JP2007130846A - 印刷物及び印刷物製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】偽造、改ざん防止効果を向上させることを目的とした印刷物及び印刷物製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷基材の面上に、文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が印刷された情報層が設けられた印刷物であって、凹凸パターンを施したことを特徴とする。また、前記凹凸パターンは、少なくとも前記情報層の部位に施されることが好ましく、更に前記情報層上に隠蔽層を設けた場合には前記凹凸パターンは、前記情報層が設けられた面と反対の面にのみ施されることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷基材上に文字や図形等によって情報が印刷された印刷物及び印刷物製造方法に関し、特に当該情報の改ざん防止効果を向上させた印刷物及び印刷物製造方法に関する。
各種くじや有価証券の番号、文字、パターン等の抽選パターンにより当たり、ハズレが決定される抽選券、馬券、入場券、ゲーム券等のくじ券が知られている。
しかし、これら複数のハズレ券を用いて、番号や文字、パターン等の抽選パターンを貼り変えたり、修正してハズレ券を当たり券かの如く改ざんする偽造が発生していた。
そのため、これらのくじ券にはラインパターン等の地紋、細紋等の偽造防止印刷を施したり、特殊インキによる印刷で偽造防止が図られている。
また、抽選パターン上を隠蔽層で覆い隠し、利用者がくじ券を購入後に隠蔽層を削り取り、印刷された抽選パターンの内容識別により当たり券かハズレ券かを確認できるスクラッチカード等の被覆式抽選券が実用化されている。(特許文献1参照)
特開2002−52874号公報
上述したように、偽造防止のためくじ券にラインパターン等の等の地紋、細紋等の印刷を施すためには、ラインパターンを印刷する印刷ユニットが必要になり、製造コストが増加するという不都合があった。
さらに、市販されている家庭用プリンターを用いて、ハズレ券に対してラインパターンを印刷することができ、誰でも容易に当たり券の改ざんや偽造を行なえてしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、印刷物に印刷された情報の偽造、改ざん防止効果を向上させることを目的とした印刷物及び印刷物製造方法を提供する。
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の印刷物は、印刷基材の面上に、文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が印刷された情報層が設けられた印刷物であって、凹凸パターンを施したことを特徴とする印刷物である。
この発明によれば、当該凹凸パターンを確認することにより、複数のハズレ券を用いて、番号や文字、パターン等の抽選パターンを貼り変えたり、修正してハズレ券を当たり券かの如く改ざんする偽造を効果的に防止できる。
上記課題を解決すべく、請求項2に記載の印刷物は、請求項1に記載の印刷物において、前記凹凸パターンは、少なくとも前記情報層の部位に施されることを特徴とする印刷物である。
この発明によれば、情報層の部位に凹凸パターンが施されるためより効果的に偽造を防止することができる。
上記課題を解決すべく、請求項3に記載の印刷物は、請求項1又は請求項2に記載の印刷物において、前記情報層上に隠蔽層を更に設け、前記凹凸パターンは、前記情報層が設けられた面と反対の面にのみ施されることを特徴とする印刷物である。
この発明によれば、印刷物が隠蔽層を設けたいわゆる剥離式印刷物である場合でも、隠蔽層を剥がす際にも凹凸パターンが妨げとなることがなく、良好な偽造防止印刷物を提供することができる。
上記課題を解決すべく、請求項4に記載の印刷物は、請求項3に記載の印刷物において、前記印刷基材の前記情報層が印刷された面と反対の面に樹脂、インク等によって前記凹凸パターンを成形することを特徴とする印刷物である。
この発明によれば、隠蔽層を剥がす際にも凹凸パターンが妨げとなることがなく、良好な偽造防止印刷物を提供することができる。
上記課題を解決すべく、請求項5に記載の印刷物は、請求項3に記載の印刷物において、前記凹凸パターンが施された凹凸基材を有し、前記印刷基材と、前記凹凸基材とが接着されて構成されることを特徴とする印刷物である。
この発明によれば、隠蔽層を剥がす際にも凹凸パターンが妨げとなることがなく、良好な偽造防止印刷物を提供することができる。
上記課題を解決すべく、請求項6に記載の印刷物は、請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷物において、前記情報は抽選パターンであって、前記隠蔽層は、剥離性を有する材料から成ることを特徴とする印刷物である。
この発明によれば、凹凸パターンが施された印刷物であっても隠蔽層を容易に剥がすことが可能な偽造防止印刷物を提供することができる。
上記課題を解決すべく、請求項7に記載の印刷物製造方法は、複数の印刷物を製造するための印刷基材の面上に、各前記印刷物に対応する文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が印刷された情報層を形成する工程と、凹凸パターンが施された凹凸基材を、前記印刷基材の前記情報層が印刷された面と反対の面に接着する接着工程と、前記印刷基材を、所定の大きさに裁断して複数の前記印刷物を製造する印刷物製造方法である。
この発明によれば、当該凹凸パターンを確認することにより、複数のハズレ券を用いて、番号や文字、パターン等の抽選パターンを貼り変えたり、修正してハズレ券を当たり券かの如く改ざんする偽造を効果的に防止できる偽造防止印刷物を製造することができる。
上記課題を解決すべく、請求項8に記載の印刷物製造方法は、請求項7に記載の印刷物製造方法において、前記接着工程は、前記凹凸基材を前記印刷基材と接着する際に、前記凹凸パターンが少なくとも前記情報層の部位に対応するよう、前記凹凸基材を前記印刷基材と接着することを特徴とする印刷物製造方法である。
この発明によれば、情報層の部位に凹凸パターンが施されるためより効果的に偽造を防止することができる偽造防止印刷物を製造することができる。
上記課題を解決すべく、請求項9に記載の印刷物製造方法は、請求項7又は請求項8に記載の印刷物製造方法において、前記情報は抽選パターンであって、前記情報層には、当該抽選パターンが第1の繰り返し間隔で順次印刷されており、前記凹凸基材には、前記凹凸パターンが第1の繰り返し間隔とは異なる第2の繰り返し間隔で繰り返し施されていることを特徴とする印刷物製造方法である。
この発明によれば、各印刷物ごとに異なる凹凸パターンを形成することができ、より効果的に偽造を防止することができる。
上記課題を解決すべく、請求項10に記載の印刷物製造方法は、請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の印刷物製造方法において、前記情報層上に剥離性を有する材料から成る隠蔽層を形成する工程を有することを特徴とする印刷物製造方法である。
この発明によれば、印刷物が隠蔽層を設けたいわゆる剥離式印刷物であっても、偽造を効果的に防止できる偽造防止印刷物を製造することができる。
本発明の印刷物によれば、印刷物に凹凸パターンを施すことによって複数のハズレ券を用いて、番号や文字、パターン等の抽選パターンを貼り変えたり、修正してハズレ券を当たり券かの如く改ざんする偽造等を凹凸パターンに基づいて効果的に防止できる。
本発明の印刷物及び印刷物製造方法について、図面を参照して説明する。なお、図1は本発明の印刷物の断面図を示す。
図1に示すように、本発明の印刷物10は、印刷基材11上に、文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が印刷された情報層12と、エンボス加工などによって凹凸パターンが施された凹凸基材13と、が設けられる。
以下に、本発明の印刷物を構成する各層について説明する。なお、本発明における上下の語は、図1における各断面図における印刷基材11を下側とし、情報層12を上側とした製造状態における上下を示す。
印刷基材11は、情報層12等の各層をその上に積層する基材となるものである。基材の材料は、従来からの印刷物、いわゆるスクラッチカードや通知はがき等に用いられている基材であれば特に限定されないが、具体的には、上質紙、中質紙、コート紙、合成紙、含浸紙、ラミネート紙、金属蒸着紙、印刷用塗工紙、記録用塗工紙等の紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルム、金属箔、あるいはそれらの複合体等が用いられる。印刷基材11の材料は、印刷物10に要求される強度や用途等に応じて適宜選択することができる。
印刷基材11の厚さも特に限定されないが、例えば、10μm〜100μm程度とし、60μm〜80μm程度であることが好ましい。
情報層12は、文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が印刷された層である。この情報としては、当たり・ハズレのくじであれば「あたり」、「はずれ」等の文字、数字や記号をあわせるくじであれば数字や記号、金額を知らせる通知であればその金額の数字、試験の合否等を知らせる通知であれば「合格」、「不合格」等の文字など、用途に応じて種々の文字、図形、記号等の情報となる。
情報層12を形成する材料は、印刷基材11または図示しない情報層12の直下の層に密着できる材料であれば特に限定されないが、例えば、印刷基材11または情報層12の直下の層と異なる色の着色剤がバインダーとなる樹脂に含有されたものが用いられる。バインダー樹脂としては、公知のバインダー樹脂が用いられるが、例えば、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等が用いられる。また、着色剤としては、公知の着色剤が用いられるが、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、酸化鉄、鉄黄、群青、メタリック顔料、パール顔料等が用いられる。
情報層12は、上述のバインダー樹脂及び着色剤を分散・混合させたインキを用いて印刷される。このインキの溶媒は特に限定されず、水、アルコール等の従来公知の溶媒を用いることができ、また、バインダー樹脂、着色層、インキの溶媒等の混合割合も特に限定されず、情報層12を適切に印刷できる混合割合とすればよい。情報層12用のインキには、これらの基本的な構成に加えて、他の添加物を添加することができる。また、上述のインキ以外にも、後述する印刷方法によってはトナー(着色粉末)やインクリボン等を使用することができる。
また、情報層12の形成方法は特に限定されないが、例えば、シルクスクリーン印刷、サーマルヘッドによる感熱リボン転写による印刷、インキジェット印刷、レーザー等によるトナー転写方式による印刷、ドットインパクト方式による印刷、オフセット印刷等が挙げられる。なお、この情報層12は、市販のインクジェットプリンタやレーザプリンタを用いて印刷を行ない、形成することも可能である。
また、情報層12の層厚も特に限定されないが、例えば、0.1μm〜3μm程度とし、0.5μm〜1μm程度であることが好ましい。
凹凸基材13は、表面に物理的な凹凸が施された基材であって、例えば、上質紙、中質紙、コート紙、合成紙、含浸紙、ラミネート紙、金属蒸着紙、印刷用塗工紙、記録用塗工紙等の紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルム、金属箔、あるいはそれらの複合体等の媒体に、エンボス加工等によって物理的な凹凸が型押しされたものが用いられる。凹凸基材13の層厚も特に限定されないが、例えば、10μm〜100μm程度とし、60μm〜80μm程度であることが好ましい。
図2に凹凸基材13を印刷基材11にラミネート加工等によって接着する工程を示す。なお、印刷基材11には、図示しない工程によって既に文字図形等の情報が印刷された情報層12が、図2中に示す印刷基材11の上方に形成されているものとする。
同図に示す如く、凹凸基材13を、印刷基材11の情報層12が印刷された面と反対の面、すなわち同図において下方側の面にニップロールによって押圧して接着される。
そして、凹凸基材13を接着した後の印刷基材11を所定の印刷物10の大きさに裁断し、複数の印刷物10が製造される。
このように、凹凸基材13を接着した印刷基材11から複数の印刷物10が裁断され製造されることから、印刷基材11に印刷される情報(以下、「抽選パターン」という。)の繰り返し間隔と、凹凸基材13に形成される凹凸(以下、「凹凸パターン」と言う。)の繰り返し間隔とがそれぞれ異なることが好ましい。
図3を用いて、夫々の繰り返し間隔についてより具体的に説明する。図3(A)は抽選パターンの繰り返し間隔を説明するための印刷基材11の正面図であり、図3(B)は凹凸パターンの繰り返し間隔を説明するための凹凸基材13の正面図であり、図4は凹凸基材13を接着した後の印刷基材11の正面図である。
例えば、抽選パターンである星の絵柄が印刷基材11に順次印刷される場合、図3(A)に示す如く、抽選パターンが第1の繰り返し間隔で印刷基材11上に順次印刷される。
そして、図3(B)に示す如く、凹凸基材13には、凹凸パターンである三角形が上記抽選パターンの第1の繰り返し間隔とは異なる第2の繰り返し間隔で施される(加工される。)。
なお、上記各繰り返し間隔は、接着加工の排紙方向における間隔であって、図2中左〜右方向における間隔である。
上述の如く印刷基材11と凹凸基材13とを接着すると、図4に示す如く、各印刷物10に夫々異なる凹凸パターンを形成することができるため、凹凸パターンの連続性等を確認することにより、抽選パターン(情報層12)を印刷基材11から剥がして加工形成する等の改ざんを発見しやすくなるため、改ざんを効果的に防止することができる。
なお、図4に示す如く抽選パターンの改ざんを効果的に防止するためには、当該抽選パターン(情報層12)の部位に相当する箇所に、上記凹凸パターンが形成されることが望ましい。
また、図5(A)に示すように、本発明の印刷物10が隠蔽層を設けたくじ券等のいわゆる剥離式印刷物である場合など、文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が隠蔽すべき情報である場合には、当該隠蔽すべき情報を隠蔽するための剥離性を有する材料から成る隠蔽層14が当該情報層12に印刷された情報を覆うように、情報層12上に設けられていてもよい。
また、図5(B)に示すように、本発明の印刷物10は、情報層12を保護する透明保護層15がさらに設けられていてもよく、図5(C)に示すように、本発明の印刷物10は、隠蔽層14の下に、隠蔽層14を剥離しやすくするために、剥離層16がさらに設けられていてもよい。
上記隠蔽層14は、本発明の印刷物10に任意に設けられる情報層12の情報を隠蔽する層であり、硬貨や爪で引っ掻くこと、セロハンテープを貼り付けて剥がすこと、端から全体を引き剥がすこと、等により印刷物10の印刷基材11から剥離可能となっている。
隠蔽層14を形成する材料は、情報層12上に形成することができ、剥離可能な材料であれば特に限定されないが、着色剤がバインダー樹脂に含有されたものが用いられる。バインダー樹脂としては、公知のバインダー樹脂が用いられるが、例えば、ゴム系天然樹脂(天然ゴム,塩酸ゴム等)、ジエン系樹脂(ポリブタジエン,スチレン・ブタジエン共重合体,アクリロニトリル・ブタジエン共重合体,ポリイソプレン,ポリクロロプレン等)や、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂等が用いられる。また、着色剤としては、公知の着色剤が用いられるが、例えば、下層の隠蔽性を得るために、金属系微粉末(アルミニウム微粉末,黄銅微粉末,銅微粉末等)やそれらの酸化微粉末等が用いられる。
隠蔽層14は、上述のバインダー樹脂及び着色剤を分散・混合させたインキまたは塗工液を用いて印刷または塗布される。このインキまたは塗工液の溶媒は特に限定されず、水、アルコール等の従来公知の溶媒を用いることができる。また、バインダー樹脂、着色層、インキまたは塗工液の溶媒等の混合割合も特に限定されず、隠蔽層14を適切に印刷できる混合割合とすればよい。隠蔽層14用のインキまたは塗工液には、これらの基本的な構成に加えて、他の添加物を添加することができる。
隠蔽層14の形成方法は、上述のように印刷方法または塗布方法であれば特に限定されないが、例えば、シルクスクリーン印刷法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法等が挙げられる。
また、隠蔽層14は、印刷基材11上に剥離可能なシート状の材料が貼り付けられたものであってもよい。隠蔽層14の層厚も特に限定されない。
透明保護層15は、本発明の印刷物10に任意に設けられるものであり、隠蔽層14が削られる等により剥離される際に、情報層12が一緒に剥離されないように保護する層である。なお、透明保護層15を形成する材料は、形成した後に透明または半透明であり、隠蔽すべき情報を視認できるものであれば特に限定されないが、バインダー樹脂としてフェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、その他にUV硬化型樹脂、EB硬化型樹脂等の放射線硬化型樹脂を含有するインキ組成物や、OPニス等が用いられる。また、透明保護層15は、情報層12上にビニール貼りを行ったものでもよい。
透明保護層15は、上述のバインダー樹脂を含有するインキ組成物を分散・混合させたインキやOPニスを用いて印刷または塗布される。このインキの溶媒は特に限定されず、水、アルコール等の従来公知の溶媒を用いることができる。また、バインダー樹脂とインキの溶媒等の混合割合も特に限定されず、透明保護層15を適切に印刷できる混合割合とすればよい。透明保護層15用のインキには、これらの基本的な構成に加えて、他の添加物を添加することができる。
透明保護層15の形成方法は、印刷方法や塗布方法であれば特に限定されないが、オフセット印刷法、シルクスクリーン印刷法、グラビア印刷法等が挙げられる。透明保護層15の層厚も特に限定されない。
剥離層16は、本発明の印刷物10に任意に設けられるものであり、隠蔽層14が削られる等により剥離されやすくするために設けられる層である。剥離層16は、情報層12又は透明保護層15上に設けられ、剥離層16の上部の隠蔽層14を含む層が剥離されることとなる。隠蔽層14の直下の層、例えば透明保護層15が剥離性を有する場合には、剥離層16は設けなくともよい。
剥離層16を形成する材料としては、上述の機能を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ポリウレタン/アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂に添加剤としてシリコンやワックス(ポリエチレンワックス等)を添加した剥離ニス等が用いられる。
剥離層16の形成方法も、特に限定されないが、スクリーン印刷、グラビア印刷等が用いられる。剥離層16の層厚も特に限定されない。
また、本発明の印刷物10には、上述の任意に設けられる層以外にさらに他の層を設けてもよい。
なお、本発明の印刷物10は上述した実施形態に限らず、例えば印刷基材11に直接エンボス加工処理を行ない、凹凸パターンを施しても良いが、この場合には印刷物10の両面に凹凸パターンが施されることとなるため、例えば、情報層12上に隠蔽層14を設けた場合には、印刷物10の表面の凹凸により隠蔽層14がはがれにくくなる可能性がある。従って、特に情報層12上に隠蔽層14を設けた場合には、凹凸パターンは印刷物10の裏面のみに施すことが望ましく、上述したように凹凸パターンを施した凹凸基材13を、印刷基材11の情報層12が設けられた面と反対の面に押圧して印刷物10を形成することが好適である。
また、他の形態として、印刷物10に凹凸パターンを施すために凹凸基材13を用いずとも、印刷基材11の情報層12が設けられた面と反対の面に樹脂、インク等によって凹凸パターンを成形してもよい。
以上説明したように、本発明の印刷物10は、印刷基材11の面上に、文字、図形、記号、番号、絵柄等の抽選パターン等の情報を印刷した情報層12を設け、更に凹凸パターンを施したので、当該凹凸パターンを確認することにより、複数のハズレ券を用いて、番号や文字、パターン等の抽選パターンを貼り変えたり、修正してハズレ券を当たり券かの如く改ざんする偽造を効果的に防止できる。
また、本発明の印刷物10は、凹凸パターンを少なくとも情報が印刷された情報層12上に施したので、より効果的に偽造を防止することができる。
また、情報層12上に隠蔽層14が設けられている場合には、凹凸パターンを情報層12が設けられた面と反対の面にのみ施すよう構成したので、隠蔽層14を剥がす際にも凹凸パターンが妨げとなることがなく、良好な偽造防止印刷物を提供することができる。
更に、複数の印刷物10を製造する際に、情報層12に印刷された抽選パターンの繰り返し間隔と異なる間隔で凹凸パターンが施されるよう構成したので、各印刷物10ごとに異なる凹凸パターンを形成することができ、当該凹凸パターンの連続性等を確認することによって、より効果的に偽造を防止することができる。
本発明の印刷物の断面図の一例である。 本発明の接着工程を示す説明図である。 (A)抽選パターンの繰り返し間隔を説明するための印刷基材11の正面図である。(B)凹凸パターンの繰り返し間隔を説明するための凹凸基材13の正面図である。 凹凸基材13を接着した後の印刷基材11の正面図である。 本発明の印刷物の断面図の他の例である。
符号の説明
10…印刷物
11…印刷基材
12…情報層
13…凹凸基材
14…隠蔽層
15…透明保護層
16…剥離層

Claims (10)

  1. 印刷基材の面上に、文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が印刷された情報層が設けられた印刷物であって、
    凹凸パターンを施したことを特徴とする印刷物。
  2. 請求項1に記載の印刷物において、
    前記凹凸パターンは、少なくとも前記情報層の部位に施されることを特徴とする印刷物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷物において、
    前記情報層上に隠蔽層を更に設け、
    前記凹凸パターンは、前記情報層が設けられた面と反対の面にのみ施されることを特徴とする印刷物。
  4. 請求項3に記載の印刷物において、
    前記印刷基材の前記情報層が印刷された面と反対の面に樹脂、インク等によって前記凹凸パターンを成形することを特徴とする印刷物。
  5. 請求項3に記載の印刷物において、
    前記凹凸パターンが施された凹凸基材を有し、
    前記印刷基材と、前記凹凸基材とが接着されて構成されることを特徴とする印刷物。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷物において、
    前記情報は抽選パターンであって、
    前記隠蔽層は、剥離性を有する材料から成ることを特徴とする印刷物。
  7. 複数の印刷物を製造するための印刷基材の面上に、各前記印刷物に対応する文字、図形、記号、番号、絵柄等の情報が印刷された情報層を形成する工程と、
    凹凸パターンが施された凹凸基材を、前記印刷基材の前記情報層が印刷された面と反対の面に接着する接着工程と、
    前記印刷基材を、所定の大きさに裁断して複数の前記印刷物を製造する印刷物製造方法。
  8. 請求項7に記載の印刷物製造方法において、
    前記接着工程は、前記凹凸基材を前記印刷基材と接着する際に、前記凹凸パターンが少なくとも前記情報層の部位に対応するよう、前記凹凸基材を前記印刷基材と接着することを特徴とする印刷物製造方法。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の印刷物製造方法において、
    前記情報は抽選パターンであって、前記情報層には、当該抽選パターンが第1の繰り返し間隔で順次印刷されており、
    前記凹凸基材には、前記凹凸パターンが第1の繰り返し間隔とは異なる第2の繰り返し間隔で繰り返し施されていることを特徴とする印刷物製造方法。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の印刷物製造方法において、
    前記情報層上に剥離性を有する材料から成る隠蔽層を形成する工程を有することを特徴とする印刷物製造方法。
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