JP2007129930A - 農産物皮剥ぎ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】農産物の向きや姿勢を変えることなく供給及び排出することができ、かつ農産物の皮剥ぎ処理が連続して行え、安価に製造できる農産物皮剥ぎ装置を提供する。
【解決手段】略水平な回転軸2上に固定した回転ドラム3の回転により、回転ドラム3の外周上に多数配設した各皮剥ぎユニット4…を、回転移動経路上に設定した供給区間B、皮剥ぎ区間C、排出区間D、戻り区間Eに回転移動させ、供給区間Bを通過する各皮剥ぎユニット4…に、供給区間B上方の投入コンベヤ9から供給されるネギAを1本ずつ収納し、供給区間Bから排出区間Dまでの皮剥ぎ区間Cを移動する間に、皮剥ぎユニット4の各噴射ノズル4C…から噴射される高圧のエアGでネギAの不要な表皮Aaを剥ぎ取り、排出区間Dを通過する各皮剥ぎユニット4…から皮剥ぎ済みの各ネギA…を排出し、排出区間D下方の受取りコンベヤ10に対して1本ずつ順次落下する。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えばネギ等の長尺農産物の不要な表皮を剥ぎ取る作業に用いられる農産物皮剥ぎ装置に関する。
従来、上述例のネギを皮剥ぎする装置としては、例えば搬送コンベアの各載置部に載置された各ネギを搬送方向と略直交する方向に移動させ、ネギの皮剥ぎ開始位置を略同一線上に揃えた後、ネギの茎部を、皮剥ぎ装置を構成するエア吐出部から吐出されるエアによりネギの不要な表皮を分離又は除去する特許文献1の農作物整列供給装置があるが、複数本の各ネギをライン状に搬送して皮剥ぎ処理するようにしているため、装置及び設備の全体が大型化する。特にこの従来装置では複数本の各ネギを一度に皮剥ぎ処理するため、圧縮エアの最大消費量が多く、その圧縮エアを供給する装置や設備も大型となる。
他の装置としては、長ねぎの葉部側を、正面開放型の保持容器上部に設けたクランプ装置で保持して半円経路部に沿って回転させながら移動させ、保持容器正面をカバー部材で覆った後、昇降用モータにより下降される剥離用ノズルから噴射する高圧空気を長ねぎに吹き付けて不要葉を剥離する特許文献2のねぎ処理設備があるが、ロータリー式で連続して皮剥ぎ処理するものであり、設置面積が小さく、エア消費量も抑えることができるが、ネギの葉部側を把持部で垂直に保持して、ネギを供給する際に、吊り下げ作業を行わなければならず、各装置間ではネギの受け渡し機構を必要とするものであった。
また、エアを吹き付け始める位置を認識するために、カメラによる画像情報から判断する際に、把持部が撮影の邪魔になるという問題もある。また、各皮剥ぎユニットのノズルを、把持部で把持したネギに沿って上下方向に昇降動作するのに、モータを用いているため、皮剥ぎユニットの製作費が高く、コストが掛かるという問題点を有している。
特開2003−225078号公報 特開2000−217562号公報
この発明は上記問題に鑑み、農産物の向きや姿勢を変えることなく供給及び排出することができ、かつ農産物の皮剥ぎ処理が連続して行え、安価に製造できるロータリー式の農産物皮剥ぎ装置の提供を目的とする。
請求項1に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、農産物を把持する把持手段と、該把持手段に把持された農産物に沿って圧力流体を噴射する噴射ノズルとを有する皮剥ぎユニットにより農産物の不要な表皮を剥ぎ取るようにした農産物皮剥ぎ装置において、上記皮剥ぎユニットを、略水平な回転軸を中心として回転可能に設けた回転体の外周に等間隔に隔てて複数配設するとともに、上記皮剥ぎユニットの回転移動経路上に、上記回転軸より上方側で、上記皮剥ぎユニットへ農産物を供給する供給位置と、該回転軸より下方側で、該皮剥ぎユニットから農産物を排出する排出位置とを設け、上記皮剥ぎユニットが供給位置から排出位置まで回転移動する間に、上記農産物の不要な表皮を剥ぎ取るようにしたことを特徴とする。
この発明によると、回転体を回転して、複数の各皮剥ぎユニットを回転移動経路上に設けた供給位置から排出位置に回転移動させるとともに、回転軸より上方の供給位置に移動した皮剥ぎユニットに対して農産物を供給し、その皮剥ぎユニットに供給された農産物を把持手段で把持する。皮剥ぎユニットが供給位置から排出位置まで回転移動する間に、噴射ノズルから噴射される圧力流体を把持手段で把持した農産物に吹き付けて不要な表皮を剥ぎ取る。回転軸より下方の排出位置に皮剥ぎユニットが移動したとき、把持手段による農産物の把持を解除し、不要な表皮が剥ぎ取られた農産物を皮剥ぎユニットから排出する。
上記農産物は、例えばネギ等の長尺農産物で構成することができる。また、圧力流体は、例えばエア(大気)や不活性ガス、不燃性ガス等の気体、水道水や天然水、蒸留水、アルコール、薬液等の液体、その気体及び液体を混合した混合流体等で構成することができる。また、噴射ノズルは、例えば農産物を中心としてリング状のスリットノズルを配設するか、農産物を中心として円周方向に対して所定間隔に隔てて複数配設するか、農産物の長さ方向に沿って所定間隔に隔てて複数配設するか、農産物の長さ方向に沿って移動自在に設ける等して構成することができる。また、回転体は、例えば円形を有するドラムやフレーム、円形に近い多角体、或いは、チェーンやベルトなどの無端帯等で構成することができる。また、把持手段は、例えば一対の各把持体、挟持機構、吸着機構等で構成することができる。
請求項2に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、上記請求項1に記載の構成と併せて、上記供給位置を通過する上記皮剥ぎユニットの上方から該皮剥ぎユニットの通過タイミングに合わせて農産物を順次落下させ、回転移動される皮剥ぎユニットに対して投入する投入手段を設けたことを特徴とする。
この発明によると、例えばベルトコンベヤ等で構成される投入手段を、回転移動経路上の供給位置を通過する各皮剥ぎユニットの通過タイミングに合わせて駆動するとともに、供給位置を通過する皮剥ぎユニットの上方位置から農産物を順次落下させて、各皮剥ぎユニットに対して個々に投入供給する。
請求項3に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、上記請求項1又は2に記載の構成と併せて、上記排出位置を通過する上記皮剥ぎユニットから順次落下される農産物を受け取る受取り手段を設けたことを特徴とする。
この発明によると、回転移動経路上の排出位置を通過する各皮剥ぎユニットから不要な表皮が剥ぎ取られた各農産物を順次落下させ、各皮剥ぎユニットから排出される各農産物を、例えば板部、突起等の凸状部が無端帯全長に対して等間隔に隔てて配列してなるコンベヤ等で構成される受取り手段で順次受け取るとともに、所定間隔に整列して選別工程等の次工程へ搬送するようにしてもよい。なお、上記投入手段及び受取り手段は、例えばベルトコンベヤ、チェーンコンベヤ、バケットコンベヤ等の搬送手段で構成することもできる。
請求項4に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、上記請求項1乃至3のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記皮剥ぎユニットは、上記回転体の回転方向と直交する方向に分割された一対の各半円筒体からなり、少なくとも一方の半円筒体が開閉可能であり、閉鎖することによって収納した農産物を保持する筒状バケットを有し、上記筒状バケットの一端部に上記噴射ノズルが設けられ、該筒状バケットとともに噴射ノズルが上記把持手段で把持した農産物に沿って往復移動するように構成したことを特徴とする。
この発明によると、噴射ノズルを、一対の各半円筒体からなる筒状バケットとともに把持手段で把持した農産物に沿って移動させながら、噴射ノズルから噴射される圧力流体を、一対の各半円筒体を閉鎖することによって収納及び保持された農産物の外周面に吹き付けて、農産物の不要な表皮を剥ぎ取り分離する。
請求項5に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、上記請求項4に記載の構成と併せて、上記把持手段及び筒状バケットは当該皮剥ぎユニットが供給位置通過直後に閉鎖するとともに排出位置で開放するように構成したことを特徴とする。
この発明によると、把持手段及び筒状バケットを、皮剥ぎユニットが供給位置通過直後に閉鎖して、農産物を把持手段で把持するとともに、筒状バケットに収納及び保持したまま回転移動させるので、供給位置から排出位置まで回転移動する際に、農産物が落下又は垂れ下がるようなことがなく、不要な表皮を剥ぎ取るのに適した姿勢を保つことができる。また、皮剥ぎユニットが排出位置に回転移動したときに把持手段及び筒状バケットを開放して、把持手段及び筒状バケットによる農産物の把持及び保持を解除し、皮剥ぎユニットから不要な表皮が剥ぎ取られた農産物を排出するので、上記受取り手段に正確且つ確実に供給することができる。
請求項6に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、上記請求項1乃至5のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記回転体が回転することにより、上記把持手段及び筒状バケットの開閉と、上記筒状バケット及び噴射ノズルの往復移動とを行うように構成したことを特徴とする。
この発明によると、把持手段及び筒状バケットの開閉と、筒状バケット及び噴射ノズルの往復移動とを、例えばカムやレール、バネ等を組み合わせてなる機構を介して、回転体の回転力により機械的にタイミングを合わせて行うことができる。
請求項7に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、上記請求項1乃至6のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記回転体を、略水平な回転軸を中心として回転する円形の回転ドラムで構成したことを特徴とする。
この発明によると、皮剥ぎユニットを、例えば円形又は円形に近い回転ドラムの外周に対して円周方向に等間隔に隔てて複数配設するので、供給位置と排出位置を、回転軸を中心とした同一半径の位置に設けることができる。
請求項8に記載した発明の農産物皮剥ぎ装置は、上記請求項1乃至6のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記回転体を、略水平な回転軸を中心として回転する無端帯で構成したことを特徴とする。
この発明によると、皮剥ぎユニットを、例えばチェーン、ベルト等で構成される単数又は複数の無端帯全長に対して所定等間隔に隔てて複数配設するので、無端帯を、例えば垂直方向や水平方向、斜め方向、複数の方向を組み合わせる等して張架すれば、設置場所の面積や形状等に応じたレイアウトに設置することができる。
この発明によれば、皮剥ぎユニットを略水平な回転軸を中心として回転する回転体に設けて、回転軸より上方の供給位置を通過する皮剥ぎユニットに対して農産物を供給し、回転軸より下方の排出位置を通過する皮剥ぎユニットから皮剥ぎ済みの農産物を排出するので、農産物の向きや姿勢を変えることなく供給及び排出することができ、農産物を吊り下げるための作業、各装置間で受け渡しするような機構等が不要となる。かつ、回転体に複数配設した各皮剥ぎユニットが供給位置から排出位置まで回転移動する間に、順次農産物の不要な表皮を剥ぎ取るので、農産物の皮剥ぎ処理が連続して行え、皮剥ぎ作業の省力化及び処理能力の向上を図ることができる。
また、筒状バケットに収納された農産物の外周面に、噴射ノズルから噴射される圧力流体を吹き付けて不要な表皮を剥ぎ取り分離するので、噴射ノズルが農産物に沿って移動しても、農産物の姿勢を保つことができ、確実に圧力流体を所定の部分に吹き付けることができる。また、圧力流体の消費量が少ないので、圧力流体を供給する装置や設備の小型化及び関連する付帯設備が少なくて済み、低コストで安価に製造することができ、メンテナンスが簡単に行える。
また、把持手段作及び筒状バケットの開閉動作と、筒状バケット及び噴射ノズルの往復移動とが、回転体が回転することにより行われるので、例えばモータやソレノイド、エアシリンダ等が不要であり、装置全体の電気制御が少なく、構造及び構成を簡素化することができる。
この発明は、農産物の向きや姿勢を変えることなく供給及び排出することができ、かつ農産物の皮剥ぎ処理が連続して行え、安価に製造するという目的を、回転軸より上方の供給位置を通過する皮剥ぎユニットへ農産物を供給し、回転軸より下方の排出位置を通過する皮剥ぎユニットから不要な表皮が剥ぎ取られた農産物を排出することで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、農産物の一例であるネギの不要な表皮を剥ぎ取る作業に用いられる農産物皮剥ぎ装置を示し、図1及び図2に於いて、この農産物皮剥ぎ装置1は、水平な回転軸2上に固定した回転ドラム3の回転により、回転ドラム3の外周上に多数配設した各皮剥ぎユニット4…を回転移動させ、供給位置を通過する各皮剥ぎユニット4…に対して長尺のネギAを1本ずつ収納し、排出位置まで回転移動する間に、各皮剥ぎユニット4…に収納されたネギAの不要な表皮Aaを剥ぎ取り、排出位置を通過する各皮剥ぎユニット4…から不要な表皮Aaが剥ぎ取られたネギAを排出するドラム式の装置である。尚、上記回転ドラム3の外周に配設した皮剥ぎユニット4の回転移動経路上には、供給位置を有する供給区間B、皮剥ぎ動作を行う皮剥ぎ区間C、排出位置を有する排出区間D、戻り区間Eが設定されている。
上記農産物皮剥ぎ装置1の上流側に配置した荷受コンベヤ5の搬送路上には、間隔をおいて搬送される各ネギA…をカメラ等で個々に撮影し、その撮影した画像に基づいて、高圧のエアGにより不要な表皮Aaが根部から分離できるようにネギAの根部を切り揃える根切り装置6と、ネギAの不要な表皮Aaを剥ぎ取り開始する皮剥ぎ開始部(ネギAの茎部と葉部の境界部分)を、後述する皮剥ぎユニット4の各噴射ノズル4C…から噴射されるエアGが最初に吹き付けられる位置に揃える襟合せ装置7を配置している。また、後述する把持装置4Bにより把持可能な部分が残る程度に、ネギAの不要な葉部を予め切除する装置を設けてもよい。
前記回転ドラム3と荷受コンベヤ5の間には、回転ドラム3の回転速度と同期して搬送方向に回転し、荷受コンベヤ5の各バケット5a…に載置された各ネギA…を襟合せ状態のまま1本ずつ持ち上げて供給区間Bより上方に搬送する供給コンベヤ8と、供給コンベヤ8から供給される各ネギA…を供給区間B上方に張架した上下一対の各投入ベルト9a,9aで保持し、供給区間Bに回転移動される各皮剥ぎユニット4…の通過タイミングに合わせて、開状態の皮剥ぎユニット4に対して斜め上方から1本ずつ投入する投入コンベヤ9を配置している。なお、ネギAの投入タイミングを各投入ベルト9a,9aの回転により制御することもできる。
多数本の各ネギA…を荷受コンベヤ5の各バケット5a…に載置する場合、搬送方向と略直交する横長姿勢に揃えて1本ずつ水平に載置するとともに、ネギAの根部側が根切り装置6と対向する向きに載置する。
前記供給コンベヤ8は、荷受コンベヤ5の各バケット5a…に対して接触が回避されるように、荷受コンベヤ5の搬送路より下方の始端部と、供給区間Bより上方の終端部との間に張架したチェーン8aを搬送方向に回転させ、チェーン8a全長に対して所定等間隔に隔てて多数配列した各凸状部8b…により、荷受コンベヤ5の各バケット5a…に載置された各ネギA…を襟合せ状態のまま1本ずつ持ち上げて、供給区間Bより上方に配置した投入コンベヤ9に供給する。
前記排出区間D下方には、各皮剥ぎユニット4…から排出される各ネギA…を1本ずつ受取って搬送する受取りコンベヤ10を配置している。また、受取りコンベヤ10の下流側には、受取りコンベヤ10から供給される各ネギA…を所定間隔に隔てられた状態に1本ずつ載置して搬送する選別コンベヤ11と、選別コンベヤ11が搬送する各ネギA…をカメラ等で個々に撮影し、その撮影した画像情報に基づいて、各ネギA…を等階級別に選別処理する選別装置12を配置している。
前記受取りコンベヤ10は、排出区間Dより下方の始端部と、選別コンベヤ11の搬送路より上方の終端部との間に張架したベルト10aを、回転ドラム3の回転速度と同期して搬送方向に回転させ、ベルト10a全長に対して所定等間隔に隔てて複数配列した例えば板部、突起等の各凸状部10b…間に、受取りコンベヤ10は各皮剥ぎユニット4…から排出される各ネギA…を1本ずつ受取って、選別コンベヤ11の各バケット11a…に対して1本ずつ供給する。
前記回転ドラム3は、図3、図4、図5にも示すように、略水平に軸受した回転軸2の中央部周面に、正面から見て円形を有するドラム本体3aの中心部を固定して、回転軸2を、ギヤ2a,2b及びチェーン2cを介して、モータ2dにより矢印Z方向に回転することで、回転ドラム3の外周に対して円周方向に等間隔に隔てて多数配設した各皮剥ぎユニット4…を、回転移動経路上に設けた供給区間B、皮剥ぎ区間C、排出区間D、戻り区間Eに回転移動する。供給区間Bは、回転軸2と同じ高さから回転軸2より上方側の60度までの範囲に設定され、その中央部に農産物が供給される供給位置が設けられており、排出区間Dは、回転軸2と同じ高さから回転軸2より下方側の60度までの範囲に設定され、その中央部に農産物が排出される排出位置が設けられている。
供給区間B直後から排出区間D直前までの120度の範囲を、皮剥ぎユニット4による皮剥ぎ区間Cとして設定している。また、排出区間D直後から供給区間B直前までの120度の範囲を、皮剥ぎユニット4が皮剥ぎ開始位置に復帰する戻り区間Eとして設定している。
上記皮剥ぎユニット4は、回転ドラム3の回転方向と直交する向きに配置された筒状バケット4Aと、筒状バケット4Aに収納及び保持されるネギAの皮剥ぎ開始部に近い葉部側を把持する把持装置4Bと、把持装置4Bで把持したネギAの茎部外周面に沿って高圧のエアGを噴射する複数の各噴射ノズル4C…とを有している。
筒状バケット4Aは、図6にも示すように、回転体2の回転方向と直交する方向に2分割してなる一対の各半円筒体4Aa,4Aaを、把持装置4Bで把持されるネギAの葉部側を除いて、ネギAの葉部から根部に至る全長が収納及び保持される長さに形成し、回転方向の先行側に配置した一方の半円筒体4Aaを可動体4D上端に対して一体的に固定し、他方の後行側半円筒体4Aaを可動体4D上端に対して回転方向の後行側に開閉自在に枢着している。
また、可動体4Dの一側縁部に取り付けたバネ4Acを、後行側半円筒体4Aaの枢着部に連結したアーム4Abに係止し、そのバネ4Acの復元力により、半円筒体4Aaを常時閉鎖される方向に対して回動付勢するとともに、アーム4Abの下端部に軸支したローラ4Adを、回転ドラム3の回転方向と直交して外周に架設したバケット開閉用のカムレール4Aeに係合して、ネギAが保持される閉状態と、ネギAの投入及び排出が許容される開状態とに開閉自在に設けている。
また、可動体4Dを、回転方向と直交して回転ドラム3の外周に架設したレール4Daに対して往復移動自在に係合し、可動体4Dの把持装置4B側に突出した支持部4Db下端に軸支したカムローラ4Dcを、回転ドラム3の前方(図3の右側)に配設したループ状のカムレール4Ddに係合して、筒状バケット4Aを、回転ドラム3の外周上に設定した皮剥ぎ開始位置(図3中右端)と皮剥ぎ終了位置(図3中左端)とに水平移動自在に設けている。
つまり、回転ドラム3の回転により、皮剥ぎユニット4が皮剥ぎ区間Cを移動するとき、可動体4Dの支持部4Dbに軸支したカムローラ4Dcがカムレール4Ddに沿って移動(図3の左側)するので、筒状バケット4Aが回転ドラム3上の皮剥ぎ開始位置から皮剥ぎ終了位置に向けて水平移動するとともに、筒状バケット4Aと各噴射ノズル4C…がネギAの茎部外周面に沿って葉部側から根部側に向けて水平移動する。
また、筒状バケット4Aが皮剥ぎ終了位置に向けて移動開始したとき、後行側半円筒体4Aaのアーム4Abに軸支したローラ4Adがカムレール4Aeの開放側係合面から閉鎖側係合面に移動し、バネ4Acの復元力により、後行側半円筒体4Aaが閉方向に回動するとともに、皮剥ぎユニット4が皮剥ぎ区間Cを移動する際、閉状態が維持される。
この際、筒状バケット4Aが閉状態のまま噴射ノズル4Cが皮剥ぎ開始位置から皮剥ぎ終了位置に移動する。また、皮剥ぎユニット4が排出区間Dを移動する際、筒状バケット4Aが開状態に維持される。
一方、皮剥ぎユニット4が戻り区間Eを移動するとき、可動体4Dの支持部4Dbに軸支したカムローラ4Dcがカムレール4Ddに沿って図3の右側に移動するので、筒状バケット4Aが回転ドラム3上の皮剥ぎ終了位置から皮剥ぎ開始位置に向けて回帰移動する。
この際、皮剥ぎユニット4が皮剥ぎ開始位置に回帰する際に、後行側半円筒体4Aaのアーム4Abに軸支したローラ4Adがカムレール4Aeの閉鎖側係合面から開放側係合面に移動し、バネ4Acの復元力に抗して、後行側半円筒体4Aaが開方向に回動するとともに、戻り区間Eを移動する際、開状態が維持される。
尚、図6中の符号4Akは、ネギAを閉鎖状態の筒状バケット4A内の中央部に保持するためのワイヤ状の保持部材であり、各半円筒体4Aa,4Aaの内側の長さ方向に沿って複数取り付けられている。
また、図3、図4、図6中の符号4Alは、皮剥ぎ区間Cで筒状バケット4Aが皮剥ぎ終了位置まで移動したときに、ネギAの根部側が垂れ下がらず、排出区間Dで把持装置4BがネギAの把持を解除したときにスムーズに落下するようなガイド部材であり、各半円筒体4Aa,4Aaの把持装置4B側端部に設けられている。
また、筒状バケット4Aの排出側端部に連設したU字状の排出ダクト4Afは、その筒状バケット4A側端部が、一対の各半円筒体4Aa,4Aaを閉鎖したとき筒状バケット4A内部と連通され、筒状バケット4Aとともに回転方向と直交する方向に対して往復移動自在に設けている。排出ダクト4Afの排出側端部は、回転軸2を中心として回転ドラム3内部に形成したドーナツ型を有する集合ダクト4Agの後面(図3の左端)に対して挿入され、皮剥ぎユニット4が皮剥ぎ終了位置に移動しても、排出ダクト4Afが集合ダクト4Agから抜き取られないように設けている。なお、各筒状バケット4A…に接続した各排出ダクト4Af…は、集合ダクト4Agの後面に対して円周方向に対して互い違いとなるように挿入している。(図5参照)
また、集合ダクト4Agの排出側開口部は、回転ドラム3の前方(正面から見て手前)と対応する排出側に配設した廃棄ダクト4Ahに対して回転が許容されるように連通接続され、廃棄ダクト4Ahの排出側下部には、皮剥ぎユニット4から排出されるネギAの不要な表皮Aaを廃棄工程へ搬送するための廃棄用コンベア4Aiを配置している。つまり、高圧のエアGで剥ぎ取られたネギAの不要な表皮Aaを、そのエアGの移送力により、排出ダクト4Afと、集合ダクト4Agと、廃棄ダクト4Ahを介して、廃棄用コンベア4Aiに排出する。なお、皮剥ぎユニット4から排出されるネギAの不要な表皮Aaを、回転ドラム3の後方(正面から見て奥の方)に配置した廃棄用コンベア4Aiに排出してもよい。
把持装置4Bは、図7にも示すように、柔軟性を有するパッドが装着された一対の各把持体4Ba,4Baを、筒状バケット4Aに収納及び保持されるネギAの皮剥ぎ開始部に近い葉部側と対向して配設するとともに、回転方向の先行側に配置した一方の把持体4Baを回転ドラム3に一体的に固定し、他方の後行側把持体4Baを回転ドラム3に対して回転方向の後行側に開閉自在に枢着している。
また、先行側把持体4Ba及び後行側把持体4Baの下端部に設けた各アーム4Bb,4Bbの間にバネ4Bcを張架し、そのバネ4Bcの復元力により、把持体4Baを常時閉鎖される方向に対して付勢するとともに、把持体4Baのアーム4Bbに軸支したローラ4Bdを、回転ドラム3の前方(図3の右側)に固定配設した把持体開閉用のカムレール4Beに係合して、後行側把持体4Baを、ネギAの葉部側が把持される閉状態と、その把持が解除される開状態とに開閉自在に設けている。
つまり、回転ドラム3の回転により、皮剥ぎユニット4が供給区間Bから回転移動すると、供給位置通過直後において、後行側把持体4Baのアーム4Bbに軸支したローラ4Bdがカムレール4Beの大径側係合面から小径側係合面に移動し、バネ4Bcの復元力により、後行側把持体4Baが閉方向に回動して、開放状態の筒状バケット4A上に投入されたネギAの皮剥ぎ開始部に近い葉部側を一対の各把持体4Ba,4Baで把持するとともに、皮剥ぎ区間Cを移動する際、閉状態が維持される。
また、皮剥ぎユニット4の排出区間Dの通過時において、後行側把持体4Baのアーム4Bbに軸支したローラ4Bdがカムレール4Beの小径側係合面から大径側係合面に移動し、バネ4Bcの復元力に抗して、後行側把持体4Baが開方向に回動して、把持していたネギAの落下を許容するとともに、戻り区間Eを移動する際、開状態が維持される。
各噴射ノズル4C…は、筒状バケット4Aを構成する各半円筒体4Aa,4Aaの把持側端部に設けられ、一対の各把持体4Ba,4Baで把持されるネギAを中心として円周方向に対して90度間隔に隔てて4個配設するとともに、ネギAの葉部側から根部側に向けてエアGが斜めに吹き付けられる角度(表皮Aaが根部側に向けて剥ぎ取られる角度)に傾斜している。つまり、各半円筒体4Aa,4Aaの把持側端部に各噴射ノズル4C…を設けているので、各半円筒体4Aa,4Aaを開放すると、ネギAを投入するのに十分な大きさに開口され、各半円筒体4Aa,4Aaを閉鎖すると、ネギAの不要な表皮Aaを剥ぎ取り分離するのに最適な位置及び角度、衝突圧となるように設けている。
また、筒状バケット4Aと各噴射ノズル4C…を別々に設けてもよい。この場合、各噴射ノズル4C…を、筒状バケット4Aの長さ方向に設けたスリットに沿って往復移動するように設ける。なお、噴射ノズル4Cの個数、角度、エアGの吐出圧を、ネギAのサイズに応じて任意に変更してもよい。
且つ、皮剥ぎユニット4の各噴射ノズル4C…は、図3、図8にも示すように、各供給路4Ca…を介して、回転軸2の一端側に取り付けた円盤型のロータリージョイント4Cbに接続している。ロータリージョイント4Cbは、回転軸2の一端側軸受部に固定した固定部4Ccの摺動面と、回転軸2上に固定した回転部4Cdの摺動面とを回転可能に対接している。
固定部4Ccの摺動面には、回転軸2を中心として弧状の溝部4Ceが皮剥ぎ区間C内の所定範囲に形成され、溝部4Ceには、例えばコンプレッサー、送気用ブロワ等のエア供給源を接続している。
回転部4Cdの摺動面には、各皮剥ぎユニット4…と対応して複数の各孔部4Cf…が円周方向に対して所定等間隔に隔てて形成され、各孔部4Cf…には、各供給路4Ca…を介して、皮剥ぎユニット4の各噴射ノズル4C…をそれぞれ接続している。
つまり、回転ドラム3の回転により、ロータリージョイント4Cbの回転部4Cdが回転すると、皮剥ぎ区間C内に移動した回転部4Cdの各孔部4Cf…と固定部4Ccの溝部4Ceとが連通し、エア供給源から供給される高圧のエアGが、皮剥ぎ区間C内に移動した皮剥ぎユニット4の各噴射ノズル4C…に対して供給される。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、農産物皮剥ぎ装置1による皮剥ぎ動作を説明する。
先ず、図1、図2に示すように、多数本の各ネギA…を、荷受コンベヤ5の各バケット5a…に対して搬送方向と略直交する横長姿勢に揃えて1本ずつ水平に載置するとともに、ネギAの根部側が根切り装置6と対向するように載置する。
荷受コンベヤ5の各バケット5a…に載置された各ネギA…の根部を、不要な表皮Aaの分離が容易に行えるように根切り装置6で切り揃え、ネギAの皮剥ぎ開始部を、後述する皮剥ぎユニット4の各噴射ノズル4C…から噴射されるエアGが最初に吹き付けられる位置に襟合せ装置7で揃える。
図5、図7に示すように、回転ドラム3を矢印Z方向に回転して、皮剥ぎユニット4を構成する筒状バケット4Aの後行側半円筒体4aと、把持装置4Bの後行側把持体4Baとを開放したまま、各皮剥ぎユニット4…を回転移動経路上の戻り区間Eから供給区間Bに回転移動させる。
荷受コンベヤ5の各バケット5a…に載置された各ネギA…を、供給コンベヤ8により襟合せした位置を保ったまま1本ずつ持ち上げて投入コンベヤ9に供給し、上下一対の各投入ベルト9a,9aで保持した各ネギA…を、供給区間Bを通過する各皮剥ぎユニット4…の通過タイミングに合わせて上方から自重により順次落下させ、ネギAの向きや姿勢を変えることなく横長姿勢に保ったまま、開状態のまま供給位置を通過する筒状バケット4Aの後行側半円筒体4a上に対して斜め上方から1本ずつ投入する。
供給位置通過直後において、筒状バケット4Aの後行側半円筒体4Aaを閉方向に回動して、一対の各半円筒体4Aa,4Aaを閉鎖してなる筒状バケット4A内にネギAを収納及び保持するとともに、把持装置4Bの後行側把持体4Baを閉方向に回動して、ネギAの葉部側を一対の各把持体4Ba,4Baで把持する。これにより、ネギAは落下又は垂れ下がるようなことがなく、不要な表皮Aaを剥ぎ取るのに適した姿勢に保持される。
皮剥ぎユニット4が皮剥ぎ区間Cを移動する間に、図3、図4に示すように、筒状バケット4A及び各噴射ノズル4C…を、一対の各把持体4Ba,4Baで把持したネギAの茎部外周面に沿って葉部側から根部側に向けて水平移動させながら、各噴射ノズル4C…から噴射される高圧のエアGをネギAの茎部外周面に吹き付けて、エアGの衝突圧により、ネギAの不要な表皮Aaを、茎部に沿って根部先端まで剥ぎ取り分離する。
排出区間Dの直前において、筒状バケット4A及び各噴射ノズル4C…が皮剥ぎ終了位置に移動し、筒状バケット4AからネギAの全長が抜き取られ、各噴射ノズル4C…もネギAの根部上を通過する。
高圧のエアGで剥ぎ取られたネギAの不要な表皮Aaや葉、残渣等は、そのエアGの移送力により、排出ダクト4Afと、集合ダクト4Agと、廃棄ダクト4Ahを介して、廃棄用コンベア4Aiに排出される。
皮剥ぎユニット4が排出区間Dを回転移動する際に、把持装置4Bの後行側把持体4Baを開方向に回動して、一対の各把持体4Ba,4BaによるネギAの把持を解除するとともに、排出位置を通過する筒状バケット4Aから皮剥ぎ済みのネギAを横長姿勢に保ったまま自重により落下させて排出し、排出区間D下方の受取りコンベヤ10の各凸状部10b…間に対して1本ずつ順次落下する。
受取りコンベヤ10の各凸状部10b…間に載置された各ネギA…を、選別コンベヤ11の各バケット11a…に対して1本ずつ移載し、等間隔に隔てられたまま選別工程へ搬送し、選別装置12により等階級別に選別処理する。
戻り区間Eにおいて、筒状バケット4Aが皮剥ぎ開始位置に回帰するとともに、筒状バケット4Aの後行側半円筒体4aと把持装置4Bの後行側把持体4Baを開放するように回動する。再び、供給区間Bに回転移動し、上述と同様に、投入コンベヤ9から供給される各ネギA…の皮剥ぎ処理を連続して行う。
以上のように、皮剥ぎユニット4を略水平な回転軸2を中心として回転する回転ドラム3に設けて、回転軸2より下方の供給位置を通過する皮剥ぎユニット4に対してネギAを投入し、回転軸2より下方の排出位置を通過する皮剥ぎユニット4から皮剥ぎ済みのネギAを排出するので、ネギAの向きや姿勢を変えることなく横長姿勢に保ったまま供給及び排出することができ、ネギAを吊り下げるための作業、各装置間で受け渡しするような機構等が不要となる。かつ、回転体2上に複数配設した各皮剥ぎユニット4…が皮剥ぎ区間Cを回転移動する間に、順次ネギAの不要な表皮Aaを剥ぎ取るので、ネギAの皮剥ぎ処理が連続して行え、皮剥ぎ作業の省力化及び処理能力の向上を図ることができる。
また、筒状バケット4Aに収納されたネギAの茎部外周面に、各噴射ノズル4C…から噴射されるエアGを吹き付けて不要な表皮Aaを剥ぎ取り分離するので、各噴射ノズル4C…がネギAに沿って移動しても、ネギAの姿勢を保つことができ、確実にエアGを所定の部分に吹き付けることができる。また、エアGの消費量が少ないので、エアGを供給する装置や設備の小型化及び関連する付帯設備が少なくて済み、低コストで安価に製造することができ、メンテナンスが簡単に行える。
また、把持装置4Bを構成する各把持体4Ba,4Ba及び筒状バケット4Aを構成する各半円筒体4Aa,4Aaの開閉動作と、筒状バケット4A及び各噴射ノズル4C…の往復移動とが、回転ドラム3が回転することにより行われるので、例えばモータやソレノイド、エアシリンダ等が不要であり、装置全体の電気制御が少なく、構造及び構成を簡素化することができる。
図9は、無端帯式の農産物皮剥ぎ装置1を示し、例えばチェーンやベルト等で構成されるループ状の各無端帯13…を、上下の各スプロケット14,15間に対して複数本平行して張架し、各皮剥ぎユニット4…を、各無端帯13…間に対して回転方向と直交する水平姿勢に架設するとともに、無端帯13全長に対して所定等間隔に隔てて複数配列して、回転移動経路上に設定した供給区間B、皮剥ぎ区間C、排出区間D、戻り区間Eに回転移動させながら順次皮剥ぎ処理する。なお、他の実施例において、前記実施例と同一構成の部分は同一の符号を記してその詳細な説明を省略する。また、皮剥ぎユニット4は、筒状バケット4Aと、把持装置4Bと、各噴射ノズル4C…とを有するものである。
つまり、農産物皮剥ぎ装置1を設置する場所の設置面積が小さい場合、各無端帯13…を垂直方向に対して縦長に架設すれば、多数の各ネギA…を皮剥ぎ処理するのに必要な移動距離を確保することができ、装置全体の設置スペースが小さくて済み、レイアウトが容易に行える。また、各無端帯13…を、例えば垂直方向や水平方向、斜め方向、複数の方向を組み合わせる等して張架すれば、設置場所の面積や形状等に応じたレイアウトに設置することもできる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の農産物は、実施例のネギAに対応し、
以下同様に、
圧力流体は、エアGに対応し、
回転体は、回転ドラム3と、無端帯13に対応し、
把持手段は、把持装置4B及び一対の各把持体4Baに対応し、
投入手段は、投入コンベヤ9に対応し、
受取り手段は、受取りコンベヤ10に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
農産物皮剥ぎ装置の配置例を示す正面図。 ドラム式の農産物皮剥ぎ装置を示す正面図。 回転ドラム及び皮剥ぎユニットの構造を示す縦断側面図。 皮剥ぎユニットの構造を示す拡大側面図。 皮剥ぎユニットを構成する筒状バケットの開閉動作を示す正面図。 筒状バケットの開閉構造を示す拡大正面図。 把持装置を構成する一対の各把持体の開閉動作を示す正面図。 ロータリージョイントの固定部及び回転部の対接面を示す展開図。 無端帯式の農産物皮剥ぎ装置を示す正面図。
符号の説明
A…ネギ
Aa…表皮
B…供給区間
C…皮剥ぎ区間
D…排出区間
E…戻り区間
G…エア
1…農産物皮剥ぎ装置
2…回転軸
3…回転ドラム
4…皮剥ぎユニット
4A…筒状バケット
4Aa…半円筒体
4Ab…アーム
4Ac…バネ
4Ad…ローラ
4Ae…カムレール
4B…把持装置
4Ba…把持体
4Bb…アーム
4Bc…バネ
4Bd…ローラ
4Be…カムレール
4C…噴射ノズル
4D…可動体
4Da…レール
4Dc…カムローラ
4Dd…カムレール
5…荷受コンベヤ
6…根切り装置
7…襟合せ装置
8…供給コンベヤ
9…投入コンベヤ
10…受取りコンベヤ
11…選別コンベヤ
12…選別装置
13…無端帯

Claims (8)

  1. 農産物を把持する把持手段と、該把持手段に把持された農産物に沿って圧力流体を噴射する噴射ノズルとを有する皮剥ぎユニットにより農産物の不要な表皮を剥ぎ取るようにした農産物皮剥ぎ装置において、
    上記皮剥ぎユニットを、略水平な回転軸を中心として回転可能に設けた回転体の外周に等間隔に隔てて複数配設するとともに、
    上記皮剥ぎユニットの回転移動経路上に、上記回転軸より上方側で、上記皮剥ぎユニットへ農産物を供給する供給位置と、該回転軸より下方側で、該皮剥ぎユニットから農産物を排出する排出位置とを設け、
    上記皮剥ぎユニットが供給位置から排出位置まで回転移動する間に、上記農産物の不要な表皮を剥ぎ取るようにしたことを特徴とする
    農産物皮剥ぎ装置。
  2. 上記供給位置を通過する上記皮剥ぎユニットの上方から該皮剥ぎユニットの通過タイミングに合わせて農産物を順次落下させ、回転移動される皮剥ぎユニットに対して投入する投入手段を設けた
    請求項1に記載の農産物皮剥ぎ装置。
  3. 上記排出位置を通過する上記皮剥ぎユニットから順次落下される農産物を受け取る受取り手段を設けた
    請求項1又は2に記載の農産物皮剥ぎ装置。
  4. 上記皮剥ぎユニットは、上記回転体の回転方向と直交する方向に分割された一対の各半円筒体からなり、少なくとも一方の半円筒体が開閉可能であり、閉鎖することによって収納した農産物を保持する筒状バケットを有し、
    上記筒状バケットの一端部に上記噴射ノズルが設けられ、該筒状バケットとともに噴射ノズルが上記把持手段で把持した農産物に沿って往復移動するように構成した
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の農産物皮剥ぎ装置。
  5. 上記把持手段及び筒状バケットは当該皮剥ぎユニットが供給位置通過直後に閉鎖するとともに排出位置で開放するように構成した
    請求項4に記載の農産物皮剥ぎ装置。
  6. 上記回転体が回転することにより、上記把持手段及び筒状バケットの開閉と、上記筒状バケット及び噴射ノズルの往復移動とを行うように構成した
    請求項1乃至5のいずれか一つに記載の農産物皮剥ぎ装置。
  7. 上記回転体を、略水平な回転軸を中心として回転する円形の回転ドラムで構成した
    請求項1乃至6のいずれか一つに記載の農産物皮剥ぎ装置。
  8. 上記回転体を、略水平な回転軸を中心として回転する無端帯で構成した
    請求項1乃至6のいずれか一つに記載の農産物皮剥ぎ装置。
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