JP2007128670A - プラズマ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラズマ処理装置における電磁波の漏洩が抑制できるようにする。
【解決手段】ヒータシース105及び熱電対シース108は、基板台102からフランジ111にかけて架け渡され、加えて、フランジ111を貫通して真空チャンバ101の外部に取り出されている。フランジ111は、例えばステンレス鋼から構成され、容器下部101aの所定箇所に設けられた開口部を気密に塞ぐように固定されている。また、ヒータシース105及び熱電対シース108は、溶接部110においてフランジ111の貫通部に溶接され、機密封止された状態でフランジ111に固定されている。
【選択図】 図1
【解決手段】ヒータシース105及び熱電対シース108は、基板台102からフランジ111にかけて架け渡され、加えて、フランジ111を貫通して真空チャンバ101の外部に取り出されている。フランジ111は、例えばステンレス鋼から構成され、容器下部101aの所定箇所に設けられた開口部を気密に塞ぐように固定されている。また、ヒータシース105及び熱電対シース108は、溶接部110においてフランジ111の貫通部に溶接され、機密封止された状態でフランジ111に固定されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、高周波を用いて生成したプラズマによる処理を行うプラズマ処理装置に関する。
LSI及び平面ディスプレイの製造において、プラズマ処理装置が用いられている(特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。例えば、スパッタリング装置やプラズマCVD装置が絶縁膜や金属膜の形成に用いられ、ドライエッチング装置が配線加工などに用いられている。このようなプラズマ処理では、処理対象の基板が載置された真空チャンバの中で、電極に高周波電圧を印加することによりプラズマ放電を発生させ、発生したイオンや電子を基板の表面に衝突させ、スパッタリングやエッチングなどの処理を行う。
ところで、プラズマ処理を行うために真空チャンバ内でプラズマ放電を発生させると、プラズマ放電に伴って電磁波が発生する。この電磁波は、人体への影響や、装置への悪影響などの観点から、注意が必要である。例えば、装置から電磁波が漏洩し、漏洩した電磁波を連続して長期間にわたり作業者が受容する場合、作業者に対する影響が無視できないものとなる。ところが、プラズマ処理装置では、処理対象の基板を加熱するために基板台にヒータを内蔵しているが、このヒータへの配線を経路として装置の外部へ電磁波が漏洩しやすいものとなっている。
上述した電磁波の漏洩経路について、図5を用いて説明する。図5は、従来よりあるプラズマ処理装置の構成を示す構成図である。このプラズマ処理装置は、真空チャンバ501の内部に、基板Wが載置される基板台502が配置され、基板台502には、ヒータ503及び熱電対504が内蔵されている。ヒータ503の配線505は、電流導入端子506に接続されている。同様に、熱電対504の配線507は、電流導入端子508に接続されている。
ヒータ503は、金属材料から構成されたヒータシース509に覆われて保護され、配線505が接続される側の一部が、基板台502より露出している。同様に、熱電対504は、金属材料から構成された熱電対シース510に覆われて保護され、配線507が接続される側の一部が、基板台502より露出している。なお、ヒータシース509は、内部に絶縁部材が充填され、ヒータ配線505と絶縁分離されている。同様に、熱電対シース510は、内部に絶縁部材が充填され、熱電対配線507と絶縁分離されている。また、電流導入端子506,電流導入端子509は、真空チャンバ501の側壁の絶縁部511,絶縁部512に固定され、金属材料から構成されている真空チャンバ501の部分から絶縁分離されている。
また、真空チャンバ501の上部には、高周波発生源513が設けられている。図示しない排気機構により真空チャンバ501内を排気した状態で、図示しないガス供給部より所定のガスを真空チャンバ501内に導入し、この状態で高周波発生源513より高周波を供給することで、真空チャンバ501内に上記ガスのプラズマが生成されるようになる。このようにプラズマが生成されている状態で、供給されている高周波(電磁波)の一部は、絶縁分離された金属の隙間を通り抜ける性質があるため、基板台502(基板W)の表面−ヒータシース509−絶縁部511の経路を通り、真空チャンバ501の外部に漏れやすい。また、電磁波は、基板台502の表面−熱電対シース510−絶縁部512の経路を通り、真空チャンバ501の外部に漏れやすい。
このように、真空チャンバ501の内部に配置されているヒータ配線505(ヒータシース509)や熱電対配線507(熱電対シース510)の構造は、電磁波が外部へ漏洩しやすい構造である。また、プラズマ生成に用いる高周波の周波数が上昇するにつれ、電磁波の漏洩がより顕著なものとなる。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、プラズマ処理装置における電磁波の漏洩が抑制できるようにすることを目的とする。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、プラズマ処理装置における電磁波の漏洩が抑制できるようにすることを目的とする。
本発明に係るプラズマ処理装置は、一部が金属より構成された真空容器と、この真空容器内にプラズマを生成するための電磁波を真空容器の内部に供給する高周波発生源と、真空容器内に配置された基板台と、この基板台に内蔵されたヒータと、金属から構成されてヒータを絶縁分離した状態で保護する筒状のヒータシースと、真空容器の金属より構成された一部の領域に設けられ、金属より構成されたシース取り出し部とを少なくとも備え、ヒータシースは、シース取り出し部を気密封止された状態で貫通して真空容器の外部に取り出され、かつ、シース取り出し部に電気的に接続されているようにしたものである。従って、ヒータの真空容器の外部へと接続される経路において、ヒータシースとヒータとの間などの絶縁分離された金属の隙間は、ヒータシースに覆われ、真空容器内の電磁波に晒されることがない。
上記プラズマ処理装置において、基板台に内蔵された熱電対と、金属から構成されて熱電対及びこの配線を絶縁分離した状態で保護する筒状の熱電対シースとを備え、熱電対シースは、シース取り出し部を気密封止された状態で貫通して真空容器の外部に取り出され、かつ、シース取り出し部に電気的に接続されているようにしてもよい。また、シース取り出し部は、真空容器の金属より構成された一部の領域に設けられた開口部に、この開口部を気密封止するように固定されたフランジであればよい。
また、本発明に係るプラズマ処理装置は、一部が金属より構成された真空容器と、この真空容器内にプラズマを生成するための電磁波を真空容器の内部に供給する高周波発生源と、真空容器内に配置された基板台と、この基板台に内蔵されたヒータと、金属から構成されてヒータを絶縁分離した状態で保護する筒状のヒータシースと、真空容器の一部に設けられた絶縁部と、ヒータに接続し、ヒータシースの一端より取り出されて絶縁部を介して真空容器の外部に取り出される配線と、ヒータシースの一端から絶縁部を含む真空容器の所定領域にかけての空間を、真空容器の他の内部空間より分離するように覆って設けられた金属シェルとを少なくとも備え、金属シェルは、開口部を備え、かつ、ヒータシース及び真空容器と電気的に接続されているようにしたものである。従って、ヒータの真空容器の外部へと接続される経路において、絶縁分離された金属の隙間が存在する領域は、金属シェルにより覆われ、真空容器内の電磁波に晒されることがない。
上記プラズマ処理装置において、基板台に内蔵された熱電対と、金属から構成されて熱電対及びこの配線を絶縁分離した状態で保護する筒状の熱電対シースと、真空容器の一部に設けられた他の絶縁部と、熱電対に接続し、熱電対シースの一端より取り出されて他の絶縁部を介して真空容器の外部に取り出される熱電対配線と、熱電対シースの一端から他の絶縁部を含む真空容器の所定領域にかけての空間を、真空容器の他の内部空間より分離するように覆って設けられた他の金属シェルとを少なくとも備え、他の金属シェルは、開口部を備え、かつ、熱電対シース及び真空容器と電気的に接続されているようにしてもよい。
以上説明したように、本発明では、ヒータの真空容器の外部へと接続される経路において、ヒータシースとヒータとの間などの絶縁分離された金属の隙間を、真空容器に電気的に接続されているヒータシースや金属シェルで覆うようにし、真空容器内の電磁波に晒されることがない状態とした。この結果、本発明によれば、プラズマ処理装置における電磁波の漏洩が抑制できるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるプラズマ処理装置の構成例を示す構成図である。図1では、断面を模式的に示している。図1に示すプラズマ処理装置は、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成された容器下部101aと、誘電体からなる容器上部101bとから構成された真空チャンバ(真空容器)101より構成され、真空チャンバ101の内部に、基板Wが載置される基板台102が配置されている。基板台102は、例えば、容器下部101aの側部に、図示しない支持体により支持固定され、また、例えば、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成されている。また、容器上部101bの上に高周波発生源114が設けられている。例えば、図示しない排気機構により真空チャンバ101内を排気した状態で、図示しないガス供給部より所定のガスを真空チャンバ101内に導入し、この状態で高周波発生源114より高周波(13.5MHz〜3GHz)を、例えば図示しないアンテナを用いて供給することで、真空チャンバ101内に上記ガスのプラズマが生成されるようになる。
次に、基板台102には、ステンレス鋼(SUS316L)からなるヒータシース105に覆われて保護されたヒータ103が内蔵されている。ヒータ103は、電熱線である。また、基板台102には、ステンレス鋼(SUS316L)からなる熱電対シース108に覆われて保護された熱電対106及び熱電対配線107が内蔵されている。ヒータシース105及び熱電対シース108は、図1(b)に部分を拡大して示すように、例えば酸化マグネシウムの粉体からなる絶縁部材104及び絶縁部材109が充填され、これにより内蔵されている配線などが絶縁分離されている。なお、ヒータシース105及び熱電対シース108は、例えば筒状に形成されている。
このように構成されたヒータシース105及び熱電対シース108は、基板台102からフランジ111にかけて架け渡され、加えて、フランジ111を貫通して真空チャンバ101の外部に取り出されている。フランジ111は、例えばステンレス鋼から構成され、容器下部101aの所定箇所に設けられた開口部を気密に塞ぐように固定されている。例えば、フランジ111は、オーリング112により気密が保持された状態で、固定ピン113により容器下部101aに固定されている。また、ヒータシース105及び熱電対シース108は、溶接部110においてフランジ111の貫通部に溶接され、機密封止された状態でフランジ111に固定されている。
従って、ヒータシース105及び熱電対シース108は、フランジ111を介して容器下部101a(真空チャンバ101)に電気的に接続されている。また、ヒータシース105の内部に配設されているヒータ103の配線は、真空チャンバ101の内部で露出することなく真空チャンバ101の外部に取り出されている。同様に、熱電対シース108の内部に配設されている熱電対配線107は、真空チャンバ101の内部で露出することなく真空チャンバ101の外部に取り出されている。
この結果、図1に示すプラズマ処理装置によれば、例えば、ヒータシース105を伝播する電磁波は、ヒータシース105と電気的に接続されているフランジ111により、真空チャンバ101内に反射され、真空チャンバ101の外部に漏洩することがない。
次に、本発明の実施の形態に係る他のプラズマ処理装置について説明する。図2は、本発明の実施の形態における他のプラズマ処理装置の構成例を示す構成図である。図2では、断面を模式的に示している。図2に示すプラズマ処理装置は、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成された容器下部201aと、誘電体からなる容器上部201bとから構成された真空チャンバ(真空容器)201より構成され、真空チャンバ201の内部に、基板Wが載置される基板台202が配置されている。基板台202は、例えば、容器下部101aの側部に、図示しない支持体により支持固定され、また例えば、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成されている。また、容器上部201bの上に高周波発生源214が設けられている。例えば、図示しない排気機構により真空チャンバ201内を排気した状態で、図示しないガス供給部より所定のガスを真空チャンバ201内に導入し、この状態で高周波発生源214より高周波を供給することで、真空チャンバ201内に上記ガスのプラズマが生成されるようになる。
次に、基板台202には、ステンレス鋼(SUS316L)からなるヒータシース205に覆われて保護されたヒータ203が内蔵されている。ヒータ203は、電熱線である。また、基板台202には、ステンレス鋼(SUS316L)からなる熱電対シース207に覆われて保護された熱電対206及びこの配線が内蔵されている。ヒータシース205及び熱電対シース207は、図2(b)に部分を拡大して示すように、絶縁部材204及び絶縁部材209が充填され、これにより内蔵されている配線などが絶縁分離されている。なお、ヒータシース205及び熱電対シース207は、例えば筒状に形成されている。
次に、ヒータ203の配線は、電流導入端子210に接続され、熱電対206の配線は、電流導入端子212に接続されている。電流導入端子210,電流導入端子212は、真空チャンバ201(容器下部201a)の一部に設けられた絶縁部211,絶縁部213に固定され、金属材料から構成されている真空チャンバ201の部分から絶縁分離されている。また、ヒータ203を保護するヒータシース205は、配線が接続される側の一部が基板台202より露出している。同様に、熱電対206を保護する熱電対シース207は、配線が接続される側の一部が、基板台202より露出している。
加えて、図2に示すプラズマ処理装置は、露出している部分のヒータシース205の先端部から電流導入端子210までの領域(空間)、及び、露出している部分の熱電対シース207の先端部から電流導入端子212までの領域(空間)を覆う、例えば円筒形状の金属シェル221を備える。金属シェル221の一方は、ヒータシース205及び熱電対シース207の先端部に、金属よりなる固定部材222により固定されている。固定部材222は、例えば、リング状に形成されている。金属シェル221の他方は、容器下部201aに、金属よりなる固定部材223により固定されている。
金属シェル221は、図2(b)に拡大して示すように、ヒータシース205の先端部から絶縁部211を含む容器下部201aの所定領域にかけての空間を、真空チャンバ201の他の内部空間より分離するように覆って設けられている。ただし、金属シェル221は、メッシュ状に複数の開口部を備え、これら開口部を介し、真空チャンバ201の他の内部空間と金属シェル221の内部とは連通している。なお、金属シェル221の開口部は、高周波発生源214より発生される高周波の波長の1/2を超えない寸法、より好ましくは、上記波長の1/4以下の寸法とされている。これらは、熱電対シース207の先端部に固定されている金属シェル221についても同様である。
従って、ヒータシース205及び熱電対シース207は、金属シェル221を介して容器下部201a(真空チャンバ201)に電気的に接続されている。また、ヒータシース205の先端部から電流導入端子210までの間のヒータ203の配線は、真空チャンバ201の内部で金属シェル221に覆われている。同様に、熱電対シース207の先端部から電流導入端子212までの間の熱電対206の配線は、真空チャンバ201の内部で金属シェル221に覆われている。加えて、電流導入端子210が固定される絶縁部211及び電流導入端子212が固定される絶縁部213も、真空チャンバ201の内部で金属シェル221に覆われている。
この結果、図2に示すプラズマ処理装置によれば、例えば、ヒータシース205を伝播する電磁波は、金属シェル221に反射され、電流導入端子210が固定される絶縁部211及び電流導入端子212が固定される絶縁部213から、真空チャンバ201の外部に漏洩することがない。
次に、本発明の実施の形態に係る他のプラズマ処理装置について説明する。図3は、本発明の実施の形態における他のプラズマ処理装置の構成例を示す構成図である。図3では、断面を模式的に示している。図3に示すプラズマ処理装置は、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成された容器下部101aと、誘電体からなる容器上部101bとから構成された真空チャンバ(真空容器)101より構成され、真空チャンバ101の内部に、基板Wが載置される基板台102が配置されている。基板台102は、例えば、容器下部101aの側部に、図示しない支持体により支持固定され、また、例えば、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成されている。また、容器上部101bの上に高周波発生源114が設けられている。例えば、図示しない排気機構により真空チャンバ101内を排気した状態で、図示しないガス供給部より所定のガスを真空チャンバ101内に導入し、この状態で高周波発生源114より高周波(13.5MHz〜3GHz)を、例えば図示しないアンテナを用いて供給することで、真空チャンバ101内に上記ガスのプラズマが生成されるようになる。以上のことは、図1に示すプラズマ処理装置と同様である。
図3に示すプラズマ処理装置では、基板台102に、ステンレス鋼(SUS316L)からなるヒータシース305に覆われて保護されたヒータ303が内蔵されている。ヒータ303は、電熱線である。図1に示すプラズマ処理装置とは、ヒータ303及びヒータシース305の構成が異なっている。また、基板台102には、ステンレス鋼(SUS316L)からなる熱電対シース108に覆われて保護された熱電対106及び熱電対配線107が内蔵されている。ヒータシース305及び熱電対シース108は、例えば酸化マグネシウムの粉体からなる絶縁部材が充填され、これにより内蔵されている配線などが絶縁分離されている。なお、ヒータシース305及び熱電対シース108は、例えば筒状に形成されている。
このように構成されたヒータシース305及び熱電対シース108は、基板台102からフランジ311にかけて架け渡され、加えて、フランジ311を貫通して真空チャンバ101の外部に取り出されている。フランジ311は、例えばステンレス鋼から構成され、容器下部101aの所定箇所に設けられた開口部を気密に塞ぐように固定されている。例えば、フランジ311は、オーリング112により気密が保持された状態で、固定ピン113により容器下部101aに固定されている。また、ヒータシース305及び熱電対シース108は、溶接部110においてフランジ311の貫通部に溶接され、機密封止された状態でフランジ311に固定されている。なお、フランジ311は、図1に示すプラズマ処理装置のフランジ111と同様であるが、ヒータシース305が2カ所貫通している点で異なっている。
従って、ヒータシース305及び熱電対シース108は、フランジ311を介して容器下部101a(真空チャンバ101)に電気的に接続されている。また、ヒータシース305の内部に配設されているヒータ303の配線は、真空チャンバ101の内部で露出することなく真空チャンバ101の外部に取り出されている。同様に、熱電対シース108の内部に配設されている熱電対配線107は、真空チャンバ101の内部で露出することなく真空チャンバ101の外部に取り出されている。
この結果、図3に示すプラズマ処理装置によれば、例えば、ヒータシース305を伝播する電磁波は、ヒータシース305と電気的に接続されているフランジ311により、真空チャンバ101内に反射され、真空チャンバ101の外部に漏洩することがない。このことは、図1に示すプラズマ処理装置と同様である。
次に、本発明の実施の形態に係る他のプラズマ処理装置について説明する。図4は、本発明の実施の形態における他のプラズマ処理装置の構成例を示す構成図である。図4では、断面を模式的に示している。図4に示すプラズマ処理装置は、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成された容器下部201aと、誘電体からなる容器上部201bとから構成された真空チャンバ(真空容器)201より構成され、真空チャンバ201の内部に、基板Wが載置される基板台202が配置されている。基板台202は、例えば、容器下部101aの側部に、図示しない支持体により支持固定され、また例えば、ステンレス鋼やアルミ合金などから構成されている。また、容器上部201bの上に高周波発生源214が設けられている。例えば、図示しない排気機構により真空チャンバ201内を排気した状態で、図示しないガス供給部より所定のガスを真空チャンバ201内に導入し、この状態で高周波発生源214より高周波を供給することで、真空チャンバ201内に上記ガスのプラズマが生成されるようになる。以上のことは、図2に示すプラズマ処理装置と同様である。
図4に示すプラズマ処理装置では、基板台202には、ステンレス鋼(SUS316L)からなるヒータシース405に覆われて保護されたヒータ403が内蔵されている。ヒータ403は、電熱線である。図2に示すプラズマ処理装置とは、ヒータ403及びヒータ405の構成が異なっている。また、基板台202には、ステンレス鋼(SUS316L)からなる熱電対シース207に覆われて保護された熱電対206及びこの配線が内蔵されている。ヒータシース405及び熱電対シース207は、絶縁部材が充填され、これにより内蔵されている配線などが絶縁分離されている。なお、ヒータシース405及び熱電対シース207は、例えば筒状に形成されている。
このように構成されたヒータ403の配線は、電流導入端子210に接続され、熱電対206の配線は、電流導入端子212に接続されている。電流導入端子210,電流導入端子212は、真空チャンバ201(容器下部201a)の一部に設けられた絶縁部211,絶縁部213に固定され、金属材料から構成されている真空チャンバ201の部分から絶縁分離されている。また、ヒータ403を保護するヒータシース405は、配線が接続される側の一部が基板台202より露出している。同様に、熱電対206を保護する熱電対シース207は、配線が接続される側の一部が、基板台202より露出している。
加えて、図4に示すプラズマ処理装置は、露出している部分の熱電対シース207の先端部から電流導入端子212までの領域(空間)を覆う、例えば円筒形状の金属シェル221を備える。また、図4に示すプラズマ処理装置は、露出している部分のヒータシース405の先端部から電流導入端子210までの領域(空間)を覆う、金属シェル421を備える。金属シェル221の一方は、熱電対シース207の先端部に、金属よりなる固定部材222により固定されている。金属シェル221の他方は、容器下部201aに、金属よりなる固定部材223により固定されている。同様に、金属シェル421の一方は、2つのヒータシース405の先端部に、金属よりなる固定部材422により固定され、金属シェル421の他方は、容器下部201aに、金属よりなる固定部材223により固定されている。固定部材422は、例えばリング状に形成されている。
金属シェル421は、2つのヒータシース405の先端部から絶縁部211を含む容器下部201aの所定領域にかけての空間を、真空チャンバ201の他の内部空間より分離するように覆って設けられている。ただし、金属シェル421は、メッシュ状に複数の開口部を備え、これら開口部を介し、真空チャンバ201の他の内部空間と金属シェル421の内部とは連通している。なお、金属シェル421の開口部は、高周波発生源214より発生される高周波の波長の1/2を超えない寸法、より好ましくは、上記波長の1/4以下の寸法とされている。これらは、熱電対シース207の先端部に固定されている金属シェル221についても同様である。
従って、ヒータシース405及び熱電対シース207は、金属シェル421及び金属シェル221を介して容器下部201a(真空チャンバ201)に電気的に接続されている。また、ヒータシース405の先端部から電流導入端子210までの間のヒータ403の配線は、真空チャンバ201の内部で金属シェル421に覆われている。同様に、熱電対シース207の先端部から電流導入端子212までの間の熱電対206の配線は、真空チャンバ201の内部で金属シェル221に覆われている。加えて、電流導入端子210が固定される絶縁部211及び電流導入端子212が固定される絶縁部213も、真空チャンバ201の内部で金属シェル421及び金属シェル221に覆われている。
この結果、図4に示すプラズマ処理装置によれば、例えば、ヒータシース405を伝播する電磁波は、金属シェル421に反射され、電流導入端子210が固定される絶縁部211及び電流導入端子212が固定される絶縁部213から、真空チャンバ201の外部に漏洩することがない。なお、本発明は、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマ処理装置など、高周波によりプラズマを生成するすべてのプラズマ処理装置に適用可能である。
101…真空チャンバ、101a…容器下部、101b…容器上部、102…基板台、103…ヒータ、104…絶縁部材、105…ヒータシース、106…熱電対、107…熱電対配線、108…熱電対シース、109…絶縁部材、110…溶接部、111…フランジ、112…オーリング、113…高周波発生源。
Claims (5)
- 一部が金属より構成された真空容器と、
この真空容器内にプラズマを生成するための電磁波を前記真空容器の内部に供給する高周波発生源と、
前記真空容器内に配置された基板台と、
この基板台に内蔵されたヒータと、
金属から構成されて前記ヒータを絶縁分離した状態で保護する筒状のヒータシースと、
前記真空容器の金属より構成された一部の領域に設けられ、金属より構成されたシース取り出し部と
を少なくとも備え、
前記ヒータシースは、前記シース取り出し部を気密封止された状態で貫通して前記真空容器の外部に取り出され、かつ、前記シース取り出し部に電気的に接続されている
ことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
前記基板台に内蔵された熱電対と、
金属から構成されて前記熱電対及びこの配線を絶縁分離した状態で保護する筒状の熱電対シースと
を備え、
前記熱電対シースは、前記シース取り出し部を気密封止された状態で貫通して前記真空容器の外部に取り出され、かつ、前記シース取り出し部に電気的に接続されている
ことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項1又は2記載のプラズマ処理装置において、
前記シース取り出し部は、前記真空容器の金属より構成された一部の領域に設けられた開口部に、この開口部を気密封止するように固定されたフランジである
ことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 一部が金属より構成された真空容器と、
この真空容器内にプラズマを生成するための電磁波を前記真空容器の内部に供給する高周波発生源と、
前記真空容器内に配置された基板台と、
この基板台に内蔵されたヒータと、
金属から構成されて前記ヒータを絶縁分離した状態で保護する筒状のヒータシースと、
前記真空容器の一部に設けられた絶縁部と、
前記ヒータに接続し、前記ヒータシースの一端より取り出されて前記絶縁部を介して前記真空容器の外部に取り出される配線と、
前記ヒータシースの一端から前記絶縁部を含む前記真空容器の所定領域にかけての空間を、前記真空容器の他の内部空間より分離するように覆って設けられた金属シェルと
を少なくとも備え、
前記金属シェルは、開口部を備え、かつ、前記ヒータシース及び前記真空容器と電気的に接続されている
ことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
前記基板台に内蔵された熱電対と、
金属から構成されて前記熱電対及びこの配線を絶縁分離した状態で保護する筒状の熱電対シースと、
前記真空容器の一部に設けられた他の絶縁部と、
前記熱電対に接続し、前記熱電対シースの一端より取り出されて前記他の絶縁部を介して前記真空容器の外部に取り出される熱電対配線と、
前記熱電対シースの一端から前記他の絶縁部を含む前記真空容器の所定領域にかけての空間を、前記真空容器の他の内部空間より分離するように覆って設けられた他の金属シェルと
を少なくとも備え、
前記他の金属シェルは、開口部を備え、かつ、前記熱電対シース及び前記真空容器と電気的に接続されている
ことを特徴とするプラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005318314A JP2007128670A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005318314A JP2007128670A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | プラズマ処理装置 |
Publications (1)
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JP2007128670A true JP2007128670A (ja) | 2007-05-24 |
Family
ID=38151166
Family Applications (1)
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JP2005318314A Withdrawn JP2007128670A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007128670A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115323358A (zh) * | 2021-05-10 | 2022-11-11 | 皮考逊公司 | 基板处理装置和方法 |
-
2005
- 2005-11-01 JP JP2005318314A patent/JP2007128670A/ja not_active Withdrawn
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