JP2008024054A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドア厚み方向外側からの荷重を受けた場合にインパクトビームのヒンジ廻りの回動を抑制することができる車両用ドア構造を得る。
【解決手段】車両用ドア構造10は、ドア幅方向の一端側においてヒンジを介して車体開口部を開閉するための回動可能に車体に連結されリヤサイドドア28を構成するドアインナパネル42を備え、ドアインナパネル42は、リヤサイドドア28が車体開口部を閉止する状態でセンタピラー20の後向き壁部20Bと対向するドア前部縦壁48を有する。このドアインナパネル42のドア幅方向両端は、該ドア幅方向に長手とされたインパクトビーム34の長手方向両端が結合されている。また車両用ドア構造10は、ドア幅方向及びドア厚み方向に沿って延在する上壁58、下壁60を有し、インパクトビーム34とドア前部縦壁48との間に荷重伝達可能に介在するエクステンション40を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体開口部を開閉するための車両用ドア構造に関する。
インパクトビームのヒンジによる支持側の端部を、第1及び第2のエクステンションを介してドアのヒンジサイドパネルに結合した構造が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−175180号公報
しかしながら、上記従来の構造では、側面衝突を受けた際にインパクトビームのヒンジ廻りの回転動作を抑制することについて、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ドア厚み方向外側からの荷重を受けた場合にインパクトビームのヒンジ廻りの回動を抑制することができる車両用ドア構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用ドア構造は、ドア幅方向の一端側においてヒンジを介して車体開口部を開閉するための回動可能に車体に連結され、前記車体開口部を閉止する状態で前記車体におけるドア厚み方向に延在して前記車体開口部の前記ヒンジ側の縁部を成す壁部と対向する対向壁を有するドア部材と、ドア幅方向に長手とされ、長手方向両端が前記ドア部材のドア幅方向端部にそれぞれ結合された補強部材と、ドア幅方向及びドア厚み方向に沿って延在する横壁を有し、前記補強部材と前記ドア部材の対向壁との間に荷重伝達可能に介在する支持部材と、を備えている。
請求項1記載の車両用ドア構造では、ドア厚み方向外側からドア部材、補強部材に所定値以上の荷重が入力された場合、補強部材がドア部材と共にヒンジ廻りに回動し、ドア部材の対向壁が車体における車体開口部の縁部を成す壁部を押す。この押圧に伴う反力が、支持部材を介して補強部材に支持され、それ以上の補強部材の回動が抑制される。支持部材の横壁は、ドア幅方向及びドア厚み方向に沿って延在するため、ヒンジ廻りの回転角度(車体に対する姿勢)に依らず、対向壁からの荷重を直線的(軸力又は面内力として)補強部材に伝えることができる。このため、インパクトビームのヒンジ廻りの回動を効果的に抑制することができる。
このように、請求項1記載の車両用ドア構造では、ドア厚み方向外側からの荷重を受けた場合にインパクトビームのヒンジ廻りの回動を抑制することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用ドア構造は、請求項1記載の車両用ドア構造において、前記支持部材は、前記補強部材に対しドア上下方向の互いに異なる側に位置する一対の前記横壁を有する。
請求項2記載の車両用ドア構造では、支持部材が補強部材を挟むように位置する上下一対の横壁を有するため、補強部材による対向壁の支持剛性、支持強度が向上し、インパクトビームのヒンジ廻りの回動を一層効果的に抑制することができる。
請求項3記載の発明に係る車両用ドア構造は、請求項1又は請求項2記載の車両用ドア構造において、前記支持部材は、前記ヒンジに対しドア上下方向の互いに異なる側に位置する一対の前記横壁を有する。
請求項3記載の車両用ドア構造では、支持部材がヒンジを挟むように位置する上下一対の横壁を有するため、補強部材に入力された荷重をヒンジを介して効果的に車体に伝えることができる。特に、請求項2のように、一対の横壁間に補強部材が配置された構成では、補強部材、支持部材(一対の横壁)、対向壁の高剛性、高強度の経路で、車体の壁部に荷重を伝達することができ、ドア変形を効果的に抑制することができる。
請求項4記載の発明に係る車両用ドア構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車両用ドア構造において、前記支持部材は、前記補強部材の前記ヒンジ側の端部を前記ドア部材の前記ヒンジ側の端部に結合するための結合部材に前記横壁を一体に設けて構成されている。
請求項4記載の車両用ドア構造では、補強部材をドア部材に結合するための係合部材に横壁を設けて支持部材が構成されているため、換言すれば、支持部材が結合部材を兼ねるため、部品点数を増すことなく、ドア厚み方向外側からの荷重を受けた場合にインパクトビームのヒンジ廻りの回動を抑制することができる
以上説明したように本発明に係る車両用ドア構造は、ドア厚み方向外側からの荷重を受けた場合にインパクトビームのヒンジ廻りの回動を抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る車両用ドア構造10について、図1乃至図5に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印IN、及び矢印OUTは、それぞれ車両用ドア構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側、及び外側を示している。
図4には、車両用ドア構造10が適用された自動車Aが側面図にて示されている。この図に示される如く、自動車Aは、車体側部に乗員乗降用の車体開口部12、14が形成されている。より具体的には、前側の車体開口部12は、それぞれ車体骨格を成すフロントピラー16、ルーフサイドレール18、センタピラー20、ロッカ22で囲まれて形成されており、後側の車体開口部14は、それぞれ車体骨格を成すセンタピラー20、リヤピラー24、ロッカ22に囲まれて構成されている。
そして、車体開口部12は、フロントサイドドア26にて開閉され、車体開口部14はリヤサイドドア28にて開閉されるようになっている。したがって、この実施形態に係るフロントサイドドア26、リヤサイドドア28の幅方向(ドア幅方向)は車体前後方向に一致し、ドア厚み方向は車幅方向に一致している。この実施形態では、フロントサイドドア26、リヤサイドドア28は、それぞれの前端部26A、28Aにおいて、上下のドアヒンジ30を介して車体上下方向に沿う軸線廻りに回動可能に支持されており、該回動によって車体開口部12、14を開閉する構成とされている。
これらフロントサイドドア26、リヤサイドドア28は、それぞれ補強部材としてのインパクトビーム32、34を備えている。各インパクトビーム32、34は、それぞれの後端部32A、34Aがブラケット36、38を介してドア本体(後述するドアインナパネル)に結合されている。また、インパクトビーム32、34は、それぞれの前端部32B、34Bがエクステンション40を介してドア本体に結合されている。
本実施形態に係る車両用ドア構造10は、インパクトビーム32、インパクトビーム34の各前端部32B、34Bの支持構造を主要部とするものであり、フロントサイドドア26、リヤサイドドア28の双方に適用されるが、基本的にフロントサイドドア26とリヤサイドドア28とで車両用ドア構造10の構成は共通するので、以下、主にリヤサイドドア28に適用された車両用ドア構造10について説明することとする。
図2に示される如く、リヤサイドドア28は、本発明におけるドア部材としてのドアインナパネル42と、ドアインナパネル42を車幅方向外側から覆い車外に露出するドアアウタパネル44とを備えている。ドアアウタパネル44は、外周縁部44Aがドアインナパネル42の外周縁部42Aにヘミング加工にて結合されている。
図1にも示される如く、ドアインナパネル42は、車幅方向外向きに開口しており、ドアアウタパネル44との間に空間Rを形成している。より具体的には、ドアインナパネル42は、車体前後方向及び車体上下方向に沿って延在し、空間Rを挟んでドアアウタパネル44と車幅方向に対向する主壁部46を含んで構成されている。主壁部46の前縁46Aからは、対向璧としてのドア前部縦壁48が車幅方向外向きに延設されており、ドア前部縦壁48の車幅方向外縁からは、狭い間隔でドアアウタパネル44と対向する外向縦壁50が前向きに延設されている。この外向縦壁50の前端が車幅方向外向き、前向きに屈曲されて、ドアアウタパネル44におけるヘミング加工された外周縁部44Aに結合されたドアインナパネル42の外周縁部42Aの前端側の一部が形成されている。
図2に示される如く、リヤサイドドア28は、ドアヒンジ30を介して、車体開口部14の前縁を規定するセンタピラー20に支持されている。上下のドアヒンジ30は、センタピラー20における外面が車幅方向外側を向く外壁20Aに固定されたヒンジブラケット30Aと、ヒンジブラケット30Aに固定的に設けられたヒンジ軸30Bと、ヒンジ軸30Bに回転自在に支持されると共にドアインナパネル42のドア前部縦壁48に固定されたヒンジ軸受30Cとを主要部として構成されている。ヒンジ軸受30Cは、ドア前部縦壁48の車幅方向外側部分を構成し、該車幅方向及び車体上下方向に延在する前向壁部48Aに固定されている。ヒンジ軸受30Cは、図1に示されるヒンジ取付リテーナ30Dによって前向壁部48Aに固定されている。
また、センタピラー20における車体開口部14の前縁を成す後向き壁部20Bは、その車幅方向外側の一部が車体開口部14の間口を広げる方向に車幅方向に対し傾斜している。そして、図2に示されるリヤサイドドア28による車体開口部14の閉止状態では、ドア前部縦壁48の車幅方向内側を成す傾斜壁部48Bが、センタピラー20の後向き壁部20Bの上記傾斜部分と略平行な姿勢で対向している。すなわち、図1にも示される如く、ドア前部縦壁48は、前向壁部48Aと傾斜壁部48Bとで、平面視略「く」字状に形成されている。さらに、リヤサイドドア28による車体開口部14の閉止状態では、傾斜壁部48Bと後向き壁部20Bとの間にシール部材であるウェザストリップ54が介在している。
図1及び図2に示される如く、空間R内において、パイプ状に形成されたインパクトビーム34の前端部34Bは、本発明における結合部材及び支持部材としてのエクステンション(インパクトビームブラケットともいう)40を介してドアインナパネル42に結合されている。エクステンション40は、車体上下方向及び車体前後方向に略沿って延在する結合板部56を有する。結合板部56の前端からは、ドアインナパネル42の外向縦壁50にスポット溶接にて接合されたフランジ56Aが延設されている。
一方、結合板部56の後端側には、車幅方向外向きに開口する断面視で略半円弧状の凹部56Bが形成されており、インパクトビーム34の前端部34Bを略半周に亘り入り込ませるようになっている。インパクトビーム34の前端部34Bは、結合板部56における凹部56Bの開口縁部に溶接接合されている(図1のW部参照)。これにより、インパクトビーム34は、その前端部34Bがドアインナパネル42の前端部すなわちドアヒンジ30による支持端部側に固定されている。
そして、図1及び図2に示される如く、車両用ドア構造10では、エクステンション40は、結合板部56に一体に設けられた横壁としての上壁58、下壁60を有する。図5にも示される如く、上壁58、下壁60は、結合板部56の上縁56C、下縁56Dからそれぞれ車幅方向内向きに延設され、それぞれ車体前後方向(ドア幅方向)及び車幅方向(ドア厚み方向)に延在している。したがって、インパクトビーム34は、車体上下方向において、上壁58と下壁60との間に配置されている。この実施形態では、結合板部56の後部が前部に対し上下方向に連続的に幅狭となるように絞られていることから、上壁58、下壁60は、水平面に対しても(車体上下方向に対しても)傾斜している。
図2に示される如く、上壁58、下壁60は、平面視で後端側が前端側に対し車幅方向に幅狭となる略楔状(略鋭角三角形状)に形成されており、幅広の前縁58A、60Aからは、略全幅に亘ってフランジ58B、60Bが上下反対向きに延設されている。フランジ58B、60Bは、ドアインナパネル42のドア前部縦壁48にスポット溶接にて接合されている。図1に示される如く、フランジ58B、60Bは、ドア前部縦壁48の前向壁部48A、傾斜壁部48Bのそれぞれに接合されている。
また、図4に示される如く、車体上下方向における上壁58と下壁60との間には、下側のドアヒンジ30(少なくともヒンジ軸受30C)が配置されている。より具体的には、図1に示される如く、ヒンジ取付リテーナ30Dが上壁58と下壁60との間に配置されている。
以上リヤサイドドア28について説明したが、フロントサイドドア26においても同様の構造で、インパクトビーム32の前端部32Bが、上壁58及び下壁60を有するエクステンション40を介して、ドアインナパネル42に結合されている。
次に、実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用ドア構造10が適用された自動車Aでは、例えば乗員が乗降する際に、フロントサイドドア26、リヤサイドドア28がドアヒンジ30(ヒンジ軸30B)廻りに回動操作されて、車体開口部12、14が開閉される。
例えば自動車Aに対し車幅方向外側から他の車両が衝突する側面衝突が生じた場合、リヤサイドドア28への衝突荷重は、ドアアウタパネル44からインパクトビーム34に入力される。このため、ドアヒンジ30よりも後側に衝突荷重が入力された場合には、インパクトビーム34は、図3に示される如く、ヒンジ軸30Bに矢印B方向に回動する。すると、互いに対向していたセンタピラー20の後向き壁部20Bとリヤサイドドア28の傾斜壁部48Bとの隙間が消費されてウェザストリップ54が潰れ、リヤサイドドア28がドア前部縦壁48において(傾斜壁部48B)センタピラー20を矢印C方向に押す。
ここで、車両用ドア構造10では、インパクトビーム34をドアインナパネル42のドアヒンジ30側に結合した結合板部56に、インパクトビーム34とドア前部縦壁48とを繋ぐ上壁58、下壁60が設けられているため、リヤサイドドア28がドア前部縦壁48においてセンタピラー20を矢印C方向に押した場合、この押圧に伴う矢印D方向の反力が上壁58及び下壁60を介してインパクトビーム34にて支持される。このため、インパクトビーム34の矢印B方向へのそれ以上の回動が抑制される。
例えば、図6に示す比較例に係る車両用ドア構造100では、インパクトビーム34の前端部34Bとドアインナパネル42の外向縦壁50とを結合するエクステンション102が平板状であるため、リヤサイドドア28がドア前部縦壁48においてセンタピラー20を矢印C方向に押した場合、その反力が支持されることなく(ドア前部縦壁48が潰れて)インパクトビーム34のさらなる矢印B方向への回動を許すことなり、別途対策が必要になる。これに対し、車両用ドア構造10では、上記の通り矢印D方向の反力が上壁58及び下壁60を介してインパクトビーム34にて支持されて、インパクトビーム34の矢印B方向へのそれ以上の回動が抑制される。
しかも、上壁58、下壁60が車体前後方向及び車幅方向に延在しているため、上記したインパクトビーム34の回動抑制に伴って曲げを生じ難く、軸力乃至面内力として前記反力をインパクトビーム34に伝えて支持させる。特に、上壁58、下壁60が上記方向に延在するので、センタピラー20に対するリヤサイドドア28の姿勢(ヒンジ軸30B廻りの回動角)が変化しても、反力を矢印D方向に沿って直線的にインパクトビーム34に伝えることができる。さらに、車両用ドア構造10では、上下一対の上壁58、下壁60がインパクトビーム34を上下に挟むように配置されているため、結合板部56に曲げが生じることも効果的に防止される。これらにより車両用ドア構造10では、例えば背景技術で開示した如く車体上下方向に延在する第2のエクステンションを備える構成と比較して、ドア前部縦壁48の剛性、強度を著しく向上することができる。
また特に、この実施形態では、ヒンジ取付リテーナ30Dが上壁58、下壁60間で前向壁部48Aに結合されて該ドア前部縦壁48の補強材として機能するため、ドア前部縦壁48の剛性、強度がさらに高くなる。これらにより、リヤサイドドア28は、ドア前部縦壁48が潰れることなくセンタピラー20の押圧力に耐え、インパクトビーム34の矢印B方向へのそれ以上の回動が効果的に抑制される。すなわち、車両用ドア構造10では、エクステンション40(インパクトビーム34)、ドアヒンジ30が1つのかたまりのようになってインパクトビーム34の回動を抑制する。
さらに、車両用ドア構造10では、図3に示される如く、平面視でヒンジ軸30Bから比較的離間して位置する傾斜壁部48B(上壁58、下壁60の車幅方向内端の近傍)がセンタピラー20を押す(当接する)ため、傾斜壁部48Bと後向き壁部20Bとの隙間を消費することに伴うインパクトビーム34の回動角、すなわちインパクトビーム34からセンタピラー20への荷重伝達経路が形成されるまでのストロークが小さく、インパクトビーム34の回動が小さく抑えられる。しかも、上記の通り平面視でヒンジ軸30Bから比較的離間して位置する傾斜壁部48Bがセンタピラー20を押すため、インパクトビーム34を矢印B方向に回動しようとするモーメントに抗するためのモーメントアームが長く、上記した支持反力が小さくなる。これらにより、インパクトビーム34の矢印B方向へのそれ以上の回動が一層効果的に抑制される。
しかも、インパクトビーム34に発生するモーメントが低減されるので、インパクトビーム34の軽量化を図ることができる。
またさらに、車両用ドア構造10では、上記の通りインパクトビーム34の前端部34Bからドア前部縦壁48にかけての部分がエクステンション40によって高剛性、高強度にされているので、リヤサイドドア28に入力された荷重を効果的にセンタピラー20(車体骨格)に伝えることができ、リヤサイドドア28の曲部変形を抑制することができる。特に、上壁58と下壁60との間にヒンジ取付リテーナ30Dが配置されているため、換言すれば、リヤサイドドア28からセンタピラー20への荷重伝達経路を成すドアヒンジ30が、側面視でインパクトビーム34、エクステンション40と略一直線を成すように配置されているため、リヤサイドドア28の荷重を一層効果的にセンタピラー20に伝えることができ、上記の如くインパクトビーム34を軽量化した構成において、リヤサイドドア28の曲部変形を効果的に抑制することができる。
そして、車両用ドア構造10では、エクステンション40に上壁58、下壁60を一体に設けているため、部品点数を増やすことなく、インパクトビーム34の回動を抑制することが実現された。
説明は省略したが、フロントサイドドア26においても、リヤサイドドア28の場合と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。なお、本発明は、前ヒンジ式のサイドドア26、28に適用されるのに限られず、例えば、後ヒンジ式のサイドドアや横ヒンジ式のバックドア等に適用されても良い。
本発明の実施形態に係る車両用ドア構造の要部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ドア構造を要部を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ドア構造の側突時の平面断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ドア構造が適用された自動車の側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ドア構造を構成するエクステンションの斜視図である。 本発明の実施形態との比較例に係る車両用ドア構造を示す斜視図である。
符号の説明
10 車両用ドア構造
12・14 車体開口部
20 センタピラー(車体)
20B 壁部
30 ドアヒンジ(ヒンジ)
32・34 インパクトビーム(補強部材)
40 エクステンション(支持部材、結合部材)
48 ドア前部縦壁48(対向壁)
58 上壁(横壁)
60 下壁(横壁)

Claims (4)

  1. ドア幅方向の一端側においてヒンジを介して車体開口部を開閉するための回動可能に車体に連結され、前記車体開口部を閉止する状態で前記車体におけるドア厚み方向に延在して前記車体開口部の前記ヒンジ側の縁部を成す壁部と対向する対向壁を有するドア部材と、
    ドア幅方向に長手とされ、長手方向両端が前記ドア部材のドア幅方向端部にそれぞれ結合された補強部材と、
    ドア幅方向及びドア厚み方向に沿って延在する横壁を有し、前記補強部材と前記ドア部材の対向壁との間に荷重伝達可能に介在する支持部材と、
    を備えた車両用ドア構造。
  2. 前記支持部材は、前記補強部材に対しドア上下方向の互いに異なる側に位置する一対の前記横壁を有する請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 前記支持部材は、前記ヒンジに対しドア上下方向の互いに異なる側に位置する一対の前記横壁を有する請求項1又は請求項2記載の車両用ドア構造。
  4. 前記支持部材は、前記補強部材の前記ヒンジ側の端部を前記ドア部材の前記ヒンジ側の端部に結合するための結合部材に前記横壁を一体に設けて構成されている請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車両用ドア構造。
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