JP2007141424A - 光記録媒体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

光記録媒体の製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007141424A
JP2007141424A JP2006135074A JP2006135074A JP2007141424A JP 2007141424 A JP2007141424 A JP 2007141424A JP 2006135074 A JP2006135074 A JP 2006135074A JP 2006135074 A JP2006135074 A JP 2006135074A JP 2007141424 A JP2007141424 A JP 2007141424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
circular film
resin material
optical recording
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006135074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4640255B2 (ja
Inventor
Yuzo Sato
裕三 佐藤
Tsutomu Kozu
力 神津
Minoru Yokogawa
実 横川
Mitsuyoshi Harano
光祥 原野
Tomoki Ushita
智樹 丑田
Mamoru Usami
守 宇佐美
Hiroaki Takahata
広彰 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006135074A priority Critical patent/JP4640255B2/ja
Publication of JP2007141424A publication Critical patent/JP2007141424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4640255B2 publication Critical patent/JP4640255B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】コストを抑制しつつ良好な形状のカバー層を形成できる信頼性が高い光記録媒の製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】中心孔12Aを有する円板形状の基板12を略水平に載置すると共に該基板12の上に中心孔12Aを閉塞するように外径が基板12の中心孔12Aの直径よりも大きく記録領域Arの内径よりも小さい円形フィルム18を同心的に載置し、且つ、略平坦な上面部16Aに多数の吸引孔を有する吸引器16で基板12の中心孔12Aを介して円形フィルム18下面において吸引して保持し、円形フィルム18の上に放射線硬化性の樹脂材料22を流動状態で供給し、基板12及び円形フィルム18を回転させて樹脂材料22を遠心力により径方向外側に流動させて基板12上に展延し、円形フィルム18を基板12から剥離し、基板12に放射線を照射して樹脂材料22を硬化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、中心孔を有する基板の上に基板よりも薄いカバー層が形成された光記録媒体の製造方法及び製造装置に関する。
情報記録媒体としてCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光記録媒体が急速に普及している。光記録媒体は一般的に外径が120mm、厚さが1.2mmに統一されているが、DVDは照射光としてCDよりも波長が短いレーザ光を用いると共に、照射光のレンズの開口数をCDよりも大きくすることでCDよりも高密度で大容量の情報を記録・再生できるようになっている。
尚、照射光の波長が短く、レンズの開口数が大きいほどディスクの傾き、反りにより情報の記録・再生精度が低下しやすい傾向があるため、DVDはカバー層の厚さをCDの半分の0.6mmとすることで、ディスクの傾き、反りに対するマージンを確保し、情報の記録・再生精度を維持している。
更に近年、一層高密度で大容量の情報の記録を実現すべく、更に照射光の波長を短くすると共にレンズの開口数を大きくし、これに対応して一層薄いカバー層を形成した光記録媒体が普及しつつある。具体的には、照射光として波長が約405nmの青紫色のレーザ光を用いると共に開口数を0.85とし、カバー層の厚さを約100μmとしたブルーレイディスク(登録商標)と称される光記録媒体が普及しつつある。
この光記録媒体のうち片面単層記録式のものは、全体の厚さが1.2mmとなるように基板の厚さは1.1mmとなっている。基板は、一般的に量産性に優れた射出成形により、ポリカーボネート等の樹脂が一対の型の間に射出されて所定の温度に冷却、保温され、円板形状に成形される。射出成形後、中心部が打ち抜かれて、例えば直径が15mmの中心孔が形成される。
カバー層は、スピンコート法等により形成することができる。具体的には、まず、透光性を有し紫外線硬化性や電子線硬化性等の放射線が照射されることで硬化する性質を有する放射線硬化性の樹脂材料を流動状態で基板の中心孔の周りに環状に供給する。
次に、基板を回転させて、供給した樹脂材料を遠心力で径方向外側に流動させることにより基板の全面に展延する。
又、基板の中心孔をプラグで閉塞し、このプラグの上に樹脂材料を供給して基板上に展延する技術も知られている(例えば、特許文献1、2、3、4参照)。又、基板に円形のシールを貼着して中心孔を閉塞し、この円形のシールの上に樹脂材料を供給して基板上に展延する技術も知られている(例えば、特許文献5参照)。又、中心孔がない円板形状に基板を成形し、この基板の中心近傍に樹脂材料を供給して基板上に展延する技術も知られている。
展延後、紫外線、電子線等の放射線を基板に照射し、樹脂材料を硬化させる。これによりカバー層が形成され光記録媒体が完成する。中心孔がない基板上にカバー層を形成する場合、カバー層の形成後に基板及びカバー層の中心部を打ち抜いて中心孔を形成する。
尚、両面単層記録式の場合は、基板の厚さを1.0mmとし、基板の両面それぞれに100μmのカバー層を形成すればよい。又、2層以上の記録層が片面又は両面に設けられる場合、100μmよりも薄いカバー層が形成されることがある。
特開平11―195250号公報 特開平11―195251号公報 特開平11―213459号公報 特開平11―66647号公報 特開2003―203399号公報
しかしながら、基板の中心孔の周りに樹脂材料を環状に供給し、基板を回転させると、展延した樹脂の厚さが不均一となりやすく、高密度な情報の記録や再生が困難となることがある。具体的には、展延した樹脂は径方向の外側ほど厚くなりやすい。
厚さが不均一になる理由は必ずしも明らかではないが、概ね次のように考えられている。樹脂材料を中心孔の周辺に供給すると基板の回転により樹脂材料に直ちに遠心力が作用し、径方向外側に流動する。径方向の外側ほど遠心力が強いため、樹脂材料の流動量が径方向にばらつきやすい。又、全周に同時、且つ、均一に樹脂材料を供給することは困難であるため、樹脂材料の流動量が周方向にもばらつくことがある。このように流動量がばらついた状態で樹脂材料が展延されるためカバー層の厚さが不均一になると考えられる。
これに対し、基板の中心孔をプラグで閉塞し、このプラグの上に樹脂材料を供給すれば、樹脂材料を基板の中心部に供給することができ、供給した樹脂材料に直ちに遠心力が作用することを回避できる。この場合、基板の中心部が樹脂材料の貯留部のような役割を果たし、基板上における樹脂材料の流動量を安定させる効果が得られるため、樹脂材料を均一な厚さで展延することが可能である。しかしながら、プラグを用いる手法は、樹脂材料が付着したプラグを毎回洗浄する必要があり、洗浄設備のために生産設備が複雑であると共に生産効率が低いという問題がある。又、プラグの除去後の樹脂材料の内周部分を良好な形状とするため、外周が薄く剛性が高い円錐形状のプラグを用いることが好ましいが、このような形状のプラグは高い加工精度が要求され高コストである。更に、プラグを用いる手法でも展延される樹脂材料の膜形状にばらつきが生じることがある。
又、基板に円形のシールを貼着して中心孔を閉塞する場合は、樹脂材料を硬化させた後に円形のシールの外周に沿って樹脂材料にカッターで切り込みを入れて円形のシールを剥離する必要があり、切り込みが基板に及ぶことによる品質の低下が懸念される。又、切り込みが基板に及ぶことを防止するためにはカッターのハンドリング装置が複雑で高価なものになるという問題がある。
又、中心孔がない基板の中心近傍に樹脂材料を供給する場合は、展延した樹脂を硬化させてから、カバー層及び基板を円形工具等で打ち抜いて中心孔を形成することになるが、カバー層は厚さが100μm以下の極めて薄い層であるため、円形工具等で打ち抜く際、カバー層の内周部にバリが発生したり、カバー層の内周部が剥離することがある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、コストを抑制しつつ良好な形状のカバー層を形成できる信頼性が高い光記録媒体の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、中心孔を有する円板形状の基板を略水平に載置すると共に該基板の上に前記中心孔を閉塞するように外径が該中心孔の直径よりも大きく記録領域の内径よりも小さい円形フィルムを同心的に載置し、且つ、略平坦な上面部に多数の吸引孔を有する吸引器で基板の中心孔を介して円形フィルムを下面において吸引して保持するようにこれら基板及び円形フィルムを設置し、円形フィルムの上に透光性を有する放射線硬化性の樹脂材料を流動状態で供給し、基板及び円形フィルムを回転させて樹脂材料を遠心力により径方向外側に流動させて基板上に展延し、円形フィルムを基板から剥離し、基板に放射線を照射して樹脂材料を硬化させることにより上記目的を達成するものである。
本発明に想到する過程で発明者らは、プラグを用いる手法でも展延される樹脂材料の膜形状がばらつくことがある原因を鋭意検討したところ、プラグの僅かな加工精度の差が展延される樹脂材料の膜形状に少なからぬ影響を与えていることを見出した。その原因は必ずしも明らかではないが、外周が薄く剛性が高い円錐形状のプラグを用いても、プラグや基板の形状のばらつきにより、プラグの外周と基板との間に部分的に隙間が生じてしまうことがあり、このような隙間が樹脂材料の膜形状に影響を及ぼすと推察される。
これに対し、薄い円形フィルムであれば、剛性が低いので外周が全周において基板に確実に密着する。又、多数の吸引孔を有する吸引器で円形フィルムを吸引して保持することで薄い円形フィルムの変形を抑制しつつ円形フィルムを確実に保持できる。更に、円形フィルムは薄く、基板への接着によらず吸引器で吸引されて保持されるので、樹脂材料を硬化させる前であっても、例えば吸引器を上昇させることで基板上の樹脂材料の内周の変形を抑制しつつ円形フィルムを基板から滑らかに剥離できる。又、吸引器の負圧を解放することで吸引器から使用済みの円形フィルムを容易に取り外すことができる。
このように本発明は、外周が薄く充分な剛性を有する円錐形状のようなプラグを用いることが好ましいと考えられていた従来技術に対し、剛性が低い円形フィルムを用いると共に多数の吸引孔を有する吸引器で円形フィルムを吸引し、薄い円形フィルムの変形を抑制しつつ円形フィルムを確実に保持することでカバー層の成形精度を向上させたものであり従来技術とは異なるコンセプトに基づいてなされたものである。
即ち、以下の発明により上記目的を達成できる。
(1)中心孔を有する円板形状の基板を略水平に載置すると共に該基板の上に前記中心孔を閉塞するように外径が該中心孔の直径よりも大きく記録領域の内径よりも小さい円形フィルムを同心的に載置し、且つ、略平坦な上面部に多数の吸引孔を有する吸引器で前記基板の中心孔を介して前記円形フィルムを下面において吸引して該円形フィルムを保持するようにこれら基板及び円形フィルムを設置する設置工程と、前記円形フィルムの上に透光性を有する放射線硬化性の樹脂材料を流動状態で供給する樹脂材料供給工程と、前記基板及び前記円形フィルムを回転させて前記樹脂材料を遠心力により径方向外側に流動させて前記基板上に展延する展延工程と、前記円形フィルムを前記基板から剥離する剥離工程と、前記基板に放射線を照射して前記樹脂材料を硬化させる照射工程と、をこの順で実行することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(2) (1)において、前記吸引器として少なくとも前記上面部が微多孔質の材料で構成された吸引器を用いることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(3) (1)又は(2)において、前記剥離工程において前記吸引器を前記基板に対して相対的に上昇させて前記円形フィルムを前記基板から剥離することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(4) (1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記円形フィルムとして厚さが1mm以下の円形フィルムを用いることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(5) (1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記円形フィルムとして厚さが前記展延工程で前記記録領域に展延される前記樹脂層の厚さ以下の円形フィルムを用いることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(6) (1)乃至(5)のいずれかにおいて、前記剥離工程において前記基板及び前記円形フィルムを回転させつつ前記円形フィルムを前記基板から剥離することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(7) (6)において、前記展延工程から前記照射工程まで前記基板及び前記円形フィルムを継続して回転させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(8) (1)乃至(7)のいずれかにおいて、前記剥離工程と前記照射工程との間に前記基板及び前記円形フィルムを回転させつつ少なくとも前記円形フィルムに放射線を照射して該円形フィルム上の樹脂材料を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させる予備照射工程が設けられ、前記照射工程において前記基板上の樹脂材料を完全に硬化させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(9) (8)において、前記展延工程から前記予備照射工程まで前記基板及び前記円形フィルムを継続して回転させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(10) (1)乃至(7)のいずれかにおいて、前記展延工程と前記剥離工程との間に前記円形フィルムの外周を含む該外周近傍の環状領域を避けて少なくとも該環状領域よりも径方向外側の領域に放射線を照射して前記樹脂材料を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させる予備照射工程が設けられ、前記照射工程において前記基板上の樹脂材料を完全に硬化させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(11) (10)において、前記予備照射工程において前記環状領域よりも径方向内側の領域にも前記放射線を照射することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(12) (1)乃至(11)のいずれかにおいて、前記剥離工程と前記照射工程との間に前記基板を回転させて前記樹脂材料を再度流動させ、前記基板上に展延する再展延工程が設けられたことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(13) (1)乃至(12)のいずれかにおいて、前記照射工程において前記基板を回転させつつ前記放射線を照射することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(14) (1)乃至(13)のいずれかにおいて、前記基板としてその中心孔の周囲、且つ、前記記録領域よりも径方向の内側に厚さ方向に凹み深さが前記円形フィルムの厚さとほぼ等しく前記円形フィルムが嵌合可能である円形凹部が形成された基板を用い、前記設置工程において前記円形フィルムの上面の高さと該円形フィルムよりも径方向外側の前記基板の上面の高さとがほぼ一致するように前記円形フィルムを前記基板の円形凹部に設置することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(15)中心孔を有する円板形状の基板を略水平に設置するためのテーブル部及び略平坦な上面部に多数の吸引孔を有し前記テーブル部の中央近傍に配置されて前記基板の中心孔を挿通可能であり、外径が前記基板の中心孔の直径よりも大きく記録領域の内径よりも小さい、前記基板の上に前記中心孔を閉塞するように同心的に載置される円形フィルムを下面において吸引することにより保持可能である吸引器を備える回転テーブルと、前記円形フィルムの上に透光性を有する放射線硬化性の樹脂材料を流動状態で供給するための樹脂材料供給装置と、前記基板に放射線を照射して前記樹脂材料を硬化させるための照射装置と、を含むことを特徴とする光記録媒体の製造装置。
(16) (15)において、前記吸引器は少なくとも前記上面部が微多孔質の材料で構成されたことを特徴とする光記録媒体の製造装置。
(17) (15)又は(16)において、前記回転テーブルは、前記吸引器が前記テーブル部に対して相対的に上昇することにより前記円形フィルムを前記基板から剥離可能であることを特徴とする光記録媒体の製造装置。
(18) (15)乃至(17)のいずれかにおいて、前記照射装置は、前記円形フィルムの外周を含む該外周近傍の環状領域を避けて少なくとも該環状領域よりも径方向外側の領域に放射線を照射可能であることを特徴とする光記録媒体の製造装置。
尚、本出願において「放射線」という用語は、流動状態の特定の樹脂材料を硬化させる性質を有する、例えば紫外線等の電磁波、電子線等の粒子線の総称という意義で用いることとする。
本発明によれば、コストを抑制しつつ良好な形状のカバー層を形成できる。
以下、本発明を実施するための好ましい形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る光記録媒体の製造装置10は、図1及び図2に示されるように、中心孔12Aを有する円板形状の基板12を略水平に設置するためのテーブル部14及び略平坦な上面部16Aに多数の吸引孔16Bを有しテーブル部14の中央近傍に配置されて基板12の中心孔12Aを挿通して上下動可能であり、外径が基板12の中心孔12Aの直径よりも大きく記録領域Arの内径よりも小さい、基板12の上に中心孔12Aを閉塞するように同心的に載置される円形フィルム18を下面において吸引することにより保持可能である吸引器16を備える回転テーブル20と、円形フィルム18の上に透光性を有する放射線硬化性の樹脂材料22を流動状態で供給するための樹脂材料供給装置24と、基板12に放射線を照射して樹脂材料22を硬化させるための照射装置26(図8参照)と、円形フィルム18を搬送するための搬送装置28と、を備えている。
基板12は、外径が約120mm、厚さが約1.1mmで、中心孔12Aの直径は約15mmである。基板12の材料としては、例えばポリカーボネート、アクリル、エポキシ等の樹脂等を用いることができる。
又、基板12におけるピット、グルーブが形成された面の上には図示しない情報層が形成されている。情報層は、用途に応じて一又は複数の機能層で構成される。例えば、光記録媒体がROM(Read Only Memory)タイプの場合、情報層は材料がAl、Ag、Au等の反射層で構成される。又、RW(Re−Writable)タイプの場合は、反射層に加え、相変化材料層、光磁気材料層、誘電体材料層等の層で構成される。又、R(Recordable)タイプの場合は、反射層に加え、相変化材料層、有機色素層や無機材料層の記録層、誘電体材料層等の層で構成される。
記録領域Arは、例えばφ48mm〜φ116mmの範囲に設定される。尚、基板12を記録/再生装置にクランプするためのクランプ領域は、例えばφ23mm〜φ33mmの範囲である。
回転テーブル20のテーブル部14は略水平に配置された円板状体で、このテーブル部14の上面の中央近傍には、上方に突出する環状体で外周において基板12の中心孔12Aと嵌合して基板12をテーブル部14に同心的に位置決めするための環状突部14Aが備えられている。テーブル部14の下面の中央部には下方に突出する軸部30が設けられ、テーブル部14及び軸部30にはこれらを上下方向に貫通する中心孔32が形成されている。中心孔32は、環状突部14Aの近傍の上部32Aの直径がこれよりも下側の下部32Bの直径よりも大きい段付形状である。尚、テーブル部14は図示しない負圧機構により基板12を吸着するようになっている。
吸引器16は上面部16Aを備える上部16Cがテーブル部14の中心孔32の上部32Aに嵌合し、上部16Cよりも下側の下部16Dが中心孔32の下部32Bに嵌合する段付形状で、図示しない駆動機構により上下動自在とされている。尚、吸引器16は、軸部30及びテーブル部14と共に一体で回転するように軸部30に係合されている(図示省略)。
吸引器16の上部16Cは、微多孔質の材料で構成され、これにより上面部16Aに多数の吸引孔16Bが備えられている。上部16Cの具体的な材料としては、例えば、サンマップ(日東電工株式会社製:登録商標)等の多孔質構造のポリエチレン、ポーラスアルミナ等のセラミック、ポーラスアルミニウム、焼結金属、ポーラス超硬金属等を挙げることができる。金属材料を用いる場合には、アルミニウム、ステンレス、ブロンズ等の錆が発生しにくい材料を用いることが好ましい。尚、上部16Cは、このような多孔質材料をパイプ状の側壁部材の内側に収容した構成としてもよい。一方、下部16Dは、パイプ状体で中心孔が上端において上面部16Aの微多孔に連通し、下方において図示しない負圧供給機構に連通している。
樹脂材料22は、具体的には、例えば紫外線や電子線等の放射線が照射されることにより硬化する性質を有する透光性のアクリル系やエポキシ系の樹脂である。ここで透光性とは、透明であるという意味に限定されず、例えば紫外光や青紫色の光線が透過できれば着色されていてもよい。
樹脂材料供給装置24は、樹脂材料22を基板12上に吐出するためのノズル24Aを備えている。ノズル24Aは可動であり、基板12の中心孔12Aの近傍に接近/離間自在とされている。
円形フィルム18の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート等を用いることができる。円形フィルム18の厚さは10μm〜2.0mm程度であり、20〜150μmであることが好ましく、20〜75μmであればより好ましい。
照射装置26は、基板12に対して紫外線、電子線等の放射線を上方から照射して、基板12の上に展延された樹脂材料22を硬化させるように構成されている。
搬送装置28は、円形フィルム18を負圧により吸着して搬送するように構成されている。
次に、図3のフローチャートに沿って、光記録媒体の製造装置10を用いた光記録媒体の製造方法について説明する。
まず、図4に示されるように基板12の中心孔12Aを回転テーブル20のテーブル部14の環状突部14Aに嵌合させて情報層が形成された面が上向きになるように基板12をテーブル部14に略水平に装着する。更に、搬送装置28で円形フィルム18を保持し、円形フィルム18の中心と回転テーブル20の中心とが一致する位置まで円形フィルム18を移送してから下降させ、図4に示されるように、円形フィルム18を基板12の上に載置して中心孔12Aを上側において閉塞し、更に回転テーブル20の吸引器16で円形フィルム18を下面において吸引して保持する(S102)。
次に、図1に示されるように、樹脂材料供給装置24のノズル24Aの下端を円形フィルム18の上に配置し、ノズル24Aの下端から所定量の樹脂材料22を円形フィルム18上に供給する(S104)。
次に、図5に示されるように、搬送装置28を上昇させてから、回転テーブル20を回転させて樹脂材料22を遠心力により径方向外側に流動させて基板12上に展延する(S106)。この際、円形フィルム18は回転テーブル20の中心近傍に設置されているので円形フィルム18の上の樹脂材料22に作用する遠心力は小さい。言い換えれば、円形フィルム18の上の部分は樹脂材料22の貯留部のような役割を果たし、基板12上における樹脂材料22の流動量を緩衝して安定させる。これにより、樹脂材料22は、基板12上に均一な厚さで展延される。樹脂材料22が径方向外側に流動し、図6に示されるように、樹脂材料22が基板12の全面に展延されて記録領域Arにおける厚さが約100μmとなったところで、回転テーブル20の回転を停止させる。円形フィルム18の厚さは、この展延工程(S106)で展延される樹脂材料22の記録領域Arにおける厚さ(本第1実施形態では100μm)以下であることが好ましい。尚、樹脂材料22は外周部22Aが若干盛り上がった形状に成形されることがあるが、外周部22Aは記録領域Arの外側であるので実用上問題はない。
次に、図7に示されるように、吸引器16を上昇させて樹脂材料22から円形フィルム18を剥離する(S108)。この際、基板12上の樹脂材料22の内周部22Bは円形フィルム18に引かれて若干上方に盛り上がることがあるが円形フィルム18が薄いため突出量は小さく抑制される。尚、内周部22Bも記録領域Arの内側であるので実用上問題はない。
次に、図8に示されるように、照射装置26から基板12に放射線を照射して樹脂材料22を硬化させる(S110)。この工程では、基板12を回転させながら放射線を照射することが好ましい。このようにすることで基板12上の樹脂材料22の内周部22Bの突出量を抑制した形状で樹脂材料22を硬化させることができる。尚、円形フィルム18の上の樹脂材料22も放射線が照射されて硬化する。
次に、図9に示されるように、吸引器16の負圧を解放すると共に搬送装置28で円形フィルム18を保持して円形フィルム18を搬出する。円形フィルム18の上の樹脂材料22は硬化しているので、所定の位置で搬送装置28の負圧を解放することで円形フィルム18を搬送装置28から容易に解放できる。これにより、図10に示されるような(記録領域Arの外側の部分を除いて)厚さが均一なカバー層40が形成され、光記録媒体42が完成する。
このように、基板12の中心孔12Aを閉塞する円形フィルム18の上に樹脂材料22を供給するので、基板12上における樹脂材料22の流動が安定する。又、円形フィルム18は薄く、剛性が低いので外周が全周において基板に確実に密着する。又、多数の吸引孔16Bを有する吸引器16で円形フィルム18を吸引して保持することで薄い円形フィルム18の変形を抑制しつつ円形フィルム18を確実に保持できる。更に、円形フィルム18は薄く、基板12への接着によらず吸引器16で吸引されて保持されているので、樹脂材料22を硬化させる前であっても、吸引器16を上昇させることで基板12上の樹脂材料22の内周部22Bの変形を抑制しつつ円形フィルム18を基板12から滑らかに剥離できる。従って、記録領域Arにカバー層40を均一な厚さで形成できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態は、前記第1実施形態に対し、図11に示されるように、照射装置26が円形フィルム18の外径よりも若干外径が大きい円板状のマスク44を備え、図12のフローチャートに示されるように展延工程(S106)と剥離工程(S108)との間に円形フィルム18の外周を含む該外周近傍の環状領域Acを避けて環状領域Acよりも径方向外側の領域に放射線を照射して樹脂材料22を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させる予備照射工程(S202)が設けられ、照射工程(S110)において基板12上の樹脂材料22を完全に硬化させることを特徴としている。他の工程については前記第1実施形態と同様であるので図1〜図10と同一符号を用いることとして説明を適宜省略する。
このように、剥離工程(S108)の前に環状領域Acよりも径方向外側の領域の樹脂材料22を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させることで、剥離工程(S108)において基板12上の樹脂材料22の変形を防止でき、良好な形状のカバー層40が確実に得られる。尚、予備照射工程(S202)において環状領域Acの樹脂材料22は硬化しないので、剥離工程(S108)において円形フィルム18を容易に剥離できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態は、前記第2実施形態に対し、図13に示されるように、照射装置26が環状領域Acと内径及び外径が等しい環状のマスク46を備え、予備照射工程(S202)において環状領域Acよりも径方向外側の領域だけでなく環状領域Acよりも径方向内側の領域にも放射線を照射して円形フィルム18の上の樹脂材料22も少なくとも流動性が消失する程度に硬化させることを特徴としている。他の工程については前記第2実施形態と同様であるので図11〜図12と同一符号を用いることとして説明を適宜省略する。
このように、剥離工程(S108)の前に円形フィルム18の上の樹脂材料22も少なくとも流動性が消失する程度に硬化させることで、これら円形フィルム18及びその上の樹脂材料22の剛性が高まり、剥離工程(S108)において円形フィルム18の変形を抑制できる。従って、環状領域Acの近傍の樹脂材料22の変形を抑制する効果が得られる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本第4実施形態は、前記第1実施形態に対し、図14のフローチャートに示されるように、剥離工程(S108)と照射工程(S110)との間に、図15に示されるように基板12を回転させて樹脂材料22を再度流動させ、基板12上に展延する再展延工程(S302)が設けられたことを特徴としている。他の工程については前記第1実施形態と同様であるので図1〜図10と同一符号を用いることとして説明を適宜省略する。
このように剥離工程(S108)と照射工程(S110)との間に再展延工程(S302)を設けることで、剥離工程(S108)において基板12上の樹脂材料22の内周部22Bが盛り上がっても、盛り上がった部分が再度流動して内周部22Bの突出量が抑制される。従って、良好な形状のカバー層40が得られる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
前記第1実施形態に係る基板12は両面が平坦であるのに対し、本第5実施形態は、図16及び図17に示されるように、中心孔48Aの周囲、且つ、記録領域Arよりも径方向の内側に厚さ方向に凹み深さが円形フィルム18の厚さとほぼ等しく円形フィルム22が嵌合可能である円形凹部48Bが形成された基板48を用い、設置工程(S102)において円形フィルム18の上面の高さと円形フィルム18よりも径方向外側の基板48の上面の高さとがほぼ一致するように円形フィルム18を基板48の円形凹部48Bに設置することを特徴としている。他の工程については前記第1実施形態と同様であるので図1〜図10と同一符号を用いることとして説明を適宜省略する。
このように円形フィルム18の上面の高さと円形フィルム18よりも径方向外側の基板48の上面の高さとをほぼ一致させることで、図18に示されるように展延工程(S106)において樹脂材料22は円形フィルム18から基板48上に段部を形成することなく展延される。従って、図19に示されるように剥離工程(S108)において、基板48上の樹脂材料22の内周部22Bの盛り上がりが抑制され、良好な形状のカバー層40が得られる。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
本第6実施形態は、前記第1実施形態に対し、図20に示されるように、剥離工程(S108)において、基板12及び円形フィルム18を回転させつつ円形フィルム18を基板12から剥離することを特徴としている。
又、本第6実施形態は、前記第1実施形態に対し、図21のフローチャートに示されるように、剥離工程(S108)と照射工程(S110)との間に基板12及び円形フィルム18を回転させつつ円形フィルム18に放射線を照射して該円形フィルム18上の樹脂材料22を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させる予備照射工程(S402)が設けられ、展延工程(S108)から予備照射工程(S402)まで基板12及び円形フィルム18を継続して回転させることを特徴としている。
尚、予備照射工程(S402)では基板12にも放射線を照射して基板12上の樹脂材料22も少なくとも流動性が消失する程度にある程度硬化させるが、照射工程(S110)において、基板12上の樹脂材料22を完全に硬化させる。
又、予備照射工程(S402)後に搬送装置28で円形フィルム18を保持して円形フィルム18を搬出する。
他の工程については前記第1実施形態と同様であるので図1〜図10と同一符号を用いることとして説明を適宜省略する。
このように剥離工程(S108)において、基板12及び円形フィルム18を回転させつつ円形フィルム18を基板12から剥離することにより、基板12上の樹脂材料22は遠心力で径方向外側に付勢されるので、樹脂材料22が中心孔12A内に入り込むことを防止できる。又、円形フィルム18の上昇と共に基板12上の樹脂材料22の内周部22Bが盛り上がっても、盛り上がった部分は遠心力により径方向外側に再度流動するので内周部22Bの突出量が抑制される。従って、良好な形状のカバー層40が得られる。
尚、円形フィルム18も回転しているので円形フィルム18上の樹脂材料22にも遠心力が作用するが、円形フィルム18上の樹脂材料22は展延工程(S106)において充分に展延されているので、円形フィルム18から基板12上に飛散することなく、円形フィルム18上に残留する。
又、剥離工程(S108)と照射工程(S110)との間に予備照射工程(S402)を設け、円形フィルム18上の樹脂材料22を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させてから搬送装置28で円形フィルム18を保持して円形フィルム18を搬出するので、未硬化の樹脂材料22が搬送装置28に付着することを防止できる。
又、予備照射工程(S402)でも基板12及び円形フィルム18を回転させるので、一層確実に樹脂材料22の内周部22Bの突出を抑制し、樹脂材料22が中心孔12A内に入り込むことを防止できる。又、基板12は、射出成形の条件等により若干歪んだ形状に成形されることがあるが、基板12を回転させることで、遠心力により基板12の歪みをある程度是正でき、この点でも良好な形状のカバー層40の形成に寄与する。従って、照射工程(S110)では基板12を回転させなくても良好な形状のカバー層40を確実に形成できる。
更に、予備照射工程(S402)において基板12上の樹脂材料22も少なくとも流動性が消失する程度にある程度硬化させるので、照射工程(S110)の前に、基板12上の樹脂材料22が変形することを防止できる。例えば、予備照射工程(S402)後、基板12を搬送し、照射工程(S110)を、剥離工程(S108)や予備照射工程(S402)と別の場所で行っても良好な形状のカバー層40を形成できる。
又、展延工程(S108)から予備照射工程(S402)まで基板12及び円形フィルム18を継続して回転させるので、展延工程(S108)後、一旦回転を停止させてから再度基板12及び円形フィルム18を回転させる場合と比較して、展延工程(S108)から予備照射工程(S402)までに要する時間を大幅に短縮でき、生産性の向上に寄与する。
尚、前記第1〜第6実施形態において、吸引器16を上昇させて円形フィルム18を基板12(48)から剥離しているが、テーブル部14を下降させることにより吸引器16を基板12(48)に対して相対的に上昇させて円形フィルム18を基板12(48)から剥離してもよい。又、吸引器16を上昇させると共にテーブル部14を下降させることにより円形フィルム18を基板12(48)から剥離してもよい。又、吸引器16を上昇させることなく搬送装置28で円形フィルム18を吸着して上昇させることにより、基板12(48)から円形フィルム18を剥離してもよい。
又、前記第1〜第6実施形態において、吸引器16は上面部16Aが多孔質の材料で構成されているが、機械加工やプレス加工により例えば10以上の多数の微細な吸引孔が上面部に形成された吸引器を用いてもよい。
又、前記第1〜第5実施形態において、円形フィルム18の上の樹脂材料22を硬化させてから使用済みの円形フィルム18を搬送装置28で吸着して搬出しているが、円形フィルム18の上の樹脂材料22を硬化させずに流動状態の樹脂材料22の粘着力により円形フィルム18を治具等に付着させて使用済みの円形フィルム18を搬出してもよい。この場合、治具等に付着した使用済みの円形フィルム18に更に他の使用済みの円形フィルム18を付着させ、所定の数の円形フィルム18が付着したところで、これらを回収してもよい。
又、前記第1〜第6実施形態において、カバー層40の厚さは約100μmであるが、カバー層の厚さは情報層の積層数等に応じて適宜設定すればよい。例えば、情報層を2層形成する場合は、第1の情報層と第2の情報層との間に厚さ25μmの中間層(スペーサ層)を設け、カバー層の厚さを75μmとしてもよい。
又、前記第6実施形態において、展延工程(S108)から予備照射工程(S402)まで基板12及び円形フィルム18を継続して回転させているが、例えば、剥離工程(S108)と予備照射工程(S402)との間で、基板12及び円形フィルム18の回転を一旦停止させてもよい。
又、前記第6実施形態において、予備照射工程(S402)で基板12にも放射線を照射し、基板12上の樹脂材料22も少なくとも流動性が消失する程度にある程度硬化させているが、予備照射工程(S402)では円形フィルム18に限定して放射線を照射してもよい。
又、前記第6実施形態において、剥離工程(S108)と照射工程(S110)との間に予備照射工程(S402)が設けられ、展延工程(S108)から予備照射工程(S402)まで基板12及び円形フィルム18を継続して回転させているが、予備照射工程(S402)を省略し、展延工程(S108)から照射工程(S110)まで基板12及び円形フィルム18を継続して回転させてもよい。
又、前記第1〜第6実施形態において、カバー層40は基板の片面だけに形成されているが、情報層が基板の両面に形成される両面記録式の光記録媒体についても本発明は適用可能である。この場合、前記第1〜第6実施形態のような手法でカバー層を両面に形成すればよい。尚、前記第1〜第6実施形態において、基板の厚さは約1.1mmであるが、両面記録式の場合は、例えば、基板の厚さを1.0mmとすればよい。
表1に示されるような、材料がポリエチレンテレフタレート、外径がφ20mm(共通)で、厚さが38μm、50μm、75μm、100μmのA〜Dの4種類の円形フィルム18を用意し、これら4種類の円形フィルム18を用いて前記第1実施形態のとおり4種類の光記録媒体42を作製した。主な製造条件を以下に示す。
Figure 2007141424
樹脂材料供給工程(S104)では、樹脂材料22として粘度が約2000cpの紫外線硬化性樹脂を用いた。又、回転テーブル20の回転速度を約15rpmに設定し、上記の樹脂材料22を約3g、円形フィルム18の中心近傍に供給した。
展延工程(S106)では、回転テーブル20の回転速度をまず約300rpmまで増加させて一定時間この回転速度を保持した後、1300rpmまで回転速度を増加させた。
以上の製造条件の下で製造された光記録媒体42のカバー層40の厚さを複数の部位で測定した。測定結果を図22に示す。尚、図22の横軸は、光記録媒体の中心から測定部位までの径方向の距離を示す。又、図22中の符号A〜Dは、これらが付された曲線が、それぞれA〜Dの円形フィルム18を用いて製造された光記録媒体42のデータであることを示す。
実施例1に対し、表2に示されるような、材料がポリエチレンテレフタレート、厚さが75μm(共通)で、外径がφ16.7mm、φ18mm、φ20mm、φ21mm、φ22mmのE〜H及びJの5種類の円形フィルム18を用意し、これら5種類の円形フィルム18を用いて前記第1実施形態のとおり5種類の光記録媒体42を作製した。他の製造条件は上記実施例1と同様である。
Figure 2007141424
製造された光記録媒体42のカバー層40の厚さを複数の部位で測定した。測定結果を図23に示す。尚、図23中の符号E〜H及びJは、これらが付された曲線が、それぞれ号E〜H及びJの円形フィルム18を用いて製造された光記録媒体42のデータであることを示す。
[比較例]
上記実施例1及び2に対し、円形フィルム18を用いないで1種類の光記録媒体を作製した。具体的には、樹脂材料供給工程(S104)において、上記の樹脂材料22を約3g、基板12の中心孔12Aの周囲に環状に供給した。他の製造条件は実施例1及び2と同様とした。
この光記録媒体のカバー層の厚さを複数の部位で測定した。測定結果を図22及び図23に併記する。図22及び23中において符号Xが付された曲線が、円形フィルム18を用いないで製造された比較例に係る光記録媒体のデータである。
図22及び23に示されるように、A〜H及びJの円形フィルム18を用いて製造された光記録媒体42はいずれも、円形フィルム18を用いないで製造された比較例に係る光記録媒体よりもカバー層の厚さのばらつきが小さく抑制されていることが確認された。
上記実施例1に対し、厚さが100μm、150μm、200μm、400μm、600μm、1.0mm、2.0mの7種類の円形フィルム18を用意し、これら7種類の円形フィルム18を用いて前記第1実施形態のとおり7種類の光記録媒体42を作製した。
これらの光記録媒体42の記録領域Arにおけるカバー層40の厚さを測定したところ、いずれも厚さのばらつきが2.0〜2.5μmの範囲内であり良好であった。即ち、円形フィルム18の厚さが2.0mm以下であれば、厚さのばらつきが充分に抑制されたカバー層40を形成できることが確認された。
又、これらの光記録媒体42のカバー層40の外観を観察したところ、厚さが2.0mmの円形フィルム18を用いた場合、カバー層40の内周部に多数の気泡が内包されていた。一方、厚さが1.0mm以下の円形フィルム18を用いた場合は、カバー層40の内部に気泡は確認されなかった。即ち、円形フィルム18の厚さが1.0m以下であれば、カバー層40の内部に気泡が形成されることを防止又は充分に抑制できることが確認された。
又、これらの光記録媒体42の製造工程において、円形フィルム18と基板12との密着の度合いを観察したところ、厚さが200μm以上の円形フィルム18を用いた場合、吸引器16でカバー層40を吸着しても、円形フィルム18が歪んだ状態となり、基板12に密着していない部分があった。一方、厚さが150μm以下の円形フィルム18を用いた場合は、円形フィルム18は歪むことなく、全周において基板12に密着していた。即ち、円形フィルム18の厚さが150μm以下であれば、円形フィルム18が全周において基板12に確実に密着することが確認された。
本発明は、中心孔を有する基板の上に基板よりも薄いカバー層が形成された光記録媒体の製造に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る光記録媒体の製造装置の主要部の構造を模式的に示す側断面図 同光記録媒体の製造装置の吸引機周辺の構造を拡大して模式的に示す側断面図 同光記録媒体の製造装置を用いた光記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート 同製造装置により基板上に円形フィルムを設置する工程を模式的に示す側断面図 同樹脂材料が前記基板上の一部に展延された状態を模式的に示す側断面図 同樹脂材料が前記基板上の全面に展延された状態を模式的に示す側断面図 同樹脂材料から前記円形フィルムを剥離する工程を模式的に示す側断面図 同基板に放射線を照射する工程を模式的に示す側断面図 前記円形フィルムを搬送する工程を模式的に示す側断面図 同光記録媒体の製造装置により製造された光記録媒体の構造を模式的に示す側断面図 本発明の第2実施形態に係る光記録媒体の製造装置の照射装置の構造を模式的に示す側断面図 同第2実施形態に係る光記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート 本発明の第3実施形態に係る光記録媒体の製造装置の照射装置の構造を式的に示す側断面図 本発明の第4実施形態に係る光記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート 同第4実施形態において樹脂材料を再展延する工程を模式的に示す側断面図 本発明の第5実施形態に係る円形フィルムを設置する工程を模式的に示す側断面図 同円形フィルム周辺を拡大して模式的に示す側断面図 同円形フィルム及び基板上に樹脂材料を展延する工程を拡大して模式的に示す側断面図 同円形フィルムを剥離する工程を拡大して模式的に示す側断面図 本発明の第6実施形態に係る円形フィルムを剥離する工程を模式的に示す側断面図 同第6実施形態に係る光記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート 本発明の実施例1及び比較例に係る光記録媒体のカバー層の厚さのばらつきを対比して示すグラフ 本発明の実施例2及び同比較例に係る光記録媒体のカバー層の厚さのばらつきを対比して示すグラフ
符号の説明
10…光記録媒体の製造装置
12、48…基板
12A、48A…中心孔
14…テーブル部
16…吸引器
16A…上面部
16A…吸引孔
18…円形フィルム
20…回転テーブル
22…樹脂材料
24…樹脂材料供給装置
26…照射装置
28…搬送装置
40…カバー層
42…光記録媒体
44、46…マスク
48B…円形凹部
Ar…記録領域
Ac…環状領域
S102…設置工程
S104…樹脂材料供給工程
S106…展延工程
S108…剥離工程
S110…照射工程
S202、S402…予備照射工程
S302…再展延工程

Claims (18)

  1. 中心孔を有する円板形状の基板を略水平に載置すると共に該基板の上に前記中心孔を閉塞するように外径が該中心孔の直径よりも大きく記録領域の内径よりも小さい円形フィルムを同心的に載置し、且つ、略平坦な上面部に多数の吸引孔を有する吸引器で前記基板の中心孔を介して前記円形フィルムを下面において吸引して該円形フィルムを保持するようにこれら基板及び円形フィルムを設置する設置工程と、前記円形フィルムの上に透光性を有する放射線硬化性の樹脂材料を流動状態で供給する樹脂材料供給工程と、前記基板及び前記円形フィルムを回転させて前記樹脂材料を遠心力により径方向外側に流動させて前記基板上に展延する展延工程と、前記円形フィルムを前記基板から剥離する剥離工程と、前記基板に放射線を照射して前記樹脂材料を硬化させる照射工程と、をこの順で実行することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記吸引器として少なくとも前記上面部が微多孔質の材料で構成された吸引器を用いることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記剥離工程において前記吸引器を前記基板に対して相対的に上昇させて前記円形フィルムを前記基板から剥離することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記円形フィルムとして厚さが1mm以下の円形フィルムを用いることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記円形フィルムとして厚さが前記展延工程で前記記録領域に展延される前記樹脂層の厚さ以下の円形フィルムを用いることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記剥離工程において前記基板及び前記円形フィルムを回転させつつ前記円形フィルムを前記基板から剥離することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  7. 請求項6において、
    前記展延工程から前記照射工程まで前記基板及び前記円形フィルムを継続して回転させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記剥離工程と前記照射工程との間に前記基板及び前記円形フィルムを回転させつつ少なくとも前記円形フィルムに放射線を照射して該円形フィルム上の樹脂材料を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させる予備照射工程が設けられ、前記照射工程において前記基板上の樹脂材料を完全に硬化させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記展延工程から前記予備照射工程まで前記基板及び前記円形フィルムを継続して回転させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  10. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記展延工程と前記剥離工程との間に前記円形フィルムの外周を含む該外周近傍の環状領域を避けて少なくとも該環状領域よりも径方向外側の領域に放射線を照射して前記樹脂材料を少なくとも流動性が消失する程度に硬化させる予備照射工程が設けられ、前記照射工程において前記基板上の樹脂材料を完全に硬化させることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  11. 請求項10において、
    前記予備照射工程において前記環状領域よりも径方向内側の領域にも前記放射線を照射することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
    前記剥離工程と前記照射工程との間に前記基板を回転させて前記樹脂材料を再度流動させ、前記基板上に展延する再展延工程が設けられたことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  13. 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    前記照射工程において前記基板を回転させつつ前記放射線を照射することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  14. 請求項1乃至13のいずれかにおいて、
    前記基板としてその中心孔の周囲、且つ、前記記録領域よりも径方向の内側に厚さ方向に凹み深さが前記円形フィルムの厚さとほぼ等しく前記円形フィルムが嵌合可能である円形凹部が形成された基板を用い、前記設置工程において前記円形フィルムの上面の高さと該円形フィルムよりも径方向外側の前記基板の上面の高さとがほぼ一致するように前記円形フィルムを前記基板の円形凹部に設置することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  15. 中心孔を有する円板形状の基板を略水平に設置するためのテーブル部及び略平坦な上面部に多数の吸引孔を有し前記テーブル部の中央近傍に配置されて前記基板の中心孔を挿通可能であり、外径が前記基板の中心孔の直径よりも大きく記録領域の内径よりも小さい、前記基板の上に前記中心孔を閉塞するように同心的に載置される円形フィルムを下面において吸引することにより保持可能である吸引器を備える回転テーブルと、前記円形フィルムの上に透光性を有する放射線硬化性の樹脂材料を流動状態で供給するための樹脂材料供給装置と、前記基板に放射線を照射して前記樹脂材料を硬化させるための照射装置と、を含むことを特徴とする光記録媒体の製造装置。
  16. 請求項15において、
    前記吸引器は少なくとも前記上面部が微多孔質の材料で構成されたことを特徴とする光記録媒体の製造装置。
  17. 請求項15又は16において、
    前記回転テーブルは前記吸引器が前記テーブル部に対して相対的に上昇することにより前記円形フィルムを前記基板から剥離可能であることを特徴とする光記録媒体の製造装置。
  18. 請求項15乃至17のいずれかにおいて、
    前記照射装置は、前記円形フィルムの外周を含む該外周近傍の環状領域を避けて少なくとも該環状領域よりも径方向外側の領域に放射線を照射可能であることを特徴とする光記録媒体の製造装置。
JP2006135074A 2005-10-20 2006-05-15 光記録媒体の製造方法及び製造装置 Active JP4640255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006135074A JP4640255B2 (ja) 2005-10-20 2006-05-15 光記録媒体の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005305731 2005-10-20
JP2006135074A JP4640255B2 (ja) 2005-10-20 2006-05-15 光記録媒体の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007141424A true JP2007141424A (ja) 2007-06-07
JP4640255B2 JP4640255B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=38204086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006135074A Active JP4640255B2 (ja) 2005-10-20 2006-05-15 光記録媒体の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4640255B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271986A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Pulstec Industrial Co Ltd 光ディスクの原盤の検査方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01118235A (ja) * 1987-10-30 1989-05-10 Seiko Epson Corp 単板ディスク及びその整造方法
JPH10289489A (ja) * 1997-02-14 1998-10-27 Sony Corp 光学記録媒体の製造方法および製造装置
JPH1186362A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Sony Corp ディスク状記録媒体の製造装置
JP2003059127A (ja) * 2001-08-08 2003-02-28 Tdk Corp 光ディスクの製造方法
JP2003203399A (ja) * 2002-01-07 2003-07-18 Sony Corp 光学記録媒体の製造方法
JP2003317334A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Sharp Corp 光ディスク及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01118235A (ja) * 1987-10-30 1989-05-10 Seiko Epson Corp 単板ディスク及びその整造方法
JPH10289489A (ja) * 1997-02-14 1998-10-27 Sony Corp 光学記録媒体の製造方法および製造装置
JPH1186362A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Sony Corp ディスク状記録媒体の製造装置
JP2003059127A (ja) * 2001-08-08 2003-02-28 Tdk Corp 光ディスクの製造方法
JP2003203399A (ja) * 2002-01-07 2003-07-18 Sony Corp 光学記録媒体の製造方法
JP2003317334A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Sharp Corp 光ディスク及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271986A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Pulstec Industrial Co Ltd 光ディスクの原盤の検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4640255B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100971442B1 (ko) 광 데이터 저장매체의 제조방법, 광 데이터 저장매체와,상기 방법을 수행하기 위한 장치
JP4640255B2 (ja) 光記録媒体の製造方法及び製造装置
US20080182018A1 (en) Method for manufacturing disk, and optical disk
US7680018B2 (en) Optical recording medium, and manufacturing method and manufacturing device thereof
JP2003022586A (ja) 光情報媒体の製造方法
JP5485287B2 (ja) 情報記録媒体の製造方法及び情報記録媒体
JP2004134050A (ja) 光ディスクのカバー層形成方法
JP2005141816A (ja) 光記録媒体の製造方法
JP2005259331A (ja) 光情報記録媒体の製造方法
WO2023080030A1 (ja) 光記録媒体の製造方法、および光記録媒体用の転写装置
JP4313648B2 (ja) 光記録媒体及びその製造方法
JP2007512653A (ja) 光ディスクスピンコーティング用の装置
JP2007226854A (ja) ディスク芯出し装置、これを用いたディスク貼り合わせ方法、及びこれらにより得られる貼り合わせ型記録媒体
JP2004039050A (ja) 光記録媒体、光記録媒体の製造方法及び製造装置
JP2007164924A (ja) 光記録媒体の製造方法及び製造装置
JP4561539B2 (ja) 光記録媒体の製造方法、製造装置及び光記録媒体
JP2006318610A (ja) 貼合装置及び貼合方法
JP2005085411A (ja) 多層記録タイプの光記録媒体の製造方法及び製造工程における中間体
JP4965200B2 (ja) 光ディスク製造方法、スピンコート方法
TWI270070B (en) Correcting stage, apparatus and method for laminating, and laminating-type recording medium
JP2002304783A (ja) 光ディスクの製造装置および光ディスクの製造方法
JP2008305475A (ja) スピンコート装置、スピンコート方法
JP2008302278A (ja) スピンコート方法
JP2007207401A (ja) ディスク基板の貼り合せ方法及び貼り合せ装置
JP2007073124A (ja) 光記録媒体の製造方法及び製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4640255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3