記垂直転送部および前記水平転送部において実質的に溢れない範囲に設定される請求項8に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  10. 請求項1から7のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備えたカメラ。
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