JP2007141203A - ネットワークデバイスの監視 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークに接続される個々のデバイスを管理するネットワークデバイス管理システムのネットワークトラフィックを低減する。
【解決手段】ネットワークに接続されたネットワークデバイスは、個々のネットワークデバイスに固有な固有情報と、異なるネットワークデバイスに同一の値が割り当て可能なネットワーク識別子と、を有している。このネットワークデバイスを監視する監視装置は、ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスが保有するデバイス情報を取得する。後に取得したデバイス情報に含まれる特定情報の値が、所定の条件を満たすか否かを、先に取得したデバイス情報に含まれる特定情報の値に基づいて判断する。この所定の条件が満たされていない場合、ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの固有情報を取得する。
【選択図】図5

Description

この発明は、ネットワークを介して管理されるネットワークデバイスを監視する技術に関する。
ネットワークに接続された複数のプリンタを管理するプリンタ管理システムでは、複数のプリンタを監視する管理サーバは、ネットワークに接続された複数のプリンタから総印刷枚数やトナー等の消耗品使用量など管理情報を取得する。そして、管理サーバは、取得した管理情報に基づいて、消耗品使用量に応じた課金等の種々の管理を行う。このようなプリンタの管理のために個体毎に消耗品使用量などの情報を取得するには、複数のプリンタのそれぞれをプリンタの個体毎に識別する必要がある。また、プリンタ管理システムでは、個々のプリンタの構成に従って管理を行うため、管理サーバは、個々のプリンタの構成に関する情報を取得する必要がある。
ところで、プリンタを管理する管理サーバは、プリンタが接続されているローカルエリアネットワーク外に設けられる場合がある。この場合、プリンタが接続されているローカルエリアネットワークで管理情報を取得し、ローカルエリアネットワーク外の管理サーバに取得した管理情報を送信することが行われる。このようなプリンタ管理システムでは、管理サーバ側でローカルエリアネットワーク内のプリンタが異なる個体に変更されたか否かや、プリンタの構成が変更されたか否かが分からない可能性がある。そのため、管理サーバがプリンタの管理を行うため、プリンタが接続されているローカルエリアネットワークで管理情報の取得と同時に、個々のプリンタが有する個体識別情報やプリンタ構成情報等の固有情報を取得し、取得した固有情報を管理サーバに通知することが行われている。
特開2002−73440号公報
しかしながら、ローカルエリアネットワーク内のプリンタが異なる個体に交換される頻度や、プリンタの構成が変更される頻度は、管理情報の取得と管理サーバへの通知の頻度よりも低いのが一般的である。そのため、管理情報の取得の度にプリンタの固有情報を取得し、管理サーバに送信すると、不要な情報を送信することとなり、ローカルエリアネットワークと管理サーバとの間のネットワークや、ローカルエリアネットワークのトラフィックが必要以上に増大するおそれがあった。この問題は、プリンタ管理システムのみならず、ネットワークに接続される個々のデバイスを管理するネットワークデバイス管理システムに共通する問題である。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークに接続される個々のデバイスを管理するネットワークデバイス管理システムのネットワークトラフィックを低減することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明のネットワークデバイスの監視装置は、ネットワークに接続されたネットワークデバイスの監視装置であって、前記ネットワークデバイスは、個々のネットワークデバイスに固有の固有情報と、互いに異なる複数のネットワークデバイスに対して同一の値が割り当て可能なネットワーク識別子と、を有しており、前記ネットワークデバイスの監視装置は、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスが保有するデバイス情報を取得するデバイス情報取得部と、先に前記デバイス情報取得部により取得されたデバイス情報に含まれる特定情報の前回取得値を保持する前回取得値保持部と、前記デバイス情報取得部により前記前回取得値が取得された後に前記デバイス情報取得部により取得されたデバイス情報に含まれる前記特定情報の今回取得値が所定の条件を満たすか否かを、前記前回取得値保持部に保持された前記前回取得値に基づいて判断する特定情報解析部と、前記特定情報解析部により前記今回取得値が前記所定の条件を満たしていないと判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの固有情報を取得する固有情報取得部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、特定情報の変化の状況により、今回取得値が所定の条件を満たさない場合には、固有情報の取得が行われない。そのため、所定の条件を適宜設定することにより、不必要な固有情報の取得の頻度をより低減することができ、ネットワークデバイス管理システムのネットワークトラフィックを低減することが可能となる。
前記固有情報は、個々のネットワークデバイスを識別可能な個体識別情報を含み、前記特定情報は、前記デバイス情報取得部によるデバイス情報の取得ごとに単調に変化する単調変化情報を含み、前記特定情報解析部は、前記単調変化情報の今回取得値が許容される範囲内の値であるか否かを、前記前回取得値保持部に保持された前記前回取得値に基づいて判断する単調変化情報解析部を有しており、前記固有情報取得部は、前記単調変化情報解析部により前記今回取得値が許容される範囲外の値であると判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの個体識別情報を取得する個体識別情報取得部を有するものとしても良い。
この構成によれば、デバイス情報として取得される単調変化情報の変化の状況からネットワークデバイスが交換された可能性の有無を判断することができる。そして、個体識別情報の取得は、ネットワークデバイスが交換された可能性がある単調変化情報の今回取得値が許容範囲外の場合に実行される。そのため、不必要な個体識別情報の取得が抑制できるので、ネットワークに接続される個々のデバイスを管理するネットワークデバイス管理システムのネットワークトラフィックを低減することが可能となる。
前記デバイス情報は、複数の単調変化情報を含んでおり、前記単調変化情報解析部は、前記複数の単調変化情報のそれぞれについて、各単調変化情報の今回取得値が許容される範囲内の値であるか否かを判断し、前記個体識別情報取得部は、前記単調変化情報解析部により前記複数の単調変化情報のうちの少なくとも1つの単調変化情報の今回取得値が許容される範囲外の値であると判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの個体識別情報を取得するものとしても良い。
この構成によれば、複数の単調変化情報によりネットワークデバイスが交換された可能性の有無が判断される。そのため、ネットワークデバイスの交換の可能性の有無をより正確に判断することができる。
前記ネットワークデバイスの監視装置は、さらに、前記デバイス情報取得部が前記前回取得値を取得してからの経過時間を取得する経過時間取得部を備え、前記単調変化情報解析部は、前記今回取得値が許容される範囲内の値であるか否かを、前記経過時間と前記単調変化情報の経時変化特性とに基づいて判断するものとしても良い。
この構成によれば、単調変化情報の経時変化特性と経過時間とに基づいて、今回取得値の許容範囲をより小さくすることができる。そのため、ネットワークデバイスの交換の可能性の有無をより正確に判断することができる。
前記ネットワークデバイスの監視装置は、さらに、前記ネットワークデバイスから前記デバイス情報取得部により取得された前記デバイス情報を、前記ネットワークを介して接続された管理サーバに送信する、デバイス情報送信部を備えるものとしても良い。
この構成によれば、複数のネットワークのそれぞれに接続されたネットワークデバイスを集中的に管理サーバで管理することができる。そのため、ネットワークデバイスの管理がより容易となる。
前記管理サーバに送信される前記デバイス情報は、前記ネットワークデバイスで使用される消耗品の量であるものとしても良い。
この構成によれば、ネットワークデバイスで使用される消耗品量によりネットワークデバイスの管理をすることができる。そのため、管理サーバによるネットワークデバイスの課金管理がより容易になる。
前記固有情報は、個々のネットワークデバイスの構成を表すデバイス構成情報を含み、前記特定情報解析部は、前記今回取得値と前記前回取得値とに基づいて前記ネットワークデバイスが再起動されたか否かを判断する再起動検出部を有しており、前記固有情報取得部は、前記再起動検出部が前記ネットワークデバイスの再起動を検出した場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスのデバイス構成情報を取得する構成情報取得部を有するものとしても良い。
一般に、ネットワークデバイスの構成を変更した場合には、ネットワークデバイスの再起動が行われる。そのため、ネットワークデバイスの構成が変化する可能性があるネットワークデバイスが再起動を検出し、再起動の検出時にデバイス構成情報を取得することにより、不必要なデバイス構成情報の取得の頻度を低減することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、ネットワークデバイス管理システムとネットワークデバイス管理方法、それらの管理システムおよび管理方法で使用されるネットワークデバイス監視装置およびネットワークデバイス監視方法、それらの管理システム、管理方法、監視システムまたは監視方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例を適用するプリンタ管理システム1000の構成を示す説明図である。このプリンタ管理システム1000は、第1のネットワークシステム1100と、第2のネットワークシステム1200と、がインターネットINETを介して互いに接続されている。
第1のネットワークシステム1100は、ローカルエリアネットワークLAN1に、パーソナルコンピュータPCと、3台のプリンタPRT1〜PRT3と、が接続された構成となっている。第1のネットワークシステム1100は、ファイアウォールFWを介してインターネットINETと接続されている。
3台のプリンタPRT1〜PRT3には、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたクライアント(図示しない)から印刷ジョブが送信される。これらのプリンタPRT1〜PRT3は、クライアントから送信された印刷ジョブに従って印刷を実行する。なお、図1に示す第1のネットワークシステム1100では、ローカルエリアネットワークLAN1には、3台のプリンタPRT1〜PRT3が接続されているが、ローカルエリアネットワークLAN1には、1台以上の任意の台数のプリンタが接続される。
第1のネットワークシステム1100を構成する各デバイス間の通信は、TCP/IPプロトコルに従って行われる。TCP/IPプロトコルでは、各デバイスのそれぞれにIPアドレスが割り当てられる。データの送受信先のデバイスは、この割り当てられたIPアドレスによって特定される。そして、発信元のデバイスから発信された通信データには、発信元のデバイスのIPアドレス(発信元IPアドレス)と、送信先のデバイスのIPアドレス(送信先IPアドレス)とが含まれている。通信データは、送信先IPアドレスに従って、そのIPアドレスを有するデバイスに送信される。
図1の例では、パーソナルコンピュータPCと、3台のプリンタPRT1〜PRT3とのそれぞれのデバイスには、それぞれ、IPアドレスが固定的に割り当てられている。これらのIPアドレスは、例えば、各デバイスをローカルエリアネットワークLAN1に接続する前に設定される。なお、プリンタPRT1〜PRT3のIPアドレスは、プリンタPRT1〜PRT3のそれぞれが有する制御パネルや、直接接続されたパーソナルコンピュータ等を用いて設定することができる。また、各デバイスのIPアドレスは、DHCPサーバにより自動的に割り当てられるものとしても良い。この場合、各デバイスは電源が投入された時点でDHCPサーバが割り当てるIPアドレスを取得する。そして、デバイスの電源が遮断されるまで、取得されたIPアドレスが各デバイスにより使用される。
第2のネットワークシステム1200は、ローカルエリアネットワークLAN2に、管理サーバSVが接続された構成となっている。第2のネットワークシステム1200は、第1のネットワークシステム1100とは異なり、ファイアウォールを介さずにインターネットINETに接続されている。
パーソナルコンピュータPCは、プリンタPRT1〜PRT3が保持している管理情報を、ローカルエリアネットワークLAN1を介してプリンタPRT1〜PRT3から取得する。パーソナルコンピュータPCで取得された管理情報は、管理サーバSVに送信される。
ここで、パーソナルコンピュータPCが接続されているローカルエリアネットワークLAN1は、ファイアウォールFWを介してインターネットINETに接続されている。このため、管理サーバSV側からは、ファイアウォールFWを越えてパーソナルコンピュータPC側へ接続を要求し、パーソナルコンピュータPCが取得した管理情報を取得することができない。そこで、第1実施例では、パーソナルコンピュータPCは、管理サーバSVにHTTP(hyper text transfer protocol)を用いて接続し、管理情報を通知する。なお、パーソナルコンピュータPCおよび管理サーバSV間では、セキュリティの観点から、HTTPの一種であるHTTPSプロトコルによる暗号化通信が行われる。
図2は、プリンタPRT1とパーソナルコンピュータPCと管理サーバSVとのそれぞれの構成を示す説明図である。なお、図2では、ローカルエリアネットワークLAN1とインターネットINETとの間に設けられているファイアウォールFWの図示を省略している。また、プリンタPRT2,PRT3は、プリンタPRT1と同一の構成となっているので、ここではその図示と説明を省略する。
プリンタPRT1は、ネットワークボード110と、プリンタ制御部120と、プリントエンジン130と、を備えている。ネットワークボード110と、プリンタ制御部120は、それぞれ、図示しない中央処理装置(CPU)とメモリとを備えるコンピュータとして構成されている。プリントエンジン130は、与えられた印刷データに応じて印刷を実行する印刷機構である。
ネットワークボード110は、通信制御部112と、印刷ジョブ処理部114と、SNMPエージェント116と、を備えている。通信制御部112は、ネットワークボード110が備えるネットワークインターフェース(図示しない)を制御することにより、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたデバイスと、プリンタPRT1との間でのTCP/IPプロトコルに従った通信を行う機能を有している。
通信制御部112は、クライアントCLからの印刷ジョブを含む通信データを受け取ると、受け取った通信データを印刷ジョブ処理部114に供給する。印刷ジョブ処理部114は、受け取った通信データからページ記述言語等で記述された文書データを抽出する。抽出された文書データはプリンタ制御部120に供給される。プリンタ制御部120は、文書データを解釈することにより印刷データを生成し、生成された印刷データをプリントエンジン130に供給する。そして、プリントエンジン130は供給された印刷データに応じて印刷を実行する。
通信制御部112は、また、ローカルエリアネットワークLAN1とSNMPエージェント116との間で、SNMP(Simple Network Management Protocol)に従った通信データを受け渡す機能を有している。通信制御部112は、SNMPマネージャ222(後述する)から受け取った情報送信を要求するSNMPメッセージ(要求メッセージ)をSNMPエージェント116に供給する。SNMPエージェント116は、要求メッセージに従って、プリンタ制御部120が備えるデータベース(MIB:Management Information Base)から種々の情報を取得する。そして、取得された情報からSNMPメッセージ(応答メッセージ)を生成し、応答メッセージを通信制御部112を介してSNMPマネージャ222に送信する。
プリンタ制御部120は、プリンタPRT1に関する種々の情報を管理情報として収集して、SNMPエージェント116により参照されるMIBに格納する。MIBには、プリンタに関して予め規格で統一的に規定されている情報や、製造者によって独自に定義されている情報が格納されている。MIBに格納された各情報(「オブジェクト」あるいは「MIBオブジェクト」と呼ばれる)は、情報の要素に割り振られたオブジェクトID(OID)により参照される。このオブジェクトIDは、「1.4.2.2.1.3」のようにピリオドで区切られた数字となっている。
図2に示す第1実施例のプリンタPRT1では、プリンタ制御部120のMIBには、プリンタPRT1の機種名および製造番号のプリンタ識別情報(以下、単に「識別情報」と呼ぶ)と、印刷に使用した紙の種類や枚数の情報、印刷に使用したトナー量やインク量の情報、および、紙ジャム等の種々の障害情報等のプリンタ管理情報とが、格納されている。なお、識別情報は後述するように、個々のプリンタ(個体)を識別するために使用されるので、「個体識別情報」ともいうことができる。
パーソナルコンピュータPCは、通信制御部210と、DMエージェント220と、管理情報格納部230と、リアルタイムクロック240と、を備えている。パーソナルコンピュータPCは、後述するように、これらの各部の機能によりプリンタPRT1の状態を監視することができる。そのため、パーソナルコンピュータPCは、プリンタ監視装置であるともいうことができる。通信制御部210とDMエージェント220とのそれぞれの機能は、パーソナルコンピュータPCが備える図示しないCPUにより実現されている。また、管理情報格納部230は、パーソナルコンピュータPCが備える図示しないメモリの一部の領域である。リアルタイムクロック240は、現在時刻を格納する時計機能と、経過時間を測定するタイマ機能とを有している。
通信制御部210は、パーソナルコンピュータPCが備えるネットワークインターフェース(図示しない)を制御することにより、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたデバイスと、パーソナルコンピュータPCとの間でのTCP/IPプロトコルに従った通信を行う機能を有している。
DMエージェント220は、SNMPマネージャ222と、管理情報送受信部224と、管理情報解析部226とを備えている。管理情報格納部230は、監視対象テーブル格納部232と、固有情報テーブル格納部234と、前回取得情報格納部236と、を備えている。前回取得情報格納部236には、DMエージェント220により取得される管理情報のうち特定の管理情報が格納される。なお、他の格納部232,234に格納される情報については、後述する。
管理情報送受信部224は、管理情報格納部230に格納された情報を、通信制御部210を介して管理サーバSVに送信し、管理サーバSVから受信した情報を管理情報格納部230に格納する。
SNMPマネージャ222は、IPアドレスで特定されるプリンタから識別情報およびプリンタ管理情報を取得する。これらの情報を取得する際、まず、SNMPマネージャ222が、IPアドレスで特定されるプリンタに設けられたSNMPエージェント116に対し、取得を要求する情報のオブジェクトIDを格納した要求メッセージを送信する。要求メッセージを受信したSNMPエージェント116は、上述のようにプリンタ制御部120に保存されたMIBから、要求メッセージに格納されたオブジェクトIDで指定される情報を取得し、取得した情報を格納した応答メッセージを生成する。生成された応答メッセージは、SNMPエージェント116からSNMPマネージャ222に送信される。SNMPマネージャ222は、SNMPエージェント116が送信した応答メッセージを受信し、応答メッセージに含まれる情報を取得することにより、IPアドレスで特定されるプリンタのMIBに格納された情報を取得することができる。なお、以下、本明細書において、ある情報のオブジェクトIDを格納した要求メッセージを、その「情報の要求メッセージ」とも呼び、その要求メッセージを送信することを、その「情報を要求する」ともいう。また、ある情報を格納した応答メッセージを、その「情報の応答メッセージ」とも呼び、その応答メッセージを送信することを、その「情報を送信する」あるいはその「情報を返信する」ともいう。
なお、SNMPでは、TCP/IPプロトコルのうち再送制御などを行わず、通信の信頼性が補償されないUDPプロトコルを使用している。そのため、SNMPマネージャ222は、SNMPエージェント116に対する要求メッセージ送信の後、予め定められた待ち時間を経過してもSNMPエージェント116からの応答メッセージが受信できない場合、要求メッセージを再送する。そして、所定の回数(例えば3回)要求メッセージを送信しても、SNMPエージェント116からの応答メッセージが受信できない場合、要求メッセージの送信先が応答不能とである判断し、管理情報の取得は中止される。
管理サーバSVは、通信制御部310と、プリンタデータベース320と、データベース管理部330と、を備えている。通信制御部310は、図示しないネットワークインターフェースを制御することにより、インターネットINETを介したパーソナルコンピュータPCとの通信を行う。
プリンタデータベース320は、管理サーバSVの外部記憶装置上に構築されている。プリンタデータベース320には、個々のプリンタにそれぞれ与えられたプリンタIDと、そのプリンタが監視の対象となるか否かを表す情報とが、個々のプリンタ識別情報に関連付けられて格納されている。
データベース管理部330は、パーソナルコンピュータPCから管理サーバSVに送信された各プリンタPRT1〜PRT3の管理情報をプリンタIDに関連付けてプリンタデータベース320に蓄積する。データベース管理部330は、プリンタデータベース320にプリンタIDに関連付けて蓄積された管理情報に基づいて、例えば、プリンタの使用量に応じた課金管理などを行う。
図3は、DMエージェント220により実行される初期化ルーチンを示すフローチャートである。この初期化ルーチンは、パーソナルコンピュータPC上で、DMエージェント220の機能を実現するプログラムの実行が開始される際、最初に実行される。
ステップS110において、SNMPマネージャ222は、SNMPに対応したプリンタを検出する。具体的には、SNMPマネージャ222は、ブロードキャストアドレスを指定して要求メッセージを送信する(「SNMPブロードキャスト」と呼ばれる)。SNMPブロードキャストが行われると、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたデバイスのSNMPエージェントは、応答メッセージをSNMPマネージャ222に送信する。そのため、ステップS110でのSNMPブロードキャストにより、SNMPエージェント116(図2)を有するプリンタは、SNMPマネージャ222に対して応答メッセージを送信する。SNMPマネージャ222は、送信された応答メッセージからSNMPエージェント116を有するプリンタのIPアドレスを取得する。
ステップS120において、SNMPマネージャ222は、ステップS110で検出されたプリンタのそれぞれに対して、識別情報の送信を要求する。具体的には、SNMPマネージャ222は、ステップS110でIPアドレスが取得されたプリンタのそれぞれに対し、機種名の要求メッセージと、製造番号の要求メッセージとを、それぞれ送信する。機種名の要求メッセージを受信すると、そのプリンタのSNMPエージェント116は、プリンタ制御部120のMIBに保存されている機種名を取得し、取得した機種名をSNMPマネージャ222に返信する。同様に、製造番号の要求メッセージを受信すると、そのプリンタのSNMPエージェント116は、プリンタ制御部120から製造番号を取得し、取得した製造番号をSNMPマネージャ222に返信する。
ステップS130において、SNMPマネージャ222は、プリンタから返信される識別情報の応答メッセージを受信し、応答メッセージから識別情報を取得する。ステップS140では、SNMPブロードキャストに応答した全てのプリンタの識別情報を取得したか否かが判断される。全てのプリンタの識別情報を取得したか否かは、具体的には、ステップS110で取得された全てのIPアドレスから識別情報が送信されたか否かによって判断される。全てのプリンタの識別情報が取得された場合、制御はステップS150に移される。一方、全てのプリンタの識別情報が取得されていない場合、制御はステップS130に戻され、全てのプリンタの識別情報が取得されるまで、ステップS130とステップS140は繰り返し実行される。
ステップS150において、SNMPマネージャ222は、各プリンタのIPアドレスと、そのIPアドレスに対応するプリンタから取得した識別情報との対応関係が記載された固有情報テーブルを生成し、固有情報テーブル格納部234に格納する。図4(a)は、ステップS150において生成される固有情報テーブルの例を示している。図4(a)に示すように、固有情報テーブルには、プリンタPRT1〜PRT3のIPアドレスと、識別情報である機種名および製造番号とが、登録されている。
ステップS160において、管理情報送受信部224は、固有情報テーブル格納部234に格納された固有情報テーブルを管理サーバSVに送信する。管理サーバSVは、送信された固有情報テーブルに含まれる識別情報を用いてプリンタデータベース320を検索し、識別情報で特定されるプリンタのプリンタIDと、そのプリンタが監視対象となるか否かを表す情報と、を取得する。そして、監視対象となるプリンタを抽出し、抽出されたプリンタのそれぞれについて、プリンタIDと、IPアドレスと、取得する管理情報のリストと、が登録された監視対象テーブルを生成する。なお、取得される管理情報のリストは、管理情報として取得されるMIBのオブジェクトIDのリストとして登録されている。
ステップS170において、管理情報送受信部224は、管理サーバSVにより生成された監視対象テーブルを取得する。取得された監視対象テーブルは、ステップS180において、監視対象テーブル格納部232に格納される。
図4(b)は、管理サーバSVにより生成され、管理情報送受信部224により取得、格納された監視対象テーブルの例を示している。図4(b)の例では、3台のプリンタPRT1〜PRT3がいずれも監視対象となっている。そのため、監視対象テーブルには、これらの3台のプリンタPRT1〜PRT3が登録されている。各プリンタには、それぞれプリンタIDが付されている。プリンタPRT1〜PRT3から取得する管理情報としては、連続稼働時間(sysUpTime)と、エラーの発生状況を表すアラート情報とが指定されている。なお、パーソナルコンピュータPCから管理サーバSVに送信される情報や、管理サーバSVからパーソナルコンピュータPCに送信される情報は、上述した固有情報テーブルや監視対象テーブルと異なるものとすることができる。パーソナルコンピュータPCと管理サーバSVとの間で授受される情報は、必要に応じて適宜変更することが可能である。
図5は、DMエージェント220がプリンタの管理情報を取得し、管理サーバSVに送信する管理情報取得ルーチンを示すフローチャートである。この管理情報取得ルーチンは、DMエージェント220により略定期的に実行される。なお、管理情報取得ルーチンのおおよその実行間隔は、監視対象テーブルに登録されたそれぞれのプリンタごとに予め定められた時間間隔(ポーリング間隔)となっている。
ステップS210において、SNMPマネージャ222は、監視対象テーブル格納部232から監視対象テーブルを取得する。そして、監視対象テーブルに登録された監視対象プリンタのうち管理情報の取得を行う対象プリンタのIPアドレスを取得する。なお、以下では、ステップS210で取得されたIPアドレスにより特定されるプリンタを「特定プリンタ」とも呼ぶ。
図4の例において、管理情報が取得されるプリンタをプリンタPRT1(プリンタID=NL1_001)とした場合、ステップS210において取得される対象プリンタのIPアドレスはプリンタPRT1(プリンタID=NL1_001)のIPアドレス(192.168.1.21)となる。
ステップS220において、SNMPマネージャ222は、特定プリンタから管理情報リストに登録された管理情報を取得する。具体的には、SNMPマネージャ222は、対象プリンタの取得情報リストを読み出し、特定プリンタに取得情報リストで指定されている管理情報の送信を要求する。より具体的には、SNMPマネージャ222は、取得情報リストに登録されている取得対象の管理情報のそれぞれについて、特定プリンタから情報取得リスト中のオブジェクトIDで指定される情報を取得する。
図4(b)の例では、プリンタPRT1の取得情報リストには、連続稼働時間と、アラート情報とが指定されている。そのため、SNMPマネージャ222は、プリンタPRT1のIPアドレス(192.168.1.21)で特定されるプリンタから、連続稼働時間とアラート情報を取得する。
図5のステップS230において、管理情報解析部226は、前回取得情報格納部236から対象プリンタについて先に取得された管理情報のうちの特定の管理情報の値(前回取得値)を取得する。なお、前回取得情報格納部236には、前回取得値が使用される特定の管理情報が、各プリンタのIPアドレスに関連付けられて格納されている。
ステップS240において、管理情報解析部226は、前回の管理情報取得ルーチンの実行時からの経過時間ΔTを取得する。経過時間ΔTは、例えば、リアルタイムクロック240(図2)のタイマ機能を利用して取得することや、前回の管理情報取得ルーチンの実行時刻を管理情報格納部230(図2)の所定の領域に格納しリアルタイムクロック240から取得した現在時刻と比較することによって取得することができる。
ステップS250において、管理情報解析部226は、ステップS220においてSNMPマネージャ222が取得した管理情報のうちの特定の管理情報の値(今回取得値)と、特定管理情報の前回取得値と、を比較する。そして、今回取得値が許容範囲内か否かを判断する。今回取得値が許容範囲内である場合には、識別情報の取得が不要であると判断され、制御はステップS260に移される。一方、今回取得値が許容範囲外である場合には、識別情報の取得が必要であると判断され、制御はステップS310に移される。
なお、今回取得値が許容範囲内であるか否かは、識別情報の取得の要否の判断に使用される特定管理情報の内容に応じて適宜判断することが可能である。例えば、特定管理情報が連続稼働時間である場合、連続稼働時間の今回取得値T1と連続稼働時間の前回取得値T0との関係が以下の式(1)を満たす場合に許容範囲内と判断することができる。
ΔT−δ≦T1−T0≦ΔT+δ …(1)
ここで、δは、所定の許容時間誤差(例えば、5分)である。なお、所定の許容時間誤差δは、SNMPマネージャ222が要求メッセージを送信してから応答メッセージを受信するまでにかかる最大時間や、管理情報取得ルーチンの実行間隔の変動幅、パーソナルコンピュータPC内のリアルタイムクロック240とプリンタにおいて連続稼働時間の取得に使用されるタイマとの間の計時精度の差等に基づいて決定される。
例えば、特定管理情報が総印刷枚数の場合、総印刷枚数の今回取得値N1と総印刷枚数の前回取得値N0との関係が以下の式(2)を満たす場合に許容範囲内と判断することができる。
0≦N1−N0≦Ns(ΔT+δ) …(2)
ここで、δは、上述した許容時間誤差である。Nsは、プリンタの最大用紙排出速度、すなわち、単位時間にプリンタが排出可能な紙の枚数であり、総印刷枚数の前回取得値N0の取得時から今回取得値N1の取得時の期間に印刷できる最大印刷枚数は、Ns(ΔT+δ)で表すことができる。また、総印刷枚数の前回取得値N0を取得したプリンタと、今回取得値N1を取得したプリンタとが同一であれば、今回取得値N1と前回取得値N0との関係は、N1≧N0となる。
なお、許容範囲か否かの判断に使用されるパラメータNsは、最大用紙排出速度とは異なるパラメータも使用可能である。例えば、あるプリンタにおいて過去に取得された印刷枚数からそのプリンタでの単位時間あたりの最大印刷枚数を求め、求められた単位時間あたりの最大印刷枚数をパラメータNsとして使用することも可能である。一般に、プリンタの印刷枚数は、使用環境によって大きく異なる。そのため、このようにプリンタの使用実績に応じて許容範囲を決定することにより、識別情報の取得の要否をより正確に判断することができる。
また、他の管理情報(例えば、トナー残量や実行ジョブ数)を特定管理情報と使用する場合も、その特定管理情報の特性に応じて今回取得値が許容範囲内か否かを判断することができる。一般に、判断に用いられる特定管理情報としては、時間の経過に従って単調に変化する単調変化情報であれば良い。
なお、管理情報取得ルーチンにより取得される管理情報に複数の単調変化情報が含まれている場合、複数の単調変化情報を特定管理情報として前回取得情報格納部236(図2)に格納しても良い。この場合、複数の単調変化情報のそれぞれについて今回取得値が許容範囲内か否かが判断される。そして、複数の単調変化情報の今回取得値少なくとも1つが許容範囲外である場合、識別情報の取得が必要と判断するものとしても良い。このように、複数の単調変化情報の今回取得値を用いることにより、識別情報の取得の要否をより正確に判断することができる。
図5のステップS260において、SNMPマネージャ222は、ステップS220で取得した管理情報のうち特定の管理情報の値を前回取得情報格納部236に格納する。そして、ステップS270において、管理情報送受信部224は、対象プリンタのプリンタIDと、ステップS220で取得した管理情報と、を併せて管理サーバSVに送信する。
図6は、プリンタ識別情報と、前回取得値と、管理情報取得送信ルーチンの実行時に取得された取得管理情報との変化を示す表である。図6(a)〜(c)の各表は、ポーリング間隔を2時間として、管理情報取得ルーチンを99〜101回目まで3回実行した際の、プリンタ識別情報と、前回取得値と、取得管理情報を示している。また、図6の例では、特定管理情報として、連続稼働時間が使用されている。
図6の例では、管理情報取得ルーチンの100回目の実行までは、IPアドレス(192.168.1.21)で特定されるプリンタは交換されておらず、時間の経過に従って特定プリンタの連続稼働時間は増加している。図6に示すように、管理情報取得ルーチンの99回目の実行の際、連続稼働時間の今回取得値T1は、前回取得値T0に対する今回取得値T1の変化量が上記の式(1)の関係を満たすので、許容範囲内となっている。同様に、管理情報取得ルーチンの100回目の実行の際も、連続稼働時間の今回取得値T1は許容範囲内となっている。そのため、管理情報取得ルーチンの99回目と100回目の実行時には、図5のステップS250の後、制御はステップS260に移される。そして、前回取得情報格納部236に格納される連続稼働時間は更新され(ステップS260)、管理サーバSVにはプリンタIDと取得管理情報が送信される(ステップS270)。
一方、図6の例では、管理情報取得ルーチンの100回目と101回目の実行の間に、IPアドレス(192.168.1.21)で特定されるプリンタが交換されている。このプリンタの交換により、特定プリンタの連続稼働時間は、100回目から101回目の間で減少している。そのため、連続稼働時間の前回取得値T0に対する今回取得値T1の変化量が上記の式(1)の関係を満たさず、連続稼働時間の今回取得値T1は、許容範囲外となっている。そのため、管理情報取得ルーチンの101回目の実行時には、図5のステップS250の後、制御はステップS310に移される。
ステップS310において、SNMPマネージャ222は、特定プリンタの識別情報を取得する。具体的には、ステップS210で取得されたIPアドレスで特定されるプリンタに、機種名と製造番号とのそれぞれの送信を要求する。そして、特定プリンタから返信される機種名と製造番号とを取得する。
ステップS320において、SNMPマネージャ222は、ステップS310で取得した識別情報(取得識別情報)と、固有情報テーブル(図4)に登録されている識別情報(登録識別情報)とを比較する。取得識別情報と登録識別情報とが一致した場合、特定プリンタが交換されなかったと判断し、制御はステップS260に移される。一方、取得識別情報と登録識別情報が一致しなかった場合、特定プリンタが交換されたと判断し、制御はステップS330に移される。
ステップS330において、SNMPマネージャ222は、ステップS310で取得した識別情報に基づいて、固有情報テーブルを更新する。そして、ステップS340において、管理情報送受信部224は、更新された固有情報テーブルを管理サーバSVに送信する。管理サーバSVは、更新された固有情報テーブルに基づいて、監視対象テーブルを生成する。この新たに生成された固有情報テーブルは、ステップS350において、管理情報送受信部224により取得され、監視対象テーブル格納部232に格納される。
図6の例では、管理情報取得ルーチンの100回目と101回目の実行の間に、IPアドレス(192.168.1.21)で特定されるプリンタが交換され、プリンタ識別情報である機種名と、製造番号が変わっている。そのため、図5のステップS320の後、制御はステップS330に移される。そして、固有情報テーブルと監視対象テーブルのそれぞれが更新される(ステップS330〜ステップS350)。
このように、第1実施例では、略定期的に取得される管理情報のうち時間の経過とともに単調に変化する特定管理情報が許容範囲内が否かを判断する。そして、特定管理情報の値が許容範囲外と判断された場合には、IPアドレスで特定されるプリンタが交換された可能性があると判断し、そのプリンタの識別情報を取得する。そして、プリンタの識別情報を取得することにより、IPアドレスで特定されるプリンタが交換されたか否かが判断される。一方、特定管理情報の値が許容範囲内と判断された場合には、IPアドレスで特定されるプリンタが交換された可能性がないと判断され、プリンタの識別情報の取得は行われない。
一般に、プリンタの交換頻度は、管理情報の取得頻度より少ない。そのため、管理情報の取得の度にプリンタの識別情報を取得してプリンタの交換を検知することが抑制でき、プリンタの識別情報の取得のためにネットワークのトラフィックが増大することを抑制することができる。
なお、第1実施例では、特定管理情報の今回取得値が許容範囲内であるか否かを、先に管理情報が取得されてからの経過時間と、特定管理情報の経時変化特性に基づいて判断しているが、経過時間を取得することなく今回取得値が許容範囲内であるか否かを判断することも可能である。この場合、例えば、今回取得値の許容範囲は、特定管理情報の経時変化特性とポーリング間隔とによって決定することができる。また、管理情報に管理情報の取得回数が含まれている場合、経過時間に基づくことなく今回取得値の許容範囲を決定することができる。すなわち、一般に、特定管理情報は、管理情報の取得毎に単調に変化する情報であれば任意の情報とすることが可能である。
また、第1実施例では、個々のプリンタを識別するための識別情報として、機種名と製造番号とを使用しているが、識別情報は個々のプリンタによって異なる任意の情報とすることができる。例えば、製造番号が個々のプリンタの互いに異なるように設定されている場合、製造番号のみを識別情報とすることもできる。また、ネットワークボード毎に別個の値が設定されるMACアドレスを識別情報として使用することも可能である。
B.第2実施例:
図7は、第2実施例におけるプリンタ管理システムを構成する各デバイスの構成を示す説明図である。図7に示す第2実施例のプリンタ管理システムは、プリンタ制御部120aのMIBにプリンタ識別情報に替えてプリンタ構成情報(以下、単に「構成情報」とも呼ぶ)が格納されている点と、管理情報格納部230aに固有情報テーブル234に替えて構成情報テーブル格納部238が設けられている点と、で図2に示す第1実施例のプリンタ管理システムと異なっている。第2実施例は、パーソナルコンピュータPCaのDMエージェント220がプリンタ制御部120aのMIBに格納されたプリンタ構成情報を取得し、取得したプリンタ構成情報に関する処理を行う点で、第1実施例と異なっている。他の点は、第1実施例と同様である。
図7の例では、プリンタ制御部120aのMIBには、プリンタ構成情報として、プリンタPRT1aに両面印刷を行うための両面印刷装置が付加されているかを表す情報(両面印刷装置情報)と、プリンタPRT1aの各部を制御するソフトウェア(ファームウェア)のバージョン番号(FWバージョン)とが格納されている。なお、MIBに格納されるプリンタ構成情報としては、これらの情報の他に、プリンタPRT1aが備える給紙装置などの各種装置に関する情報(給紙装置情報)や、プリンタPRT1aに付加される種々の装置(例えば、フィニッシャ)の有無などプリンタPRT1aの構成を表す任意の情報を格納することが可能である。このプリンタ構成情報は、プリンタの構成がそのプリンタに固有なものとも言えるので、「固有情報」ともいうことができる。
なお、本明細書において、「プリンタの構成」とは、プリンタが備えるハードウェアもしくはソフトウェアの状態であり、その状態を変更することによりプリンタの再起動が必要となるものをいう。従って、プリンタの構成が変更された場合には、プリンタの電源は一旦遮断された後、再度投入される。言い換えれば、ある期間中にプリンタの再起動が行われていない場合には、その期間中にはプリンタの構成は変更されていないと考えることができる。
図8は、DMエージェント220によりプリンタ制御部120aのMIBから取得され、管理情報格納部230aの構成情報テーブル格納部238に格納される構成情報テーブルの例を示している。図8に示すように、構成情報テーブルには、プリンタPRT1〜PRT3のIPアドレスと、構成情報である両面印刷装置情報およびFWバージョンとが、登録されている。なお、この構成情報テーブルは、パーソナルコンピュータPCa上で、DMエージェント220の機能を実現するプログラムの実行が開始される際に、DMエージェント220により予め作成される。
図9は、第2実施例における管理情報取得ルーチンを示すフローチャートである。この管理情報取得ルーチンは、第1実施例の管理情報取得ルーチン(図5)と同様に、DMエージェント220により略定期的に実行される。図9に示す第2実施例の管理情報取得ルーチンは、ステップS240,S270,S350が省略されている点と、ステップS250,S310〜S340がそれぞれステップS250a,S310a〜S340aに換えられている点と、で図5に示す第1実施例の管理情報取得ルーチンと異なっている。他の点は、第1実施例の管理情報取得ルーチンと同じである。
ステップS250aにおいて、管理情報解析部226は、プリンタPRT1a(図7)が再起動されたか否かを判断する。プリンタPRT1aが再起動されたか否かは、具体的には、ステップS220においてSNMPマネージャ222が取得した管理情報のうちの特定の管理情報の値(今回取得値)と、ステップS230において取得された特定管理情報の前回取得値とが所定の関係を満たすか否かによって判断される。今回取得値と前回取得値とが所定の関係を満たす場合には、プリンタPRT1aが再起動されていないと判断され、制御はステップS260に移される。一方、今回取得値と前回取得値とが所定の関係を満たさない場合には、プリンタPRT1aが再起動されたと判断され、制御はステップS310aに移される。
なお、プリンタPRT1aが再起動されたか否かを判断するための今回取得値と前回取得値との所定の関係は、プリンタPRT1aの再起動の有無の判断に使用される特定管理情報の内容に応じて適宜決定される。例えば、特定管理情報がプリンタPRT1aの連続稼働時間である場合、連続稼働時間の今回取得値T1と連続稼働時間の前回取得値T0との関係が以下の式(3)を満たした場合、プリンタPRT1aは再起動されていないと判断される。
T1>T0 …(3)
また、特定管理情報としてプリンタPRT1aの電源投入回数を使用することもできる。この場合、電源投入回数の今回取得値M1と電源投入回数の前回取得値M0との関係が以下の式(4)を満たした場合、プリンタPRT1aは再起動されていないと判断される。
M1=M0 …(4)
他の管理情報を特定管理情報として使用する場合も、その特定管理情報の特性に応じて、今回取得値と前回取得値とが所定の関係を満たすか否かによって、プリンタPRT1aが再起動されたか否かを判断することができる。なお、例示した連続稼働時間と電源投入回数とは、いずれも、時間の経過とともに単調に増加する管理情報であるが、プリンタPRT1aが再起動されたか否かの判断に使用することが可能であれば、単調に増加しない管理情報を使用することも可能である。例えば、電源投入回数の所定の下位ビット(例えば、4ビット)の情報を特定管理情報とすることも可能である。この場合も、上記の式(4)の関係を満たしているか否かによって、プリンタPRT1aの再起動が行われたか否かが判断される。この下位ビットの情報は、電源投入回数がそのビット数で表される回数(16回)を超えると最大値から最小値に変化するので、単調変化しない管理情報である。
図10は、プリンタ構成情報と、前回取得値と、管理情報取得送信ルーチンの実行時に取得された取得管理情報との変化を示す表である。図10(a)〜(c)の各表は、ポーリング間隔を2時間として、管理情報取得ルーチンを99〜101回目まで3回実行した際の、プリンタ構成情報と、前回取得値と、取得管理情報を示している。また、図10の例では、特定管理情報として、連続稼働時間が使用されている。
図10の例では、管理情報取得ルーチンの100回目の実行までは、IPアドレス(192.168.1.21)で特定されるプリンタの構成は変更されていない。そのため、特定プリンタは再起動されておらず、時間の経過に従って特定プリンタの連続稼働時間は増加している。図10に示すように、管理情報取得ルーチンの99回目の実行の際、連続稼働時間の今回取得値T1と前回取得値T0とは上記の式(3)の関係を満たしている。同様に、管理情報取得ルーチンの100回目の実行の際も、連続稼働時間の今回取得値T1と前回取得値T0との関係は上記の式(3)の関係を満たしている。そのため、管理情報取得ルーチンの99回目と100回目の実行時には、プリンタは再起動されていないと判断され、図9のステップS250のa後、制御はステップS260に移される。
一方、図10の例では、管理情報取得ルーチンの100回目と101回目の実行の間に、IPアドレス(192.168.1.21)で特定されるプリンタの構成が変更されている。上述のように、プリンタの構成が変更された場合にはプリンタが再起動されるので、特定プリンタの連続稼働時間は、100回目から101回目の間で減少している。そのため、連続稼働時間の前回取得値T0と今回取得値T1とは上記の式(3)の関係を満たさない。そのため、管理情報取得ルーチンの101回目の実行時には、プリンタが再起動されていると判断され、図9のステップS250aの後、制御はステップS310aに移される。
ステップS310aにおいて、SNMPマネージャ222は、特定プリンタの構成情報を取得する。具体的には、ステップS210で取得されたIPアドレスで特定されるプリンタに、両面印刷装置情報とFWバージョンとのそれぞれの送信を要求する。そして、特定プリンタから返信される両面印刷装置情報とFWバージョンとを取得する。
ステップS320aにおいて、SNMPマネージャ222は、ステップS310aで取得した構成情報(取得構成情報)と、構成情報テーブル(図8)に登録されている構成情報(登録構成情報)とを比較する。取得構成情報と登録構成情報とが一致した場合、特定プリンタの構成が変更されていないと判断し、制御はステップS260に移される。一方、取得構成情報と登録構成情報が一致しなかった場合、特定プリンタの構成が変更されたと判断し、制御はステップS330aに移される。
ステップS330aにおいて、SNMPマネージャ222は、ステップS310aで取得した構成情報に基づいて、構成情報テーブルを更新する。そして、ステップS340aにおいて、管理情報送受信部224は、更新された構成情報テーブルを管理サーバSVに送信する。
図10の例では、管理情報取得ルーチンの100回目と101回目の実行の間に、IPアドレス(192.168.1.21)で特定されるプリンタの構成が変更され、プリンタ構成情報である両面印刷装置情報が変わっている。そのため、図9のステップS320aの後、制御はステップS330aに移される。そして、構成情報テーブルが更新され(ステップS330a)、更新された構成情報テーブルが管理サーバに送信される(ステップS340a)。
このように、第2実施例では、略定期的に取得される管理情報の前回取得値と今回取得値とが所定の関係を満たすか否かを判断することにより、プリンタが再起動されたか否かが判断される。そして、プリンタの構成が変更された可能性がある再起動されたプリンタの構成情報を取得する。この取得されたプリンタの構成情報により、プリンタの構成変更を検出することができる。一般に、プリンタの構成変更の頻度は、管理情報の取得頻度より少ない。そのため、このようにプリンタの構成の変更を検出することにより、管理情報の取得の度にプリンタの構成情報を取得してプリンタの構成変更を検知することが抑制でき、プリンタの構成情報の取得のためにネットワークのトラフィックが増大することを抑制することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記各実施例では、パーソナルコンピュータPCは、取得した管理情報を管理サーバSVに送信し、管理サーバSVによりプリンタの管理を行っているが、パーソナルコンピュータPC自体でプリンタの管理を行うものとしても良い。この場合、パーソナルコンピュータPCによりプリンタの交換が検出されたときには、パーソナルコンピュータPCでプリンタの交換に応じて必要な処理が行われる。
C2.変形例2:
上記各実施例では、監視対象のプリンタのそれぞれについて、パーソナルコンピュータPCが管理情報を取得する度に、取得した管理情報を管理サーバSVに送信しているが、異なる方法で管理情報を管理サーバSVに送信するものとしても良い。例えば、パーソナルコンピュータPCが、複数のプリンタのそれぞれの管理情報を一旦蓄積し、蓄積した情報を管理サーバSVに送信するものとしても良い。
C3.変形例3:
上記各実施例では、管理情報はIPアドレスにより特定されるプリンタから取得されるが、管理情報はネットワーク上でプリンタを特定可能であり、複数のプリンタに対して同一の値が割り当て可能な識別子により特定されるプリンタから取得できればよい。例えば、管理情報取得対象のネットワーク上のプリンタは、AppleTalk(登録商標)のノードIDなどの識別子(ネットワーク識別子)により特定されるものとしても良い。
C4.変形例4:
上記各実施例では、プリンタの検出と管理情報の取得にSNMPプロトコルを使用しているが、プリンタの検出と管理情報の取得は、他の方法により実行することも可能である。プリンタとパーソナルコンピュータPCとが、ユニバーサルプラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnPは、UPnP Implementers Corporationの商標)の機能を有している場合、パーソナルコンピュータPCは、UPnPのディスカバリの機能によりプリンタの検出を行うことができる。また、パーソナルコンピュータPCは、UPnPのサービスであるプリンタの状態を表す状態変数を取得することにより、管理情報を取得することができる。
C5.変形例5:
上記各実施例では、第1実施例と第2実施例とをそれぞれ別個のプリンタ管理システムに適用しているが、第1実施例と第2実施例とを単一のプリンタ管理システムに適用することも可能である。
C6.変形例6:
上記各実施例では、本発明をプリンタの管理システムに適用しているが、本発明は、任意のネットワークデバイスを監視するネットワーク監視システムに適用することができる。本発明は、一般に、特定のIPアドレスが割り当てられているネットワークデバイスが交換される可能性がある場合に、そのネットワークデバイスの交換の検出するネットワークデバイスの監視装置に適用することができる。
本発明の実施例を適用するプリンタ管理システム1000の構成を示す説明図。 プリンタPRT1とパーソナルコンピュータPCと管理サーバSVとのそれぞれの構成を示す説明図。 DMエージェント220により実行される初期化ルーチンを示すフローチャート。 固有情報テーブルと監視対象テーブルの例を示す表。 DMエージェント220がプリンタの管理情報を取得し、管理サーバSVに送信する管理情報取得ルーチンを示すフローチャート。 プリンタ識別情報と、前回取得値と、取得管理情報との変化を示す表。 第2実施例におけるプリンタ管理システムを構成する各デバイスの構成を示す説明図。 構成情報テーブルの例を示す表。 第2実施例における管理情報取得ルーチンを示すフローチャート。 プリンタ構成情報と、前回取得値と、取得管理情報との変化を示す表。
符号の説明
110…ネットワークボード
112…通信制御部
114…印刷ジョブ処理部
116…SNMPエージェント
120,120a…プリンタ制御部
130…プリントエンジン
210…通信制御部
220…DMエージェント
222…SNMPマネージャ
224…管理情報送受信部
226…管理情報解析部
230,230a…管理情報格納部
232…監視対象テーブル格納部
234…固有情報テーブル格納部
236…前回取得情報格納部
238…構成情報テーブル格納部
240…リアルタイムクロック
310…通信制御部
320…プリンタデータベース
330…データベース管理部
1000…プリンタ管理システム
1100…第1のネットワークシステム
1200…第2のネットワークシステム
CL…クライアント
PC,PCa…パーソナルコンピュータ
SV…管理サーバ
PRT1,PRT1a,PRT2,PRT3…プリンタ
FW…ファイアウォール
INET…インターネット

Claims (10)

  1. ネットワークに接続されたネットワークデバイスの監視装置であって、
    前記ネットワークデバイスは、個々のネットワークデバイスに固有の固有情報と、互いに異なる複数のネットワークデバイスに対して同一の値が割り当て可能なネットワーク識別子と、を有しており、
    前記ネットワークデバイスの監視装置は、
    前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスが保有するデバイス情報を取得するデバイス情報取得部と、
    先に前記デバイス情報取得部により取得されたデバイス情報に含まれる特定情報の前回取得値を保持する前回取得値保持部と、
    前記デバイス情報取得部により前記前回取得値が取得された後に前記デバイス情報取得部により取得されたデバイス情報に含まれる前記特定情報の今回取得値が所定の条件を満たすか否かを、前記前回取得値保持部に保持された前記前回取得値に基づいて判断する特定情報解析部と、
    前記特定情報解析部により前記今回取得値が前記所定の条件を満たしていないと判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの固有情報を取得する固有情報取得部と、
    を備える、ネットワークデバイスの監視装置。
  2. 請求項1記載のネットワークデバイスの監視装置であって、
    前記固有情報は、個々のネットワークデバイスを識別可能な個体識別情報を含み、
    前記特定情報は、前記デバイス情報取得部によるデバイス情報の取得ごとに単調に変化する単調変化情報を含み、
    前記特定情報解析部は、前記単調変化情報の今回取得値が許容される範囲内の値であるか否かを、前記前回取得値保持部に保持された前記前回取得値に基づいて判断する単調変化情報解析部を有しており、
    前記固有情報取得部は、前記単調変化情報解析部により前記今回取得値が許容される範囲外の値であると判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの個体識別情報を取得する個体識別情報取得部を有する、
    ネットワークデバイスの監視装置。
  3. 請求項2記載のネットワークデバイスの監視装置であって、
    前記デバイス情報は、複数の単調変化情報を含んでおり、
    前記単調変化情報解析部は、前記複数の単調変化情報のそれぞれについて、各単調変化情報の今回取得値が許容される範囲内の値であるか否かを判断し、
    前記個体識別情報取得部は、前記単調変化情報解析部により前記複数の単調変化情報のうちの少なくとも1つの単調変化情報の今回取得値が許容される範囲外の値であると判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの個体識別情報を取得する、
    ネットワークデバイスの監視装置。
  4. 請求項2または3記載のネットワークデバイスの監視装置であって、さらに、
    前記デバイス情報取得部が前記前回取得値を取得してからの経過時間を取得する経過時間取得部を備え、
    前記単調変化情報解析部は、前記今回取得値が許容される範囲内の値であるか否かを、前記経過時間と前記単調変化情報の経時変化特性とに基づいて判断する、
    ネットワークデバイスの監視装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか記載のネットワークデバイスの監視装置であって、さらに、
    前記ネットワークデバイスから前記デバイス情報取得部により取得された前記デバイス情報を、前記ネットワーク外の管理サーバに送信する、デバイス情報送信部を備える、ネットワークデバイスの監視装置。
  6. 請求項5記載のネットワークデバイスの監視装置であって、
    前記管理サーバに送信される前記デバイス情報は、前記ネットワークデバイスで使用される消耗品の量である、ネットワークデバイスの監視装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか記載のネットワークデバイスの監視装置であって、
    前記固有情報は、個々のネットワークデバイスの構成を表すデバイス構成情報を含み、
    前記特定情報解析部は、前記今回取得値と前記前回取得値とに基づいて前記ネットワークデバイスが再起動されたか否かを判断する再起動検出部を有しており、
    前記固有情報取得部は、前記再起動検出部が前記ネットワークデバイスの再起動を検出した場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスのデバイス構成情報を取得する構成情報取得部を有する、
    ネットワークデバイスの監視装置。
  8. ネットワークに接続されたネットワークデバイスの監視方法であって、
    前記ネットワークデバイスは、個々のネットワークデバイスに固有の固有情報と、互いに異なる複数のネットワークデバイスに対して同一の値が割り当て可能なネットワーク識別子と、を有しており、
    前記ネットワークデバイスの監視方法は、
    (a)前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスが保有するデバイス情報を取得する工程と、
    (b)前記デバイス情報に含まれる特定情報を取得する工程と、
    (c)前記デバイス情報に含まれる前記特定情報を再度取得する工程と、
    (d)先に取得された前記特定情報に基づいて、後に取得された前記特定情報の値が所定の条件を満たすか否かを判断する工程と、
    (e)後に取得された前記特定情報の値が前記所定の条件を満たしていないと判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの固有情報を取得する工程と、
    を備える、ネットワークデバイスの監視方法。
  9. 請求項8記載のネットワークデバイスの監視方法であって、
    前記固有情報は、個々のネットワークデバイスを識別可能な個体識別情報を含み、
    前記特定情報は、前記デバイス情報の取得ごとに単調に変化する単調変化情報を含み、
    前記工程(d)は、先に取得された前記特定情報に含まれる単調変化情報に基づいて、後に取得された前記特定情報に含まれる単調変化情報の値が許容される範囲内の値であるか否かを判断する工程を含み、
    前記工程(e)は、後に取得された前記前記特定情報に含まれる単調変化情報の値が許容される範囲外の値であると判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスの個体識別情報を取得する工程を含む、
    ネットワークデバイスの監視方法。
  10. 請求項8または9記載のネットワークデバイスの監視方法であって、
    前記固有情報は、個々のネットワークデバイスの構成を表すデバイス構成情報を含み、
    前記工程(d)は、後に取得された前記特定情報の値と先に取得された前記特定情報の値とに基づいて前記ネットワークデバイスが再起動されたか否かを判断する工程を含み、
    前記工程(e)は、前記ネットワークデバイスが再起動されたと判断された場合に、前記ネットワーク識別子で特定されるネットワークデバイスのデバイス構成情報を取得する工程を含む、
    ネットワークデバイスの監視方法。
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