JP2007127530A - 光学式リニアエンコーダの組立調整システム及び調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スケールに対するセンサヘッドの位置調整を専門知識や経験を必要とすることなく容易に且つ短時間で行えるようにすること。
【解決手段】センサヘッド10を収容する空間を有し、該空間内で2つの調整ネジ24、支点部24及び2つの板ばね24の5点でセンサヘッド10を支持する取付けブラケット2と、センサヘッド10からの位置検出信号を取り込み、該信号を調整作業者が視認できる表示形式でモニタ画面上に表示すると共に、該信号の振幅を測定して位置調整具合を調整作業者が視認できる表示形式でモニタ画面上に表示する処理を実行するパソコン4とを備える。これにより、オシロスコープなどを使用してセンサヘッド10の位置検出信号の波形を観察しながら位置決め調整する従来技術と比べて、専門知識や経験を必要とすることなく容易に且つ短時間で行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体検査装置・製造装置や工作機械などに用いられ、高精度な位置決め、速度の制御を可能とする光学式リニアエンコーダの組立調整時に用いて好適な光学式リニアエンコーダ組立調整システム及び調整方法に関する。
高精度な位置決め、速度の制御を可能とする光学式リニアエンコーダの組立調整においては、スケールとセンサヘッドの位置調整が重要となる。従来、スケールとセンサヘッドの位置調整は、センサヘッドにオシロスコープなどの波形測定装置を接続して、センサヘッドの位置検出信号の波形を観察しながらセンサヘッドの位置を調整するようにしている。
センサヘッドの位置調整には、スケールとセンサヘッドの間隔(以下、ギャップと呼ぶ)調整の他に、スケールに対して直角方向を軸とする回転方向の調整がある。従来、スケールとセンサヘッドのギャップを調整する方法として、スケールとセンサヘッドの間に最適な間隔を与える厚さを有するスペーサを用意し、これをエンコーダ組立時にスケールとセンサヘッドの間に配置するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−069427号公報
しかしながら、従来の光学式リニアエンコーダの組立調整方法においては、スケールとセンサヘッドのギャップ調整については特許文献1でも開示されているように、スペーサを使用することで容易に行うことができるが、センサヘッドの回転方向調整については専門知識と経験が必要となり、調整に時間がかかるという問題がある。すなわち、この調整にはオシロスコープなどの波形測定装置を扱うことが前提となり、また波形測定装置を扱うことができても調整の元となる情報が位置信号波形しかないため、波形を理解して最適な位置決め調整を行うには経験が必要となる。特に、精度の高い高価なエンコーダでは微妙な調整になるので、相当の経験が必要となる。なお、特許文献1では、センサヘッドの回転方向調整までは言及されていない。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、スケールに対するセンサヘッドの位置調整を専門知識や経験を必要とすることなく容易に且つ短時間で行うことができる光学式リニアエンコーダ組立調整システム及び調整方法を提供することを目的とする。
本発明の光学式リニアエンコーダの組立調整システムは、位置情報パターンを有するスケールと、前記スケールの位置情報パターンを光学的に読み取って位置検出信号を出力するセンサヘッドとを備えた光学式リニアエンコーダの組立調整システムであって、前記スケールの位置情報パターン面に対して平行な面内で前記センサヘッドを回転自在に支持すると共に任意の位置で固定する回転方向調整手段と、前記センサヘッドから出力される位置検出信号を入力し、当該位置検出信号の信号振幅に基づいて前記スケールと前記センサヘッドとの位置決め調整具合を表示する調整具合表示装置と、を具備することを特徴とする。
このように構成された光学式リニアエンコーダの組立調整システムによれば、センサヘッドの位置調整具合を表示するので、調整作業者は、それらの表示を見ながらセンサヘッドの位置決め調整を行うことができる。したがって、オシロスコープなどを使用してセンサヘッドの位置検出信号の波形を観察しながら位置決め調整する従来技術と比べて、専門知識や経験を必要とすることなく容易に且つ短時間で行うことが可能となる。
上記組立調整システムにおいて、調整具合表示装置は、位置検出信号の信号振幅が目標範囲内であれば調整状態が「可」である旨を表示し、信号振幅が目標範囲外であれば調整状態が「不可」である旨を表示することが望ましい。
これにより、センサヘッドの調整具合が可/不可の形式で表示されるので、オシロスコープなどを使用してセンサヘッドの位置検出信号の波形を観察しながら位置決め調整する従来技術と比べて、容易に組立て調整できるものとなる。
上記組立調整システムにおいて、調整具合表示装置は、位置検出信号の信号振幅が目標範囲からどの程度ずれているかの情報を表示することが望ましい。
これにより、単に調整具合が可/不可であるかが判明するだけでなく、残りの調整量まで知ることができ調整作業の簡易化が図られる。
上記組立調整システムにおいて、調整具合表示装置は、位置検出信号の信号波形を表示すると共に、目標範囲となるOK領域と目標範囲外となるNG領域と現在の調整状態を示すインジケータとを対比させて表示することが望ましい。
これにより、経験豊富な作業者であれば位置検出信号の信号波形を観察しながら高精度に位置調整可能であり、また経験の浅い作業者であれば調整具合表示領域を観察しながら簡易に調整することができる。
なお、回転方向調整手段は、その一部分が前記センサヘッドを収容する枠体となっており、この枠体内に、前記センサヘッドの中央線上を支持する支持部と、この支持部から両側に離間したそれぞれの位置で前記センサヘッドを付勢する複数の弾性部材と、これら前記弾性部材それぞれと対向する位置で前記センサヘッドに圧力をかける複数の調整ネジとを有し、これらによって前記センサヘッドを回転自在に支持することを特徴とする。これにより、センサヘッドの回転方向の調整を容易に行える。
また本発明の光学式リニアエンコーダの調整方法は、位置情報パターンを有するスケールと、前記スケールの位置情報パターンを光学的に読み取って位置検出信号を出力するセンサヘッドとを備えた光学式リニアエンコーダの調整方法であって、前記センサヘッドを回転自在に支持すると共に回転方向の調整機能を備えた回転方向調整手段に収容し、前記スケールと前記センサヘッドとのギャップを所定の厚さを有する調整用スペーサを用いて調整し、前記センサヘッドから出力される位置検出信号を調整具合表示装置へ入力して前記スケールと前記センサヘッドとの位置決め調整具合を表示し、前記回転方向調整手段を用いて前記センサヘッドの回転方向を調整する、ことを特徴とする。
これにより、センサヘッドの位置調整具合を表示するので、調整作業者は、それらの表示を見ながらセンサヘッドの位置決め調整を行うことができ、専門知識や経験を必要とすることなく容易に且つ短時間で行うことが可能となる。
本発明によれば、光学式リニアエンコーダにおけるスケールに対するセンサヘッドの位置調整を専門知識や経験を必要とすることなく容易に且つ短時間で行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムを示す斜視図である。
本実施の形態において組立て調整の対象となる光学式リニアエンコーダの概略について説明する。本光学式リニアエンコーダは、発光素子、受光素子及び回路基板が搭載されたセンサヘッド10と、当該センサヘッド10に対して対向配置され発光素子との対向面に位置情報パターンが形成されたスケール11とを備え、センサヘッド10とスケール11とがスケール長手方向へ相対移動可能に構成されている。
図1において、本実施に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システム1は、光学式リニアエンコーダのセンサヘッド10を支持する取付けブラケット2と、光学式リニアエンコーダのセンサヘッド10とスケール11の間のギャップ調整を行うためのギャップ調整用スペーサ3と、センサヘッド10から出力される位置検出信号を受信して視認可能な表示形式に変換し、それをモニタ画面41上に表示するパーソナルコンピュータ4とを備えて構成される。
図2は取付けブラケット2を拡大した斜視図である。この図に示すように取付けブラケット2は外形がL字アングル状をなしており、図に示す下側にあたる部分がセンサヘッド10を収容する四角形状の枠体23となっている。また、取付けブラケット2の上側にあたる部分には2つの細長のネジ孔21と2つの円形のネジ孔22が形成されている。これらのネジ孔21,22のうち、細長のネジ孔21は、取付けブラケット2を位置検出対象の可動部(例えばリニアモータの可動子)12に固定するためのものであり、細長状とすることで取付けブラケット2を可動部12に対して前後動可能にしている。すなわち、センサヘッド10とスケール11の間のギャップ調整を可能としている。ネジ孔21にはネジ溝が切られておらず、ボルトを挿入してナットで固定するようになっている。他方、円形のネジ孔22は、センサヘッド10の回転方向の調整を行うための調整ネジ24−1,24−2を取り付けるためのものである。このネジ孔22にはネジ溝が切られており、調整ネジ24−1,24−2の捩じ込み/戻しによってセンサヘッド10の微妙な位置調整を可能にしている。
取付けブラケット2に形成された枠体23の内周側における底面中央部分には三角形状の支点部25が形成されており、また支点部25の両側に離間して一対の板ばね26−1、26−2がそれぞれに取り付けられている。これらの支点部25及び2つの板ばね26−1、26−2と上記した2つの調整ネジ24−1,24−2の5点でセンサヘッド10を支持し、2つの調整ネジ24の捩じ込み/戻しによるセンサヘッド10の回転方向即ち回転角度θの調整を可能としている。
図3は取付けブラケット2にセンサヘッド10を取り付けた状態を示す図である。同図に示すように、センサヘッド10の下面ほぼ中央が支点部25の頂点で支持され、センサヘッド10の下面の両側が板ばね26−1、26−2によって弾性的に支持される。センサヘッド10の上面の両側に対して調整ネジ24−1,24−2の先端部が当接する。左側の調整ネジ24−1を捩じ込むと共に右側の調整ネジ24を捩じ戻す。左側の調整ネジ24−1の先端でセンサヘッド10の上面の左側が下方に押されると共に右側の調整ネジ24−2の先端が上方に退避する。その結果、左側の板ばね26-1がセンサヘッド10の左側下面で押されて沈み込むと共にセンサヘッド10の右側下面が右側の板ばね26−2から上方に付勢力を受けて右側の調整ネジ24を捩じ戻した分だけ上方へ移動する。このようにして、センサヘッド10は下面中央部の支点部25を支点として反時計回りに回転する。逆に、右側の調整ネジ24−2を捩じ込むと共に左側の調整ネジ24−1を捩じ戻せば、センサヘッド10は下面中央部の支点部25を支点として時計回りに回転する。このようにしてセンサヘッド10の回転角度θの調整ができる。
なお、本実施の形態では、板ばね26−1、26−2を使用しているが、これに限定されるものではなく、コイルばね、ゴムなどの弾性部材であれば如何なるものでも使用可能である。また、本実施の形態では、調整ネジを2個使用しているが、この数に限定はない。例えば支点部25の頂点と対向する位置に先端が尖った調整ネジを設けることで、この調整ネジと支点部25とでセンサヘッド10の縦方向の中心線上を支持が可能となり、よりバランスの良い調整が可能となる。
図1に戻り、ギャップ調整用スペーサ3は、光学式リニアエンコーダのセンサヘッド10とスケール11のギャップ調整に使用するための治具であり、センサヘッド10とスケール11の間に最適なギャップを与える厚さを有し、光学式リニアエンコーダの組立時に図4に示すように、センサヘッド10とスケール11の間に挿入する。ギャップ調整用スペーサ3の形状は、図4に示すように、全体的に略L字状を成し、図面手前側の端部にはギャップ調整用スペーサ3をセンサヘッド10とスケール11の間に挿入した際に取付けブラケット2に係止する係止部31が形成されている。また、ギャップ調整用スペーサ3のスケール11と接する側の面の中央部分には本体の長さ方向に沿って溝部32が形成されている。この溝部32の幅は、スケール11が摺動自在に嵌合するようにスケール11の幅よりも僅かに大きくなっている。
図5(a)、(b)はセンサヘッド10の概略的な構成を示す図である。同図に示すように、センサヘッド10は発光素子101、受光素子102、図示していないマイクロコンピュータユニット等の電子部品を搭載した回路基板103を備えて構成される。スケール11は、同図に示す矢印7及び8方向へ移動可能になっている。発光素子101から出射した光がスケール11で反射して受光素子102へ入射するように受光素子102とスケール10とが対向配置されている。スケール11には位置情報パターンが形成されている。スケール11とプリント基板103とが矢印7又は8方向へ相対移動すると、センサヘッド10からスケール11の位置情報パターンに基づく位置検出信号(図9、図10参照)が出力される。受光素子102から出力される検出信号は回路基板103に作り込まれたマイクロコンピュータユニットに取り込まれる。本実施の形態では、回路基板103上のマイクロコンピュータユニットに取り込まれる検出信号を途中から分岐して後述するパーソナルコンピュータへ入力する。回路基板103にはパーソナルコンピュータへ入力する検出信号を取り出すための端子が設けられている。
再び図1に戻り、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)4は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを展開するためのプログラムメモリと、CPUの動作において使用されるワークメモリと、グラフィック処理部と、ハードディスク等の記憶装置と、外部機器との間で信号の授受を行うインタフェース部と、液晶ディスプレイ等のモニタとを備えて構成される。本実施の形態では、上記記憶装置には、基本OS(オペレーティングシステム)と、スケール11に対するセンサヘッド10の位置調整を行うための調整補助ソフトウェアが格納されている。調整補助ソフトウェアは、パソコン4の起動後に調整作業者が選択することで起動する。
パソコン4は、調整補助ソフトウェアに従って動作を開始すると、センサヘッド10からの位置検出信号を取り込み、それを調整作業者が視認できる表示形式に変換してパソコン4のモニタ画面41上に表示し、さらに位置検出信号の振幅を測定してセンサヘッド10の位置調整具合を調整作業者が視認できる表示形式に変換してモニタ画面41上に表示する。パソコン4はこの処理を位置調整が終了するまで継続して行う。
図6はモニタ画面41上の表示例である。信号波形表示領域50には現在の位置検出信号Spが表示され、位置調整具合表示領域51にはセンサヘッド10の位置調整具合がグラフィック形式で表示される。特に、位置調整具合を示すグラフィック表示は、調整不良を表すNGレベル帯52と、調整合格を表すOKレベル帯53と、現在の調整状況を示す矢印54とからなる。矢印54は、位置調整が合って行くに従いNGレベル帯52からOKレベル帯53へ移動する。位置調整具合は、センサヘッド10とスケール11の間のギャップと、センサヘッド10の回転方向θによって変化する。
次に、図6〜図10を参照してスケール11に対するセンサヘッド10の位置調整について説明する。
図7は、スケール11に対するセンサヘッド10の位置調整手順を示す工程図である。同図において、まずスケール11の取付けを行い、次いで取付けブラケット2を可動部12に仮固定する(工程1)。すなわち、取付けブラケット2の2つのネジ孔21のそれぞれにボルトを通し、ナットで軽く仮締めする。次に、取付けブラケット2の枠体23内にセンサヘッド10を仮固定する(工程2)。すなわち、2つのネジ孔22のそれぞれに調整ネジ24−1,24−2を捩じ込み、それぞれがセンサヘッド10に当接した時点で止めておく。このようにして取付けブラケット2にセンサヘッド10を仮固定した後、センサヘッド10とスケール11の間にギャップ調整用スペーサ3を挿入する(図4参照、工程3)。
そして、センサヘッド10とスケール11をギャップ調整用スペーサ3に密着させ、その状態で取付けブラケット2を可動部12に完全に固定する。すなわち、取付けブラケット2の各ネジ孔21に通したボルトとナットを強固に締め込む。取付けブラケット2を可動部12に完全に固定した後、ギャップ調整用スペーサ3を取り除く(工程4)。これでスケール11とセンサヘッド10の間のギャップ調整が終了する。
次にセンサヘッド10にパソコン4を接続する。回路基板103に設けた上記端子とパソコン4の入力端子とを信号ケーブルで接続する。センサヘッド10にパソコン4を接続した後、調整補助ソフトウェアを起動させる(工程5)。調整補助ソフトウェアを起動させた後、パソコン4が位置検出信号をモニタ画面41上に表示するとともに、センサヘッド10の位置調整具合をモニタ画面41上に表示するので、モニタ画面41上に表示された位置検出信号及び調整具合表示を見ながら、取付けブラケット2の各調整ネジ24−1,24−2に対して捩じ込み/戻しを行い、センサヘッド10の回転方向θを調整する(工程6)。
スケール11の位置情報パターンはスケール長手方向に対して垂直方向に形成されたスリット状の反射領域で構成される一方、受光素子102の受光セルはセンサヘッド移動方向に対して垂直方向に形成された長方形の感帯部で構成される。このため、スケール11に対してセンサヘッド10が傾いていると、受光素子102の受光量が低下することとなる。センサヘッド10の位置調整が適当な場合は、図9に示すように位置検出信号Spの振幅が大きくなるが、位置調整が不適当な場合は、図10に示すようにセンサヘッド10からの位置検出信号Spの振幅が小さくなる。
そこで、モニタ画面41に表示された位置検出信号Spの振幅が大きくなるように、各調整ネジ24−1,24−2に対して捩じ込み/戻しを行う。調整具合を示す矢印54(図6参照)がOKレベル帯53内に入ると、各調整ネジ24−1,24−2に対する捩じ込み/戻しを終える(工程7)。なお、振動などによって各調整ネジ24−1,24−2が緩まないように、ネジ止め用の塗料などを塗布しておくと良い。以上の工程により、スケール11に対するセンサヘッド10の位置決め調整が完了する。
次に、上記調整補助ソフトウェアに基づくパソコン4の動作について図8に示すフローチャートを参照して説明する。
調整補助ソフトウェアの起動後、まずセンサヘッド10からの位置検出信号を取込む(ステップST10)。次いで、取込んだ位置検出信号を調整作業者が視認できる表示形式(正弦波状の波形)に変換してモニタ画面41上に表示する(ステップST11)。次に、位置検出信号の振幅を測定し(ステップST12)、その結果に基づいて位置調整具合を調整作業者が視認できる表示形式でモニタ画面41上に表示する(ステップST13)。
本実施の形態では、信号振幅値に応じてインジケータとなる矢印54の表示位置を位置調整具合表示領域51の中で変化させる。具体的には、位置調整具合表示領域51における下方ほど信号振幅が大きく、上方ほど信号振幅が小さいことを示すようにしている。したがって、矢印54とOKレベル帯53とを比較して、矢印54がOKレベル帯53からどの程度ずれているかで調整ネジ24−1,24−2による調整量を判断することができる。
そして、位置調整が終了したかどうかを判定し(ステップST14)、位置調整が継続中である場合はステップST14からステップST10に戻り、位置調整が終了した場合は本処理を終了する。
このように、本実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システム1によれば、センサヘッド10のスケール11の最適なギャップ位置を設定可能な厚みを有するギャップ調整用スペーサ3と、センサヘッド10を収容する枠体23を有し、該枠体23内で2つの調整ネジ24−1,24−2、支点部24及び2つの板ばね26−1,26−2の5点でセンサヘッド10を支持する取付けブラケット2と、センサヘッド10からの位置検出信号を取り込み、該位置検出信号を調整作業者が視認できる表示形式に変換してモニタ画面41上に表示すると共に、位置検出信号の振幅を測定して位置調整具合を調整作業者が視認できる表示形式に変換してモニタ画面41上に表示する処理を実行するパソコン4とを備えるので、オシロスコープなどの波形測定装置を使用してセンサヘッド10の位置検出信号の波形を観察しながらセンサヘッド10の位置決め調整する従来技術と比べて、専門知識や経験を必要とすることなく容易に且つ短時間で行うことが可能となる。
以上の説明では位置調整具合をNGレベル帯52、OKレベル帯53及び矢印54を用いて表示しているが、単にOK/NGだけを表示したりデジタル数字で表示するようにしても良い。
以上説明した本実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにて組立調整した光学式リニアエンコーダを用いて高精度な位置決め・速度制御を実現する半導体検査装置、製造装置、工作機械その他の移動装置とすることが可能である。
本発明の光学式リニアエンコーダ組立調整システムは、半導体装置、製造装置、工作機械等において直線位置の絶対変位量を計測する光学式リニアセンサのセンサヘッド位置調整用として適用可能である。
一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムの概略構成図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムの取付けブラケットの斜視図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにおけるセンサヘッドの調整方法を説明するための図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにおけるギャップ調整方法を説明するための図 光学式リニアエンコーダが備える発光部と受光部の概略構成図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにおける調整補助ソフトウェアの画面構成図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにおける調整工程を説明するための図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにおける調整補助ソフトウェアに基づくパーソナルコンピュータの動作フロー図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにおける位置検出信号の波形図 一実施の形態に係る光学式リニアエンコーダ組立調整システムにおける位置検出信号の波形図
符号の説明
1 光学式リニアエンコーダ組立調整システム
2 取付けブラケット
3 ギャップ調整用スペーサ
4 パーソナルコンピュータ
10 センサヘッド
11 スケール
12 可動部
21,22 ネジ孔
23 枠体
24−1,24−2 調整ネジ
25 支点部
26−1,26−2 板ばね
41 モニタ画面
50 信号波形表示領域
51 位置調整具合表示領域
52 NGレベル帯
53 OKレベル帯
101 発光素子
102 受光素子
103 回路基板

Claims (6)

  1. 位置情報パターンを有するスケールと、前記スケールの位置情報パターンを光学的に読み取って位置検出信号を出力するセンサヘッドとを備えた光学式リニアエンコーダの組立調整システムであって、
    前記スケールの位置情報パターン面に対して平行な面内で前記センサヘッドを回転自在に支持すると共に任意の位置で固定する回転方向調整手段と、
    前記センサヘッドから出力される位置検出信号を入力し、当該位置検出信号の信号振幅に基づいて前記スケールと前記センサヘッドとの位置決め調整具合を表示する調整具合表示装置と、
    を具備したことを特徴とする光学式リニアエンコーダの組立調整システム。
  2. 前記調整具合表示装置は、位置検出信号の信号振幅が目標範囲内であれば調整状態が「可」である旨を表示し、信号振幅が目標範囲外であれば調整状態が「不可」である旨を表示することを特徴とする請求項1記載の光学式リニアエンコーダの組立調整システム。
  3. 前記調整具合表示装置は、位置検出信号の信号振幅が目標範囲からどの程度ずれているかの情報を表示することを特徴とする請求項1記載の光学式リニアエンコーダの組立調整システム。
  4. 前記調整具合表示装置は、位置検出信号の信号波形を表示すると共に、目標範囲となるOK領域と目標範囲外となるNG領域と現在の調整状態を示すインジケータとを対比させて表示することを特徴とする請求項1記載の光学式リニアエンコーダの組立調整システム。
  5. 前記回転方向調整手段は、その一部分が前記センサヘッドを収容する枠体となっており、この枠体内に、前記センサヘッドの中央線上を支持する支持部と、この支持部から両側に離間したそれぞれの位置で前記センサヘッドを付勢する複数の弾性部材と、複数の前記弾性部材それぞれと対向する位置で前記センサヘッドに圧力をかける複数の調整ネジとを有し、これらによって前記センサヘッドを回転自在に支持することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の光学式リニアエンコーダの組立調整システム。
  6. 位置情報パターンを有するスケールと、前記スケールの位置情報パターンを光学的に読み取って位置検出信号を出力するセンサヘッドとを備えた光学式リニアエンコーダの調整方法であって、
    前記センサヘッドを回転自在に支持すると共に回転方向の調整機能を備えた回転方向調整手段に収容し、
    前記スケールと前記センサヘッドとのギャップを所定の厚さを有する調整用スペーサを用いて調整し、
    前記センサヘッドから出力される位置検出信号を調整具合表示装置へ入力して前記スケールと前記センサヘッドとの位置決め調整具合を表示し、
    前記回転方向調整手段を用いて前記センサヘッドの回転方向を調整する、
    ことを特徴とする光学式リニアエンコーダの調整方法。
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