JP2007126960A - 開閉体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の要因により開閉体の移動速度が変動しても、挟み込みを正確に検出することができる開閉体制御装置を簡易に実現する。
【解決手段】モータ回転速度の現在値と過去値とに基づいて回転速度の変化量を算出し、この変化量と所定の閾値との比較結果に基づいて異物の挟み込み有無を判定し、異物が挟み込まれたと判定された場合は窓を開くように制御する開閉体制御装置において、窓ガラスが閉方向に所定距離Lだけ移動したことを検出すると、回転速度の過去値としてより以前の過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両に用いられる窓開閉制御装置(以下、「パワーウィンドウ装置」という。)のような開閉体の制御装置に関するものである。
パワーウィンドウ装置は、スイッチの操作によりモータを正転または逆転させてドアの窓ガラスを昇降させ、窓を開閉する装置である。図1は、パワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。1は窓の開閉動作を制御するCPUからなる制御部、2はモータ3を駆動するモータ駆動回路、4はモータ3の回転に同期したパルスを出力するロータリエンコーダ、5はロータリエンコーダ4から出力されるパルスを検出するパルス検出回路、6はROMやRAM等から構成されるメモリ、7は窓の開閉を操作するための操作スイッチである。
操作スイッチ7を操作すると、制御部1に窓開閉指令が与えられ、モータ駆動回路2によりモータ3が正転または逆転する。モータ3の回転により、モータ3と連動する窓開閉機構が作動して窓の開閉が行われる。パルス検出回路5はロータリエンコーダ4から出力されるパルスを検出し、制御部1はこの検出結果に基づきモータの回転速度や窓の移動距離を算出して、モータ駆動回路2を介してモータ3の回転を制御する。
図2は、操作スイッチ7の一例を示した概略構成図である。操作スイッチ7は、軸Qを中心としてab方向に回転可能な操作ノブ71と、この操作ノブ71と一体に設けられたロッド72と、公知のスライドスイッチ73とから構成される。74はスライドスイッチ73のアクチュエータ、20は操作スイッチ7が組み込まれるスイッチユニットのカバーである。ロッド72の下端は、スライドスイッチ73のアクチュエータ74と係合しており、操作ノブ71がab方向に回転すると、ロッド72を介してアクチュエータ74がcd方向に移動し、その移動位置に応じてスライドスイッチ73の接点(図示省略)が切り換えられる。
操作ノブ71は、オート閉AC、マニュアル閉MC、中立N、マニュアル開MO、オート開AOの各位置へ切換可能となっている。図2は、操作ノブ71が中立Nの位置にある状態を示している。この位置から操作ノブ71をa方向に一定量回転させて、マニュアル閉MCの位置にすると、マニュアル動作で窓が閉じるマニュアル閉動作が行われ、この位置よりさらにa方向に操作ノブ71を回転させてオート閉ACの位置にすると、オート動作で窓が閉じるオート閉動作が行われる。また、操作ノブ71を中立Nの位置からb方向に一定量回転させて、マニュアル開MOの位置にすると、マニュアル動作で窓が開くマニュアル開動作が行われ、この位置よりさらにb方向に操作ノブ71を回転させてオート開AOの位置にすると、オート動作で窓が開くオート開動作が行われる。操作ノブ71には、図示しないバネが設けられており、回転した操作ノブ71から手を離すと、操作ノブ71はバネの力により中立Nの位置に復帰する。
マニュアル動作の場合は、操作ノブ71がマニュアル閉MCまたはマニュアル開MOの位置に手で保持され続ける間だけ、窓を閉じる動作または開ける動作が行われ、操作ノブ71から手を離してノブが中立Nの位置に復帰すると、窓の閉動作または開動作は停止する。一方、オート動作の場合は、一旦、操作ノブ71がオート閉ACまたはオート開AOの位置まで回転されると、その後は操作ノブ71から手を離してノブが中立Nの位置に復帰しても、窓の閉動作または開動作が継続して行われる。
図3は、車両の各窓に設けられる窓開閉機構の一例を示した図である。100は自動車の窓、101は窓100を開閉する窓ガラス、102は窓開閉機構である。窓ガラス101は、窓開閉機構102の作動により昇降動作を行い、窓ガラス101の上昇により窓100が閉じ、窓ガラス101の下降により窓100が開く。窓開閉機構102において、103は窓ガラス101の下端に取り付けられた支持部材である。104は一端が支持部材103に係合され、他端がブラケット106に回転可能に支持された第1アーム、105は一端が支持部材103に係合され、他端がガイド部材107に係合された第2アームである。第1アーム104と第2アーム105とは、それぞれの中間部において軸を介して連結されている。3は前述のモータ、4は前述のロータリエンコーダである。ロータリエンコーダ4はモータ3の回転軸に連結されており、モータ3の回転量に比例した数のパルスを出力する。所定時間内にロータリエンコーダ4から出力されるパルスを計数することにより、モータ3の回転速度を検出することができる。また、ロータリエンコーダ4の出力から、モータ3の回転量(窓ガラス101の移動量)を算出することができる。
109はモータ3により回転駆動されるピニオン、110はピニオン109と噛合して回転する扇形のギヤである。ギヤ110は、第1アーム104に固定されている。モータ3は正逆方向に回転可能であり、正逆方向への回転によりピニオン109およびギヤ110を回転させて、第1アーム104を正逆方向へ回動させる。これに追随して、第2アーム105の他端がガイド部材107の溝に沿って横方向にスライドし、支持部材103が上下方向に移動して窓ガラス101を昇降させ、窓100を開閉する。
以上のようなパワーウィンドウ装置において、操作ノブ71が図2のオート閉ACの位置にあってオート閉動作が行われる場合は、物体の挟み込みを検出する機能が備わっている。すなわち、図4に示したように、窓100が閉まる途中で窓ガラス101の隙間に物体Zが挟み込まれた場合、これを検知して窓100の閉動作を開動作へ切り換えるようになっている。オート閉動作中は窓100が自動的に閉じるため、誤って手や首などが挟まれた場合に、人体に危害が加わるのを防止する必要性から、挟み込み検出機能が働いて窓100の閉動作が禁止される。挟み込みの検出にあたっては、パルス検出回路5の出力であるモータ3の回転速度を制御部1が随時読み込み、現在の回転速度と過去の回転速度とを比較して、その比較結果(回転速度の変化量)に基づいて挟み込みの有無を判定する。窓100に物体Zの挟み込みが発生すると、モータ3の負荷が増大して回転速度が低下するため、速度の変化量が大きくなり、この速度変化量が所定の閾値を超えたときに、物体Zが挟み込まれたと判定する。閾値はメモリ6にあらかじめ記憶されている。
図3および図4に示した窓開閉機構102においては、第1アーム104と第2アーム105とによってX字状のリンク機構が構成され、モータ3の動力がこのリンク機構を介して、窓ガラス101に伝達されるようになっている。このようなX字状のリンク機構を構成するアームを、以下では「Xアーム」と呼ぶ。Xアームの詳細な機構については、例えば後掲の特許文献1に記載されている。なお、窓開閉機構には、Xアーム以外に、1つだけのアームからなるシングルアームを用いることもできる。
ところで、窓ガラス101の全閉位置付近では、窓100のサッシに設けられているウェザーストリップ(図示省略)に窓ガラス101が接触することによって、その際に発生する摩擦のために窓ガラス101の移動速度が小さくなる。このように移動速度が低下すると、挟み込みがあっても速度の変化量が小さくなって閾値を下回るため、挟み込みを正確に検出できなくなるおそれがある。
そこで、特許文献2には、窓ガラスの全閉位置付近での移動速度の低下があっても、異物の挟み込み判定を正常に行えるようにするために、窓が全開状態から全閉状態に移動する領域を複数に分割して、各領域毎に異なる閾値を設け、荷重が閾値を越えた場合に、異物の挟み込みと判定するようにしたパワーウィンドウ装置が記載されている。また、特許文献3には、モータの回転速度を全閉位置手前の所定の区間で低くすることで、挟み込み荷重に対する余裕を大きくして、ウェザーストリップなどの摩擦による挟み込みの誤判定を防ぐ一方、全閉位置直前で回転速度が規定値以下に低下したらモータの出力を高めることにより、開閉体が確実に閉じるようにした開閉体制御装置が記載されている。
実用新案登録第2555475号公報 特許第2857048号公報 特開2002ー327574号公報
上述したXアームやシングルアームを用いた窓開閉機構においては、モータ3の回転速度を一定とした場合、窓ガラス101が全閉位置に近づくとガラスの移動速度が小さくなる。これを図12の原理図で説明する。図12において、Mはモータ、AはモータMの回転に連動して回動するアーム、WはアームAの回動により昇降する窓ガラス、RはアームAの先端をガイドするレールである。ここでは簡略化のために、アームAはシングルアームとしてある。アームAは図3の第1アーム104に相当するものであり、レールRは図3の支持部材103に相当するものである。
アームAが、水平状態の初期位置(窓が全開となる位置)から、上向きに角度θだけ回動したときの窓ガラスWの移動距離をY1とし、アームAが、最終位置(窓が全閉となる位置)に近い位置から最終位置まで、角度θだけ回動したときの窓ガラスWの移動距離をY2としたとき、Y1>Y2であるから、モータMの回転速度を一定とすると、窓ガラスWがY1の距離を移動する速度V1と、窓ガラスWがY2の距離を移動する速度V2との関係は、V1>V2となる。すなわち、窓ガラスWは全開位置付近では移動速度が大きく、全閉位置に近づくと移動速度が小さくなる。この結果、全閉位置付近で挟み込みが発生した場合、速度の変化量が小さくなって閾値を下回るため、挟み込みを正確に検出できなくなるおそれがある。以下、これについて詳細に説明する。
図13は、モータ回転速度の時間的変化の例を示したグラフである。ここでは、縦軸のモータ回転速度を、ロータリエンコーダ4の出力パルスの周波数としている。また、横軸の時間は、出力パルスのパルスエッジのタイミングを表している。f1は窓が全開位置付近にあるときに挟み込みが発生した場合のパルス周波数(モータ回転速度)を示しており、f2は窓が全閉位置付近にあるときに挟み込みが発生した場合のパルス周波数(モータ回転速度)を示している。なお、f1の曲線とf2の曲線とは、本来時間軸(横軸)方向にずれているはずであるが、ここでは比較の便宜のために同位置に描いてある。Δf1はパルス周波数f1の変化量、Δf2はパルス周波数f2の変化量を示している。また、P1は窓全開位置付近で挟み込みがあった場合の挟み込み荷重、P2は窓全閉位置付近で挟み込みがあった場合の挟み込み荷重を示している。βはパルス周波数の変化量Δf1,Δf2との比較により挟み込みの検出を行うための閾値である。
図13においては、t10のタイミングにおいて挟み込みが発生しており、これ以降、モータの回転速度は低下する。挟み込みを検出するためには、モータ回転速度の変化量を算出し、この変化量を閾値βと比較する必要がある。そこで、パルス周波数の現在値と、現在から一定期間だけ遡った時点の過去値とに基づいて、パルス周波数の差分すなわち変化量を算出する。パルス周波数(回転速度)の変化量Δfは、次式により算出される。
Δf=f(m−a)−f(m) …(1)
ここで、f(m):任意のタイミングtにおけるパルス周波数の現在値、a:周波数差分の比較間隔、f(m−a):tからaだけ遡った時点のパルス周波数の過去値である。例えば、a=6、m=19とした場合、タイミングt19におけるパルス周波数が現在値、t19より6個分のタイミングだけ遡ったt13におけるパルス周波数が過去値となり、t19におけるパルス周波数の変化量Δfは(1)式より、
Δf=f(13)−f(19)
となる。
上記のようにして求めた各タイミングごとのパルス周波数の変化量Δfを閾値βと比較し、Δf≧βであれば、挟み込みがあったと判定する。図13のΔf1は、窓が全開位置付近にあるときに挟み込みが発生した場合の、上記(1)式から求めたパルス周波数の変化量を示しており、Δf2は、窓が全閉位置付近にあるときに挟み込みが発生した場合の、上記(1)式から求めたパルス周波数の変化量を示している。ここで、パルス周波数f1の減少度合いと、パルス周波数f2の減少度合いとを比較すると、前述したように窓全閉位置付近では窓ガラスの移動速度が小さくなることから、パルス周波数f2はパルス周波数f1に比べて減少度合いが小さくなっている。このため、窓全閉位置付近で挟み込みがあった場合のパルス周波数の変化量Δf2は、窓全開位置付近で挟み込みがあった場合のパルス周波数の変化量Δf1よりも小さな値となる。したがって、(1)式で例えばa=6として変化量を求めると、Δf1の場合はt14において変化量が閾値βに達して挟み込みが検出されるが、Δf2の場合はt15以降の変化量が飽和状態となって閾値βに達しないため、挟み込みが検出されないことになる。この結果、挟み込みが発生しているにもかかわらず窓ガラスが開方向に反転動作せず、挟み込まれた物体に加わる加重が増大して破損等に至る場合がある。
このように、従来の装置においては、窓の全閉位置付近で挟み込みが発生した場合に、挟み込みが検出できなくなるという問題がある。また、特許文献2の方法では、窓の全開から全閉までの移動領域を複数に分割して、各領域毎に異なる閾値を設定しなければならないという煩わしさが伴う。さらに、特許文献3の方法では、窓全閉位置の手前でモータの回転速度が強制的に低下されるため、挟み込みを正常に検出できなくなるおそれがある。
また、挟み込み時のモータの回転速度は、窓の位置だけでなく、他の要因によっても影響を受ける。例えば、大人の手が挟まれた場合と子供の手が挟まれた場合とでは、手の硬さが異なることから回転速度の減少度合いも異なる。さらに、モータの回転速度は、挟み込みが発生していなくても、周囲温度、路面状態、経年変化などによって変動する。このため、これらの要因によって誤った挟み込み判定が行われるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、種々の要因により開閉体の移動速度が変動しても、挟み込みを正確に検出することができる開閉体制御装置を簡易に実現することにある。
本発明に係る開閉体制御装置は、開閉体を開閉するためのモータの回転速度を検出する速度検出手段と、この速度検出手段が検出した回転速度の現在値と過去値とに基づいて、回転速度の変化量を算出する変化量算出手段と、この変化量算出手段で算出された変化量と所定の閾値とを比較し、当該比較結果に基づいて開閉体に異物が挟み込まれたか否かを判定する判定手段と、この判定手段により異物が挟み込まれたと判定された場合に、開閉体を開くように、または停止するようにモータを制御する制御手段と、開閉体の状態、または開閉体の周囲の状態を検出する状態検出手段とを備える。そして、変化量算出手段は、状態検出手段が検出した状態に応じて、回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。
本発明では、開閉体やその周囲の状態を検出する状態検出手段を設け、この検出手段の検出結果に応じて、回転速度の過去値を選択するようにしたので、状況に応じてより以前の過去値、または、より現在に近い過去値を用いることで、回転速度の変化量を大きくまたは小さくすることができ、これによって種々の要因により開閉体の移動速度が変動しても、挟み込みを正確に検出することが可能となる。
状態検出手段としては、例えば、開閉体の位置を検出する位置検出手段を用いることができる。この場合、変化量算出手段は、開閉体がその移動速度の小さくなる方向に所定距離移動したことを位置検出手段が検出すると、回転速度の過去値としてより以前の過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。より具体的には、変化量算出手段は、開閉体がその移動速度の小さくなる方向に所定距離移動したことを位置検出手段が検出するまでは、回転速度の現在値と、当該現在値から第1の期間T1だけ遡った時点の過去値とに基づいて回転速度の変化量を算出し、開閉体がその移動速度の小さくなる方向に所定距離移動したことを位置検出手段が検出した時点以降は、回転速度の現在値と、当該現在値から第2の期間T2(T2>T1)だけ遡った時点の過去値とに基づいて回転速度の変化量を算出する。
本発明では、開閉体が移動速度の小さくなる方向に移動して所定位置に至ると、回転速度の過去値としてより以前の値が選択され、この過去値を用いて回転速度の変化量が算出されるので、例えば移動速度が低下する前の過去値と現在値とから速度変化量を求めることで、開閉体の移動速度が小さくなっても大きな速度変化量が得られる。このため、開閉体の全閉位置付近で挟み込みが発生した場合、速度変化量が閾値に達して挟み込みを検出することが可能となり、人体に危害が生じるのを未然に防止することができる。また、窓の移動領域を複数に分割して、各領域毎に異なる閾値を設定する煩わしさもなく、簡易に実現することが可能である。
本発明における開閉体は、例えば、モータと連動して動く回動自在なアームに連結されていて、当該アームの回動により上下方向に移動可能であり、アームが水平状態から上向きに回動するにしたがって、開閉体が全開位置から全閉位置まで移動するようになっている。そして、アームが水平状態から一定量回動して、開閉体が所定距離だけ移動し全閉位置に近づいたときに、変化量算出手段が、第2の期間だけ遡った時点の過去値を用いて回転速度の変化量を算出する。
本発明の状態検出手段としては、乗員の重量を検出する重量検出手段を用いることもできる。この場合、変化量算出手段は、重量検出手段が検出した乗員の重量が所定値より小さい場合に、回転速度の過去値としてより以前の過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。これによると、子供が手を挟んだ場合、閾値はそのままでも、モータの回転速度の変化量が大きくなるので、挟み込みを確実に検出することができる。
本発明の状態検出手段としては、車体の周囲温度を検出する温度検出手段を用いることもできる。この場合、変化量算出手段は、温度検出手段が検出した周囲温度が所定値以上の高温である場合に、回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。また、変化量算出手段は、温度検出手段が検出した周囲温度が所定値未満の低温である場合も、回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。これによると、車体の周囲温度が高温または低温になっても、モータの回転速度の変化量を小さくして、挟み込みの誤判定を防止することができる。
本発明の状態検出手段としては、走行路面の状態を検出する走行路面状態検出手段を用いることもできる。この場合、変化量算出手段は、走行路面状態検出手段が検出した走行路面の状態に応じて、回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。これによると、走行路面が悪路である場合は、モータの回転速度の変化量を小さくして、挟み込みの誤判定を防止することができる。
本発明の状態検出手段としては、経年変化を検出する経年変化検出手段を用いることもできる。この場合、変化量算出手段は、経年変化検出手段が検出した経年変化に応じて、回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出する。これによると、例えば、経年変化により窓の移動速度が全閉位置から全開位置へ至る間で変動した場合でも、モータの回転速度の変化量を小さくして、挟み込みの誤判定を防止することができる。
本発明によれば、種々の要因により開閉体の移動速度が変動しても、挟み込みを正確に検出することが可能となり、しかも挟み込み検出を簡易に実現することができる。
次に、本発明の実施形態につき図を参照して説明する。以下では、背景技術の項で説明した図1〜図4を本発明の実施形態として引用する。また、図12で説明した内容は、本発明の場合にも当てはまる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。1は窓の開閉動作を制御するCPUからなる制御部、2はモータ3を駆動するモータ駆動回路、4はモータ3の回転に同期したパルスを出力するロータリエンコーダ、5はロータリエンコーダ4から出力されるパルスを検出するパルス検出回路、6はROMやRAM等から構成されるメモリ、7は窓の開閉を操作するための操作スイッチである。メモリ6には、挟み込み検出用の閾値βが記憶されている。ロータリエンコーダ4とパルス検出回路5とは、本発明における速度検出手段および位置検出手段の一例であり、制御部1は、本発明における変化量算出手段、判定手段および制御手段の一例である。
図2は操作スイッチ7の一例を示しており、図3は窓開閉機構の一例を示しているが、これらについてはすでに説明済みなので、ここでは重複説明を省略する。
次に、本発明の原理について説明する。本発明では、パルス周波数の現在値と、現在から一定期間だけ遡った時点の過去値とに基づいて、前記の(1)式からパルス周波数の変化量Δfを算出し、この変化量Δfを閾値βと比較して挟み込みの有無を判定する点は、従来と同じである。しかしながら、従来は、窓ガラス101が全閉から全開までのどの位置にあっても、過去値を求める際に現在から過去に遡る期間が常に同じ(先の例ではa=6)であったのに対し、本発明の場合は、窓ガラス101が窓全閉位置付近の所定位置に至るまでと、当該所定位置に至った時点以後とで、現在から過去に遡る期間を異ならせる。
すなわち、図5において、窓ガラス101が窓全開位置から閉方向(移動速度の小さくなる方向)へ距離Lだけ移動するまでは、(1)式において例えばa=6とし、現在から6個分のタイミングに相当する期間T1だけ遡った時点におけるパルス周波数を過去値として採用し、この過去値と現在値とからパルス周波数の変化量Δfを算出する。一方、窓ガラス101が閉方向へ距離Lだけ移動して窓全閉位置に近づくと、(1)式において例えばa=11とし、現在から11個分のタイミングに相当する期間T2(T2>T1)だけ遡った時点におけるパルス周波数を過去値として採用し、この過去値と現在値とからパルス周波数の変化量Δfを算出する。なお、窓ガラス101の移動位置は、ロータリエンコーダ4の出力パルスに基づいて検出することができるが、これとは別に専用の位置検出センサを設けてもよい。
図6は、a=11とした場合のモータ回転速度の時間的変化を示したグラフである。図中の符号については、図13で説明したものと同じなので、ここでは重複説明を省略する。図6においては、現在のタイミングが例えばt19であるとした場合、そこから11個分遡ったタイミングt8におけるパルス周波数が過去値となる。この場合のパルス周波数の変化量は
Δf=f(8)−f(19)
となり、これは、先に述べたt19から6個分だけ遡った場合(a=6)のパルス周波数の変化量
Δf=f(13)−f(19)
と比較して大きな値となることが図6からわかる。この結果、窓の全閉位置付近、すなわち図5で窓ガラス101が距離L以上上昇した位置で挟み込みが発生した場合、a=6であれば、図13で説明したように、タイミングt19になっても変化量Δf2が閾値βに達せず挟み込みが検出されないが、a=11であれば、図6に示すように、タイミングt19でパルス周波数の変化量Δf2が閾値βに達し、挟み込みが検出される。
したがって、窓ガラス101が距離Lだけ移動するまでは、(1)式でa=6としてパルス周波数の変化量を算出し、窓ガラス101が距離Lだけ移動した後は、(1)式でa=11としてパルス周波数の変化量を算出することにより、窓ガラス101が窓全閉位置に近づいた状態で挟み込みが発生した場合でも、これを正確に検出することが可能となる。なお、窓ガラス101が窓全開位置付近にある状態で挟み込みが発生した場合は、図13で説明したように、a=6であってもパルス周波数の変化量Δf1が閾値βに達し、挟み込みが検出される。また、窓ガラス101の全移動領域にわたってa=11とすることも考えられるが、モータ3の回転速度(パルス周波数)は、実際には、挟み込みが発生してなくても時間とともに変動するので、aの値を一律に大きくすることは、速度変化量の誤差が大きくなって好ましくない。そこで、本発明のように、速度変化量が小さくて挟み込み検出ができなくなる窓全閉位置付近においてのみaの値を大きくすることで、速度変化量の誤差を小さくしつつ、挟み込みの検出を可能とすることができる。なお、上で挙げたa=6、a=11の値は一例であって、本発明がこれらに拘束されるものでないことは言うまでもない。
図7は、本発明の実施形態に係るパワーウィンドウ装置の基本的な動作を示したフローチャートである。図中の「SW」は「操作スイッチ7」を表している(以下のフローチャートにおいても同じ)。ステップS1で、操作スイッチ7がマニュアル閉MCの位置にあれば、マニュアル閉動作の処理が行われ(ステップS2)、ステップS3で、操作スイッチ7がオート閉ACの位置にあれば、オート閉動作の処理が行われ(ステップS4)、ステップS5で、操作スイッチ7がマニュアル開MOの位置にあれば、マニュアル開動作の処理が行われ(ステップS6)、ステップS7で、操作スイッチ7がオート開AOの位置にあれば、オート開動作の処理が行われる(ステップS8)。また、ステップS7で、操作スイッチ7がオート開AOの位置になければ、操作スイッチ7は中立Nの位置にあって、何も処理を行わない。ステップS2、S4、S6、S8の詳細については、以下に順を追って説明する。
図8は、図7のステップS2での「マニュアル閉処理」の詳細手順を示している。この処理手順については、従来と変わりはない。図8の手順は、制御部1を構成するCPUにより実行される。最初に、マニュアル閉動作により窓100が完全に閉じたか否かをロータリエンコーダ4の出力に基づいて判定する(ステップS11)。窓100が完全に閉じれば(ステップS11:YES)処理を終了し、完全に閉じてなければ(ステップS11:NO)、モータ駆動回路2から正転信号を出力してモータ3を正転させ、窓100を閉じる(ステップS12)。続いて、窓100が完全に閉じたか否かを判定し(ステップS13)、完全に閉じれば(ステップS13:YES)処理を終了し、完全に閉じてなければ(ステップS13:NO)、挟み込みを検出したか否かを判定する(ステップS14)。この挟み込みの検出にあたっては、前述のように、(1)式で求めたパルス周波数の変化量Δfを閾値βと比較し、Δf≧βであれば、挟み込みがあったと判定する。この場合、a=6として変化量Δf1を求め、これを閾値βと比較する。マニュアル閉動作の場合は、挟み込みが発生しても、操作スイッチ7の操作を止めることで窓ガラスを停止させることができ、オート閉動作の場合のように強制的に窓ガラスが閉じることがないので、あえてa=6とa=11とを使い分ける必要はない。勿論、マニュアル閉動作の場合に本発明を用いてもよいことは言うまでもない。
図4で示したような物体Zの挟み込みがあった場合は(ステップS14:YES)、モータ駆動回路2から逆転信号を出力してモータ3を逆転させ、窓100を開く(ステップS15)。これによって、挟み込みが解除される。そして、窓100が完全に開いたか否かを判定し(ステップS16)、完全に開けば(ステップS16:YES)処理を終了し、完全に開いてなければ(ステップS16:NO)、ステップS15へ戻ってモータ3の逆転を継続する。なお、モータ3を逆転させて窓100を開くことに代えて、モータ3を停止させて窓100がそれ以上閉じないようにしてもよい。
ステップS14で挟み込みが検出されなかった場合は(ステップS14:NO)、操作スイッチ7がマニュアル閉MCの位置にあるか否かを判定する(ステップS17)。操作スイッチ7がマニュアル閉MCの位置にあれば(ステップS17:YES)、ステップS12へ戻ってモータ3の正転を継続し、マニュアル閉MCの位置になければ(ステップS17:NO)、オート閉ACの位置にあるか否かを判定する(ステップS18)。操作スイッチ7がオート閉ACの位置にあれば(ステップS18:YES)、後述(図9)のオート閉処理に移り(ステップS19)、オート閉ACの位置になければ(ステップS18:NO)、マニュアル開MOの位置にあるか否かを判定する(ステップS20)。操作スイッチ7がマニュアル開MOの位置にあれば(ステップS20:YES)、後述(図10)のマニュアル開処理に移り(ステップS21)、マニュアル開MOの位置になければ(ステップS20:NO)、オート開AOの位置にあるか否かを判定する(ステップS22)。操作スイッチ7がオート開AOの位置にあれば(ステップS22:YES)、後述(図11)のオート開処理に移り(ステップS23)、操作スイッチ7がオート開AOの位置になければ(ステップS22:NO)、何も処理せずに終了する。
図9は、図7のステップS4での「オート閉処理」の詳細手順を示している。この処理手順(特にステップS34、S35)は、本発明の特徴をなすものである。図9の手順は、制御部1を構成するCPUにより実行される。最初に、オート閉動作により窓100が完全に閉じたか否かをロータリエンコーダ4の出力に基づいて判定する(ステップS31)。窓100が完全に閉じれば(ステップS31:YES)、ステップS43へ移行し、完全に閉じてなければ(ステップS31:NO)、ステップS32へ移行する。
ステップS32では、モータ駆動回路2へ正転信号を出力してモータ3を正転させ、窓100を閉じる。続いて、窓100が完全に閉じたか否かを判定し(ステップS33)、完全に閉じれば(ステップS33:YES)、ステップS43へ移行し、完全に閉じてなければ(ステップS33:NO)、ステップS34へ移行して、窓ガラス101が図5の距離Lの位置まで移動(上昇)したか否かを判定する。距離Lの位置まで移動していなければ(ステップS34:NO)、ステップS35を飛ばして、ステップS36へ移行する。また、窓ガラス101が距離Lの位置まで移動すれば(ステップS34:YES)、ステップS35へ進んで、周波数差分の比較間隔aをa=6(初期値)からa=11へ変更した後、ステップS36へ移行する。
ステップS36では、挟み込みを検出したか否かを判定する。この挟み込みの検出にあたっては、前述のように、(1)式で求めたパルス周波数の変化量Δfを閾値βと比較し、Δf≧βであれば、挟み込みがあったと判定する。この場合、ステップS34の判定がNOであれば、a=6として求めた変化量Δfを閾値βと比較し、ステップS34の判定がYESであれば、a=11として求めた変化量Δfを閾値βと比較する。
判定の結果、挟み込みがあった場合は(ステップS36:YES)、モータ駆動回路2から逆転信号を出力してモータ3を逆転させ、窓100を開く(ステップS37)。これによって、挟み込みが解除される。そして、窓100が完全に開いたか否かを判定し(ステップS38)、完全に開けば(ステップS38:YES)、ステップS43へ移り、完全に開いてなければ(ステップS38:NO)、ステップS37へ戻ってモータ3の逆転を継続する。なお、モータ3を逆転させて窓100を開くことに代えて、モータ3を停止させて窓100がそれ以上閉じないようにしてもよい。
ステップS36で挟み込みが検出されなかった場合は(ステップS36:NO)、操作スイッチ7がマニュアル開MOの位置にあるか否かを判定する(ステップS39)。操作スイッチ7がマニュアル開MOの位置にあれば(ステップS39:YES)、後述(図10)のマニュアル開処理に移り(ステップS40)、マニュアル開MOの位置になければ(ステップS39:NO)、オート開AOの位置にあるか否かを判定する(ステップS41)。操作スイッチ7がオート開AOの位置にあれば(ステップS41:YES)、後述(図11)のオート開処理に移り(ステップS42)、操作スイッチ7がオート開AOの位置になければ(ステップS41:NO)、ステップS32へ戻ってオート閉動作を継続する。
ステップS31、S33、S38で判定がYESの場合、およびステップS40、S42の実行後は、ステップS43へ移り、周波数差分の比較間隔aを11から初期値の6に変更する。
図10は、図7のステップS6での「マニュアル開処理」の詳細手順を示している。この処理手順については、従来と変わりはない。図10の手順は、制御部1を構成するCPUにより実行される。最初に、マニュアル開動作により窓100が完全に開いたか否かをロータリエンコーダ4の出力に基づいて判定する(ステップS51)。窓100が完全に開けば(ステップS51:YES)処理を終了し、完全に開いてなければ(ステップS51:NO)、モータ駆動回路2から逆転信号を出力してモータ3を逆転させ、窓100を開ける(ステップS52)。続いて、窓100が完全に開いたか否かを判定し(ステップS53)、完全に開けば(ステップS53:YES)処理を終了し、完全に開いてなければ(ステップS53:NO)、操作スイッチ7がマニュアル開MOの位置にあるか否かを判定する(ステップS54)。操作スイッチ7がマニュアル開MOの位置にあれば(ステップS54:YES)、ステップS52へ戻ってモータ3の逆転を継続し、マニュアル開MOの位置になければ(ステップS54:NO)、オート開AOの位置にあるか否かを判定する(ステップS55)。操作スイッチ7がオート開AOの位置にあれば(ステップS55:YES)、後述(図11)のオート開処理に移り(ステップS56)、オート開AOの位置になければ(ステップS55:NO)、マニュアル閉MCの位置にあるか否かを判定する(ステップS57)。操作スイッチ7がマニュアル閉MCの位置にあれば(ステップS57:YES)、前述(図8)のマニュアル閉処理に移り(ステップS58)、マニュアル閉MCの位置になければ(ステップS57:NO)、オート閉ACの位置にあるか否かを判定する(ステップS59)。操作スイッチ7がオート閉ACの位置にあれば(ステップS59:YES)、前述(図9)のオート閉処理に移り(ステップS60)、操作スイッチ7がオート閉ACの位置になければ(ステップS59:NO)、何も処理せずに終了する。
図11は、図7のステップS8での「オート開処理」の詳細手順を示している。この処理手順については、従来と変わりはない。図11の手順は、制御部1を構成するCPUにより実行される。最初に、オート開動作により窓100が完全に開いたか否かをロータリエンコーダ4の出力に基づいて判定する(ステップS71)。窓100が完全に開けば(ステップS71:YES)処理を終了し、完全に開いてなければ(ステップS71:NO)、モータ駆動回路2から逆転信号を出力してモータ3を逆転させ、窓100を開ける(ステップS72)。続いて、窓100が完全に開いたか否かを判定し(ステップS73)、完全に開けば(ステップS73:YES)処理を終了し、完全に開いてなければ(ステップS73:NO)、操作スイッチ7がマニュアル閉MCの位置にあるか否かを判定する(ステップS74)。操作スイッチ7がマニュアル閉MCの位置にあれば(ステップS74:YES)、前述(図8)のマニュアル閉処理に移り(ステップS75)、マニュアル閉MCの位置になければ(ステップS74:NO)、オート閉ACの位置にあるか否かを判定する(ステップS76)。操作スイッチ7がオート閉ACの位置にあれば(ステップS76:YES)、前述(図9)のオート閉処理に移り(ステップS77)、操作スイッチ7がオート閉ACの位置になければ(ステップS76:NO)、ステップS72へ戻って、モータ3の逆転を継続する。
以上のように、上述した第1実施形態においては、窓ガラス101の閉方向への移動距離がLに至ると、モータ3の回転速度(パルス周波数)の過去値としてより以前の過去値が選択され、この過去値を用いて回転速度の変化量が算出される。したがって、例えば移動速度が低下する前(図6のt1〜t9)の過去値と現在値とから速度変化量を求めることで、窓ガラス101の移動速度が小さくなっても大きな速度変化量が得られる。このため、窓全閉位置付近で挟み込みが発生した場合、速度変化量Δf2が閾値βに達して挟み込みを検出することが可能となり、人体に危害が生じるのを未然に防止することができる。また、前掲の特許文献2のように複数に分割された窓移動領域毎に異なる閾値を設定する煩わしさもなく、簡易に実現することが可能である。
図14は、本発明の第2実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。図14においては、図1の構成に加えて荷重センサ8が設けられている。その他は図1と同じであるので、図1と同一部分については、同一符号を付して説明は省略する。荷重センサ8は、本発明における重量検出手段の一例であり、車両のシートの内部に配置され、乗員の着座時の体重を検出する。荷重センサ8としては、例えば、特開2005−231539号公報に記載されているような公知のセンサを用いることができる。
図15は、大人の手が窓に挟まれた場合のモータ3の回転速度の変化を示したグラフである。また、図16は、子供の手が窓に挟まれた場合のモータ3の回転速度の変化を示したグラフである。各図の縦軸はモータ回転速度に相当する周波数(単位:Hz)および周波数の差分(単位:Hz)を表し、横軸は時間に相当するパルスエッジの数を表している。また、各図において、周波数差分の比較間隔Tは、T=6としてある。すなわち、周波数差分は、現在の周波数と、それより6個前の過去値との差として算出される。なお、Tは、先の(1)式におけるaと同じものである。また、T=6は一例であって、これに拘束されるものではない。
図15と図16との比較からわかるように、大人の手が挟まれた場合(図15)、大人の手は子供の手に比べ骨格などが硬いため、挟み込み時にモータの回転速度(周波数)は大きな減少傾向を示す。したがって、周波数の差分値が閾値を上回り、挟み込みが発生したと判定される。一方、子供の手が挟まれた場合(図16)、子供の手は大人の手に比べ骨格が柔らかいため、挟み込み時にモータの回転速度(周波数)は緩やかな減少傾向を示す。したがって、周波数の差分値は閾値に届く前に飽和して一定値となるので、挟み込みが生じているにもかかわらず、挟み込みが発生したと判定されないことになる。
そこで、本実施形態では、荷重センサ8が検出した乗員の重量が所定値より小さい場合(例えば、検出荷重が7N/mmの場合)、制御部1は、そのシートに着座している乗員が子供であると判断し、比較間隔をTからT+γに変更して、周波数差分を演算する。図17は、T=6、γ=5とした場合の、周波数差分の変化を示したグラフである。ここでは、周波数差分は、現在の周波数と、それより11個前の過去値との差として算出される。なお、γ=5の値も一例であって、これに拘束されるものではない。このように、乗員が子供であることが検出された場合に、周波数(すなわち回転速度)の過去値として、より以前の過去値を選択し、この過去値と現在値とを用いて周波数差分(すなわち回転速度の変化量)を算出すると、図17に示されるように、挟み込み時のモータ回転速度の減少度合いが小さくても、周波数差分が大きくなって閾値を上回るので、挟み込みの発生を確実に検出することができる。
図18は、本発明の第3実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。図18においては、図1の構成に加えて温度センサ9が設けられている。その他は図1と同じであるので、図1と同一部分については、同一符号を付して説明は省略する。温度センサ9は、本発明における温度検出手段の一例であり、車両周囲の温度が測定可能なように、車体の適宜箇所に設けられる。この温度センサ9も公知のセンサを用いることができる。
車両周囲の温度が常温であれば、挟み込みが発生していない場合のモータ3の回転速度は、図23に示したようなパターンとなる。以下、図23のパターンを「パターン1」という。図23のように、常温時には、モータ3の回転速度(周波数)は一定であり、周波数の差分値が閾値を上回ることはない。したがって、当然のことながら、挟み込みの誤判定は発生しない。
車両周囲の温度が高温になると、モータ3の回転速度は、挟み込みが発生していないにもかかわらず一定ではなく、図24のように変動する特性があることが実験的に確認されている。以下、図24のパターンを「パターン2」という。図24においては、モータ回転速度の正弦波的な変動のために、比較間隔がT(ここではT=3)の場合の周波数差分(■で示す)が大きくなって閾値を上回り、挟み込みが発生していないにも関わらず、挟み込みが発生したと誤判定されてしまう。
そこで、本実施形態では、温度センサ9の検出した車両周囲の温度が所定値以上の高温の場合、制御部1は、比較間隔をTからT+γに変更して、周波数差分を演算する。図24では、T=3、γ=3とし、現在の周波数と、それより6個前の過去値との差として周波数差分(▲で示す)を算出する。このように、周囲温度が高温であることが検出された場合に、周波数(すなわち回転速度)の過去値として、より以前の過去値を選択し、この過去値と現在値とを用いて周波数差分(すなわち回転速度の変化量)を算出すると、モータ回転速度の変動が大きくても、周波数差分が小さくなって閾値を上回ることがないので、挟み込みが発生したとは判定されず、誤判定を防止することができる。
一方、車両周囲の温度が低温になると、モータ3の回転速度は、挟み込みが発生していないにもかかわらず一定ではなく、図25のように、窓の全開から全閉に至るまでに一旦減少し、その後増加する特性があることが実験的に確認されている。以下、図25のパターンを「パターン3」という。図25においては、モータ回転速度のV字形変動のために、比較間隔がT(ここではT=3)の場合の周波数差分(細実線で示す)が大きくなって閾値を上回り、挟み込みが発生していないにも関わらず、挟み込みが発生したと誤判定されてしまう。
そこで、本実施形態では、温度センサ9の検出した車両周囲の温度が所定値未満の低温の場合、制御部1は、比較間隔をTからT−αに変更して、周波数差分を演算する。図25では、T=3、α=1とし、現在の周波数と、それより2個前の過去値との差として周波数差分(太実線で示す)を算出する。このように、周囲温度が低温であることが検出された場合に、周波数(すなわち回転速度)の過去値として、より現在に近い過去値を選択し、この過去値と現在値とを用いて周波数差分(すなわち回転速度の変化量)を算出すると、モータ回転速度の変動が大きくても、周波数差分が小さくなって閾値を上回ることがないので、挟み込みが発生したとは判定されず、誤判定を防止することができる。
なお、図24においては、比較間隔をT+γとして、より以前の過去値を選択し、図25においては、比較間隔をT−αとして、より現在に近い過去値を選択したが、原理的には、図24において比較間隔をT−αとし、図25において比較間隔をT+γとすることも可能である。T、α、γの値は、モータ特性に応じて適切に選定される。
図19は、本発明の第4実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。図19においては、図1の構成に加えて加速度センサ10が設けられている。その他は図1と同じであるので、図1と同一部分については、同一符号を付して説明は省略する。加速度センサ10は、本発明における走行路面状態検出手段の一例であり、悪路走行時に車両に加わる加速度を測定可能なように、車体の適宜箇所に設けられる。この加速度センサ10も公知のセンサを用いることができる。
車両の走行している路面が平地であれば、挟み込みが発生していない場合のモータ3の回転速度は、先のパターン1(図23)のようになる。平地走行時は、モータ3の回転速度(周波数)は一定であり、周波数の差分値が閾値を上回ることはない。したがって、当然のことながら、挟み込みの誤判定は発生しない。
車両の走行している路面が悪路(舗装されていない砂利道、凸凹道など)であれば、モータ3の回転速度は、挟み込みが発生していないにもかかわらず一定ではなく、先のパターン2(図24)のようになることが実験的に確認されている。このため、図24で説明したように、周波数差分が大きくなって閾値を上回り、挟み込みが発生していないにも関わらず、挟み込みが発生したと誤判定されてしまう。
そこで、本実施形態では、加速度センサ10の検出した加速度値が所定値以上の場合、制御部1は、車両の走行路面が悪路であると判断し、第3実施形態の場合と同様に、比較間隔をTからT+γに変更して、より以前の過去値を用いて周波数差分を演算する。これにより、モータ回転速度の変動が大きくても、周波数差分が小さくなって閾値を上回ることがないので、挟み込みが発生したとは判定されず、誤判定を防止することができる。
ここでは、比較間隔をT+γとして、より以前の過去値を選択したが、原理的には、比較間隔をT−αとし、より現在に近い過去値を選択することも可能である。T、α、γの値は、モータ特性に応じて適切に選定される。また、図19では、走行路面状態検出手段として加速度センサ10を用いたが、加速度センサ10に代えて路面を撮像する撮像装置を用い、画像処理によって悪路を検出するようにしてもよい。
なお、悪路と判定される前に挟み込みの誤判定が発生する場合が考えられるが、これに関しては、周波数差分が一定期間内に一定回数(例えば3回)以上閾値を上回ったか否かを監視し、上回った場合に挟み込みがあったと判定するなどの方法で対処すればよい。
図20は、本発明の第5実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。図20においては、図1の構成に加えて、操作カウンタ11が制御部1に設けられている。その他は図1と同じであるので、図1と同一部分については、同一符号を付して説明は省略する。操作カウンタ11は、本発明における経年変化検出手段の一例である。操作カウンタ11の初期値は、工場出荷時に0に設定されており、操作スイッチ7により窓の開閉操作が行われるごとに、カウンタ値は+1ずつ加算される。
車両を購入してから日数が経ってなければ、挟み込みが発生していない場合のモータ3の回転速度は、先のパターン1(図23)のようになる。モータ3の回転速度(周波数)は一定であり、周波数の差分値が閾値を上回ることはない。したがって、当然のことながら、挟み込みの誤判定は発生しない。
車両を購入してから一定以上期間が経つと、モータ3の回転速度は、挟み込みが発生していないにもかかわらず一定ではなく、部品の劣化や摩擦の増加などの要因により、先のパターン2(図24)やパターン3(図25)のように変化する。また、複合的な要因があると、モータ3の回転速度は、図26のパターン4のように、複雑な変動を示すことが実験的に確認されている。いずれのパターンにおいても、比較間隔がTの場合は、周波数差分が大きくなって閾値を上回り、挟み込みが発生していないにも関わらず、挟み込みが発生したと誤判定されてしまう。
そこで、本実施形態では、操作カウンタ11のカウント値に基づいて経年変化を検出し、カウント値が所定値K(例えばK=10000)に達したときに、制御部1は、モータ回転速度のパターンに応じて、比較間隔をTからT+γに変更し、あるいは比較間隔をTからT−αに変更して、より以前の過去値、あるいはより現在に近い過去値を用いて周波数差分を演算する。これにより、モータ回転速度の変動が大きくても、周波数差分が小さくなって閾値を上回ることがないので、挟み込みが発生したとは判定されず、誤判定を防止することができる。
図21および図22は、上述した第5実施形態の動作を示すフローチャートである。図21は基本的な動作を示したフローチャートで、図7に対応している。図21において、図7と同一の処理を行うステップには同一符号を付してある。図21では、ステップS1、S3、S5、S7の次に、操作カウンタ11のカウント値CNTに1を加算するステップS1a、S3a、S5a、S7aがそれぞれ追加されている。このため、操作スイッチ7がマニュアル閉、オート閉、マニュアル開、オート開のいずれに操作されても、操作カウンタ11のカウント値CNTには1が加算される。すなわち、窓の開閉操作が行われるたびに、カウント値CNTは+1ずつ歩進するようになっている。
図22はオート閉処理における動作を示したフローチャートで、図9に対応している。図22において、図9と同一の処理を行うステップには同一符号を付してある。図22で図9と異なるのは、ステップS34a、S35a、S35bの部分である。また、図9のステップS43は、図22では省略されている。ステップS34aでは、操作カウンタ11のカウント値CNTが所定値Kに達したか否かが判定され、達してなければ(ステップS34a:NO)、周波数差分の比較間隔をTとし(ステップS35b)、これに基づいて算出した周波数差分を用いて挟み込み検出を行う(ステップS36)。挟み込み検出の方法は、第1実施形態の場合と同じである。また、操作カウンタ11のカウント値CNTが所定値Kに達すると(ステップS34a:YES)、周波数差分の比較間隔をTからT+γに変更し(ステップS35a)、これに基づいて算出した周波数差分を用いて挟み込み検出を行う(ステップS36)。
なお、図22では、ステップS35aにおいて、周波数差分の比較間隔をTからT+γに変更したが、比較間隔をTからT−αに変更するようにしてもよい。T、α、γの値は、モータ特性に応じて適切に選定される。また、図20では、操作スイッチ7の操作により加算される操作カウンタ11を設けたが、初期値がKに設定され操作スイッチ7の操作により減算される操作カウンタを設け、カウント値が0になったときに、周波数差分の比較間隔を変更するようにしてもよい。さらに、経年変化検出手段として、操作カウンタに代えて、車両の走行距離を計数する走行距離カウンタを設け、走行距離が一定値に達した場合に、周波数差分の比較間隔を変更するようにしてもよい。
以上述べた各実施形態では、モータ3の回転速度をパルスの周波数に基づいて検出するようにしたが、これに代えて、パルスの周期に基づいて回転速度を検出するようにしてもよい。あるいは、モータ3に流れる電流の値に基づいて回転速度を検出するようにしてもよい。この場合は、速度検出手段として電流検出回路を設ければよい。
また、以上述べた各実施形態では、開閉体として車両の窓ガラスを例に挙げたが、本発明は、車両の後部ドアやサンルーフなどの開閉体の制御にも適用することができる。さらには、車両に限らず、建物の窓や扉などを開閉制御する場合にも本発明は適用が可能である。
本発明の第1実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。 操作スイッチの一例を示した概略構成図である。 窓開閉機構の一例を示した図である。 窓に物体が挟み込まれた状態を示す図である。 窓ガラスの移動位置を説明する図である。 モータ回転速度の時間的変化の例を示したグラフである。 パワーウィンドウ装置の基本的な動作を示したフローチャートである。 マニュアル閉処理の詳細手順を表したフローチャートである。 オート閉処理の詳細手順を表したフローチャートである。 マニュアル開処理の詳細手順を表したフローチャートである。 オート開処理の詳細手順を表したフローチャートである。 全閉位置付近で窓ガラスの移動速度が小さくなる原理を説明する図である。 モータ回転速度の時間的変化の例を示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。 大人の手が窓に挟まれた場合のモータ回転速度の変化を示したグラフである。 子供の手が窓に挟まれた場合のモータ回転速度の変化を示したグラフである。 周波数差分の比較間隔を変更した場合のグラフである。 本発明の第3実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。 本発明の第4実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るパワーウィンドウ装置の電気的構成を示したブロック図である。 第5実施形態における全体動作を示したフローチャートである。 第5実施形態におけるオート閉動作を示したフローチャートである。 モータ回転速度の特性(パターン1)を示したグラフである。 モータ回転速度の特性(パターン2)を示したグラフである。 モータ回転速度の特性(パターン3)を示したグラフである。 モータ回転速度の特性(パターン4)を示したグラフである。
符号の説明
1 制御部
2 モータ駆動回路
3 モータ
4 ロータリエンコーダ
5 パルス検出回路
6 メモリ
7 操作スイッチ
8 荷重センサ
9 温度センサ
10 加速度センサ
11 操作カウンタ
100 窓
101 窓ガラス
102 窓開閉機構
Z 物体

Claims (9)

  1. 開閉体を開閉するためのモータの回転速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段が検出した回転速度の現在値と過去値とに基づいて、回転速度の変化量を算出する変化量算出手段と、
    前記変化量算出手段で算出された変化量と所定の閾値とを比較し、当該比較結果に基づいて前記開閉体に異物が挟み込まれたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により異物が挟み込まれたと判定された場合に、前記開閉体を開くように、または停止するように前記モータを制御する制御手段と、
    前記開閉体の状態、または前記開閉体の周囲の状態を検出する状態検出手段と、
    を備え、
    前記変化量算出手段は、前記状態検出手段が検出した状態に応じて、前記回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  2. 請求項1に記載の開閉体制御装置において、
    前記状態検出手段は、前記開閉体の位置を検出する位置検出手段であり、
    前記変化量算出手段は、前記開閉体がその移動速度の小さくなる方向に所定距離移動したことを前記位置検出手段が検出すると、前記回転速度の過去値としてより以前の過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  3. 請求項2に記載の開閉体制御装置において、
    前記変化量算出手段は、前記開閉体がその移動速度の小さくなる方向に所定距離移動したことを前記位置検出手段が検出するまでは、回転速度の現在値と、当該現在値から第1の期間T1だけ遡った時点の過去値とに基づいて回転速度の変化量を算出し、前記開閉体がその移動速度の小さくなる方向に所定距離移動したことを前記位置検出手段が検出した時点以降は、回転速度の現在値と、当該現在値から第2の期間T2(T2>T1)だけ遡った時点の過去値とに基づいて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  4. 請求項2に記載の開閉体制御装置において、
    前記開閉体は、前記モータと連動して動く回動自在なアームに連結されていて、当該アームの回動により上下方向に移動可能であり、
    前記アームが水平状態から上向きに回動するにしたがって、前記開閉体が全開位置から全閉位置まで移動するようになっており、
    前記アームが水平状態から一定量回動して、前記開閉体が前記所定距離だけ移動し全閉位置に近づいたときに、前記変化量算出手段が、前記第2の期間だけ遡った時点の過去値を用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  5. 請求項1に記載の開閉体制御装置において、
    前記状態検出手段は、乗員の重量を検出する重量検出手段であり、
    前記変化量算出手段は、前記重量検出手段が検出した乗員の重量が所定値より小さい場合に、前記回転速度の過去値としてより以前の過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  6. 請求項1に記載の開閉体制御装置において、
    前記状態検出手段は、車体の周囲温度を検出する温度検出手段であり、
    前記変化量算出手段は、前記温度検出手段が検出した周囲温度が所定値以上の高温である場合に、前記回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  7. 請求項1に記載の開閉体制御装置において、
    前記状態検出手段は、車体の周囲温度を検出する温度検出手段であり、
    前記変化量算出手段は、前記温度検出手段が検出した周囲温度が所定値未満の低温である場合に、前記回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  8. 請求項1に記載の開閉体制御装置において、
    前記状態検出手段は、走行路面の状態を検出する走行路面状態検出手段であり、
    前記変化量算出手段は、前記走行路面状態検出手段が検出した走行路面の状態に応じて、前記回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
  9. 請求項1に記載の開閉体制御装置において、
    前記状態検出手段は、経年変化を検出する経年変化検出手段であり、
    前記変化量算出手段は、前記経年変化検出手段が検出した経年変化に応じて、前記回転速度の過去値として、より以前の過去値、または、より現在に近い過去値を選択し、当該過去値と現在値とを用いて回転速度の変化量を算出することを特徴とする開閉体制御装置。
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