JP2007132191A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キースイッチがオフされると、燃料噴射弁による燃料噴射が終了しているか否かを判別する。そして、燃料噴射の終了が判別されるようになるまでは、目標燃圧に基づく燃料ポンプのフィードバック制御を継続させ、燃料噴射の終了が判別された時点で、前記燃料ポンプの駆動制御を停止させる。
【選択図】図2
Description
一方、前述のように、キースイッチのオフに同期して燃料ポンプによる燃料供給制御を停止させると、キースイッチがオフされた後で行われる燃料噴射で噴射される燃料の分だけ、燃料配管内の燃料圧力が要求圧よりも低下してしまうという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、キースイッチのオフ後の燃料噴射による燃料圧力の低下を防止でき、これにより機関の始動性の悪化を回避できる内燃機関の燃料供給装置を提供することを目的とする。
かかる構成によると、たとえキースイッチがオフされても、燃料噴射弁による燃料噴射が終了するまでは燃料の供給制御が継続され、燃料噴射弁による燃料噴射が終了してから燃料の供給制御が停止される。
また、燃料噴射の終了を判断するから、燃料噴射が終了しているのに、燃料の供給制御が継続されることがなく、無駄に電力を消費してしまうことがない。
かかる構成によると、キースイッチ(イグニッションスイッチ)のオフ後に行われ得る燃料噴射の期間は予測できるので、キースイッチのオフ後に行われる燃料噴射の途中で燃料供給制御を停止させることがないような時間を設定し、この時間が経過した時点で燃料噴射は終了しているものと見なして、燃料の供給制御を停止させる。
請求項3記載の発明は、燃料噴射弁による燃料噴射の終了を、前記燃料噴射弁の開閉制御状態に基づいて判定することを特徴とする。
かかる構成によると、キースイッチのオフ後に、燃料噴射弁の開閉制御状態(出力ポートに対する噴射パルスのセット状態など)に基づいて燃料噴射の終了を判定し、実際の燃料噴射の終了を判断して燃料の供給制御を停止させる。
請求項4記載の発明は、燃料噴射弁に圧送される燃料の圧力を目標値に基づいて制御することを特徴とする。
従って、たとえ、キースイッチのオフ後に燃料噴射が行われても、目標の燃料圧力を保持させることが可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、キースイッチのオフ後は、機関停止時用の目標値に基づいて燃料の圧力を制御することを特徴とする。
従って、再始動時或いは機関の停止状態に適した燃料圧力に制御してから燃料の供給制御を停止させることができる。
図1は、実施形態における車両用エンジンのシステム構成図である。
図1において、エンジン101(ガソリン内燃機関)の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装される。
各気筒の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131がそれぞれ設けられている。
前記燃料噴射弁131は、コントロールユニット114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
尚、燃料噴射弁131が燃焼室106内に直接燃料を噴射する構成とすることができる。
燃焼室106内の燃焼排気は、排気バルブ107を介して排気管に排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
燃料タンク135には、電動式の燃料ポンプ136が内蔵され、この燃料ポンプ136を駆動することで燃料タンク135内の燃料(ガソリン)が前記燃料噴射弁131に向けて圧送される。
前記コントロールユニット114は、マイクロコンピュータを内蔵し、各種センサからの検出信号に基づく演算処理によって、前記電子制御スロットル104,燃料噴射弁131,インジェクタヒータ131a,燃料ポンプ136等を制御する。
前記各種センサとしては、前記燃圧センサ138の他、運転者が操作するアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ116、エンジン101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クランクシャフト120の回転位置を検出するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、エンジン101の冷却水温度を検出する水温センサ119、前記フロント触媒108の上流側での排気中の酸素濃度に基づいて排気空燃比を検出する空燃比センサ121等が設けられている。
前記コントロールユニット114は、キースイッチ141のオンによってバッテリ電源が供給されるようになって起動すると、前記リレー142をオンし、キースイッチ141がオフされても前記リレー142を介して電源電圧を確保できるようにする。
ここで、前記コントロールユニット114による燃料ポンプ136の制御を、図2のフローチャートに従って説明する。
図2のフローチャートにおいて、ステップS11では、キースイッチ141のオン・オフを判別する。
前記目標燃圧は、固定値であっても良いし、エンジン負荷・エンジン回転速度・冷却水温度(エンジン温度)などのエンジン運転条件から可変に設定させることができる。
次のステップS13では、前記燃圧センサ138からの検出信号に基づいて実際の燃圧を演算する。
具体的には、前記目標燃圧と実際の燃圧との偏差に基づく比例・積分・微分動作等によって、前記燃料ポンプ136の通電のオン・オフを制御するデューティ信号のデューティ比を決定する。
ステップS15では、そのときの燃料噴射弁131の開閉制御状態に基づいて燃料噴射が終了しているか否かを判別する。
前記コントロールユニット114においては、キースイッチ141がオフされても、キースイッチ141がオフされた時点でユニットの出力ポートにセットされている噴射パルスは、そのまま実行されるようになっている。
ここで、燃料噴射が終了していない場合には、燃料噴射の実行によって燃料噴射弁131から噴射される分だけ燃料を補給しないと、燃料配管内の燃料圧力が低下することになってしまう。
一方、燃料噴射が終了していると判断されたときには、それ以降は、燃料配管内に燃料を送り込まなくても燃料圧力を保持できるので、ステップS12以降へ進むことなく、本ルーチンを終了させることで、燃料の供給制御(燃料ポンプ136のフィードバック制御)を停止させ、燃料ポンプ136への電源供給を遮断する。
上記構成によると、キースイッチ141がオフされても、燃料噴射が終了するまでの間は、目標燃圧に基づく燃料ポンプ136の吐出量のフィードバック制御を継続させるので、燃料配管内の燃圧が目標圧から低下することを抑止できる。
更に、燃料噴射の終了を判断した時点で燃料の供給制御を停止させるから、無用に長い時間燃料ポンプ136を駆動させることがなく、無駄な電力消費を防止できる。
尚、燃料噴射の終了判定から前記燃料の供給制御を停止させるまでに遅延時間を設定することができる。
図3のフローチャートにおいては、ステップS15Aの処理のみが図2のフローチャートと異なるので、以下では、ステップS15Aの部分についてのみ説明する。
前記基準時間は、キースイッチ141のオフ時に設定され得る燃料噴射時間に基づき設定され、キースイッチ141がオフされてから前記基準時間が経過したときには、燃料噴射が終了しているものと推定される。
一方、ステップS15Aで、キースイッチ141がオフされてからの経過時間が前記基準時間に達していると判断された場合には、キースイッチ141のオフ後の燃料噴射は終了しているものと推定されるので、ステップS12以降へ進むことなく、本ルーチンを終了させることで、燃料の供給制御を停止させる。
ところで、上記の各実施形態では、キースイッチ141のオフ後における燃料の供給制御を、キースイッチ141のオン状態と同様に行わせる構成としたが、エンジン停止中に保持させる燃圧を、エンジン停止中の燃圧保持性能や始動性を考慮して通常圧と異ならせたい場合がある。
図4のフローチャートにおいて、ステップS11でキースイッチ141がオフであると判断されてステップS15へ進むと、そのときの燃料噴射弁131の開閉制御状態に基づいて燃料噴射が終了しているか否かを判別する。
その後ステップS13,14へ進んで、前記エンジン停止時用の目標燃圧に基づくフィードバック制御を行う。
尚、前記エンジン停止時用の目標燃圧は、燃圧保持性能,始動性などの要求のうちのどれを優先させるかによって適宜設定され、通常圧よりも高い場合及び低い場合の双方があり得る。
更に、図5のフローチャートに示すように、キースイッチ141のオフ後にエンジン停止時用の目標燃圧に基づいてフィードバック制御を行わせる場合にも、燃料噴射の終了を、キースイッチ141のオフからの経過時間に基づいて判断させることができる。
また、コントロールユニット114が電源供給を自己遮断するタイミングになっても、燃料噴射の終了が判定されずに燃料の供給制御が継続されているときに、燃料の供給制御を強制的に停止させてから、電源供給の自己遮断を行う構成とすることができる。
(イ)請求項4記載の内燃機関の燃料供給装置において、
前記燃料ポンプの吐出量を調整して前記目標値に制御することを特徴とする内燃機関の燃料供給装。
(ロ)請求項5記載の内燃機関の燃料供給装置において、
前記燃料噴射弁による燃料噴射が終了していて、かつ、前記機関停止時用の目標値に実際の燃料圧力が収束しているときに、前記燃料の供給制御を停止させることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
従って、機関停止時用の目標値を設定したことの効果を確実に得ることができる。
(ハ)請求項1〜5のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料供給装置において、
前記燃料噴射弁による燃料噴射の終了を少なくとも条件として、前記燃料の供給制御を停止させた後、前記燃料の供給制御を行うユニットが、電源供給を自己遮断することを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
(ロ)請求項1〜5のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料供給装置において、
前記燃料の供給制御を行うユニットが、キースイッチのオフ後に電源供給を自己遮断するタイミングにおいて、前記燃料の供給制御が継続している場合に、前記燃料の供給制御を強制的に停止させることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
Claims (5)
- 燃料を燃料噴射弁に向けて圧送する内燃機関の燃料供給装置であって、
前記内燃機関の停止時に、前記燃料噴射弁による燃料噴射の終了を少なくとも条件として、燃料の供給制御を停止させることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。 - キースイッチのオフ時から所定時間が経過した時点を、燃料噴射の終了時点と判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置。
- 前記燃料噴射弁による燃料噴射の終了を、前記燃料噴射弁の開閉制御状態に基づいて判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置。
- 前記燃料噴射弁に圧送される燃料の圧力を目標値に基づいて制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料供給装置。
- キースイッチのオフ後は、機関停止時用の目標値に基づいて燃料の圧力を制御することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の燃料供給装置。
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