JP2007126891A - スライドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リンクアームの揺動時にリンクアーム間の開口を十分に閉塞可能とする。
【解決手段】本発明のスライドドア構造10では、遮蔽板30,32が、リンクアーム16,18にそれぞれ固定保持されて、一対のリンクアーム16,18間の開口38を塞ぎながら一対のリンクアーム16,18と連動して揺動する構成である。従って、この構成によれば、リンクアーム16,18の揺動時にリンクアーム16,18間の開口38を十分に閉塞することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、スライドドア構造に係り、特に複数のリンクアームの揺動によって車体に設けられたドア開口を開閉するスライドドアを備えたスライドドア構造に関する。
この種のスライドドア構造としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、トラックの側面に設けられたスライドドア構造の例が開示されている。この特許文献1に記載の例では、平行リンク機構を形成する複数のアームの揺動によってスライドドアがスライドし、このスライドドアのスライド動作によって車室のドア開口が開閉されるようになっている。また、アームの下方には、アームの水平方向への揺動動作に連動して水平位置と垂直位置との間で回動するカバーが設けられており、このカバーは、ドア全開時に水平位置となってアーム間の開口を塞ぐ構成となっている。
実開昭63−197719号公報
しかしながら、特許文献1に記載の例では、上述のように、ドア全開時にカバーが水平位置となって初めてアーム間の開口を塞ぐ構成であった。従って、アーム揺動時(特にアーム間の開口面積が最大となるドア開閉中間位置のとき)におけるアーム間の開口の閉塞が不十分であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数のリンクアームの揺動によって車体に設けられたドア開口を開閉するスライドドアを備えたスライドドア構造において、リンクアームの揺動時にリンクアーム間の開口を十分に閉塞可能とすることにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のスライドドア構造は、一端側が車体にそれぞれ回動自在に連結された複数のリンクアームと、前記複数のリンクアームの他端側がそれぞれ回動自在に連結され、前記複数のリンクアームの揺動によって車体に設けられたドア開口を開閉するスライドドアと、前記複数のリンクアームの揺動時に該複数のリンクアーム間の開口を塞ぐ遮蔽板と、を備えたことを特徴とする。
このように、請求項1に記載のスライドドア構造では、遮蔽板が、複数のリンクアームの揺動時に該複数のリンクアーム間の開口を塞ぐ構成である。従って、この構成によれば、リンクアームの揺動時にリンクアーム間の開口を十分に閉塞することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスライドドア構造において、前記遮蔽板は、前記複数のリンクアームのうち少なくともいずれかに保持されて該リンクアームと一体に揺動することを特徴とする。
このように、請求項2に記載のスライドドア構造では、遮蔽板が、複数のリンクアームのうち少なくともいずれかに保持されて該リンクアームと一体に揺動する構成である。従って、簡単な構成で確実に、複数のリンクアームの揺動時に該複数のリンクアーム間の開口を遮蔽板によって塞ぐことができる。また、この種のスライドドア構造では、リンクアームの揺動に伴いリンクアーム間の開口形状(開口位置及び開口面積)が変化するが、本発明の上記構成によれば、リンクアームの揺動に伴うリンクアーム間の開口形状の変化に遮蔽板による閉塞領域を追従させることができる。これにより、スライドドアのドア開閉軌跡の全域において複数のリンクアーム間の開口を十分に閉塞することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のスライドドア構造において、前記複数のリンクアームには、前記遮蔽板がそれぞれ保持され、前記複数の遮蔽板は、前記各リンクアームと一体に揺動することを特徴とする。
このように、請求項3に記載のスライドドア構造では、遮蔽板を複数枚備える構成となっている。従って、遮蔽板を複数にすることにより遮蔽板の形状の自由度が増し、リンクアームの揺動に伴う開口形状の変化への追従性が向上する。特に、例えば、蛇腹部材等で開口を閉塞する場合に追従できない開口形状の変化(リンク揺動に伴う伸縮及びリンク揺動方向への移動による形状変化)に対しても、上記構成によれば追従可能となる。また、リンクアーム間の開口面積が最大となるドア開閉中間位置での遮蔽面積を大きく確保することも可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のスライドドア構造において、前記複数の遮蔽板は、前記複数のリンクアームの揺動時に互いに上下方向に重複した状態を維持することを特徴とする。
このように、請求項4に記載のスライドドア構造では、複数の遮蔽板が、複数のリンクアームの揺動時に互いに上下方向に重複した(上下に重なる)状態を維持する構成である。従って、遮蔽板が複数のリンクアームと一体に揺動する際に、遮蔽板のコバ(端末)同士が対向しないので、遮蔽板のコバ(端末)同士が引っ掛かる(突合せ状態になる)ことを防止でき、複数のリンクアームの揺動に伴う遮蔽板同士の相対的なスライド動作を滑らかにすることができる。これにより、スライドドアのドア開閉軌跡の全域において複数のリンクアーム間の開口を確実に閉塞することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載のスライドドア構造において、前記スライドドア及び前記車体の少なくとも一方には、前記複数のリンクアームの揺動時に前記複数の遮蔽板間の開口を塞ぐ補助閉塞部材が設けられていることを特徴とする。
このように、請求項5に記載のスライドドア構造では、スライドドア及び車体の少なくとも一方に、複数のリンクアームの揺動時に複数の遮蔽板間の開口を塞ぐ補助閉塞部材が設けられている。従って、複数のリンクアームの揺動時に複数の遮蔽板間に開口が形成される場合であっても、この遮蔽板間の開口が補助閉塞部材によって閉塞される。これにより、リンクアーム間の開口に対する閉塞面積を拡大することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のスライドドア構造において、前記複数のリンクアームには、前記遮蔽板を下側から支持する支持部材が設けられていることを特徴とする。
このように、請求項6に記載のスライドドア構造では、複数のリンクアームに、遮蔽板を下側から支持する支持部材が設けられている。従って、遮蔽板に下方荷重が加わった場合でも、この下方荷重が支持部材によって支持される。これにより、一方のリンクアームの集中荷重による変形及びこれに伴う遮蔽板の変形破損を防いでリンクアーム間の開口の閉塞状態を維持することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、複数のリンクアームの揺動によって車体に設けられたドア開口を開閉するスライドドアを備えたスライドドア構造において、リンクアームの揺動時にリンクアーム間の開口を十分に閉塞することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
はじめに、図1乃至図6を参照しながら、本発明の一実施形態に係るスライドドア構造10の構成について説明する。
本発明のスライドドア構造は、例えば、乗用自動車等の車両の側面に設けられたスライド式のドアに好適に用いられるものである。以下、一例として、本発明のスライドドア構造を車両の側面に適用した例について説明する。
本実施形態の車両のロッカ部12には、車両幅方向外側に開口を有する凹部12Aが車両前後方向に沿って形成されており、この凹部12Aには、車体側のヒンジベース14が設けられている。このヒンジベース14には、一対のリンクアーム16,18の一端側がヒンジピン20によってそれぞれ回動自在に連結されている。
一方、本実施形態のスライドドア22のロッカ部12と対向する部位には、車両前後方向に沿って形成されたヒンジベース24が固定されている。このヒンジベース24には、リンクアーム16,18の他端側がヒンジピン26によって回動自在に連結されている。そして、この構成により、図3乃至図5に示されるように、スライドドア22は、この一対のリンクアーム16,18の揺動によって、車体に設けられたドア開口28を開閉する構成となっている。なお、一対のリンクアーム16,18は、平行な状態を維持して揺動する。
一対のリンクアーム16,18の上側には、それぞれ車両平面視にて概略台形状の平板で形成された遮蔽板(カバー)30,32が設けられている。この遮蔽板30,32は、例えば、鉄製とされており、複数のねじ等の固着具34によってリンクアーム16,18の上面部にそれぞれ固定されて保持されている。各遮蔽板30,32の固定端部30A,32A側は、リンクアーム16,18の長手方向に沿って形成されており、自由端部30B,32B側は、互いに対向するリンクアーム側へ車両平面視にて山形状に延出するように形成されている。
そして、遮蔽板30,32は、互いに略同一形状(本実施形態では異形状であるが完全同一形状も可)で構成されており、概略点対称状に配置されている。この構成により、遮蔽板30,32は、図3乃至図5に示されるように、一対のリンクアーム16,18の揺動時に、一対のリンクアーム16,18間の開口38(隙間)を塞ぎながら一対のリンクアーム16,18と連動して同一方向に揺動するようになっている。
さらに、本実施形態において、遮蔽板30,32は、リンクアーム16,18の揺動時に遮蔽板30,32の揺動軌跡上で常に上下方向に重複した(上下に重なる(ラップする))状態を維持するように配置されている。つまり、図3,図5に示されるように、スライドドア22がドア全閉位置及びドア全開位置にあるときに、遮蔽板30,32の一部が上下方向に重なるだけでなく、図4、図6に示されるように、一対のリンクアーム16,18が互いに最も離間するドア開閉中間位置にあるときにおいても、遮蔽板32の自由端部32B(延出端部)は、遮蔽板30の自由端部30B(延出端部)よりも鉛直方向上側に位置し、両自由端部30B,32Bは、互いに同一平面で対向しない構成となっている。なお、遮蔽板30,32の上下方向の隙間は、遮蔽板30,32が互いに接しない程度の僅かな寸法に設定されている。
また、ドア全開時(図5参照)に車両幅方向外側に位置する遮蔽板30の固定端部30Aには、図6に示されるように、車両外方から一対のリンクアーム16,18を覆う意匠板36が下方へ向けて一体に垂設されている。
一対のリンクアーム16,18の各長手方向中間部には、補強用のサブアーム40の両端側が連結ピン42によってそれぞれ回動自在に連結されている。このサブアーム40は、車両上下方向において一対のリンクアーム16,18と遮蔽板30,32との間に配置されている。サブアーム40は、遮蔽板30,32を下側から支持すると共に、遮蔽板30,32を介して一対のリンクアーム16,18のうち一方のリンクアームに加わる下方荷重を他方のリンクアームに分散する荷重分散部材としての役割を果たすものである。なお、遮蔽板30,32とサブアーム40との上下方向の隙間は、遮蔽板30,32に下方荷重が加わることにより遮蔽板30,32が撓んだときにこの遮蔽板30,32がサブアーム40と接触する程度に設定されている。
そして、本実施形態のスライドドア構造10では、スライドドア22の内側にドアトリム44が設けられている。ドアトリム44には、アームレスト46及びドアポケット48が設けられており、アームレスト46の車両幅方向内側への突出端部46Aは、一対のリンクアーム16,18の上方に位置するスライドドア側部材全体の中で最も車両幅方向内側へ突出した部位となっている。
このアームレスト46は、図4に示されるように、スライドドア22がドア開閉中間位置にあるときに遮蔽板30,32間のドア側開口38Aを塞ぐ補助閉塞部材としての役割を果たすようになっている。つまり、アームレスト46は、図4に示されるように、スライドドア22がドア開閉中間位置にあるときに遮蔽板30,32間のドア側開口38Aと車両平面視にて重なることによりドア側開口38Aを塞ぐ構成となっている。
また、本実施形態のスライドドア構造10では、ロッカ部12にスカッフプレート50が設けられている。スカッフプレート50の車両幅方向外側には、ウェザストリップ52が設けられており、このウェザストリップ52の車両幅方向外側への突出端部52Aは、一対のリンクアーム16,18の上方に位置するロッカ部側部材の中で最も車両幅方向外側へ突出した部位となっている。
このスカッフプレート50及びウェザストリップ52(その他、ロッカリインフォースメント60及びロッカインナーパネル62のスカッフプレート50側部位も含む)は、図4に示されるように、スライドドア22がドア開閉中間位置にあるときに遮蔽板30,32間の車体側開口38Bを塞ぐ補助閉塞部材としての役割を果たすようになっている。つまり、スカッフプレート50及びウェザストリップ52は、図4に示されるように、スライドドア22がドア開閉中間位置にあるときに遮蔽板30,32間の車体側開口38Bと車両平面視にて重なることにより車体側開口38Bを塞ぐ構成となっている。
次に、上記構成からなるスライドドア構造10の作用について説明する。
以上詳述したようにこのように、本実施形態に係るスライドドア構造10では、図3乃至図5に示されるように、遮蔽板30,32が、一対のリンクアーム16,18間の開口38を塞ぎながら一対のリンクアーム16,18と連動して揺動する構成である。従って、この構成によれば、リンクアーム16,18の揺動時にリンクアーム16,18間の開口38を十分に閉塞することが可能となる。
また、本実施形態に係るスライドドア構造10では、遮蔽板30,32が、一対のリンクアーム16,18に保持されて該リンクアーム16,18と一体に揺動する構成である。従って、簡単な構成で確実に、一対のリンクアーム16,18の揺動時にリンクアーム16,18間の開口38を遮蔽板30,32によって塞ぐことができる。
また、この種のスライドドア構造10では、リンクアーム16,18の揺動に伴いリンクアーム16,18間の開口38の形状(開口位置及び開口面積)が変化するが、本実施形態の上記構成によれば、リンクアーム16,18の揺動に伴う開口38の形状の変化に遮蔽板30,32による閉塞領域を追従させることができる。これにより、スライドドア22のドア開閉軌跡の全域においてリンクアーム16,18間の開口38を十分に閉塞することが可能となる。
また、本実施形態に係るスライドドア構造10では、遮蔽板30,32が複数枚(本実施形態では、一例として2枚)構成とされている。従って、遮蔽板30,32を複数にすることにより遮蔽板30,32の形状の自由度が増し、リンクアーム16,18の揺動に伴う開口38の形状の変化への追従性が向上する。
特に、例えば、蛇腹部材では伸縮方向(つまり動きが一次元)にしか対応できないが、本実施形態によれば、蛇腹部材等で開口38を閉塞する場合に追従できない開口38の形状の変化(リンク揺動に伴う伸縮及びリンク揺動方向への移動による形状変化で二次元の動きのもの)に対しても、上記構成によれば追従可能となる。また、蛇腹部材を用いた場合は見栄えも悪く耐久性も低いが、本実施形態によれば、遮蔽板30,32を用いているので見栄えもよく耐久性も高い。
また、本実施形態に係るスライドドア構造10では、遮蔽板30,32を2枚構成とすることにより、図4に示されるように、リンクアーム16,18間の開口38の開口面積が最大となるドア開閉中間位置での遮蔽面積を大きく確保することも可能となる。
また、本実施形態に係るスライドドア構造10では、遮蔽板30,32が、一対のリンクアーム16,18の揺動時に互いに上下方向に重複した(上下に重なる)状態を維持する構成である。従って、遮蔽板30,32が一対のリンクアーム16,18と一体に揺動する際に、遮蔽板30,32のコバ(端末)同士が対向しないので、遮蔽板30,32のコバ(端末)同士が引っ掛かる(突合せ状態になる)ことを防止でき、一対のリンクアーム16,18の揺動に伴う遮蔽板30,32同士の相対的なスライド動作を滑らかにすることができる。これにより、スライドドア22のドア開閉軌跡の全域においてリンクアーム16,18間の開口38を確実に閉塞することが可能となる。
特に、図5に示されるように、遮蔽板30,32を2枚構成としてドア全開位置において互いに大きく重なるようにすることにより、ドア開口28の開口面積の確保(一対のリンクアーム16,18の車両後方への揺動角度確保)を阻害することなく、リンクアーム16,18間の開口38を閉塞できる。また、ドア開口28の開口面積を大きく確保できることにより、セカンドシート54の後方のサードシート56への乗員の乗降性も確保される。
さらに、図3に示されるように、遮蔽板30,32を2枚構成としてドア全閉位置においても互いに大きく重なるようにすることにより、リンクアーム16,18上やヒンジベース14,24間に遮蔽板30,32をコンパクトに収納することができる。これにより、スライドドア22及び車体の配置スペースの小型化を図ることができる。また、ヒンジベース14,24及びリンクアーム16,18より構成されるヒンジASSY内で遮蔽構造を完結できるため、車体側及びスライドドア22側への制約も少なくすることができる。
また、本実施形態に係るスライドドア構造10では、一対のリンクアーム16,18にサブアーム40が設けられている。従って、図6に示されるように、遮蔽板30,32を介してリンクアーム16,18の一方に下方荷重が加わった場合でも、この下方荷重がサブアーム40によって他方のリンクアーム16,18に分散される。これにより、一方のリンクアーム16,18の集中荷重による変形及びこれに伴う遮蔽板30,32の変形破損を防いでリンクアーム16,18間の開口38の閉塞状態を維持することができる。
特に、本実施形態では、遮蔽板30,32が片持ち保持されているが、サブアーム40により自由端部30B,32B側を支持可能な構成とすることにより、図6に示されるように、遮蔽板30,32の自由端部30B,32B側に下方荷重が加わった場合でも、この自由端部30B,32B側の変形量も最小限に抑えることができる。
また、本実施形態に係るスライドドア構造10において、アームレスト46は、図4に示されるように、遮蔽板30,32間のドア側開口38Aと車両平面視にて重なることによりドア側開口38Aを塞ぐ構成となっており、スカッフプレート50及びウェザストリップ52は、遮蔽板30,32間の車体側開口38Bと車両平面視にて重なることにより車体側開口38Bを塞ぐ構成となっている。従って、本実施形態のように、一対のリンクアーム16,18の揺動時に遮蔽板30,32間にドア側開口38A及び車体側開口38Bが形成される場合であっても、このドア側開口38A及び車体側開口38Bが、アームレスト46、スカッフプレート50及びウェザストリップ52によってそれぞれ閉塞される。これにより、リンクアーム16,18間の開口38に対する閉塞面積を拡大することができる。
また、本実施形態に係るスライドドア構造10では、図5に示されるように、遮蔽板30,32が、ドア全開時に一対のリンクアーム16,18からほとんど突出しないため、遮蔽板30,32を設けたことにより乗降性を阻害されることも防止できる。また、リンクアーム16,18間の開口38を遮蔽板30,32により塞ぐことにより、遮蔽板30,32を乗降時のステップとして利用することもできる。これにより、乗降性も向上する。なお、この場合に、遮蔽板30,32の表面にスリップ止めが施されていると、乗降時の滑りを防いで乗降性をさらに向上させることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、遮蔽板30,32が2枚構成となっていたが、2枚以上の構成としても良い。また、ドア全閉時の省スペース化及びドア全開時のドア開口28が確保される場合には、遮蔽板30,32が一対のリンクアーム16,18のいずれかに固定保持される1枚構成となっていても良い。
また、上記実施形態では、サブアーム40が1本設けられていたが、複数本であっても良い。このようにサブアーム40を複数本にすることにより、遮蔽板30,32に加わった下方荷重を均衡させることができる。また、これにより、遮蔽板30,32を樹脂にして軽量化することも可能となる。
また、上記実施形態では、一対のリンクアーム16,18の各長手方向中間部に、補強用のサブアーム40を設けたが、例えば、遮蔽板30,32に加わる下方荷重に対する強度(剛性)が確保されていれば、サブアーム40を省いた構成としても良い。
また、上記実施形態では、遮蔽板30,32とサブアーム40との間に隙間を設けたが、遮蔽板30,32又はサブアーム40にリブを設け、このリブが遮蔽板30,32又はサブアーム40に常時当接される構成にしても良い。また、常時、遮蔽板30,32とサブアーム40とが直接的に面当てされる構成としても良い。
また、上記実施形態では、図4に示されるように、ドア開閉中間位置において遮蔽板30,32間にドア側開口38A及び車体側開口38Bが形成されるようにしたが、遮蔽板30,32の形状を工夫したり、ウェザストリップ52やアームレスト46の車両幅方向位置を変えたりすることにより、ドア側開口38A及び車体側開口38Bを無くすようにすることができることは勿論である。
また、上記実施形態では、遮蔽板30に意匠板36を設けたが、例えば、車両外方からの一対のリンクアーム16,18の意匠性(見栄え)が確保される場合には、意匠板36を省いた構成としても良い。
また、上記実施形態では、スライドドア22をスライドさせるための一対のリンクアーム16,18に遮蔽板30,32を固定保持させていたが、この一対のリンクアーム16,18とは別途に専用のアームを設け、このアームに遮蔽板30,32を固定保持させて遮蔽板30,32が一対のリンクアーム16,18と連動して揺動するようにしても良い。
また、上記実施形態では、ロッカ部12に一対のリンクアーム16,18を設けて、スライドドア22をスライドするように説明したが、ロッカ部12に加えてルーフサイド部にも一対のリンクアームを備えたスライドドア構造としても良いことは勿論である。
本実施形態に係るスライドドア構造の正面断面図でありスライドドアがドア全閉位置にある状態を示す図である。 本実施形態に係るスライドドア構造の要部拡大断面図でありスライドドアがドア開閉中間位置にある状態を示す図である。 本実施形態に係るスライドドア構造の平面断面図でありスライドドアがドア全閉位置にある状態を示す図である。 本実施形態に係るスライドドア構造の平面断面図でありスライドドアがドア開閉中間位置にある状態を示す図である。 本実施形態に係るスライドドア構造の平面断面図でありスライドドアがドア全開位置にある状態を示す図である。 図4のA−A線断面図である。
符号の説明
10 スライドドア構造
16,18 リンクアーム
22 スライドドア
28 ドア開口
30,32 遮蔽板
38 開口
40 サブアーム(支持部材)
46 アームレスト(補助閉塞部材)
50 スカッフプレート(補助閉塞部材)
52 ウェザストリップ(補助閉塞部材)

Claims (6)

  1. 一端側が車体にそれぞれ回動自在に連結された複数のリンクアームと、
    前記複数のリンクアームの他端側がそれぞれ回動自在に連結され、前記複数のリンクアームの揺動によって車体に設けられたドア開口を開閉するスライドドアと、
    前記複数のリンクアームの揺動時に該複数のリンクアーム間の開口を塞ぐ遮蔽板と、
    を備えたことを特徴とするスライドドア構造。
  2. 前記遮蔽板は、前記複数のリンクアームのうち少なくともいずれかに保持されて該リンクアームと一体に揺動することを特徴とする請求項1に記載のスライドドア構造。
  3. 前記複数のリンクアームには、前記遮蔽板がそれぞれ保持され、
    前記複数の遮蔽板は、前記各リンクアームと一体に揺動することを特徴とする請求項1に記載のスライドドア構造。
  4. 前記複数の遮蔽板は、前記複数のリンクアームの揺動時に互いに上下方向に重複した状態を維持することを特徴とする請求項3に記載のスライドドア構造。
  5. 前記スライドドア及び前記車体の少なくとも一方には、前記複数のリンクアームの揺動時に前記複数の遮蔽板間の開口を塞ぐ補助閉塞部材が設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のスライドドア構造。
  6. 前記複数のリンクアームには、前記遮蔽板を下側から支持する支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のスライドドア構造。
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