JP2007138621A - 採光扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】 採光扉の開口部の透光性部材を取り付けるための額縁が不要であるために、採光扉としての構造自体が簡単であり、通常の加工精度で十分に加工でき、組立作業性に優れ、採光扉表面からの額縁等の突出部がなく、透光性部材の突出も極めて少ないので、引き戸にも使用可能で、強度耐久性、及び仕上がりと品質にも優れ、しかも、意匠性にも優れた採光扉を安価に提供することを課題とする。
【解決手段】 相互に隙間を置いて配置された複数枚の板状体と、前記板状体相互の隙間を埋める透光性部材と、それらを緊結固定する係止具から構成されるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物に使用される引き戸、開き戸等の扉で、採光部が設けられた採光扉に関する。
従来、建築物に使用される採光タイプの引き戸や、開き戸等においては、採光部の構造として、図6に示すように、採光扉11において、フラッシュ構造の芯組材に開口部Pを設け、該開口部周縁に芯材Sを取り付け、フラッシュ構造の芯組材を作製し、その表裏両面に表面化粧材Hを張り付け、縦方向と横方向の額縁Gを、前記開口部周縁の芯材Sとその表裏両面の表面化粧材Hに、表面裏面の両面から透光性部材3を挟持するように取り付けた構造を有する採光扉11が用いられてきた。
このような構造を有する採光扉11においては、額縁Gを開口部周縁の芯材Sとその表裏両面に張り付けられた表面化粧材Hに取り付ける際の作業が繁雑で作業性に劣り、また、額縁Gが採光扉表面から突出するので、開き戸としては使用できるが、引き戸となると、開閉操作中に額縁Gどうしが接触し易く、使いづらいものとなっていた。
そこで、額縁を用いずに表裏から接合した枠体を用いて、前記枠体の内周面に設けられた溝にガラス板の端部を嵌合し挟持する構造が従来から開示されており、額縁の突出といった従来の問題点は解消する。しかしながら、枠体どうしを表裏から接合しただけであるので、十分な強度保持が困難であり、枠体どうしの接合と、透光性部材の端部を枠体内周面の溝へ嵌合し挟持するといった煩雑な作業を要し、作業性の観点から見て困難な作業を伴い、強度耐久性に劣るのみならず、コスト的にも不利なものとなっていた。
そこで、この点を解決し、従来のような額縁を不要とし、面部と縁部を一平面となるように一体形成してなり、出っ張りの無い美観に優れた外観を有し、強度耐久性に優れた採光ドアを実現するために、採光ドアに開口部を設け、開口部内周面に芯材を配置し、さらに芯材の内周縁に開口部内周面を形成する縁部を採光ドアの表裏から対向面どうしを当接させるようにして設け、面部と縁部の外面が一平面となるように一体形成し、前記縁部の対向面を当接して形成される縁部の内周面に透光性部材の厚みと略等しい嵌合溝を形成する切欠部を設け、透光性部材の外周縁を嵌合溝に嵌合した構成を有する採光ドアの記載がある。(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2526552号公報(第1−4頁、第1−3図)。
ところで、上記従来技術のなかで、額縁タイプにおいては、額縁を開口部周縁の芯材に取り付ける際の作業が繁雑で作業性に劣り、また、額縁が採光パネル表面から大きく突出するので、開き戸としては使用することができるが、引き戸となると、開閉操作中において、額縁どうしが接触し易く、使いづらいものであった。
また、額縁を用いずに枠体を用い、該枠体内周面に設けられた溝に直にガラス板等の透光性部材の端部を嵌合挟持する構造においては、枠体の突出といった従来の問題点は解消するが、枠体どうしを表裏から接合しただけであるので十分な強度保持が困難で、しかも、枠体どうしの接合と透光性部材の端部を枠体内周面に設けられた溝へ嵌合挟持する構造ゆえ、作業が繁雑で作業性に劣り、強度耐久性に劣るのみならず、コスト的にも不利なものとなっていた。
また、上記実用新案登録第2526552号公報に開示されている従来技術にあっては、前記面部と縁部の外面が一平面となるように一体形成し、前記縁部の対向面を当接して形成される縁部の内周面に透光性部材の厚みと略等しい厚みの嵌合溝を形成する切欠部を設け、透光性部材の外周縁端部を嵌合溝に嵌合させる構成であるため、構造が複雑で、組立作業が繁雑で、作業性に劣り、コスト的にも不利なものとなっていた。
また、前記嵌合溝の幅寸法及び深さ寸法が極めて正確に加工されておれば、透光性部材のガタツキが防止できるがそのために必要となる加工精度を維持するには極めて高い技術力と品質管理体制を必要とし、高価なものとなる。また、通常の加工精度で加工が行われれば、ガタツキは避けがたい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、額縁が不要であるため、構造が簡単であり、通常の加工精度で十分に加工でき、従来の採光扉において問題となった、いわゆる透光性部材のガタツキがなく、組立作業性に優れ、採光扉表面からの額縁等の突出部がなく、透光性部材の突出も極めて少ないので、引き戸にも使用可能で、強度耐久性にも優れ、しかも、意匠性にも優れた採光扉を安価に提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の採光扉は、相互に隙間を置いて配置された複数枚の板状体と、前記板状体相互の隙間を埋める透光性部材と、前記板状体及び透光性部材を相互に緊結固定する係止具から構成されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、透光性部材を取り付けるための額縁や、透光性部材の端縁を嵌入するための嵌合溝を開口部内周面に設ける必要がなくなり、構造が簡単であり、高度の加工精度を必要とせず、通常の加工精度で十分であり、組立作業性に優れ、透光性部材のガタツキもなく、しかも安価なものとなる。さらに、採光扉表面からの額縁等の突出部がなく、透光性部材の突出も極めて少ないので、引き戸にも使用可能となる。
請求項2に記載の本発明の採光扉は、請求項1に記載の採光扉において、前記係止具が棒状体からなり、該棒状体からなる係止具の一方の端部が、前記板状体の前記透光性部材と接する側の側面の所定箇所に設けられた取付孔に挿入され、それに対応する前記透光性部材の側面に設けられた貫通孔を、前記係止具が挿通し、他方の側面から突出し、突出部を形成し、他方の板状体の前記透光性部材と接する側の側面で、前記突出部に対応する位置に設けられた取付孔に前記突出部が挿入されることによって、前記複数枚の板状体とその隙間を埋める透光性部材が相互に緊結固定されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、前記係止具が、前記板状体の前記透光性部材と接する側の側面の所定箇所に挿入され、それに対応する前記透光性部材及び他方の板状体の側面を前記係止具が貫通するように設けられる構成ゆえ、上記の効果に加え強度耐久性にも優れたものとなる。
請求項3に記載の本発明の採光扉は、請求項1又は2に記載の採光扉において、前記板状体及び透光性部材の少なくともいずれか一方の、相互に当接する側面が、不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層で被覆されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、前記板状体及び透光性部材の少なくともいずれか一方の、相互に当接する側面が、不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層で被覆されているので、前記板状体及び透光性部材の相互に当接する側面の切断加工精度が多少低下しても、前記弾性体の働きで、板状体と透光性部材の接合面に隙間が発生することを有効に防止できる。また、前記合成樹脂層の色調を扉表面の色調と合わすか又はわざと異なった色調に配色し、意匠性に優れたものとすることも可能となる。また、前記弾性を有する合成樹脂層の働きで、板状体の相互に当接する側面の化粧されていない芯材部分の欠点を隠蔽し、美麗に仕上げることが可能となる。従って、上記効果に加え外観の仕上がり精度、意匠性にとって大変優れたものとなる。
また、前記弾性を有する合成樹脂層として、硬化後弾性を有する接着剤を用いると、板状体と透光性部材の固定が、前記係止具と接着剤の併用となるので、よりいっそう強固な緊結が可能となる。
本発明の請求項1に記載の採光扉は、相互に隙間を置いて配置された複数枚の板状体と、前記板状体相互の隙間を埋める透光性部材と、前記板状体及び透光性部材を相互に緊結固定する係止具とから構成されているので、透光性部材を取り付けるための額縁や、透光性部材の端縁を嵌入するための嵌合溝を開口部内周面に設ける必要がなくなり、構造が簡単であり、高度の加工精度を必要とせず、通常の加工精度で十分であり、組立作業性に優れ、透光性部材のガタツキもなく、しかも安価なものとなる。さらに、採光扉表面からの額縁等の突出部がなく、透光性部材の突出も極めて少ないので、引き戸にも使用可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の採光扉は、請求項1に記載の採光扉において、前記係止具が棒状体からなり、該棒状体からなる係止具の一方の端部が、前記板状体の前記透光性部材と接する側の側面の所定箇所に設けられた取付孔に挿入され、それに対応する前記透光性部材の側面に設けられた貫通孔を、前記係止具が挿通し、他方の側面から突出し、突出部を形成し、他方の板状体の前記透光性部材と接する側の側面で、前記突出部に対応する位置に設けられた取付孔に前記突出部が挿入されることによって、前記複数枚の板状体とその隙間を埋める透光性部材が相互に緊結固定されているので強度耐久性にも優れたものとなる。
また、本発明の請求項3に記載の採光扉は、請求項1又は2に記載の採光扉において、前記板状体及び透光性部材の少なくともいずれか一方の、相互に当接する側面が、不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層で被覆されているので、前記板状体及び透光性部材の相互に当接する側面の切断加工精度が多少低下しても、前記弾性体の働きで、板状体と透光性部材の接合面に隙間が発生することを有効に防止できる。また、前記合成樹脂層の色調を扉表面の色調と合わすか又はわざと異なった色調に配色し、意匠性に優れたものとすることも可能となる。また、前記弾性を有する合成樹脂層の働きで、板状体の相互に当接する側面の化粧されていない芯材部分の欠点を隠蔽し、美麗に仕上げることが可能となり、外観の仕上がり精度、意匠性にとって大変優れたものとなる。また、前記弾性を有する合成樹脂層として、硬化後弾性を有する接着剤を用いると、板状体と透光性部材の固定が、前記係止具と接着剤の併用となるので、よりいっそう強固な緊結が可能となる。
本発明の実施形態の一例を図面に従って詳細に説明する。図1の(イ)は本発明の採光扉の正面図、(ロ)はそのA−A線断面図、(ハ)はそのB−B線断面図を示す。図2は本発明の係止具の一例を示す断面図、(イ)は単一構造体の例を示し、(ロ)は二重構造体の例を示す。図3は本発明の採光扉の分解図で、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図の要部拡大図を示す。図4は本発明の採光扉の基材としてのフラッシュ芯組材の作製方法を示す説明図である。図5は本発明の採光扉の要部分解斜視図を示す。
図1、2において、本例に示す本発明の採光扉1は、2枚の板状体2が相互に隙間を置いて配置されており、しかも前記隙間を埋めるようにして透光性部材3が設けられている。本例では採光扉1の正面視略中央に縦方向に細長い四角柱形状の透光性部材3が、2枚の板状体2によって左右から挟持されるようにして、それぞれの長手方向側面を当接させて1枚の採光扉1が構成されている。
本例では、透光性部材3の取付位置は、採光扉1の正面視略中央で透光性部材3は採光扉1の高さ方向(縦方向)の全長にわたって1本設けられているが、この構成に限られるものではない。すなわち、前記透光性部材3は1本以外に2本又は3本以上であってもよい。それに対応して前記板状体2は本例で示す左右2枚以外に左右2枚と略中央1枚の計3枚であってもよいし、また、それ以上あってもよい。また、透光性部材3の取付方向は本例で示すような高さ方向(縦方向)であってもよいし、また、幅方向(横方向)であってもよい。また、縦横組み合わせてもよい。また、斜め方向であってもよい。採光扉1のデザイン意匠によって適宜決定できる。
本例に示す板状体2は所定の幅寸法、高さ寸法、厚み寸法を有し、板状体2を構成する基材は、本例では芯材Sで構成された芯組材4(図4参照)である。前記板状体2は内部に空間部Uを有する、いわゆるフラッシュ構造の芯組材4の両面に、表面化粧材Hを張り付けて構成されている。しかし、板状体2を構成する基材としては、このフラッシュ構造の芯組材を基材とする以外に密実構造の基材であってもよいものとする。例えば、合板の無垢、集成材の無垢、木材無垢等を基材としてもよいものとする。
板状体2を構成する表面化粧材Hは、厚み2.5〜9.0mm程度の合板、中比重繊維板等の表面に天然銘木化粧単板や突板を貼着したもの、表面に柄を印刷した塩ビシート、オレフィン樹脂シート等の樹脂化粧シートを前記基材に貼着したもの、表面に柄を印刷した化粧紙を前記基材に貼着したもの等を例示できる。
前記透光性部材3としては、アクリル樹脂成型体、ポリカーボネート樹脂成型体、透明又は半透明の板ガラスを貼り合わせた合わせガラス体、強化ガラス体、網入りガラス体、型板ガラス体等の他、その他の透明又は半透明の合成樹脂成型体等が用いられる。無色のものの他、デザイン意匠を考慮して着色されたものでもよい。
本発明の係止具Kは棒状体からなる細長い形状を有する。本例では、採光扉1の正面視上方に3本及び下方に3本の計6本の係止具Kが用いられている。しかし、この数量、取付位置に限定されるものではない。本例で示すような上方及び下方の2箇所以外に、採光扉1の略中央付近を加えた3箇所であってもよいし、またそれ以上であってもよい。
本例に示す採光扉1では、板状体2の、透光性部材3と接する側の長手側面の所定位置に、所定の数(本例では採光扉1の上方に3個及び下方に3個)だけ取付孔Nが設けられている。取付孔Nの大きさは前記係止具Kより若干小さめに設けられている。また、他方の板状体2の、透光性部材3と接する側の長手側面にも、対応する位置に取付孔Nが設けられている。両者の取付孔Nの大きさはほぼ等しい。また、透光性部材3の対応する位置には、前記係止具Kの断面の大きさより若干大きめの断面寸法を有する貫通孔Tが設けられている。
本発明の採光扉1は前記係止具Kを一方の板状体2の取付孔Nに挿入固定し、透光性部材3の貫通孔Tを利用して係止具Kを貫通孔Tに挿通させ、他端に係止具Kの突出部TSを形成し、該突出部TSが他方の板状体2の取付孔Nに挿入され、2枚の板状体2とその間を埋める透光性部材3を相互に、しっかりと緊結固定されている。また、図示しないが、本発明の採光扉1の他の例として、係止具Kを用いないで板状体2の側面と透光性部材3の側面どうしを接着剤で貼り合わせてもよいものとする。
また、前記板状体2の厚みに対して前記透光性部材3の厚みを若干厚く(約0.1〜0.3mm程度)しておくと、製造工程での品質のバラツキで、板状体2の表面化粧材Hの表面に対して透光性部材3の表面がへこんで、板状体2の側面の端部が露出して、見た目の外観に劣るといった問題点を有効に防止できる。
図2において、本発明の棒状体からなる係止具Kについて詳述する。本発明の係止具Kは細長い棒状体形状を有している。(イ)は単一構造体の例である。材質としては、木材無垢、半硬質の塩ビ押し出し成型体、ウレタン樹脂成型体、ナイロン樹脂成型体、ポリエチレン樹脂成型体等を好適なものとして例示できる。適度な剛性を有するものであれば強度的に優れたものとなり、強度と緊結固定力が十分に確保でき、本発明の係止具Kとして十分に使用できるが、適度な剛性に加えて適度な圧縮弾性を有していると強度以外に、緊結固定力の観点からも、いっそう好適なものとなる。
すなわち、板状体2の芯材Sは木質材料から構成されているので、適度な剛性と弾性を有している。従って、前記係止具Kの断面の大きさが、板状体2に設けた取付孔Nの断面の大きさより若干(約0.1〜0.3mm程度)大きくても、係止具Kが適度な弾性を有しているので、強くたたき込めば挿入でき、そうすることによって、しっかりと緊結固定でき、緊結固定といった観点からよりいっそう好適である。また、前記取付孔Nの断面形状は、前記係止具Kの断面形状と略等しく、前記取付孔N及び前記係止具Kの断面形状として、本例では円形を例示しているが、これに限定されるものではない。その形状は、円形、楕円形、四角形、長方形、三角形、台形、その他の矩形等を好適なものとして例示できる。
また、前記透光性部材3は弾性を有さないので、透光性部材3に設けた貫通孔Tの断面の大きさは、係止具Kの断面の大きさより若干(約0.3〜0.5mm程度)大きくしている。このため係止具Kは前記貫通孔Tを無理なく挿通することができ、透光性部材3の反対側に突出し、突出部TSを形成している。もう一方の板状体2においても、同様にして、前記突出部TSが取付孔Nに挿入され、しっかりと緊結固定することが可能となる。前記貫通孔Tの断面形状と前記係止具Kの断面形状は略等しく、その形状は、円形、楕円形、四角形、長方形、三角形、台形、その他の矩形等を好適なものとして例示できる。
また、図2の(ロ)には本発明の係止具Kの断面構造として二重構造体の例を示す。断面で見て、中央に剛性の大きな芯部K1を有し、その周囲に比較的大きな弾性を有する弾性体からなる周縁部K2が取り巻き構成されている。この芯部K1としては鉄、アルミ、鋼材等の金属材料が好適である。これら以外に硬質の塩ビ樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の剛性と強度の大きな材料が適する。この芯部K1のまわりに、弾性体からなる周縁部K2が形成されている。この材料としては、半硬質の塩ビ樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレン樹脂等が例示できる。これ以外に天然ゴム、ブチルゴム等の合成ゴム等を好適なものとして例示できる。
図2の(ロ)に示す、二重構造体からなる、係止具Kのほうが、単一構造体からなるものよりも、コスト的には多少高価につくが、断面の中央部が剛性の高い材料からなる芯部K1で構成され、係止具Kとしての十分な強度耐久性が確保されており、周縁部K2において、緊結固定の際、必要とされる、弾性体としての働きが確保されているので、強度部材としての機能と弾性部材としての機能の両方を具備し、それぞれの特性を生かしつつ機能するので、係止具Kとしてよりいっそう好適である。
図3、4において、本発明の採光扉1を製造組立する手順工程について、図1の正面図に示す実施形態の例に従って詳述する。以下、板状体2の基材として本例で示すフラッシュ構造の芯組材4を用いた例を示すが、密実構造の基材であっても手順はほぼ同様である。また、フラッシュ構造の芯組材4を基材とした場合は、基材製造工程において、以下に述べる手順をとると製造効率が格段に向上する。
1.縦横の芯材Sを組み合わせ図4に示すような板状体2枚分に相当する芯組材4を作製する。
2.この時、中央の縦芯材S1は左右の縦芯材Sよりも幅寸法を約2倍程度大きくしておく。正確には、2倍の寸法に切断するための鋸道として約3mmを加えた寸法とする。
3.作製された芯組材4を中央の縦芯材S1の中央で切断し、2枚の芯組材4を作製する。この時、2枚の芯組材4の左右2本づつ合計4本の縦芯材Sの幅が略等しくなるように調整する。
4.このようにして作製された2枚の芯組材4の表裏両面に表面化粧材Hを貼着し、高さ寸法及び幅寸法を所定の寸法に加工機で正寸カットし、所定の厚み、幅、高さ寸法を有する2枚の板状体2を作製する。
5.一方、前記板状体2と厚みが若干(約0.1〜0.3mm)大きめで、幅寸法は仕上がりの採光扉のデザインに合致した幅寸法で、高さ寸法は前記板状体2にほぼ等しい寸法を有する透光性部材3を用意する。
6.また、棒状体からなる係止具Kを必要本数だけ用意する。(本例では6本)。
7.前記2枚の板状体2の、透光性部材3と接する側の長手方向側面(高さ方向側面)の所定位置に所定の数の取付孔Nを加工機で穴開け加工する。本例では板状体2の上方に3個及び下方に3個の計6個の取付孔Nを加工する。このとき、取付孔Nの断面形状は前記係止具Kの断面形状に略等しく、取付孔Nの断面の大きさは係止具Kの断面の大きさよりも若干小さくする。(約0.1〜0.3mm程度)。
8.一方、前もって用意された前記透光性部材3の長手方向の側面(高さ方向側面)で、前記取付孔Nに対応する箇所に、透光性部材3の反対側側面に貫通する、貫通孔Tを加工機で加工する。このとき、前記取付孔Nの断面形状と貫通孔Tの断面形状と前記係止具Kの断面形状は、略等しくしておく。さらに、前記貫通孔Tの断面の大きさは前記係止具Kの断面の大きさよりも若干大きめにしておく。(約0.3〜0.5mm程度)。
9.前記2枚の板状体2を相互に隙間をおいて配置し、前記隙間を埋めるようにして前記透光性部材3を2枚の板状体2の間に配置する。
10.棒状体からなる前記係止具Kの一方の端部を前記2枚の板状体2に設けた取付孔Nの片方に挿入する。このとき、係止具Kよりも取付孔Nのほうが断面寸法が若干小さいが、係止具Kが適度な剛性を有する弾性体からなるので、強くたたきこめば挿入でき、しっかりと緊結固定できる。本例では板状体2の上下部分において3本づつ計6本の係止具Kを取り付ける。
11.前もって用意しておいた透光性部材3に設けられた貫通孔Tに前記板状体2の長手側面に取り付けた係止具Kの他端を挿通させ、透光性部材3の他方の側面から突出させ、突出部TSを形成する。
12.他方の板状体2の長手側面に設けられた取付孔Nに前記突出部TSを挿入し、強くたたき込む。このようにして、相互に隙間を置いて配置された2枚の板状体2とその隙間を埋める透光性部材3が、しっかりと緊結固定される。
以上で本発明の採光扉1の製造組立が完了する。
図5において、本発明の採光扉1の要部分解斜視図を示す。本発明の板状体2の透光性部材3と接する側の側面には、不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層Dが設けられ、この層によって被覆されている。さらに、透光性部材3の板状体2と接する側の左右両側面にも不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層Dが設けられ、この層によって被覆されている。本例では、板状体2と透光性部材3の両方に前記合成樹脂層Dが設けられているが、いずれか片方であってもよいものとする。また、その材質はそれぞれ同じものでもよいし、異なっていてもよい。
前記板状体2及び透光性部材3の少なくともいずれか一方の、相互に当接する側面が、不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層Dで被覆されているので、前記板状体2や透光性部材3の相互に当接する側面(本例では長手方向側面)の切断加工精度が多少低下していても、前記弾性を有する合成樹脂層Dの働きで、板状体2と透光性部材3の接合面に隙間が発生することが有効に防止できる。
また、前記不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層Dの働きで、板状体2の、本例では長手側面の化粧されていない芯材部分の欠点を有効に隠蔽し、美麗に仕上げることが可能となる。
また、前記不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層Dの色調を採光扉1の表面化粧材Hの色調と合わすか又はわざと異なった色調に配色し、意匠性に優れたものとすることも可能となる。また、前記不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層Dとして、硬化後弾性を有する接着剤を用いると、板状体2と透光性部材3の固定が、前記係止具Kと接着剤の併用となるので、よりいっそう強固な緊結固定が可能となる。
前記弾性を有する合成樹脂層Dとしては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等を好適なものとして例示できる。これらの樹脂に酸化チタン等の不透明な顔料、その他の着色不透明の顔料を混合したものを用いれば、接着性能付与による強固な緊結固定力、硬化後の不透明性による欠点隠蔽効果、着色効果等が付与できる。しかし上記樹脂として、ここに例示したものに限定されるものではない。不透明で且つ弾性を有するものであれば利用することができる。
(イ)本発明の採光扉の正面図。(ロ)A−A線断面図。(ハ)B−B線断面図。 本発明の係止具の一例を示す断面図。(イ)単一構造体。(ロ)二重構造体。 本発明の採光扉の分解図。(イ)正面図。(ロ)平面図。(ハ)要部拡大図。 本発明の芯組材の作製方法を示す説明図。 本発明の採光扉の要部分解斜視図。 従来構造の採光扉を示す断面図。
符号の説明
1 採光扉
2 板状体
3 透光性部材
4 芯組材
K 係止具
K1 芯部
K2 周縁部
S 芯材
S1 中央の縦芯材
H 表面化粧材
N 取付孔
T 貫通孔
TS 突出部
U 空間部
D 不透明で且つ弾性を有する合性樹脂層
11 従来構造の採光扉
G 額縁
P 開口部

Claims (3)

  1. 相互に隙間を置いて配置された複数枚の板状体と、前記板状体相互の隙間を埋める透光性部材と、前記板状体及び透光性部材を相互に緊結固定する係止具から構成されていることを特徴とする採光扉。
  2. 前記係止具が棒状体からなり、該棒状体からなる係止具の一方の端部が、前記板状体の前記透光性部材と接する側の側面の所定箇所に設けられた取付孔に挿入され、それに対応する前記透光性部材の側面に設けられた貫通孔を、前記係止具が挿通し、他方の側面から突出し、突出部を形成し、他方の板状体の前記透光性部材と接する側の側面で、前記突出部に対応する位置に設けられた取付孔に前記突出部が挿入されることによって、前記複数枚の板状体とその隙間を埋める透光性部材が相互に緊結固定されていることを特徴とする請求項1に記載の採光扉。
  3. 前記板状体及び透光性部材の少なくともいずれか一方の、相互に当接する側面が、不透明で且つ弾性を有する合成樹脂層で被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の採光扉。
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