JP2007139594A - 物体検出装置 - Google Patents

物体検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007139594A
JP2007139594A JP2005334217A JP2005334217A JP2007139594A JP 2007139594 A JP2007139594 A JP 2007139594A JP 2005334217 A JP2005334217 A JP 2005334217A JP 2005334217 A JP2005334217 A JP 2005334217A JP 2007139594 A JP2007139594 A JP 2007139594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
intensity
specific reference
detection
reference area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005334217A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanako Teramoto
加奈子 寺本
Satoru Arita
悟 有田
Ryoji Fujioka
良治 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2005334217A priority Critical patent/JP2007139594A/ja
Publication of JP2007139594A publication Critical patent/JP2007139594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】前方道路状況等の自車周囲の状況によることなく、確実に先行車を検知・追尾し、且つ、検知領域内に存在する人への電磁波照射による障害の問題を抑制することができる物体検出装置を提供する。
【解決手段】 道路形状認識部30は、自車前方の道路形状を認識してレーダ制御部1に与える。レーダ制御部1は、受け付けた道路形状に基づいて前方道路上所定距離位置で検知能力が高くなるように特定基準領域を設定し、当該特定基準領域の送信ビーム強度を他の基準領域の送信ビーム強度よりも高強度に設定する。この際、レーダ制御部1は、各送信ビーム強度の連続照射に基づく単位時間当たりの総エネルギー量が規定値に準じるように設定する。そして、物体が検知されれば、検知された物体を含む基準領域を新たな特定基準領域に設定して、送信ビーム強度の分布を再設定し、物体検出を継続する。
【選択図】図5

Description

この発明は、検知領域に電磁波を送信して、物体からの反射波を受信することで、当該物体を検出する物体検出装置に関するものである。
従来、自動車に搭載する物体検出装置としては、レーザレーダ装置が各種存在する。そして、このようなレーザレーダ装置は、例えば近赤外光を水平方向の所定範囲内で走査しながらレーザビームを照射して、物体からの反射光を受信することで、物体の位置、速度等の検出を行う。ところが、レーザレーダ装置から送信されるレーザビーム強度は無制限ではなく、歩行者等の人の目に直接照射された場合でも、目に障害が発生しないように、単位時間当たりのエネルギー量が所定値に制限されている。
このため、特許文献1では、検知領域の全走査区間における各方位角方向の電磁波強度を一定に送信して、順次反射波を受信しておき経過時間とともに記憶する。そして、所定の方位角範囲を基準領域として全走査区間を区分化し、基準領域毎の受信反射波強度が物体検出閾値を超えなければ、隣り合う領域同士で受信反射波強度を積算して、物体の検出を行っていた。
また、特許文献2では、全走査区間を区分してなる基準領域毎に送信する電磁波の強度を異ならせ、特に、検知の重要方向となる自車前方の中心方向には、高強度の電磁波を送信して、物体の検知を行っていた。
特開2003−302468公報 特表2002−539434公報
しかしながら、特許文献1の装置では、前述の規定から送信する電磁波の強度を一律に高く設定することはできず、受信反射波が検知閾値を超えなければ、隣り合う基準領域の受信波を積算する方法を用いるので、反射光強度が低い物体を検出するような場合には、検知は可能であるが、方位角方向の分解能は低下してしまう。
また、特許文献2の装置では、自車前方の中心方向のように、経時変化によらず常時特定方向に高強度の電磁波を送信するので、例えば道路が曲がる地点などでは先行車が自車前方の中心方向に存在するとは限らず、効果的な検知結果を得ることができない。そして、この先行車に照射されない電磁波がカーブ外周側の人に照射してしまう可能性がある。
したがって、本発明の目的は、前方道路状況等の自車周囲の状況によることなく、確実に先行車を検知・追尾し、且つ、検知領域内に存在する人への電磁波照射による障害の問題を抑制することができる物体検出装置を提供することにある。
この発明は、自車周囲の所定の検知領域に対して少なくとも水平方向へ走査を行いながら電磁波を送信する送信手段と、電磁波の反射波を受信する受信手段と、検知領域をそれぞれが所定方位角範囲からなる基準領域に区分して設定する基準領域設定手段と、各基準領域それぞれにおいて、少なくとも反射波に基づく物体の有無を検出する物体検出手段と、を備えた物体検出装置において、
自車周囲の状況を検知する周囲状況検知手段と、自車周囲状況の検知結果に基づいて、特定の基準領域に送信する電磁波の強度を高く設定し、且つ、他の基準領域に送信する電磁波の強度を、前記特定基準領域の電磁波強度よりも低くして、単位時間当たりの電磁波強度総量を一定量以下に設定する送信強度設定手段と、を備えたことを特徴としている。
この構成では、周囲状況検知手段は、レーダ装置や画像処理装置により自車周囲(特に自車前方)の検知領域に存在する物体の推定検知を行う。送信強度設定手段は、物体の推定検知結果に基づいて物体の存在する基準領域を特定基準領域に設定し、当該特定基準領域に対する電磁波強度を高くし、他の基準領域に対する電磁波強度を低く設定する。この際、送信強度設定手段は、単位時間当たりの電磁波の強度総量(総エネルギー量)が予め設定されている規定値以内になるように、各基準領域に対する電磁波強度を設定する。送信手段は、この設定された強度の電磁波を、方位角方向への走査にしたがって順次送信し、受信手段は、物体からの反射波を受信する。物体検出手段は、基準領域設定手段で設定された基準領域毎に反射波強度や送信タイミングと受信タイミングとの差から物体の有無や自車から物体までの距離を検知する。そして、一旦物体の検知が行われれば、この結果に基づいて、次の1走査に対する電磁波強度の分布を設定する。この発明によれば、動的に変化する自車周囲の状況に応じて、最適な電磁波強度の分布が得られるとともに、強度総量の規定が遵守される。
また、この発明の物体検出装置は、周囲状況検知手段に自車前方の道路形状を認識する道路形状認識手段を備え、送信強度設定手段は、道路形状認識手段が検知した前方道路の範囲内に対応する基準領域を特定基準領域に設定することを特徴としている。
この構成では、周囲状況の検知の具体例として道路形状を検知する場合を示し、道路形状認識手段は、自車前方の道路形状、すなわち、前方道路が直線であるか、曲線であるか、勾配があるか等を検知する。送信強度設定手段は、この検知された道路状況に応じて、自車前方道路を含む基準領域を特定基準領域に設定し、当該特定基準領域に対する電磁波強度を他の基準領域よりも高く設定する。これにより、主に検知を行いたい前方道路に強い電磁波が送信されて、先行車の検知能力・検知精度が向上する。さらに、通常、人は道路(車道)内を歩行しないので、人に強い電磁波を照射することが抑制される。
また、この発明の物体検出装置は、周囲状況検知手段に自車前方の先行車を検知する先行車検知手段を備え、送信強度設定手段は、先行車検知手段が検知した先行車の存在する基準領域を特定基準領域に設定することを特徴としている。
この構成では、周囲状況の検知の具体例として先行車を検知する場合を示し、先行車検出手段は、自車前方の先行車を検知する。送信強度設定手段は、この検知された先行車が存在する基準領域を特定基準領域に設定し、当該特定基準領域に対する電磁波強度を他の基準領域よりも高く設定する。これにより、主に検知を行いたい先行車へ強い電磁波が送信されて、先行車の検知能力・検知精度が向上する。さらに、先行車と同方向には通常人がいないので、人に強い電磁波を照射することが抑制される。
また、この発明の物体検出装置の物体検出手段は、特定基準領域が連続する複数の基準領域で設定された場合で、且つ、個々のまたは組み合わせた特定基準領域での反射波強度が検出閾値を超えない場合に、順次隣り合う特定基準領域同士の反射波強度を積算することを特徴としている。
この構成では、物体検出手段は、複数の特定基準領域が設定され、各特定基準領域での受信反射波強度が物体検出閾値を超えない場合に、これら特定基準領域を統合する。そして、この統合領域では、各特定基準領域の受信反射波強度を積算して物体の検知を行う。この統合・積算は、統合・積算に対する上限値を設定し、この上限値に達するか、物体検出閾値を超える受信反射波強度が検知されるまで繰り返し行われる。これにより、前述のように電磁波強度を高くしても、大気減衰や検知物体の低反射等に起因して受信反射波強度が低くなる場合に対して、確実に物体検知される。
また、この発明の物体検出装置の送信強度設定手段は、特定基準領域の両隣に隣接する基準領域を隣接基準領域に設定し、当該隣接基準領域の電磁波強度を、特定基準領域の電磁波強度と他の基準領域の電磁波強度との間で、特定基準領域の電磁波強度に近い値に設定することを特徴としている。
この構成では、送信強度設定手段は特定基準領域の両側に隣接基準領域を設定する。この際、隣接基準領域の電磁波強度は、特定基準領域よりも低く、他の基準領域よりも高く、且つ、特定基準領域に近い値に設定される。これにより、特定基準領域から物体が方位角方向に移動しても、隣接基準領域で確実に検知される。この結果、先行車の方位角方向への移動に対する追尾性能が向上する。
また、この発明の物体検出装置の物体検出手段は、特定基準領域の反射波強度が検出閾値を超えない場合、特定基準領域の反射波強度に、隣接基準領域の反射波強度を積算することを特徴としている。
この構成では、物体検出手段は、前述の特定基準領域での受信反射波強度が物体検出閾値を超えない場合に、隣接基準領域の受信反射波強度を積算する。これにより、前述のように電磁波強度を高くしても、大気減衰や検知物体の低反射等に起因して、特定基準領域での受信反射波強度が低くなる場合に対して、より確実に物体検知される。
また、この発明の物体検出装置は、自車の車速を計測する自車速計測手段を備え、送信強度設定手段は、特定基準領域に対して送信した電磁波の反射波が得られない場合に、設定した電磁波強度に基づく検知可能距離と計測自車速とから、該当する特定基準領域の方向における既検出区間の自車の通過時間を算出し、当該通過時間内の電磁波強度を低下させることを特徴としている。
この構成では、自車速計測手段は自車の車速を計測する。送信強度設定手段は、特定基準領域に前述のように高強度の電磁波を送信しても反射波が受信できなければ、すなわち物体が検出されなければ、一時的に特定基準領域に対する電磁波の強度を低下させる。この際、検知可能距離範囲すなわち電磁波送信方向の検知可能距離は送信電磁波の強度に依存するので、送信した電磁波の強度から検知可能距離を算出する。そして、送信強度設定手段は、計測された自車速を用い、前記検知可能距離と自車の制動能力等とに応じた既検出区間の検知不要区間を自車が通過する時間を算出する。そして、送信強度設定手段は、現時点からこの算出した時間に亘り、送信する電磁波の強度を低下させる。これにより、単位時間当たりの強度総量が低下し、前述の規定値に対してより多くのマージンを取ることができるとともに、消費電力を低下させることができる。
また、この発明の物体検出装置は、自車の車速を計測する自車速計測手段を備え、送信強度設定手段は、特定基準領域での電磁波の送信時間ピッチを、計測した自車速に反比例させて設定することを特徴としている。
この構成では、前述のように特定基準領域での送信電磁波の送信時間ピッチを、自車速が速ければ短くし、自車速が遅ければ長くする。これにより、自車速に応じた間隔で、電磁波が送信され、効率的に物体が検知される。
また、この発明の物体検出装置は、周囲状況検知手段が、検知領域を撮像して得られる画像データから特徴画像を抽出して前記検知領域内の物体を推定する画像処理装置であることを特徴としている。
この構成では、周囲状況検知手段として具体的に画像処理装置が用いられる。
この発明によれば、動的に変化する自車周囲の状況に応じて、最適な電磁波強度の分布が得られて、先行車に対しては高強度の電磁波でレーダ検知を行い、人に対しては殆ど電磁波を照射させることがない。これにより、人の目に対する障害保護等により規定される強度総量を確実に遵守しながら、所望の物体に対する高精度な物体検知能力を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る物体検出装置について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は本実施形態の物体検出装置の主要構成を示すブロック図である。
図2は本実施形態の送信ビームの設定方法を説明する図であり、(A)は全走査区間を基準領域S1〜S9に分割した状態と、各基準領域S1〜S9の送信ビーム強度Ba1〜Ba9を示した図であり、(B)は各送信ビーム強度Ba1〜Ba9の強度分布を示した図である。
図3(A)は初期の送信ビーム強度Ba1〜Ba9の分布を示し、図3(B)は先行車102検知後の送信ビーム強度Ba11〜Ba91の分布を示した図である。
図1に示すように、物体検出装置であるレーザレーダ装置10は、レーダ制御部1、駆動回路2、LD(レーザダイオード)3、走査部4、PD(フォトダイオード)5、受光回路6、走査位置検出部7、メモリ8を備える。
レーダ制御部1は、レーザレーダ装置10の全体制御を行うとともに、後述する方法で、基準領域毎の送信ビーム強度を設定して駆動回路2に与える。また、レーダ制御部1は、駆動回路2に各方位角方向の送信タイミングを与えるとともに、これらの送信タイミングと各送信タイミングに対応する方位角情報とを走査部4に与える。駆動回路2は、レーダ制御部1から与えられた送信ビーム強度と送信タイミングとに基づいてLD3を駆動する。LD3は、駆動回路2に駆動されてレーザ光を出力する。走査部4は、レーダ制御部1により与えられる方位角情報と送信タイミングに基づいて、所定のタイミングで方位角方向に所定方位角ピッチで順次回動し、検知領域の端部まで達すると折り返して、同様に逆方向に回動する。すなわち、走査部4は所定周期で折り返しを繰り返しながら回動する。この際、検知領域の一方端から他方端まで方位角方向を片道移動する動作を1スキャン(走査)動作として表す。走査位置検出部7は、前記送信タイミングでの走査部4の方位角を検出してレーダ制御部1に与える。
PD5は、LD3が照射したレーザ光が検知領域内に存在する物体へ反射してなる反射光等を受光して、電気的な受光信号に変換する。PD5は、検知領域内のいずれの位置に対しても反射光を受光できる構造で構成されている。受光回路6は、受光信号の強度を検出するとともに、受光タイミングを取得する。なお、LD3からのレーザ光の送信に対する走査と同期させて、PD5の受光を走査する構造を用いてもよい。このような構成とすることで、PD5の受光方向とLD3の出力(送信)方向とが一致する。これにより、PD5は、LD3の送信方向から反射された光を受光することとなり、外乱光を受けにくくなって検出能力が向上する。
レーダ制御部1は、受光回路6から得られた受光信号の強度と受光タイミング、走査位置検出部7から得られた方位角方向、自身が設定した送信タイミングから、検知領域内に存在する物体の方位角や距離を検出し、これらの物体検知データを基準領域毎にメモリ8に記憶する。そして、レーダ制御部1は、1走査分の物体検知データから、次の走査に対する各基準領域の送信ビーム強度を再設定する。以下、基準領域毎の送信ビーム強度の設定を順次更新しながらレーザレーダによる物体検知を繰り返す。
次に、基準領域毎の送信ビーム強度を設定方法について、図2、図3を参照して説明する。
まず、レーダ制御部1は、所定範囲で広がる検知領域を、それぞれが所定の方位角範囲からなる基準領域に分割する。この際、各基準領域の方位角範囲は、全て同じに設定しても、それぞれ個別に設定してもよい。例えば、図2の例であれば、検知領域を同じ方位角範囲で設定された9つの基準領域S1〜S9に分割し、自車101の真正面方向の基準領域S5を特定基準領域に設定する。通常このようなレーダによる物体検出装置では、主たるターゲットとして先行車を設定する。このため、初期状態では、自車101の真正面方向の検知を重要視して、真正面方向の基準領域S5に含まれる方位角方向の送信ビーム強度Ba5を、他の基準領域S1〜S4,S6〜S9の送信ビーム強度Ba1〜Ba4,Ba6〜Ba9よりも高強度に設定する。そして、これら他の基準領域の送信ビーム強度Ba1〜Ba4,Ba6〜Ba9を同じビーム強度に設定する。この際、単位時間当たりのビーム照射エネルギー量は規定されているので、この規定により設定される1走査分のビーム閾値Bthを1走査分の送信ビーム強度平均値Bavgが超えないように、送信ビーム強度Ba5と送信ビーム強度Ba1〜Ba4,Ba6〜Ba9とが設定される。すなわち、前記規定を遵守して同じ送信ビーム強度平均値Bavgであれば、全基準領域S1〜S9に対して同じ送信ビーム強度に設定した場合と比較して、送信ビーム強度Ba5のみを高強度にし、送信ビーム強度Ba1〜Ba4,Ba6〜Ba9を低強度に設定する。
また、この際、送信ビーム強度Ba5は、LD2が出力可能な最大限の送信ビーム強度に設定しても良いが、走行速度に準じて設定すればよい。すなわち、自車101の走行速度や法定速度と自車101の制動能力とから、先行車が急制動等を行った場合に、衝突回避可能な距離までの検知できればよいので、この距離に基づいて送信ビーム強度を設定する。これにより、基準領域S5においてLD2を必要以上のパワーで動作させることなく、且つ、他の基準領域S1〜S4,S6〜S9での送信ビーム強度を必要以上に低くすることがなくなり、結果的に、LD2の消耗を抑制するとともに、或る程度の検知能力を真正面以外の方位方向で得ることができる。
次に、1走査による物体検知が終了し、例えば、図3(A)に示すように、基準領域S6に先行車102を検知した場合、レーダ制御部1は、次の1走査における送信ビーム強度を再設定する。なお、検知物体が先行車等の車両であるかどうかは、検知したレーダ光の反射強度の方位角方向分布を用いて、既知の方法により推定する。
具体的に、図3(B)に示すように、レーザ制御部1は、検知結果から基準領域S6に先行車102を検知したことにより、この検知対象の存在する基準領域S6を特定基準領域に設定し、送信ビーム強度Ba61を高強度に設定する。この際、送信ビーム強度Ba61は、前回走査時に送信ビーム強度Ba5に設定した値を用いても良いが、検出した先行車102までの距離に準じて設定しても良い。すなわち、レーダ制御部1は、自車101から先行車102までの距離が物体検出可能距離となる最低送信ビーム強度を算出し、当該最低送信ビーム強度に対して、所定マージン分の送信ビーム強度を上乗せした値より設定する。ここで、所定マージン分の送信ビーム強度とは、先行車102が急加速を行っても、少なくとも1走査時間から数走査時間に亘って検知を継続することができるビーム強度である。
レーダ制御部1は、送信ビーム強度Ba61をこのように設定すると、他の送信ビーム強度Ba11〜Ba51,Ba71〜Ba91を設定する。この際、レーダ制御部1は、前述の送信ビーム強度Ba1〜Ba9の設定の場合と同様に、設定される1走査分のビーム閾値Bthを1走査分の送信ビーム強度平均値Bavgが超えないように、送信ビーム強度Ba11〜Ba51,Ba71〜Ba91を設定する。
このような処理は、この後も走査毎に行われ、レーザレーダ装置1は、走査毎に送信ビーム強度の分布を更新しながら、物体の検知を行うことができる。これにより、先行車102が存在する基準領域(方位角方向)にのみ高強度のレーザ光を送信することができるので、単位時間当たりの総エネルギー量を変化させず、規定内の総エネルギー量を維持したままで、先行車の検出能力を上げ、且つ、他の基準領域に存在する人等の他の物体に高強度のレーザ光を送信することを防止することができる。すなわち、レーザ光による人体(特に目)への影響を極めて低減させた状態で、目的とする先行車の検知能力を向上することができる。
この実施形態の前述の説明では、全基準領域の内で1つの基準領域を特定基準領域に設定し、特定基準領域の送信ビーム強度を他の基準領域よりも高く設定した例を示したが、図4に示すように、特定基準領域の方位角方向の両端に隣接基準領域を設定し、特定基準領域、隣接基準領域、その他の基準領域のそれぞれで異なる送信ビーム強度に設定しても良い。図4は本実施形態の送信ビームの設定方法を説明する図であり、(A)は全走査区間を基準領域S1〜S9に分割した状態と、各基準領域S1〜S9の送信ビーム強度Bb1〜Bb9を示した図であり、(B)は各送信ビーム強度Bb1〜Bb9の強度分布を示した図である。
例えば、図4の例では、レーダ制御部1は、基準領域S5を特定基準領域に設定し、基準領域S4,S6を隣接基準領域に設定し、基準領域S1〜S3,S7〜S9をその他の基準領域に設定する。そして、レーダ制御部1は、特定基準領域である基準領域S5の送信ビーム強度Bb5を最も高強度に設定し、隣接基準領域である基準領域S4,S6の送信ビーム強度Bb4,Bb6を次の高強度(中強度)に設定し、他の基準領域S1〜S3,S7〜S9の送信ビーム強度Bb1〜Bb3,Bb7〜Bb9を低強度に設定する。この際、送信ビーム強度Bb4,Bb6は、送信ビーム強度Bb5と比較して若干低い程度、すなわち、略送信ビーム強度Bb5と略等しい送信ビーム強度に設定される。また、送信ビーム強度Bb1〜Bb3,Bb7〜Bb9は、前述の規定に準じて低強度に設定される。
このような設定方法を用いることで、特定基準領域S5に対応する自走車線に先行車が存在して、車線変更等により横車線に先行車が横方向へ移動した場合に、隣接基準領域S4またはS6で横方向移動開始直後の先行車を検知することができる。すなわち、先行車等の目的物体の横方向の移動を確実に検知することができる。さらに、隣接基準領域を設定することにより、特定基準領域のみで物体検出閾値以上の反射光(受光信号)強度が得られなければ、特定基準領域と隣接基準領域とにおける同一方位角方向の反射光強度を積算して、前記物体検出閾値と比較しても良く、物体検知精度を向上することができる。
なお、本実施形態では、特定基準領域を1つの基準領域で設定したが、複数の基準領域を特定基準領域に設定しても良い。この場合、1つの特定基準領域で、物体検出閾値以上の反射光(受光信号)強度が得られなければ、複数の特定基準領域における同一方位角方向の反射高強度を積算して、前記物体検出閾値と比較しても良い。
次に、第2の実施形態に係る物体検出装置について図5〜図8を参照して説明する。
図5は本実施形態の物体検出装置の主要構成を示すブロック図である。
図6は本実施形態の物体検出装置の処理フローを示すフローチャートである。
図7は本実施形態の物体検知フローの説明に用いる概念図である。
図5に示すように、本実施形態の物体検出装置は、レーザレーダ装置10と、道路形状認識部30と、制御部20とを備える。
レーザレーダ装置10は、第1の実施形態の図1に示したものと同じであるので、構成および概略処理動作については説明を省略する。
制御部20は、物体検出装置全体の制御を行うものであり、レーザレーダ装置10と道路形状認識部30との間のデータ通信も制御する。
道路形状認識部30は、ヨーレートセンサ31および車速センサ32を少なくとも含み、より詳細で正確な道路形状情報を取得する場合には、道路形状画像処理装置33やGPS装置34を備える。ヨーレートセンサ31と車速センサ32との組み合わせの場合、道路形状認識部30は、検出した自車のヨーレートと車速とから道路の曲率半径を算出して、前方の道路形状を推定する。さらに、道路形状画像処理装置33を備えている場合、道路形状画像処理装置33は、自車前方に設置されたCCDカメラから取得した自車前方の画像データを解析して、前方の道路形状を検出する。また、さらに、GPS装置34を備えている場合には、自車位置に対してGPS測位を行うとともに、自車位置周辺の地図情報を取得して、自車前方の道路形状を取得する。
レーザレーダ装置10は、この道路形状情報に基づいて初期の送信ビーム強度分布を設定するとともに、これ以降の処理において先行車を検知できなかった場合の送信ビーム強度分布を設定する。
次に、本実施形態の物体検知フローについて図6、図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、道路形状認識部30をヨーレートセンサ31と車速センサ32とを備える構成とした場合について説明する。
まず、物体検出装置のセット電源SWがONされる等により、物体検出開始制御が実行されると、道路形状認識部30は、前述の方法を用いて、自車前方の道路形状を取得する(S101)。
道路形状認識部30のヨーレートセンサ31は自車101のヨーレートθy[rad/s]を検出し、車速センサ32は自車101の車速v[m/s]を検出する。道路形状認識部30は、これらの情報を用いて、自車101が走行中のカーブの曲率半径R[m]を、R=v/θyで算出し、制御部20を介してレーダ制御部1に与える。
レーダ制御部1は、レーザレーダ装置10で検出したい位置、言い換えれば、自車101からの距離D[m]を、車速vと設定時間Tとを用いてD=v×Tで算出する。ここで、設定時間Tは、自車101の走行性能(制動特性等)に基づき予め設定された値であり、事故回避可能な最低条件等から設定される。次に、レーダ制御部1は、得られた検知距離Dと、道路形状認識部30から与えられた曲率半径Rとから、自車101を通る半径Rの円弧上で、自車101からの距離がDとなる点を検出して検知点300に設定する。そして、レーダ制御部1は、基準領域S1〜S9から検出点300が対応する基準領域S6を検出して、基準領域S6を特定基準領域に設定する(S102)。レーダ制御部1は、特定基準領域S6の送信ビーム強度Bc6を高強度に設定し、他の基準領域S1〜S5、S7〜S9に対応する送信ビーム強度Bc1〜Bc5、Bc7〜Bc9を低強度に設定する(S103)。この際、レーダ制御部1は、送信ビーム強度Bc6の強度を、検知点300が最低限検知可能な程度の位置で、或る程度のマージンを持つ強度に設定し、且つ、送信ビーム強度Bc1〜Bc9を単位時間当たりの総エネルギー強度が前述の規定を準じる強度に設定する。なお、道路形状認識部30にて、前方道路形状が直線状であると検知されると、この情報はレーダ制御部1に与えられ、レーダ制御部1は、前述の説明のように特定基準領域を設定するとともに、各基準領域の送信ビーム強度を設定する。
レーザレーダ装置10は、この送信ビーム強度設定に基づき、第1の実施形態に示したように物体検知を行う(S104)。ここで、物体が検知されなければ(S105)、レーザレーダ装置10は、前述の道路形状認識処理を再度実行し(S106)、この道路形状認識結果に基づいて再度特定基準領域の設定を行う(S107)。一方、物体が検知されれば(S105)、検知物体の存在する方位が対応する基準領域を特定基準領域に設定する(S111)。
次に、レーザレーダ装置10は、新たに設定された特定基準領域に基づいて、送信ビーム強度Bc1〜Bc9を再設定し(S108)、物体検知を実行する(S109)。この一連処理は、終了処理(例えば、セット電源OFFの検出等)が行われるまで実行され(S110→S105〜S109)、終了処理が実行されれば、物体検知を終了する。
このような構成および処理を行うことで、予め道路形状を認識して特定基準領域を設定した状態でレーダによる物体検知を行うことができるので、自車が走行中の道路形状に最適な条件で最初からレーダによる物体検知を行うことができる。
なお、前述の説明では、道路形状の検出にヨーレートセンサ31と車速センサ32とを用いた例を示したが、道路形状画像処理装置33を用いて道路形状を認識しても良い。
図8は、道路形状画像処理装置33の主要構成を示すブロック図である。
道路形状画像処理装置33は、CCDカメラ331、画像データ生成部332、道路形状画像処理部333、メモリ334を備える。
CCDカメラ331は自車101前方の検知領域を撮像し、画像データ生成部332は撮像データを用いて所定タイミング毎に画像データを形成する。道路形状画像処理部333は、画像データに対して、メモリ334に記憶されたパターンをマッチングさせて、画像データ内から自車前方の道路形状を検出する。例えば、道路形状画像処理部333は、道路に沿って配置されるデリニエータの形状を予めメモリ334に記憶しておき、記憶したデリニエータのパターンと画像データをパターンマッチングさせることで、前方に存在する各デリニエータ203を検出する。道路形状画像処理部333は、検出した各デリニエータ203の配置パターンから道路が直線であるかカーブであるかを検出し、カーブであれば、配置パターンからカーブの曲率半径を算出する。
このような処理方法を用いることで、例えば、自車101がまだカーブ内に侵入していないような状況であっても、前方道路の形状を確実に認識することができる。また、ヨーレートでは検出できない、前方道路の勾配をも認識することができる。
また、道路形状認識部30に、GPS装置34を備える場合には、GPS装置34で自車101の位置を測位し、予め記憶した地図情報に自車位置をマッピングする。この際、進行方向は、GPSアンテナを複数備えたり、時系列による自車位置の移動により検出することが可能である。そして、地図情報に自車位置をマッピングすると、自車前方の道路形状を地図情報から取得する。このような方法でも、前方道路の形状を確実に認識することができる。
次に、第3の実施形態の物体検出装置について図9〜図13を参照して説明する。
図9は本実施形態の物体検出装置の主要構成を示すブロック図である。
図9に示すように、本実施形態の物体検出装置は、第2の実施形態に示した物体検出装置に道路種検出部40を追加したしたものであり、レーザレーダ装置10、道路形状認識部30は同じ構成である。
道路種検出部40は、一般道路であるか高速道路であるか、片側1車線であるか片側2車線であるか等の道路種を検出し、制御部20を介して、レーダ制御部1に道路種を与える。
道路種検出方法として、例えば、次に示す複数の方法がある。
(1)自車101に予め設置されているナビゲーションシステムを利用する場合
道路種検出部40は、前述のGPS装置34で地図情報にマッピングされた自車位置を取得し、地図情報から自車101が現在一般道を走行中であるか、高速道路を走行中であるかを検出する。この際、地図情報の道路の車線数、中央分離帯の有無の情報が存在すれば、これらの情報についても検出する。
(2)ETC情報を利用する場合
自車101にETCが搭載されている場合、自車101が有料道路の入口、出口に設置されたETCを通過すると、自車101が有料道路内に侵入したか、有料道路から出たかを検出することができる。道路種検出部40は、この有料道路への侵入、有料道路からの退出情報に基づいて、自車101が有料道路(概ね高速道路)を走行中であるのか、一般道路を走行中であるのかを検出する。
(3)レーザレーダ装置10の検知結果を利用する場合
レーザレーダ装置10は、物体の検出とともに、相対速度を検出することも可能である。そして、レーザレーダ装置10は、相対速度が自車速の逆(自車速の「−」をとったもの)よりも、さらに−方向に所定値より大きい場合には、対向車を検知したと判断する。
通常、高速道路では、上り車線と下り車線とが明確に区別され、大きな中央分離帯で隔離されているので、対向車を検知した情報を取得すると、道路種検出部40は、自車101が一般道を走行中であると検出する。
また、対面通行の高速道路をも考慮して、次の表1に示す組み合わせから道路種を検出しても良い。
Figure 2007139594
通常、高速道路では乗用車の制限速度が100km/hであり、大型貨物自動車の制限速度が80km/hであることが多い。一方、一般道では乗用車の制限速度が60km/hであり、大型貨物自動車の制限速度が50km/hであるか、または、道路状況に応じて40km/hであることが多い。すなわち、高速道路では車速が概ね高速に設定されており、一般道では車速が概ね中速に設定されている。
道路種検出部40は、自車が高速で走行しており且つ検出物体が自車と反対方向に高速で移動していることを検出すると、表1の(a)の状況にあると判断し、対面式の高速道路を走行していると判断する。
自車が高速で走行しており、検出物体が自車と反対方向に中速または低速で移動していることを検出すると、表1の(b),(c)の状況にあると判断する。この場合、対面通行の高速道路において、対向車線が交通量の増大や事故等により走行速度が低下していることも考えられるが、一般道路等において、自車が制限速度を超えて走行していることも考えられる。このため、道路種検出部40は、自車が一般道を走行中であると判断する。また、自車が中速または低速で走行しており、検出物体が自車と反対方向に高速で移動していることを検出すると、表1の(d),(g)の状況にあると判断する。この場合、対面通行の高速道路において、自車線が交通量の増大や事故等により走行速度が低下していることも考えられるが、一般道路等において、検出物体が制限速度を超えて走行していることも考えられる。このため、道路種検出部40は、自車が一般道を走行中であると判断する。このような場合、判断が間違っていたとしても、一般道であると判断したことにより、対向車線に対する送信ビーム強度は高められないが、互いに高速走行する場合に比べ送信ビーム強度を高くする必要性が低下し、検出能力に対する影響を低くすることができる。また、一般道と判断することにより、実際には対面式の高速道路を走行していたとしても、渋滞時に人が車外へ出ているような状況、すなわち一般道に似た状況に対しても、適切に対処することができる。
なお、表1の(e),(f),(h),(i)は、自車、検出物体ともに中速以下で検出されることで、道路種検出部40は、自車が一般道を走行中であると判断する。
(4)白線を利用する場合
白線の形状は道路種により設定される要素をも備えるので、道路種検出部40は、前述の道路形状画像処理部33で白線を検知した情報を取得すると、この白線形状から自車101が走行中の道路種を決定する。この際、道路種検出部40は、白線幅や幅方向の白線設置間隔、白線の長さや長さ方向の白線設置間隔に基づいて道路種を決定する。
(5)車速を利用する場合
他の道路種検出方法により、自車101が高速道路を走行していることが検出されても、道路種検出部40は、車速センサ32から得られる車速が高速道路の最低速度よりも低いと判断すると、一時的に道路種を一般道に設定する。これにより、例えば、自車101がサービスエリア等に侵入した場合に、人の飛び出し等、道路状況が一般道に近づくことに対処することができる。
このように検出された道路種は、制御部20を介してレーザレーダ装置10のレーダ制御部1に与えられる。
レーザレーダ装置10は、与えられた道路種と道路形状とに基づいて、特定基準領域の設定および送信ビーム強度分布の設定を行う。
図10、図11は一般道に対する設定状況を説明するための説明図であり、図10は一般道に対する初期の特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図であり、図11は一般道に対する物体を検出した場合での特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図である。
図12、図13は高速道に対する設定状況を説明する説明図であり、図12は高速道に対する初期の特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図であり、図13は高速道に対する物体を検出した場合での特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図である。
(1)一般道の場合(図10、図11参照)
道路種検出部40により自車100が走行中の道路が一般道であると検出されると、レーダ制御部1は、道路形状認識部30から得られる道路形状を参照して、自車101前方の道路形状に準じて、自車101の走行車線、対向車線、自車走行車線側の側道での物体検知を行いやすいように、特定基準領域を設定する。ここで、自車101の走行車線とは、検知されたセンターライン202Aと、当該センターライン202Aに対して自車101側に検知されたサイドライン202Bとの間の車線を示し、基準領域S5に対応する。また、対向車線とは、検知されたセンターライン202Aと、当該センターライン202Aに対して自車101と反対側に検知されたサイドライン202Bとの間の車線を示し、この対向車線内で自車101から所定距離離れた領域が、基準領域S6,S7に対応する。また、側道とは、自車101側サイドライン202Bから遠方の領域を示し、この側道内で、自車101の斜め前方の所定距離範囲で離れた領域が、基準領域S3,S4に対応する。レーダ制御部1は、まず、これら基準領域S3〜S7を特定基準領域に設定し、対応する送信ビーム強度Bd3〜Bd7を、基準領域S1,S2,S8,S9の送信ビーム強度Bd1,Bd2,Bd8,Bd9よりも高強度に設定する。さらに、レーダ制御部1は、特に自車101の真正面方向(走行車線)に対応する特定基準領域S5の送信ビーム強度Bd5を他の特定基準領域S3,S4,S6,S7の送信ビーム強度Bd3,Bd4,Bd6,Bd7よりも高強度に設定する。この際、レーダ制御部1は、送信ビーム強度Bd1〜Bd9を、前述のように単位時間当たりの総エネルギー量が規定に準ずるように設定する。なお、各特定基準領域の送信ビーム強度は、前述の第1の実施形態に示したように、予め設定した適当な値に設定される。このような設定方法を用いることで、走行車線を中心として検知し、且つ対向車線と側道とを、走行車線と殆ど変わらない(若干劣る)レベルで検知することができる。
このような初期設定で物体検知を行って物体が検知されると、レーダ制御部1は、検出した物体に対応する方位角を含む基準領域を特定基準領域に設定し直す。例えば、図11の例に示すように、側道に人103を検出し、対向車線に対向車104を検出したとすると、レーダ制御部1は、人103を含む基準領域S4を準特定基準領域に設定し、対向車104を含む基準領域S6,S7とを特定基準領域に設定する。レーダ制御部1は、これら特定基準領域S6,S7の送信ビーム強度Bd61,Bd71と準特定基準領域S4の送信ビーム強度Bd41を、他の基準領域S1〜S3,S5,S8,S9の送信ビーム強度Bd11〜Bd31,Bd51,Bd81,Bd91よりも高強度に設定する。この際、レーダ制御部1は、人103に対する準特定基準領域S4の送信ビーム強度Bd41を、予め設定した人に障害を与えない特定値よりも低く設定する。これにより、人に障害を与えることなく、可能な限り検知能力を向上することができる。なお、前述の説明において、人が存在することが分かっている基準領域以外での送信ビーム強度は、前述の第1の実施形態に示したように、予め設定した適当な値に設定される。このような設定方法を用いることで、検出した物体(人、対向車)に準じて最適な送信ビーム強度が設定され、確実に物体検出を継続することができる。
これにより、一般道のように、側道に人がいたり、側道から人が飛び出す場合や、対向車線に対向車がいたり、対向車線から対向車がはみ出してきた場合でも、的確に検出することができる。
(2)高速道の場合(図12、図13参照)
道路種検出部40により自車100が走行中の道路が高速道路であると検出されると、レーダ制御部1は、道路形状認識部30から得られる道路形状を参照して、自車101前方の道路形状に準じて、自車101の走行車線のみ物体検知を行いやすいように、特定基準領域を設定する。ここで、自車101の走行車線とは、検知された車線分離ライン202Cと、当該車線分離ライン202Cに対して自車101側に検知されたサイドライン202Bとの間の車線を示し、図12の例では基準領域S5および基準領域S4,S6の一部に対応する。
レーダ制御部1は、これら基準領域S4〜S6を特定基準領域に設定し、対応する送信ビーム強度Be4〜Be6を、基準領域S1〜S3,S7〜S9の送信ビーム強度Be1〜Be3,Be7〜Be9よりも高強度に設定する。さらに、レーダ制御部1は、特に自車101の真正面方向に対応する特定基準領域S5の送信ビーム強度Be5を他の特定基準領域S4,S6の送信ビーム強度Be4,Be6よりも高強度に設定する。この際、レーダ制御部1は、送信ビーム強度Be1〜Be9を、前述のように単位時間当たりの総エネルギー量が規定に準ずるように設定する。なお、各特定基準領域の送信ビーム強度は、前述の第1の実施形態に示したように、予め設定した適当な値に設定される。また、高速道では車速が一般道よりも速いため、特定基準領域の送信ビーム強度は、一般道に対する特定基準領域の送信ビーム強度よりも高く設定される。このような設定方法を用いることで、走行車線をのみを多大な重みをつけて且つ遠方まで検知することができる。
このような初期設定で物体検知を行って物体が検知されると、レーダ制御部1は、検出した物体に対応する方位角を含む基準領域をもふまえて特定基準領域も設定し直す。例えば、図13に示すように、路側帯(側板204とサイドライン202Bとの間の領域)に停止車105を検出し、追い越し車線(車線分離ライン202Cと自車101から離れた側のサイドライン202Bとの間の領域)に先行車102を検出したとすると、停止車105を含む基準領域S4と、先行車102を含む基準領域S7とを新たに特定基準領域に設定する。また、レーダ制御部1は、自車101の真正面方向に対応する基準領域S5は常に特定基準領域に設定する。
レーダ制御部1は、特定基準領域S4,S6の送信ビーム強度Be41,Be61を、特定基準領域S5を除く他の基準領域S1〜S3,S7〜S9の送信ビーム強度Be11〜Be31,Be71〜Be91よりも高強度に設定する。また、レーダ制御部1は、特定基準領域S5の送信ビーム強度Be51を初期の送信ビーム強度Be5と殆ど変化させずに設定する。これにより、自車走行車線上の先行車の挙動が最も重要となる高速道路上であって、他車線や路側帯に先行車102や停止車105を検知した場合に、自車走行車線上の検知能力を低下させることなく、確実に他物体の検知を継続することができる。
これにより、高速道路のように、人の飛び出しが考えられず、自車が高速走行を行っている場合であっても、周囲状況に応じた的確な物体検出を行うことができる。
なお、このような高速道路での検知に際して、自車が走行車線を走行中であるか追い越し車線を走行中であるかを認識することができれば、それぞれの車線に応じて、さらに特定基準領域の設定および送信ビーム強度分布の設定を行うことができる。例えば、走行車線と追い越し車線との識別方法として、レーザレーダ装置10から得られる物体検出情報から自車速と同速度で逆方向の物体を連続的に検出すれば、これを前述の側壁204であると識別する。そして、この側壁204が自車進行方向の左手側近傍に現れれば、自車101が走行車線を走行中であることを検出する。また、自車101の左手側近傍に、自車101よりも遅い物体を断続的に検出すれば、これらは走行車線上の他車であると識別し、自車101が追い越し車線を走行中であることを検出する。このように、自車101の車線を検出すると、レーダ制御部1は、それぞれの車線に応じた特定基準領域設定を行う。ここで、走行車線における設定は、図12、図13に示したが、追い越し車線の設定は、例えば、走行車線上で自車から所定距離範囲内に対応する基準領域を特定基準領域に設定し、且つ自車前方の追い越し車線に対応する基準領域を特定基準領域に設定する。そして、これら特定基準領域に対応する送信ビーム強度を他の基準領域に対応する送信ビーム強度よりも高く設定する。このような設定方法を用いることで、追い越し車線上の前方状況を確実に検知するとともに、走行車線上の他車をも確実に検知することができる。これにより、走行車線から追い越し車線への他車の飛び出しを素早く検知することができ、危険回避能力が向上する。
なお、前述の各実施形態では、水平方向にビーム走査を行う例を示したが、垂直方向にビーム走査を行う場合であっても、本実施形態の処理を適用することができる。さらに、水平方向と垂直方向とを同時に走査する場合にも適用することができる。
また、前述の各実施形態では、特定基準領域にて、物体が検出されない場合であっても、所定値以上の送信ビーム強度を維持し続ける例を示したが、このような場合に、間欠的に送信ビーム強度を低下させても良い。具体的には、送信ビーム強度として、前述の略最低限度の値を設定せず、LDにより設定可能で且つ最低限度値よりも適当に高い所定の送信ビーム強度を設定する。このように送信ビーム強度を設定することで、最低限度値を設定した場合よりも検知可能距離が長くなり、これら二つの検知可能距離の差分だけ自車が走行する間の送信ビーム強度を、他の基準領域程度まで低くすることができる。これを利用し、設定した送信ビーム強度と最低限度値の送信ビーム強度と自車速度とから、送信ビーム強度を低く設定することが可能な時間を算出することができ、この間は送信ビーム強度を極端に低下させることができる。これにより、高く設定した送信ビーム強度と低く設定した送信ビーム強度との比を調節することで、LDの負荷を低減させることができる。
また、前述の各実施形態では、送信ビーム強度を設定する例を示したが、基準領域は複数の方位角方向で構成されており、方位角方向毎に送信ビームを出力することから、特定基準領域に含まれる送信ビーム回数を他の基準領域よりも多く、すなわち送信ピッチを短く設定することで、送信ビーム強度を高強度にすることと同等の作用・効果を得ることもできる。さらに、このような処理方法を用いる場合、自車速度に応じて送信ピッチを変化させることで、送信ビーム強度の設定に代えることができる。具体的に、レーダ制御部1は、自車速を検出し、自車速が高速であればそれぞれの基準領域に対する送信ピッチを短くし、且つ特定基準領域に対する送信ピッチをより一層短くする。また、レーダ制御部1は、自車速が低速であればそれぞれの基準領域に対する送信ピッチを長くする。これにより、自車速が高速な場合ほど遠方まで物体検知が可能となり、自車速が低速な場合には必要以上の物体検知を行わず、LDを含むレーザレーダ装置10の負荷を適切に設定することができる。
第1の実施形態の物体検出装置の主要構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の送信ビームの設定方法を説明する図である。 初期の送信ビーム強度Ba1〜Ba9の分布、および、先行車102検知後の送信ビーム強度Ba11〜Ba91の分布を示した図である。 第1の他の実施形態の送信ビームの設定方法を説明する図である。 第2の実施形態の物体検出装置の主要構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の物体検出装置の処理フローを示すフローチャートである。 第2の実施形態の物体検知フローの説明に用いる概念図である。 道路形状画像処理装置33の主要構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の物体検出装置の主要構成を示すブロック図である。 一般道に対する初期の特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図である。 一般道に対する物体を検出した場合での特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図である。 高速道に対する初期の特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図である。 高速道に対する物体を検出した場合での特定基準領域および送信ビーム強度分布の設定状態を示した図である。
符号の説明
10−レーザレーダ装置、1−レーダ制御部、2−駆動回路、3−LD、4−走査部、5−PD、6−受光回路、7−走査位置検出部、8−メモリ、20−制御部、30−道路形状認識部、31−ヨーレートセンサ、32−車速センサ、33−道路形状画像処理装置、331−CCDカメラ、332−画像データ生成部、333−道路形状画像処理部、334−メモリ、34−GPS装置、40−道路種検出部、101−自車、102−先行車、103−人、104−対向車、105−停止車、201−道路、202−白線、203−デリニエータ、204−側壁

Claims (9)

  1. 自車周囲の所定の検知領域に対して少なくとも水平方向へ走査を行いながら電磁波を送信する送信手段と、
    前記電磁波の反射波を受信する受信手段と、
    前記検知領域をそれぞれが所定方位角範囲からなる基準領域に区分して設定する基準領域設定手段と、
    各基準領域それぞれにおいて、少なくとも前記反射波に基づく物体の有無を検出する物体検出手段と、を備えた物体検出装置において、
    自車周囲の状況を検知する周囲状況検知手段と、
    自車周囲状況の検知結果に基づいて、特定の基準領域に送信する電磁波の強度を高く設定し、且つ、他の基準領域に送信する電磁波の強度を、前記特定基準領域の電磁波強度よりも低くして、単位時間当たりの電磁波強度総量を一定量以下に設定する送信強度設定手段と、
    を備えたことを特徴とする物体検出装置。
  2. 前記周囲状況検知手段は、自車前方の道路形状を認識する道路形状認識手段を備え、
    前記送信強度設定手段は、前記道路形状認識手段が検知した前方道路の範囲内に対応する基準領域を前記特定基準領域に設定する請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記周囲状況検知手段は、自車前方の先行車を検知する先行車検知手段を備え、
    前記送信強度設定手段は、先行車検知手段が検知した先行車の存在する基準領域を前記特定基準領域に設定する請求項1または請求項2に記載の物体検出装置。
  4. 前記物体検出手段は、前記特定基準領域が連続する複数設定された場合で、且つ、個々のまたは組み合わせた特定基準領域での反射波強度が検出閾値を超えない場合に、順次隣り合う特定基準領域同士の反射波強度を積算する請求項1〜3のいずれかに記載の物体検出装置。
  5. 前記送信強度設定手段は、前記特定基準領域の両隣に隣接する基準領域を隣接基準領域に設定し、当該隣接基準領域の電磁波強度を、特定基準領域の電磁波強度と他の基準領域の電磁波強度との間で、前記特定基準領域の電磁波強度に近い値に設定する請求項1〜4のいずれかに記載の物体検出装置。
  6. 前記物体検出手段は、前記特定基準領域の反射波強度が検出閾値を超えない場合、前記特定基準領域の反射波強度に、前記隣接基準領域の反射波強度を積算する請求項5に記載の物体検出装置。
  7. 自車の車速を計測する自車速計測手段を備え、
    前記送信強度設定手段は、前記特定基準領域に対して送信した電磁波の反射波が得られない場合に、設定した電磁波強度に基づく検知可能距離と計測自車速とから、該当する特定基準領域の方向における既検出区間の自車の通過時間を算出し、当該通過時間内の電磁波強度を低下させる請求項1〜6のいずれかに記載の物体検出装置。
  8. 自車の車速を計測する自車速計測手段を備え、
    前記送信強度設定手段は、前記特定基準領域での電磁波の送信時間ピッチを、計測した自車速に反比例させて設定する請求項1〜6のいずれかに記載の物体検出装置。
  9. 前記周囲状況検知手段は、検知領域を撮像して得られる画像データから特徴画像を抽出して全危険値領域内の物体を推定する画像処理装置である請求項1〜8のいずれかに記載の物体検出装置。
JP2005334217A 2005-11-18 2005-11-18 物体検出装置 Pending JP2007139594A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005334217A JP2007139594A (ja) 2005-11-18 2005-11-18 物体検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005334217A JP2007139594A (ja) 2005-11-18 2005-11-18 物体検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007139594A true JP2007139594A (ja) 2007-06-07

Family

ID=38202651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005334217A Pending JP2007139594A (ja) 2005-11-18 2005-11-18 物体検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007139594A (ja)

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192499A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Stanley Electric Co Ltd 距離画像生成装置
JP2012058079A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Ricoh Co Ltd レーザレーダシステム及び移動体
JP2013061797A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Mitsubishi Motors Corp 運転支援装置
JP2013540984A (ja) * 2010-07-15 2013-11-07 ジ ヨーロピアン アトミック エネジー コミュニティ(ユーラトム),リプレゼンテッド バイ ジ ヨーロピアン コミッション 移動物体を安全に識別する方法
WO2014097539A1 (ja) * 2012-12-20 2014-06-26 パナソニック株式会社 3次元測定装置および3次元測定方法
JP2015028469A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 株式会社リコー 測距装置、車両、測距装置の校正方法
US9116242B2 (en) 2013-03-06 2015-08-25 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Map aware adaptive automotive radar
JP2016057141A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 株式会社リコー 距離測定装置、移動体装置及び距離測定方法
JP2017083223A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 シャープ株式会社 測距装置および走行装置
EP3223034A1 (en) * 2016-03-16 2017-09-27 Ricoh Company, Ltd. Object detection apparatus and moveable apparatus
JP2017173298A (ja) * 2016-03-16 2017-09-28 株式会社リコー 物体検出装置及び移動体装置
CN107632296A (zh) * 2017-09-08 2018-01-26 深圳市速腾聚创科技有限公司 激光雷达控制方法及激光雷达
KR20180014541A (ko) * 2016-08-01 2018-02-09 엘지전자 주식회사 차량용 라이다 장치
WO2018030420A1 (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 株式会社デンソー レーダ装置
KR20180046332A (ko) * 2016-10-25 2018-05-08 전자부품연구원 광 송수광 장치 및 방법
JP2018155628A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 スタンレー電気株式会社 レーザーレーダー装置
JP2019049480A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 株式会社日立エルジーデータストレージ 距離測定装置
CN109683153A (zh) * 2017-10-18 2019-04-26 百度在线网络技术(北京)有限公司 雷达扫描装置、方法以及设备
KR20190049871A (ko) * 2016-09-20 2019-05-09 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
JP2019512706A (ja) * 2016-03-21 2019-05-16 ベロダイン ライダー, インク. 可変照射場密度を有するlidarに基づく三次元撮像
JP2019095339A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 トヨタ自動車株式会社 物体認識装置
CN110073239A (zh) * 2016-12-13 2019-07-30 伟摩有限责任公司 用于旋转光检测和测距(lidar)设备的功率调制
CN110476077A (zh) * 2017-04-01 2019-11-19 华为技术有限公司 车载雷达的扫描方法、装置和控制车辆的系统
JP2020509389A (ja) * 2017-03-08 2020-03-26 ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 柔軟なスキャンパラメータを有するlidarシステム
JP2020099461A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 自律走行型掃除機
KR20200104871A (ko) * 2018-01-17 2020-09-04 헤사이 포토닉스 테크놀로지 씨오., 엘티디 검지기기 및 그의 파라미터 조정방법
CN111837085A (zh) * 2018-03-09 2020-10-27 伟摩有限责任公司 根据地图、车辆状态和环境调整传感器发射功率
KR20210000912A (ko) * 2019-06-26 2021-01-06 현대모비스 주식회사 차량의 라이다 센서 장치 및 그 제어 방법
CN112236685A (zh) * 2018-04-09 2021-01-15 创新科技有限公司 具有内部光校准的激光雷达系统和方法
EP3885797A1 (de) * 2020-03-25 2021-09-29 ZKW Group GmbH Fahrzeugumfelderfassungssystem mit variablem sichtfeld
JP2022538571A (ja) * 2019-07-02 2022-09-05 イベオ オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー 調整装置及びライダー測定装置
JP2022542041A (ja) * 2019-08-06 2022-09-29 イベオ オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー 2つのライダー測定装置を有するライダー測定システム
US11740333B2 (en) 2019-12-04 2023-08-29 Waymo Llc Pulse energy plan for light detection and ranging (lidar) devices based on areas of interest and thermal budgets
KR102714940B1 (ko) * 2016-09-20 2024-10-08 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07167958A (ja) * 1993-12-14 1995-07-04 Mitsubishi Electric Corp 障害物検知装置
JPH07209421A (ja) * 1994-01-26 1995-08-11 Nikon Corp 障害物検知装置
JPH10170221A (ja) * 1996-12-09 1998-06-26 Mitsubishi Electric Corp 車両用距離測定装置
JP2002539434A (ja) * 1999-03-11 2002-11-19 フオルクスワーゲン・アクチエンゲゼルシヤフト 少なくとも1つのレーザセンサーを有する装置およびレーザセンサーを作動するための方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07167958A (ja) * 1993-12-14 1995-07-04 Mitsubishi Electric Corp 障害物検知装置
JPH07209421A (ja) * 1994-01-26 1995-08-11 Nikon Corp 障害物検知装置
JPH10170221A (ja) * 1996-12-09 1998-06-26 Mitsubishi Electric Corp 車両用距離測定装置
JP2002539434A (ja) * 1999-03-11 2002-11-19 フオルクスワーゲン・アクチエンゲゼルシヤフト 少なくとも1つのレーザセンサーを有する装置およびレーザセンサーを作動するための方法

Cited By (71)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192499A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Stanley Electric Co Ltd 距離画像生成装置
JP2013540984A (ja) * 2010-07-15 2013-11-07 ジ ヨーロピアン アトミック エネジー コミュニティ(ユーラトム),リプレゼンテッド バイ ジ ヨーロピアン コミッション 移動物体を安全に識別する方法
JP2012058079A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Ricoh Co Ltd レーザレーダシステム及び移動体
JP2013061797A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Mitsubishi Motors Corp 運転支援装置
US9921312B2 (en) 2012-12-20 2018-03-20 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Three-dimensional measuring device and three-dimensional measuring method
WO2014097539A1 (ja) * 2012-12-20 2014-06-26 パナソニック株式会社 3次元測定装置および3次元測定方法
JPWO2014097539A1 (ja) * 2012-12-20 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 3次元測定装置および3次元測定方法
US9116242B2 (en) 2013-03-06 2015-08-25 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Map aware adaptive automotive radar
JP2015028469A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 株式会社リコー 測距装置、車両、測距装置の校正方法
JP2016057141A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 株式会社リコー 距離測定装置、移動体装置及び距離測定方法
JP2017083223A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 シャープ株式会社 測距装置および走行装置
EP3223034A1 (en) * 2016-03-16 2017-09-27 Ricoh Company, Ltd. Object detection apparatus and moveable apparatus
JP2017173298A (ja) * 2016-03-16 2017-09-28 株式会社リコー 物体検出装置及び移動体装置
US10398006B2 (en) 2016-03-16 2019-08-27 Ricoh Company, Ltd. Object detection apparatus and moveable apparatus
JP7258554B2 (ja) 2016-03-21 2023-04-17 ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド 可変照射場密度を有するlidarに基づく三次元撮像
JP2019512706A (ja) * 2016-03-21 2019-05-16 ベロダイン ライダー, インク. 可変照射場密度を有するlidarに基づく三次元撮像
KR20180014541A (ko) * 2016-08-01 2018-02-09 엘지전자 주식회사 차량용 라이다 장치
KR101883180B1 (ko) * 2016-08-01 2018-07-30 엘지전자 주식회사 차량용 라이다 장치
US11675081B2 (en) 2016-08-09 2023-06-13 Denso Corporation Radar apparatus
WO2018030420A1 (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 株式会社デンソー レーダ装置
JP2018025449A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 株式会社デンソー レーダ装置
KR102457029B1 (ko) * 2016-09-20 2022-10-24 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
JP2019535014A (ja) * 2016-09-20 2019-12-05 イノヴィズ テクノロジーズ リミテッド Lidarシステム及び方法
JP2023022195A (ja) * 2016-09-20 2023-02-14 イノヴィズ テクノロジーズ リミテッド Lidarシステム及び方法
KR20190049871A (ko) * 2016-09-20 2019-05-09 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
KR102496509B1 (ko) * 2016-09-20 2023-02-07 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
KR20220163509A (ko) * 2016-09-20 2022-12-09 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
KR20220159493A (ko) * 2016-09-20 2022-12-02 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
JP2023022136A (ja) * 2016-09-20 2023-02-14 イノヴィズ テクノロジーズ リミテッド Lidarシステム及び方法
JP2022141781A (ja) * 2016-09-20 2022-09-29 イノヴィズ テクノロジーズ リミテッド Lidarシステム及び方法
KR20230110646A (ko) * 2016-09-20 2023-07-24 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
JP7241223B2 (ja) 2016-09-20 2023-03-16 イノヴィズ テクノロジーズ リミテッド Lidarシステム及び方法
KR102714940B1 (ko) * 2016-09-20 2024-10-08 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
KR102656212B1 (ko) * 2016-09-20 2024-04-09 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
JP7281594B2 (ja) 2016-09-20 2023-05-25 イノヴィズ テクノロジーズ リミテッド Lidarシステム及び方法
KR102554215B1 (ko) * 2016-09-20 2023-07-11 이노비즈 테크놀로지스 엘티디 Lidar 시스템 및 방법
KR102181847B1 (ko) * 2016-10-25 2020-11-24 한국전자기술연구원 광 송수광 장치 및 방법
KR20180046332A (ko) * 2016-10-25 2018-05-08 전자부품연구원 광 송수광 장치 및 방법
KR20180130480A (ko) * 2016-10-25 2018-12-07 전자부품연구원 광 송수광 장치 및 방법
JP2021060410A (ja) * 2016-12-13 2021-04-15 ウェイモ エルエルシー 回転光検出および測距(ライダ)デバイスの電力変調
CN110073239A (zh) * 2016-12-13 2019-07-30 伟摩有限责任公司 用于旋转光检测和测距(lidar)设备的功率调制
JP2020509389A (ja) * 2017-03-08 2020-03-26 ブリックフェルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 柔軟なスキャンパラメータを有するlidarシステム
JP2018155628A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 スタンレー電気株式会社 レーザーレーダー装置
CN110476077A (zh) * 2017-04-01 2019-11-19 华为技术有限公司 车载雷达的扫描方法、装置和控制车辆的系统
CN107632296A (zh) * 2017-09-08 2018-01-26 深圳市速腾聚创科技有限公司 激光雷达控制方法及激光雷达
WO2019047389A1 (zh) * 2017-09-08 2019-03-14 深圳市速腾聚创科技有限公司 激光雷达控制方法及激光雷达
JP7021885B2 (ja) 2017-09-11 2022-02-17 株式会社日立エルジーデータストレージ 距離測定装置
JP2019049480A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 株式会社日立エルジーデータストレージ 距離測定装置
CN113267765A (zh) * 2017-10-18 2021-08-17 百度在线网络技术(北京)有限公司 雷达扫描装置、方法以及设备
CN109683153B (zh) * 2017-10-18 2021-06-29 百度在线网络技术(北京)有限公司 雷达扫描装置、方法以及设备
CN109683153A (zh) * 2017-10-18 2019-04-26 百度在线网络技术(北京)有限公司 雷达扫描装置、方法以及设备
JP2019095339A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 トヨタ自動車株式会社 物体認識装置
KR20200104871A (ko) * 2018-01-17 2020-09-04 헤사이 포토닉스 테크놀로지 씨오., 엘티디 검지기기 및 그의 파라미터 조정방법
US11346926B2 (en) 2018-01-17 2022-05-31 Hesai Technology Co., Ltd. Detection device and method for adjusting parameter thereof
JP2021510819A (ja) * 2018-01-17 2021-04-30 上海禾賽光電科技有限公司Hesai Photonics Technology Co.,Ltd 探測設備及びそのパラメータ調整方法
KR102710515B1 (ko) * 2018-01-17 2024-09-27 헤사이 테크놀로지 씨오., 엘티디. 검지기기 및 그의 파라미터 조정방법
CN111837085A (zh) * 2018-03-09 2020-10-27 伟摩有限责任公司 根据地图、车辆状态和环境调整传感器发射功率
JP2021515199A (ja) * 2018-03-09 2021-06-17 ウェイモ エルエルシー 地図、車両状態、および環境に合わせたセンサ放射電力の調整
CN111837085B (zh) * 2018-03-09 2024-05-21 伟摩有限责任公司 根据地图、车辆状态和环境调整传感器发射功率
JP2022097561A (ja) * 2018-03-09 2022-06-30 ウェイモ エルエルシー 地図、車両状態、および環境に合わせたセンサ放射電力の調整
US11408991B2 (en) 2018-03-09 2022-08-09 Waymo Llc Tailoring sensor emission power to map, vehicle state, and environment
CN112236685A (zh) * 2018-04-09 2021-01-15 创新科技有限公司 具有内部光校准的激光雷达系统和方法
JP2020099461A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 自律走行型掃除機
KR102695559B1 (ko) * 2019-06-26 2024-08-16 현대모비스 주식회사 차량의 라이다 센서 장치 및 그 제어 방법
KR20210000912A (ko) * 2019-06-26 2021-01-06 현대모비스 주식회사 차량의 라이다 센서 장치 및 그 제어 방법
JP7259094B2 (ja) 2019-07-02 2023-04-17 イベオ オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー 調整装置及びライダー測定装置
JP2022538571A (ja) * 2019-07-02 2022-09-05 イベオ オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー 調整装置及びライダー測定装置
JP2022542041A (ja) * 2019-08-06 2022-09-29 イベオ オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー 2つのライダー測定装置を有するライダー測定システム
JP7323738B2 (ja) 2019-08-06 2023-08-09 マイクロビジョン,インク. 2つのライダー測定装置を有するライダー測定システム
US11740333B2 (en) 2019-12-04 2023-08-29 Waymo Llc Pulse energy plan for light detection and ranging (lidar) devices based on areas of interest and thermal budgets
EP3885797A1 (de) * 2020-03-25 2021-09-29 ZKW Group GmbH Fahrzeugumfelderfassungssystem mit variablem sichtfeld

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007139594A (ja) 物体検出装置
US10919525B2 (en) Advanced driver assistance system, vehicle having the same, and method of controlling the vehicle
US10926764B2 (en) Lane keeping assistance apparatus, vehicle having the same and method for controlling the same
US11772655B2 (en) Advanced driver assistance system, vehicle having the same, and method of controlling vehicle
EP3141926B1 (en) Automated detection of hazardous drifting vehicles by vehicle sensors
EP2186682B1 (en) Perimeter monitor
CN101326511B (zh) 用于检测或预测车辆超车的方法
US12091013B2 (en) Advanced driver assistance system, vehicle having the same and method for controlling the vehicle
US10839680B2 (en) Vehicle control device, vehicle control method, and storage medium
EP4086876B1 (en) Driving assist method and driving assist device
KR101875922B1 (ko) Aeb 시스템을 제어하기 위한 장치 및 그 방법
JP2009086788A (ja) 車両周辺監視装置
CN108974007B (zh) 确定主动巡航控制的兴趣物体
US12065141B2 (en) Driving assistance device
KR20170070977A (ko) 차량 전방 탐지 장치 및 방법
US20110010020A1 (en) Object specifying device and vehicle control apparatus having the device
CN115867475A (zh) 用于车辆自动驾驶操作的方法和装置以及车辆
US20230339471A1 (en) Method for operating an automated vehicle
JP2019130997A (ja) 車両制御装置
US10777077B2 (en) Vehicle control device, vehicle control method, and storage medium
CN109466557B (zh) 车辆控制装置、车辆控制方法及存储介质
JP2024130731A (ja) 運転支援装置、運転支援方法、およびプログラム
CN116443037A (zh) 车辆及控制车辆的方法
KR20220073874A (ko) 근거리 및 원거리 교통 환경정보를 이용한 자율주행 차량의 주행 제어시스템
ES2270483T3 (es) Procedimiento y dispositivo para captar la situacion de marcha de un vehiculo automovil.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080708

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110802