JP2007128426A - 端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】場所や時間に制約されず、ユーザが所望する時に広告視聴による割引を受けて有料コンテンツを利用することを可能とする端末装置を提供する。
【解決手段】端末装置10の広告視聴チャージ部210は、ユーザによる広告コンテンツ視聴時に、チャージ情報部122のチャージ額分の電子マネーをチャージする。ユーザによる有料コンテンツの利用時に、課金部230は、広告コンテンツ視聴部210にチャージされた電子マネーを有料コンテンツ利用料金として消費し、消費した額が消費上限額に達した場合にチャージ部250にチャージされた電子マネーを消費する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、有料コンテンツ再生時の課金処理を行う端末装置に関する。
従来、携帯電話機等の端末装置では、有料コンテンツを再生してユーザに視聴させた場合、当該有料コンテンツに含まれる課金情報に基づいて課金を行っていた。課金情報は各有料コンテンツに固定の情報であるため、課金情報に記述されている以外の情報を反映させて課金を行うことはできなかった。このため、広告視聴による有料コンテンツ利用料金の割引処理は、ネットワーク上のサーバにおいて行われるのが一般的であった。
従って、ユーザは、広告視聴による有料コンテンツ利用料金の割引サービスを受けるために、端末装置からネットワーク上のサーバにアクセスする必要があり、端末装置が通信圏外に位置している等で通信不能である時やネットワーク上のサーバがサービス提供時間外であったり故障等で稼動していない時には、割引サービスを受けることができなかった。このように、従来では、割引サービスを受けることができる場所や時間が制約されており、ユーザにとって利便性が低かった。
広告視聴により獲得した電子マネーを携帯電話機等の記録媒体に記録し、当該電子マネーを代金決済に利用する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−325505号公報(段落0032〜0033)
しかしながら、特許文献1では、ホームページ上もしくは現実の店舗においてユーザがサービスを受けることを想定しており、携帯電話機内の電子マネーの消費はネットワークやPOS端末へのアクセス中にしか実行されない。従って、特許文献1に記載の技術を用いたとしても、サービスの利用が場所や時間に制約されてしまうという問題点を解決することができない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、場所や時間に制約されず、ユーザが所望する時に広告視聴による割引を受けて有料コンテンツを利用することを可能とする端末装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、広告コンテンツの視聴による任意の金額の電子マネーをチャージする広告視聴チャージ手段と、自装置に格納された有料コンテンツの再生時に、前記広告視聴チャージ手段によりチャージされた電子マネーを消費する課金手段とを備えることを特徴とする端末装置を提供する。
本発明によれば、端末装置は、有料コンテンツの再生時に広告コンテンツの視聴によりチャージされた電子マネーを消費することができるため、他の装置にアクセスすることなく自装置内の処理のみで、有料コンテンツの再生及び広告視聴によりチャージされた電子マネーの消費を行うことができる。このため、ユーザは、場所や時間に制約されず、所望する時に広告視聴による割引を受けて有料コンテンツを利用することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端末装置において、プリペイドされた電子マネーをチャージする通常チャージ手段をさらに備え、前記課金手段は、前記広告視聴チャージ手段によりチャージされた電子マネーを前記通常チャージ手段によりチャージされた電子マネーよりも優先的に消費することを特徴とする。
本発明によれば、広告視聴チャージ手段によりチャージされた電子マネーを優先的に消費することで、広告視聴による有料コンテンツの料金割引を確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の端末装置において、前記広告視聴チャージ手段によりチャージされた電子マネーの消費上限額を格納する消費上限格納手段をさらに備え、前記課金手段は、前記消費上限額を超えないように前記広告視聴チャージ手段にチャージされた電子マネーを消費することを特徴とする。
本発明によれば、消費上限額を設けることで、多様な課金形態を実現することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の端末装置において、前記広告視聴チャージ手段は、広告コンテンツ再生時に出力されたキーワードと、ユーザにより入力されたキーワードとが一致した場合にのみ、電子マネーをチャージすることを特徴とする。
本発明によれば、キーワードが一致した場合にのみ電子マネーをチャージすることで、ユーザが広告コンテンツを確実に視聴した場合にのみ電子マネーをチャージすることができる。
本発明によれば、端末装置は、有料コンテンツの再生時に広告コンテンツの視聴によりチャージされた電子マネーを消費することができるため、他の装置にアクセスすることなく自装置内の処理のみで、有料コンテンツの再生及び広告視聴によりチャージされた電子マネーの消費を行うことができる。このため、ユーザは、場所や時間に制約されず、所望する時に広告視聴による割引を受けて有料コンテンツを利用することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る端末装置10の構成を示すブロック図である。端末装置10としては、例えば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)が該当する。
図1に示すように、端末装置10は、コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積領域100、改ざんが困難な領域である耐タンパ領域200、及び、コンテンツを再生する再生プレーヤ300を含んで構成される。
コンテンツ蓄積領域100は、有料コンテンツ蓄積部110、及び、広告コンテンツ蓄積部120を有しており、複数のコンテンツを蓄積する。
有料コンテンツ蓄積部110は、鍵情報部111と、課金情報部112と、コンテンツ本体113と、を有する。
鍵情報部111は、暗号化されたコンテンツを復号する。
課金情報部112は、コンテンツの利用料金と、当該利用料金の割引に適用可能な広告コンテンツを識別するための広告ID(以下、単に「ID」という)と、広告視聴による電子マネーをコンテンツ利用料金に消費可能な上限額である消費上限額(請求項の「消費上限額格納手段」に該当)と、を有する。
この消費上限額は、ユーザが入力して設定することも可能である。本実施の形態においては、消費上限額は1コンテンツ毎に設定される。なお、これ以外にも、消費上限額は、1回の視聴毎(複数コンテンツを連続して1回で視聴する場合も含む)に設定されてもよいし、広告視聴によりチャージされている電子マネーと同額に設定されてもよい。
広告コンテンツ蓄積部120は、視聴情報部121と、チャージ情報部122と、広告コンテンツ本体123と、を有する。視聴情報部121は、広告コンテンツ視聴の有無を判別する。チャージ情報部122は、広告コンテンツを識別するためのIDと、当該広告コンテンツの視聴によりチャージされる金額を示すチャージ額とを有する。
耐タンパ領域200は、広告視聴チャージ部210と、広告ID照合部220と、課金部230と、チャージ部(請求項の「通常チャージ手段」に該当)250と、復号鍵生成部260と、課金コミット部270と、を有する。
広告視聴チャージ部210は、広告コンテンツの視聴による任意の金額の電子マネーを広告のIDと対応付けてチャージする。チャージする任意の金額及びIDは、チャージ情報部122に予め格納されている。なお、広告視聴チャージ部210は、広告コンテンツ再生時に出力されたキーワードと、ユーザにより入力されたキーワードとが一致した場合にのみ、電子マネーをチャージする。このようにすることによって、ユーザが広告コンテンツを視聴したことの確実性を高め、ユーザが広告コンテンツを確実に視聴した場合にのみ電子マネーをチャージすることが可能となる。
広告ID照合部220は、有料コンテンツ蓄積部110のIDと広告コンテンツ蓄積部120のIDとを照合することにより、利用された有料コンテンツが広告コンテンツ視聴によりチャージされた電子マネーを消費可能か否かの判断を行う。
チャージ部250は、広告コンテンツ視聴とは無関係に、プリペイドされた電子マネーを外部からチャージする。
課金部230は、広告チャージ課金部231及び通常課金部232で構成される。通常課金部232は、チャージ部250にチャージされた本来の電子マネーを消費することで、有料コンテンツ利用料金の課金を行う。広告チャージ課金部231は、ユーザによる広告コンテンツの視聴によって広告視聴チャージ部210にチャージされた電子マネーを消費することで、有料コンテンツ利用料金の課金を行う。
復号鍵生成部260は、有料コンテンツ蓄積部110の鍵情報部111から鍵情報を受信して、復号鍵を生成する。
課金コミット部270は、課金を完了させ、課金ログを作成する。
なお、以上説明した端末装置10の機能は、端末装置10が備える図示せぬCPU、メモリ、ICカード等のハードウェア、及び、プログラム、データ等のソフトウェアによって実現されるものである。コンテンツ蓄積領域100は、例えば不揮発性メモリやCPUを含んで構成され、耐タンパ領域200は例えばICカードで構成され、再生プレーヤ300は例えばディスプレイ、スピーカ、デコーダを含んで構成される。
次に、図2に示すシーケンス図を参照して、端末装置10が行う、有料コンテンツ再生時の電子マネー消費手順を説明する。
前提として、端末装置10のコンテンツ蓄積領域100には、広告コンテンツ及び有料コンテンツが格納されているものとする。これらのコンテンツは、予め、ユーザ操作によって、又は、ネットワーク上のサーバから自動的に配信されたものである。
まず、再生プレーヤ300は広告コンテンツ蓄積部120の視聴情報部121に再生指示を送信すると(ステップS1)、視聴情報部121は再生プレーヤ300へ広告視聴によるチャージの有無の問合せ情報を送信する(ステップS2)。
再生プレーヤ300上でユーザがチャージ有りを選択すると(ステップS3)、視聴情報部121は広告コンテンツ本体123へ再生依頼を通知する(ステップ4)。
広告コンテンツ本体123は通知を受けて広告コンテンツ再生データを視聴情報部121へ送信すると(ステップS5)、視聴情報部121は再生中のコンテンツに割り込むように数回(1回でも可)キーワードを挿入し(ステップS6)、再生プレーヤ300で表示する(ステップS7)。
なお、ユーザがチャージ無しを選択した場合、視聴情報部121は広告コンテンツ本体123へ再生依頼を通知し(ステップS6’)、広告コンテンツ本体123は通知を受けて再生プレーヤ300へ広告コンテンツ再生データを送信して、再生プレーヤ300が広告コンテンツ再生データを再生し、処理が終了する(ステップS7’)。
広告コンテンツ本体123が視聴情報部121に再生完了を通知すると(ステップS8)、視聴情報部121は再生プレーヤ300へキーワード投入依頼を送信する(ステップS9)。
再生プレーヤ300は、ユーザがキーワード入力すると、キーワード情報を視聴情報部121に通知し(ステップS10)、視聴情報部121はキーワード照合を行い(ステップS11)、合致していれば再生確認情報をチャージ情報部122へ送信する(ステップS12)。なお、合致していなければ、処理を終了するか、ユーザに再入力を促すよう再生プレーヤ300へ通知する。
チャージ情報部122は再生確認情報を受信すると、耐タンパ領域200の広告視聴チャージ部210へチャージ金額、ID、及び、1コンテンツ当りの消費上限額を送信する(ステップS13)。
広告視聴チャージ部210は、受信したID情報及びチャージ金額を広告ID照合部220へ送信する(ステップS14)。
次に、再生プレーヤ300は、有料コンテンツ蓄積部110の広告コンテンツ本体123へ再生指示を送信すると(ステップS15)、広告コンテンツ本体123は課金情報部112へ課金指示を送信する(ステップS16)。
課金情報部112は、ID及び料金の情報を耐タンパ領域200の広告視聴チャージ部210へ送信し(ステップS17)、広告視聴チャージ部210は受信したID及び料金の情報を広告ID照合部220へ送信する(ステップS18)。
広告ID照合部220は、受信したIDが格納されているIDと一致するか、当該IDと対応付けてチャージされた電子マネーに残金があるかを判別して広告視聴チャージ部210へ結果を送信する(ステップS19)。
広告視聴チャージ部210はIDが合致しなかったり残金がなかった場合は、通常課金部232へ課金指示を送信する(ステップS20)。
一方、IDが合致し、かつ、電子マネーの残金がある場合、広告視聴チャージ部210は、有料コンテンツの料金と消費上限額とを比較する。
消費上限額を超過しなければ、鍵情報部111へ鍵情報依頼を送信する(ステップS21)。
一方、消費上限額を超過した場合(ステップS21’)、広告チャージ課金部231へ消費上限額までの課金を指示し(ステップS22)、広告チャージ課金部231は課金完了を広告視聴チャージ部210へ送信する(ステップS23)。
広告視聴チャージ部210は広告チャージ課金部231からの課金完了を受信すると、通常課金部232へ超過分の課金指示を送信し(ステップS24)、通常課金部232は鍵情報部111へ鍵情報依頼を送信する(ステップS25)。
鍵情報部111は鍵情報を復号鍵生成部260へ送信すると(ステップS26)、復号鍵生成部260は鍵情報を元に復号鍵を生成し、広告コンテンツ本体123へ送信する(ステップS27)。
広告コンテンツ本体123は復号鍵を用いてコンテンツを復号し、再生情報を再生プレーヤ300へ送信した後(ステップS28)、再生完了を課金コミット部270へ送信する(ステップS29)。
課金コミット部270は再生完了を受信すると、課金をコミットして電子マネーの残金を確定し(ステップS30)、課金ログを作成し(ステップS31)、処理を終了する。
以上説明したように、端末装置10は、他の装置にアクセスすることなく自装置10内の処理のみで、有料コンテンツを再生し、かつ、広告コンテンツ視聴によりチャージされた電子マネーを有料コンテンツの利用料金として消費することができるため、ユーザは場所や時間の制約を全く受けることなく、有料コンテンツを視聴したいと思った時にはいつでも広告視聴による割引を受けて有料コンテンツを利用することが可能となり、利便性を高めることができる。
また、広告視聴チャージ部210にチャージされた電子マネーから優先的に消費し、使い切るか消費上限額に達した時にチャージ部250にチャージされた通常の電子マネーを消費するようにしたため、確実に広告視聴による割引を行うことができ、また、消費上限額の設定の仕方によって多様な課金形態を実現することができる。
また、有料コンテンツと広告コンテンツとをIDで対応付けることで、広告コンテンツ視聴による電子マネーを適用する有料コンテンツを制限することができ、この有料コンテンツと広告コンテンツとの対応付け方によって多様な課金形態を実現することができる。
また、広告コンテンツ再生中にキーワードを画面出力し、そのキーワードを見たユーザが同一のキーワードを入力した場合にのみ広告視聴による電子マネーをチャージすることで、ユーザの広告コンテンツ視聴の確実性を高め、ユーザが広告コンテンツを視聴していた場合にのみ有料コンテンツ利用料金の割引を行うようにすることができる。なお、広告コンテンツ再生中に出力するキーワードは文字以外に音声であっても構わない。
なお、上述した実施の形態においては、端末装置10は携帯電話機やPDAであるとして説明したが、これに限定されることはなく、通信機能を備えていない装置であってもよい。この場合には、端末装置には、有料コンテンツ、及び、広告コンテンツ又は広告視聴による電子マネーが予め格納されていればよい。
また、広告コンテンツ視聴による料金割引を伴った有料コンテンツの再生を行うためには、有料コンテンツ、及び、広告視聴による電子マネーが端末装置10に格納されていればよいため、端末装置10に広告コンテンツを予め格納しておかず、広告コンテンツを再生する場合にのみネットワークにアクセスするようにしてもよい。但し、端末装置10に広告コンテンツを予め格納しておく方式の方が広告コンテンツの再生も含めて全ての処理を端末装置10内で行うことが可能となり、利便性を高めることができる。
1つの端末装置内の処理のみで、広告視聴による割引課金を伴った有料コンテンツ提供サービスを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。 同実施の形態に係る端末装置が行う有料コンテンツ再生時の電子マネー消費手順を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 端末装置
100 コンテンツ蓄積領域
110 有料コンテンツ蓄積部
111 鍵情報部
112 課金情報部
113 コンテンツ本体
120 広告コンテンツ蓄積部
121 視聴情報部
122 チャージ情報部
123 広告コンテンツ本体
200 耐タンパ領域
210 広告視聴チャージ部
220 照合部
230 課金部
231 広告チャージ課金部
232 通常課金部
250 チャージ部
260 復号鍵生成部
270 課金コミット部
300 再生プレーヤ

Claims (4)

  1. 広告コンテンツの視聴による任意の金額の電子マネーをチャージする広告視聴チャージ手段と、
    自装置に格納された有料コンテンツの再生時に、前記広告視聴チャージ手段によりチャージされた電子マネーを消費する課金手段と
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. プリペイドされた電子マネーをチャージする通常チャージ手段をさらに備え、
    前記課金手段は、
    前記広告視聴チャージ手段によりチャージされた電子マネーを前記通常チャージ手段によりチャージされた電子マネーよりも優先的に消費することを特徴とする
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記広告視聴チャージ手段によりチャージされた電子マネーの消費上限額を格納する消費上限格納手段をさらに備え、
    前記課金手段は、
    前記消費上限額を超えないように前記広告視聴チャージ手段にチャージされた電子マネーを消費することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 前記広告視聴チャージ手段は、
    広告コンテンツ再生時に出力されたキーワードと、ユーザにより入力されたキーワードとが一致した場合にのみ、電子マネーをチャージすることを特徴とする
    請求項1から3の何れか1項に記載の端末装置。
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