JP2024030859A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy

Abstract

【課題】電磁波の反射が大きい場合であってもプラズマの着火を可能とする技術を提供する。【解決手段】開示されるプラズマ処理装置は、チャンバ、導入部、チョーク、第1導体部、第2導体部を備える。導入部は、プラズマ生成のための電磁波をそこからチャンバ内に導入するように構成されている。チョークは、電磁波がチャンバの内壁面に沿って下方に伝搬することを抑制するように構成されている。チョークは、誘電体部材、内壁面の一部を含み誘電体部材の上で延在する上側導体部、及び、誘電体部材の下で延在する下側導体部を含む。第1導体部は、上側導体部に導通している。第2導体部は、下側導体部に導通しており、第1導体部の下方で延在している。第1導体部と第2導体部は、誘電体部材の内端に沿った場所で、誘電体部材の厚さよりも小さい鉛直方向の長さを有する間隙をそれらの間に提供している。【選択図】図1

Description

本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理装置に関するものである。
プラズマ処理装置が、基板に対するプラズマ処理において用いられている。一種のプラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持部、上部電極、及び電磁波放射口を備えている。チャンバは、処理空間を提供している。基板支持部は、処理空間内に設けられている。上部電極は、基板支持部の上方に設けられており、処理空間内にガスを吐出するように構成されている。電磁波放射口は、上部電極の周囲から電磁波を処理空間内に導入するように構成されている。下記の特許文献1は、このようなプラズマ処理装置を開示している。
特開2021-96934号公報
本開示は、電磁波の反射が大きい場合であってもプラズマの着火を可能とする技術を提供する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、導入部、チョーク、少なくとも一つの第1導体部、少なくとも一つの第2導体部を備える。導入部は、プラズマ生成のための電磁波をそこからチャンバ内に導入するように構成されている。チョークは、電磁波がチャンバの内壁面に沿って下方に伝搬することを抑制するように構成されている。チョークは、誘電体部材、内壁面の一部を含み誘電体部材の上で延在する上側導体部、及び、誘電体部材の下で延在する下側導体部を含む。少なくとも一つの第1導体部は、上側導体部に導通している。少なくとも一つの第2導体部は、下側導体部に導通しており、少なくとも一つの第1導体部の下方で延在している。少なくとも一つの第1導体部と少なくとも一つの第2導体部は、誘電体部材の内端に沿った場所で、誘電体部材の厚さよりも小さい鉛直方向の長さを有する間隙をそれらの間に提供している。
一つの例示的実施形態によれば、電磁波の反射が大きい場合であってもプラズマの着火が可能となる。
一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の断面図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大斜視図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大断面図である。 別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大斜視図である。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図1に示すプラズマ処理装置1は、チャンバ10、導入部14、チョーク16、複数の第1導体部21、及び複数の第2導体部22を備えている。
チャンバ10は、内壁面10iを有する。チャンバ10は、その中に処理空間10sを提供している。内壁面10iは、処理空間10sを画成している。内壁面10iは、チャンバ10の側壁10aによって提供されている。プラズマ処理装置1において、基板Wは、処理空間10sの中で処理される。チャンバ10は、アルミニウムのような金属から形成されており、接地されている。チャンバ10は、その上端において開口された略円筒形状を有し得る。チャンバ10及び処理空間10sの各々の中心軸線は、軸線AXである。チャンバ10は、その表面に耐腐食性を有する膜を有していてもよい。耐腐食性を有する膜は、酸化イットリウム膜、酸化フッ化イットリウム膜、フッ化イットリウム膜、酸化イットリウム、又はフッ化イットリウム等を含むセラミック膜であり得る。
プラズマ処理装置1は、基板支持部12を更に備えていてもよい。基板支持部12は、処理空間10sの中に設けられている。基板支持部12は、その上面の上に載置された基板Wを略水平に支持するように構成されている。基板支持部12は、略円盤形状を有している。基板支持部12の中心軸線は、軸線AXである。
導入部14は、チャンバ10内でプラズマを生成するために、そこからチャンバ10内に電磁波が導入されるように設けられている。導入部14は、石英、窒化アルミニウム、又は酸化アルミニウムのような誘電体から形成されている。導入部14は、略環形状を有していてもよく、その中心軸線は軸線AXであってもよい。導入部14からチャンバ10内に導入される電磁波は、VHF波又はUHF波のような高周波である。電磁波は、後述する高周波電源によって発生される。電磁波は、導波部18を通って導入部14に伝搬し、導入部14からチャンバ10内に導入される。
導波部18は、導波路18wを提供している。一実施形態において、導波部18は、上部電極23及び上壁24を含んでいてもよい。上部電極23は、基板支持部12の上方に設けられている。上部電極23は、アルミニウムのような導体から形成されており、略円盤形状を有している。上部電極23の中心軸線は、軸線AXである。
上壁24は、アルミニウムのような導体から形成されている。上壁24は、上部電極23を覆うように設けられており、上部電極23と上壁24との間に導波路18wを形成している。上壁24は、上部24a及び側部24bを含んでいてもよい。上部24aは、略円盤形状を有しており、その中心軸線は、軸線AXである。上部24aは、上部電極23の上方で、上部電極23の上面と平行に延在している。導波路18wは、上部電極23の上面と上壁24の上部24aの下面との間に形成されている。側部24bは、略円筒形状を有しており、その中心軸線は、軸線AXである。側部24bは、上部24aの周縁部から下方に延びている。導入部14は、側部24bの内周面と上部電極23の外周面との間の空間を埋めるように設けられている。なお、上壁24は、側部24bの下端がチャンバ10の側壁10aに接するように、側壁10a上に配置され得る。
プラズマ処理装置1は、高周波電源30及び整合器32を更に備えている。高周波電源30は、高周波電力を発生するように構成されている。チャンバ10内に導入される電磁波は、高周波電源30によって発生される高周波電力に基づいて発生する。高周波電源30は、整合器32及び電気線路34を介して上部電極23に接続されている。整合器32は、高周波電源30の負荷のインピーダンスを高周波電源30の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を含んでいる。電気線路34は、整合器32から下方に延びて、上部電極23の上面の中心に接続されている。電気線路34は、軸線AX上で延在し得る。
一実施形態において、プラズマ処理装置1は、シャワープレート26を更に備えていてもよい。シャワープレート26は、基板支持部12の上方に設けられている。シャワープレート26は、略円盤形状を有している。シャワープレート26の中心軸線は、軸線AXである。シャワープレート26は、アルミニウムのような導体から形成されていてもよい。シャワープレート26の外周面と上壁24の側部24bの内周面との間の空間は、導入部14で埋められている。導入部14及びシャワープレート26は、チャンバ10の上端開口を閉じるように設けられている。
シャワープレート26は、複数のガス孔26hを提供している。複数のガス孔26hは、シャワープレート26をその板厚方向に貫通しており、処理空間10sに向けて開口している。シャワープレート26上には、上部電極23が設けられている。上部電極23とシャワープレート26は、シャワーヘッド28を構成している。上部電極23及びシャワープレート26は、それらの間にガス拡散空間28aを形成している。複数のガス孔26hは、ガス拡散空間28aから下方に延びている。
ガス拡散空間28aには、ガス供給部36が接続されている。ガス供給部36から出力されるガスは、ガス拡散空間28a及び複数のガス孔26hを介して処理空間10sに供給される。ガス供給部36が供給するガスは、処理空間10s内で行われる処理に応じて選択される。ガス供給部36が供給するガスは、成膜ガスを含んでいてもよい。ガス供給部36が供給するガスは、チャンバ10内の壁面のクリーニングに用いられるクリーニングガスを含んでいてもよい。
プラズマ処理装置1では、導入部14からチャンバ10内に導入された電磁波は、シャワープレート26の下面に沿って伝搬する。電磁波は、シャワープレート26から処理空間10s内に吐出されたガスからプラズマを生成する。
以下、図1と共に、図2~図4を参照する。図2は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の断面図である。図2は、プラズマ処理装置1のチョーク16及び複数の第1導体部21を含む部分の水平断面における構造を示している。図3は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大斜視図である。図4は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大断面図である。プラズマ処理装置1のチョーク16及び一つの第1導体部21を含む部分の水平断面における構造を拡大して示している。
図1~図4に示すように、プラズマ処理装置1は、チョーク16を備えている。チョーク16は、電磁波が内壁面10iに沿って下方に伝搬することを抑制するように構成されている。チョーク16は、誘電体部材161、上側導体部162、及び下側導体部163を含んでいる。
上側導体部162は、内壁面10iの一部を含んでおり、誘電体部材161の上で延在している。上側導体部162は、チャンバ10の側壁10aの一部であり得る。下側導体部163は、誘電体部材161の下で延在している。下側導体部163は、内壁面10iの別の一部を含んでいてもよく、チャンバ10の側壁10aの一部であってもよい。上側導体部162と下側導体部163は、それらの間にスリットを提供している。
誘電体部材161は、石英、酸化アルミニウム、イットリア、炭化ケイ素、窒化アルミニウムのような誘電体から形成されている。誘電体部材161の少なくとも一部は、上述のスリットの中に配置されている。一実施形態において、誘電体部材161は、リング形状を有する板であってもよく、その中心軸線が軸線AX上に位置するように上側導体部162と下側導体部163との間に配置されていてもよい。図2~図4に示すように、誘電体部材161は、内端161i及び外端162oを含んでいる。内端161iは、外端161oよりもチャンバ10の中心の近くに位置している。即ち、内端161iは、外端161oよりも軸線AXの近くに位置している。
図1に示すように、チョーク16は、導体部164によって囲まれた空洞165を更に提供していてもよい。空洞165は、軸線AXの周りで周方向に延在していてもよい。誘電体部材161の外端161oは、空洞165の中に突き出していてもよい。即ち、誘電体部材161の外端161oは、空洞165の中に配置されていてもよい。誘電体部材161及び空洞165は、電磁波に対してチョーク16が有するインピーダンスが高くなるように設計されている。即ち、誘電体部材161及び空洞165は、チョーク16において電磁波の並列共振が生じるように設計されている。
チョーク16は、絶縁性部材166を更に備えていてもよい。絶縁性部材166は、石英、酸化アルミニウム、イットリア、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、ポリテトラフルオロエチレンのような絶縁体から形成されている。絶縁性部材166は、空洞165の中で誘電体部材161を覆うように設けられている。プラズマ処理装置1では、空洞165内での電磁波の電界の強度が、絶縁性部材166によって低減される。
一実施形態において、導体部164及び空洞165は、排気ダクト40を構成していてもよい。この実施形態において、排気ダクト40は、上側導体部162及び下側導体部163を含んでいてもよい。即ち、導体部164は、上側導体部162及び下側導体部163をその一部として含んでいてもよい。排気ダクト40は、環状排気路として空洞165を提供する環状排気ダクトであってもよく、軸線AXに対して周方向に延びていてもよい。
排気ダクト40の内壁(又は内周壁)、即ち下側導体部163は、複数の貫通孔40hを提供している。複数の貫通孔40hは、軸線AXに対して周方向に沿って配列されている。空洞165は、複数の貫通孔40hを介して処理空間10sに連通している。
排気ダクト40の外壁40e(又は外周壁)は、開口40oを提供している。排気ダクト40には、別の排気ダクト42が接続されている。排気ダクト42は、排気路42pを提供している。排気ダクト42及び排気路42pは、チャンバ10から離れる方向、例えば軸線AXに対して放射方向に延びている。排気路42pは、開口40oを介して空洞165に接続されている。また、排気ダクト42には、排気装置が接続される。排気装置は、ドライポンプ及び/又はターボ分子ポンプのような真空ポンプと自動圧力制御弁を含み得る。
開口40o内には、短絡部40cが設けられている。短絡部40cは、アルミウムのような導体から形成されており、例えば棒状をなしている。短絡部40cは、開口40oを画成する一対の縁部、即ち上縁部と下縁部を互いに電気的に接続している。短絡部40cは、開口40oを複数の部分に分離している。開口40oの複数の部分の各々の周方向に沿った長さは、空洞165における電磁波の波長の1/10以下の長さに設定され得る。短絡部40cにより、外壁40eは、開口40oが設けられている部分においても電磁波に対する短絡面として機能する。
上述したように、プラズマ処理装置1は、複数の第1導体部21及び複数の第2導体部22を含んでいる。図1~図4に示す例では、第1導体部21の個数及び第2導体部22の個数の各々は、三つである。
複数の第1導体部21は、アルミニウムのような導体から形成されており、上側導体部162に導通している。図2に示すように、複数の第1導体部21は、軸線AXの周りで周方向に沿って等間隔に配列されていてもよい。複数の第2導体部22は、アルミニウムのような導体から形成されており、下側導体部163に導通している。複数の第2導体部22は、軸線AXの周りで周方向に沿って等間隔に配列されていてもよい。図3に示すように、複数の第2導体部22はそれぞれ、複数の第1導体部21の下方に設けられている。
複数の第1導体部21の各々と複数の第2導体部22のうちその下方に位置する第2導体部22は、誘電体部材161の内端161iに沿った場所で、誘電体部材161の厚さTよりも小さい鉛直方向の長さLを有する間隙Gをそれらの間に提供している。間隙Gの鉛直方向の長さLは、プラズマシースの厚さの2倍以下であってもよい。プラズマシースの厚さは、例えば0.6mm以下である。かかる長さを有する間隙Gによれば、間隙Gへのプラズマの侵入が抑制され得る。間隙Gの鉛直方向の長さLは、プラズマシースの厚さの約2倍であってもよい。この場合には、間隙Gの近傍において、プラズマが、より着火し易くなる。
一実施形態において、複数の第1導体部21は、上側導体部162の一部であってもよい。即ち、複数の第1導体部21と上側導体部162は、単一の導体壁から形成されていてもよい。また、複数の第2導体部22は、下側導体部163の一部であってもよい。即ち、複数の第2導体部22と下側導体部163は、単一の導体壁から形成されていてもよい。
図3及び図4に示すように、一実施形態において、誘電体部材161の内端161iは、複数の切り欠き161cを提供していてもよい。複数の切り欠き161cは、軸線AXの周りで周方向に沿って等間隔に配列されていてもよい。複数の第1導体部21はそれぞれ、複数の切り欠き161cの中に嵌め込まれていてもよい。これにより、チャンバ10内での誘電体部材161の位置ずれが抑制される。この場合において、間隙Gは、複数の切り欠き161cのうち対応の切り欠き161cの中で提供される。なお、複数の第1導体部21の各々及び対応の第2導体部22の双方又は一方が、対応の切り欠き161cの中に配置されていてもよい。
図3及び図4に示すように、第1導体部21と誘電体部材161の内端161iとの間には、空間が設けられていてもよい。この場合には、誘電体部材161の周囲の導体壁の熱膨張が生じても、誘電体部材161に応力が加わることが抑制される。
また、誘電体部材161は、複数の第1部分161a及び複数の第2部分161bを含んでいてもよい。複数の第1部分161a及び複数の第2部分161bは、周方向に沿って交互に配列されている。複数の第1部分161aはそれぞれ、複数の切り欠き161cに沿って、複数の切り欠き161cの外側に位置している。複数の第2部分161bにおいて、誘電体部材161の内端161iは、上側導体部162の内面(又は内周面)及び下側導体部163の内面(又は内周面)の各々に連続しており、内壁面10iの一部を構成している。この実施形態では、複数の第1部分161aにおける誘電体部材161の内端161iは、複数の第2部分161bにおける誘電体部材161の内端161iよりも外側で延在している。
以上説明したプラズマ処理装置1では、複数の第1導体部21及び複数の第2導体部22により、処理空間10s内の間隙Gの近傍の領域における電界強度が高くなる。したがって、電磁波の反射が大きい場合であっても、間隙Gの近傍の領域でプラズマの着火が可能となる。
以下、図5を参照する。図5は、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大斜視図である。以下、図5に示すプラズマ処理装置1Bについて、プラズマ処理装置1とプラズマ処理装置1Bの相違点の観点から説明する。
プラズマ処理装置1Bは、複数の第1導体部21B及び複数の第2導体部22Bを備えている。複数の第1導体部21Bは、アルミニウムのような導体から形成されており、上側導体部162に導通している。複数の第1導体部21Bは、軸線AXの周りで周方向に沿って等間隔に配列されていてもよい。複数の第1導体部21Bは、上側導体部162からチャンバ10の内側に突出している。複数の第1導体部21Bは、上側導体部162とは別の部材であってもよい。例えば、複数の第1導体部21Bは、上側導体部162に形成された複数のねじ穴に螺合された複数のねじの頭部であってもよい。
複数の第2導体部22Bは、アルミニウムのような導体から形成されており、下側導体部163に導通している。複数の第2導体部22Bは、軸線AXの周りで周方向に沿って等間隔に配列されていてもよい。複数の第2導体部22Bはそれぞれ、複数の第1導体部21Bの下方に設けられている。複数の第2導体部22Bは、下側導体部163からチャンバ10の内側に突出している。複数の第2導体部22Bは、下側導体部163とは別の部材であってもよい。例えば、複数の第2導体部22Bはそれぞれ、下側導体部163に形成された複数のねじ穴に螺合された複数のねじの頭部であってもよい。
複数の第1導体部21Bの各々と複数の第2導体部22Bのうちその下方に位置する第2導体部22Bは、誘電体部材161の内端161iに沿った場所で、誘電体部材161の厚さよりも小さい鉛直方向の長さを有する間隙Gをそれらの間に提供している。間隙Gの鉛直方向の長さは、プラズマシースの厚さの2倍以下であってもよい。プラズマシースの厚さは、例えば0.6mm以下である。間隙Gの鉛直方向の長さは、プラズマシースの厚さの約2倍であってもよい。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
例えば、更に別の実施形態に係るプラズマ処理装置において、第1導体部及び第2導体部の各々の個数は、一つ以上の任意の個数であってもよい。
ここで、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[E1]~[E10]に記載する。
[E1]
内壁面を有するチャンバと、
プラズマ生成のための電磁波をそこからチャンバ内に導入する導入部と、
前記電磁波が前記内壁面に沿って下方に伝搬することを抑制するように構成されたチョークであり、誘電体部材、前記内壁面の一部を含み該誘電体部材の上で延在する上側導体部、及び、該誘電体部材の下で延在する下側導体部を含む、該チョークと、
前記上側導体部に導通する少なくとも一つの第1導体部と、
前記下側導体部に導通しており、前記少なくとも一つの第1導体部の下方で延在する少なくとも一つの第2導体部と、
を備え、
前記少なくとも一つの第1導体部と前記少なくとも一つの第2導体部は、前記誘電体部材の内端に沿った場所で、前記誘電体部材の厚さよりも小さい鉛直方向の長さを有する間隙をそれらの間に提供している、
プラズマ処理装置。
[E2]
前記誘電体部材は、前記間隙に沿う第1部分及び該第1部分以外の第2部分を含み、
前記第2部分の内端は、前記上側導体部の内面及び前記下側導体部の内面の各々に連続しており、前記内壁面の一部を構成している、
E1に記載のプラズマ処理装置。
[E3]
前記第1部分の内端は、前記第2部分の前記内端よりも外側で延在している、E2に記載のプラズマ処理装置。
[E4]
前記第1導体部は前記上側導体部の一部であり、
前記第2導体部は前記下側導体部の一部である、
E1~E3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E5]
前記第1導体部は、前記上側導体部から前記チャンバの内側に突出しており、
前記第2導体部は、前記下側導体部から前記チャンバの内側に突出している、
E1又はE2に記載のプラズマ処理装置。
[E6]
前記上側導体部及び前記下側導体部を含む排気ダクトを更に備える、E1~E5の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E7]
前記排気ダクトは、前記チョークを構成する、E6に記載のプラズマ処理装置。
[E8]
前記誘電体部材は、前記排気ダクトの中に突き出している、E7に記載のプラズマ処理装置。
[E9]
前記間隙の前記長さは、プラズマシースの厚さの2倍以下である、E1~E8の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E10]
前記少なくとも一つの第1導体部として、周方向に沿って等間隔に配列された複数の第1導体部を備え、
前記少なくとも一つの第2導体部として、周方向に沿って等間隔に配列された複数の第2導体部を備え、
前記複数の第2導体部は、前記複数の第1導体部のうち対応の第1導体部の下方で延在している、
E1~E9の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…プラズマ処理装置、10…チャンバ、10i…内壁面、14…導入部、16…チョーク、161…誘電体部材、162…上側導体部、163…下側導体部、21…第1導体部、22…第2導体部、G…間隙。

Claims (11)

  1. 内壁面を有するチャンバと、
    プラズマ生成のための電磁波をそこからチャンバ内に導入する導入部と、
    前記電磁波が前記内壁面に沿って下方に伝搬することを抑制するように構成されたチョークであり、誘電体部材、前記内壁面の一部を含み該誘電体部材の上で延在する上側導体部、及び、該誘電体部材の下で延在する下側導体部を含む、該チョークと、
    前記上側導体部に導通する少なくとも一つの第1導体部と、
    前記下側導体部に導通しており、前記少なくとも一つの第1導体部の下方で延在する少なくとも一つの第2導体部と、
    を備え、
    前記少なくとも一つの第1導体部と前記少なくとも一つの第2導体部は、前記誘電体部材の内端に沿った場所で、前記誘電体部材の厚さよりも小さい鉛直方向の長さを有する間隙をそれらの間に提供している、
    プラズマ処理装置。
  2. 前記誘電体部材は、前記間隙に沿う第1部分及び該第1部分以外の第2部分を含み、
    前記第2部分の内端は、前記上側導体部の内面及び前記下側導体部の内面の各々に連続しており、前記内壁面の一部を構成している、
    請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記第1部分の内端は、前記第2部分の前記内端よりも外側で延在している、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記第1導体部は前記上側導体部の一部であり、
    前記第2導体部は前記下側導体部の一部である、
    請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記第1導体部は、前記上側導体部から前記チャンバの内側に突出しており、
    前記第2導体部は、前記下側導体部から前記チャンバの内側に突出している、
    請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第1導体部は、前記上側導体部から前記チャンバの内側に突出しており、
    前記第2導体部は、前記下側導体部から前記チャンバの内側に突出している、
    請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記上側導体部及び前記下側導体部を含む排気ダクトを更に備える、請求項1~3及び5~6の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記排気ダクトは、前記チョークを構成する、請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記誘電体部材は、前記排気ダクトの中に突き出している、請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記間隙の前記長さは、プラズマシースの厚さの2倍以下である、請求項1~3及び5~6の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記少なくとも一つの第1導体部として、周方向に沿って等間隔に配列された複数の第1導体部を備え、
    前記少なくとも一つの第2導体部として、周方向に沿って等間隔に配列された複数の第2導体部を備え、
    前記複数の第2導体部は、前記複数の第1導体部のうち対応の第1導体部の下方で延在している、
    請求項1~3及び5~6の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
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