JP2007131553A - アルコール含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アルコールの刺激性を低下させつつ、油脂分の洗浄能力の高い口腔用組成物を提供すること。
【解決手段】 アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびその塩とエタノールとを含有する口腔用組成物によって達成される。このとき、アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびその塩の含量は、組成物全量に対して、1質量%〜20質量%であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アルコール含有組成物において、エタノール特有の刺激を低減するためにアミノ酸またはアミノ酸誘導体およびその塩を含有することを特徴とするアルコール含有組成物に関する。より詳しくは、アルコール含有組成物である口腔用組成物において、洗浄能力、殺菌効果の高いエタノールの添加量を少なくせずにエタノールの刺激を抑え、使用感が非常に優れた口腔用組成物に関する。
エタノールを含有する組成物として、身近なものにエタノールを含有した飲料の酒類がある。酒類とは、原料に穀物や果実、芋、糖蜜などのデンプンや糖分を含む農産物を微生物により醗酵させて得られるアルコールを含む飲料で、酒税法では「アルコール分1度以上の飲料」を酒類と定義している。製造法により、酒類は、醸造酒、蒸留酒、混成酒に分類される。その他の用途として、エタノールは殺菌作用、静菌効果が強いので、食品用の殺菌剤や保存剤として使用されている。更に、エタノールは、化粧品、医薬品への添加物や、医薬部外品にあたるオーラルケア商品にも配合されている。
清潔志向の高まり、口臭や歯周病の予防に対する意識の向上、高齢者社会への急速な進行により、オーラルケアの市場規模は拡大している。現状では、オーラルケア市場の主軸商品は歯磨・歯ブラシである。しかし、最近になって歯磨・歯ブラシを使ったオーラルケアでは不十分との考え方が浸透してきており、歯磨・歯ブラシ以外の器具や洗浄液に注目が集まっている。歯磨・歯ブラシ以外のオーラルケア用具・用品には、マウスウォッシュ、デンタルリンス、歯間ブラシ、デンタルフロス、舌ブラシ等がある。これらのうち、口臭予防に効果が高く、かつ手軽なマウスウォッシュが最も多く使用されている。
マウスウォッシュ等の口腔用組成物には、口腔内の食物残渣の油脂分の除去、および口腔内の殺菌効果を目的として、エタノールが配合されている。しかし、エタノールを含有した口腔用組成物は口腔粘膜に不快な刺激を与えるため、低刺激性の口腔用組成物が望まれている。そこで、香料に代表されるマスキング剤によって刺激を低減する方法が考えられる。マスキング剤は苦味や渋味については効果的であるが、アルコールが与える口腔内の刺激を低減する作用は小さい。
また、エタノールを界面活性剤の組み合わせにより置き換える技術も知られている。例えば、口腔粘膜に刺激を与えずかつ口腔内の油脂の汚れを洗浄するために、口腔用組成物に非イオン界面活性剤とカルボキシメチルセルロースを配合する技術(特許文献1参照)、或いは非イオン界面活性剤と多価アルコールを配合する技術(特許文献2参照)が知られている。
特開2000―178150 特開2000−95656
しかしながら、エタノールの代わりに界面活性剤を使用する方法は、エタノールが有する油脂分に対する可溶性を補うことは可能であるが、殺菌効果は極端に低下する。エタノールの殺菌効果は一般細菌と酵母菌には非常に優れた速効性を示す一方、界面活性剤ではエタノールよりも明らかに殺菌効果が得られる対象細菌は減少する。したがって、マウスウォッシュ等の口腔用組成物の刺激を低減することを目的として、エタノール含有量を少なくすることは、油脂の洗浄能力は界面活性剤の代替によりほぼ解決できるが、殺菌効果においては問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アルコールの刺激性を低下させつつ、油脂分の洗浄能力の高い口腔用組成物を提供することである。
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、口腔用組成物にアミノ酸またはアミノ酸誘導体およびその塩、好ましくはグルタミン酸から誘導されるアミノ酸誘導体、さらに好ましくはテアニンを含有することにより、エタノール含有量を少なくせずに口腔粘膜に対する刺激を低減し、油脂分の洗浄能力、殺菌効果を維持することを見出し、本発明を完成させた。
こうして、上記課題を解決するための第一の発明に係る口腔用組成物は、アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびそれらの塩からなる群から選ばれる一種または二種以上の物質とエタノールとを含有することを特徴とする。
第一の発明において、アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびそれらの塩が、グルタミン酸またはグルタミン酸誘導体およびそれらの塩であることが好ましい。或いは、アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびそれらの塩が、テアニンまたはテアニン誘導体およびそれらの塩であることが好ましい。
第一の発明においては、組成物全量に対して、テアニンを1質量%〜20質量%含有することが好ましい。
本発明によれば、エタノールを含有する口腔用組成物において、アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびその塩、好ましくはグルタミン酸から誘導されるアミノ酸誘導体、さらに好ましくはテアニンを含有することにより、エタノールの刺激が抑えられるため、洗浄能力、殺菌効果の高いエタノールの添加量を少なくせずに、使用感が非常に優れた口腔用組成物を提供することが可能になる。
次に、本発明の実施形態について、詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を変更せずに様々な形態で実施することができる。また、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
本発明でいうアルコール含有組成物とは、特に限定されるものではないが、例えば食品で言えば、ビール、焼酎、ウィスキー等のアルコール飲料または、味噌、醤油等のアルコール系食品素材、麺類、菓子類、畜肉加工品、水産加工品、漬物、惣菜等があげられ、化粧品、医薬品、医薬部外品でアルコールを含有したもの(例えば、口腔用組成物)等も挙げられる。特に好ましくは、口腔用組成物である。
本発明に用いられるアミノ酸としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン等の脂肪族アミノ酸、セリン、トレオニン等のオキシアミノ酸、システイン、シスチン、メチオニン等の含硫アミノ酸、アスパラギン、グルタミン等の酸性アミノ酸アミド、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン等の芳香族アミノ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸、ヒスチジン、リジン、アルギニン、オルニチン等の塩基性アミノ酸、プロリン、オキシプロリン等のイミノ酸があげられる。
本発明に用いられるアミノ酸誘導体としては、例えば、アセチルグルタミン、アセチルシステイン、カルボキシメチルシステイン、アセチルチロシン、アセチルヒドロキシプロリン、5―ヒドロキシプロリン、グルタチオン、クレアチン、S−アデニルメチオニン、グリシルグリシン、グリシルグルタミン、グルタミルフェニルアラニン、グルタミルチロシンメチルエステル、グルタミルDOPA、グルタミルグルタミン、アラニルグルタミン、カルニチン等があげられる。
上記アミノ酸およびアミノ酸誘導体のうち、好ましいものはグルタミン酸誘導体であり、例えば、グルタミルフェニルアラニン、グルタミルチロシンメチルエステル、グルタミルDOPA、グルタミルグルタミンがあげられ、更に好ましくはとしては、γ−グルタミルエチルアミドであるテアニンである。
またこれらアミノ酸およびアミノ酸誘導体の塩も用いることもできる。そのような塩として、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等があげられる。
本発明でいうテアニンとは、グルタミン酸の誘導体(γ−グルタミルエチルアミド)である。天然には、茶葉に多く含まれるアミノ酸成分である。テアニンは、緑茶の旨味成分としても知られており、食品添加物として使用されている他、種々の生理機能があることも報告されている。
本発明に用いられるテアニンの製造法としては、例えば、茶葉から抽出する方法、グルタミン酸に保護基を導入した後、塩化エチルアミンと反応させる方法、グルタミン酸から得られるピログルタミン酸とエチルアミンを高温で反応させる合成法、ベンジルグルタミンを出発原料としてテアニンを合成する方法、グルタミンとエチルアミンの混合物にグルタミナーゼを作用させてテアニンを得る方法、エチルアミンを含有する培地で茶の培養細胞群を培養し、培養細胞群中のテアニン蓄積量を増加させつつ培養細胞群の増殖促進を図る方法等があり、いずれの方法で得られたテアニンも用いることができる。
また、テアニンは、精製品(テアニン含量98%以上)、粗精製品(テアニン含量50%〜98%)、抽出エキス(テアニン含量1%〜50%)等、いずれの形態のものでもよく、市販品(サンテアニン(登録商標)太陽化学(株)製)でも良い。なお、ここでいう茶葉とは、緑茶、ウーロン茶、紅茶等があげられる。
また、テアニンはL−テアニン、D−テアニン、DL−テアニンいずれも使用可能であるが、中でもL−テアニンは食品添加物にも認められており、経済的にも利用しやすいため、本発明においては、L−テアニンを用いることが好ましい。
本発明に用いられるテアニンの安全性は高く、たとえば、マウスを用いた急性毒性試験において5g/kg経口投与で死亡例がなく、一般状態および体重等に異常は認められない。このため、本発明の組成物におけるテアニンの含有量は、本発明の所望の効果が得られれば特に限定されるものではないが、使用感とエタノールの刺激を低減する点から、組成物全体の0.01質量%〜50質量%が好ましく、1質量%〜20質量%がより好ましい。
本発明で配合されるエタノールの量は、特に限定されるものではないが、口腔粘膜に刺激対する刺激、油脂等の洗浄能力、殺菌・抗菌効果の点から、組成物全体の3質量%〜20質量%が好ましい。
本発明でいう口腔用組成物は、特に限定されるものではないが、本発明品の他に、発明の効果を損なわない範囲で、通常、口腔用組成物に配合される成分を配合してよい。このような成分として、たとえば、研磨剤、湿潤剤、界面活性剤、増粘剤、香料、甘味料、着色剤、防腐剤、pH調整剤および各種薬効成分等が例示できる。
研磨剤としては、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、無水ケイ酸、沈降性シリカ、シリカゲル、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、ハロゲン化アパタイト、炭酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カルシウム、酸化チタン、ゼオライト、ベントナイト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。
湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、マルチトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール等が挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等があげられ、具体的にはアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アシルタウレート、アルキロールアマイド、プルロニック、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はその脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸アルカリ金属塩、キサンタンガム、ジュランガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等が挙げられる。
香料としては、メントール、オレンジ油、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、ユーカリ油、ハッカ油、アカシア油、ウイキョウ油、クヘントウ油、カラムス油、ショウノウ油、ニッケイ油、ケイ皮油、ケイ葉油、バラ油、ビャクダン油、チョウジ油、ハーブ油、バナナ油、リンゴ油、サリチル酸メチル、カルボン、アネトール、リモネン等のテルペン類、調合香料等が挙げられる。
甘味料としては、サッカリン、サッカリンナトリウム、デキストロース、キシリトール、ステビオサイド、ステビアエキス、レバウディオサイド、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジンヒドロカルコン、アセスルファムカリウム、ペリラルチン、タウマチン、グリチルチン、グリチルリチンモノグルコサイド、ヘルナンズルチン、トレハロース、アスパルテーム、ソルビット、オリゴ糖、ショ糖、果糖等が挙げられる。
着色剤としては、青色1号、黄色4号、黄色202(1)号、緑色3号、黄色201号、赤色102号等の化粧品法定色素、二酸化チタン、カラメル等が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル類、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ソルビン酸カリウム等が挙げられる。
pH調整剤としては、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸等の有機酸およびこれらの塩類、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウムナトリウム、炭酸リチウム、尿素、アミノ酸オリゴマー、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム等の無機性カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウム、マロン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グリコン酸カルシウム、グリセリン酸カルシウム、酒石酸カルシウム、フィチン酸カルシウム等の有機酸カルシウム等が挙げられる。
薬効成分としては、アラントイン、酢酸トコフェロール、イソプロピルメチルフェノール、グリチルレチン酸、デキストラナーゼ、クロロフィル、銅クロロフィルナトリウム、フラボノイド、トラネキサム酸、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイドディスムターゼ、メチル硫酸ネオスチグミン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムアラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、アズレンスルフォン酸ナトリウム、ビサボロール、グリセロフォスフェート、水溶性無機リン酸化合物、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ、フッ化カリウム、フッ化ケイ素酸ナトリウム、フッ化アルミニウム、フッ化銀、フッ化水素酸ヘキシルアミン、フッ化水素酸デカノールアミン、フッ化水素酸オクタデセニルアミン等のフッ化物、エデト酸塩、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸亜鉛、乳酸亜鉛、グルコン酸銅、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化銅、ポリリン酸塩、ピロリン酸塩、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンK、葉酸、ニコチン酸、リポ酸、ビオチン、ユビキノン、パントテン酸塩等のビタミン類、グリシン、リジン、ヒスチジン等のアミノ酸類、塩化ナトリウム、重曹、乳酸アルミニウム、硝酸カリウム、ザルコシネート、サポニン、フラバン誘導体、カテキン、カテキン類重合物等のポリフェノール化合物類等が挙げられる。
その他の成分としては、水、シリコーン性物質、糖アルコール、天然抽出物等を適宜配合できる。
本発明の口腔用組成物は、上記成分とともに常法に従って配合し、粉歯磨剤、潤性歯磨剤、練歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤、洗口剤、口中清涼剤等の各種剤型に調製することができる。例えば洗口剤を製造する場合は、上記成分を適量の本発明口腔用組成物または適量の本発明口腔用組成物と水の混合物とすることにより製造し得る。このようにして得られた洗口剤は、ボトル状容器等に収容して使用することができる。
次に本発明の効果を実施例に基づき詳しく説明するが、これは、本発明の範囲を限定するものではない。なお、下記実施例において、各成分の配合量は質量%である。
1.口腔用組成物の調製
表1に示した口腔用組成物(実施例1〜実施例5、及び比較例1〜比較例3)を常法により調製した。実施例1〜実施例5には、10質量%〜30質量%のエタノールと、2質量%〜10質量%のアミノ酸およびアミノ酸誘導体を含有させ、この他にグリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビトール、クエン酸、クエン酸ナトリウム、香料を加えた。一方、比較例1〜比較例3には、テアニンを含有させなかった。
2.口腔用組成物の評価
10名のパネラーを用い、昼食後に、調製した口腔用組成物を用いて口をすすぎ、そのときのエタノールの刺激と油脂洗浄感について官能評価を行った。エタノールの刺激については、最も刺激が弱く感じるものを5点、最も刺激を強く感じるものを0点とした。また、油脂洗浄感については、最も良いものを5点、最も悪いものを0点とした。また、エタノールの刺激感と油脂洗浄感との平均値を総合評価とした。表1には、10名の平均値を示した。
Figure 2007131553
表1の結果に示す通り、比較例1〜比較例3に示したテアニンを添加せずにエタノールを配合した製剤は、いずれもエタノールの強い刺激を示すことを確認した。一方、実施例1〜実施例5に示したアミノ酸およびアミノ酸誘導体を添加した製剤は、エタノールの強い刺激が抑えられることがわかった。また、実施例4に示したグルタミン酸ナトリウムを添加した製剤は実施例3に示したテアニンを添加した製剤よりもエタノールの刺激低減効果はわずかに弱いことを確認した。
また、実施例1〜実施例5、及び比較例1〜比較例3において、エタノールの添加量が多いほど、油脂洗浄感が良好となること傾向があった。このとき、テアニンまたはグルタミン酸ナトリウムを添加しない比較例1〜比較例3では、上述のようにエタノールの刺激感が押さえられないことから、総合評価においては、低い値にとどまった。
このように本実施例によれば、アミノ酸およびアミノ酸塩を含有させることにより、アルコールの刺激性を低下させつつ、油脂分の洗浄能力の高い口腔用組成物を提供することができた。

Claims (4)

  1. アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびそれらの塩からなる群から選ばれる一種または二種以上の物質とエタノールとを含有することを特徴とするアルコール含有組成物。
  2. 前記アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびそれらの塩が、グルタミン酸またはグルタミン酸誘導体およびそれらの塩であることを特徴とする請求項1記載のアルコール含有組成物。
  3. 前記アミノ酸またはアミノ酸誘導体およびそれらの塩が、テアニンまたはテアニン誘導体およびそれらの塩であることを特徴とする請求項1または2記載のアルコール含有組成物。
  4. 組成物全量に対して、テアニンを1質量%〜20質量%含有することを特徴とする請求項1〜3記載のアルコール含有組成物。
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