JP2007142053A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】DRAMキャパシタにおいて、上部電極内に発生する応力を低減することにより、容量絶縁膜の劣化を抑制する。
【解決手段】溝部12内に形成された下部電極13と、下部電極13の上を覆う容量絶縁膜14と、容量絶縁膜14を挟んで複数の下部電極13を覆う上部電極15とを備え、上部電極15には、開口部である応力緩衝部17が形成されている。応力緩衝部17である開口部は、上部電極15の上にマスクを形成してエッチングを行うことにより形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャパシタを有する半導体装置とその製造方法に関するものであり、特に、コンケーブ型のDRAMキャパシタを有する半導体装置とその製造方法に関する。
近年、ますます微細化が要求されるDRAMにおいては、十分な電荷保持特性を確保するために、キャパシタ部の容量絶縁膜に、高誘電率を有する金属酸化膜、特に、TaOx膜を用いる方法が注目されている(例えば、特許文献1参照)。
容量絶縁膜としてTaOx膜を、下部電極としてSiを主成分とする材料を用いた場合には15〜20の比誘電率を確保することができる。一方、容量絶縁膜としてTaOx膜を、下部電極として金属膜を用いた場合には最大で50といった比誘電率を確保することが可能となる。このように、TaOx膜を容量絶縁膜として用いた場合には、SiO2膜やON膜(SiO2膜とSiNx膜の積層膜)を容量絶縁膜として用いた場合と比較して、同一キャパシタ面積において3倍以上のキャパシタ容量を確保することができる。
さらに、TaOx膜は、400℃〜500℃といった低温領域での熱CVD法によって成膜することが可能であるため、他素子への熱的ダメージが低減できることでも有効とされている。
一般に、TaOx膜を容量絶縁膜として用いる場合には、上部電極として、容量絶縁膜の特性を劣化させる有機物を含まない材料で成膜が可能なTiN膜が選択されている。通常、TiN膜は、TiCl4とNH3を主成分とする材料を用いて熱CVD法により成膜される。TiN膜も400℃〜600℃の温度域で成膜可能なため、TiN膜の形成によって、容量絶縁膜であるTaOx膜やトランジスタ等の他素子の特性を劣化させるおそれがないという特徴がある。
特開平11−026712号公報
しかしながら、TaOx膜からなる容量絶縁膜と、TiN膜からなる上部電極とを有するDRAMキャパシタでは、TiN膜中に発生する応力がTaOx膜にかかるという不具合が生じていた。以下に、図面を参照しながら具体的に説明する。図6(a)は、従来のDRAMキャパシタの概略構成を示す断面図である。
図6(a)に示すように、従来のDRAMキャパシタ100は、第1の層間絶縁膜101と、第1の層間絶縁膜101の一部に設けられた複数の溝部102と、それぞれの溝部102の表面上に設けられたシリコン膜からなる下部電極103と、下部電極103の表面上に設けられたTaOx膜からなる容量絶縁膜104と、容量絶縁膜104の上を覆うTiN膜からなる上部電極105と、上部電極105の上を覆う第2の層間絶縁膜106とを備えている。容量絶縁膜104および上部電極105は、複数の溝部102の表面上から、溝部102の外部における第1の層間絶縁膜101の上に亘って設けられている。
図6(b)は、図6(a)に示す構造のうち、第1の層間絶縁膜101の上において容量絶縁膜104と上部電極105とが積層されている部分(図6(a)において破線で囲む部分)を拡大して示す断面図である。図6(b)に示すように、第1の層間絶縁膜101、容量絶縁膜104および上部電極105は、互いに接触して積層される。
図6(c)は、複数のDRAMキャパシタ100が配列するDRAMアレイ領域の概略構成を示す平面図である。図6(c)に示すように、DRAMキャパシタ100は縦方向および横方向にマトリクス状に配置し、例えば、数10k個から1G個まで1つのアレイにレイアウトされる。この構成において、上部電極105は、複数の溝部102を覆うように大面積で形成される。このように大面積の上部電極105が形成された場合には、上部電極105自体が有する応力が大きくなり、特定のDRAMキャパシタに応力が集中するといった不具合が生じてしまう。
図6(d)は、DRAMキャパシタ100とその周囲にかかる応力の状態を示す図である。図6(d)に示すように、溝部102の外部における第1の層間絶縁膜101の上において、上部電極105内に応力が特に集中する。この応力が容量絶縁膜104に及ぶと、容量絶縁膜104のリーク電流特性および電荷保持特性の劣化が起こる。リーク電流特性や電荷保持特性といった初期特性の劣化は、絶縁破壊の起こりやすさといった長期信頼性の悪化をも引き起こす。なお、このような応力の発生は、上部電極の膜厚が40nm以上になると、特に顕著となる。
本発明の目的は、DRAMキャパシタにおいて、上部電極内に発生する応力を低減する手段を講ずることにより、容量絶縁膜の劣化を抑制することを目的とする。
本発明の一態様の半導体装置は、キャパシタを有する半導体装置であって、上記キャパシタは、複数の下部電極と、上記複数の下部電極のそれぞれの上に形成された容量絶縁膜と、上記容量絶縁膜を挟んで複数の上記下部電極の上方を覆い、応力緩衝部である開口部を有する上部電極とを備える。
本発明の半導体装置では、上部電極内に発生する応力が応力緩衝部によって緩和される。そのため、上部電極から容量絶縁膜にかかる応力を低減することができる。これにより、容量絶縁膜においてリーク電流特性および電荷保持特性を良好に保つことができると共に、長期信頼性の悪化も抑制することができる。
本発明の一態様の半導体装置は、複数の溝が設けられた絶縁膜をさらに備え、上記複数の下部電極のそれぞれは、上記複数の溝のそれぞれにおける表面を覆い、上記上部電極は、上記複数の溝の外部における上記絶縁膜の上方も覆っていてもよい。このように、コンケーブ型のキャパシタにおいては、上部電極の面積が大きくなるほど上部電極内に発生する応力が大きくなるため、応力緩衝部を形成することが特に効果的である。
本発明の一態様の半導体装置において、上記応力緩衝部は、上記上部電極のうち上記複数の溝の外部を覆う部分に設けられていることが好ましい。上部電極のうち複数の溝の外部を覆う部分、つまり絶縁膜の上面を覆う部分には応力が集中しやすいため、この部分に応力緩衝部があると、効果的に応力を緩和することが可能となる。
上記容量絶縁膜はTaOxを含み、上記下部電極はTiNを含んでいてもよい。
本発明の一態様の半導体装置の製造方法は、キャパシタを有する半導体装置の製造方法であって、複数の下部電極を形成する工程(a)と、上記複数の下部電極のそれぞれを覆う容量絶縁膜を形成する工程(b)と、上記容量絶縁膜を挟んで上記複数の下部電極の上方を覆う上部電極を形成する工程(c)と、前記上部電極の上にマスクを形成してエッチングを行うことにより、前記上部電極に、応力緩衝部となる開口部を形成する工程(d)とを備える。
本発明の一態様の製造方法によって形成された半導体装置では、上部電極内に発生する応力を応力緩衝部によって緩和することができる。そのため、上部電極から容量絶縁膜にかかる応力を低減することができる。これにより、容量絶縁膜においてリーク電流特性および電荷保持特性を良好に保つことができると共に、長期信頼性の悪化も抑制することができる。なお、本発明の一態様の製造方法では、上部電極の上にマスクを形成してエッチングを行うことにより、応力緩衝部の位置や大きさをより確実に制御することができる。
本発明の一態様の製造方法では、 上記工程(a)の前に、絶縁膜に複数の溝を形成する工程をさらに備え、上記工程(a)では、上記複数の溝におけるそれぞれの表面に上記複数の下部電極のそれぞれを形成し、上記工程(c)では、上記複数の溝の外部における上記絶縁膜の上方にも上記上部電極を形成してもよい。コンケーブ型のキャパシタを形成する工程においては、工程(c)において大面積の上部電極を形成すると、上部電極内に大きな応力が発生するおそれがある。したがって、本発明のように、上部電極の形成と同時に上部電極に応力緩衝部を形成した場合には、効果的に応力の発生を抑制することができる。
本発明の一態様の製造方法では、前記工程(d)の後に、上記マスクを除去する工程をさらに備えていてもよい。
本発明では、容量絶縁膜においてリーク電流特性および電荷保持特性を良好に保つことができると共に、長期信頼性の悪化も抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。図1(a)に示すように、本実施形態のDRAMキャパシタ10は、第1の層間絶縁膜11と、第1の層間絶縁膜11の一部に設けられた複数の溝部12と、それぞれの溝部12の表面上に設けられたシリコン膜からなる下部電極13と、下部電極13の表面上に設けられたTaOx膜からなる容量絶縁膜14と、容量絶縁膜14の上を覆うTiN膜からなる上部電極15と、上部電極15の上を覆う第2の層間絶縁膜16とを備えている。容量絶縁膜14および上部電極15は、複数の溝部12の表面上から、溝部12の外部における第1の層間絶縁膜11の上に亘って設けられている。
図1(b)は、図1(a)に示す構造のうち、第1の層間絶縁膜11の上において容量絶縁膜14と上部電極15とが積層されている部分(図1(a)において破線で囲む部分)を拡大して示す断面図である。図1(b)に示すように、第1の層間絶縁膜11、容量絶縁膜14および上部電極15は、互いに接触して積層される。そして、上部電極15には応力緩衝部17が設けられている。応力緩衝部17とは、上部電極15に設けられた開口部(開口パターン)のことをいう。このとき、応力緩衝部17は、上部電極15および容量絶縁膜14を貫通していてもよいし、貫通していなくてもよい。例えば、応力緩衝部17の開口部は、上部電極15の表面のみに設けられていてもよい。なお、図1(b)に示す応力緩衝部17では開口部の幅が一定であるが、この開口部の幅は必ずしも一定でなくてもよい。例えば、深くなるに従って幅が狭くなる開口部であってもよいし、その逆であってもよい。
図1(c)は、複数のDRAMキャパシタ10が配列するDRAMアレイ領域の概略構成を示す平面図である。図1(c)に示すように、DRAMキャパシタ10は縦方向および横方向にマトリクス状に配置し、例えば、数10k個から1G個まで1つのアレイにレイアウトされる。この構成において、上部電極15は、複数の溝部12を覆うように大面積で形成される。なお、図1(c)に示す領域に応力緩衝部17は形成されているが、その図示は省略している。
図1(d)は、応力緩衝部の形状の例を模式的に示す平面図である。図1(d)に示すように、本実施形態のDRAMアレイ領域では、上部電極15のうち溝部12の外部における第1の層間絶縁膜11(図1(a)に示す)の上に配置する部分に、応力緩衝部17a〜17cが形成されている。応力緩衝部17aは直線状の平面形状を有しており、応力緩衝部17bは曲線状の平面形状を有している。また、応力緩衝部17cは折れ曲がった平面形状を有している。なお、応力緩衝部17は、図示した応力緩衝部17a〜17cのように長細い平面形状を有している必要はなく、多角形や円形の平面形状を有していてもよい。なお、この応力緩衝部17となる開口部は下部電極を形成する溝部12の領域には掛からない領域にあるものとする。
本実施形態では、上部電極15内に発生する応力が応力緩衝部17によって緩和されるため、上部電極15から容量絶縁膜14にかかる応力も低減することができる。これにより、容量絶縁膜14において、リーク電流が流れるのを抑制することができると共に、電荷を確実に保持することができる。さらに、長期信頼性の悪化も抑制することができる。
なお、上述の説明では、応力緩衝部17は溝部12の外部に形成されているとした。しかしながら、本実施形態では、溝部12の内部、つまり上部電極15、容量絶縁膜14および下部電極13によってキャパシタが構成される部分に形成されていてもよい。この場合には、応力緩衝部17は、容量絶縁膜14にまで達していないことが好ましい。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態で述べた半導体装置を形成する方法について説明する。
図2(a)〜(f)及び 図3(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。本実施形態の製造方法では、まず図2(a)に示す工程で、半導体基板等の下地18の上に、例えば厚さ500nmのシリコン酸化膜からなる第1の層間絶縁膜11を形成する。
次に、図2(b)に示す工程で、フォトリソグラフィ法によって第1の層間絶縁膜11の上にレジストマスク(図示せず)を形成してドライエッチングを行うことにより、第1の層間絶縁膜11を貫通して下地18に到達する、例えば口径0.2×0.4umの溝部12を形成する。
次に、図2(c)に示す工程で、CVD法により、溝部12の表面を覆い、溝部12の外部における第1の層間絶縁膜11の上を覆う例えば厚さ300nmのシリコン膜13aを形成する。
次に、図2(d)に示す工程で、フォトリソグラフィ法によってシリコン膜13aの上に、溝部12内を埋めて溝部12同士の間の領域を露出するレジストマスク(図示せず)を形成する。その後、レジストマスクの上からドライエッチングを行ってシリコン膜13aのうち露出する部分を除去することにより、溝部12内に下部電極13を形成する。
次に、図2(e)に示す工程で、450℃の温度で熱CVD法を行うことにより、溝部12内における下部電極13の上から、溝部12の外部における第1の層間絶縁膜11の上に亘って、例えば厚さ10nmのTaOxからなる容量絶縁膜14を形成する。
次に、図2(f)に示す工程で、TiCl4およびNH3を主成分として含む原料を供給してCVD法を行うことにより、容量絶縁膜14の上に、上部電極用のTiN膜15aを形成する。一般に、上部電極として必要なTiN膜の膜厚は30nm程度であるが、本実施形態では、それよりも厚い40nm以上の膜厚を有するTiN膜を形成してもよい。
次に、図3(a)に示す工程で、フォトリソグラフィ法により、TiN膜15aの上にレジストマスク19を塗布する。その後、ドライエッチングを行うことにより、レジストマスク19に開口部20を形成すると共に、レジストマスク19のうち不要な部分を除去する。この開口部20は応力緩衝部17を形成するためのものである。
次に、図3(b)に示す工程で、レジストマスク19をエッチングマスクとしてドライエッチングを行うことにより、応力緩衝部17を形成すると共に、TiN膜15aのうち不要な部分を除去する。これにより、溝部12内と溝部12同士の間に位置する第1の層間絶縁膜11の上方とを覆う上部電極15を形成する。なお、応力緩衝部17は、TiN膜15aおよび容量絶縁膜14を貫通していてもよいし、貫通していなくてもよい。
次に、図3(c)に示す工程で、上部電極15の上に、溝部12の外部における膜厚が300nmである第2の層間絶縁膜16を形成する。その後、図示は省略するが、第2の層間絶縁膜16を貫通するコンタクトプラグや配線を形成する。以上の工程により、本実施形態の半導体装置が形成される。
図4は、TiN膜からなる上部電極の膜厚と、膜中に発生する応力との関係を示すグラフ図である。図4において、横軸はTiN膜の膜厚を示し、縦軸はTiN膜中に発生する応力の大きさ(相対値)を示している。なお、図4において、実線で示すプロファイルは本実施形態の半導体装置において予想される応力を示しており、破線で示すプロファイルは応力緩衝部が形成されない半導体装置において予想される応力を示している。
図4に示すように、応力緩衝部が形成されない半導体装置においては、TiN膜の膜厚が30nm程度までのときには応力にほとんど変化しないが、TiN膜の膜厚が30nm以上になると応力が増加することが予想される。一方、本実施形態の半導体装置では、膜厚に依存することなく、一定の応力が発生すると考えられる。
本実施形態の方法で形成された半導体装置では、上部電極15内に発生する応力を応力緩衝部17によって緩和することができる。そのため、上部電極15から容量絶縁膜14にかかる応力を低減することができる。これにより、容量絶縁膜14においてリーク電流特性および電荷保持特性を良好に保つことができると共に、長期信頼性の悪化も抑制することができる。なお、本実施形態の製造方法のように、TiN膜15aの上にレジストマスクを形成した状態でエッチングを行うことにより応力緩衝部17を形成する方法では、応力緩衝部17の形成される位置や大きさをより正確に制御することが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態では、下部電極13がシリコン膜である場合について説明したが、本発明では、下部電極13が金属膜やTiN膜であっても同様の効果を得ることができる。
また、上述の実施形態では、容量絶縁膜14がTaOxからなり、上部電極15がTiNからなる場合について説明したが、本発明では容量絶縁膜14および上部電極15として他の材質も用いることができる。例えば、容量絶縁膜14としては、アルミナやHfO2を用いてもよいし、上部電極15としては、Pt、WN、TaN、TiAlN、TiSiN、RuOを用いてもよい。
また、第2の実施形態における図2(c)に示す工程の後にシリコン膜13aの表面を粗くする工程を追加してもよいし、図2(d)に示す工程の後に、下部電極13の表面を粗くする工程を追加してもよい。
また、第2の実施形態における図2(c)に示す工程の後にシリコン膜13aに熱処理を行いながらリン(P)を導入してもよいし、図2(d)に示す工程の後に、下部電極13に熱処理を行いながらリンを導入してもよい。
また、第2の実施形態における図2(d)に示す工程の後であって図2(e)に示す工程の前に、下部電極13の表面を例えば窒化する工程を追加してもよい。
また、上述の実施形態で述べたDRAMキャパシタは、図5(a)、(b)に示すような領域に設けられていてもよい。
図5(a)は、DRAMキャパシタがトランスファーゲートの上方に設けられている場合の構造を示す断面図である。図5(a)に示す構造では、半導体基板21の上に、ゲート絶縁膜22およびゲート電極23が設けられており、半導体基板21の上には、ゲート絶縁膜22およびゲート電極23を覆う層間絶縁膜24が形成されている。層間絶縁膜24には、半導体基板21に到達する金属プラグ25が設けられている。そして、層間絶縁膜24の上に、上述の各実施形態で述べた第1の層間絶縁膜11が設けられている。第1の層間絶縁膜11には溝部12が設けられており、溝部12の底面には金属プラグ25が露出している。そして、第1の層間絶縁膜11に設けられた溝部12内にDRAMキャパシタ10が形成されており、DRAMキャパシタ10の下部電極13と半導体基板21とは、金属プラグ25によって電気的に接続されている。なお、DRAMキャパシタ10自体の構成は上述の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
一方、図5(b)は、DRAMキャパシタが半導体基板の上に直接設けられている場合の構造を示す断面図である。図5(b)に示す構造では、半導体基板31の上に、ゲート絶縁膜32およびゲート電極33が設けられており、半導体基板31の上には、ゲート絶縁膜32およびゲート電極33を覆う第1の層間絶縁膜11が形成されている。そして、第1の層間絶縁膜11のうちゲート絶縁膜32およびゲート電極33を覆う領域以外の領域に、溝部12が設けられている。溝部12の底面には半導体基板31が露出している。そして、溝部12内にDRAMキャパシタ10が形成されており、DRAMキャパシタ10の下部電極13と半導体基板31とは直接接している。なお、DRAMキャパシタ10自体の構成は上述の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
なお、上述の実施形態ではDRAMキャパシタを例として説明したが、本発明はDRAMキャパシタ以外のキャパシタにも適用することができる。
本発明の半導体装置は、容量絶縁膜においてリーク電流特性および電荷保持特性が良好に保たれると共に、長期信頼性も確保することができる点で産業上の利用可能性は高い。
(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す図である。 (a)〜(f)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 TiN膜の膜厚と膜中に発生する応力との関係を示すグラフ図である。 (a)は、DRAMキャパシタがトランスファーゲートの上方に設けられている場合の構造を示す断面図であり、(b)は、DRAMキャパシタが半導体基板の上に直接設けられている場合の構造を示す断面図である。 (a)〜(d)は、従来のDRAMキャパシタの概略構成を示す図である。
符号の説明
10 DRAMキャパシタ
11 第1の層間絶縁膜
12 溝部
13 下部電極
13a シリコン膜
14 容量絶縁膜
15 上部電極
15a TiN膜
16 第2の層間絶縁膜
17 応力緩衝部
17a〜17c 応力緩衝部
18 下地
19 レジストマスク
20 開口部
21 半導体基板
22 ゲート絶縁膜
23 ゲート電極
24 層間絶縁膜
25 金属プラグ
31 半導体基板
32 ゲート絶縁膜
33 ゲート電極

Claims (7)

  1. キャパシタを有する半導体装置であって、
    上記キャパシタは、
    複数の下部電極と、
    上記複数の下部電極のそれぞれの上に形成された容量絶縁膜と、
    上記容量絶縁膜を挟んで複数の上記下部電極の上方を覆い、応力緩衝部である開口部を有する上部電極とを備える、半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    複数の溝が設けられた絶縁膜をさらに備え、
    上記複数の下部電極のそれぞれは、上記複数の溝のそれぞれにおける表面を覆い、
    上記上部電極は、上記複数の溝の外部における上記絶縁膜の上方も覆っている、半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置であって、
    上記応力緩衝部は、上記上部電極のうち上記複数の溝の外部を覆う部分に設けられている、半導体装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    上記容量絶縁膜はTaOxを含み、上記下部電極はTiNを含む、半導体装置。
  5. キャパシタを有する半導体装置の製造方法であって、
    複数の下部電極を形成する工程(a)と、
    上記複数の下部電極のそれぞれを覆う容量絶縁膜を形成する工程(b)と、
    上記容量絶縁膜を挟んで上記複数の下部電極の上方を覆う上部電極を形成する工程(c)と、
    前記上部電極の上にマスクを形成してエッチングを行うことにより、前記上部電極に、応力緩衝部となる開口部を形成する工程(d)とを備える、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法であって、
    上記工程(a)の前に、絶縁膜に複数の溝を形成する工程をさらに備え、
    上記工程(a)では、上記複数の溝におけるそれぞれの表面に上記複数の下部電極のそれぞれを形成し、
    上記工程(c)では、上記複数の溝の外部における上記絶縁膜の上方にも上記上部電極を形成する、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記工程(d)の後に、上記マスクを除去する工程をさらに備える、半導体装置の製造方法。
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