JP2007137320A - 開通方向確認装置、転てつ機用回路および転てつ機 - Google Patents

開通方向確認装置、転てつ機用回路および転てつ機 Download PDF

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Abstract

【課題】複数台接続時の設置作業や配線作業を簡素化し、また複数台の中で故障の生じたものを特定可能な転てつ機を提供する。
【解決手段】子転てつ機10bは、自転てつ機がリレー室30から入力された転換指令の示す方向に開通しているときその開通方向を示すKR出力を後段の親転てつ機10aに出力する。親転てつ機10aは、自転てつ機がリレー室30から入力された転換指令の示す方向に開通し、かつこの開通方向と子転てつ機10bから入力されているKR出力の示す開通方向とが一致するとき、KR出力部15aからKRリレー34にその開通方向を示すKR出力を出力する。各転てつ機のフェールセーフCPU11a、11bは自転てつ機の故障を自己診断してモニタリングする。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道線路の行き先を切り替える転てつ機の開通方向を確認する開通方向確認装置およびこれを含む転てつ機に関する。
転てつ機は、単独で動作させるほか、複数を連携させて動作させる場合がある。たとえば、上り線路と下り線路との間で列車を入れ替える場合には、上り線路から列車を送り出すための転てつ機とこの列車を受け入れる下り線路側の転てつ機とを連動させることで列車の脱線が起きないようにしている。
図3は、2台接続で転てつ機を使用する場合の接続構成を示している。第1転てつ機100aおよび第2転てつ機100bは転てつ制御リレー101a、101bと、回路制御器102a、102bと図示省略のモータとをそれぞれ備えている。
2台接続された転てつ機100a、100bの動作はリレー室110で管理される。リレー室110から各転てつ機100a、100bの転てつ制御リレー101a、101bには制御ケーブル103a、103bが並列に接続されており、定位転換または反位転換を指示する転換指令がこれらの制御ケーブル103a、103bを通じて各転てつ制御リレー101a、101bに入力される。
たとえば、転てつ機100a、100bを反位から定位に転換するときは、定位転換を示す所定の電圧が制御ケーブル103a、103bを通じて各転てつ制御リレー101a、101bのコイルに印加される。これにより、転てつ制御リレー101a、101bの接点が定位側に動作し、各転てつ機100a、100bは、反位から定位に転換するように図示省略のモータに上記の接点を介してモータ電源が供給されて転換動作を始める。
転てつ機100a、100bが定位開通すると、モータにつながっている回路制御器102a、102bの接点が開放し、各モータへの電流が遮断されて転換動作が停止するようになっている。定位から反位に転換する場合も同様の動作が行なわれる。
リレー室110で2台接続された転てつ機100a、100bの開通方向を確認して表示するために、リレー室110から表示電源111が第1転てつ機100aへ出力される。転てつ機100a、100bどうしの間では、表示電源111を流すための信号線は、定位開通を確認する際に使用する定位用の信号線114と、反位開通を確認する際に使用する反位用の信号線115とに分けて配線されている。
転てつ機100a、100bが転換指令どおりに定位開通している場合は、リレー室110から第1転てつ機100aに入力された表示電源111が定位用の信号線114を通じて第1転てつ機100aと第2転てつ機100bとをそれぞれの制御リレー101a、101bおよび回路制御器102a、102bを通って縫うように流れてリレー室110のKRリレー112に開通表示信号113として戻ってくる。一方、転てつ機100a、100bが転換指令どおりに反位開通している場合は、表示電源111が反位用の信号線115を通じて第1転てつ機100aと第2転てつ機100bとをそれぞれの制御リレー101a、101bおよび回路制御器102a、102bを通って縫うように流れてリレー室110のKRリレー112に開通表示信号113として戻ってくるようになっている。
開通表示信号113は、極性の反転によって定位開通と反位開通とを区別して表わしており、定位にも反位にも開通していないことは、KRリレー112に開通表示信号113の入力がないことで確認される。
「鉄道技術者のための電気概論 信号シリーズ4」,社団法人日本鉄道電気技術協会,平成4年5月10日,p.47―52
通常、転てつ機は、表示電源を入力し、極性を有する開通表示信号を出力するという単独使用を前提とした内部配線で出荷される。このため、転てつ機を複数台接続して使用する場合には、上記のような各転てつ機の内部配線を複数台接続されている中のそれぞれの位置に合うように現場で変更しなければならず、その配線変更が複雑なため、配線間違いが生じやすく、設置に多くの手間と時間を要するという問題があった。
また、複数台接続された転てつ機と転てつ機との間では、定位用の信号線と反位用の信号線とを独立に配線しなければならず、多数の配線を敷設しなければならなかった。
さらに、開通方向の確認はリレー室にあるKRリレーで行っており、このKRリレーおよび複数の転てつ機を縫うようにして開通表示用の信号を流すので、いずれかの転てつ機に故障が生じると、故障した転てつ機より後段には開通表示用の信号が供給されなくなり、どの転てつ機で故障が生じているのかを容易に特定することができず、復旧に長い時間を要してしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり(1)複数台接続時の設置作業や配線作業を簡素化すること、(2)複数台の中で故障の生じた転てつ機を特定することができる開通方向確認装置、転てつ機用回路および転てつ機を提供することを目的としている。
請求項1に係わる発明は、複数の転てつ機を連動させる際に多段接続して使用し、定位転換または反位転換を指示する転換指令の示す方向に転てつ機が開通しているか否かを確認する開通方向確認装置であって、
情報処理手段(11)と、
転換指令が入力される転換指令入力手段(14)と、
前段の装置から転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示す開通情報が入力される開通情報入力手段(16)と、
転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示す開通情報を後段の装置に出力するための開通情報出力手段(15)とを備え、
前記情報処理手段(11)が、
自装置の管理する転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを所定の検出部(13)から入力される検出信号に基づいて確認する確認処理と、
この確認処理の確認結果と前記開通情報入力手段(16)から入力されている前記開通情報とが共に前記転換指令入力手段(14)から入力された転換指令の示す方向への開通を示しているとき、前記転換指令の示す方向への開通を示す開通情報を前記開通情報出力手段(15)に出力させる出力制御処理
とを実行する
ことを特徴とする開通方向確認装置である。
上記発明によれば、開通方向確認装置は多段接続して使用され、各段の装置は、自装置の管理する転てつ機が転換指示どおりに開通しているか否かを自ら確認する。また、前段の装置から開通の有無および開通方向を示す開通情報を受け取る。そして、自装置と自装置より前段の装置とが共に転換指令どおりに開通していることを確認したとき、転換指令の示す方向への開通を示す開通情報を後段の装置に出力する。したがって、最も後段の装置が出力する開通情報は、複数台接続されたすべての転てつ機が転換指令どおりに開通していることを表示する。
また、自装置と自装置より前段の装置とが共に転換指令どおりに開通していることを情報処理手段(11)による情報処理で確認するので、後段に出力する開通情報の信号形式が定位と反位とを個別に配線するものに限定されなくなり、装置間の配線本数が低減可能になる。さらに、転てつ機を単独使用する場合と複数台接続する場合との切り替えや、多段接続の中の接続位置に応じた細部の切り替えは、設定スイッチなどで情報処理手段(11)の処理内容を選択するだけで可能になり、内部配線の変更作業が不要になる。
開通情報は、定位開通と反位開通と非開通とを区別して認識可能なものであれば、その信号形式は問わない。これらの3値をディジタル情報として伝送するものであってもよい。また、極性の反転により定位開通と反位開通とを区別し、かつ非開通を無信号で表わす従来と同様の信号形式にすれば、現用の周辺装置との互換性が維持される。
なお、複数台接続の中のどの位置に接続されているかによって動作条件を設定変更し得るように構成するとよい。たとえば、親機と子機に分類し、最も後段の装置(親機)とその他の装置(子機)とで開通情報を出力する際の信号形式を変更可能に構成し、親機からは従来の信号形式で開通情報を出力し、子機はディジタル情報で開通情報を出力するように切り替えてもよい。また、最も前段の子機は、さらに前段からの開通情報の入力がないので、自装置が転換指令どおりに開通していることの確認を持って、転換指令どおりの開通を示す開通情報を後段に出力するように構成するとよい。
請求項2に係わる発明は、前記開通情報は、転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示す代わりに、転換指令の示す方向に開通しているか否かを示す
ことを特徴とする請求項1に記載の開通方向確認装置である。
上記発明によれば、開通情報は、転換指令どおりに開通しているか否かを表わすだけで開通方向そのものを表わしていない。しかし、各転てつ機には同じ転換指令が入力されているので、転換指令どおりに開通していることが分かれば、その開通方向が特定される。すなわち、転換指令どおりに開通しているか否かを確認する目的においては、後段の装置に送る開通情報は2値の情報で済む。
なお、転換指示と反対方向に開通している状態と非開通(転換途中)の状態とを後段の装置が区別して認識する必要のある場合には、開通情報として、転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示すものを使用することになる。たとえば、最終段の転てつ機からリレー室へのKR出力は、転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示す信号を使用するとよい。
請求項3に係わる発明は、前記情報処理手段(11)が、フェールセーフCPUである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の開通方向確認装置である。
上記発明によれば、フェールセーフCPUを使用することで高い信頼性が確保される。
請求項4に係わる発明は、自己診断機能を有する
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の開通方向確認装置である。
上記発明によれば、自装置に故障が生じているか否か等が情報処理手段(11)によって自己診断される。診断対象には、たとえば、情報処理手段(11)自身のほか、転換指令入力手段(14)、開通情報入力手段(16)、開通情報出力手段(15)、検出部(13)、モータ(12)など関連するすべての部品を含めることができる。
請求項5に係わる発明は、自装置の管理する転てつ機の転換動作を前記情報処理手段(11)が前記転換指令入力手段(14)から入力される転換指令に従って制御する機能を請求項1または2に記載の開通方向確認装置に付加した転てつ機用回路である。
上記発明によれば、情報処理手段を用いて転てつ機の転換動作が制御される。回路の共通化により、全体として回路が小型化され、これを収容する転てつ機自体の小型化も可能になる。
請求項6に係わる発明は、請求項1、2、3または4に記載の開通方向確認装置もしくは請求項5に記載の転てつ機用回路を備えた転てつ機である。
本発明に係わる開通方向確認装置およびこれを備えた転てつ機によれば、自装置と自装置より前段の装置とが共に転換指令どおりに開通していることを情報処理手段による情報処理で確認するので、後段に出力する開通情報の信号形式が定位と反位とを個別に配線するものに限定されなくなり、装置間の配線本数を少なくすることができる。
また、転てつ機を単独使用する場合と複数台接続する場合との切り替えや、多段接続の中の接続位置に応じた細部の切り替えは、設定スイッチなどで情報処理手段の処理内容を選択するだけで可能になる。これにより、従来必須であった現場での内部配線の変更作業が不要になり、複数台接続時の作業内容が簡素化され、短時間で設置することが可能になる。
情報処理手段としてフェールセーフCPUを使用するものでは、高い信頼性を確保することができる。
故障が生じているか否かを開通方向確認装置が自己診断するものでは、それぞれの装置で故障の有無を検査するので、複数台接続した場合でも故障の発生した転てつ機を容易に特定でき、復旧に要する作業時間を短縮することができる。
転てつ機の転換動作を開通方向確認装置が有する情報処理手段を用いて制御する転てつ機用回路では、全体として回路が小型化され、これを収容する転てつ機自体の小型化が可能になる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる開通方向確認装置を含む転てつ機の回路構成およびこれを複数台接続したときの接続構成の一例を示している。同図は、2台接続での使用例であり、前段に子機としての子転てつ機10bが、後段に親機としての親転てつ機10aが接続されている。
親転てつ機10aは、当該転てつ機の動作を統括制御する情報処理手段としてのフェールセーフCPU(中央処理装置)11aを備えている。フェールセーフCPU11aには、転換動作の動力源となるモータ12aと、位置センサ13aと、転換指令入力手段としてのW入力部14aと、開通情報出力手段としてのKR出力部15aと、子転てつ機の開通情報入力手段としての子KR入力部16aとが接続されている。
同様に子転てつ機10bは、フェールセーフCPU11bと、モータ12bと、位置センサ13bと、W入力部14bと、KR出力部15bとを有しているが、子KR入力部は備えていない。なお、子転てつ機10bと親転てつ機10aとを同一構成にし、かつ親機と子機とを切替可能にし、子機として使用する場合に子KR入力手段が不使用になるようにしてもよい。
各モータ12a、12bには、転てつ機10a、10bの動作を管理するリレー室30から図示省略したモータ電源が供給される。フェールセーフCPU11a、11bはそれぞれモータ12a、12bに対して回転方向や回転速度を指示する駆動信号を出力してこれらの動作を制御する機能を果たす。
位置センサ13a、13bは、対応する転てつ機10a、10bが定位開通と反位開通と非開通(転換途中の位置)のいずれにあるかを検出するセンサである。
リレー室30から各転てつ機10a、10bのW入力部14a、14bには制御ケーブル31a、31bがそれぞれ接続されている。定位転換または反位転換を指示する転換指令がこれらの制御ケーブル31a、31bおよびW入力部14a、14bを通じてリレー室30から各転てつ機10a、10bに送られ、それぞれのフェールセーフCPU11a、11bに取り込まれるようになっている。
また、リレー室30から各転てつ機10a、10bのKR出力部15a、15bには表示電源32a、32bがそれぞれ接続されている。表示電源32a、32bは、リレー室30で転てつ機10a、10bの開通方向を確認するために出力される。ここでは、表示電源32a、32bを常時出力するようになっている。
子転てつ機10bのKR出力部15bと親転てつ機10aの子KR入力部16aとは中継ケーブル33で接続されており、KR出力部15bから出力されるKR出力は中継ケーブル33を通じて子KR入力部16aに入力される。W入力部14a、14bや子KR入力部16aは、該当の信号を照査入力方式でフェールセーフCPU11aに入力するようになっている。これにより、入力データの信頼性・安全性が確保される。また、親転てつ機10aのKR出力部15aとリレー室30のKRリレー34とは表示ケーブル35で接続されている。KR出力部15aから出力されるKR出力は表示ケーブル35を通じてKRリレー34に入力されるようになっている。
KR出力は、定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを表わした開通情報である。ここでは、親機・子機ともにKR出力は、定位開通の場合と反位開通の場合とで極性の反転する電圧信号であり、出力が無いことにより、非開通を表わすようになっている。
次に、2台接続された転てつ機10a、10bが転換指令を受けた際の動作を説明する。リレー室30から制御ケーブル31a、31bを通じて各転てつ機10a、10bのW入力部14a、14bに定位転換を示す所定の電圧が転換指令として印加されると、各フェールセーフCPU11a、11bは、定位転換する方向への回転指令をモータ12a、12bに与えて、転換動作を開始させる。その後、位置センサ13a、13bから定位開通の検知を示す検知信号が入力されると、フェールセーフCPU11a、11bは自転てつ機のモータ12a、12bを停止させて転換動作を完了する。
リレー室30から反位転換を指示する転換指令を受けたときは、各フェールセーフCPU11a、11bは、反位転換する方向への回転指令をモータ12a、12bに与えて転換動作を開始させる。その後、位置センサ13a、13bから反位開通の検知を示す検知信号が入力されると、各フェールセーフCPU11a、11bはそれぞれ自転てつ機のモータ12a、12bを停止させて転換動作を完了する。
次に、開通方向の表示動作について説明する。
子転てつ機10bのフェールセーフCPU11bは、以下の動作を継続実行する。位置センサ13bから定位開通または反位開通を示す検出信号が入力されているか否かをチェックする。定位開通または反位開通が検知されているときはその検知された開通方向が転換指令で指示された方向と一致するか否かを調べる。一致するときはその開通方向を示すKR出力をKR出力部15bから親転てつ機10aの子KR入力部16aへ出力する。
親転てつ機10aのフェールセーフCPU11aは、以下の動作を継続実行する。位置センサ13aから定位開通または反位開通を示す検出信号が入力されているか否かをチェックする。定位開通または反位開通が検知されているときはその検知された開通方向が転換指令で指示された方向と一致するか否かを調べる。これらが一致しているときは自転てつ機が転換指令どおりに開通したことを確認する。
さらに、子KR入力部16aに子転てつ機10bからKR出力が入力されているか否かを調べる。そして、自転てつ機が転換指令どおりに開通し、かつこれと同一方向の開通を示すKR出力が子KR入力部16aに入力されているとき、フェールセーフCPU11aはその開通方向を示すKR出力をKR出力部15aを通じてリレー室30のKRリレー34に出力する。
したがって、子転てつ機10bと親転てつ機10aの開通方向が共に転換指令の示す方向と一致したときのみリレー室30のKRリレー34にその開通方向が表示される。ここでは、表示電源32a、32bを常時出力しているので、親転てつ機10aと子転てつ機10bが正常に転換動作を完了して開通したとき、KRリレー34に開通方向が表示される。
なお、各転てつ機10a、10bは、始動時に入力された転換指令の内容をフラッシュメモリなどの不揮発メモリに記憶し、転換指令と位置センサ13a、13bの検知した開通方向との一致をこの不揮発メモリに記憶されている転換指令を参照して判断するようになっている。
図2は、3台接続時の構成を示している。最も後段の親転てつ機50aと、中段の第1子転てつ機50bと、最も前段の第2子転てつ機50cの3台が多段接続されている。親転てつ機50aは図1の親転てつ機10aと、第2子転てつ機50cは図1の子転てつ機10bとそれぞれ同一構成である。また第1子転てつ機50bは、子転てつ機10bに子KR入力部56bを付加した構成になっている。4台以上の構成にするときは、親転てつ機50aと第2子転てつ機50cとの間に接続する第1子転てつ機50bを増やせばよい。
リレー室30から各転てつ機50a、50b、50cには、それぞれ制御ケーブル71a、71b、71cが接続されており、これらの制御ケーブル71a、71b、71cを通じて転換指令が各転てつ機50a、50b、50cに入力される。また、リレー室30から各転てつ機50a、50b、50cのKR出力部55a、55b、55cに表示電源72a、72b、72cがそれぞれ与えられる。
第2子転てつ機50cのKR出力部55cと第1子転てつ機50bの子KR入力部56bとは中継ケーブル73bで接続されている。第2子転てつ機50cのKR出力部55cから出力されるKR出力は中継ケーブル73bを通じて第1子転てつ機50bの子KR入力部56bに入力される。子KR入力部56bは、照査入力方式で第2子転てつ機50cからのKR出力をフェールセーフCPU51bに入力する。
第1子転てつ機50bのKR出力部55bと親転てつ機50aの子KR入力部56aとは中継ケーブル73aで接続されている。第1子転てつ機50bのKR出力部55bから出力されるKR出力は中継ケーブル73aを通じて親転てつ機50aの子KR入力部56aに入力される。子KR入力部56aは、照査入力方式で第1子転てつ機50bからのKR出力をフェールセーフCPU51aに入力する。また、親転てつ機50aのKR出力部55aとリレー室30のKRリレー34とは表示ケーブル35で接続されている。KR出力部55aの出力するKR出力は表示ケーブル35を通じてKRリレー34に入力される。
たとえば、反位開通にある状態でリレー室30から制御ケーブル71a、71b、71cを通じて各転てつ機50a、50b、50cに定位転換を示す電圧が転換指令として印加されると、各転てつ機50a、50b、50cは反位から定位へ転換動作を開始する。定位から反位に転換するときも同様である。
第2子転てつ機50cは、自転てつ機が転換指令どおりに転換して開通していることを確認すると、KR出力部55cから中継ケーブル73bを通じてその開通方向を示すKR出力を第1子転てつ機50bの子KR入力部56bに出力する。
第1子転てつ機50bは、自転てつ機が転換指令どおりに開通していることを確認するとともに、その開通方向と第2子転てつ機50cから子KR入力部56bに入力されているKR出力の示す開通方向とが一致するか否かを調べる。これらが一致したら、KR出力部55bから中継ケーブル73aを通じてその開通方向を示すKR出力を親転てつ機50aの子KR入力部56aに出力する。
親転てつ機50aは、自転てつ機が転換指令どおりに開通していることを確認するとともに、その開通方向と第1子転てつ機50bから子KR入力部56aに入力されているKR出力の示す開通方向とが一致するか否かを調べる。これらが一致したら、KR出力部55aから表示ケーブル35を通じてその開通方向を示すKR出力をリレー室30のKRリレー34に出力する。
したがって、親転てつ機50a、第1子転てつ機50b、第2子転てつ機50cの開通方向がすべて転換指令の示す方向と一致したときのみ、リレー室30のKRリレー34に開通方向が表示される。
なお、親転てつ機と第1子転てつ機と第2子転てつ機の中のどの転てつ機として使用するかを設定する図示省略の設定スイッチを有しており、この設定スイッチの設定状態をフェールセーフCPUが読み取り、設定内容に応じた装置として動作するようになっている。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、子機も親機も同じ信号形式のKR出力を出力するので、複数台接続した転てつ機として使用する場合も単独の転てつ機として使用する場合も子KR入力部への入力があるか否かを除いて外部との配線が同一になるので、各転てつ機への配線をすべてコネクタ化するとよい。これにより、配線作業が効率化するとともに、配線間違いをなくすることができる。
このほか、各転てつ機は自装置に故障が生じているか否かを自己診断する自己診断機能を備えている。たとえば、フェールセーフCPUが、自身の動作、入出力回路、位置センサなどの正常性を診断する。また、異常を検出したとき、その旨をリレー室に通知するようになっている。自己診断は常時行ない、診断結果を常にリレー室でモニタリングできるようにするとよい。このように転てつ機に自己診断機能を設けることで、転てつ機を複数台接続した場合でも、故障の生じた転てつ機を特定することが可能になる。
実施の形態では、リレー室との間でやりとりする信号の形態を従来と同じものにしてあるので、リレー室側の装置には従来品を使用しながら転てつ機だけを本実施の形態で示したものに入れ替えることができ、改修に係わる費用と作業工数を最小限に留めることができる。
なお、子機から後段の子機または親機へ出力するKR出力は、親機がリレー室に出力するKR出力と同じ信号形式であってもよいし、異なる信号形式であってもよい。たとえば、定位開通と反位開通と非開通とをディジタル情報で表した信号を使用してもよい。
また情報処理手段としてフェールセーフCPUを使用したが、シーケンサやロジック回路を組み合わせた情報処理手段であってもよい。情報処理手段はフェールセーフ機能を有することが望ましい。
本発明の実施の形態に係わる転てつ機の構成およびこれを2台接続した場合の接続状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係わる転てつ機を3台接続した場合の接続状態を示す説明図である。 従来の転てつ機を2台接続した場合の接続状態の一例を示す説明図である。
符号の説明
10a…親転てつ機
10b…子転てつ機
11a、11b…フェールセーフCPU
12a、12b…モータ
13a、13b…位置センサ
14a、14b…W入力部
15a、15b…KR出力部
16a…子KR入力手段
30…リレー室
31a、31b…制御ケーブル
32a、32b…表示電源
33…中継ケーブル
34…KRリレー
35…表示ケーブル
50a…親転てつ機
50b…第1子転てつ機
50c…第2子転てつ機
51a、51b、51c…フェールセーフCPU
55a、55b、55c…KR出力部
56a、56b…子KR入力部
71a、71b、71c…制御ケーブル
72a、72b、72c…表示電源
73a、73b…中継ケーブル

Claims (6)

  1. 複数の転てつ機を連動させる際に多段接続して使用し、定位転換または反位転換を指示する転換指令の示す方向に転てつ機が開通しているか否かを確認する開通方向確認装置であって、
    情報処理手段と、
    転換指令が入力される転換指令入力手段と、
    前段の装置から転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示す開通情報が入力される開通情報入力手段と、
    転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示す開通情報を後段の装置に出力するための開通情報出力手段とを備え、
    前記情報処理手段が、
    自装置の管理する転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを所定の検出部から入力される検出信号に基づいて確認する確認処理と、
    この確認処理の確認結果と前記開通情報入力手段から入力されている前記開通情報とが共に前記転換指令入力手段から入力された転換指令の示す方向への開通を示しているとき、前記転換指令の示す方向への開通を示す開通情報を前記開通情報出力手段に出力させる出力制御処理
    とを実行する
    ことを特徴とする開通方向確認装置。
  2. 前記開通情報は、転てつ機が定位開通と反位開通と非開通のいずれの状態にあるかを示す代わりに、転換指令の示す方向に開通しているか否かを示す
    ことを特徴とする請求項1に記載の開通方向確認装置。
  3. 前記情報処理手段が、フェールセーフCPUである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の開通方向確認装置。
  4. 自己診断機能を有する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の開通方向確認装置。
  5. 自装置の管理する転てつ機の転換動作を前記情報処理手段が前記転換指令入力手段から入力される転換指令に従って制御する機能を請求項1または2に記載の開通方向確認装置に付加した転てつ機用回路。
  6. 請求項1、2、3または4に記載の開通方向確認装置もしくは請求項5に記載の転てつ機用回路を備えた転てつ機。
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