JP2007127817A - 開閉部ロック機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉部を閉位置で確実に保持しながら、開閉操作性が良好な開閉部ロック機構を得る。
【解決手段】開閉部66の上ガイド板50が閉位置50Xへ移動し、ロック部材68の係合フック部68Aが開閉部66の被係合フック部62Bと係合した場合、付勢機構78が係合状態の開閉部66を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部66の上ガイド板50が閉位置50Xでガタツキなく確実に保持される。また、閉位置50Xにある開閉部66の被係合フック部62Bとロック部材68の係合フック部68Aとの係合が解除された場合、付勢機構78が係合解除状態の開閉部66を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部66を容易に開位置へ移動させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】開閉部66の上ガイド板50が閉位置50Xへ移動し、ロック部材68の係合フック部68Aが開閉部66の被係合フック部62Bと係合した場合、付勢機構78が係合状態の開閉部66を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部66の上ガイド板50が閉位置50Xでガタツキなく確実に保持される。また、閉位置50Xにある開閉部66の被係合フック部62Bとロック部材68の係合フック部68Aとの係合が解除された場合、付勢機構78が係合解除状態の開閉部66を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部66を容易に開位置へ移動させることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、開閉部の閉位置を保持する開閉部ロック機構に関する。
装置等の開閉部においては、閉位置で保持するために、ロック機構を設ける場合がある。このようなロック機構としては、閉位置で係合可能な鉤部を備える構成が知られているが、ガタツキが生じ易く、また、半ロック状態を招きやすい。
このため、例えば、ロック機構にマグネットキャッチを適用する場合がある。このようなロック機構では、マグネットキャッチを介して開閉部を着脱可能としている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この従来のロック機構では、閉位置で確実に保持するためにマグネットの吸着力を上げると、開閉操作性が悪くなる。
特開平3−008675号公報
本発明は、上記事実を考慮して、開閉部を閉位置で確実に保持しながら、開閉操作性が良好な開閉部ロック機構を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の開閉部ロック機構は、開位置と閉位置との間で移動可能な開閉部と、前記閉位置にある前記開閉部と係合可能な係合部を備える係合部材と、前記開閉部が前記閉位置にある状態では、前記開閉部を前記開位置の方向へ付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の開閉部ロック機構によれば、開閉部が閉位置へ移動して係合部材の係合部と係合した場合、付勢手段が係合状態の開閉部を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部が閉位置でガタツキなく確実に保持される。また、閉位置にある開閉部と係合部との係合が解除された場合、付勢手段が係合解除状態の開閉部を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部を容易に開位置へ移動させることができる。
請求項2に記載する本発明の開閉部ロック機構は、請求項1記載の構成において、前記開閉部が前記閉位置にある状態では、前記付勢手段が前記係合部の係合位置の側方で前記開閉部を付勢することを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の開閉部ロック機構によれば、開閉部が閉位置へ移動して係合部材の係合部と係合した場合、付勢手段が係合部の係合位置の側方で係合状態の開閉部を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部が閉位置でガタツキなく、より確実に保持される。また、閉位置にある開閉部と係合部との係合が解除された場合、付勢手段が係合部の係合位置の側方で係合解除状態の開閉部を開位置の方向へ付勢する。これにより、開閉部を確実に開位置へ移動させることができる。
請求項3に記載する本発明の開閉部ロック機構は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記開閉部が支軸回りに回転移動可能であると共に、前記付勢手段がガイド部を備えており、前記開閉部が前記開位置にある状態では、前記支軸と前記係合部との間に前記ガイド部が前記支軸側に向けられて配置され、この状態で前記開閉部の下方に記録材料がある場合に前記ガイド部が前記記録材料を取出し方向へ案内可能であることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明の開閉部ロック機構によれば、開閉部が支軸回りに回転移動して開位置にある場合、支軸と係合部との間に付勢手段のガイド部が支軸側に向けられて配置され、この状態で開閉部の下方に記録材料がある場合には、ガイド部が記録材料を取出し方向へ案内可能であるので、記録材料を取り出す場合に、記録材料を係合部に引っ掛けることなく、スムーズに取り出すことができる。
請求項4に記載する本発明の開閉部ロック機構は、請求項1から3に記載のいずれか一項に記載の構成において、前記付勢手段の特定部分の位置を検出する位置検出手段を有し、前記付勢手段が支持軸回りに回転移動可能な押圧部材を備え、前記押圧部材の一方端部が前記閉位置にある前記開閉部を押圧すると共に、前記支持軸を挟んで前記一方端部の反対側に前記特定部分となる被検出部を備えることを特徴とする。
請求項4に記載する本発明の開閉部ロック機構によれば、押圧部材は、支持軸回りに回転移動可能となっており、一方端部が閉位置にある開閉部を押圧する。一方端部が回転移動した場合、被検出部も回転移動することになり、この被検出部の位置が位置検出手段によって検出される。
請求項5に記載する本発明の開閉部ロック機構は、請求項4記載の構成において、前記被検出部は、前記開閉部が前記閉位置にある状態では前記位置検出手段によって検出される位置に配置され、前記開閉部が前記開位置にある状態では前記位置検出手段によって検出されない位置に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載する本発明の開閉部ロック機構によれば、開閉部が閉位置にある場合、被検出部は、位置検出手段によって検出され、開閉部が開位置にある場合、被検出部は、位置検出手段によって検出されない。
以上説明したように、本発明の開閉部ロック機構によれば、開閉部を閉位置で確実に保持しながら、開閉操作性を良好にできるという優れた効果を有する。
本発明における開閉部ロック機構が適用される画像形成装置の実施形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタプロセッサ10は、画像入力装置12、画像処理装置14、プリンタ16及びプロセッサ18を備えている。プリンタプロセッサ10を構成する各部は、制御部20に接続されており、この制御部20によってプリンタプロセッサ10全体の動作が制御される。
画像入力装置12は、画像データを生成又は取得し、画像処理装置14は、画像データを補正等して画像処理を行うようになっている。画像処理が行われた画像データは、プリンタ16に送られて画像記録時に用いられる。
プリンタ16は、所定長にカットされた記録材料としてのカット記録紙を記録紙通路としての搬送路22に沿って搬送しながら、画像データに基づいて強度変調された記録光にて露光ユニット24で画像記録を行うものであり、搬送方向の上流側から、供給部26、裏印字部28、レジスト部30、画像記録部32、副走査受け部34、及び搬出部36を備える。各部位には、駆動ローラとニップローラ(従動ローラ)とを備えた搬送ローラ対が、カット記録紙の搬送路に沿って複数設けられている。
プロセッサ18は、プリンタ16から搬送されたカット記録紙に対して、現像・定着・洗浄の各処理を行った後、スクイズ処理、乾燥処理をして排出するものであり、現像処理部40、スクイズ部42、乾燥処理部44、搬出部46及びソータ48を備えている。
本実施形態における開閉部ロック機構38(図4参照)は、以上説明したプリンタプロセッサ10のうちで、プリンタ16における副走査受け部34に適用される。図2は、プリンタ16内(図示しない正面カバーを開いた状態)における副走査受け部34の概略正面図である。
図2に示されるように、副走査受け部34における搬送機構には、搬送路22を画定する上ガイド板50及び下ガイド板52が設けられている。上ガイド板50及び下ガイド板52は、薄板状とされて記録紙搬送方向(矢印S方向)の中間部50A、52Aが屈曲しており、使用状態(図2に示される状態)では互いに平行に配置される。
下ガイド板52は、プリンタ16の手前側(図2の紙面手前側)及び奥側(図2の紙面奥側)に立設される図3に示されるカバープレート54を介して本体フレーム(図示省略)に固定されている。一対のカバープレート54には、プリンタ16の前後方向(矢印FR方向、矢印RE方向)に延びる複数(本実施形態では4本)の駆動ローラ軸56が軸支されている。駆動ローラ軸56は、駆動ローラ58(図1参照)へ同軸的に固着されており、駆動ローラ58の一部は、下ガイド板52の貫通部(図示省略)から上方へ突出して搬送路22に配置されている。
図1に示される各駆動ローラ58に対向する上方位置には、駆動ローラ58の回転に従動する従動ローラ59が設けられ、従動ローラ59の一部は、図3に示される下ガイド板52の貫通部(図3では図示省略)から下方へ突出して搬送路22に配置されている。
図3に示されるように、上ガイド板50は、プリンタ16の奥側(矢印RE方向側)において、ヒンジ部60で下ガイド板52と連結されている。上ガイド板50は、支軸としてのヒンジ部60のヒンジ軸60A回りに回転移動可能となっており、下ガイド板52と平行に配置される位置である閉位置50Xと、上方に開かれた開位置50Yとの間で(矢印A方向に)移動可能とされている。
上ガイド板50及び下ガイド板52における互いの対向部には、それぞれの先端部50F、52F側(ヒンジ部60とは反対側となるプリンタ16の手前側(矢印FR方向側))に複数の位置決めピン50P、52Pが突出配置されている。位置決めピン50P、52Pは、中間部50A、52Aの両側(搬送上流側寄り及び搬送下流側寄り)におけるカット記録紙の通路外側にあり、上ガイド板50が閉位置50Xにある状態では、位置決めピン50P、52P同士が当って上ガイド板50と下ガイド板52とを平行に(本実施形態では、間隔を一律3mmに)維持するようになっている。
上ガイド板50の屈曲した中間部50Aには、先端部50F側(ヒンジ部60とは反対側となるプリンタ16の手前側(矢印FR方向側))に被ロック部材62が固定されている。図4に示されるように、被ロック部材62は、取付ピン64Aで上ガイド板50に対する位置決めがされると共にネジ64Bで上ガイド板50に固定されている。本実施形態では、上ガイド板50及び被ロック部材62が、開閉部66を構成している。
被ロック部材62は、上ガイド板50の先端部50Fよりもプリンタ16の手前側(矢印FR方向側)に突き出した摘み部62Aを備えており、この摘み部62Aは、上ガイド板50の開閉時にユーザが摘む部分とされる。
この摘み部62Aの下方で上ガイド板50の先端部50F寄り部分には、被係合フック部62Bが形成されている。被係合フック部62Bは、下方へ延びる延出部が手前側(矢印FR方向側)へ略直角に折り曲げられた形状とされ、折曲げ先端部の上面部が被係合部となっている。
閉位置50Xにある開閉部66の被係合フック部62Bには、ロック部材68の係合部としての係合フック部68Aが係合可能となっている。係合状態においては、被ロック部材62の被係合フック部62Bの上向き面と、ロック部材68の係合フック部68Aの下向き面とが接触した状態となる(図4に示されるロック部材68の位置をロック位置68Xとし、図4に示される被ロック部材62の位置を被ロック位置62Xとする。)。
また、被係合フック部62Bの傾斜状下向き面162Bと、係合フック部68Aの傾斜状上向き面168Aとは、いずれも滑り面となっており、係合フック部68Aの上方に被係合フック部62Bがある状態(図6参照)から被係合フック部62Bを押し下げた場合に、傾斜状上向き面168Aに傾斜状下向き面162Bが接触して滑るようになっている。
係合部材としてのロック部材68は、図4に示される縦断面では全体として略L字状とされており、長手方向(図4の係合状態における上下方向)の略中央部に設けられた軸部68J回りに回転移動可能なレバー状とされている。軸部68Jは、プリンタ16の前後方向(矢印FR方向、矢印RE方向)に直交する方向で、かつ、図3に示されるヒンジ部60のヒンジ軸60Aと平行な方向に延びており、図4に示されるように、カバープレート54から奥側(矢印RE方向側)へ向けて突き出した支持片70に回転可能に軸支されている。
ロック部材68において、軸部68Jを挟んで係合フック部68Aの反対側には、ロック解除用の押ボタン部68Bが形成されている。押ボタン部68Bは、プリンタ16の手前側(矢印FR方向側)にカバープレート54の貫通部54Aから突出した状態で配置されている。この押ボタン部68Bが押圧されると、図5の二点鎖線で示されるように、ロック部材68が軸部68J回りに回転移動して係合フック部68Aと被ロック部材62の被係合フック部62Bとが係合解除(ロック解除)されるようになっている(図5の二点鎖線で示されるロック部材68の位置を解除位置68Yとし、係合解除された被ロック部材62の位置を被ロック解除位置62Yとする。)。
図4及び図5に示されるように、押ボタン部68Bは、有底の角筒状とされ、筒状内側には、付勢力付与手段としての圧縮コイルバネ72が配置されており、圧縮コイルバネ72の先端部が押ボタン部68Bの内側底部に取り付けられている。圧縮コイルバネ72の基端部は、バネ支持部70Aに固定されており、バネ支持部70Aは、支持片70からその厚さ方向(紙面垂直方向)に突出形成されている。
圧縮コイルバネ72は、ロック部材68の押ボタン部68Bをプリンタ16の手前側(矢印FR方向側)に付勢しており、これにより、ロック部材68の係合フック部68Aは、被ロック部材62の被係合フック部62Bと係合される係合位置方向(矢印K方向)へ付勢されるようになっている。
支持片70の上部は、下ガイド板52側へ向けて延出した延出部70Bとされており、この延出部70Bには、押返し部材74の支持軸としての軸部74Jが軸支されている。軸部74Jは、ロック部材68の軸部68Jと軸平行になっている。
軸部74Jの外周には、トーションスプリング76のコイル部76Aが巻装されている。トーションスプリング76の一方の端部76Bは、支持片70における延出部70Bのスプリング係止部71に係止されている。トーションスプリング76の他方の端部76Cは、押返し部材74のスプリング係止部74Aに係止されている。
すなわち、トーションスプリング76は、支持片70、カバープレート54を介して本体フレーム(図示省略)に固定されており、押圧部材としての押返し部材74を付勢して軸部74J回りに(図5の矢印D方向に)回転移動させるようになっている。
本実施形態では、押返し部材74及びトーションスプリング76が、付勢手段としての付勢機構78を構成している。
付勢機構78は、開閉部66の上ガイド板50が閉位置50Xにある状態では、ロック部材68の係合フック部68Aと被ロック部材62の被係合フック部62Bとの係合位置の近接位置(近傍)となる側方で、押返し部材74の一方端部74Bが開閉部66の上ガイド板50を押圧して開位置50Y(図5、図6参照)の方向へ付勢するようになっている(図4の状態における押返し部材74の位置がロック状態位置74Xであり、図5及び図6の状態における押返し部材74の位置が解除状態位置74Yである。)。
なお、図5に示される上ガイド板50の開位置50Yは、開き量の小さい開位置50Yであり、図6に示される上ガイド板50の開位置50Yは、メンテ、ジャム処理等のためにユーザがカット記録紙Pの搬送路22を開放した、すなわち、開閉部66を引き上げた状態における開き量の大きい開位置50Yである。
付勢機構78の押返し部材74において、軸部74Jよりも上方に配置されて上ガイド板50又は下ガイド板52側に向けられる部分は、ガイド部74Cとされる。ガイド部74Cは、ロック部材68の係合フック部68Aに比べて引っ掛かり抵抗が低く、低摩擦係数を有している。
ヒンジ軸60Aに垂直な断面である図6に示されるように、開閉部66の上ガイド板50が開位置50Yにある状態では、ヒンジ部60のヒンジ軸60Aとロック部材68の係合フック部68Aとの間に、押返し部材74のガイド部74Cがヒンジ軸60A側に向けられて傾斜面として配置される。この配置状態では、開閉部66の下方にジャム(紙詰まり)のカット記録紙Pがある場合に、ガイド部74Cがカット記録紙Pを取出し方向(矢印E方向)へ案内できるようになっている。
図5に示されるように、支持片70の下部から支持片70に直角に張り出した張出部70Cには、プリント基板80がネジ79で固定されている。プリント基板80には、付勢機構78を構成する押返し部材74の特定部分(後述する被検出部としてのドグ74D)の位置を検出する位置検出手段としての位置検出センサ82が取り付けられている。位置検出センサ82の上部は、上方が開放された凹状部82Aとされ、凹状部82Aの内側面には、互いに対向する一対の位置検出部82Bが設けられている。
凹状部82Aの間には、押返し部材74の一部、すなわち、軸部74Jを挟んで一方端部74Bの反対側となる他方部74Zが出入りするようになっている。他方部74Zには、位置検出センサ82によって位置検出される被検出部としてのドグ74Dが設けられている。
ドグ74Dは、図4に示されるように、開閉部66の上ガイド板50が閉位置50Xにある状態では、位置検出センサ82の位置検出部82Bによって検出される位置に配置され、図5に示されるように、開閉部66の上ガイド板50が開位置50Yにある状態では、位置検出センサ82の位置検出部82Bによって検出されない位置に配置されるようになっている。
ここで、本実施形態では、軸部74Jからドグ74Dまでの距離は、軸部74Jから一方端部74Bまでの距離に比べて長くなっている。これにより、一方端部74Bの移動量が小さくても、ドグ74Dの移動量を大きくすることができ、位置検出センサ82による誤検出を確実になくすことができるようになっている。
次に、上記の実施形態の作用及び開閉部66の開閉操作について説明する。
プリンタ16でカット記録紙を搬送して画像記録をする場合、すなわち、図4に示されるように、開閉部66の上ガイド板50が閉位置50Xにあって開閉部66における被ロック部材62の被係合フック部62Bとロック部材68の係合フック部68Aとが係合状態にある場合、付勢機構78は、トーションスプリング76の付勢力によって、係合フック部68Aと被係合フック部62Bとの係合位置の側方において、押返し部材74の一方端部74Bが、開閉部66の上ガイド板50を開位置50Y(図5、図6参照)の方向へ付勢する。
これによって、被係合フック部62Bの被係合面が、係合フック部68Aの係合面を押圧することになるので、開閉部66がガタつくことなく、閉位置50Xで確実に保持される。
この状態では、押返し部材74のドグ74Dが、位置検出センサ82の位置検出部82Bによって検出されるので、ユーザは、開閉部66がロックされた位置、すなわち、上ガイド板50が閉位置50Xにあることを確認することができる。
ここで、副走査受け部34の搬送路22においてカット記録紙の紙詰まり(ジャム)等が発生し、上ガイド板50を図6に示される開位置50Yへ移動させる場合、ユーザは、図4に示されるロック部材68における押ボタン部68Bを圧縮コイルバネ72の付勢力に抗して押圧する。
これにより、ロック部材68は、図5の二点鎖線に示されるように、係合フック部68Aが被係合フック部62Bとの係合位置から離間するように(矢印C方向に)軸部68J回りに回転移動する。このとき、付勢機構78は、トーションスプリング76の付勢力によって、押返し部材74が軸部74J回りに(矢印D方向に)回転移動し、係合フック部68Aと被係合フック部62Bとの係合位置の側方において、押返し部材74の一方端部74Bが、開閉部66の上ガイド板50を開位置50Yの方向(矢印B方向)へ付勢する。これによって、ロック部材68の係合フック部68Aによる係合状態(ロック状態)を確実に解除することができ(半ロック状態を回避でき)、開閉部66の上ガイド板50を開位置50Yへ確実に移動させることができる。
この状態では、押返し部材74のドグ74Dが、位置検出センサ82の位置検出部82Bによって、検出されないので、ロック部材68が圧縮コイルバネ72の付勢力によってロック位置68Xに戻っていても、ユーザは、開閉部66がロック解除された位置、すなわち、上ガイド板50が開位置50Yにあることを確認することができる。なお、付勢機構78によって半ロック状態を回避することで、誤検出の発生を防ぐことが可能となる。
この状態を確認した後、ユーザが被ロック部材62の摘み部62Aを摘んで上方へ持ち上げると、図6に示されるように、開閉部66が大きく上方へ移動し、紙詰まり状態にあるカット記録紙Pを取り除くことが可能になる。
ここで、ユーザは、カット記録紙Pをプリンタ16の手前側(矢印FR方向側)に取り出してカット記録紙Pを取り除く。このとき、ヒンジ部60のヒンジ軸60Aとロック部材68の係合フック部68Aとの間には、押返し部材74のガイド部74Cが、ヒンジ軸60A側に向けられて配置されるので、カット記録紙Pを係合フック部68Aに引っ掛けることがない。
仮に、カット記録紙Pの取出し時に、カット記録紙Pが押返し部材74のガイド部74Cに当っても、ガイド部74Cは、係合フック部68Aに比べて引っ掛かり抵抗が低く、低摩擦係数を有しており、カット記録紙Pをスムーズに取出し方向(矢印E方向)へ案内するので、カット記録紙Pを容易に取り出すことができる。
また、本実施形態では、位置検出センサ82及びドグ74Dが、下ガイド板52の下方にあるため、カット記録紙Pを取り出す際に、位置検出センサ82及びドグ74Dが邪魔になることがない。
カット記録紙Pを取り出した後、開閉部66の上ガイド板50を閉位置50Xに戻す場合には、ユーザが被ロック部材62の摘み部62Aを摘んで下方へ押し下げると、図5に示される状態を経て、被ロック部材62の傾斜状下向き面162Bがロック部材68の傾斜状上向き面168Aに接触する。
ここで、ロック部材68による抵抗、及び、付勢機構78の付勢力に抗して、さらに被ロック部材62を押し下げると、傾斜状下向き面162Bが傾斜状上向き面168Aを押圧し、これによって、ロック部材68が圧縮コイルバネ72の付勢力に抗して軸部68J回りに(矢印C方向に)回転移動する。傾斜状下向き面162Bが傾斜状上向き面168Aを滑り終えると、図4に示されるように、ロック部材68が圧縮コイルバネ72の付勢力によって、軸部68J回りに係合位置方向(矢印K方向)へ回転移動する。
ロック部材68の係合フック部68Aが被ロック部材62の被係合フック部62Bに係合すると、付勢機構78は、トーションスプリング76の付勢力によって、係合フック部68Aと被係合フック部62Bとの係合位置の側方において、押返し部材74の一方端部74Bが、開閉部66の上ガイド板50を開位置50Y(図5、図6参照)の方向へ付勢する。これによって、開閉部66の上ガイド板50は、閉位置50Xに維持される。
なお、上記実施形態では、付勢手段は、押返し部材74及びトーションスプリング76を備えた付勢機構78とされているが、付勢手段は、例えば、開閉部が閉位置にある状態で開閉部を開位置の方向へ付勢するバネ(圧縮コイルバネ、板バネ等)のような他の付勢手段であってもよい。
また、上記実施形態では、開閉部は、上ガイド板50及び被ロック部材62を備えた開閉部66とされているが、開閉部は、例えば、先端部に被係合部を備えて開位置と閉位置との間で移動可能な上蓋等のような他の開閉部であってもよい。
さらに、上記実施形態では、ロック部材68が圧縮コイルバネ72によって係合位置方向(矢印K方向)に付勢されているが、ロック部材68(係合部材)が係合位置方向(矢印K方向)に付勢されることなくリンク機構によってロック位置68Xと解除位置68Yとの間で移動可能とされる構成としてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、記録材料がカット記録紙Pとされるが、記録材料は、例えば、コピー用紙等のような他の記録材料であってもよい。
なお、上記実施形態では、開閉部ロック機構がプリンタプロセッサ10のプリンタ16における副走査受け部34に適用されているが、開閉部ロック機構は、例えば、コピー機やFAX等の各種機器の開閉部におけるロック機構、収容箱の開閉部におけるロック機構等のような他の開閉部ロック機構としてもよい。
38 開閉部ロック機構
50X 閉位置
50Y 開位置
60A ヒンジ軸(支軸)
66 開閉部
68 ロック部材(係合部材)
68A 係合フック部(係合部)
74 押返し材(押圧部材)
74B 一方端部
74C ガイド部
74D ドグ(被検出部)
74J 軸部(支持軸)
78 付勢機構(付勢手段)
82 位置検出センサ(位置検出手段)
E 取出し方向
P カット記録紙(記録材料)
50X 閉位置
50Y 開位置
60A ヒンジ軸(支軸)
66 開閉部
68 ロック部材(係合部材)
68A 係合フック部(係合部)
74 押返し材(押圧部材)
74B 一方端部
74C ガイド部
74D ドグ(被検出部)
74J 軸部(支持軸)
78 付勢機構(付勢手段)
82 位置検出センサ(位置検出手段)
E 取出し方向
P カット記録紙(記録材料)
Claims (5)
- 開位置と閉位置との間で移動可能な開閉部と、
前記閉位置にある前記開閉部と係合可能な係合部を備える係合部材と、
前記開閉部が前記閉位置にある状態では、前記開閉部を前記開位置の方向へ付勢する付勢手段と、
を有することを特徴とする開閉部ロック機構。 - 前記開閉部が前記閉位置にある状態では、前記付勢手段が前記係合部の係合位置の側方で前記開閉部を付勢することを特徴とする請求項1記載の開閉部ロック機構。
- 前記開閉部が支軸回りに回転移動可能であると共に、前記付勢手段がガイド部を備えており、前記開閉部が前記開位置にある状態では、前記支軸と前記係合部との間に前記ガイド部が前記支軸側に向けられて配置され、この状態で前記開閉部の下方に記録材料がある場合に前記ガイド部が前記記録材料を取出し方向へ案内可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の開閉部ロック機構。
- 前記付勢手段の特定部分の位置を検出する位置検出手段を有し、
前記付勢手段が支持軸回りに回転移動可能な押圧部材を備え、前記押圧部材の一方端部が前記閉位置にある前記開閉部を押圧すると共に、前記支持軸を挟んで前記一方端部の反対側に前記特定部分となる被検出部を備えることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれか一項に記載の開閉部ロック機構。 - 前記被検出部は、前記開閉部が前記閉位置にある状態では前記位置検出手段によって検出される位置に配置され、前記開閉部が前記開位置にある状態では前記位置検出手段によって検出されない位置に配置されることを特徴とする請求項4記載の開閉部ロック機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005320120A JP2007127817A (ja) | 2005-11-02 | 2005-11-02 | 開閉部ロック機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005320120A JP2007127817A (ja) | 2005-11-02 | 2005-11-02 | 開閉部ロック機構 |
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JP2007127817A true JP2007127817A (ja) | 2007-05-24 |
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ID=38150525
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007127817A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107862788A (zh) * | 2017-11-22 | 2018-03-30 | 深圳怡化电脑股份有限公司 | 一种介质鉴别终端及金融自助终端 |
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2005
- 2005-11-02 JP JP2005320120A patent/JP2007127817A/ja active Pending
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