JP5025614B2 - 大気圧プラズマ処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、大気圧プラズマ処理方法に関するものである。
従来、プラズマを用いた技術として、大気圧中において被処理部材の表面に成膜するプラズマ処理装置がある。大気圧下において薄膜を成膜する場合には、大気雰囲気に起因した不純物の薄膜への混入を極力少なくする必要がある。例えばシリコン薄膜の成膜においては、酸素や水分を極力減らすことが必要となる。
従来の技術においては、発生するプラズマの周囲を窒素(N)やアルゴン(Ar)、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、キセノン(Xe)などの不活性ガスにより遮断する技術が知られている。このような技術として、例えば発生するプラズマの回りにおいて、供給量が反応ガスのより多い不活性ガスをカーテンガスとして使用し、周辺雰囲気をパージガスで覆い、基板に向けて吹き出されたカーテンガスおよびパージガスを排気ダクトにより吸引して排出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−5007号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、不活性ガスおよび反応ガスは、プラズマ処理部の最外周に位置する排気ダクトから排出される構成とされるため、排気ダクトへの大気雰囲気の混入が生じる。ここで、反応ガスとして、モノシランガスなどのように大気と混合することで自然発火するガスや、水素ガスのように大気と混合することで爆発の危険性が生じる爆発性気体などのように大気と混合すると有害な気体を用いる場合は、さらに周囲を不活性ガスからなるパージガスで覆うなど、反応ガスと大気との混合を防止しなければならず、使用に関しての制約が大きい、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、大気雰囲気中におけるプラズマ処理において、大気と混合すると有害な気体を反応ガスとして使用した場合においても、プラズマ処理後に排気されるガスを外部雰囲気である大気と混合させることなく排気可能な、安全性に優れた大気圧プラズマ処理装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる大気圧プラズマ処理方法は、気圧雰囲気中において被処理面が電極と対向するように被処理部材を接地された保持部に保持し、電源により前記電極に電力を印加して前記電極と前記保持部との間隙に電界を発生させた状態で、前記電極中に設けられた反応ガスの供給路を介して前記反応ガスを前記電極と前記被処理面との間隙に供給することにより前記反応ガスをプラズマ化させたプラズマ流を生成し、該プラズマ流により前記被処理面に対してプラズマ処理を行う大気圧プラズマ処理方法であって、前記電極の外周において前記電極を囲排気流路を介して、前記電極と前記被処理面との間隙のガスを排気、前記排気流路の外周において前記排気流路と隔てられて前記排気流路を囲不活性ガスの供給路を介して、前記保持部における前記被処理面側に向けて不活性ガスを供給し、前排気流路を介した前記ガスの排気流量前記反応ガスの供給流量より大とし、前記不活性ガスの供給路を介した前記不活性ガスの供給流量前記排気流量よりも大とすること、を特徴とする。
この発明によれば、大気雰囲気中におけるプラズマ処理において、大気と混合すると有害な気体を反応ガスとして使用した場合においても排気されるガスへの大気の混入を防止することができ、安全に大気圧プラズマ処理を実施することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる大気圧プラズマ処理装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。また、以下の図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。
実施の形態1.
図1−1は、本発明の実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す模式図である。図1−2は、本発明の実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す図であり、図1−1のA−A断面図である。実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置は、反応ガスをプラズマ発生領域に供給する機能と、不活性ガスからなるカーテンガスをプラズマ発生領域の周辺に供給する機能と、未反応状態の未反応ガス、プラズマで分解されたガス、基板と反応して生成された反応生成ガス、およびカーテンガスCG(以下、これらのガスを総称して未反応ガス等と呼ぶ場合がある)を排気する機能と、を有する。以下、図1−1および図1−2を参照して詳細に説明する。
実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置は、図1−1および図1−2に示すように、直径方向の中心領域が略円柱状の中空部とされた円筒形状の高周波電極10、高周波電極10を囲って該高周波電極10の外周部に配置される四角柱形状の絶縁体からなる流路形成部材12、高周波電極10に高周波電力を印加する電源14、反応ガスRGを供給する反応ガス供給部16、カーテンガスCGとして不活性ガスを供給するカーテンガス供給部18、排気ガス処理部19、および、被処理部材である基板Wの被処理面が高周波電極10の中心軸方向と略垂直となるように基板Wを保持するとともに接地された保持部である基板台20備える。
高周波電極10の材料としては、例えば銅、アルミニウム、ステンレス、真鍮などを使用できる。また、高周波電極10の内周面および基板W側の端面は、絶縁膜22により被覆されている。この絶縁膜22の役割は、高周波電極10におけるアーク発生を防止することである。高周波電極10においてアークが発生した場合には、電極が溶解して反応ガスRGに不純物が混入する虞がある。絶縁膜22としては、例えばポリエチレンテレフタート、酸化アルミニウム(Al)や酸化チタン(TiO)を使用できる。高周波電極10は、半径方向の略中心部において中心軸方向に略円柱状の中空部が設けられており、この中空部が反応ガス供給部16から供給される反応ガスRGの流路(反応ガス流路)24となる。また、反応ガス流路24のうち、反応ガス供給部16側が反応ガス流路24に反応ガスRGを導入する反応ガス導入口24aとなり、基板W側が反応ガスRGの噴出口となる。また、高周波電極10と基板Wとの間に存在する隙間領域が、プラズマが発生するプラズマ発生領域Pとなる。
流路形成部材12は、使用する未反応ガス等と反応しない材料により構成されることが好ましく、例えば酸化アルミニウムのような絶縁体が好ましい。流路形成部材12における内部側には、略円柱形状の中空部が設けられており、中空部の中心に高周波電極10が配置されている。そして、この流路形成部材12の内周面と高周波電極10の外周面とで挟まれた領域が排気流路26となり、その下端部が排気口26aとなる。この排気流路26は、プラズマ発生領域Pを外側から囲うように設けられており、この排気流路26から未反応ガス等が排気ガスとして排気管26bを通して排気ガス処理部19へ排出される。排気ガス処理部19では、排気ガスに対して所定の処理を施す。この排気流路26と排気ガス処理部19とにより排気部が構成される。
また、流路形成部材12において、排気流路26の外側には、複数の略円柱形状の中空部が設けられており、この中空部がカーテンガスCGの流路(カーテンガス流路)28となる。また、カーテンガス流路28のうち、カーテンガス供給部18側がカーテンガス流路28にカーテンガスCGを導入するカーテンガス導入口28aとなり、基板W側がカーテンガスCGの噴出口となる。このカーテンガス流路28は、排気流路26を略均一に囲うように排気流路26の外側に設けられており、カーテンガス供給部18から供給されるカーテンガスCGである不活性ガスが該カーテンガス流路28を介して基板Wに対して吹き付けられる。このカーテンガス流路28とカーテンガス供給路18とにより不活性ガス供給部が構成される。
基板Wに吹付けられたカーテンガスCGの一部は排気口26aから吸引され、残りは外部雰囲気中に開放される。カーテンガス供給部18から供給されたカーテンガス(不活性ガス)を効率良く排気口26aに導入するためには、カーテンガス流路28の形状はカーテンガスの噴出口がプラズマ発生領域Pの方向に向かったノズル形状であることが好ましい。
なお、高周波電極10の中心から見て、反応ガス流路24、排気流路26およびカーテンガス流路28の順に半径方向に順に並んでいれば、反応ガス流路24の断面形状は角型などであってもよく、高周波電極10の形状も円筒形状以外に四角柱形状などであってもよい。また、排気流路26およびカーテンガス流路28の断面形状も略円形に限定されず、他の形状であっても良い。
例えば図1−3は、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置の他の構成を示す図であり、図1−1のA−A断面図に対応する断面図である。図1−3に示す大気圧プラズマ処理装置においては、流路形成部材12における内部側には、中心部を囲うように4個の略四角柱状の穴が設けられており、この穴に囲まれた流路形成部材12の中心部に高周波電極10が配置されている。そして、この略四角柱状の穴と高周波電極10の外周面とで形成された中空部が排気流路26となり、その下端部が排気口26aとなる。この排気流路26から未反応ガス等が排気ガスとして排気管26bを通して排気ガス処理部19へ排出される。
実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置において、排気流路26の排気流量は、反応ガス流量より多く、且つカーテンガスCGの流量より少なくされる。これにより、反応ガスRGが外部雰囲気に漏洩することなく、確実に排気口26aに導入することが可能となる。これはカーテンガス流路28からカーテンガスCGが吹き出される領域の圧力が正圧となり、反応ガス流路24から吹き出された反応ガスRGの外部雰囲気に向かった流れがカーテンガスCGにより遮断されるためであると考えられる。
このような構成を有する大気圧プラズマ処理装置での処理例を、シリコン膜の成膜を例に説明する。まず、高周波電極10に電源14を繋ぎ、接地された基板台20上に基板Wを載置する。基板Wは、反応ガス流路24から吹き出された反応ガスRGがシリコン膜の成膜を行う面に吹き付けられるようにして基板台20上に配置される。また、高周波電極10の表面を被覆する絶縁膜22の表面と基板Wとの最短距離は、1mmから5mmの範囲で設定される。これにより大気圧下での放電が励起できる。
次に、反応ガスRGとしてモノシラン(SiH)ガス:10sccm、水素(H)ガス:80sccm、ヘリウム(He)ガス:3000sccmを、反応ガス供給部16から反応ガス導入口24aを介して反応ガス流路24に供給する。排気流路26の排気流量は、反応ガスRGの流量を上回る4000sccmとする。また、カーテンガスCGとして、不活性ガスであるアルゴン(Ar)ガスを、カーテンガス供給部18からカーテンガス導入口28aを介してカーテンガス流路28に供給する。アルゴン(Ar)ガスの流量は、排気量4000sccmより多く流せばよいので、5000sccmとする。
このように排気流量よりカーテンガスCGの流量を多くすることで、カーテンガス流路28から基板Wに向かって不活性ガスが吹き出される領域近辺の気体圧力を、外部雰囲気の圧力に対して若干正圧に保つことができる。これにより、基板Wに向けて吹き出された反応ガスRGの外部雰囲気への流れを遮断することが可能となる。さらに、排気流量を反応ガス流量より多く保つことで、反応ガス流路24から反応ガスRGが基板に吹き出される領域の圧力、すなわちプラズマ発生領域Pの圧力は、排気流路26に向かって負の圧力勾配をもつため、未反応ガス、プラズマで分解されたガス、基板Wと反応して生成された生成ガスを確実に排気口26aに導入することができる。これらの作用により、本実施の形態にかかる大気圧プラズマ処理装置においては、反応ガスRGの外部雰囲気への流出を反応ガスRGのppm以下に防ぐことができる。また、排気流路26への外部雰囲気からの大気の流入量を未反応ガス等の排気ガスのppm以下に抑えることができる。
また、実際に反応ガスRGを反応ガス流路24に導入する前には、カーテンガス流路28および反応ガス流路24に希ガスを30分程度流しておくことが好ましい。これによりプラズマ発生領域における大気中の酸素や水分をppmレベル以下まで低減することができる。この希ガスを流す時間は適宜、必要な膜質に応じて時間を変えればよい。
そして、上記のような状態において電源14により高周波電極10に高周波電力を印加すると、プラズマ発生領域P、すなわち基板Wと高周波電極10とが対向する隙間領域において反応ガスRGが励起されてプラズマが発生する。
高周波電極10には周波数13.56MHzの高周波電力を印加する。高周波電極10と基板Wとが対向する面積により印加する電力は変化するが、およそ80W/cmまでの電力密度とすることが好ましい。これ以上大きな電力を高周波電極10に印加すると、高周波電極10に熱が蓄積し、アーク放電が発生しやすくなる。なお、印加する高周波電力の周波数は13.56MHzに限定されるものではないが、10KHz以上200MHz以下程度の周波数が、安定した均一なグロー放電を得る上で好ましい。また、高周波電力の波形についてはサイン波が一般に用いられるが、インパルス波や方形波、異なる周波数で変調した波形であってもよい。
また高周波電極10は、高周波電力を印加する際に、外部冷却水等によって冷却されることが好ましい。例えば、外部チラーによって10℃〜20℃の範囲に冷却された冷却水を高周波電極10内部に設けた流路に流すことで高周波電極10の高周波電力による過熱を防ぐことができ、高周波電極10の発熱に起因した熱電子発生によるアーク転移を防止することができる。
また、成膜する膜材質によって異なるが、成膜処理対象である基板Wを載せる基板台20に加熱機構を設けることで良好な膜を得ることができる。例えば前述したモノシラン(SiH)ガス、水素(H)ガスによるシリコン膜の成膜の場合は、基板温度を200℃〜400℃の範囲とすることが好ましい。
上記のようにして大気圧プラズマ処理を実施することにより、およそ1nm/secの成膜速度で多結晶シリコン膜を基板W上に成膜することができる。そして、モノシラン(SiH)ガスおよび水素(H)ガスを外部雰囲気である大気と混合させることなく、確実に排気することができ、安全に大気圧プラズマ処理を実施することができる。なお、基板台20を移動させる機構を追加することで大面積への成膜も可能となり、大気圧プラズマ処理による大面積の成膜処理を簡便な構成で実現することができる。
上述したように、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、大気と混合することにより自然発火するモノシラン(SiH)ガスや、大気と混合することにより爆発の危険性が生じる水素(H)ガスを反応ガスRGとして使用した場合においても、該ガスを外部雰囲気である大気と混合させることなく排気することができる。したがって、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、排気ガスへの外部雰囲気(大気)の混入を防ぐことができるため、大気と混合すると危険な気体であっても反応ガスとして取り扱うことが可能となり、安全性に優れた大気圧プラズマ処理が実現されている。
また、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、周囲雰囲気をパージガスで覆う必要が無く、簡便な構成且つ低コストで大気圧プラズマ処理が可能な大気圧プラズマ処理装置が実現されている。
実施の形態2.
図2−1は、本発明にかかる大気圧プラズマ処理装置の他の形態である実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す模式図である。図2−2は、本発明の実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す模式図であり、図2−1におけるB−B断面図である。実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置は、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置と同様に、反応ガスをプラズマ発生領域に供給する機能と、不活性ガスからなるカーテンガスをプラズマ発生領域の周辺に供給する機能と、未反応状態の未反応ガス、プラズマで分解されたガス、基板と反応して生成された反応生成ガス、およびカーテンガスを排気する機能と、を有する。以下、図2−1および図2−2を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態1と同じ部材については詳細な説明は省略する。
実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置は、図2−1および図2−2に示すように、直径方向の中心領域が中空部とされた円筒形状の接地電極40、接地電極40の中空部内の略中央部に該接地電極40と対向して配置された円柱形状の高周波電極10、接地電極40を囲って該接地電極40の外周部に配置される四角柱形状の流路形成部材44、高周波電極10に高周波電力を印加する電源14、接地電極40と高周波電極10との間隙に反応ガスRGを供給する反応ガス供給部16、カーテンガスCGを供給するカーテンガス供給部18、排気ガス処理部19、および、被処理部材である基板Wの被処理面が高周波電極10および接地電極40の軸方向と略垂直となるように基板Wを保持するとともに接地された基板台20を備える。なお、図2−1においては、反応ガス供給部16およびカーテンガス供給部18については図示を省略している。
ここで、高周波電極10と接地電極40との間隙が反応ガス流路24とされるとともにプラズマ発生領域Pとなる。反応ガス流路24のうち反応ガス供給部16側がガスの導入口24aとなる。また、反応ガス流路24のうち基板W側は、反応ガスRGがプラズマ励起して発生したプラズマを含むガス流であるプラズマ流の噴出口となる。また、反応ガス流路24からのプラズマ流の噴出方向は、基板Wの被処理面と略垂直とされる。
また、接地電極40は、高周波電極10と対向する内周面および基板W側の端面が、該内周面に沿って絶縁膜42で被覆されている。この絶縁膜42の役割は、接地電極40と高周波電極10との間のアーク発生を防止することである。接地電極40と高周波電極10との間でアークが発生した場合には、電極が溶解して反応ガスRGに不純物が混入する虞がある。このような絶縁膜42としては、例えば酸化シリコン(SiO)膜や酸化アルミニウム(Al)膜が適している。なお、アークが発生し難い反応ガスRG、例えばヘリウム(He)ガスを用いて13.56MHzのような高周波電流で接地電極40および高周波電極10間に放電を発生させる場合は、必ずしもこの絶縁膜は必要ない。
また、ここでは接地電極40における高周波電極10と対向する面に絶縁膜42を被覆した例を示しているが、接地電極40および高周波電極10のうち少なくとも一方における他方の電極に対向する面に絶縁膜42が被覆されていればよく、また両方の電極に絶縁膜42が被覆されていてもよい。なお、高周波電極10の材料を成膜材料源にする場合には、接地電極40側に絶縁膜42を形成する方が好ましい。
流路形成部材44における内部側には、略円柱形状の中空部が設けられており、この中空部の中心部に高周波電極10および接地電極40が配置されている。そして、この中空部のうち接地電極40の外周面と流路形成部材44の内周面とで囲まれた領域が排気流路26となり、その下端部が排気口26aとなる。この排気流路26は、プラズマ発生領域Pを外側から囲うように設けられており、この排気流路26から未反応ガス等が排気ガス処理部19へ排出される。この排気流路26と排気ガス処理部19とにより排気部が構成される。
この排気流路26を形成する流路形成部材44は金属材料により構成されており、接地される。流路形成部材44の材料としては、オーステナイト系ステンレス鋼などが好ましい。接地することで排気流路26内の静電気着火を防止できる。このように排気流路26を形成する流路形成部材44として金属材料を使用し、且つ接地することにより、排気流路26内に発生する静電気に起因した静電気着火を防止することができる。
また、流路形成部材44において、排気流路26の外側には、複数の略円柱形状の中空部が設けられており、この中空部がカーテンガス流路28となる。また、カーテンガス流路28のうち、カーテンガス供給部18側がカーテンガス流路28にカーテンガスCGを導入するカーテンガス導入口28aとなり、基板W側がカーテンガスCGの噴出口となる。このカーテンガス流路28は、排気流路26を均一に囲うように排気流路26の外側に設けられており、このカーテンガス流路28を介して、カーテンガス供給部18から供給されるカーテンガスCGである不活性ガスが基板Wに対して吹き付けられる。このカーテンガス流路28とカーテンガス供給路18とにより不活性ガス供給部が構成される。
基板Wに吹付けられたカーテンガスCGの一部は排気口26aから吸引され、残りは外部雰囲気中に開放される。カーテンガス供給部18から供給されたカーテンガスCGを効率良く排気口26aに導入するためには、カーテンガス流路28の形状はカーテンガスCGの噴出口がプラズマ発生領域Pの方向に向かったノズル形状であることが好ましい。
このような構成において、高周波電極10に高周波電力を印加すると、高周波電極10と接地電極40との間に反応ガスRGが励起してプラズマが発生し、基板Wには発生したプラズマ流が吹付けられることになる。
このような構成を有する大気圧プラズマ処理装置での処理例を、シリコン膜の成膜を例に説明する。まず、高周波電極10に電源14を繋ぎ、接地電極40を接地する。また、接地された基板台20上に基板Wを載置する。基板Wは、シリコン膜の成膜を行う面にプラズマ流が吹き付けられるように、被処理面を上にして基板台20上に配置される。
高周波電極10および接地電極40は、基板Wの被処理面にプラズマ流を吹きつけられるように、基板Wに対向させて配置され、高周波電極10と接地電極40との最短距離は1mm〜5mmの範囲で設定される。高周波電極10と接地電極40との最短距離が1mmより短いと、反応ガスRGの流れの点で阻害が生じる。また、高周波電極10と接地電極40との最短距離が5mmより長いと、プラズマが生成しなくなる。高周波電極10または接地電極40と基板Wとの最短距離は、3mm〜5mm程度に設定する。高周波電極10は、純度99.99999%以上のシリコン板から構成される。
次に、反応ガスRGとして水素(H)ガス:80sccm、ヘリウム(He)ガス:3000sccmを、反応ガス供給部16から反応ガス導入口24aを介して反応ガス流路24に供給する。排気流路26の排気流量は、反応ガスRGの流量を上回る4000sccmとする。また、カーテンガスCGとして、不活性ガスである窒素(N)ガスを、カーテンガス供給部18からカーテンガス導入口28aを介してカーテンガス流路28に供給する。窒素(N)ガスの流量は、排気量4000sccmより多く流せばよいので、5000sccmとする。
このように排気流量を反応ガス流量より多く保つことで、高周波電極10および接地電極40と基板Wとの間隙の近傍領域から排気口26aに向かって負の圧力勾配が生じるので、未反応ガス等を確実に排気口26aに導入することができ、未反応ガス等のガス流れとして高周波電極10および接地電極40と基板Wとの近傍領域から反応ガス流路24内に未反応ガス等が逆流することを極力防止することができる。これらの作用により、本実施の形態にかかる大気圧プラズマ処理装置においては、反応ガスRGの外部雰囲気への流出を反応ガスRGのppm以下に防ぐことができる。また、排気流路26への外部雰囲気からの大気の流入量を排気ガスのppm以下に抑えることができる。
また、カーテンガス導入口28aから導入されたカーテンガスCGである窒素(N)ガスも反応ガス流路24内に侵入することなく、排気流路26から排出される。したがって、プラズマ発生領域Pへの窒素(N)ガスの混入を極力防止することができる。
シリコン膜を成膜する場合には、窒素がプラズマ中に混入すると窒化シリコン膜となり電気特性が変化してしまう。しかしながら、実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置においては、プラズマ発生領域Pへの窒素(N)ガスの混入を防止することができるため、カーテンガスCGに窒素(N)ガスを用いても窒化シリコン膜の生成を防止することができ、半導体としてのシリコン膜の電気特性の変化を防ぐことが可能となる。これにより、電気特性の良好なシリコン膜を歩留まり良く形成することができ、原材料の減量化にも寄与する。また、カーテンガスCGとしてアルゴン(Ar)やヘリウム(He)などの希ガス以外に、窒素などの不活性ガスを用いることができ、カーテンガスCGの選択の自由度が大きくなる。
また、排気量4000sccmより多い流量の窒素(N)ガスをカーテンガス導入口28aから流し、排気流量よりカーテンガスCGの流量を多くすることで、カーテンガス流路28から基板Wに向かって窒素(N)ガスが吹き出される領域近辺の気体圧力を、排気口26aおよび外部雰囲気に対して若干正圧に保つことができる。これにより、外部雰囲気が混入すること無く、窒素(N)ガスを排気口26aへの流入させることが可能となる。また、基板Wに向けて吹き出された未反応ガス等の外部雰囲気への流れを遮断することが可能となる。
次に、高周波電極10に周波数13.56MHzの高周波電力を印加する。高周波電極10と接地電極40とが対向する面積により印加する電力は変化するが、およそ80W/cmまでの電力密度とすることが好ましい。これ以上大きな電力を高周波電極10に印加すると、高周波電極10に熱が蓄積し、アーク放電が発生しやすくなる。なお、印加する高周波電力の周波数は13.56MHzに限定されるものではないが、10KHz以上200MHz以下程度の周波数が、安定した均一なグロー放電を得る上で好ましい。また、高周波電力の波形についてはサイン波が一般に用いられるが、インパルス波や方形波、異なる周波数で変調した波形であってもよい。
また高周波電極10は、高周波電力を印加する際に、外部冷却水等によって冷却されることが好ましい。例えば、外部チラーによって10℃〜20℃の範囲に冷却された冷却水を高周波電極10内部に設けた流路に流すことで高周波電極10の高周波電力による過熱を防ぐことができ、高周波電極10の発熱に起因した熱電子発生によるアーク転移を防止することができる。
また、成膜する膜材質によって異なるが、成膜処理対象である基板Wを載せる基板台20に加熱機構を設けることで良好な膜を得ることができる。例えばシリコン膜の成膜の場合は、基板温度を200℃〜400℃の範囲とすることが好ましい。
上記のようにして大気圧プラズマ処理を実施することにより、プラズマ発生領域Pで形成された水素ラジカルが高周波電極10の構成材料であるシリコンを分解し、分解されたシリコンが基板Wに堆積することで、およそ1nm/secの成膜速度でシリコン膜を基板W上に成膜することができる。すなわち、この大気圧プラズマ処理においては、高周波電極10の構成材料自体が、成膜材料の供給源となっている。そして、水素(H)ガスを外部雰囲気である大気と混合させることなく、確実に排気することができ、安全に大気圧プラズマ処理を実施することができる。なお、基板台20を移動させる機構を追加することで大面積への成膜も可能となり、大気圧プラズマ処理による大面積の成膜処理を簡便な構成で実現することができる。
上述したように、実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、大気と混合することにより爆発の危険性が生じる水素(H)ガスを反応ガスRGとして使用した場合においても、該ガスを外部雰囲気である大気と混合させることなく排気することができる。したがって、実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、排気ガスへの外部雰囲気(大気)の混入を防ぐことができるため、大気と混合すると危険な気体であっても反応ガスRGとして取り扱うことが可能となり、安全性に優れた大気圧プラズマ処理が実現されている。
また、実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、周囲雰囲気をパージガスで覆う必要が無く、簡便な構成且つ低コストで大気圧プラズマ処理が可能な大気圧プラズマ処理装置が実現されている。
また、実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、カーテンガスCGは反応ガス流路24内に侵入することなく排気流路26から排出され、プラズマ発生領域Pへの混入が防止されている。これにより、カーテンガスCGに窒素(N)ガスを用いた場合でも窒化シリコン膜の生成を防止することができ、成膜したシリコン膜の電気特性の変化を防ぐことができる。したがって、カーテンガスによるプラズマ生成物の変化を防止できるため、カーテンガスCGとしてアルゴン(Ar)やヘリウム(He)などの希ガス以外に、窒素などの不活性ガスを用いることができ、カーテンガスCGの選択の自由度が大きくなる。
実施の形態3.
図3は、本発明にかかる大気圧プラズマ処理装置の他の形態である実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す模式図である。実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置は、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置と同様の、反応ガスをプラズマ発生領域に供給する機能、カーテンガスをプラズマ発生領域の周辺に供給する機能、未反応状態の未反応ガス、プラズマで分解されたガス、基板と反応して生成された反応生成ガス、およびカーテンガスを排気する機能に加えて、カーテンガス流路内のガス圧力を測定する機能を有する。以下、図3を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態1と同じ部材については詳細な説明は省略する。また、図3においては、反応ガス供給部16およびカーテンガス供給部18については図示を省略している。
実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置の基本的な構成および動作は、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置と同様である。以下では、実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置と異なる点について説明する。図3に示す実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置では、高周波電極10の表面を被覆する絶縁膜22の表面と基板Wとの最短距離が、高周波電極10と基板Wとの最短距離より短くなるように配置されている。これにより、高周波電極10と基板Wとの接触が防止されている。
また、流路形成部材12の外周部の一部には、流路形成部材12の外周面からカーテンガス流路28に通じる圧力測定用導入口50を介して圧力計52が設置され、カーテンガスCGの流量とカーテンガス流路28内のガス圧力を常に計測できるようにされている。
ここで、カーテンガスCG温度が一定であれば、カーテンガスCGの流量とカーテンガス流路28内のガス圧力とから流路形成部材12の基板W側の端面と基板Wとの距離を推定することが可能であるため、基板Wと流路形成部材12の基板W側の端面との距離を制御することができる。そして、流路形成部材12と高周波電極10は一体となって構成されているので、基板Wと流路形成部材12の基板W側の端面との距離を制御することにより、間接的に高周波電極10の基板W側の端面と基板Wとの距離を制御することができる。プラズマの状態は、高周波電極10の基板W側の端面と基板Wとの距離と、気体圧力とに依存するので、高周波電極10の基板W側の端面と基板Wとの距離を制御することで大気圧状態でのプラズマを安定化することが可能となる。これにより、実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置では、安定した大気圧プラズマ処理が可能となる。
上述したように、実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、大気と混合することにより自然発火するモノシラン(SiH)ガスや、大気と混合することにより爆発の危険性が生じる水素(H)ガスなどを反応ガスRGとして使用した場合においても、該ガスを外部雰囲気である大気と混合させることなく排気することができる。したがって、実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、排気ガスへの外部雰囲気(大気)の混入を防ぐことができるため、大気と混合すると危険な気体であっても反応ガスRGとして取り扱うことが可能となり、安全性に優れた大気圧プラズマ処理が実現されている。
また、実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、周囲雰囲気をパージガスで覆う必要が無く、簡便な構成且つ低コストで大気圧プラズマ処理が可能な大気圧プラズマ処理装置が実現されている。
また、実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置によれば、カーテンガス流路内のガス圧力を測定する機能を有することにより流路形成部材12の基板W側の端面と基板Wとの距離を推定することができるため、基板Wと流路形成部材12の基板W側の端面との距離を制御して、間接的に高周波電極10の基板W側の端面と基板Wとの距離を制御することができる。これにより、大気圧状態でのプラズマを安定化することが可能となるため、安定した大気圧プラズマ処理を実施することができる。
なお、上記においては、電極の構成として実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置と同じ電極構造を有する場合を例に説明したが、実施の形態2で説明したように反応ガス流路24中にプラズマを生成する電極構造であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる大気圧プラズマ処理装置は、大気と混合することにより自然発火や爆発性気体を生成する気体を反応ガス等の処理ガスとして使用して大気雰囲気中におけるプラズマ処理を実施する場合に有用である。
本発明の実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す図であり、図1−1のA−A断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる他の大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す図であり、図2−1におけるB−B断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる大気圧プラズマ処理装置の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
10 高周波電極
12 流路形成部材
14 電源
16 反応ガス供給部
18 カーテンガス供給部
19 排気ガス処理部
20 基板台
22 絶縁膜
24 反応ガス流路
24a 反応ガス導入口
26 排気流路
26a 排気口
28 カーテンガス流路
28a カーテンガス導入口
40 接地電極
42 絶縁膜
44 流路形成部材
50 圧力測定用導入口
52 圧力計
CG カーテンガス
P プラズマ発生領域
RG 反応ガス
W 基板

Claims (8)

  1. 気圧雰囲気中において被処理面が電極と対向するように被処理部材を接地された保持部に保持し、電源により前記電極に電力を印加して前記電極と前記保持部との間隙に電界を発生させた状態で、前記電極中に設けられた反応ガスの供給路を介して前記反応ガスを前記電極と前記被処理面との間隙に供給することにより前記反応ガスをプラズマ化させたプラズマ流を生成し、該プラズマ流により前記被処理面に対してプラズマ処理を行う大気圧プラズマ処理方法であって、
    前記電極の外周において前記電極を囲排気流路を介して、前記電極と前記被処理面との間隙のガスを排気
    前記排気流路の外周において前記排気流路と隔てられて前記排気流路を囲不活性ガスの供給路を介して、前記保持部における前記被処理面側に向けて不活性ガスを供給し、
    排気流路を介した前記ガスの排気流量前記反応ガスの供給流量より大とし、
    前記不活性ガスの供給路を介した前記不活性ガスの供給流量前記排気流量よりも大とすること、
    を特徴とする大気圧プラズマ処理方法
  2. 記不活性ガスの供給路内の前記不活性ガスの圧力を測定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の大気圧プラズマ処理方法
  3. 前記電極における前記反応ガスの供給路の内面および前記電極と前記被処理面との対向面に絶縁膜が被覆されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の大気圧プラズマ処理方法
  4. 前記被処理面に前記反応ガスの成分を含む被膜を成膜すること、
    を特徴とする請求項1に記載の大気圧プラズマ処理方法
  5. 接地された接地電極の中空部内に前記接地電極と間に反応ガスの供給路を形成するように高周波電極を配置し、被処理部材の被処理面が前記接地電極および前記高周波電極と間隙を有して対向するように前記被処理部材を接地された保持部に保持して、電源により前記高周波電極に電力を印加して前記反応ガスの供給路に電界を発生させた状態で前記反応ガスの供給路に前記反応ガスを流通させることにより前記反応ガスをプラズマ化させたプラズマ流を生成し、前記プラズマ流の前記反応ガスの供給路からの噴出方向が前記被処理面と略垂直となるように前記被処理部材に前記プラズマ流を照射するプラズマ処理方法であって、
    前記接地電極の外周において前記接地電極を囲排気流路を介して、前記接地電極および前記高周波電極と前記被処理面との間隙のガスを排気
    前記排気流路の外周において前記排気流路と隔てられて前記排気流路を囲不活性ガスの供給路を介して、前記保持部における前記被処理面側に向けて不活性ガスを供給
    前記排気流路を介した前記ガスの排気流量前記反応ガスの供給流量より大とし
    前記不活性ガスの供給路を介した前記不活性ガスの供給流量前記排気流量よりも大とすること、
    を特徴とする大気圧プラズマ処理方法
  6. 記不活性ガスの供給路内の前記不活性ガスの圧力を測定すること、
    を特徴とする請求項5に記載の大気圧プラズマ処理方法
  7. 前記接地電極および前記高周波電極のうち少なくとも一方における他方の電極に対向する面に絶縁膜が被覆されていること、
    を特徴とする請求項5に記載の大気圧プラズマ処理方法
  8. 前記被処理面に前記反応ガスの成分を含む被膜を成膜すること、
    を特徴とする請求項5に記載の大気圧プラズマ処理方法
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