JP2007128980A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Takeshi Mitsushima
猛 光嶋
Katsujiro Arai
克次朗 新井
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Abstract

【課題】優れた信頼性を有するMIM型容量素子の製造方法を提供する。
【解決手段】まず、半導体基板1上に、第1の導電膜11、誘電体膜12、及び第2の導電膜13を順に形成する。そして、第2の導電膜13をエッチングして上部電極13aを形成し、上部電極13a形成後に誘電体膜12をエッチングして容量絶縁膜12aを形成し、容量絶縁膜12a形成後に第1の導電膜11をエッチングして下部電極11aを形成する。以上の工程により形成されたMIM型容量素子1上に層間絶縁膜14が形成され、層間絶縁膜14に上部電極13aに到達するスルーホール15aが形成された時点で。スルーホール15aの底部に露出した上部電極13aに紫外光を照射する。本構成によれば、スルーホール15aの形成過程で上部電極13aに蓄積された電荷を除去することができ、当該電荷により、容量絶縁膜12aの絶縁耐圧が劣化されることを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関し、特に、MIM型容量素子を搭載した半導体装置の製造方法に関する。
近年、金属−絶縁膜−金属(以下、MIM)型容量素子を搭載した半導体装置が多数提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。MIM型容量素子は、半導体装置において従来から多用されているMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)型容量素子や、ポリシリコン膜を上下の電極に使用した2層ポリシリコン型容量素子に比べて寄生抵抗が小さく、また、従来の多層配線プロセスに、わずかに工程を付加することにより形成することができるため、設計自由度が大きく、製造コストが低い等、メリットが多い。
図5は、従来のMIM型容量素子の構造を示す断面図である。図5に示すように、MIM型容量素子1は、半導体基板2上に形成されたシリコン酸化膜等の層間絶縁膜10上に下部電極11a、容量絶縁膜12a、上部電極13aが積層された構造を有する。
また、上部電極13a及び下部電極11aは、層間絶縁膜14の上層に形成された配線、層間絶縁膜10上に形成された配線、あるいは、層間絶縁膜10よりも下層に形成された配線を介して、半導体基板2上に形成された他の回路素子と電気的に接続される。図5の例では、上部電極13aは、層間絶縁膜14のスルーホール15a内に設けられたコンタクトプラグ16aを介して層間絶縁膜14上の配線17aと接続されている。また、下部電極11aは、層間絶縁膜10上に下部電極11aと一体に形成された引き出し配線11bを有しており、引き出し配線11bが、層間絶縁膜14のスルーホール15b内に設けられたコンタクトプラグ16bを介して層間絶縁膜14上の配線17bと接続されている。
図6は、従来のMIM型容量素子の製造工程を示す工程断面図である。従来のMIM型容量素子の製造工程では、図6(a)に示すように、まず、層間絶縁膜10上に、第1の金属系導体膜11がスパッタ法等により成膜される。例えば、第1の金属系導体膜11には、下層から、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、銅アルミ(AlCu)、TiN、Tiの順で積層された積層膜等が使用される。また、第1の金属系導体膜11上には、シリコン酸化膜等の誘電体膜12が、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により成膜される。そして、誘電体膜12上に、下層からAlCu、TiN、Tiの順で積層された第2の金属系導体膜13が成膜される。
次に、第2の金属系導体膜13上に、フォトリソグラフィにより上部電極13aの形成領域を被覆するレジストパターン21が形成される。そして、レジストパターン21をマスクとして第2の金属系導体膜13のエッチングが行われ、図6(b)に示すように、上部電極13aが形成される。
続いて、上部電極13aが形成された誘電体膜12上にフォトリソグラフィにより容量絶縁膜12aの形成領域を被覆するレジストパターン22が形成される。当該レジストパターン22をマスクして誘電体膜12のエッチングが行われ、図6(c)に示すように、容量絶縁膜12aが形成される。また、レジストパターン22が除去された後、容量絶縁膜12a及び上部電極13aが形成された第1の金属系導体膜11上に、フォトリソグラフィにより下部電極11a及び引き出し配線11bの形成領域を被覆するレジストパターン23が形成される。当該レジストパターン23をマスクとして第1の金属系導体膜11のエッチングが行われ、図6(d)に示すように、下部電極11aと引き出し配線11bとが同時に形成される。
さらに、図6(e)に示すように、下部電極11a、引き出し配線11b、容量絶縁膜12a、及び上部電極13aが形成された層間絶縁膜10上に、プラズマCVD法等によりシリコン酸化膜が2000nm程度の厚さで成膜される。当該シリコン酸化膜は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化され、層間絶縁膜14が形成される。
この後、フォトリソグラフィによりスルーホール15aの形成領域に開口を有するレジストパターン24が形成され、当該レジストパターン24をマスクとして層間絶縁膜14のエッチングが行われる。これにより、図6(f)に示すように、上部電極13a上にスルーホール15aが形成される。
同様に、レジストパターン24が除去された後、フォトリソグラフィによりスルーホール15bの形成領域に開口を有するレジストパターン25が形成され、当該レジストパターン25をマスクとして層間絶縁膜14のエッチングが行われる。これにより、図6(g)に示すように、引き出し配線11b上にスルーホール15bが形成される。
そして、図6(h)に示すように、スルーホール15a及び15bが形成された層間絶縁膜14上に、メタルCVD法により、導体膜16が成膜される。ここでは、まず、バリヤ層161としてTiN膜が成膜され、当該バリヤ層161上に、スルーホール15a及び15bに充填されるコンタクトプラグの主膜162となるタングステン(W)膜が成膜される。なお、スルーホール15a及び15b以外の領域に成膜された層間絶縁膜14上の不要な導体膜16はCMP法により除去される。これにより、図6(i)に示すように、スルーホール15a及び15b内に、コンタクトプラグ16a及び16bが形成される。
続いて、コンタクトプラグ16a及び16bが形成された層間絶縁膜14上に、下層から、Ti、TiN、AlCu、TiN、Tiが順に積層された金属系導体膜が形成された後、フォトリソグラフィ及びエッチングにより当該金属系導体膜に対してパターニングが行われ、配線17a及び配線17bが形成される。
なお、後掲の特許文献2には、スルーホール15aとスルーホール15bとを一括して形成する手法が開示されている。また、後掲の特許文献3には、本願発明に関係する技術として、波長領域230nmから310nmの紫外光を20J/cm2以上の照射量で照射し、ダメージ導入や汚染物質混入の影響を除去する半導体装置の製造方法が提案されている。
特開2004−235200号公報(第12頁、図1、図2) 特開平8−306862号公報 特許2720043号公報
半導体装置の製造工程では、スルーホール15a及び15bを形成する際のエッチングに、通常、RIE(Reactive Ion Etching)等のプラズマエッチングが使用されている。例えば、プラズマエッチングによりスルーホール15aを形成する場合、当該エッチングの過程において、上部電極13aにプラズマ中の電子やイオン等の荷電粒子が入射する。
半導体装置の製造工程において、スルーホール15aが形成される時点では、上部電極13aは、半導体基板2上に形成された他の素子や配線と電気的に接続されておらずフローティングの状態にある。このため、スルーホール15aをプラズマエッチングする際に上部電極13aに入射した荷電粒子は、上部電極13aから排出されず上部電極13aに蓄積される。特に、上記特許文献2に開示されている技術では、スルーホール15aの底部に上部電極13aが露出してから、スルーホール15bの底部に引き出し配線11bが露出するまでの間、上部電極13aに電荷が入射し続ける。このため、上部電極13aに蓄積される電荷量は著しく大きくなる。
このように上部電極13aに蓄積された電荷は、上部電極13aが他の回路素子や導体と電気的に接続され、接地された場合に上部電極13aの外部に排出される。しかしながら、それまでの間は、上部電極13aは帯電した状態が維持される。このため、上部電極13aと下部電極11aの間には上記蓄積電荷により電位差が生じ、当該電位差により上部電極13aと下部電極11aとの間に存在する容量絶縁膜12aに電界が継続的に印加される。
また、上述の製造工程において、上部電極13a上にスルーホール15aが形成されてから、スルーホール15aにTiN膜161が形成されるまでの期間は、スルーホール15aと異なる深さを有するスルーホール15bを形成する工程が行われる。このため、数時間から1日以上となる。このため、容量絶縁膜12aには、当該期間中、蓄積電荷に起因する電界が継続して印加されることになる。
本願発明者らは、このような容量絶縁膜12aに印加される電界が、容量絶縁膜12aに絶縁耐圧を劣化させ、容量絶縁膜12aの信頼性を低下させる要因になっていることを見出した。
一方、容量絶縁膜12aは、上部電極13a及び下部電極11aと異なる熱膨張率を有しているため、当該熱膨張率の差異により容量絶縁膜12aには応力が付加される。このため、従来のMIM型容量素子1では、上記応力により容量絶縁膜12aにクラックが生じたり、製造工程の過程で、絶縁容量膜12の剥離が生じたりする不具合が生じていた。このような不具合は、製造歩留まりを低下させるだけでなく、MIM型容量素子1の信頼性を低下させる要因になっている。
本発明は、上記従来の事情を鑑みて提案されたものであって、優れた信頼性を有するMIM型容量素子を備えた半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、以下の技術的手段を採用している。まず、本発明は、下部電極と、当該下部電極上に設けられた容量絶縁膜と、当該容量絶縁膜上に設けられた上部電極とを備えた容量素子を有する半導体装置の製造方法を前提としている。そして、本発明は、半導体基板上に上記容量素子を形成する工程と、半導体基板上に当該容量素子を被覆する絶縁膜を形成する工程と、当該絶縁膜に上記上部電極に到達するスルーホールを形成する工程と、当該スルーホール底部の上部電極に紫外光を照射する工程とを有している。
本構成によれば、スルーホールの形成過程において上部電極に蓄積した電荷を除去することができ、結果として、容量絶縁膜の信頼性が低下することを抑制することができる。上記紫外光照射は、上記スルーホールが形成された絶縁膜上に導電膜を形成し、当該導電膜を通じて実施することも可能である。
また、上記容量素子は、例えば、下部電極となる第1の導電膜、容量絶縁膜となる誘電体膜、及び上部電極となる第2の導電膜を半導体基板上に順に形成した後、第2の導電膜から上部電極を形成し、上記上部電極形成後に上記誘電体膜から容量絶縁膜を形成し、上記容量絶縁膜形成後に上記第1の導電膜から下部電極を形成することにより形成することができる。
ここで、上記下部電極は、上記半導体基板と電気的に接続されていることが好ましい。また、上記紫外光の照射エネルギー総量(照度×照射時間)は、20J/cm2以上かつ100J/cm2以下であることが好ましい。さらに、上記容量絶縁膜はシリコン窒化膜で構成することができる。このとき、シリコン窒化膜の膜応力は、250MPa以上かつ350MPa以下の圧縮応力であることが好ましい。加えて、スルーホール内に成膜される導電膜は、窒化チタン膜であることが好ましく、前記窒化チタン膜の膜厚は、5nm以上かつ50nm以下であることが好ましい。
本発明によれば、スルーホールが形成された状態、あるいは、スルーホール内に導体膜が形成された状態で、上部電極に対して紫外光を照射することにより上部電極に蓄積された電子が除去される。このため、上部電極に蓄積した電荷による電界が、容量絶縁膜に印加されることを抑制することができる。この結果、容量絶縁膜の信頼性を向上させることができる。
さらに、容量絶縁膜を250MPa以上かつ350MPa以下の圧縮応力を有するシリコン窒化膜とすれば、下部電極及び上部電極の熱膨張率と、容量絶縁膜の熱膨張率との差異に起因する応力によりクラック等が生じることのない容量絶縁膜を実現でき、より高い信頼性を有する容量絶縁膜を実現することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程断面図である。なお、本実施形態に係る半導体装置は、図2の断面図に示すように、図5に示した従来の半導体装置の断面構造と、同様の構造を有している。以下では、従来と同一の作用及び効果を有する部位には同一の符号を付している。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、図1(a)に示すように、まず、半導体基板2上に形成された層間絶縁膜10上に、下層から、Ti、TiN、AlCu、TiN、Tiが積層された第1の金属系導体膜11が形成される。このとき、第1の金属系導体膜11の膜厚は約600nmである。また、第1の金属系導体膜11上には、容量絶縁膜となる誘電体膜12として、シリコン窒化膜が例えば、10〜100nmの膜厚で堆積される。当該誘電体膜12は、例えば、SiH4、NH3、及びN2の混合ガスを材料ガスとしたプラズマCVD法により形成することができる。さらに、誘電体膜12上に、下層からAlCu、TiN、Tiの順で積層された第2の金属系導体膜13がスパッタ法により200nm程度の膜厚で形成される。
ここで、誘電体膜12であるシリコン窒化膜は、例えば、上記混合ガスのプラズマを発生させるための高周波電力等の成膜条件を調整することにより、圧縮方向に約300MPaの膜応力を有する状態で成膜されることが好ましい。このように、300MPa程度の圧縮応力を有する誘電体膜12は、後述のようにして上部電極13a及び下部電極11aが形成された後に、半導体基板2に対して行われる種々の熱処理において、両電極と容量絶縁膜との熱膨張率の差に起因する熱応力に十分に抗することができる機械的強度を有している。このため、容量絶縁膜に、熱応力によりクラック等が発生することがなく、容量素子の信頼性を向上させることができる。なお、シリコン窒化膜の圧縮応力は250MPa以上であれば、上述の機械的強度を有している。しかしながら、シリコン窒化膜の圧縮応力が350MPaより大きくなると、半導体基板2上に形成されたシリコン窒化膜の周縁部で膜剥がれ等が生じやすくなる。このため、シリコン窒化膜の圧縮応力は250MPa以上350MPa以下であることが好ましい。
次に、第2の金属系導体膜13上に、フォトリソグラフィにより上部電極13aの形成領域を被覆するレジストパターン21が形成される。そして、レジストパターン21をマスクとして第2の金属系導体膜13のRIE等によるエッチングが行われ、図1(b)に示すように上部電極13aが形成される。
また、レジストパターン21がアッシング処理等により除去された後、上部電極13aが形成された誘電体膜12上には、フォトリソグラフィにより容量絶縁膜12aの形成領域を被覆するレジストパターン22が形成される。このとき、レジストパターン22の外縁(容量絶縁膜12aの外縁)は、上部電極13aの外縁よりも外側に形成される。そして、レジストパターン22をマスクしてRIE等により誘電体膜12のエッチングが行われ、図1(c)に示すように、容量絶縁膜12aが形成される。
続いて、レジストパターン22が除去された後、容量絶縁膜12a及び上部電極13aが形成された第1の金属系導体膜11上に、フォトリソグラフィにより下部電極11a及び引き出し配線11bの形成領域を被覆するレジストパターン23が形成される。このとき、レジストパターン23の外縁(下部電極11aの外縁)は、容量絶縁膜12aの外縁よりも外側に形成される。そして、当該レジストパターン23をマスクとして第1の金属系導体膜11のエッチングが行われ、図1(d)に示すように、下部電極11aと引き出し配線11bとが同時に形成される。
なお、上記各エッチング処理の間、順に形成された、上部電極13a、容量絶縁膜12a、下部電極11a及び引き出し配線11bは、レジストパターン21、22、あるいは、23により常に被覆された状態にある。このため、上部電極13a、容量絶縁膜12a、下部電極11a及び引き出し配線11bは、プラズマ中のイオンやラジカル等の活性種により帯電することがなく、ダメージを受けることもない。
また、本実施形態では、上部電極13a、容量絶縁膜12a、下部電極11aの順で、徐々に面積が拡大するパターンとして構成しているため、下部電極11aの側方に、第2の金属系導体膜13の膜残りが発生することがない。このため、金属系導体膜の残渣に起因する上部電極13aと下部電極11aとの間の短絡や、上部電極13aと下部電極11aとの間の寄生容量が生じない。したがって、容量ばらつきのないMIM型容量素子1を製造歩留まり良く形成することができる。
上部電極13a、容量絶縁膜12a、下部電極11a及び引き出し配線11bが形成された層間絶縁膜10上には、2000nm程度の膜厚のシリコン酸化膜がプラズマCVD法等により形成される。また、当該シリコン酸化膜には、CMP法による平坦化が行われ、図1(e)に示すように、層間絶縁膜14が形成される。
次に、図1(f)に示すように、フォトリソグラフィによりスルーホール15aの形成領域に開口を有するレジストパターン24が形成され、当該レジストパターン24をマスクとして層間絶縁膜14がRIE等によりエッチングされる。これにより、上部電極13a上にスルーホール15aが形成される。当該エッチングの過程で、スルーホール15aの底面に露出した上部電極13aにはプラズマ中の荷電粒子が入射するため、当該エッチング処理後の上部電極13aには電荷が蓄積している。
さて、本実施形態では、スルーホール15aが形成された状態で、半導体基板に、例えば、照度30mW/cm2の条件で30分間の紫外光(波長:200〜400nm)が照射される。この場合、紫外光の照射エネルギー総量は60J/cm2である。当該紫外光は、少なくとも、スルーホール15aの底面に露出した上部電極13aに到達可能な入射角で半導体基板2に照射される。
当該紫外光照射により、上部電極13aを通じて紫外光が容量絶縁膜12aに入射する。このとき、紫外光が到達した領域の容量絶縁膜12aでは、多数の正孔電子対が励起される。このようにして紫外光照射により容量絶縁膜12aに励起された正孔及び電子に付与されたエネルギーが容量絶縁膜12a内を移動するに十分なエネルギーであった場合、励起された電荷は、上部電極13aに蓄積された電荷により容量絶縁膜12aに印加されている電界にしたがって移動する。このとき、上部電極13aには蓄積された電荷と逆極性の電荷が進入し、下部電極11aに上部電極13aに蓄積された電荷と同極性の電荷が進入する。この結果、上部電極13aに蓄積された電荷は下部電極11aに排出され、容量絶縁膜12aに印加される電界が緩和される。
特に、本実施形態において容量絶縁膜12aとして採用しているシリコン窒化膜は、電荷が膜内を移動可能な状態となるために要するエネルギーがシリコン酸化膜に比べて小さいため、上部電極13aの電荷除去を効率的に行うことができる。
このように、本発明では、上部電極13aに蓄積された電荷により容量絶縁膜12aに電界が印加される時間は、従来に比べて極めて短くなる。このため、容量絶縁膜12aの絶縁耐圧の劣化が抑制されるのである。
なお、スルーホール15aの形成に使用されたレジストパターン24は、紫外光照射前、あるいは紫外光照射後に除去される。当該除去がアッシングにより行われる場合は、当該アッシングの際に、上部電極13aに電荷が蓄積する可能性があるため、レジストパターン24の除去は、紫外光照射前に行われることが好ましい。
紫外光の照射が完了すると、スルーホール15bの形成領域に開口を有するレジストパターン25がフォトリソグラフィにより形成された後、当該レジストパターン25をマスクとして層間絶縁膜14のエッチングが行われる。これにより、図1(g)に示すように、引き出し配線11b上にスルーホール15bが形成される。このとき、スルーホール15aはレジストパターン25に被覆されているため、当該エッチング処理中に上部電極13aが帯電したり、ダメージを受けたりすることはない。
そして、図1(h)に示すように、スルーホール15a及び15bが形成された層間絶縁膜14上に、メタルCVD法により、導体膜16が成膜される。ここでは、まず、バリヤ層161としてTiN膜が成膜され、当該バリヤ層161上に、スルーホール15a及び15bに充填されるコンタクトプラグの主膜162となるタングステン(W)膜が成膜される。なお、スルーホール15a及び15b以外の領域に成膜された不要な導体膜16はCMP法により除去される。これにより、図1(i)に示すように、スルーホール15a及び15b内に、コンタクトプラグ16a及び16bが形成される。
続いて、コンタクトプラグ16a及び16bが形成された層間絶縁膜14上に、下層から、Ti、TiN、AlCu、TiN、Tiが順に積層された導体膜がスパッタ法等により800nm程度の膜厚で形成される。そして、当該金属系導体膜に対して、フォトリソグラフィ及びエッチングによりパターニングが行われて配線17a及び配線17bが形成され、MIM型容量素子1が完成する。
以上のようにして形成したMIM型容量素子1の信頼性を、容量素子に一定電流を印加し続けた際の破壊発生時間の分布により信頼性を評価するTDDB(Time Dependent Dielectric Breakdown)法により、評価した。この結果、紫外光の照射エネルギー総量が20J/cm2(照度30mW/cm2、照射時間約10分)以上である場合、破壊時間の分布が明らかに長時間側にシフトすることが確認された。したがって、照射エネルギー総量が20J/cm2以上であれば、信頼性の向上効果を確実に得ることができる。
また、破壊時間の分布は、照射エネルギー総量が増大するにつれて長時間側にシフトし、照射エネルギー総量が90J/cm2(照度30mW/cm2、照射時間50分)程度で飽和することが確認された。したがって、対費用効果の観点では、紫外光の照射エネルギー総量は、100J/cm2以下であることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、上部電極に蓄積した電荷により容量絶縁膜に電界が印加されることが抑制されるため、容量絶縁膜の絶縁耐圧の劣化を抑制でき、素子の信頼性を向上させることができる。また、容量絶縁膜として、250MPa以上かつ350MPa以下の圧縮応力を有するシリコン窒化膜を採用することにより、下部電極及び上部電極の熱膨張率と、容量絶縁膜の熱膨張率との差異に起因する応力によりクラック等が生じることのない容量絶縁膜を実現することも可能となる。
なお、上記では、下部電極11aが、引き出し配線11b及びコンタクトプラグ16bを介して層間絶縁膜14上に形成された配線17bに接続された構造について説明した。しかしながら、下部電極11aは、図3に示すように、引き出し配線11b及び層間絶縁膜10に形成されたスルーホール15cに充填されたコンタクトプラグ30を介して、半導体基板2に形成されたトランジスタ等を構成する不純物拡散層20に電気的に接続されていてもよい。ここで、コンタクトプラグ30は、上記コンタクトプラグ16a、16bと同様に、TiN膜等からなるバリヤ層31及びW膜等からなる主膜32により構成することができる。本構成によれば、上部電極13aに蓄積された電荷は、下部電極11aを経て不純物拡散層20へ排出される。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を、図面を参照して詳細に説明する。図4は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程断面図である。
第1の実施形態では、スルーホール15aの底部に露出した上部電極13aに紫外光を照射することにより、上部電極13aに蓄積された電荷を除去する手法について説明した。上述したとおり、上部電極13aに蓄積された電荷は、容量絶縁膜12aに到達した紫外光により容量絶縁膜12a中に励起された正孔電子対の作用により除去される。すなわち、本発明では、上記紫外光は容量絶縁膜12aに到達可能であればよく、スルーホール15aの底部に露出した上部電極13aに紫外光を直接照射することは必須ではない。そこで、本実施形態では、スルーホール15a形成後にスルーホール15a内に成膜された導体膜を通じて、上記紫外光照射を行っている。
まず、本実施形態の半導体装置の製造方法において、スルーホール15aが形成されるまでの工程は、第1の実施形態で説明した製造工程と同一である。すなわち、図1(a)〜図1(e)に示した工程にしたがって、図4(a)に示すように、上部電極13a上にスルーホール15aが形成される。
本実施形態では、スルーホール15aが形成された状態で、図4(b)に示すように、層間絶縁膜14及びスルーホール15a上にメタルCVD法により、コンタクトプラグ16aのバリヤ層として機能するTiN膜等の導電膜33が、例えば、約10nmの膜厚で成膜される。
そして、本実施形態では、導電膜33を通じて層間絶縁膜14及びスルーホール15aに、例えば、照度30mW/cm2の条件で30分間(照射エネルギー総量約60J/cm2)、の紫外光照射が行われる。第1の実施形態において説明したように、当該紫外光照射を行うことにより、上部電極13aに蓄積された電荷が除去され、容量絶縁膜12aの絶縁耐圧が劣化することを抑制することができる。
このとき、導電膜33は半導体基板2の全面に形成される。このため、上部電極13aは、当該導電膜33を通じて、例えば、半導体基板2が載置されている導電体からなるステージと電気的に接続される。導体膜33としてTiN膜を採用した場合、TiN膜の膜厚が5nm以上であれば、上述のTDDB法にて評価した信頼性は、導電膜33が存在しない状況下で紫外光照射を行う第1の実施形態に比べて、破壊時間分布が長時間側にシフトすることが確認できた。すなわち、本実施形態は、第1の実施形態に比べて効率良く上部電極13aから電荷を除去することができるのである。
なお、上述の導体膜33を上部電極13a上に形成しただけでは、TDDB法にて評価した素子の信頼性に改善効果が確認できなかった。これは、導電膜33が極めて薄い膜であるため、紫外光照射なしでは、導体膜33が有する抵抗に阻害され電荷を十分に除去することができないものと考えられる。
一方、TiN膜の膜厚が50nm以上となると、紫外光の上部電極13aへの透過率が低下することにより紫外光照射効果の低下が確認された。したがって、TiN膜の膜厚は5〜50nmであることが好ましい。
導電膜33を通じた紫外光照射が完了すると、CMP法により層間絶縁膜14上の導体膜33が除去された後、図4(c)に示すように、フォトリソグラフィによりスルーホール15bの形成領域に開口を有するレジストパターン25が形成される。そして、当該レジストパターン25をマスクとして、層間絶縁膜14がRIE等によりエッチングされ、引き出し配線11b上にスルーホール15bが形成される。このとき、スルーホール15aは、レジストパターン25に被覆されているため、上部電極13aが帯電したり、ダメージを受けたりすることはない。
以降、スルーホール15a及びスルーホール15bの内部にコンタクトプラグ16a及び16bを形成する工程(図4(d))、コンタクトプラグ16a及びコンタクトプラグ16b上に、配線17a、17bをそれぞれ形成する工程(図4(e))は、第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態に比べて、上部電極に蓄積した電荷により効率良く除去することができ、優れた信頼性を有するMIM型容量素子を形成することができる。
以上説明したように、本発明によれば、上部電極に蓄積した電荷を除去することができ、容量絶縁膜に電界が継続的に印加されることを抑制できる。このため、本発明に係る製造方法を適用して形成された容量絶縁膜の絶縁耐圧は劣化することがなく、信頼性に優れたMIM型容量素子を製造することができる。また、容量絶縁膜を250MPa以上かつ350MPa以下の圧縮応力を有するシリコン窒化膜とすれば、下部電極及び上部電極の熱膨張率と、容量絶縁膜の熱膨張率との差異に起因する応力によりクラック等が生じることのない容量絶縁膜を実現でき、容量絶縁膜の信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は、以上で説明した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲において、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上記各実施形態では、層間絶縁膜10及び14としてシリコン酸化膜を採用した事例を示したが、層間絶縁膜10及び14には、任意の絶縁材料膜を採用することができる。例えば、シリコン酸窒化膜や炭素含有シリコン酸化膜、あるいは、有機系絶縁膜等を採用することもできる。
また、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、上記説明した成膜、エッチング等のプロセスは、他の等価なプロセスに置換することが可能である。
本発明は、信頼性の高い容量絶縁膜を有するMIM型容量素子を搭載した半導体装置の製造に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程断面図 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面図 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の変形例の断面図 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す工程断面図 従来の半導体装置の製造工程を示す工程断面図 従来の半導体装置の断面図
符号の説明
1 MIM型容量素子
2 半導体基板
10 層間絶縁膜
11a 下部電極
12a 容量絶縁膜
13a 上部電極
14 層間絶縁膜
15a、15b スルーホール
16a、16b コンタクトプラグ
33 導体膜

Claims (9)

  1. 下部電極と、当該下部電極上に設けられた容量絶縁膜と、当該容量絶縁膜上に設けられた上部電極とを備えた容量素子を有する半導体装置の製造方法において、
    半導体基板上に、前記容量素子を形成する工程と、
    前記半導体基板上に、前記容量素子を被覆する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に、前記上部電極に到達するスルーホールを形成する工程と、
    前記スルーホールを通じて、当該スルーホール底部の前記上部電極に紫外光を照射する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記紫外光の照射前に、前記スルーホールが形成された絶縁膜上に導電膜を形成する工程をさらに有し、紫外光照射が当該導電膜を通じて行われる請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記容量素子を形成する工程が、
    半導体基板上に、下部電極となる第1の導電膜、容量絶縁膜となる誘電体膜、及び上部電極となる第2の導電膜を順に形成する工程と、
    前記第2の導電膜をエッチングし、上部電極を形成する工程と、
    前記上部電極形成後に前記誘電体膜をエッチングし、容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜形成後に前記第1の導電膜をエッチングし、下部電極を形成する工程と、
    を有する請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記下部電極が、前記半導体基板と電気的に接続され、前記紫外光照射が上部電極に対して行われる請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記紫外光照射のエネルギー総量が、20J/cm2以上かつ100J/cm2以下である請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記容量絶縁膜が、シリコン窒化膜である請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記シリコン窒化膜の膜応力が、250MPa以上かつ350MPa以下の圧縮応力である請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記導電膜が、窒化チタン膜である請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記窒化チタン膜の膜厚が、5nm以上かつ50nm以下である請求項8記載の半導体装置の製造方法。

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