JP3114547B2 - 高周波イオン源 - Google Patents

高周波イオン源

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JP3114547B2
JP3114547B2 JP07018561A JP1856195A JP3114547B2 JP 3114547 B2 JP3114547 B2 JP 3114547B2 JP 07018561 A JP07018561 A JP 07018561A JP 1856195 A JP1856195 A JP 1856195A JP 3114547 B2 JP3114547 B2 JP 3114547B2
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康弘 奥手
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体製造装
置、液晶ディスプレイ製造装置等においてイオン注入、
イオンドーピング(非質量分離のイオン注入)等に用い
られる高周波イオン源に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の高周波イオン源を備える
イオンドーピング装置の一例を示す図である。このイオ
ンドーピング装置は、真空容器56内においてホルダ5
8に保持された被処理物60に、高周波イオン源2から
引き出したイオンビーム20を照射して、被処理物60
に対してイオン注入、イオンドーピング等の処理を施す
よう構成されている。真空容器56内は、図示しない真
空排気装置によって真空排気されると共に、ガス源62
からガス64が導入される。
【0003】高周波イオン源2は、高周波(この明細書
においてはマイクロ波を含む)放電によってガスを電離
させてプラズマ12を発生させるプラズマ室4と、この
プラズマ室4内のプラズマ12から電界の作用でイオン
ビーム20を引き出す引出し電極系14とを備えてい
る。
【0004】プラズマ室4は、絶縁物10によって互い
に絶縁された筒状で金属製の側面電極6とその上面の蓋
をする金属製の上面電極8とで形成されていて、両電極
6、8間にマッチングボックス44を介して高周波電源
42から例えば13.56MHzの周波数の高周波電力
が供給される。プラズマ室4には、真空容器56内に導
入されたガス64が引出し電極系14を経由して供給さ
れ、または後述するトリガ室24に導入されたガス40
が開口部22を経由して供給され、その状態で両電極
6、8間に高周波電力を供給すると、両電極6、8間に
高周波放電が生じてガスが電離され、プラズマ12が生
成される。両電極6、8間には、両者間を直流的に短絡
させるために、この例のようにコイル46を接続する場
合がある。
【0005】プラズマ室4には、例えば特開平5−94
796号公報にも記載されているように、プラズマ32
を発生させるトリガ室24を、上面電極8に設けた開口
部22を通して連通させる場合がある。
【0006】トリガ室24は、この例では、上面電極8
に取り付けられた金属容器26と、それに絶縁物30を
介して取り付けられた蓋板28とで形成されており、ガ
ス源36から金属製のガス管38を経由してガス40が
供給される。その状態で、金属容器26と蓋板28間
に、トリガ電源54から、この例ではコイル46および
上面電極8を経由して、直流高電圧(または高周波電
力)を印加すると、トリガ室24内で放電が生じてプラ
ズマ32が生成される。このプラズマ32は、開口部2
2を通してプラズマ室4内に漏れ出るので、それを、プ
ラズマ12生成時の種にすることができる。その結果、
プラズマ室4におけるプラズマ12の発生をスムーズに
行うことができる。
【0007】引出し電極系14は、この例では、最プラ
ズマ側から下流に向けて配置された第1電極15、第2
電極16、第3電極17および第4電極18を有してい
る。第1電極15と側面電極6とは電気的に接続されて
いる。19は絶縁物である。これら各電極15〜18
は、1以上の、通常はこの例のように複数の、イオン引
出し孔を有している。
【0008】第1電極15は、引き出すイオンビーム2
0のエネルギーを決める電極であり、加速電源48か
ら、接地電位を基準にして正の高電圧が印加される。第
2電極16は、第1電極15との間に電位差を生ぜしめ
それによる電界によってプラズマ12からイオンビーム
20を引き出す電極であり、引出し電源50から、第1
電極15の電位を基準にして負の電圧が印加される。第
3電極17は、下流側からの逆流電子を抑制する電極で
あり、抑制電源52から、接地電位を基準にして負の電
圧が印加される。第4電極18は、真空容器56を介し
て接地されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記高周波イオン源2
においては、上面電極8が露出しているため、そこから
高周波が漏洩し、近くの機器にノイズ混入、それによる
動作異常等の悪影響を及ぼすという問題がある。
【0010】更に、上記高周波イオン源2のようにトリ
ガ室24を設けている場合は、そこにガス40を導入す
るガス管38は金属容器26を介して上面電極8に接続
されているため、このガス管38があたかもアンテナの
ようになり、このガス管38からも高周波が漏洩して同
上の悪影響を及ぼすという問題がある。
【0011】そこでこの発明は、外部への高周波の漏洩
を防ぐことができる高周波イオン源を提供することを主
たる目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の高周波イオン源は、前記上面電極を、そ
れとの間に空間をあけて、前記側面電極に電気的に接続
された金属製のカバーで覆っており、更に、放電によっ
てプラズマを発生させるトリガ室を、前記上面電極に設
けた開口部を介して前記プラズマ室に連通させており、
このトリガ室へガスを供給する金属製のガス管を前記カ
バーに電気的に接続し、かつこのガス管の前記接続部と
トリガ室との間の部分に、その部分を電気的に区切る絶
縁物を設けていることを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成によれば、上面電極を、相手側の側面
電極に電気的に接続された金属製のカバーで覆っている
ので、上面電極から放射される高周波は当該カバーで遮
蔽される。その結果、外部への高周波の漏洩を防ぐこと
ができる。
【0014】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係る高周波イ
オン源を備えるイオンドーピング装置の一例を示す図で
ある。図3の従来例と同一または相当する部分には同一
符号を付し、以下においては当該従来例との相違点を主
に説明する。
【0015】この実施例の高周波イオン源2aにおいて
は、前述した上面電極8を、それとの間に空間をあけ
て、側面電極6に電気的に接続された、即ち側面電極6
と同電位の、金属製のカバー66で覆っている。
【0016】このカバー66は、この例では、筒状の側
面板66aと、その上面の蓋をする上面板66bと、側
面電極6の外形に対応した穴を有する下面板66cとで
構成されており、下面板66cは側面電極6に接触させ
ている。これらの側面板66a、上面板66bおよび下
面板66cは、互いに一体のものでも良いし、別体のも
のでも良い。但し、上面板66bは、側面板66aに対
して着脱可能にしておくのが好ましく、そのようにすれ
ば、カバー66の内部に容易にアクセスすることができ
るので、カバー66の内部における作業等が容易にな
る。
【0017】高周波電源42等から側面電極6への配線
およびトリガ電源54から蓋板28への配線は、この例
のように貫通端子72および74を用いて行っても良い
し、絶縁ケーブルを用いる場合は、カバー66に単に穴
をあけておいてそこを貫通させても良い。
【0018】またこの高周波イオン源2aは、従来例と
同様にトリガ室24を有しており、このトリガ室24へ
ガス40を供給する金属製のガス管38を、それがカバ
ー66を貫通する部分でカバー66に接触させて、カバ
ー66に電気的に接続している。即ち、ガス管38をカ
バー66と同電位にしている。68はその接続部を示
す。
【0019】また、このガス管38の上記接続部68と
トリガ室24との間の部分に、その部分を電気的に区切
る絶縁物70を設けている。この絶縁物70は、勿論、
ガス40を通過させるものであり、例えばリング状、管
状等の形状をしている。
【0020】更にこの実施例では、側面電極6と上面電
極8との間に高周波電源42から高周波電力を供給する
際の電気的な整合を取る前述したマッチングボックス4
4を、カバー66に、より具体的にはその上面に、取り
付けている。マッチングボックス44は、必ずしもカバ
ー66に取り付ける必要はないが、この例のようにカバ
ー66に取り付ければ、マッチングボックス44から上
面電極8までの配線を短くすることができるので、同配
線におけるインダクタンスおよび浮遊容量が小さくな
り、整合を取りやすくなる。
【0021】この高周波イオン源2aによれば、上面電
極8を、相手側の側面電極6に電気的に接続された金属
製のカバー66で覆っているので、上面電極8から放射
される高周波は当該カバー66で遮蔽される。その結
果、外部への高周波の漏洩を防ぐことができる。
【0022】また、この例の高周波イオン源2aではト
リガ室24を設けてプラズマ室4でのプラズマ12の発
生がスムーズになるようにしているけれども、トリガ室
24にガス40を導入するガス管38を絶縁物70で電
気的に区切り、この絶縁物70よりもガス源36側をカ
バー66に電気的に接続しているので、上面電極8から
ガス管38へ高周波が導かれるのが防止されると共に、
空間を通してガス管38に伝わった高周波はカバー66
で遮蔽される。その結果、ガス管38からの高周波の漏
洩をも防止することができる。
【0023】例えば、高周波電源42からの出力が10
0Wの場合に、上面電極8の中心より50cm上方の位
置での高周波の漏洩を調べたところ、図3に示した従来
の高周波イオン源2では電界強度は9V/mであった
が、図1に示したこの実施例の高周波イオン源2aでは
電界強度は0V/mになった。
【0024】マッチングボックス44は、図2に示す例
のように、カバー66の側面に取り付けても良く、その
ようにすれば、上面に取り付ける場合に比べて、マッチ
ングボックス44に手が届きやすくなるのでその調整が
容易になると共に、上面板66bにマッチングボックス
44が付いていないので上面板66bの着脱やその他の
作業が容易になる。
【0025】なお、引出し電極系の構成は、上記例の引
出し電極系14のような4枚電極に限定されるものでは
なく、1枚電極、2枚電極、3枚電極等でも良い。それ
に応じて、引出し電極系用の電源の構成を変えれば良
い。
【0026】また、トリガ室24の部分の構成も上記例
のようなものに限定されるものではなく、例えば前記特
開平5−94796号公報にも記載されているように、
金属容器内に棒状電極を絶縁して挿入して、両者間で放
電を起こさせるようなもの等でも良い。
【0027】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0028】請求項1の高周波イオン源によれば、上面
電極を、側面電極に電気的に接続された金属製のカバー
で覆っているので、上面電極から放射される高周波は当
該カバーで遮蔽され、その結果、外部への高周波の漏洩
を防止することができる。
【0029】しかも、トリガ室を設けてプラズマ室での
プラズマ発生がスムーズになるようにしているけれど
も、トリガ室にガスを導入するガス管を絶縁物で電気的
に区切り、この絶縁物よりもガス源側を前記カバーに電
気的に接続しているので、このガス管からの高周波の漏
洩をも防ぐことができる、という更なる効果を奏するこ
とができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る高周波イオン源を備
えるイオンドーピング装置の一例を示す図である。
【図2】マッチングボックスの取り付け方の他の例を示
す図である。
【図3】従来の高周波イオン源を備えるイオンドーピン
グ装置の一例を示す図である。
【符号の説明】 2a 高周波イオン源 4 プラズマ室 6 側面電極 8 上面電極 12 プラズマ 14 引出し電極系 20 イオンビーム 22 開口部 24 トリガ室 38 ガス管 42 高周波電源 44 マッチングボックス 66 カバー 70 絶縁物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 27/00 - 27/26 H01J 37/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに電気的に絶縁された筒状の側面電
    極とその上面の蓋をする上面電極とで形成されていて、
    両電極間における高周波放電によってプラズマを発生さ
    せるプラズマ室と、このプラズマ室内のプラズマから電
    界の作用でイオンビームを引き出す引出し電極系とを備
    ていて、前記側面電極と前記上面電極との間に高周波
    電力が供給され、かつ加速電源から前記側面電極に接地
    電位を基準にして正の電圧が印加される高周波イオン源
    において、前記上面電極を、それとの間に空間をあけ
    て、前記側面電極に電気的に接続された金属製のカバー
    で覆っており、更に、放電によってプラズマを発生させ
    るトリガ室を、前記上面電極に設けた開口部を介して前
    記プラズマ室に連通させており、このトリガ室へガスを
    供給する金属製のガス管を前記カバーに電気的に接続
    し、かつこのガス管の前記接続部とトリガ室との間の部
    分に、その部分を電気的に区切る絶縁物を設けているこ
    とを特徴とする高周波イオン源。
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