JP2007128338A - ネットワークに接続されたデバイスの監視 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークのトラフィックの増大を抑制するとともに、ネットワークデバイスの管理情報の取得漏れを抑制する。
【解決手段】ネットワークには、ネットワークデバイスと、ネットワークデバイスを監視するデバイス監視装置が接続されている。ネットワークデバイスは、その動作に関する管理情報を格納する一時メモリを有している。この管理情報は、時間の経過に伴って情報量が増加する。デバイス監視装置は、ネットワークデバイスにおける管理情報の最大情報量増加速度と、ネットワークデバイスが有する一時メモリの容量と、の少なくとも一方に関連付けられた特性情報を取得する。デバイス監視装置は、また、ネットワークデバイスに対して管理情報の転送要求を送信し、転送要求に対する応答として転送される管理情報を取得する。この転送要求の送信間隔は、取得された特性情報に基づいて設定される。
【選択図】図5

Description

この発明は、ネットワークに接続されたデバイスから管理情報を取得するデバイス監視技術に関する。
ネットワークに接続されたプリンタで実行される印刷ジョブを管理するプリンタ管理システムでは、ネットワークに接続されたプリンタから、印刷ジョブごとに使用された紙の枚数やトナー等の消耗品使用量などの管理情報に基づいて課金管理等が行われる。このような管理情報を取得するため、ネットワークにはプリンタを監視するためのプリンタ監視装置が接続され、プリンタ監視装置が印刷ジョブごとの管理情報(ジョブ管理情報)を取得する。
このジョブ管理情報は、一般に、プリンタ監視装置によるジョブ管理情報の取得に先だって、プリンタ上で一旦保持される。プリンタ上で保持されるジョブ管理情報の数は制限があるため、プリンタ監視装置によるジョブ管理情報の取得は、ジョブ管理情報が消失しないように十分短い間隔で行われる。
特開2002−358182号公報
しかしながら、ジョブ管理情報の取得間隔を短くすると、ジョブ管理情報を取得に用いられるメッセージの時間あたりの送受信量が多くなる。そのため、ジョブ管理情報の取得間隔を過度に短くすると、ネットワークのトラフィックが増大し、ネットワークのレスポンスの低下や、ネットワークダウン等の問題が発生するおそれがある。この問題は、プリンタのジョブ管理情報を取得するプリンタ監視装置のみならず、ネットワークに接続される個々のデバイスの管理情報を取得するデバイス監視装置に共通する問題である。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークのトラフィックの増大を抑制するとともに、ネットワークデバイスの管理情報の取得漏れを抑制することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明のデバイス監視装置は、ネットワークに接続され、前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスを監視するデバイス監視装置であって、前記ネットワークデバイスは、前記ネットワークデバイスの動作に関する管理情報であって時間の経過に伴って情報量が増加する管理情報を格納する一時メモリを有しており、前記デバイス監視装置は、前記ネットワークデバイスにおける前記管理情報の最大情報量増加速度と、前記ネットワークデバイスが有する前記一時メモリの容量と、の少なくとも一方に関連付けられた特性情報を取得する特性情報取得部と、前記ネットワークデバイスに対して前記管理情報の転送要求を送信し、前記転送要求に対する応答として前記ネットワークデバイスから転送される前記管理情報を取得する管理情報取得部と、前記特性情報に基づいて、前記管理情報取得部による前記転送要求の送信間隔を設定する管理情報要求間隔設定部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、最大情報量増加速度と一時メモリの容量との少なくとも一方に関連付けられた特性情報に基づいて転送要求の送信間隔が設定される。そのため、ネットワークデバイスに応じて管理情報の取得間隔を適宜設定することが可能となり、ネットワークのトラフィックの増大を抑制するとともに、ネットワークデバイスの管理情報の取得漏れを抑制することができる。
前記デバイス監視装置が起動する際に、前記特性情報取得部は、前記ネットワークデバイスから前記特性情報を取得するものとしても良い。
この構成によれば、デバイス監視装置の起動の際に転送要求の送信間隔が設定されるので、送信間隔のデフォルト値が適切でないために管理情報の取得漏れが発生するおそれを低減することができる。
前記デバイス監視装置は、さらに、前記管理情報の取得対象となるネットワークデバイスが異なる個体のネットワークデバイスに交換されたことを検出するデバイス交換検出部を備え、前記デバイス交換検出部がネットワークデバイスの交換を検出した場合に、前記管理情報取得部は、交換後のネットワークデバイスの特性情報を再度取得するものとしても良い。
この構成によれば、ネットワークデバイスの交換が検出された場合に転送要求の送信間隔が再設定されるので、設定された送信間隔が適切でなくなり管理情報の取得漏れが生じるおそれを低減することができる。
前記管理情報は、前記ネットワークデバイスにおける所定の処理の実行に従って生成される処理管理情報であり、前記最大情報量増加速度は、前記ネットワークデバイスにおいて単位時間あたりに実行可能な前記所定の処理の最大処理実行数であり、前記一時メモリの容量は、前記ネットワークデバイス上で保持しうる前記処理管理情報の最大情報保持数であるものとしても良い。
この構成によれば、所定の処理の実行に従って処理管理情報が蓄積されるネットワークデバイスにおいて、最大処理実行数と最大情報保持数に基づいて転送要求の送信間隔が設定される。そのため、管理情報の取得間隔をより適切な値とすることが可能となり、管理情報の取得漏れが発生するおそれをより低減することができる。
前記管理情報要求間隔設定部は、前記最大情報保持数を前記最大処理実行数で除した値より小さい値に前記転送要求の送信間隔を設定するものとしても良い。
この構成によれば、生成された処理管理情報が一時メモリに保持されている間に管理情報を取得することができるので、より確実に管理情報の取得漏れ発生を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、ネットワークデバイス管理システムとネットワークデバイス管理方法、それらの管理システムおよび管理方法で使用されるネットワークデバイス監視装置およびネットワークデバイス監視方法、それらの管理システム、管理方法、監視システムまたは監視方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の実施例を適用するプリンタ管理システム1000の構成を示す説明図である。このプリンタ管理システム1000は、第1のネットワークシステム1100と、第2のネットワークシステム1200と、がインターネットINETを介して互いに接続された構成となっている。
第1のネットワークシステム1100は、ローカルエリアネットワークLAN1に、3台のプリンタ100a,100b,100cと、監視用パーソナルコンピュータ200(以下、単に「監視用PC200」とも呼ぶ)と、が接続された構成となっている。第1のネットワークシステム1100は、ファイアウォールFWを介してインターネットINETと接続されている。なお、ローカルエリアネットワークLAN1に接続された、プリンタ100a,100b,100cと、監視用PC200とは、併せて「デバイス」あるいは「ネットワークデバイス」とも呼ばれる。
3台のプリンタ100a,100b,100cには、それぞれ、ローカルエリアネットワークLAN1に接続された図示しないクライアントから印刷ジョブが送信される。これらのプリンタ100a,100b,100cは、クライアントから送信された印刷ジョブに従って印刷処理を実行する。なお、図1に示す第1のネットワークシステム1100では、ローカルエリアネットワークLAN1には、3台のプリンタ100a,100b,100cが接続されているが、ローカルエリアネットワークLAN1には、1台以上の任意の台数のプリンタを接続することが可能である。
第1のネットワークシステム1100を構成する各デバイス間の通信は、TCP/IPプロトコルに従って行われる。TCP/IPプロトコルでは、各デバイスのそれぞれにIPアドレスが割り当てられる。データの送受信先のデバイスは、この割り当てられたIPアドレスによって特定される。そして、発信元のデバイスから発信された通信データには、発信元のデバイスのIPアドレス(発信元IPアドレス)と、送信先のデバイスのIPアドレス(送信先IPアドレス)とが含まれている。通信データは、送信先IPアドレスに従って、そのIPアドレスを有するデバイスに送信される。
図1の例では、監視用PC200とプリンタ100a,100b,100cには、それぞれIPアドレスが固定的に割り当てられている。これらのIPアドレスは、例えば、各デバイスをローカルエリアネットワークLAN1に接続する前に設定される。なお、プリンタ100a,100b,100cのそれぞれのIPアドレスは、プリンタ100a,100b,100cが有する操作ユニットや、直接接続されたパーソナルコンピュータ等を用いて設定することができる。また、各デバイスのIPアドレスは、DHCPサーバにより自動的に割り当てられるものとしても良い。この場合、各デバイスは電源が投入された時点でDHCPサーバが割り当てるIPアドレスを取得する。そして、デバイスの電源が遮断されるまで、取得されたIPアドレスが各デバイスにより使用される。
第2のネットワークシステム1200は、ローカルエリアネットワークLAN2に、管理サーバ300が接続された構成となっている。第2のネットワークシステム1200は、第1のネットワークシステム1100とは異なり、ファイアウォールを介さずにインターネットINETに接続されている。
監視用PC200は、プリンタ100a,100b,100cのそれぞれが保持している管理情報を、ローカルエリアネットワークLAN1を介してプリンタ100a,100b,100cから取得し、監視用PC200上に蓄積する。監視用PC200に蓄積された管理情報は、管理サーバ300に随時送信される。
図1に示すように、3台のプリンタ100a,100b,100cには、それぞれ、プリンタIDが設定されている。図1の例では、プリンタ100aのプリンタIDには、「Prt_001」が設定されており、プリンタ100b,100cのプリンタIDには、それぞれ、「Prt_002」と「Prt_003」が設定されている。これらのプリンタIDは、監視用PC200が管理サーバ300に送信する管理情報に含まれている。
ここで、監視用PC200が接続されているローカルエリアネットワークLAN1は、ファイアウォールFWを介してインターネットINETに接続されている。このため、管理サーバ300側からは、ファイアウォールFWを越えて監視用PC200側へ接続を要求し、監視用PC200が取得・蓄積した管理情報を取得することができない。そこで、第1実施例では、監視用PC200は、管理サーバ300にHTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いて接続し、管理情報を通知する。なお、監視用PC200および管理サーバ300間では、セキュリティの観点から、HTTPの一種であるHTTPSプロトコルによる暗号化通信が行われる。
図2は、プリンタ100aと、監視用PC200と、管理サーバ300と、のそれぞれの構成を示す説明図である。なお、図2では、ローカルエリアネットワークLAN1とインターネットINETとの間に設けられているファイアウォールFWの図示を省略している。また、プリンタ100b,100cは、プリンタ100aと同一の構成となっているので、ここではその図示と説明を省略する。
プリンタ100aは、ネットワークボード110と、プリンタ制御部120と、プリントエンジン130と、を備えている。ネットワークボード110と、プリンタ制御部120は、それぞれ、図示しない中央処理装置(CPU)とメモリとを備えるコンピュータとして構成されている。プリントエンジン130は、与えられた印刷データに応じて印刷を実行する印刷機構である。
ネットワークボード110は、通信制御部112と、受信データ処理部114と、SNMPエージェント116と、を備えている。通信制御部112は、ネットワークボード110が備えるネットワークインターフェース(図示しない)を制御することにより、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたデバイスと、プリンタ100aとの間でのTCP/IPプロトコルに従った通信を行う機能を有している。
通信制御部112は、クライアントCLからの印刷ジョブを含む通信データを受け取ると、受け取った通信データを受信データ処理部114に供給する。受信データ処理部114は、供給された通信データから印刷ジョブデータを抽出する。抽出された印刷ジョブデータは、プリンタ制御部120に供給される。プリンタ制御部120は、印刷ジョブデータに含まれる印刷コマンドに従って印刷データを生成し、生成された印刷データをプリントエンジン130に供給する。そして、プリントエンジン130は供給された印刷データに応じて印刷を実行する。
通信制御部112は、また、ローカルエリアネットワークLAN1とSNMPエージェント116との間で、SNMP(Simple Network Management Protocol)に従った通信データを受け渡す機能を有している。通信制御部112は、SNMPマネージャ222(後述する)から受け取った情報送信を要求するSNMPメッセージ(要求メッセージ)をSNMPエージェント116に供給する。SNMPエージェント116は、要求メッセージに従って、プリンタ制御部120が備えるデータベース(MIB:Management Information Base)から種々の情報を取得する。そして、取得された情報からSNMPメッセージ(応答メッセージ)を生成し、応答メッセージを通信制御部112を介してSNMPマネージャ222に送信する。
プリンタ制御部120は、プリンタ100aに関する種々の情報を管理情報として収集して、SNMPエージェント116により参照されるMIBに格納する。MIBに格納される情報には、プリンタに関して予め規格で統一的に規定されている情報や、製造者によって独自に定義されている情報がある。MIBに格納された各情報(「オブジェクト」あるいは「MIB情報」と呼ばれる)は、情報の要素に割り振られたオブジェクトID(OID)により参照される。このオブジェクトIDは、「1.4.2.2.1.3」のようにピリオドで区切られた数字となっている。
図2に示す第1実施例のプリンタ100aでは、プリンタ制御部120のMIBには、プリンタ100aに固有の情報であるプリンタ識別情報およびプリンタ特性情報と、管理情報として収集されるジョブ管理情報とが、格納されている。また、MIBには、管理情報として、プリンタ100aの総印刷枚数や障害情報等の印刷ジョブとは関係なく収集されるプリンタ管理情報(図示しない)が格納される。
ジョブ管理情報は、プリンタ100aがクライアントCLから受信した個々の印刷ジョブに対応付けられた管理情報である。プリンタ制御部120は、プリンタ100aにおいて印刷ジョブに従って実行される印刷処理が終了するごとに、ジョブ管理情報を生成する。生成されたジョブ管理情報は、MIBの一部分として構成されたジョブ情報バッファに格納される。なお、ジョブ管理情報の生成と、生成されたジョブ管理情報のジョブ情報バッファへの格納方法については、後述する。
プリンタ識別情報としては、例えば、プリンタ100aの個体の識別に使用される機種名や製造番号が格納される。また、プリンタ特性情報としては、プリンタ100aの印刷速度や、ジョブ情報バッファが保持しうるジョブ管理情報の数等の、プリンタ100aの種々の特性を表す情報が格納される。
監視用PC200は、通信制御部210と、管理エージェント220と、管理情報格納部230と、リアルタイムクロック240と、を備えている。監視用PC200は、これらの各部の機能によりプリンタ100aのMIB情報を取得し、プリンタ100aの状態を監視することができる。そのため、監視用PC200は、プリンタ監視装置であるともいうことができる。
通信制御部210と管理エージェント220とのそれぞれの機能は、監視用PC200が備える図示しないCPUにより実現されている。また、管理情報格納部230は、監視用PC200が備える図示しないメモリの一部の領域である。リアルタイムクロック240は、現在時刻を格納する時計機能と、経過時間を測定するタイマ機能とを有している。
通信制御部210は、監視用PC200が備えるネットワークインターフェース(図示しない)を制御することにより、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたデバイスと、監視用PC200との間でのTCP/IPプロトコルに従った通信を行う機能を有している。
管理エージェント220は、SNMPマネージャ222と、管理情報送受信部224と、ポーリング間隔設定部226と、を備えている。SNMPマネージャ222は、プリンタ100aのプリンタ制御部120が有するMIB情報を取得し、管理情報格納部230に格納する。管理情報送受信部224は、管理情報格納部230に格納された情報を、通信制御部210を介して管理サーバ300に送信し、管理サーバ300から受信した情報を管理情報格納部に格納する。
管理情報格納部230は、監視対象情報格納部232と、ジョブ管理情報格納部234と、を備えている。第1実施例では、監視対象情報格納部232には、監視対象となっているプリンタのそれぞれについて、プリンタIDと、IPアドレスと、プリンタ識別情報と、ポーリング間隔と、が登録された監視対象情報が格納されている。なお、ポーリング間隔とは、SNMPマネージャ222が、プリンタ100aにジョブ管理情報の転送を要求する時間間隔である。
SNMPマネージャ222は、監視対象情報格納部232に登録された個々のプリンタ(監視対象プリンタ)から、ジョブ管理情報およびプリンタ特性情報を取得する。個々の監視対象プリンタから取得されたジョブ管理情報は、ジョブ管理情報格納部234に格納される。SNMPマネージャ222は、また、ローカルエリアネットワークLAN1に接続されたプリンタからプリンタ識別情報を取得する。
ジョブ管理情報等のMIB情報をプリンタ100aから取得する場合、まず、SNMPマネージャ222は、プリンタ100aに設けられたSNMPエージェント116に対し、MIB情報を指定するオブジェクトIDを格納した要求メッセージを送信する。なお、SNMPは、TCP/IPプロトコルに従ってメッセージの送受信を行うため、メッセージの送受信先は、IPアドレスによって特定される。
要求メッセージを受信したSNMPエージェント116は、プリンタ制御部120が有するMIBから、要求メッセージに格納されたオブジェクトIDで指定されるMIB情報を取得し、取得したMIB情報を格納した応答メッセージを生成する。生成された応答メッセージは、SNMPエージェント116からSNMPマネージャ222に送信される。
SNMPマネージャ222は、SNMPエージェント116が送信した応答メッセージを受信し、応答メッセージに含まれるMIB情報を取得することにより、プリンタ制御部120のMIBに格納されたMIB情報を取得することができる。
なお、SNMPでは、TCP/IPプロトコルのうち再送制御などを行わず、通信の信頼性が保障されないUDPプロトコルを使用している。そのため、SNMPマネージャ222は、SNMPエージェント116に対する要求メッセージ送信の後、予め定められた待ち時間を経過してもSNMPエージェント116からの応答メッセージが受信できない場合、要求メッセージを再送する。そして、所定の回数(例えば3回)要求メッセージを送信しても、SNMPエージェント116からの応答メッセージが受信できない場合、要求メッセージの送信先が応答不能とである判断し、MIB情報の取得は中止される。
ポーリング間隔設定部226は、監視対象の個々のプリンタについてポーリング間隔を決定する。そして、決定されたポーリング間隔を、個々のプリンタごとに、監視対象情報格納部232に格納された監視対象情報に登録する。
管理サーバ300は、通信制御部310と、プリンタ管理データベース320と、データベース管理部330と、を備えている。通信制御部310は、図示しないネットワークインターフェースを制御することにより、インターネットINETを介した監視用PC200との通信を行う。
データベース管理部330は、監視用PC200から管理サーバ300に送信されたジョブ管理情報をプリンタIDに関連付けてプリンタ管理データベース320に蓄積する。データベース管理部330は、プリンタ管理データベース320に蓄積されたプリンタIDとジョブ管理情報とに基づいて、印刷ジョブごとのプリンタの使用量に応じた課金管理等を行う。なお、本実施例において、管理サーバ300は、個々のプリンタの管理をプリンタIDに基づいて行っているが、一般に、個々のプリンタの管理が可能であれば良い。例えば、管理サーバ300は、プリンタ識別情報に基づいて個々のプリンタを管理するものとしても良い。
図3は、ジョブ管理情報が生成され、生成されたジョブ管理情報がジョブ情報バッファに格納される様子を示す説明図である。図3(a)は、受信データ処理部114(図2)からプリンタ制御部120(図2)に供給される印刷ジョブデータの構成を示している。この印刷ジョブデータは、印刷ジョブの実行を制御するジョブ制御言語の部分と、印刷コマンドを含んでいる。
印刷ジョブデータのジョブ制御言語部分には、印刷ジョブデータの送信元であるクライアントの名前(クライアント名)と、印刷ジョブデータの生成に使用された文書の名前(文書名)とが格納されている。なお、印刷ジョブデータの構成は、図3(a)と異なるものであっても良い。例えば、印刷ジョブデータは、クライアントを使用しているユーザのユーザ名や他の情報を含んでいても良く、また、クライアント名と文書名との少なくとも一方を含まないものとしても良い。
図3(b)に示すように、プリンタ制御部120は、印刷ジョブデータを取得すると、印刷ジョブを識別するためのジョブID(Job ID)を生成する。生成されるジョブIDとしては、例えば、プリンタ100aの電源投入後に取得された印刷ジョブデータ数、すなわち、プリンタ100aが受信した印刷ジョブの数が使用される。そして、プリンタ制御部120は、生成されたジョブIDと印刷ジョブデータを関連付けて、印刷ジョブの待ち行列である印刷ジョブキューPJQに登録する。
図3(b)の例では、印刷ジョブキューPJQは、4つのジョブ登録領域PJQ[1]〜PJQ[4]を有している。そのため、印刷ジョブキューPJQには、4つの印刷ジョブを登録することができる。図3(b)の例では、ジョブ登録領域の数を4としているが、ジョブ登録領域の数は、1以上の任意の整数とすることができる。
新たな印刷ジョブは、印刷ジョブが未登録の登録領域のうち最も先頭登録領域PJQ[1]に近い登録領域に登録される。図3(b)の例では、登録領域PJQ[1]〜PJQ[3]には、印刷ジョブが登録されているが、登録領域PJQ[4]には印刷ジョブが登録されていない。そのため、プリンタ制御部120は、印刷ジョブデータを取得した場合、登録領域PJQ[4]に印刷ジョブを登録する。なお、全ての登録領域PJQ[1]〜PJQ[4]に印刷ジョブが登録されている場合、プリンタ制御部120は、受信データ処理部114(図2)と通信制御部112とを介して、印刷ジョブが受け付けできないことをクライアントCLに通知する。
プリントエンジン130(図2)による印刷が可能になると、印刷ジョブキューPJQの先頭の登録領域PJQ[1]の印刷ジョブデータから印刷コマンドが抽出される。そして、印刷コマンドから生成された印刷データがプリントエンジン130に供給されることにより、印刷が実行される。
登録領域PJQ[1]の印刷ジョブの印刷処理が終了すると、登録領域PJQ[1]の印刷ジョブは印刷ジョブキューPJQから削除される。登録領域PJQ[1]の印刷ジョブが削除されると、印刷ジョブキューPJQに登録されている印刷ジョブは、先頭登録領域PJQ[1]方向に順次移される。具体的には、登録領域PJQ[2]の印刷ジョブが登録領域PJQ[1]に移され、登録領域PJQ[3]の印刷ジョブが登録領域PJQ[2]に移される。
また、登録領域PJQ[1]の印刷ジョブの印刷処理が終了すると、印刷ジョブデータ中のクライアント名と文書名とが抽出される。抽出されたクライアント名および文書名と、印刷ジョブでどのような印刷が行われたかを表す印刷種別と、その印刷ジョブで使用された紙の枚数(印刷枚数)およびトナーの量と、印刷ジョブの開始時間および終了時間とを含むジョブ管理情報が生成される。ジョブ管理情報は、ジョブIDと関連付けられて、プリンタ制御部120のMIBの一部分として構成されているジョブ情報バッファJIBに格納される。なお、印刷種別としては、例えば、印刷に使用された紙の種類や、印刷面数や、カラー印刷かモノクロ印刷のいずれであったか等の、情報が格納される。但し、ジョブ管理情報は、これらの情報の少なくとも1つを省略しても良く、他の情報を含むものとしても良い。ジョブ管理情報に含まれる情報は、必要に応じて適宜選択される。
図3(b)の例では、ジョブ情報バッファJIBは、16個の格納領域JIB[1]〜JIB[16]を有している。そのため、ジョブ情報バッファJIBには、16個の印刷ジョブに関するジョブ管理情報が保持される。このジョブ情報バッファJIBは、FIFO(First-in, First out)形式の一時メモリとして構成されている。そのため、印刷処理が終了し、ジョブ管理情報が格納領域JIB[16]に格納されるごとに、格納領域JIB[1]に格納されていた古いジョブ管理情報は消失する。なお、図3(b)の例では、格納領域の数を16としているが、格納領域の数は、1以上の任意の整数とすることができる。
図4は、監視用PC200がローカルエリアネットワークLAN1に接続されたプリンタ100a,100cのジョブ管理情報を取得する様子を示すシーケンス図である。プリンタ100bについては、プリンタ100aと同様であるので、ここではその図示と説明を省略する。なお、図4の例では、プリンタ100aには、ポーリング間隔Tpaが設定され、プリンタ100cには、ポーリング間隔Tpcが設定されている。これらのポーリング間隔は、監視対象情報格納部232(図2)に格納された監視対象情報にプリンタごとに登録されている。
ステップ[Q1a]において監視用PC200は、プリンタ100aにジョブ管理情報の転送を要求する。具体的には、監視用PC200のSNMPマネージャ222は、プリンタ100aのSNMPエージェント116に、ジョブ管理情報を指定するオブジェクトIDを格納した要求メッセージを送信する。要求メッセージを受信したSNMPエージェント116は、要求メッセージ受信時(ステップ[Q1a])のジョブ管理情報をプリンタ制御部120のMIBから取得する。そして、取得したジョブ管理情報を格納した応答メッセージを生成する。
ステップ[R1a]において、生成された応答メッセージは、SNMPエージェント116から監視用PC200のSNMPマネージャ222に送信される。このように、ジョブ管理情報が格納された応答メッセージをSNMPマネージャ222が受信することにより、監視用PC200は、プリンタ100aのジョブ管理情報を取得する。
ステップ[Q2a]において、監視用PC200は、プリンタ100aにジョブ管理情報の転送を要求する。そして、ステップ[R2a]において、監視用PC200は、プリンタ100aのジョブ管理情報を取得する。なお、ステップ[Q1a]とステップ[Q2a]との間の時間間隔は、プリンタ100aのポーリング間隔Tpaとなっている。
このように、監視用PC200は、プリンタ100aからジョブ管理情報を取得するため、プリンタ100aのポーリング間隔である時間Tpaごとにジョブ管理情報の転送をプリンタ100aに要求する。そして、ジョブ管理情報の転送要求の応答としてプリンタ100aが転送するジョブ管理情報を取得する。なお、ジョブ管理情報の転送要求の送信は、例えば、リアルタイムクロック240のタイマ機能を利用することにより定期的に行われる。
図4の例では、プリンタ100cのポーリング間隔Tpcは、プリンタ100aのポーリング間隔Tpaよりも短く設定されている。そのため、監視用PC200からプリンタ100cに対するジョブ管理情報の転送要求(ステップ[Q1c],[Q2c],[Q3c])は、監視用PC200からプリンタ100cに対するジョブ管理情報の転送要求(ステップ[Q1a],[Q2a])よりも高い頻度で送信される。それに応じて、ジョブ管理情報の取得(ステップ[R1c],[R2c],[R3c])の回数もより多くなっている。
図5は、管理エージェント220(図2)の起動時に実行されるポーリング間隔設定ルーチンを示すフローチャートである。また、図6は、監視対象情報に登録された監視対象プリンタのそれぞれに対しポーリング間隔が設定される様子を示す説明図である。
なお、第1実施例では、ポーリング間隔設定ルーチンを管理エージェント220の起動時に実行しているが、ポーリング間隔設定ルーチンは、例えば、管理サーバ300(図2)からの指示に基づいて随時実行するものとしても良く、定期的に実行するものとしても良い。但し、このポーリング間隔設定ルーチンの実行を管理エージェント220起動時に行わない場合、最初の実行前までのポーリング間隔は予め設定されたデフォルト値が使用される。そのため、デフォルト値によっては、ポーリング間隔が適切でない場合があるので、ポーリング間隔設定ルーチンを起動時に実行するのが好ましい。
図6に示す監視対象情報のうちポーリング間隔を除く各情報は、ポーリング間隔設定ルーチンの実行前に管理エージェント220により監視対象情報に登録される。具体的には、管理エージェント220は、SNMPパケットをローカルエリアネットワークLAN1(図2)にブロードキャストし、レスポンスのあったプリンタからプリンタ識別情報を取得する。取得されたプリンタ識別情報は、管理情報送受信部224(図2)により管理サーバ300(図2)に送信される。
管理サーバ300は、プリンタ識別情報に基づいて、個々のプリンタが監視対象であるか否かを判断し、監視対象プリンタのプリンタIDを管理情報送受信部224に送信する。そして、管理エージェント220は、プリンタ識別情報と、管理サーバ300から受信されたプリンタIDと、レスポンスから取得される監視対象プリンタのIPアドレスとを、監視対象情報に登録する。なお、第1実施例では、プリンタIDを管理サーバ300から取得しているが、プリンタIDは、監視用PC200が決定するものとしても良い。この場合、異なる個体のプリンタ同士でプリンタIDが重複しないように、例えば、プリンタ識別情報から生成される。
図5のステップS110において、管理エージェント220は、監視対象情報格納部232に格納された監視対象情報から監視対象プリンタのIPアドレスを取得する。図6(a)の例では、監視対象情報には、図1に示す3台のプリンタ100a,100b,100c(プリンタID=Prt_001〜Prt_003)が登録されている。登録された監視対象プリンタ100a,100b,100cのIPアドレスは、それぞれ、「192.168.1.21」と「192.168.1.22」と「192.168.1.23」となっている。
次に、図5のステップS120において、管理エージェント220は、ステップS110でIPアドレスを取得した監視対象プリンタのそれぞれから、その監視対象プリンタのプリンタ特性情報を取得する。具体的には、ステップS110で取得したIPアドレスを有する各プリンタに対して、プリンタ特性情報の送信を要求する要求メッセージを送信する。そして、各プリンタから送信される応答メッセージに含まれるプリンタ特性情報を取得する。
図6(b)は、プリンタ100a,100b,100cから取得されたプリンタ特性情報を示している。図6(b)の例では、プリンタ特性情報として、プリンタの印刷速度PSと、プリンタのジョブ情報バッファ(JIB)の容量Nmaxと、が取得されている。ここでプリンタの印刷速度PSとは、規格で定められた標準的な文書を出力する際の1分あたりの印刷ページ数である。図6(b)の例では、3台のプリンタ100a,100b,100cのジョブ情報バッファ容量Nmaxは、いずれも16個となっている。印刷速度PSは、プリンタ100a,100bでは16ページ/分となっており、プリンタ100cでは35ページ/分と、異なった値となっている。
図6(c)は、プリンタ100a,100b,100cで、平均ページ数がNページの印刷ジョブが印刷処理される場合の、1分あたりのジョブ処理数(ジョブ処理速度)と、ジョブ情報バッファからジョブ管理情報が消失する消失時間とを示している。図6(c)に示すように、ジョブ処理速度は、印刷速度PSに比例し、平均ページ数Nに反比例する。そして、ジョブ管理情報の消失時間Txは、平均ページ数と、印刷速度PSと、ジョブ情報バッファ容量Nmaxとを用いて、以下の(1)式で与えられる。
Tx=N*Nmax/PS*60 …(1)
図6の例では、ジョブ管理情報消失時間Txは、プリンタ100a,100bでは60N秒となり、プリンタ100cでは、27.4N秒となる。
図5のステップS130において、ポーリング間隔設定部226は、ステップS120において取得されたプリンタ特性情報からポーリング間隔を算出する。ポーリング間隔Tpは、具体的には、印刷速度PSとジョブ情報バッファ容量Nmaxとを用いて、以下の(2)式により算出される。
Tp=[Nmax/PS*60] …(2)
(2)式に示されるように、ポーリング間隔Tpは、ジョブ情報バッファ容量Nmaxを印刷速度PSで除した値を超えない整数となっている。
図6の例では、プリンタ100aのポーリング間隔は、(2)式に従って、60秒と算出される。同様にプリンタ100bのポーリング間隔も、60秒となる。一方、プリンタ100cでは、(2)式に従って算出されるポーリング間隔は、1秒以下の端数は切り捨てられて27秒となる。
このように算出されたポーリング間隔で各プリンタからジョブ管理情報を取得することにより、プリンタに1ページの印刷を行う印刷ジョブが連続して送信された場合であっても、監視用PC200によるジョブ管理情報の取得漏れが抑制される。このように、プリンタの印刷速度PSは、単位時間あたりにプリンタが処理できる印刷ジョブの数(最大処理実行数)であるともいえる。
なお、第1実施例では、各プリンタのポーリング間隔Tpは、上記の式(2)に従って算出される値に設定されているが、一般に、ポーリング間隔Tpは、ジョブ情報バッファ容量Nmaxを印刷速度PSで除した値以下に設定されていればよい。また、1ページの印刷を行う印刷ジョブが連続して送信される可能性が低い場合には、ポーリング間隔Tpを、ジョブ情報バッファ容量Nmaxを印刷速度PSで除した値に1以上の所定の倍数を乗じた値に設定することも可能である。
図5のステップS140において、ポーリング間隔設定部226は、個々の監視対象プリンタごとに算出されたポーリング間隔を、監視対象情報に登録する。具体的には、監視対象情報格納部232のうち、個々の監視対象プリンタに対応するポーリング間隔格納領域に算出されたポーリング間隔を書き込む。
なお、図5に示すポーリング間隔設定ルーチンでは、ステップS120においてIPアドレスを取得した各プリンタからプリンタ特性情報を一度に取得し、ポーリング間隔を設定しているが、プリンタ特性情報を個々のプリンタごとに順次取得し、ポーリング間隔を順次設定するものとしても良い。この場合、ステップS120〜S140の各ステップは、監視対象の全てのプリンタについて設定処理が完了するまで、繰り返し実行される。
第1実施例では、このように印刷速度PSとジョブ情報バッファ容量Nmaxに基づいてポーリング間隔を設定することにより、ポーリング間隔をジョブ情報バッファからジョブ管理情報が消失する時間以下とすることができる。そのため、監視用PC200がプリンタからジョブ管理情報を取得する際に、ジョブ管理情報がジョブ情報バッファから消失し、ジョブ管理情報の取得漏れが生じることを抑制することができる。
なお、第1実施例では、プリンタ特性情報に含まれる印刷速度PSとジョブ情報バッファ容量Nmaxとに基づいてポーリング間隔を決定しているが、異なる方法によってポーリング間隔を決定することも可能である。例えば、プリンタ特性情報が最大用紙排出速度を含んでいる場合、ポーリング間隔Tpを印刷速度PSに換えて最大用紙排出速度を用いて上記(2)式と同様に設定するものとしても良い。この場合、印刷速度PSの測定に用いる標準的な文書よりも単純な文書が連続的に出力された場合に発生しうるジョブ管理情報の取得漏れを抑制できるのでより好ましい。なお、最大用紙排出速度とは、同一のページを連続して印刷する際の1分あたりに出力されるページ数である。
B.第2実施例:
図7は、第2実施例におけるプリンタ100aと、監視用PC200aと、管理サーバ300と、のそれぞれの構成を示す説明図である。図7の第2実施例は、監視用PC200aの管理エージェント220aが、プリンタ交換検出部228を備えている点で、図2に示す第1実施例と異なっている。他の点は、第1実施例と同じである。
図8は、管理エージェント220aにより実行されるポーリング間隔設定更新ルーチンを示すフローチャートである。このポーリング間隔設定更新ルーチンは、管理エージェント220aの稼働中に定期的に実行される。図9は、ポーリング間隔の設定が更新される様子を示す説明図である。
ステップS210において、プリンタ交換検出部228は、IPアドレスで特定される監視対象プリンタが、異なる個体のプリンタに交換されたか否かを検出する。具体的には、監視対象情報に登録されている各IPアドレスのプリンタ(以下、「特定プリンタ」とも呼ぶ)のそれぞれに対し、プリンタ識別情報の転送を要求する。そして、それぞれの特定プリンタから取得したプリンタ識別情報と、IPアドレスで対応付けられる監視対象情報に登録されているプリンタ識別情報とを照合する。
各特定プリンタから取得したプリンタ識別情報と、監視対象情報に登録されているプリンタ識別情報とが一致した場合には、監視対象プリンタは交換されていないと判断され図8のポーリング間隔設定更新ルーチンは終了する。一方、特定プリンタから取得したプリンタ識別情報と、監視対象情報に登録されているプリンタ識別情報とが一致しないプリンタがあった場合、監視対象プリンタが交換されたものと判断され、制御はステップS220に移される。
図9の例では、IPアドレスが「192.168.1.22」のプリンタが交換され、図6の例のIPアドレスが「192.168.1.22」のプリンタ100bから機種名と製造番号とが変わっている。そのため、図8のポーリング間隔設定更新ルーチンは、ステップS210で監視対象プリンタが交換されたものと判断され、制御はステップS220に移される。
ステップS220において、管理エージェント220は、交換された特定プリンタのそれぞれから、その特定プリンタのプリンタ特性情報を取得する。そして、ステップS230において、取得されたプリンタ特性情報からポーリング間隔が算出される。算出されたポーリング間隔は、ステップS240において、監視対象情報に登録される。なお、ステップS220〜S240の各ステップは、図5のステップS120〜S140とほぼ同じであるので、ここではその説明を省略する。
図9の例では、IPアドレスが「192.168.1.22」の特定プリンタからプリンタ特性情報が取得される。このプリンタ(プリンタID=Prt_004)では、印刷速度PSは、図6に示すプリンタ100b(プリンタID=Prt_002)と同じであるが、ジョブ情報バッファ容量Nmaxが図6に示すプリンタ100bの1/2の8個となっている。そのため、ポーリング間隔Tpは、図6に示すプリンタ100bの60秒から、30秒に変更される。なお、図9(c)に示すように、ジョブ処理速度は交換前後で同じであるが、ジョブ管理情報の消失時間Txは、プリンタ100bの1/2の30N秒となっているが、上述のようにポーリング間隔が変更されるので、監視用PC200aがジョブ管理情報を取得する際のジョブ管理情報取得漏れが抑制される。
このように、第2実施例では、監視対象プリンタの交換を検知し、監視対象プリンタが交換された場合にはポーリング間隔が更新される。そのため、プリンタの交換によりジョブ管理情報の消失時間が短くなった場合であっても、ポーリング間隔が更新されるので、ジョブ管理情報取得漏れが抑制される。
第2実施例は、プリンタが交換された場合に、交換されたプリンタのポーリング間隔をより適当な値に設定できる点で第1実施例よりも好ましい。一方、第1実施例は、プリンタ交換を検出するためのプリンタ識別情報の取得が省略できるので、ネットワークトラフィックが低減できる点で第2実施例よりも好ましい。
なお、第2実施例では、プリンタの交換を検出するために図8に示すポーリング間隔設定更新ルーチンを定期的に実行しているが、他の方法によりプリンタの交換を検知し、交換されたプリンタのポーリング間隔を設定することも可能である。例えば、プリンタからのジョブ管理情報の取得の際にプリンタ識別方法を取得し、監視対象情報に登録されているプリンタ識別情報と照合することによりプリンタの交換を検知することが可能である。
C.変形例:
なお、この発明は上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記各実施例では、プリンタ特性情報として印刷速度とジョブ情報バッファ容量が取得され、取得されたこれらの情報に基づいてポーリング間隔が決定されているが、一般に、印刷速度とジョブ情報バッファ容量との少なくとも一方に関連付けられた情報であればプリンタ特性情報としてポーリング間隔の決定に用いることができる。例えば、プリンタの機種名から印刷速度とジョブ情報バッファ容量との少なくとも一方が特定できる場合、プリンタの機種名をプリンタ特性情報としてポーリング間隔の設定に使用することも可能である。この場合、監視用PCには、プリンタの機種名から印刷速度とジョブ情報バッファ容量を参照可能なテーブルが設けられる。なお、プリンタ特性情報が印刷速度とジョブ情報バッファ容量とのいずれか一方のみに関連付けられている場合、特性情報に関連付けられていない情報については、予め定められた値が使用される。
C2.変形例2:
上記各実施例では、監視用PC200,200aが取得・蓄積した管理情報を受信する管理サーバ300によりプリンタの管理を行っているが、監視用PC200,200a自体でプリンタの管理を行うものとしても良い。この場合、監視用PC200,200aには、プリンタ管理データベースと、データベース管理部とが設けられる。そして、監視用PC200,200aに設けられたプリンタ管理データベースに蓄積された管理情報に基づいて、課金処理などの必要な処理が行われる。
C3.変形例3:
上記各実施例では、個々のプリンタを識別するプリンタ識別情報として、機種名と製造番号とを使用しているが、プリンタ識別情報は個々のプリンタによって異なる任意の情報とすることができる。例えば、製造番号が個々のプリンタの互いに異なるように設定されている場合、製造番号のみを識別情報とすることもできる。また、ネットワークボードごとに別個の値が設定されるMACアドレスを識別情報として使用することも可能である。
C4.変形例4:
上記各実施例では、管理エージェント220(図2)が種々の情報を取得するプリンタは、IPアドレスにより特定されているが、情報の取得対象となるプリンタはネットワーク上でデバイスを特定する任意の識別子(ネットワーク識別子)によって特定することができる。このようなネットワーク識別子としては、例えば、AppleTalk(登録商標)のノードIDを使用することも可能である。
C5.変形例5:
上記各実施例では、ジョブ管理情報の取得にSNMPプロトコルを使用しているが、これらの管理情報の取得は、他の方法により実行することも可能である。プリンタ100a,100b,100cと監視用PC200とが、ユニバーサルプラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnPは、UPnP Implementers Corporationの商標)の機能を有している場合、監視用PC200は、プリンタ100a,100b,100cの状態を表すUPnPの状態変数を取得することにより、管理情報を取得することができる。
C6.変形例6:
上記各実施例では、本発明を、プリンタの管理システムに適用しているが、本発明は、任意のネットワークデバイスを監視するネットワーク監視システムに適用することができる。一般に、管理の対象となるネットワークデバイスが、ネットワークデバイスにおける所定の処理の実行に従って生成される管理情報が一時メモリに格納されるネットワークデバイスであれば、本発明を適用することができる。本発明のネットワークデバイスの監視装置は、例えば、ネットワークスキャナの管理システムに適用することができる。この場合、管理情報としては、1回の処理でスキャンされたページ数など一時メモリに格納される。そして、例えば、単位時間あたりのスキャニング可能なページ数が最大処理実行数としてポーリング間隔の設定に使用される。
また、一時メモリに格納される管理情報は、必ずしもネットワークデバイスによる処理に従って生成されるものでなくとも良い。一時メモリに格納される管理情報は、定期的に生成される情報であっても良い。本発明は、一般に、一時メモリに格納される管理情報の情報量が時間の経過に伴って増加するネットワークデバイスに適用することができる。この場合、ポーリング間隔の設定に用いる管理情報情報量の最大増加速度は、例えば、管理情報生成周期の逆数を用いることができる。
本発明の実施例を適用するプリンタ管理システム1000の構成を示す説明図。 プリンタ100aと、監視用PC200と、管理サーバ300と、のそれぞれの構成を示す説明図。 ジョブ管理情報が生成され、生成されたジョブ管理情報がジョブ情報バッファに格納される様子を示す説明図。 監視用PC200がプリンタ100a,100cのジョブ管理情報を取得する様子を示すシーケンス図。 管理エージェント220の起動時に実行されるポーリング間隔設定ルーチンを示すフローチャート。 監視対象情報に登録された監視対象プリンタのそれぞれに対しポーリング間隔が設定される様子を示す説明図。 第2実施例におけるプリンタ100aと、監視用PC200aと、管理サーバ300と、のそれぞれの構成を示す説明図。 第2実施例の管理エージェント220aにより実行されるポーリング間隔設定更新ルーチンを示すフローチャート。 第2実施例において、ポーリング間隔の設定が更新される様子を示す説明図。
符号の説明
100a,100b,100c…プリンタ
110…ネットワークボード
112…通信制御部
114…受信データ処理部
116…SNMPエージェント
120…プリンタ制御部
130…プリントエンジン
200,200a…監視用PC
210…通信制御部
220,220a…管理エージェント
222…SNMPマネージャ
224…管理情報送受信部
226…ポーリング間隔設定部
228…プリンタ交換検出部
230…管理情報格納部
232…監視対象情報格納部
234…ジョブ管理情報格納部
240…リアルタイムクロック
300…管理サーバ
310…通信制御部
320…プリンタ管理データベース
330…データベース管理部
1000…プリンタ管理システム
1100…第1のネットワークシステム
1200…第2のネットワークシステム
CL…クライアント
FW…ファイアウォール
INET…インターネット

Claims (8)

  1. ネットワークに接続され、前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスを監視するデバイス監視装置であって、
    前記ネットワークデバイスは、前記ネットワークデバイスの動作に関する管理情報であって時間の経過に伴って情報量が増加する管理情報を格納する一時メモリを有しており、
    前記デバイス監視装置は、
    前記ネットワークデバイスにおける前記管理情報の最大情報量増加速度と、前記ネットワークデバイスが有する前記一時メモリの容量と、の少なくとも一方に関連付けられた特性情報を取得する特性情報取得部と、
    前記ネットワークデバイスに対して前記管理情報の転送要求を送信し、前記転送要求に対する応答として前記ネットワークデバイスから転送される前記管理情報を取得する管理情報取得部と、
    前記特性情報に基づいて、前記管理情報取得部による前記転送要求の送信間隔を設定する管理情報要求間隔設定部と、
    を備える、デバイス監視装置。
  2. 請求項1記載のデバイス監視装置であって、
    前記デバイス監視装置が起動する際に、前記特性情報取得部は、前記ネットワークデバイスから前記特性情報を取得する、デバイス監視装置。
  3. 請求項1または2記載のデバイス監視装置であって、さらに、
    前記管理情報の取得対象となるネットワークデバイスが異なる個体のネットワークデバイスに交換されたことを検出するデバイス交換検出部を備え、
    前記デバイス交換検出部がネットワークデバイスの交換を検出した場合に、前記管理情報取得部は、交換後のネットワークデバイスの特性情報を再度取得する、デバイス監視装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか記載のデバイス監視装置であって、
    前記管理情報は、前記ネットワークデバイスにおける所定の処理の実行に従って生成される処理管理情報であり、
    前記最大情報量増加速度は、前記ネットワークデバイスにおいて単位時間あたりに実行可能な前記所定の処理の最大処理実行数であり、
    前記一時メモリの容量は、前記ネットワークデバイス上で保持しうる前記処理管理情報の最大情報保持数である、
    デバイス監視装置。
  5. 請求項4記載のデバイス監視装置であって、
    前記管理情報要求間隔設定部は、前記最大情報保持数を前記最大処理実行数で除した値より小さい値に前記転送要求の送信間隔を設定する、デバイス監視装置。
  6. 請求項4または5記載のデバイス監視装置であって、
    前記ネットワークデバイスはプリンタであって、
    前記所定の処理は、印刷ジョブに従った印刷処理であり、
    前記処理管理情報は、前記印刷ジョブの管理情報であり、
    前記最大処理実行数は、前記プリンタの最大用紙排出速度である、
    デバイス監視装置。
  7. 請求項4または5記載のデバイス監視装置であって、
    前記ネットワークデバイスはプリンタであって、
    前記所定の処理は、印刷ジョブに従った印刷処理であり、
    前記処理管理情報は、前記印刷ジョブの管理情報であり、
    前記最大処理実行数は、前記プリンタの印刷速度である、
    デバイス監視装置。
  8. ネットワークに接続され、前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスを監視するデバイス監視方法であって、
    前記ネットワークデバイスは、前記ネットワークデバイスの動作に関する管理情報であって時間の経過に伴って情報量が増加する管理情報を格納する一時メモリを有しており、
    前記デバイス監視方法は、
    前記ネットワークデバイスにおける前記管理情報の最大情報量増加速度と、前記ネットワークデバイスが有する前記一時メモリの容量と、の少なくとも一方に関連付けられた特性情報を取得する工程と、
    前記ネットワークデバイスに対して前記管理情報の転送要求を送信し、前記転送要求に対する応答として前記ネットワークデバイスから転送される前記管理情報を取得する工程と、
    前記特性情報に基づいて、前記転送要求の送信間隔を設定する工程と、
    を備える、デバイス監視方法。
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JP2019205149A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 ベイジン・ハナジー・ソーラー・パワー・インベストメント・カンパニー・リミテッド データ収集方法、データ送信方法、データ取得デバイスおよびネットワーク機器

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