JP2007131171A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張弁のメンテナンス性の向上が図れるとともにエンジンルーム内の騒音を減衰させることができる車両用空調装置を実現する。
【解決手段】エンジンルーム側と車室側とを仕切る区画板に形成された開口孔2に膨張弁16の一端面に接続される冷媒配管が貫通するように第2空間11bの一端面を開口孔2の外周縁に当接させて空調ケース10を車室側に搭載する車両用空調装置であって、空調ケース10は、膨張弁16がエンジンルーム側から取り付け、取り外しができるように第2空間11bに配設されるとともに、第2空間11bには、膨張弁16が結露したときに、膨張弁16から滴下した結露水を第1空間11a内に導く迷路構造からなる第2排水孔20が形成されている。これにより、エンジンルーム内の騒音を減衰させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車室内を空調する車両用空調装置に関するものであり、特に、車室側に搭載され、膨張弁、冷却用熱交換器を収容する空調ケースの構造に関する。
従来、車両用空調装置に用いられるこの種の空調ケースとして、例えば、特許文献1に示すように、エンジンルーム内に搭載された冷凍サイクル部品と接続しやすくするために、膨張弁がエンジンルーム側に突出するように構成された空調ケースを車室側に搭載するようにしている装置が知られている。
具体的には、空調ケースに冷却用熱交換器を収容する第1空間と膨張弁を収容する第2空間とを設ける。そして、第2空間を空調ケースに外方へ膨出させた膨出部にて形成し、その膨出部内に膨張弁を収納して空調ケースを構成するとともに、その膨出部をエンジンルーム側と車室側とを仕切る区画板を介してエンジンルーム側に突出させるように空調ケースを車室側に搭載している。
そして、膨張弁の周囲で生ずる結露水を効果的に外部に排出するために、膨出部の突出した部分の下部に排水孔を形成して、冷却用熱交換器を収納する第1空間から第2空間へ導入される空気を排水孔を介してエンジンルーム側へ排出するように構成している。
特開平09−193648号公報
しかしながら、上記特許文献1では、膨出部は膨張弁の一端面に設けられた接続部のみをエンジンルーム側に露出するように形成しているため、空調ケースを車両に搭載した後に膨張弁が故障したときは、エンジンルーム側から膨張弁の取り付け、取り外すことができない構造で構成している。つまり、空調ケースを車両に搭載した状態で膨張弁の交換作業を行うことができない。このように、メンテナンス性が低下する問題がある。
また、メンテナンス性を向上させるために、膨張弁をエンジンルーム側に露出させるとともに、膨張弁の周囲で生ずる結露水を空調ケース側に排出するように構成すると、エンジンルーム内の騒音が排水孔から空調ケース側に浸入して共鳴などによる車室内への騒音を悪化させる問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、膨張弁のメンテナンス性の向上が図れるとともにエンジンルーム内の騒音を減衰させることができる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、吸入空気を冷却する冷却用熱交換器(13)と、この冷却用熱交換器(13)に減圧された冷媒を供給する膨張弁(16)と、冷却用熱交換器(13)を内部に収納する第1空間(11a)と膨張弁(16)を内部に収容する第2空間(11b)とを有し、第1空間(11a)に空気通路を形成する空調ケース(10)とを備え、エンジンルーム側と車室側とを仕切る区画板に形成された開口孔(2)に膨張弁(16)の一端面に接続される冷媒配管が貫通するように第2空間(11b)の一端面を開口孔(2)の外周縁に当接させて空調ケース(10)を車室側に搭載する車両用空調装置であって、
空調ケース(10)は、膨張弁(16)がエンジンルーム側から取り付け、取り外しができるように第2空間(11b)に配設されるとともに、
第2空間(11b)には、膨張弁(16)が結露したときに、膨張弁(16)から滴下した結露水を第1空間(11a)内に導く迷路構造からなる第2排水孔(20)が形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、空調ケース(10)が車両に搭載された状態で膨張弁(16)の交換作業を行うことができる。これにより、膨張弁(16)のメンテナンス性の向上が図れる。ただし、膨張弁(16)がエンジンルーム側に開口するように配設されるため、エンジンルーム側の騒音が第2排水孔(20)を介して第1空間(11a)に浸入するが、第2排水孔(20)が迷路構造になっていることで第1空間(11a)に浸入する騒音を減衰させることができる。
請求項2に記載の発明では、空調ケース(10)には、第1空間(11a)と前記第2空間(11b)とを区画する仕切り壁(10c)が形成され、第2排水孔(20)は、仕切り壁(10c)に形成された第1空間(11a)側に突出する凸状の突出部に設けられており、この突出部には、断面が略L字状からなる排水路(20a)が形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、仕切り壁(10c)は空調ケース(10)と同じように薄板状に形成されるため、仕切り壁(10c)に設けた凸状の突出部に略L字状の排水路(20a)の長さを長く形成できることで、この間の摩擦抵抗を増加することができるため、第2排水孔(20)を介して第1空間(11a)側に浸入するエンジンルーム側の騒音を大幅に減衰させることができる。さらに、排水路(20a)の断面形状を略L字状とすることにより、例えば、薄板状の壁材との間に略L字状の空間の排水路(20a)を形成するようにすれば、第2排水孔(20)を仕切り壁(10c)に一体に形成することができる。
請求項3に記載の発明では、第2排水孔(20)は、その出口が第1空間(11a)内の空気流れの風下側に向けて開口されていることを特徴としている。この発明によれば、排水路(20a)の出口側で吸引効果が作用することで膨張弁(16)から滴下した結露水を容易に第1空間(11a)内に導くことができる。
請求項4に記載の発明では、第1空間(11a)には、その底面部に冷却用熱交換器(13)で発生した凝縮水を外部に排水するための第1排水孔(10d)が形成されており、第2排水孔(20)は、第1排水孔(10d)の上方に形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、第1排水孔(10d)と第2排水孔(20)とで高低差を設けることができる。これにより、迷路構造からなる第2排水孔(20)であっても、膨張弁(16)から滴下した結露水を容易に第1空間(11a)内に導くことができる。
請求項5に記載の発明では、第2空間(11b)は、その底部が第2排水孔(20)に向けて結露水を導くように傾斜状に形成されていることを特徴としている。この発明によれば、膨張弁(16)から滴下した結露水を容易に第2排水孔(20)に導くことができる。また、エンジンルーム側から第2空間(11b)に浸入した水分を容易に第2排水孔(20)に導くことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における車両用空調装置を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は第1実施形態における空調ケース10の全体構成を示す模式図であり、図2は図1に示すA−A断面図である。また、図3は図1に示すB矢視図であり、図4は図3に示すC−C断面図である。
本実施形態の車両用空調装置は、エンジンルーム内に搭載される圧縮機、凝縮器、受液器と、車室側に搭載される空調ケース10内に収納される冷房用熱交換器である蒸発器13、膨張弁16とを順に冷媒配管で接続された冷凍サイクル装置から構成される。
図示しない圧縮機は、蒸発器13から流出された低圧冷媒を吸入して圧縮する。図示しない凝縮器は、圧縮機で圧縮された高圧冷媒と大気とを熱交換させて高圧冷媒を凝縮させる。図示しない受液器は、凝縮器で凝縮された液相冷媒を蓄える容器である。そして、受液器から流出した液相冷媒が膨張弁16に流入する。
空調ケース10は、車室内前方に設けられたインストルメントパネルとエンジンルーム側と車室側とを仕切る区画板1との間に搭載されており、車両の左右方向に対してインストルメントパネルの略中央部から助手席側にかけて配置される。
そして、車両に設けられた複数の吹出口のそれぞれにダクトを介して接続されて吹出モードに応じて温度調節された空調風を吹き出すように構成されている。本実施形態の空調ケース10は、図1ないし図3に示すように、ポリプロピレンなどの樹脂材にて形成された少なくとも2つの分割ケース10a、10bが結合することで車室内に吹き出す空調風の空気通路を形成している。
また、空調ケース10には、熱源用機能部品として、図1に示すように、送風機12、冷房用熱交換器である蒸発器13、暖房用熱交換器であるヒータコア17、および膨張弁16を内部に収納保持されている。
ここで、図2に示すように、二つの分割ケース10a、10bは、水平方向に分割面を有する横割りタイプのケース構造となっており、本実施形態では、上下方向に分割可能となっている。そして、分割ケース10a、10bには、送風機12、蒸発器13、ヒータコア17などを収納する第1空間11aと、膨張弁16を収納する第2空間11bとを仕切るように仕切り壁10cが形成されている。
また、二つの分割ケース10a、10bは、それぞれの熱源用機能部品が嵌め合うように溝部が形成されており、それぞれの溝部に熱源用機能部品を挿入して互いの分割面を重ね合わせることで収納保持される。さらに、第1空間11aは車室内に吹き出す空調風の空気通路を形成しており、第2空間11bは膨張弁16のみが収納されており、しかも、第2空間11bの一端面には、膨張弁16の外形よりも大きい形状の開口部10eが形成されている。
そして、その第2空間11bの一端面が区画板1に形成された開口孔2の外周縁に当接するように形成されている。なお、図中に示す符号3は、エンジンルーム側と車室側とを気密するパッキン材であって、第2空間11bの一端面と同等の外形形状をなしており、内側に開口孔2と同等の開口孔を備えている。
また、区画板1に形成される開口孔2は、第2空間11bの一端面に形成される開口部10eと、後述するヒータコア17の出入り口パイプ18が貫通する開口部10fを含めて開口している。従って、第2空間11bは、開口部10eによってエンジンルーム側に開口している。
また、下側に配設される分割ケース10bには、蒸発器13で結露した凝縮水を外部に排水する第1排水孔10dが最下方部に形成されているとともに、仕切り壁10cの下方に膨張弁16に結露した結露水を第1空間11a内に排水する第2排水孔20(詳しくは後述する)が形成されている。
二つの分割ケース10a、10bは、図示しないが結合手段として、ビス、C状のクリップや爪嵌合などによって結合され、二つの分割ケース10a、10bが結合された状態においては送風機12、蒸発器13、ヒータコア17および膨張弁16とはこれら分割ケース10a、10bに挟み込まれるように収納保持される。
送風機12は、蒸発器13に吸入空気を送風するように空調ケース10の上流側に配置されている。具体的には、蒸発器13の横方向に送風機12を配置するとともに、スクロールケーシングの吐出口が蒸発器13の前方横方向から吸入空気を送風するように空調ケース10内に空気通路を形成している。
なお、送風機12の空気流れ上流側には、図示しないが内気導入口と外気導入口とこれら導入口を選択的に開閉する内外気制御ドアとからなる内外気切替装置(図示せず)が設けられており、送風機12を作動させると内外気切替装置(図示せず)で選択された内気もしくは外気のいずれかの吸入空気が蒸発器13に送風される。
さらに、送風機12の下方には電動機が設けられており電動機の回転軸が送風機12に結合されている。
蒸発器13は、送風機12により送風された吸入空気と、膨張弁16で減圧された冷媒とを熱交換させて吸入空気を冷却する熱交換器であって、空調ケース10内の車両の前方側に配置されており、図1および図2に示すように、その側端部に冷媒の流出入部15を設けて、流出入部15の先端が膨張弁16に接続されている。
流出入部15は、下方側が流入パイプであって膨張弁16で減圧された冷媒が蒸発器13に流入し、上方側が流出パイプであって蒸発器13で蒸発された冷媒が膨張弁16に流出する。そして、流入パイプと流出パイプとが先端で一体に構成された接続継手となっている。
流出入部15は、蒸発器13の側端部に接合により一体に形成されている。なお、流出入部15の接続継手外周を、二つの分割ケース10a、10bに形成された仕切り壁10cで挟み込むと第1空間11aと第2空間11bとが仕切られる。
ところで、本実施形態の膨張弁16は、蒸発器13の出口冷媒の温度に温度に応じて蒸発器13に供給される冷媒流量を制御することが可能な周知構造のブロック型温度式膨張弁を用いている。つまり、蒸発器13から流出される冷媒温度に基づいて蒸発器13に流入する冷媒流量が可変できる機構の膨張弁である。
この膨張弁16は、図3に示すように、一面側に圧縮機接続口16a、受液器接続口16b、および多面側に図示しないが流出接続口、流入接続口が形成されている。そして、他面側の接続部を流出入部15の接続継手に挿入して一面側からネジ部材19によりねじ込むことで膨張弁16が流出入部15を介して蒸発器13に固定されることになる。
これにより、上述したように、蒸発器13および流出入部15の接続継手が二つの分割ケース10a、10bに挟み込まれることで空調ケース10内に収納保持される。また、膨張弁16を一面側からネジ部材19で固定することにより、空調ケース10を車室側に搭載した後に、エンジンルーム側から膨張弁16の交換作業が容易に行えることができる。
一方、一面側の圧縮機接続口16aおよび受液器接続口16bは、空調ケース10を車室側に搭載した後に、エンジンルーム内に搭載した冷凍サイクル部品と接続するための接続口である。そして、圧縮機接続口16aが冷媒配管を介して圧縮機の吸入側に接続され、受液器接続口16bが冷媒配管を介して受液器に接続されるものである。
これにより、受液器より流出した液相冷媒が受液器接続口16bから膨張弁16に流入し、蒸発器13で蒸発された冷媒が圧縮機接続口16aから圧縮機の吸入側に送り出される。そして、膨張弁16の他面側では、膨張弁16で減圧された冷媒が流入接続口より蒸発器13の流入パイプに流入し、蒸発器13で蒸発された冷媒が流出パイプを介して流出接続口に戻される。
ところで、第1空間11a内では、蒸発器13の下流側にヒータコア17を配置させている。このヒータコア17は、蒸発器13を通過した空気を加熱するための熱交換器であって、出入口パイプ18が一体に接合されている。この出入口パイプ18は、その先端が仕切り壁10cを貫通させ、さらに、第2空間11bを貫通するように形成されている。
つまり、出入口パイプ18の先端は、エンジンルーム側に突出するように形成されている。従って、仕切り壁10cには出入口パイプ18が貫通できるように分割面が形成されている。また、第2空間11bの一端面には、出入口パイプ18が貫通できるように開口孔10fが形成されている。なお、出入口パイプ18は、図示しない温水通路を介して車両エンジンに接続されている。
そして、蒸発器13とヒータコア17との間には、蒸発器13で冷却された冷風とヒータコア17で加熱された温風との混合割合を調節するための図示しない温度調節機構が空調ケース10に配設されている。
また、ヒータコア17の下流側、つまり、空調ケース10内の空気流れの下流側には、複数の吹出開口部(図示せず)が空調ケース10に形成されるとともに、吹出開口部のそれぞれの上流側には、吹出開口部を開閉するための複数の制御ドア(図示せず)が配設されている。
ここで、第2空間11b内に収納される膨張弁16は、冷凍サイクル装置が作動したときに、膨張弁16、およびその周囲に結露水が発生する。そのために、本発明では、図2に示すように、膨張弁16から滴下された結露水を第1空間11a内に排水するための第2排水孔20を仕切り壁10cに形成している。
ところで、この第2空間11bは、一端面に開口部10eが形成されることで、この開口部10eによってエンジンルーム側に開口している。つまり、エンジンルーム側の騒音が第2排水孔20を介して第1空間11a内に浸入して共鳴などによる車室内への騒音を悪化させる問題がある。
そこで、本発明では、第2排水孔20によって第1空間11a内に浸入するエンジンルーム側の騒音が減衰できるように形成している。より具体的には、図2および図3に示すように、第1空間11aと第2空間11bとを仕切る仕切り壁10cの下方に、第1空間11a側に突き出す凸状の突出部を形成するとともに、その突出部に断面形状が略L字状の排水路である空間20aを有するように薄板状の仕切り壁10cにより形成している。
これによれば、薄板状の仕切り壁10cにより、排水路である空間20aの長さを長くすることで、この間の摩擦抵抗を増加させることができる。これにより、エンジンルーム側の騒音が空間20aを通過するときに減衰させることができる。また、第1空間11a側に突き出す突出部の長さに基づいて空間20aの長さを求めることができる。
一方、第2排水孔20から排水された結露水は第1空間11a内に排水されて第1排水孔10dから外部に排出される。このような形状を一般的には迷路構造と称している。このときに、排水路である空間20aの出口を、風の流れに対して風下側が開口するように形成していることで、風側の吸引効果が生ずることで結露水の排水性が良好となる。
また、第2空間11bの底板は、図2に示すように、第2排水孔20に向けて傾斜状に形成することが望ましい。これにより、滴下した結露水が第2排水孔20側に容易に導かれる。
ところで、以上の構成による空調ケース10は、膨張弁16を含めて熱源用機能部品、温度調節機構、および複数の制御ドア(図示せず)を配設した状態で車両の車室側に搭載される。具体的には、第2空間11bの一端面を区画板1に当接させて車室側に搭載されている。
そして、第2空間11b内に収納した膨張弁16の接続部に冷媒配管を接続するとともに、ヒータコア17の出入口パイプ18に温水通路を接続する。これにより、冷媒配管を介してエンジンルーム内に搭載された圧縮機の吸入側および受液器とが接続されることで冷凍サイクルが構成される。
また、温水通路を介して車両用エンジンに接続されることで温水回路が構成される。従って、蒸発器13では吸入空気が冷却されるとともに、ヒータコア17では蒸発器13で冷却された空気が加熱される。
ここで、冷凍サイクル装置が作動しているときには、膨張弁16に結露水が発生する。そして、第2空間11b内の底部に滴下する。滴下した結露水は第2排水孔20に導かれ、第2排水孔20から第1空間11b内に排出する。第1空間11b内に浸入した結露水は第1排水孔10dから外部に排出される。
一方、エンジンルーム側からの騒音が第2排水孔20から第1空間11b内に浸入されるが、第2排水孔20の構造が迷路構造で形成されていることで減衰させることができる。
また、空調ケース10を車両に搭載した後に膨張弁16が故障したときは、膨張弁16を交換する交換作業が必要となるが、膨張弁16に接続された冷媒配管を取り外した後に、エンジンルーム側からネジ部材19を緩めることで膨張弁16の取り外しができる。これにより、空調ケース10全体を車両から取り外すことはない。
以上の第1実施形態による車両用空調装置によれば、空調ケース10は、膨張弁16がエンジンルーム側から取り付け、取り外しができるように第2空間11bに配設されるように構成したことにより、空調ケース10が車両に搭載された状態で膨張弁16の交換作業を行うことができる。従って、膨張弁16のメンテナンス性の向上が図れる。
ただし、膨張弁16がエンジンルーム側に開口するように配設されるため、エンジンルーム側の騒音が第2排水孔20を介して第1空間11aに浸入するが、第2排水孔20が迷路構造になっていることで第1空間11aに浸入する騒音を減衰させることができる。
また、空調ケース10には、第1空間11aと第2空間11bとを区画する仕切り壁10cが形成され、第2排水孔20は、仕切り壁10cに形成された第1空間11a側に突出する凸状の突出部に設けられており、この突出部には、断面が略L字状からなる排水路である空間20aが形成されている。
これよれば、仕切り壁10cは空調ケース10と同じように薄板状に形成されるため、仕切り壁10cに設けた凸状の突出部に略L字状の空間20aの長さを長く形成できることで、この間の摩擦抵抗を増加することができるため、第2排水孔20を介して第1空間11a側に浸入するエンジンルーム側の騒音を大幅に減衰させることができる。
さらに、空間20aの断面形状を略L字状とすることにより、例えば、薄板状の壁材との間に略L字状の空間20aを形成するようにすれば、第2排水孔20を仕切り壁10cに一体に形成することができる。
また、第2排水孔20は、その出口が第1空間11a内の空気流れの風下側に向けて開口されていることにより、空間20aの出口側で吸引効果が作用することで膨張弁16から滴下した結露水を容易に第1空間11a内に導くことができる。
また、第1空間11aには、その底面部に冷却用熱交換器13で発生した凝縮水を外部に排水するための第1排水孔10dが形成されており、第2排水孔20は、第1排水孔10dの上方に形成されている。
これによれば、第1排水孔10dと第2排水孔20とで高低差を設けることができる。従って、迷路構造からなる第2排水孔20であっても、膨張弁16から滴下した結露水を容易に第1空間11a内に導くことができる。
また、第2空間11bは、その底部が第2排水孔20に向けて結露水を導くように傾斜状に形成されていることにより、膨張弁16から滴下した結露水を容易に第2排水孔20に導くことができる。また、エンジンルーム側から第2空間11bに浸入した水分を容易に第2排水孔20に導くことができる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、第2排水孔20の空間20aの長さを確保するために、第1空間11aに突き出す突出部の突出量を長くするように形成したが、これに限らず、具体的には、図5(a)および図5(b)に示すように、突出量を短くして空間20aの長さを確保するようにしても良い。
図5(a)は、突出部の突出量を最も短く突き出させるとともに、風の流れに沿うように略L字状の空間20aの長さを確保するように形成している。また、図5(b)は、第1実施形態よりも突出部の突出量をより短く突き出させるとともに、風の流れに沿うように略L字状の空間20aの長さを確保するように形成している。
これによれば、第1実施形態と同じように、略L字状の空間20aの長さを長く形成できることで、この間の摩擦抵抗を増加することができるため、第2排水孔20を介して第1空間11a側に浸入するエンジンルーム側の騒音を大幅に減衰させることができる。また、突出部の突出量が短くなることで風の流れによる風切り音などの異音の発生を防止することができる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、第1空間11aと第2空間11bとを仕切る仕切り壁10cに第2排水孔20を形成したが、これに限らず、第2空間11bの底部に第2排水孔20を形成して、第1空間11a内に空間の出口が通ずるように形成しても良い。
また、以上の実施形態では、第2排水孔20の上流側に送風機24を配設させたが、送風機24を第2排水孔20の下流側に配設しても良い。これによれば、第1空間11a内が負圧となることで迷路構造からなる第2排水孔20であっても、膨張弁16から滴下した結露水を容易に第1空間11a内に導くことができる。
本発明の第1実施形態における空調ケース10の全体構成を示す模式図である。 図1に示すA−A断面図である。 図1に示すB矢視図である。 図3に示すC−C断面図である。 (a)および(b)は、本発明の第2実施形態における第2排水孔20の形状を示す断面図である。
符号の説明
2…開口孔
10…空調ケース
10c…仕切り壁
10d…第1排水孔
11a…第1空間
11b…第2空間
13…蒸発器(冷却用熱交換器)
16…膨張弁
20…第2排水孔
20a…空間(排水路)

Claims (5)

  1. 吸入空気を冷却する冷却用熱交換器(13)と、
    前記冷却用熱交換器(13)に減圧された冷媒を供給する膨張弁(16)と、
    前記冷却用熱交換器(13)を内部に収納する第1空間(11a)と前記膨張弁(16)を内部に収容する第2空間(11b)とを有し、前記第1空間(11a)に空気通路を形成する空調ケース(10)とを備え、
    エンジンルーム側と車室側とを仕切る区画板に形成された開口孔(2)に前記膨張弁(16)の一端面に接続される冷媒配管が貫通するように前記第2空間(11b)の一端面を前記開口孔(2)の外周縁に当接させて前記空調ケース(10)を車室側に搭載する車両用空調装置であって、
    前記空調ケース(10)は、前記膨張弁(16)が前記エンジンルーム側から取り付け、取り外しができるように前記第2空間(11b)に配設されるとともに、
    前記第2空間(11b)には、前記膨張弁(16)が結露したときに、前記膨張弁(16)から滴下した結露水を前記第1空間(11a)内に導く迷路構造からなる第2排水孔(20)が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記空調ケース(10)には、前記第1空間(11a)と前記第2空間(11b)とを区画する仕切り壁(10c)が形成され、
    前記第2排水孔(20)は、前記仕切り壁(10c)に形成された前記第1空間(11a)側に突出する凸状の突出部に設けられており、
    前記突出部には、断面が略L字状からなる排水路(20a)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記第2排水孔(20)は、その出口が前記第1空間(11a)内の空気流れの風下側に向けて開口されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記第1空間(11a)には、その底面部に前記冷却用熱交換器(13)で発生した凝縮水を外部に排水するための第1排水孔(10d)が形成されており、
    前記第2排水孔(20)は、前記第1排水孔(10d)の上方に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記第2空間(11b)は、その底部が前記第2排水孔(20)に向けて結露水を導くように傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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