JP2007138599A - トンネル掘削機の掘削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易化な構造および動作で異形断面のトンネルを掘削できる。
【解決手段】シールド本体11のシールド胴軸心Osを中心として揺動角の範囲で揺動可能な揺動コラム3,3を設け、前記各揺動コラム3,3に、対称位置に配置された2個の回転式カッタ1U,1Dと、回転式カッタ1U,1Dの外周部で回転式カッタ1U,1D間の中間位置に配置された固定式カッタ2とを設け、回転式カッタ1U,1Dの揺動中にトンネルTの湾曲辺部T1に沿って掘削させ、揺動限でコーナー円弧部Tを掘削させ、固定式カッタ2により垂辺部T2の内側を掘削させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、異形断面のトンネルを掘削するトンネル掘削機の掘削装置に関する。
従来、異形断面(ここでは円形断面以外の横断面をいう)のトンネルを掘削するトンネル掘削機の掘削装置は、たとえば特許文献1に示されたものがある。これは、左右のシールド胴軸心周りに回転駆動する回転体に2本の駆動軸を設け、両駆動軸にそれぞれ放射方向に4本のカッタスポークを設けるとともに、これらカッタスポークの駆動軸の取付部を中心に前後に揺動(開閉)させて掘削範囲を拡大縮小可能としたものである。
上記構成により、回転体の回転による駆動軸の回転軌跡の所定の範囲でカッタスポークの拡大と縮小とを繰り返すことにより、たとえば横長の楕円形断面のトンネルを掘削することができる。
特開平1−310093号公報
しかしながら、駆動軸の公転速度とカッタスポークの揺動動作とを同調させる必要があり、実現に困難を伴う。またカッタスポークが駆動軸の取付部で前後に揺動されるため、切羽面の傾斜が変化して凹凸状に形成されるため、切羽面の安定性が悪く、崩壊するおそれがある。また掘削装置が複雑で信頼性が低いという問題があった。
本発明は上記問題点を解決して、簡易化な構造および動作で異形断面のトンネルを掘削でき、信頼性の高いトンネル掘削機の掘削装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、異形断面のトンネルを掘削するトンネル掘削機の掘削装置であって、掘削機本体の前部に、複数の回転式カッタと、これら回転式カッタをそれぞれ掘削機胴部軸心周りに所定の揺動角の範囲で往復揺動可能なカッタ揺動駆動装置とを具備し、前記カッタ揺動駆動装置により前記回転式カッタの外周部をトンネルの外周縁に沿って移動させてトンネルを掘削するように構成したものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、掘削機本体の前部に掘削機胴部軸心周りに揺動自在に支持された揺動支持体を設けるとともに、カッタ揺動駆動装置により前記揺動支持体を往復揺動するように構成し、前記揺動支持体に複数の回転式カッタが支持されたものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、回転式カッタに、回転軸部から放射方向に伸びる複数のカッタスポークを設け、揺動支持体の掘削機胴部軸心に対する対称位置に前記回転式カッタを配置し、前記揺動支持体の前記回転式カッタ間に固定式カッタを設けたものである。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明において、揺動支持体を複数個配置し、前記揺動支持体を互いに連動する連動手段を設けたものである。
請求項5記載の発明は、揺動支持体の揺動中に前記回転式カッタにより異形断面のトンネルの大湾曲部に沿って掘削し、かつ回転式カッタの掘削半径を前記大湾曲部の端部に連続して形成された小湾曲部の半径と同一かまたは近似させることにより、前記揺動支持体の揺動限で前記回転式カッタにより前記小湾曲部を掘削するように構成したものである。
上記請求項1記載の発明によれば、複数の回転式カッタを掘削機胴部軸心周りに所定の揺動角の範囲で揺動させることにより、異形断面のトンネルを容易に掘削することができる。また回転式カッタを往復揺動させるだけですむので、掘削装置の構造を簡易化できる。
請求項2記載の発明によれば、回転式カッタを揺動支持体に設けて、所定角度範囲で揺動させることにより、構造をより簡易化することができ、信頼性の高い掘削装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、回転式カッタにカッタスポークを設けることにより、掘削面が重複する部分があっても、回転を制御することでカッタスポークの干渉を避けることができるので、回転式カッタの配置の自由度を向上させることができる。また揺動支持体の対称位置に回転式カッタを配置することにより、揺動支持体の重量バランスと掘削反力のバランスが均等になり、安定した構造で安定した掘削が可能となる。さらに揺動支持体に固定式カッタを設けることにより、回転式カッタで掘削できない部分を掘削することができ、異形断面のトンネル全体にわたって効率よく掘削することができる。
請求項4記載の発明によれば、複数の揺動支持体を配置することで、より大きい異形断面のトンネルを掘削できるとともに、揺動支持体を連動させることで、回転式カッタを安定して揺動させることが可能となり、掘削を安定して行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、回転式カッタの掘削半径を、小湾曲部と同一かまたは近似させて、揺動支持体の揺動中に前記回転式カッタにより大湾曲部に沿って掘削し、揺動支持体の揺動限で前記小湾曲部を掘削するので、異形断面のトンネルを効率よく掘削することができ、複雑な形状のトンネルも容易に掘削可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
このトンネル掘削機は、シールド掘進機であり、ここで示す方向(左方向、右方向など)または側(左側、右側)などは、すべてシールド掘進機が掘削方向前方に向いた姿勢における方向をいう。
(異形断面のトンネル)
シールド掘進機により、図1(a)に示す2つの小判型で縦長の長円部Tpが、それぞれの側部を一部重複して左右に並設された左右対称の異形断面の掘削トンネル(トンネル)Tを形成し、掘削トンネルT内に、シールド掘進機の後部で覆工体であるセグメントSを組み立てて図1(c)に示す覆工体トンネルTsを形成するもので、ここで覆工体トンネルTsは組み立てられたセグメントSの外形をいう。
前記掘削トンネルTは、2つの長円部軸心Ot,Otを有し、上辺および下辺で左右両側にそれぞれ配された4つの湾曲辺部(大湾曲部)T1と、左辺および右辺にそれぞれ配された直線状の2つの垂辺部T2と、湾曲辺部T1と垂辺部T2とを接続する4つのコーナー円弧部(小湾曲部)T3と、上辺および下辺で左右の湾曲辺部T1を互いに接続する2つの湾曲凹状の接続凹部T4とで構成されている。そして4つの湾曲辺部T1はそれぞれ長円部軸心Otを中心とする湾曲辺半径R1の円弧状で、またコーナー円弧部T3は湾曲辺半径R1より短いコーナー円弧半径R3に形成されている。さらに凹状の接続辺部T4は、コーナー円弧半径R2よりさらに短い接続辺半径R4に形成されている。また縦長の長円形面Tpが一部重複されることで、2つの長円部軸心Ot,Ot間の距離:Lは、湾曲辺半径R1の2倍より小さく[L<(2×R1)]設定されている。
また図1(c)に示すように、覆工体トンネルTsは、湾曲辺部T1、垂辺部T2、コーナー円弧部T3、接続辺部T4にそれぞれ対応する湾曲辺部t1、垂辺部t2、コーナー円弧部t3、接続辺部t4を有して、掘削トンネルTよりわずかに小さい略同一形状であるが、湾曲辺部t1がコーナー円弧部t3に連続する湾曲部と水平部とで構成されている点で若干相違している。
(掘削装置5の概略)
本発明に係る掘削装置5は、図1(b)に示すように、前記掘削トンネルTを、左右2組で上下一対の回転式カッタ1U,1D,1U,1Dと、左右両側に配置された固定式カッタ2,2とを用いて掘削するもので、左右の長円形部Tpにそれぞれ対応する長円胴部12R,12Lにそれぞれ上下一対の回転式カッタ1U,1Dと1個の固定式カッタ2が対称位置に配置されている。そして、回転式カッタ1U,1Dは、前記コーナー円弧半径R3に同一かまたは近似する掘削半径にそれぞれ形成されている。シールド本体(掘削機本体)11の前部には、前記長円部軸心Ot,Otと同軸上となるシールド胴軸心Os,Osを中心に所定の揺動角θの範囲で揺動可能な揺動コラム(揺動支持体)3,3が配置され、各揺動コラム3,3に回転式カッタ1U,1Dと固定式カッタ2とがそれぞれ配置されている。そして図1(c)に示すように、これら揺動コラム3,3を揺動角θの範囲で揺動させることにより、各回転式カッタ1U,1Dおよび固定式カッタ2の掘削範囲をそれぞれ掘削させて、掘削トンネルTの全体を掘削することができる。
(シールド掘進機)
このシールド掘進機は、図2〜図5に示すように、前部に掘削装置5が配置されたシールド本体11に、屈曲ジャッキ13により傾動自在に連結された前胴12Aと後胴12Bとが具備され、前胴12Aと後胴12Bには、異形断面のトンネルTの長円部Tpの内面に沿う長円胴部12R,12Lがそれぞれ形成されている。そして前胴12Aには、掘削装置5により掘削された土砂を搬出するスクリュー式排土装置14,14が設けられ、また後胴12Bには、覆工体であるセグメントSを覆工体トンネルTsに沿って組み立てるエレクタ装置15と、組み立てられたセグメントSを反力受けとしてシールド本体11を前進させる推進ジャッキ16が周方向所定間隔ごとに設けられている。図6において、Pは組み立てられたセグメントSを支持するために、中央部に立設された支保工用支柱である。
(掘削装置5の詳細)
図2,図3に示すように、前胴12Aの前部には前記排土装置14が貫設された圧力隔壁17が配置され、この圧力隔壁17により切羽面の崩壊土圧を支持する圧力室18と大気室19とが区画されている。前記圧力隔壁17には、左右のシールド胴軸心Os上にそれぞれ形成された左右の開口部に揺動コラム3,3がそれぞれ旋回軸受21を介して回動自在に支持されている。そして大気室19側に設けられた揺動駆動装置4により、揺動コラム3,3をそれぞれ所定の揺動角θの範囲で往復揺動するように構成されている。これら揺動コラム3,3は、それぞれ二つの分割体が接合されて正面視が円形の筒体形に形成されており、3aは前記分割体の連結部を示す。
前記揺動駆動装置4は、図4,図5に示すように、上下一対の連動リンク(連動手段)22U,22Dと4本の揺動ジャッキ23RU,23RD,23LU,23LDとで構成されている。前記連動リンク22U,22Dは、揺動コラム3,3の背面の上下位置に互いに平行に配置され、両端部が連結ピンを介して回動自在に連結されて、左右の揺動コラム3,3を同一方向に同一の速度で揺動するように構成される。また、前胴12Aの左側壁と右側壁にそれぞれ取付部材23aを介して上下一対で左右2組の揺動ジャッキ23RU,23RD,23LU,23LDが上下回動自在に支持され、上の揺動ジャッキ23RU,23LUの出力ロッドが上の連動リンク22Uの中央部に連結され、下の揺動ジャッキ23RD,23LDの出力ロッドが下の連動リンク22Dの中央部に連結されている。したがって、対角線上に位置する左上および右下の揺動ジャッキ23LU,22RDと、左下および右上の揺動ジャッキ23LD,22RUとを交互に進展・収縮させることで、連動リンク22U,22Dを介して左右の揺動コラム3,3を所定の揺動角θの範囲で連動して往復揺動させることができる。
なお、連動手段を機械式の連動リンク22U,22Dに代えて、揺動コラム3,3の揺動角θを検出する角度検出器の検出値に基づいて対角線上の揺動ジャッキ23LU,22RDと23LD,22RUの伸縮量を制御する電気的制御装置により構成することもできる。
図4に示すように、前記揺動コラム3,3の前面の外周部で上下の180°対称位置にカッタ支持部24U,24Dがそれぞれ設けられ、これらカッタ支持部24U,24Dには、回転式カッタ1U,1Dの回転軸部25U,25Dが軸受を介してカッタ軸心Oc,Ocを中心にそれぞれ回転自在に支持されている。また図4,図5に示すように、回転式カッタ1U,1Dのカッタ駆動装置26U,26Dは、前記回転軸部25U,25Dの後端部周囲に取り付けられたリングギヤ26aと、リングギヤ26aに噛合された複数のピニオン26bと、揺動コラム3,3に設けられて前記ピニオン26bをそれぞれ回転駆動するカッタ駆動モータ26cとで構成される。
前記回転軸部25U,25Dの前端部に設けられたセンター部材28には、図2に示すように、センタービット28aが設けられるとともに、センター部材28からそれぞれ等角度ごとに放射方向に伸びる複数本(図では90°ごとに4本)のカッタスポーク27が設けられて回転式カッタ1U,1Dのヘッド部が構成されている。各カッタスポーク27にはそれぞれ多数の掘削ビット27aが取り付けられている。
また前記カッタスポーク27の長さにより決定される回転式カッタ1U,1Dの掘削半径は、前述のように、コーナー円弧部T3のコーナー半径R3に同一かまたは近似するように設定され、回転式カッタ1U,1Dは外側へのいずれか一方の揺動限でコーナー円弧部T3を掘削する。また上の回転式カッタ1Uと下の回転式カッタ1Dは、掘削面の一部が前後に重なるように配置されており、上の回転式カッタ1Uの回転軸部25Uは、下の回転式カッタ1Dの回転軸部25Dより前方に突出するように長く形成され、上の回転式カッタ1Uが前面側に配置されるとともに下の回転式カッタ1Dが背面側に配置され、上下の回転式カッタ1U,1Dが互いに干渉しないように前後に位置ずれして配置されている。
さらに前記揺動コラム3の前面には、回転式カッタ1U,1D間の周方向の中間の外周位置に、スポーク状で複数の掘削ビット2aを有する1本の固定式カッタ2が外周側に突設され、固定式カッタ2により垂辺部T2の内側を掘削するように構成されている。
(掘削動作)
図7(a)(b)に示すように、上の回転式カッタ1Uが左側の一方の揺動限から、対角線上に位置する左上、右下の揺動ジャッキ23LU,22RDを進展させると同時に、左下、右上の揺動ジャッキ23LD,22RUを収縮させることにより、上下の連動リンク22U,22Dを介して両揺動コラム3,3を同期して時計方向にそれぞれ揺動させ、図8(a)(b)に示す中間位置を経て図9(a)(b)に示す他方の揺動限まで揺動される。
これにより、各回転式カッタ1U,1Dのカッタスポーク27の端部を各湾曲辺部T1に沿ってそれぞれ移動させて掘削し、左右の固定式カッタ2を左右の垂辺部T2の内側をそれぞれ移動させて掘削する。さらに回転式カッタ1U,1Dが他方の揺動限に達すると、対角線上の右上の回転式カッタ1Uと左下の回転式カッタ1Dとにより、右上と左下の両コーナー円弧部T3をそれぞれ掘削する。
次いで、図9(a)(b)に示す他方の揺動限から、左上、右下の揺動ジャッキ23LU,22RDを収縮させると同時に、左下、右上の揺動ジャッキ23LD,22RUを進展させることにより、上下の連動リンク22U,22Dを介して揺動コラム3,3を反時計方向にそれぞれ揺動させる。
これにより各回転式カッタ1U,1Dのカッタスポーク27の端部を各湾曲辺部T1に沿ってそれぞれ移動させて掘削し、さらに左右の固定式カッタ2により左右の垂辺部T2の内側をそれぞれ移動させて掘削する。さらに回転式カッタ1U,1Dが図7(a)(b)に示す一方の揺動限で、対角線上の左上の回転式カッタ1Uと右下の回転式カッタ1Dとで左上と右下の両コーナー円弧部T3をそれぞれ掘削する。
これにより、異形断面の掘削トンネルTを全面にわたって効率よく掘削し、掘削された土砂などは、圧力室18から排土装置14により大気室19に排出される。そして後胴12B内では、シールド本体11の内面形状に沿ってセグメントSが組み立てられて覆工体トンネルTsが形成され、組み立てられたセグメントSを反力受けとして推進ジャッキ16によりシールド本体11が推進される。なお、掘削トンネルT内で覆工体トンネルTsより外側に形成された空洞部分には、必要に応じて裏込め剤などが注入される。
上記実施の形態によれば、複数の回転式カッタ1U,1Dを揺動角θの範囲で揺動させて、カッタスポーク27の端部を湾曲辺部T1に沿って移動させ掘削するので、異形断面の掘削トンネルTを容易に掘削することができる。また回転式カッタ1U,1Dを揺動角θの範囲で揺動させるだけですむので、掘削装置5の構造を簡易化できて信頼性を確保することができる。
また回転式カッタ1U,1Dを揺動コラム3,3に設けて、揺動コラム3,3を揺動角θの範囲で揺動させることにより、掘削装置5の構造をさらに簡易化することができ、信頼性の高い掘削装置5を提供することができる。
さらに、揺動コラム3,3のシールド胴軸心Osに対する対称位置に回転式カッタ1U,1Dを配置することで、揺動コラム3,3の重量バランスと掘削反力のバランスを均等にできて安定した構造とし、安定した掘削が可能となる。さらに揺動コラム3,3に固定式カッタ2を設けることにより、回転式カッタ1U,1Dで掘削できない部分を掘削することができ、異形断面の掘削トンネルTの全体にわたって効率よく掘削することができる。
さらにまた、シールド本体11の前部に長円部12R,12Lに対応して揺動コラム3,3を配置することにより、より大きい異形断面の掘削トンネルTを掘削できるとともに、連動リンク22R,22Lにより揺動コラム3,3を連動させることで、回転式カッタ1U,1Dの安定した揺動動作が可能となり、掘削を安定して行うことができる。
また回転式カッタ1U,1Dの掘削半径を、掘削トンネルTのコーナー円弧部T3の半径と一致または近似させておき、揺動限に位置する回転式カッタ1U,1Dによりコーナー円弧部T3を掘削することで、異形断面の掘削トンネルTを効率よく掘削でき、余分な掘削部をできるだけ少なくすることができる。これにより、余掘り部分の崩壊を防止でき、また余掘り部分への薬剤注入を不要にすることができる。
(掘削装置の変形例1)
なお、上記スポーク型のカッタヘッド31に代えて、図10に示すように、円形面板に掘削ビットと土砂取り込み口を設けた面板型の回転式カッタ41U,41Dであってもよい。
またスポーク型や面板型にかかわらず、回転式カッタと固定式カッタの個数と配置位置は、掘削トンネルTや覆工体トンネルTsの断面形状に合わせて任意に変更することができる。
(掘削装置の変形例2)
実施の形態1では、回転式カッタ1U,1Dのカッタスポーク27を前後に位置ずれして配置したが、カッタスポーク27の回転を干渉しないように制御することにより、図11に示すように、同一の掘削面に配置してもよい。これにより、切羽面を同一平面に形成できて掘削反力によりシールド掘進機に負荷されるモーメントを減少させ、シールド本体11の姿勢制御を容易に行うことができる。
[実施の形態2]
図12に示すように、実施の形態1のシールド本体11の左右の長円胴部12R,12Lを分割し、縦長(または横置きとして横長)の異形断面を掘削するように構成したもので、揺動コラム3の左右両側にそれぞれ固定式カッタ2を設けている。ここで、実施の形態1の揺動コラム3,3の連動リンク22R,22D以外、他の構成部材とその動作が同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
本発明に係るシールド掘進機の掘削装置の実施の形態1における掘削状態の説明図で、(a)は異形断面のトンネルを説明する横断面図、(b)は掘削装置の掘削動作を説明する正面図、(c)は回転式カッタおよび固定式カッタによる掘削範囲を示すトンネルの縦断面図である。 同シールド掘進機の正面図である。 同シールド掘進機の胴部を示す縦断面図である。 図3に示すA−A部拡大図である。 図3に示すA−A断面図である。 図3に示すB−B断面図である。 掘削装置の揺動動作の一方の揺動限における説明図で、(a)は正面図、(b)は図3に示すA−A断面図である。 掘削装置の揺動動作の中間位置における説明図で、(a)は正面図、(b)は図3に示すA−A断面図である。 掘削装置の揺動動作の他方の揺動限における説明図で、(a)は正面図、(b)は図3に示すA−A断面図である。 掘削装置の変形例を示す正面図である。 掘削装置の他の変形例を示す胴部の部分縦断面図である。 本発明に係るシールド掘進機の掘削装置の実施の形態2を示し、掘削装置の正面図である。
符号の説明
Ot 長円部軸心
Os シールド胴軸心
Oc カッタ軸心
T 掘削トンネル
Ts 覆工体トンネル
Tp 長円部
T1 円弧辺部
R1 円弧辺半径
T2 垂辺部
T3 コーナー円弧部
R3 コーナー円弧半径
T4 接続辺部
1U,1D 回転式カッタ
2 固定式カッタ
3 揺動コラム(揺動支持体)
4 揺動駆動装置
5 掘削装置
11 シールド本体
12A 前胴
12B 後胴
12R,12L 長円胴部
17 圧力隔壁
21 旋回軸受
22 連動リンク
23RU,24RD,23LU,24LD 揺動ジャッキ
24U,24D カッタ支持部
25U,25D 回転軸部
26U,26D カッタ駆動装置
27 カッタスポーク
41U,41D 回転式カッタ

Claims (5)

  1. 異形断面のトンネルを掘削するトンネル掘削機の掘削装置であって、
    掘削機本体の前部に、複数の回転式カッタと、これら回転式カッタをそれぞれ掘削機胴部軸心周りに所定の揺動角の範囲で往復揺動可能なカッタ揺動駆動装置とを具備し、
    前記カッタ揺動駆動装置により前記回転式カッタの外周部をトンネルの外周縁に沿って移動させてトンネルを掘削するように構成した
    トンネル掘削機の掘削装置。
  2. 掘削機本体の前部に掘削機胴部軸心周りに揺動自在に支持された揺動支持体を設けるとともに、カッタ揺動駆動装置により前記揺動支持体を往復揺動するように構成し、
    前記揺動支持体に複数の回転式カッタが支持された
    請求項1記載のトンネル掘削機の掘削装置。
  3. 回転式カッタに、回転軸部から放射方向に伸びる複数のカッタスポークを設け、
    揺動支持体の掘削機胴部軸心に対する対称位置に前記回転式カッタを配置し、
    前記揺動支持体の前記回転式カッタ間に固定式カッタを設けた
    請求項2記載のトンネル掘削機の掘削装置。
  4. 揺動支持体を複数個配置し、
    前記揺動支持体を互いに連動する連動手段を設けた
    請求項2または3記載のトンネル掘削機の掘削装置。
  5. 揺動支持体の揺動中に前記回転式カッタにより異形断面のトンネルの大湾曲部に沿って掘削し、かつ回転式カッタの掘削半径を前記大湾曲部の端部に連続して形成された小湾曲部の半径と同一かまたは近似させることにより、前記揺動支持体の揺動限で前記回転式カッタにより前記小湾曲部を掘削するように構成した
    請求項2乃至4のいずれかに記載のトンネル掘削機の掘削装置。
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