JP2007125859A - 膨張性成形体及び充填具 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材への組み付け作業の手間を軽減することのできる膨張性成形体、及び設計や製造の簡素化を図ることのできる充填具を提供する。
【解決手段】膨張性部材を曲成するための膨張性成形体11には、複数の本体部12と、複数の本体部12を連結する連結部13とが備えられている。連結部13は、その両側面間の距離D1が本体部12の両側面間の距離D2よりも短くなるように形成されている。充填具は、膨張性成形体11から曲成された膨張性部材が支持部材に支持されたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、充填具に備えられる膨張性部材を形成するための膨張性成形体、及び充填具に関するものである。
車両ピラー等に代表される中空構造体において、強度や剛性が不足したり、中空部における空気の流動により異音が発生したりする等の不具合が生じる場合には、その中空部に充填体を充填することが提案されている。すなわちその不具合は、中空部を充填体で部分的に閉塞することにより抑制される。この充填体を中空構造体に充填するには、加熱膨張する膨張性部材と、この膨張性部材を支持する支持部材とを備えた充填具が使用される。この充填具は、支持部材を利用して中空構造体の内部に配置された後に、中空構造体とともに加熱される。そして、膨張性部材が加熱膨張しつつ硬化することにより、膨張性部材から充填体が形成される。このような充填具は、中空構造体の内部を充填体によって適切に充填するために、中空構造体の断面形状に沿った形状をなすように設計されている。ところで、充填具が適用される中空構造体は、様々な形状をなしているため、中空構造体の種類や充填体を充填する位置に応じて、形状の異なる充填具を準備する必要がある。すなわち、中空構造体の形状に応じて充填具を準備することは、充填具の設計や製造に手間がかかるといった問題が生じている。そこで特許文献1では、直線状に押出成形された膨張性成形体から膨張性部材を曲成する技術が提案されている。この膨張性部材は、膨張性成形体を支持部材の形状に沿って曲げ変形させることにより形成されるため、形状の異なる膨張性部材であっても、共通の膨張性成形体から形成することができる。従って、膨張性部材の設計や製造の簡素化を図ることができる。
国際公開第2003/004314号パンフレット
ところで、上記特許文献1の膨張性成形体を所定の形状となるように曲げ変形させつつ支持部材に組み付ける作業は、膨張性成形体の弾性力に抗して行われるため、予め所定の形状に成形された膨張性部材を組み付ける作業よりも煩雑となる。すなわち、膨張性成形体から膨張性部材を曲成すれば、膨張性部材の設計や製造の簡素化を図ることができるものの、組み付け作業に手間がかかるという問題があった。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、支持部材への組み付け作業の手間を軽減することのできる膨張性成形体、及び設計や製造の簡素化を図ることのできる充填具を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の膨張性成形体は、加熱膨張する膨張性部材と該膨張性部材を支持する支持部材とを備えるとともに中空構造体の内部を前記膨張性部材の加熱膨張によって充填すべく該中空構造体の内部に配置される充填具における前記膨張性部材を曲成するための膨張性成形体であって、複数の本体部と、該複数の本体部を連結する連結部とを備え、該連結部の両側面間の距離は、前記本体部の両側面間の距離よりも短いことを要旨とする。
この構成によれば、本体部よりも両側面間の距離が短く形成されている連結部は、本体部よりも容易に曲げ変形される部位として機能する。このため、連結部の曲げ変形を利用することによって、支持部材に沿った形状をなす膨張性部材を容易に曲成することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の膨張性成形体において、前記本体部と前記連結部がそれぞれ複数設けられるとともに、その本体部と連結部とは交互に連なっていることを要旨とする。
この構成によれば、多角形状をなす膨張性部材を一つの膨張性成形体で曲成することが容易である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の膨張性成形体において、前記本体部又は前記連結部が、前記本体部と前記連結部とが連なる方向の寸法を調整する調整部を有していることを要旨とする。
この構成によれば、調整部によって膨張性成形体の寸法を調整しつつ、支持部材に組み付けることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の膨張性成形体において、前記連結部の少なくとも一部を前記調整部として機能させるべく、前記連結部には、前記本体部と前記連結部とが連なる方向と異なる方向に膨出する膨出部が形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の膨張性成形体において、前記本体部を前記調整部として機能させるべく、前記本体部が環状に形成されていることを要旨とする。
前記調整部は、例えば請求項4又は請求項5に記載の態様を採用することができる。
請求項6に記載の充填具は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の膨張性成形体から曲成された前記膨張性部材が前記支持部材に支持されていることを要旨とする。
この構成によれば、形状の異なる膨張性部材であっても、共通の膨張性成形体から形成することができる。
本発明の膨張性成形体によれば、支持部材への組み付け作業を容易に行うことができる。
本発明の充填具によれば、設計や製造の簡素化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように膨張性成形体11には、四角形状の本体部12と、この本体部12に連結する四角板状の連結部13とが備えられている。本体部12と連結部13とはそれぞれ複数設けられるとともに本体部12と連結部13とが交互に連なることにより、膨張性成形体11は全体として直線状をなしている。この膨張性成形体11は、図2(a)に示される充填具21に備えられる四角環状の膨張性部材22を曲成するためのものである。この膨張性部材22は外部から伝わる熱によって加熱膨張する部材であって、この充填具21は、さらに膨張性部材22を支持する支持部材23を備えている。そしてこの充填具21は、図3に示すように支持部材23によって中空構造体としての車両ピラー51に固定されることにより、車両ピラー51の内部に配置された後に、膨張性部材22を加熱膨張させることにより形成される充填体によって、車両ピラー51の内部を充填するものである。なお、本明細書でいう上下は図1及び図2(a)を基準とした上下をいう。
図1に示すように、膨張性成形体11の一側面は平面状をなす一方で、膨張性成形体11の他側面は連結部13の側面が凹部となる凹凸状をなしている。すなわち、連結部13は、その両側面間の距離D1が、本体部12の両側面間の距離D2よりも短くなるように形成されている。換言すると、膨張性成形体11は複数の本体部12に対して、その本体部12よりも縮幅された連結部13が連結して構成されている。このように形成されている連結部13は、本体部12よりも容易に曲げ変形される部位として機能する。そして、この膨張性成形体11では連結部13の両側面のうち、いずれか一方の側面を膨出させる方向に対して容易に曲げ変形させることができる。なお、連結部13の両側面は、膨張性部材22を曲成するに際して膨出される面と、その膨出される面の裏面である。一方、本体部12の側面は連結部13の側面に連なる面である。連結部13の両側面間の距離D1、及び本体部12の両側面間の距離D2は、本体部12と連結部13とが連なる方向に対して、略直交する方向の距離である。
膨張性成形体11は、加熱膨張する膨張性材料から一体成形されている。膨張性材料は充填体に要求される機能に応じて適宜選択すればよい。膨張性材料の成分としては、例えば基材、発泡剤、及び架橋剤の他、充填剤、可塑剤等が挙げられる。基材としては合成樹脂、エラストマー、ゴム等が挙げられる。合成樹脂は熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂に分類され、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、EVA(エチレン/ビニルアセテートコポリマー)等が挙げられる。エラストマーとしてはSBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー)等、ゴムとしてはNR(天然ゴム)、ENR(エポキシ化天然ゴム)、EPM(エチレン/プロピレンゴム)等が挙げられる。発泡剤としてはアゾジカルボンアミド、ジニトロペンタメチレンテトラミン等、架橋剤としては周知のジメチルウレア、ジシアンジアミド、充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸バリウム、フェライト、シリカ等が挙げられる。なお、充填体に要求される機能としては、遮音機能、制振機能の他、剛性を高める機能、補強機能、吸音機能、衝撃吸収機能等が挙げられる。
膨張性成形体11の成形方法は限定されず、膨張成形体は射出成形等の成形方法や、押出成形、打ち抜き成形等の各種成形方法を組み合わせることにより成形される。そして、連結部13の曲げ変形を利用することにより、膨張性成形体11から図2(a)に示される膨張性部材22が曲成される。本実施形態では、凹凸状をなす側面が内側となるように膨張性成形体11の連結部13を曲げ変形させることにより、四隅を有する膨張性部材22が形成されている。
この膨張性部材22を支持する支持部材23は、四角枠状をなす支持部24と、この支持部24の上面から突設される複数の突出部25とを備えている。さらに支持部材23には、支持部24の内周縁に立設される内周壁部26と、この内周壁部26の内側を閉塞する閉塞部27とが備えられている。この支持部材23は、支持部24に設けられる取付係合部28によって車両ピラー51(図3参照)の内部に固定される。
支持部24の上面は、膨張性部材22が支持される支持面24aとして構成される一方で、膨張性部材22の下面は被支持面22aとして構成され、膨張性部材22は支持面24aに被支持面22aを当接して支持部24に支持される。また、膨張性部材22(図1に示される膨張性成形体11)の本体部12には、それぞれ挿入孔14が被支持面22aに略直交する方向に貫設されている。そして、これらの挿入孔14にはそれぞれ突出部25が挿入されることによって、支持面24a上に膨張性部材22が位置決めされるとともに、膨張性部材22が支持部24に好適に保持されようになる。さらに、図2(b)に示すように挿入孔14には、その内周面から突出する係合突起14aが形成されている。一方、突出部25の先端には、突出部25が突出する方向と略直交して突出する係合爪25aが設けられている。そして、挿入孔14に突出部25が挿入されるに際して、図2(b)に二点鎖線で示すように、係合爪25aが係合突起14aに係合されることにより、支持部24に対する膨張性部材22の保持力を十分に得ることができるようになる。
支持部材23を形成する材質は、膨張性部材22の膨張時において実質的に変形せずに支持機能を発揮する材質であれば特に限定されない。すなわち、膨張性部材22を膨張させる温度よりも高い軟化温度を有する材質を適宜選択すればよい。支持部材23の材質としては、例えば合成樹脂や金属等が挙げられ、その材質の中でも、成形性に優れるという観点から合成樹脂が好ましい。本実施形態ではポリアミド系樹脂を採用するとともに、このポリアミド樹脂から一体成形されている。
この充填具21の支持部材23に膨張性部材22を組み付けるには、図1に示される膨張性成形体11を図2(a)に示される支持部24に沿った形状に曲げ変形しつつ、挿入孔14に突出部25を挿入する。この組み付け作業において、膨張性成形体11の連結部13は、本体部12よりも容易に曲げ変形される部位として機能するため、支持部24に沿った形状の膨張性部材22を容易に曲成することができる。また、支持部24を例えば三角枠状の支持部に変更した場合には、膨張性成形体11を三角枠状に曲げ変形させることにより、その支持部に沿った形状の膨張性部材を形成することができる。すなわち、支持部の全体形状が異なる充填具であっても、共通の膨張性成形体11からその支持部に適合した膨張性部材を形成することができる。
この充填具21を使用するには、まず支持部材23を車両ピラー51に固定する。本実施形態の充填具21は、図3に示すようにインナピラー52に貫設される取付孔52aに対して取付係合部28を係合させることにより、インナピラー52に固定される。次いで、インナピラー52にアウタピラー53が組み付けられることによって車両ピラー51が形成されるとともに、図4(a)に示すように車両ピラー51の内部に充填具21が配置される。こうして充填具21が配置された車両ピラー51は、車両ボディの一部を構成し、その車両ボディには電着塗装、焼付塗装等の塗装が施される。こうした車両の製造工程において、車両ボディが乾燥炉内で加熱される際に、充填具21は所定温度で所定時間、加熱される。すると、図4(b)に示すように膨張性部材22が発泡を伴って膨張するとともに硬化することによって充填体29が形成される。本実施形態の支持部材23には、内周壁部26が膨張性部材22の内周面に沿って立設されている。この内周壁部26により、支持部24の内側へ向かう膨張性部材22の膨張が規制される結果、車両ピラー51の内周面へ向かう膨張性部材22の膨張が促進されるため、充填体29が車両ピラー51の内周面に好適に密着される。
このようにして、充填体29と閉塞部27とによって車両ピラー51の内部における所定の部位が遮断される。なお、この充填体29は発泡剤による発泡を利用して、膨張性部材22を膨張させることによって形成されているため、独立又は連続の気泡構造を有している。このように所定の部位が遮断された車両ピラー51では、その剛性、車両の走行時の遮音性、制振性等についての向上が図られている。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) この膨張性成形体11において、両側面間の距離が本体部12よりも短く形成されている連結部13は、本体部12よりも容易に曲げ変形される部位として機能する。このため、連結部13の曲げ変形を利用することによって、支持部材23に沿った形状をなす膨張性部材22を容易に曲成することができる。この結果、支持部材23に組み付ける組み付け作業の手間を軽減することができる。
また、全体形状の異なる膨張性部材であっても、共通の膨張性成形体11から形成することができる。すなわち、例えば膨張性部材の全体形状に応じた金型の設計について、その手間を省くことができるようになる。また例えば、全体形状の異なる膨張性部材の必要性に応じて、その都度、膨張性部材を製造する手間を省くことができるようになる。
このように、膨張性部材の設計や製造の簡素化を図ることができるとともに、組み付け作業の手間も軽減することができることから、形状の多様化した充填具21に対しても十分な生産性を確保することができる。
さらに、連結部13の曲げ変形によって膨張性部材22を曲成することができるため、本体部12の設計については、本体部12の曲げ変形を考慮せずに行うことができるようになる。すなわち、膨張性部材22に要求される充填性能や、得られる充填体29に要求される機能に応じて、例えば本体部12の体積を増大させることができる。従って、曲成した膨張性部材22について、その充填性能を十分に確保することができるとともに、得られる充填体29の機能を十分に発揮させることができる。
(2) 本体部12と連結部13とがそれぞれ複数設けられるとともに、その本体部12と連結部13とが交互に連なる膨張性成形体11によれば、多角形状をなす膨張性部材22を一つの膨張性成形体11で曲成することが容易である。このため、膨張性部材22を構成する部品の数を削減することができるようになるため、組み付け作業の簡略化を図ることができる。
(3) この充填具21は、膨張性成形体11から曲成して得られた膨張性部材22が支持部材23に支持されたものである。この充填具21は、形状の異なる膨張性部材22であっても、共通の膨張性成形体11から形成することができるため、設計や製造の簡素化を図ることができる。さらに、連結部13の曲げ変形を利用した膨張性部材22では、曲げ変形に伴う弾性力が抑制されるため、支持部材23に支持されている膨張性部材22の形状も安定した状態となる。このため、特に枠状に形成された膨張性部材22において、その不連続部分である両端部が接近した状態に維持され易くなる。この結果、膨張性部材22の枠形状が好適に保持されるため、車両ピラー51における所定の部位を好適に充填することができる。
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 膨張性成形体11の全体形状は、直線状に限定されない。すなわち、本体部12と連結部13とが連なっていればよく、例えば曲線状等の線状に変更しても同じ効果を奏する。
・ 本体部12の数は複数であれば、その数は特に限定されない。また、連結部13の数は、単数でもよいし複数でもよい。
・ 複数の膨張性成形体11を用いて、一つの膨張性部材22を形成してもよい。例えば、図2(a)に示される膨張性部材22を、L字状に曲成された膨張性部材22を組み合わせることにより、形成してもよい。この場合、二つの本体部12を一つの連結部13により連結した膨張性部材22を使用することができる。
・ 本体部12と連結部13とは、一体成形されているが、本体部12と連結部13とを別体で成形した後に、その本体部12と連結部13とを接着剤等を用いて接合することにより、膨張性成形体11を形成してもよい。ただし、本体部12と連結部13とを一体成形すれば、膨張性成形体11の生産性を向上することができる。
・ 挿入孔14を省略することもできる。この場合、突出部25を設けずに、例えば支持面24aの外周縁に外周壁部を立設する。そして、その外周壁部と内周壁部26とによって膨張性部材22(膨張性成形体11)を挟持させることにより、支持部24に膨張性部材22を支持させることができる。また例えば、接着剤によって膨張性部材22を支持部24に接着しても、支持部24に膨張性部材22を支持させることができる。
・ 係合突起14aを省略することもできる。この場合、十分な保持力を得るという観点から、突出部25が嵌入される大きさに挿入孔14を形成することが好ましい。
・ 複数の挿入孔14のすべてに係合突起14aを設けなくてもよい。すなわち、複数の挿入孔14の少なくとも一つに係合突起14aを設けても、支持部24に対する膨張性部材22の保持力を高める効果が得られる。
・ 膨張性部材22に突起を設けるとともに、支持部24にその突起が挿入又は嵌合される支持孔を貫設することもできる。そして、支持孔に突起が挿入又は嵌合された状態で、支持部24に膨張性部材22が支持されるように構成してもよい。このように構成した場合でも、支持面24a上に膨張性部材22を位置決めしたり、支持部24に対する膨張性部材22の保持力を向上させたりすることができる。
・ 被支持面22aは膨張性部材22(膨張性成形体11)の下面に限定されず、膨張性部材22(膨張性成形体11)の側面を被支持面22aとして構成することもできる。図5(a)に示す膨張性成形体11は、図5(b)に示す支持部材23に適用されるものである。この膨張性成形体11では、側面に略直交して嵌合孔15が貫設されている。そして、図5(b)に示される支持部材23では、支持部24の外周面が支持面24aとして構成される一方で、この膨張性部材22では、その内側面が被支持面22aとして構成されている。なお、この膨張性部材22は図5(b)及び図5(c)に示すように、支持面24aから突設される突出部25が嵌合孔15に嵌合されることにより、支持面24aに支持されている。
・ 本体部12及び連結部13の形状は特に限定されない。例えば本体部12を三角形状や柱状に形成してもよい。また例えば、連結部13を円柱状に形成してもよい。なお、本体部12又は連結部13が、本体部12と連結部13とが連なる方向に延びる円柱状をなす場合、円柱状の本体部12又は円柱状の連結部13における両側面間の距離は、本体部12又は連結部13の直径である。
・ 連結部13の形状の変更例としては、例えば図6(a)に示す膨出部16が挙げられる。この連結部としての膨出部16は、本体部12と膨出部16とが連なる方向とは異なる方向に膨出するように形成されることにより、本体部12と膨出部16とが連なる方向の寸法を調整する調整部として機能する。図6(a)に示す膨出部16はそれぞれ屈曲状(V字状)をなして形成されている。この膨出部16を有する膨張性成形体11は、図6(b)に示される荷重を受けていない状態から、膨出部16の弾性変形によって、図6(c)に示される圧縮状態又は図6(d)に示される伸長状態に変形可能である。こうした膨張性成形体11では、膨出部16の伸縮を利用することにより寸法を調整しつつ、図7に示すように支持部材23に組み付けることができる。このため、例えば突出部25の間隔と挿入孔14の間隔とに寸法誤差が生じていたとしても、膨出部16の伸縮によって、その寸法誤差を容易に吸収させることができる。従って、支持部材23に対する組み付け作業を、より円滑に行うことができる。なお、図6(a)に示す膨張性成形体11では、連結部13の全体を膨出部16として構成しているが、連結部13の一部に膨出部16を形成してもよい。また、膨出部16の形状は特に限定されず、例えば湾曲状に変更することもできる。
・ さらに、膨張性成形体11の一部を調整部として機能させる態様としては、図8(a)に示す本体部12が挙げられる。この本体部12は、円環状に形成されるとともに直径が変化するように弾性変形するものである。すなわち、この膨張性成形体11は図8(b)に示される荷重を受けていない状態から、図8(c)に示される伸長状態又は図8(d)に示される圧縮状態に変形可能である。このため、連結部13の曲げ変形に加えて、本体部12の伸縮を利用して膨張性成形体11を支持部材23に組み付けることができる。なお、調整部として機能する本体部12の形状は、円環状に限らず、四角環状、三角環状等の環状に変更することもできる。
・ 図9に示すように、膨張性成形体11の側部において、膨張性成形体11を縮幅させるべく、スリット17を形成することによって、複数の本体部12を連結する連結部13を形成してもよい。この膨張性成形体11は、図10に示すようにスリット17が形成されている側面が外周面となるように、連結部13を曲げ変形することにより、膨張性部材22を曲成する。こうしたスリット17の拡開を伴った連結部13の曲げ変形を利用することで、膨張性部材22を容易に曲成することができる。なお、このスリット17は、柱状の成形体を例えば押出成形によって成形した後に、その成形体の側部に切断刃によって切り込みを入れることによって形成することができる。
・ 図10に示すように、突出部25と挿入孔14とは必ずしも一対一に対応している必要はない。すなわち、挿入孔14を、突出部25の数よりも多く形成してもよい。この場合、複数の挿入孔14のうち、突出部25と対応する位置の挿入孔14のみに、突出部25を挿入して膨張性部材22を支持部24に支持させる。
・ 膨張性成形体11の製造方法としては、膨張性成形体11を一つずつ成形する他に、膨張性成形体11の複数が連なる連結体を一体成形した後に、その連結体を切断することにより、所定の長さの膨張性成形体11を得る方法が挙げられる。すなわち、膨張性成形体11は、膨張性成形体11の複数が連なる連結体を一体成形する成形工程と、その連結体を切断することにより膨張性成形体11を形成する切断工程とを備える製造方法によって製造してもよい。このように膨張性成形体11を製造すれば、生産効率の向上を図ることができる。
・ 支持部24及び支持面24aの形状は特に限定されず、車両ピラー51の内部形状等に応じて、例えば三角枠状等に変更される。さらに、支持部材23の内周壁部26を省略して、平板状の支持部材23としてもよい。
・ 取付係合部28を省略してもよい。すなわち、接着剤や両面テープ等の固定手段により支持部材23をインナピラー52に固定してもよい。
・ 充填具21が配置される中空構造体は特に限定されず、充填具21をカバー、ドアパネル、ロッカーパネル等の中空構造体、建造物におけるパネル等の中空構造体に適用してもよい。
上記実施形態及び上記変更例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ) 前記本体部と連結部とは加熱膨張する膨張性材料から一体成形されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の膨張性成形体。
(ロ) 前記本体部には、前記支持部材に突設される突出部が挿入される挿入孔が設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の膨張性成形体。
(ハ) 前記本体部には、前記支持部材に設けられる支持孔に対して挿入可能な突起が形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の膨張性成形体。
(ニ) 請求項1から請求項5、及び上記(イ)〜(ハ)のいずれか一項に記載の膨張性成形体の製造方法であって、前記膨張性成形体の複数が連なる連結体を一体成形する成形工程と、該連結体を切断することにより前記膨張性成形体を形成する切断工程とを備える膨張性成形体の製造方法。
(ホ) 請求項1から請求項5、及び上記(イ)〜(ハ)のいずれか一項に記載の膨張性成形体の複数が連なる連結体を一体成形する成形工程と、該連結体を切断することにより前記膨張性成形体を形成する切断工程と、該膨張性成形体から前記膨張性部材を曲成するとともに前記支持部材に膨張性部材を組み付ける組み付け工程とを備える充填具の製造方法。
実施形態における膨張性成形体の斜視図。 (a)は充填具の分解斜視図、(b)は(a)の2b−2b線断面図。 充填具及び分解状態の車両ピラーを示す斜視図。 (a)は充填具が装着された車両ピラーを示す断面図、(b)は充填体が充填された車両ピラーを示す断面図。 (a)は膨張性成形体の変形例を示す斜視図、(b)は充填具の変形例を示す斜視図、(c)は(b)の5c−5c線断面図。 (a)は膨張性成形体の変形例を示す斜視図、(b)はその平面図、(c)は圧縮状態を示す平面図、(d)は伸長状態を示す平面図。 充填具の変形例を示す斜視図。 (a)は膨張性成形体の変形例を示す斜視図、(b)はその平面図、(c)は伸長状態を示す平面図、(d)は圧縮状態を示す平面図。 膨張性成形体の変形例を示す斜視図。 充填具の変形例を示す分解斜視図。
符号の説明
11…膨張性成形体、12…本体部、13…連結部、14…挿入孔、14a…係合突起、15…嵌合孔、16…膨出部、17…スリット、21…充填具、22…膨張性部材、22a…被支持面、23…支持部材、24…支持部、24a…支持面、25…突出部、25a…係合爪、26…内周壁部、27…閉塞部、28…取付係合部、29…充填体、51…車両ピラー、52…インナピラー、52a…取付孔、53…アウタピラー。

Claims (6)

  1. 加熱膨張する膨張性部材と該膨張性部材を支持する支持部材とを備えるとともに中空構造体の内部を前記膨張性部材の加熱膨張によって充填すべく該中空構造体の内部に配置される充填具における前記膨張性部材を曲成するための膨張性成形体であって、
    複数の本体部と、該複数の本体部を連結する連結部とを備え、該連結部の両側面間の距離は、前記本体部の両側面間の距離よりも短いことを特徴とする膨張性成形体。
  2. 前記本体部と前記連結部がそれぞれ複数設けられるとともに、その本体部と連結部とは交互に連なっている請求項1に記載の膨張性成形体。
  3. 前記本体部又は前記連結部が、前記本体部と前記連結部とが連なる方向の寸法を調整する調整部を有している請求項1又は請求項2に記載の膨張性成形体。
  4. 前記連結部の少なくとも一部を前記調整部として機能させるべく、前記連結部には、前記本体部と前記連結部とが連なる方向と異なる方向に膨出する膨出部が形成されている請求項3に記載の膨張性成形体。
  5. 前記本体部を前記調整部として機能させるべく、前記本体部が環状に形成されている請求項3に記載の膨張性成形体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の膨張性成形体から曲成された前記膨張性部材が前記支持部材に支持されている充填具。
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