JP2010232477A - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置の信号処理方法およびカメラ - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置の信号処理方法およびカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】固体撮像装置において、ブルーミングなどの画質不良を抑制してフォトダイオードのダイナミックレンジを最大化し、かつ読出動作の不完全による画質不良を抑制することを可能にする。
【解決手段】電荷排出部を形成する電荷排出ドレイン205を、フォトダイオードにおける信号電荷蓄積領域に比べて、同一濃度、同一深さで形成し、かつ水平方向に大きく形成する。また不純物拡散領域197Aは、基板深くに形成されている電荷排出ドレイン205を水平方向に分離する機能を有し、画素部の不純物拡散領域197Aと比べて幅を狭く形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、CCDイメージセンサなどの固体撮像装置、およびその駆動方法,信号処理方法、それらを具備するカメラに関し、特に、固体撮像装置における不要電荷の排出技術に関する。
近年、デジタルカメラにおいては1000万画素超まで固体撮像装置の高画素化が進み、銀塩フィルムなみの静止画を撮影したり、動画を撮影したりすることが可能になっている。この高画素化に伴い、固体撮像装置の単位画素サイズのピッチは2μmを切り、更に微細化が進行している。
特許文献1にては、従来の固体撮像装置に関して、不要となった信号電荷を垂直転送部に隣接した電荷排出部から排出する技術が公開されている。この技術においては電荷排出部の濃度を光電変換部の濃度より高くすることで、垂直転送部からの不要電荷を十分受け取ることができるような構造となっている。
特開2008−193050号公報
しかしながら、従来の固体撮像装置では、電荷排出部の濃度を濃くするために追加の不純物イオン注入工程が必要であり、これはすなわち、マスク形成工程と、その除去・洗浄工程が追加されることを意味する。従って、従来の技術では前記追加工程によりコスト増が避けられない。
また、従来技術では基板方向へのオーバーフローバリア高さはフォトダイオードと同等であり、このバリアの高さが電荷排出能力を律速していた。しかも、微細化によりフォトダイオードのアスペクト比が深さ方向に大きくなることにより、フォトダイオードを分離するためのP型不純物が深い筒状に形成されるため、オーバーフローバリアは大きくなる傾向にあった。これにより従来技術では電荷を十分に排出しきれずに、残留電荷が画質を著しく劣化させていた。
そこで、本発明は、垂直転送部の不要電荷を排出できる排出部を製造コストを増加させることなく形成でき、かつ単位画素を微細化した場合でも、その排出能力を向上させ排出残りによる画質劣化を防止することが可能な固体撮像装置、その駆動方法、信号処理方法およびカメラを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、第2導電型のウェル領域が形成された第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に配置され、それぞれが前記ウェル領域に形成された複数のフォトダイオードを備える撮像領域と、前記フォトダイオードから読み出された信号電荷を垂直方向へ転送を行う垂直転送部と、前記垂直転送部からの信号を受け水平方向へ転送を行う水平転送部を備え、前記垂直転送部に隣接し、前記垂直転送部の信号電荷を前記水平転送部に転送する前に排出することができる電荷排出部を備え、前記電荷排出部は前記撮像領域の前記フォトダイオード同一の濃度により形成され、前記電荷排出部の大きさは前記フォトダイオードより大きく形成されていることを特徴とする。
これにより、電荷排出部を特別な工程を追加することなく形成することができるため、コスト増無しに不要電荷を排出する機能をもつことができる。
前記電荷排出部の大きさは前記フォトダイオードより垂直方向により大きく形成されていてもよい。
これにより、電荷排出部のサイズをより大きく形成することで、不要電荷の基板方向への排出能力を高めることができる。
また、前記フォトダイオードは垂直または水平方向のサイズより、深さ方向のサイズが大きく形成されていても良い。
近年のセルの微細化により、フォトダイオードのサイズが深さ方向に大きくなる傾向のため、フォトダイオードにおける基板方向へのオーバーフローバリア高くなり、排出能力が低下する傾向にあるが、本発明の構成はこのような傾向の構造である時ほど電荷排出部における排出能力確保に効果が出る。
更に、前記電荷排出部は、前記垂直転送部との距離が前記フォトダイオードと前記垂直転送部との距離よりも短く形成されていても良い。
これにより、垂直CCDから電荷排出部への不要電荷の排出を促進することができる。
また、前記垂直転送部はハイ、ミドル、ローの電圧を有する垂直転送パルスが印加される複数の電極を備え、前記電荷排出部は垂直転送が行われない期間中前記ミドル電圧で保持される電極に隣接して形成されていることが望ましい。
これにより、電荷排出動作を行う特別な電極では無くても、垂直CCDから電荷排出部への排出動作が可能となり電荷排出部の構造が簡略化できる。
また、前記電荷排出部はフォトダイオードから垂直転送部へ読み出すハイ電圧が印加されない電極に隣接して形成されていることが望ましい。
これにより、電荷排出部から垂直CCDへの不要電荷の逆流が防止できる。
また、前記電荷排出部に隣接する前記電極は、前記フォトダイオードに隣接して形成されている電極より面積が大きく形成されていても良い。
これにより、電荷排出部に隣接した垂直CCDの転送容量を低下することなく、電荷排出能力を高めることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、第2導電型のウェル領域が形成された第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に配置され、それぞれが前記ウェル領域に形成された複数のフォトダイオードを備える撮像領域と、前記フォトダイオードから読み出された信号電荷を垂直方向へ転送を行う垂直転送部と、前記垂直転送部からの信号を受け水平方向へ転送を行う水平転送部を備え、前記垂直転送部に隣接し、前記垂直転送部の信号電荷を前記水平転送部に転送する前に排出することができる電荷排出部を備え、前記電荷排出部は前記撮像領域の前記フォトダイオード同一の濃度により形成され、前記電荷排出部の大きさは前記フォトダイオードより大きく形成されており、更に、前記垂直転送部はハイ、ミドル、ローの電圧を有する垂直転送パルスが印加される複数の電極を備え、前記電荷排出部を備える電極に対して、ミドル電圧を印加期間に不要電荷を排出することを特徴とする。 これによって、駆動方法としても画素部における垂直転送と同等の通常の転送パルスを用いたまま、垂直CCDから電荷排出部への不要電荷の排出が可能となり、駆動パルス的にも簡略化した駆動が可能となり、固体撮像素子の設計複雑化やチップサイズ増大を伴うピン数増加を防止しながら、電荷排出機能を追加することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置の信号処理方法は、前記電荷排出部を備える行に相当する行以外の信号レベルを黒基準とすることが望ましい。
前記電荷排出部を備える行に相当する信号は、通常のいわゆるオプティカルブラックと呼ばれる遮光されたフォトダイオードまたはそれに相当する領域から出力される信号とは異なり、サイズを大きくした電荷排出部から発生したノイズを含む可能性があるため、この行を除いた信号レベルを黒基準とすることにより、ノイズによる画質劣化を防止することができる。
なお、本発明は、このような固体撮像装置として実現することができるだけでなく、このような固体撮像装置が備える特徴的な手段をステップとする駆動方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどの伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。さらに、このような固体撮像装置を備えるカメラとして構成することもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電荷排出部をフォトダイオードと同一の濃度で追加の製造工程なく形成が可能で、かつ基板へのオーバーフローバリアを低く形成することができ、微細化によりフォトダイオードが深く形成されることによるバリア高さ増を改善しながら、フォトダイオード形成と同時に電荷排出部を形成することができる。
これにより微細画素の固体撮像装置であっても、不要電荷を効果的に排出することにより、画質劣化を防止することができ、かつコスト増加を抑制することができるため、微細化が進む今日における本発明の実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る固体撮像装置を利用したカメラ(撮像装置)の構成を示す図である。
図1に示されるようにカメラ101は、被写体の光学像を撮像素子に結像させるレンズ110と、レンズ110を通過した光学像の光学処理を行うミラーや、メカニカルシャッタなどの光学系120と、本発明に係る固体撮像装置130と、信号処理部160と、デジタルシグナルプロセッサ(以下、「DSP」とも記す)170等とを備える。
固体撮像装置130は、固体撮像素子140と、駆動パルス制御部150とを備える。
固体撮像素子140は、CCDイメージセンサ等により実現され、受光量に応じた画素信号を出力する。
駆動パルス制御部150は、DSP170の指示に従って、固体撮像素子140に対して種々の駆動パルスを種々のタイミングで発生させることにより、固体撮像素子140を制御する。具体的には、駆動パルス制御部150は、固体撮像素子140の垂直CCDの読出ゲートおよび非読出ゲートに対して駆動パルスを印加することにより、固体撮像素子140を制御する。
信号処理部160は、固体撮像素子140から出力されるフィールドスルーの信号と出力信号との差分をとるCDS(Correlated Double Sampling)回路161と、CDS回路161から出力されるOB(Optical Black)レベルの信号を検出するOBクランプ回路162と、OBレベルと有効画素の信号レベルとの差分をとり、その差分のゲインを調整するGCA(Gain Control Amplifier)163と、GCA163から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog-to-Digital Converter)164などから構成される。
DSP170は、ADC164から出力されたデジタル信号に信号処理を施すと共に、駆動パルス制御部150の制御を行う。
図2は、図1に示される固体撮像素子140の構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、固体撮像素子140は、インターライン・トランスファ(IT)型のCCDイメージセンサであり、半導体基板(以下、単に基板とも呼ぶ)147と、半導体基板147上に二次元配列された複数のフォトダイオード141と、複数の垂直CCD143と、水平CCD145と、出力アンプ146と、基板バイアス電圧発生回路180と、トランジスタQ1とを有する。また、同図には、固体撮像素子140の半導体基板147のバイアス電圧(以下、基板バイアスとも呼ぶ)Vsubを変調する回路として、トランジスタQ2,抵抗R1〜R3,コンデンサCも併せて図示されている。
前記基板バイアスVsubの制御によって、フレーム読出時における飽和信号電荷量Qsの減少を見込んで、予めその減少分を増加させておくように構成されている。ここでフレーム読出は、露光時間経過後に光学系120のメカニカルシャッタ(図外)を閉状態にして、奇数ラインの信号電荷と偶数ラインの信号電荷をフィールド単位に読み出す方式をいい、1枚の静止画像を取得する場合によく用いられる。
図2において、複数のフォトダイオード141は二次元配列され撮像エリア144を形成する。各フォトダイオード141は、入射光を、その光量に応じた信号電荷に変換して蓄積する。各フォトダイオード141は、例えばPN接合のフォトダイオードからなっている。垂直列をなすフォトダイオード141に蓄積された信号電荷は、垂直CCD143の読出ゲート部142に読出パルスが印加されることにより垂直CCD143に読み出される。
垂直CCD143は、フォトダイオード141の垂直列ごとに設けられ、各フォトダイオード141から読出ゲート部142を介して読み出された信号電荷を水平CCD145に垂直転送する。垂直CCD143は、フォトダイオード141ごとに設けられた、フォトダイオード141の信号電荷を垂直CCD143に読み出すための読出ゲートおよび信号電荷の垂直転送を行うための非読出ゲートを有する。
IT方式の固体撮像素子の場合、各垂直CCD143には、例えば6相の垂直転送クロック(駆動パルス)φV1〜φV6によって転送駆動するための転送電極(読出ゲートおよび非読出ゲート)が繰り返し配置され、転送電極への垂直転送クロックφV1〜φV6の印加に応じ、フォトダイオード141から読み出された信号電荷が各垂直CCD143で順に垂直方向に転送される。これにより、複数の垂直CCD143から水平ブランキング期間において1走査線(1ライン)分の信号電荷が水平CCD145に出力される。
6相の垂直転送クロックφV1〜φV6の内2相目と4相目と6相目のφV2とφV4とφV6は、垂直転送のための交互に変化するLOWレベル電圧とMIDDLEレベル電圧の2値をとり得る。
これに対して、1相目、3相目および5相目の垂直転送クロックφV1とφV3とφV5が印加される転送電極は、読出ゲート部142の読出電極も兼用しているので、垂直転送クロックφV1とφV3とφV5は、交互に変化するLOWレベル電圧とMIDDLEレベル電圧とHIGHレベル電圧との3値をとり得る。この3値目のHIGHレベル電圧のパルスは読出ゲート部142に与えられる読出パルスとなる。
ここで、垂直CCD143に供給される垂直転送クロックφV1〜φV6は第1駆動パルスの一例であり、該垂直転送クロックφV1〜φV6のLOWレベル電圧およびMIDDLEレベル電圧は、それぞれ第1電圧および第2電圧の一例である。
なお、垂直CCD143が垂直転送クロックφV1〜φV8によって転送駆動する構成である場合には、8相の垂直転送クロックφV1〜φV8の内2相目と4相目と6相目と8相目のφV2とφV4とφV6とφV8は、非読出ゲートに印加され、垂直転送クロックφV1とφV3とφV5とφV7は、読出ゲートに印加されるが、本実施の形態では、以下に6相駆動の場合を例として説明する。
水平CCD145は、水平ブランキング期間において複数の垂直CCD143から転送された1ライン分の信号電荷を1水平走査期間内で順次水平転送し、出力アンプ146を介して出力する。この水平CCD145は、例えば2相の水平転送クロックφH1とφH2によって転送駆動され、複数本の垂直CCD143から移された1ライン分の信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間において順次水平方向に転送する。
出力アンプ146は、水平CCD145によって水平転送されてきた信号電荷を順次電圧信号に変換して出力する。
基板バイアス電圧発生回路180は、基板バイアス電圧Vsubを発生し、トランジスタQ1を介して半導体基板147に印加する。この基板バイアスVsubは、VsubCont信号の制御の下で、トランジスタQ2がオフのときは第1のバイアス電圧に、トランジスタQ2がオンのときはより低電圧の第2のバイアス電圧に設定される。
前記固体撮像素子140は、半導体基板147上に形成される。半導体基板147には、フォトダイオード141に蓄積された信号電荷を半導体基板147へ掃き出すための基板シャッタパルスφSUBなどの各種のタイミング信号が印加される。なお、基板シャッタパルスφSUBによる基板シャッタ機能は電子シャッタとも呼ばれる。
また、図2においては、垂直CCD143に隣接して電荷排出部148が形成されている。これにより、垂直CCD143における過剰電荷、もしくは、不要となった電荷を排出することができる。
図3(a)は、フォトダイオード141および垂直CCD143の基板深さ方向の構造を示す断面図であり、図2におけるh1−h2に示されている水平方向の断面図である。
図3(a)に示されるように、例えばN型の半導体基板147の表面にP型ウェル領域191が形成されている。P型ウェル領域191の表面にはP+型の正孔蓄積領域193が形成され、さらにその下方にはN型の信号電荷蓄積領域192が形成されている。フォトダイオード141は、これら信号電荷蓄積領域192および正孔蓄積領域193により構成されている。
ここで、N型の半導体基板147は第1導電型の半導体基板の一例であり、P型ウェル領域191は第2導電型のウェル領域の一例である。また、P+型の正孔蓄積領域193は第2導電型の第1半導体領域の一例であり、N型の信号電荷蓄積領域192は第1導電型の第2半導体領域の一例である。
このフォトダイオード141に蓄積される信号電荷eの電荷量は、P型ウェル領域191で構成されるオーバーフローバリアOFBのポテンシャルバリアの高さによって決定される。このオーバーフローバリアOFBは、フォトダイオード141に蓄積される飽和信号電荷量Qsを決めるものであり、蓄積電荷量がこの飽和信号電荷量Qsを超えた場合、超えた分の信号電荷がポテンシャルバリアを超えて半導体基板147側へ掃き出される。
このようにして、半導体基板147には、いわゆる縦型オーバーフロードレイン構造のフォトダイオード141が構成される。
また、フォトダイオード141は単位画素サイズの縮小に伴い、その電荷蓄積領域192が水平方向より深さ方向が大きい構造をしている。これは、固体撮像素子が画素サイズを縮小しても、フォトダイオードの深さ方向の大きさを縮小できないデバイスであるからであり、それは、可視光領域の、特に波長が長い光に対しての光電変換感度を劣化させないために必須要件となってきている。
フォトダイオード141の横方向には、P型ウェル領域191内の読出ゲート部142を構成する部分を介してN型の電荷転送領域195およびP+型のチャンネルストッパ領域196が形成されている。電荷転送領域195は、フォトダイオード141から読み出された信号電荷を転送するための領域であり、P型ウェル領域191内に形成される。電荷転送領域195の下方には、スミア成分の混入を防止するためのP+型の不純物拡散領域197が形成されている。
前記P+型の不純物拡散領域197は深さ方向にも最適に分布されており、深く形成されているフォトダイオードを分離するために必要な構造となっている。すなわち、このフォトダイオード間を分離するP型領域が濃い方がフォトダイオード同士を分離する機能は優れているが、オーバーフローバリアのポテンシャルもこの分離領域の濃度が濃くなることで高く形成されることとなり、基板への電荷排出機能が劣化するという弊害が生ずる。これにより、基板排出方式の電子シャッターを行うための基板印加パルスが増大し、排出しきれずに残留したノイズ電荷が画質を著しく劣化させる。
したがって、特に基板深さ方向が深くなったフォトダイオードの分離領域の不純物濃度は、分離機能と、排出機能との最適状態となるように設定される。
半導体基板147上には、電荷転送領域195の上方に位置するように、例えば多結晶シリコンからなる転送電極199が配設されている。電荷転送領域195および転送電極199により垂直CCD143が構成されている。転送電極199のP型ウェル領域191の上方に位置する部分は、読出ゲート部142のゲート電極として機能する。
半導体基板147には、フォトダイオード141に蓄積される信号電荷の電荷量を決定する(即ちオーバーフローバリアOFBのポテンシャルを決める)基板バイアスVsubが印加されるようになっている。
図3(b)はフォトダイオード141の基板深さ方向の構造を示す断面図であり、図2におけるv1−v2に示されている垂直方向の断面図である。
図4は本実施の形態におけるフォトダイオード141の基板深さ方向のポテンシャル分布を示す図である。
このフォトダイオード141に蓄積される信号電荷eの電荷量は、オーバーフローバリアOFBのポテンシャルバリアの高さによって決定される。すなわち、オーバーフローバリアOFBは、フォトダイオード141に蓄積される飽和信号電荷量Qsを決める。蓄積電荷量がこの飽和信号電荷量Qsを超えた場合に、その超えた分の信号電荷がポテンシャルバリアを超えて半導体基板147側へ掃き出される。
このような縦型オーバーフロードレイン構造におけるオーバーフローバリアOFBのポテンシャルは、オーバーフロードレインバイアス、即ち基板バイアスVsubによって制御可能である。つまり障壁の高さを基板バイアスVsubにより制御可能である。
駆動パルス制御部150は、DSP170から2垂直期間以上の時間(例えば、8秒)フォトダイオード141に信号電荷を蓄積される旨の指示があり、光学系120のメカニカルシャッタが開けられると、長秒蓄積モードを実行する。次いで、指示された時間が経過し、メカニカルシャッタが閉じられると、駆動パルス制御部150は、長秒蓄積モードの実行を終了し、垂直CCD143のみを転送駆動し、垂直CCD143のチャンネルのノイズを掃き出す垂直CCD掃出モードを実行する。
次いで、垂直CCD掃出モードの実行が終了すると、駆動パルス制御部150は、全てのフォトダイオード141に蓄積されている信号電荷を垂直CCD143に読み出させ、読み出された信号電荷を垂直CCD143で転送させ、垂直CCD143から水平CCD145に転送させ、出力アンプ146を介して出力させる。
図5(a)は図2における電荷排出部148のh3−h4に示される水平方向の断面図である。
図5(a)においても、フォトダイオード141の断面構造と同様に、例えばN型の半導体基板147の表面にP型ウェル領域191が形成されている。P型ウェル領域191の表面にはP+型の正孔蓄積領域193が形成されている。
さらにその下方にはN型の電荷排出ドレイン205が形成されている。電荷排出部148は、これら電荷排出ドレイン205および正孔蓄積領域193により構成されている。
図5(a)において、電荷排出部を形成する電荷排出ドレイン205はフォトダイオード141における信号電荷蓄積領域192に比べて、同一濃度、同一深さで形成されているが、水平方向には大きく形成されている。また、不純物拡散領域197Aは基板深くに形成されている電荷排出ドレイン205を水平方向に分離する機能を有しているが、これも画素部の不純物拡散領域197と比較すると幅が狭く形成されている。
図5(b)は図2における電荷排出部148のv3−v4に示される垂直方向の断面図である。図5(b)において、電荷排出部を形成する電荷排出ドレイン205は、フォトダイオード141における信号電荷蓄積領域192に比べて、同一濃度、同一深さで形成されているが、垂直方向に大きく形成されている。本実施例似ては、垂直チャンネルストッパ領域をまたいで1画素相当分のエリアを超える大きさに形成されている。
図6は上記のように形成された電荷排出部148における、電荷排出ドレイン205に対して、基板方向のポテンシャルを表した図である。図6においては、点線はフォトダイオード141におけるポテンシャル、実線は電荷排出部148におけるポテンシャルを表す。
電荷排出部148において、上記に示したように電荷排出ドレイン205は信号電荷蓄積領域192に対して基板平面方向のサイズが拡大されているため、基板方向への排出バリアとなる高さは、信号電荷蓄積領域192のそれに比べて低く形成される。これは、信号電荷蓄積領域192が基板平面方向よりも、基板深さ方向に大きいいわゆる縦長の構造であるため、基板方向への排出バリア高さは信号電荷蓄積領域192が基板方向に面する領域の不純物濃度のみで決定されず、その周囲を囲んでいる垂直チャンネルストッパ領域202の濃度と形状、加えて信号電荷蓄積領域192そのものの基板方向に面する面積に大きく左右されるからである。
基板方向への排出バリア高さが低くなることにより、電荷排出ドレイン205に一旦蓄積された過剰電荷は容易に基板方向へ排出されるようになる。入射光量が極度に強度になると発生する過剰電荷も極度に増大し、排出バリアを超えて基板に排出される電荷量も増大する。この時電荷量によって排出バリア高さが変調され上昇する現象がある。排出ドレインから排出バリアをこえて基板までのインピーダンスがゼロでなくある有限の値を持つため、電流量に応じて排出バリアが変調されている。排出バリアが上昇してしまうと過剰電荷が十分に排出されることが出来ず、垂直CCDの不要電荷を排出しきれないのみならず、垂直CCDへの逆流が発生する可能性がある。
このような状況においても本実施の形態によれば、あらかじめ排出バリアを低く形成しているため、排出能力は十分に保つことが可能となり、不要電荷の排出残りや逆流による画質劣化を防止することができる。
また、本実施の形態であれば、注入工程などを電荷排出ドレイン205専用に追加しなくても、フォトダイオードを形成する工程にて電荷排出ドレインのサイズのみの変更で、電荷排出ドレイン205から基板方向への排出バリア高さを低く調整することができるため、これにより製造コストが上昇することはない。
なお、本実施の形態では、電荷排出ドレイン205の垂直方向に隣接した画素に信号電荷蓄積領域192を設置していない。電荷排出ドレイン205の垂直方向サイズを拡大するためには、電荷蓄積領域192は隣接しない方が望ましい。
また、電荷排出ドレイン205の上方には遮光膜198に開口を設けおらず、光の直接入射は起こらないようにすることが望ましい。光入射がある場合、強度の入射光により発生した電荷が電荷排出ドレイン205中に飽和し、本来の垂直CCDからの排出機能が低下する可能性がある。
よって、電荷排出部148は垂直CCDから水平CCDへ転送される直前領域にある垂直ダミー領域に形成すると良い。この領域は構造上信号電荷蓄積領域192を形成する必要もなく、また、通常は全領域を遮光することが多い。
さらに本実施の形態において、電荷排出ドレイン205と垂直CCDの電荷転送領域195の電荷読み出し側における距離が、画素部における信号電荷蓄積領域192と電荷転送領域195との距離よりに近づいて形成されている。
図10と図11は、それぞれ、画素部と電荷排出部における水平方向断面のポテンシャルプロファイルを示す図である。
図10にて垂直CCDは電荷が蓄積できる状態であって、そのとき、垂直CCDの電荷転送領域はフォトダイオードの電荷蓄積領域とがポテンシャル的に分離されていることを示している。
また、図11にては同様に垂直CCDは電荷が蓄積できる状態であって、そのとき、垂直CCDの電荷転送領域は、電荷排出部の電荷排出ドレインとポテンシャル的に分離されていることを示している。しかしながら、電荷排出部での前記分離ポテンシャル高さは画素部のフォトダイオードと垂直CCDとを分離しているポテンシャル高さより低く形成されている。これにより、垂直CCDにある不要電荷を電荷排出ドレイン205へ排出しやすくなっている。
さらに、前記説明では、フォトダイオードから垂直CCDへの読出動作を行う読出側での分離高さを論じていたが、読出動作を行わないチャネルストッパ側において、垂直CCDの電荷転送領域と電荷排出ドレインの距離を縮小したり、チャネルストッパ領域196の縮小、不純物拡散領域197の縮小などの設計寸法調整(図3(a)、図5(a)に図示)にて、チャネルストッパ側での垂直CCDから電荷排出ドレインへのバリア高さを低く調整することが可能であり、読出側とチャネルストッパ側の両側への電荷排出により更に効率よく不要電荷を排出することが可能となる。れらの排出バリアの調整においても、特別な注入工程を追加することなく既存工程における注入量域の変更のみによって実施することができるため、製造コストを増大することがない。
加えて、本実施の形態における電荷排出ドレイン205は基板深部にて水平方向に接続した形状でも良く、こうすることによって、さらに基板方向への排出能力が高まる。ただし、この形状は、フォトダイオードの電荷蓄積領域の形成を浅い領域と深い領域を別工程で形成している場合にて、深い領域の形成工程にてマスクパターンを変更することにより、工程を追加することなく形成することができる(図5(c))。
本実施の形態では、画素部のフォトダイオード141を形成する信号電荷蓄積領域192は基板深さ方向に大きく形成されている例であるが、フォトダイオード形状が深く形成されているものでなくても、電荷排出部の電荷排出ドレインの基板に面した面積がフォトダイオードのそれに比べて大きく形成されていれば、基板方向への排出バリア高さはフォトダイオードより電荷排出ドレインの高さを低く形成することができる。
図7は本実施の形態に係わる固体撮像素子のゲート構成例を示す図である。
図7において、垂直CCD143は複数の垂直転送ゲートが設置されているが、フォトダイオード1に対して、2枚の垂直転送ゲートが組み合わせられており、フォトダイオードから垂直CCDへの読み出しを兼用する読出ゲート210と、前記読み出しを兼用しない非読出ゲート211が1対となって構成されている。各垂直転送ゲートはフォトダイオードを垂直方向に分離する分離領域に形成されたゲート配線194にて結線されている。
読出ゲート210はフォトダイオード141と距離を置かないように形成されて、フォトダイオード141から垂直CCD143への読出動作を効率よく行えるようにしている。これに対して非読出ゲート211はフォトダイオード141から距離を置いて設置されており、読出動作以外でのフォトダイオード141から垂直CCD143への信号電荷漏れを防止している。
垂直CCDの垂直転送ゲートはV1からV6の転送ゲートが6相駆動の垂直転送を行う動作として、1つの繰り返し単位として形成されている。8相駆動の場合はこれがV1からV8などの転送ゲートになる。この6相駆動用の転送ゲートの内V1、V3、V5は前述の読出ゲート210であり、V2,V4,V6は非読出ゲート211である。
図8は図7にて示されたゲート構成である固体撮像素子を駆動するタイミングチャートの一例を示したものである。
図8において、φV1からφV6の6相の転送パルスが各ゲートにそれぞれ印加されて垂直転送が行われる。
この6相の転送パルスの内、φV2,φV4,φV6の転送パルスは、MIDDLEレベルとLOWレベルの2値パルスとなっており、垂直転送を行うためのパルスとなっている。
また、φV1,φV3,φV5の転送パルスは、HIGHレベルを含む3値パルスとなっており、HIGHレベルパルスのときにフォトダイオードの信号電荷蓄積領域192から垂直CCDへの電荷読出転送が行われる。
上記のように垂直CCDは、V1ゲートからV6ゲートが1つの繰り返しとなって形成されており、例えばV6ゲートが垂直CCDの最終ゲートとなって、水平CCDに結合される。すなわち、信号電荷は最終のV6ゲートから水平CCDへ転送される。
このような中で電荷排出部が形成されている垂直ダミー部においては、V1からV6のゲートの繰り返しが形成されている中で、V2,V4またはV6のゲートに隣接して電荷排出ドレインを設置している。
図9は画素部と電荷排出部の両方にてV1からV6までの繰り返しの垂直転送ゲートとそのポテンシャルプロファイルを表したものである。図9(a)は画素部におけるポテンシャルプロファイル、図9(b)は電荷排出部におけるポテンシャルプロファイルを示している。
図9(a),図9(b)双方においてもポテンシャルプロファイルを示した状態としては、フォトダイオードの信号電荷を垂直CCDに読み出した後、垂直CCDを水平CCDに向かって転送している途中であって、水平CCDにおける水平転送が行われる有効期間中で垂直CCDの転送ゲートが停止しているときの状態を表している。
図9(a)に示した画素部のポテンシャルプロファイルにおいて、V1からV4のゲートがMIDDLEレベル、V5,V6のゲートがLOWレベルとなっており、信号電荷はV1からV4のゲート下に蓄積されている。フォトダイオードを形成する信号電荷蓄積領域と垂直CCDを分離する読出バリアは、垂直転送ゲートにLOWレベルの転送パルスが印加された時のゲート下ポテンシャル高さより高く形成されている。
図9(b)に示した電荷排出部のポテンシャルプロファイルにても、画素部と同様の転送パルスが印加されており、V1からV4のゲートがMIDDLEレベル、V5,V6のゲートがLOWレベルとなっており、信号電荷はV1からV4のゲート下に蓄積されている。
電荷排出部にV2ゲートに隣接して電荷排出ドレインを形成してあり、このV2ゲート領域において垂直CCDから電荷排出ドレインへの排出バリアは読出バリアより低く形成され、かつ垂直転送ゲートにLOWレベルの転送パルスが印加されたときのゲート下ポテンシャル高さより低く形成されている。
過剰な信号電荷が転送されてくると、この排出バリアを超える過剰分は電荷排出ドレインに排出される。極度に強度な光が入射されたときなどは、垂直CCDの転送容量を超えた電荷が生じることがある。すなわち、LOWレベルの転送パルスが印加されたときのゲート下ポテンシャル高さを超えて、垂直転送の制御無しに過剰電荷が流れてくることがあるが、このような場合でも、電荷排出部が設置されたV2ゲートから過剰電荷分は排出されてしまい、以降は電荷量は転送による制御可能な量に制限される。
電荷排出ドレインに排出された過剰電荷は、その後、基板方向に排出される。したがって、垂直CCDを転送される本来の信号電荷は、過剰信号ノイズの影響を受けることなく水平CCDへ転送され、その後、水平CCDを転送され出力される。
電荷排出ドレインが形成されているV2ゲートは非読出ゲートであり、HIGHレベルのパルスは印加されない。電荷排出ドレインが形成されている転送電極にHIGHレベルパルスが印加されると、画素部のフォトダイオードでの読出転送と同様の動作が起こり、電荷排出ドレインにある不要電荷が垂直CCDに逆流してしまう可能性があり、画質を著しく損なうおそれが生じる。これを防止するために電荷排出ドレインは、非読出ゲートに隣接して形成する。
一般的に画素部において読出ゲートと非読出ゲートでは、読出ゲートを非読出ゲートに比べて垂直方向に長く形成する。これは、読出転送動作時にフォトダイオードから垂直CCDへの転送幅を広く取って、読出能力を上げることが目的であるが、電荷排出部を画素部と水平CCDとの中間領域にある垂直ダミー部に形成した場合は、この領域にフォトダイオードを形成する必要はないので、読出動作としての垂直CCD長さの制約はなくなる。したがって、電荷排出ドレインに隣接した非読出ゲートを長く形成して、垂直CCDから電荷排出ドレインへの排出幅を広く取ることにより排出能力を向上することができる。
このように電荷排出部にて非読出ゲートの長さを長く設定すると、排出バリアを低くして排出能力を高めることができるが、これに加えて、この領域に蓄積可能な信号電荷量も向上することができる。
電荷排出をコントロールするための排出バリアは読出バリアよりも低く設定する必要があるため、過剰信号の排出が有利になるが過剰でない通常の最大取扱可能な信号量が減少してしまう可能性がある。排出バリアが設定されるV2などの非読出ゲートの長さを長くすることで、ゲート面積を増大させ取扱電荷量が減少しないように対策することが可能である。
なお、本実施の形態では、電荷排出部は画素部に繰り返し印加される転送パルスと同一のパルスであって、その内、非読出ゲートである転送ゲートに隣接して形成しているが、読出ゲートでなければ、繰り返し印加される転送パルスではない独立したパルス印加用の非読出ゲートであっても同様の効果があることは明白である。
さらにまた、前記実施の形態ではIT型の固体撮像装置で説明したが、固体撮像装置は、垂直CCDと水平CCDとの間に配設される蓄積部を有するフレームインターライン・トランスファ(FIT)方式などの固体撮像装置であってもよい。
また、1つのフォトダイオードに対して、3つ以上の転送電極を持つプログレス方式の固体撮像装置であってもよい。FIT方式の固体撮像装置の場合は撮像エリアと蓄積部とで垂直転送を異なる駆動とすることができる。
また、FIT方式の固体撮像装置の場合は電荷排出部を設置する領域としては、画素部と蓄積部の境界領域であってもよいし、蓄積部から水平CCDへの移行領域であってもよい。
本発明は、固体撮像装置に利用でき、特に高画質のデジタルカメラやビデオカメラなどに適用することができる。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置を利用したカメラの構成を示す図 本実施の形態に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図 (a)は本実施の形態に係る固体撮像素子の画素部水平方向における基板深さ方向の構造を示す断面図、(b)は本実施の形態に係る固体撮像素子の画素部垂直方向における基板深さ方向の構造を示す断面図 本実施の形態におけるフォトダイオードの基板深さ方向のポテンシャル分布を示す図 (a)は本実施の形態に係る固体撮像素子の電荷排出部水平方向における基板深さ方向の構造を示す断面図、(b)は本実施の形態に係る固体撮像素子の電荷排出部垂直方向における基板深さ方向の構造を示す断面図、(c)は本実施の形態に係る固体撮像素子の電荷排出部水平方向における基板深さ方向の変形構造を示す断面図 本実施の形態に係る固体撮像素子の電荷排出部基板深さ方向のポテンシャル分布を示す図 本実施の形態に係る画素部における転送ゲート構成を示す図 本実施の形態に係る垂直転送パルスを示すタイミングチャート図 (a)は本実施の形態に係る固体撮像素子の画素部垂直転送部の基板深さ方向の構造とポテンシャル分布を示す図、(b)は本実施の形態に係る固体撮像素子の電荷排出部垂直転送部の基板深さ方向の構造とポテンシャル分布を示す図 本実施の形態に係る画素部水平方向における断面ポテンシャル分布を示す図 本実施の形態に係る固体撮像素子の水平方向のポテンシャル分布を示す図
101 カメラ
110 レンズ
120 光学系
130 固体撮像装置
140 固体撮像素子
141 フォトダイオード
142 読出ゲート部
143 垂直CCD
144 撮像エリア
145 水平CCD
146 出力アンプ
147 半導体基板
148 電荷排出部
150 駆動パルス制御部
151 パルス発生器
160 信号処理部
161 CDS回路
162 OBクランプ回路
163 GCA
164 ADC
170 DSP
180 基板バイアス電圧発生回路
191 P型ウェル領域
192 信号電荷蓄積領域
193 正孔蓄積領域
194 ゲート配線
195 電荷転送領域
196 チャンネルストッパ領域
197 不純物拡散領域
198 遮光膜
199 転送電極
200,202 垂直チャネルストッパ領域
201 フォトダイオード分離領域
205 電荷排出ドレイン
210 読出ゲート
211 非読出ゲート

Claims (11)

  1. 第2導電型のウェル領域が形成された第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上に2次元状に配置され、それぞれが前記ウェル領域に形成された複数のフォトダイオードを備える撮像領域と、
    前記フォトダイオードから読み出された信号電荷を垂直方向へ転送を行う垂直転送部と、
    前記垂直転送部からの信号を受け水平方向へ転送を行う水平転送部を備え、
    前記垂直転送部に隣接し、前記垂直転送部の信号電荷を前記水平転送部に転送する前に排出することができる電荷排出部を備え、
    前記電荷排出部は前記撮像領域の前記フォトダイオード同一の濃度により形成され、
    前記電荷排出部の大きさは前記フォトダイオードより大きく形成されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記電荷排出部の大きさは前記フォトダイオードより垂直方向により大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記フォトダイオードは垂直または水平方向のサイズより、深さ方向のサイズが大きく形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記フォトダイオードは、基板方向に過剰電荷を排出するオーバーフローバリアを備え、前記電荷排出部は前記フォトダイオードより基板方向へのオーバーフローバリアが低く形成されてなることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記電荷排出部は、前記垂直転送部との距離が前記フォトダイオードと前記垂直転送部との距離よりも短く形成されてなることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記垂直転送部はハイ、ミドル、ローの電圧を有する垂直転送パルスが印加される複数の電極を備え、前記電荷排出部は垂直転送が行われない期間中前記ミドル電圧で保持される電極に隣接して形成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記電荷排出部はフォトダイオードから垂直転送部へ読み出すハイ電圧が印加されない電極に隣接して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記電荷排出部に隣接する前記電極は、前記フォトダイオードに隣接して形成されている電極より面積が大きいことを特徴とする請求項6または7に記載の固体撮像装置。
  9. 第2導電型のウェル領域が形成された第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に配置され、それぞれが前記ウェル領域に形成された複数のフォトダイオードを備える撮像領域と、
    前記フォトダイオードから読み出された信号電荷を垂直方向へ転送を行う垂直転送部と、
    前記垂直転送部からの信号を受け水平方向へ転送を行う水平転送部を備え、
    前記垂直転送部に隣接し、前記垂直転送部の信号電荷を前記水平転送部に転送する前に排出することができる電荷排出部を備え、
    前記電荷排出部は前記撮像領域の前記フォトダイオード同一の濃度により形成され、
    前記電荷排出部の大きさは前記フォトダイオードより大きく形成されており、
    更に、前記垂直転送部はハイ、ミドル、ローの電圧を有する垂直転送パルスが印加される複数の電極を備え、
    前記電荷排出部を備える電極に対して、ミドル電圧を印加期間に不要電荷を排出することを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  10. 請求項1〜8いずれか1項に記載の固体撮像装置における信号処理方法であって、
    電荷排出部を備える行に相当する行以外の信号レベルを黒基準とすることを特徴とする固体撮像装置の信号処理方法。
  11. 請求項1〜8いずれか1項に記載の固体撮像装置、または請求項9に記載の固体撮像装置の駆動方法、または請求項10に記載の固体撮像装置の駆動方法を具備することを特徴とするカメラ。
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