JP2007125197A - 洗濯機 - Google Patents

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雅人 姜
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Hiroshi Takaso
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Abstract

【課題】洗濯機の重量を増やすことなく、支持系の耐久性を維持し、静かに振動性能を向上させた洗濯機を提供すること。
【解決手段】外槽33と、洗濯機外枠30に、抵抗体42と、液体45を内蔵した容器43と、連結体46で構成した減衰器41を設け、減衰器41は、外槽33が共振時に激しく振動した時に、同時に抵抗体42も振動し、抵抗体42が、液体45から抵抗を受けるようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、衣類の偏心荷重による脱水起動時の外槽の大きな振動を抑えるために外槽の重量を重くしていた(例えば、特許文献1参照)。図14に示すように、本体1と、本体1内にサスペンション2によって支持された外槽3と、外槽3内に水平軸を中心に回転する洗濯兼脱水槽4と、洗濯兼脱水槽4を駆動するモータ5と、外槽3の下部と本体1との間に設けたダンパー6と、外槽3に設け、その振動具合に応じて水を溜める振動抑制用のタンク7とを備えたものであり、脱水起動時にはこのタンク7に水を満たし、脱水起動時の大きな振動は、タンク7に満たした水の重量によって抑えることができるようにしたものである。
特開平5−131075号公報
しかしながら、前記従来の構成のように、タンク7に水を満たし、水の重量を増すことによって外槽3の振動を抑えようとした場合、外槽3を支持するサスペンション2やダンパー6にかかる負荷も増してしまうために耐久性が低下する。また、タンク7内の水の揺動エネルギを利用して制振効果を得る場合も、水の揺動モードの固有振動数を、外槽3の共振周波数に近くなるように調整する必要があり、その外槽3の共振周波数は、衣類の量によって変化するため、調整が困難である。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、外槽の重量を重くすることなく、支持系の耐久性を維持し、振動性能を向上させた洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、外槽に減衰器を備え、減衰器は、洗濯機外枠に取り付けた液体内蔵の容器と、容器内に収容した抵抗体と、抵抗体と外槽を連結する連結体とで構成し、外槽の振動と共に、抵抗体が容器内で振動するようにしたものである。
これによって、洗濯物の偏心荷重による脱水起動時の外槽の大きな振動と共に、抵抗体も容器内を振動し、容器に内蔵された液体により抵抗を受け、その抵抗により減衰力が得られ、外槽の振動エネルギが消費されることになり、外槽の振動を低減することができる。特に、外槽の洗濯機外枠への衝突を引き起こし、洗濯機外枠の移動や大きな騒音の原因になっていた脱水起動の初期に発生する振動を効果的に低減することができる。
本発明の洗濯機は、外槽を支持するサスペンションやダンパーへの負荷を増やすことがなく、耐久性を下げずに、防振性能を向上することができる。
第1の発明は、洗濯機外枠に弾性支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記外槽に設けた減衰器とを備え、前記減衰器は、前記洗濯機外枠に取り付けた液体内蔵の容器と、前記容器内に収容した抵抗体と、前記抵抗体と前記外槽を連結する連結体からなる構成とし、前記外槽の振動と共に、前記抵抗体も前記容器内を振動し、前記容器に内蔵された液体からの抵抗を受けるようにすることにより、その抵抗により減衰力が得られ、前記外槽の振動エネルギが消費されることになり、脱水起動時の前記外槽の共振により発生する大きな振動を低減する事ができる。また、前記容器を前記洗濯機外枠に取り付けたことにより、前記洗濯機外枠の重量が増え、重心位置が下がり、前記洗濯機外枠が振動しにくくなる。
第2の発明は、特に、第1の発明の抵抗体が、外槽の水平方向の振動に対して、容器内の液体の抵抗を受けるように、前記抵抗体を設けることにより、前記外槽の振動と共に、前記抵抗体が振動した時に、前記抵抗体が前記容器内の液体から水平方向に抵抗を受け、連結体を介して前記外槽に抵抗が伝わり、その結果、前記外槽の振動の水平方向成分の減衰力が得られ、脱水起動時の外槽の激しい振動の水平方向成分を効果的に低減することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の抵抗体が、外槽の上下方向の振動に対して、容器内の液体の抵抗を受けるように、前記抵抗体を設けることにより、前記外槽の振動と共に、前記抵抗体が振動した時に、前記抵抗体が前記容器内の液体から上下方向に抵抗を受け、連結体を介して前記外槽に抵抗が伝わり、その結果、前記外槽の振動の上下方向成分の減衰力が得られ、脱水起動時の外槽の激しい振動の上下方向成分を効果的に低減することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の洗濯機に、洗濯兼脱水槽の回転速度を検知する速度検知手段を設けるとともに、抵抗体には、前記抵抗体が容器内の液体から受ける抵抗力を変化させる調整手段を設け、脱水起動時の外槽の振動が大きい時には、前記抵抗体が前記容器内の液体から大きな抵抗を受け、洗濯兼脱水槽の回転数が定常状態に達した時には、前記抵抗体が前記容器内の液体から受ける抵抗を小さくなるように調整することにより、前記外槽が脱水起動時には大きな減衰力を受け、脱水定常状態の時には、受ける減衰力を小さくなるようにし、その結果、脱水定常状態の時の前記外槽から洗濯機外枠に伝わる振動伝達力を増加させる事なく、脱水起動時の前記外槽の激しい振動を低減することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の調整手段として、液体を内蔵した容器に液量を調整する機構を設け、液体の量を可変とする構成にし、脱水起動時の外槽の振動が大きい時には、前記容器内の液体の量を多くし、抵抗体が前記容器内の液体内に全て入るようにし、脱水定常状態の時には、前記容器内の液体の量を少なくし、前記抵抗体が前記容器内の液体に全く入らないようにすることにより、前記容器内の液体が多い時には、前記抵抗体が前記容器内の液体から受ける抵抗力を大きくなるようにし、前記容器内の液体が少ない時には、前記抵抗体が前記容器内の液体から抵抗を受けないようにし、前記外槽が脱水起動時には大きな減衰力を受け、脱水定常状態の時には、受ける減衰力を小さくなるようにする。その結果、脱水定常状態の時の前記外槽から洗濯機外枠に伝わる振動伝達力を増加させる事なく、脱水起動時の前記外槽の激しい振動を低減することができる。
第6の発明は、特に第1〜第5のいずれかの1つ発明の洗濯機外枠に取り付けた容器と外槽を連結し、洗濯終了後に排水される水が、前記外槽から前記容器に供給されるようにし、抵抗体に抵抗を与える液体として利用する。その結果、容器内の液体を新たに用意する必要がないために、コストを安くすることができる。
第7の発明は、特に、第6の発明の洗濯機に、洗濯兼脱水槽の回転速度を検知する速度検知手段を設けるとともに、洗濯機外枠に取り付けた容器に排水機構を設け、前記洗濯兼脱水槽の回転速度が、定常状態に達した時に、前記容器内の液体を排水するようにし、脱水定常状態の時には外槽が抵抗体からの抵抗力を受けないようにする。その結果、脱水定常状態の時の前記外槽から洗濯機外枠に伝わる振動伝達力を増加させる事なく、脱水起動時の前記外槽の激しい振動を低減することができ、また、前記抵抗体が前記容器内で振動し、前記容器内部の液体をかき混ぜることによって生じる騒音を無くす事ができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明の抵抗体を繊維体で構成することにより、外槽が振動するとともに、前記繊維体が液体内を振動する時に受ける抵抗を利用することによって、前記外槽の水平方向、上下方向の振動共に抵抗力が得られるようにし、その結果、前記抵抗体が抵抗を受ける方向を考慮しなくても、脱水起動時の前記外槽の水平方向および、上下方向の激しい振動を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面図、図2は同洗濯機の減衰器の構成図を示すものである。図1、図2において、洗濯機外枠30は、4本の引っ張りばね31と、2本のダンパー32により外槽33を弾性支持している。洗濯兼脱水槽34は外槽33内に回転自在に配設している。モータ(駆動手段)35は、ブラシレス直流モータから成っており、インバータ制御され、回転速度が自在に変化されるようになっている。そして、直接洗濯兼脱水槽34を駆動する。給水手段36は洗濯兼脱水槽34内に給水するものである。
水位検知手段37は、外槽33内の洗濯水位を検知する。排水手段38は、外槽33内の洗濯水を排水するものである。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面下部に設けられている。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面上部に設けられた操作表示手段40により入力された設定内容に基いて洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので、パワースイッチング手段(図示せず)を介してモータ35、給水手段36、排水手段38などを逐次制御する。
減衰器41は、抵抗体42と容器43、固定部44から構成されている。容器43には抵抗体42が収容されており、さらに液体45が内蔵されている。それぞれの取り付け方法として、例えば、抵抗体42に、外槽33と連結するための連結体46を接着し、連結体46の一端には、固定部44を接着して、固定部44に形成した固定穴44aを利用して、外槽下部33aにねじ止めする。容器43は下部に取り付けた足部43aに形成した固定穴43bを利用して、洗濯機外枠30にねじ止めされる。また容器43の底面を洗濯機外枠30に接着してもよい。
容器43には連結体46が振動した時に、連結体46が容器43に衝突しないように、上面に空洞を設ける。また、その空洞から液体45が漏れないように、容器43と連結体46にはゴム状のシール体47が取り付けられている。減衰器41において、抵抗体42が容器43に内蔵された液体45内を移動することによって抵抗力を得られる。以下、物体が水中で受ける抵抗について示す。
物体が水中を移動する時、水中の前面が水を押しながら進み、その反作用として水の抵抗を受ける。また、物体の表面と水の摩擦によっても、後ろ向きの抵抗を受ける。さらに、物体が水中を移動するとき、物体の後方にうずができる。これは移動することによって生ずる空洞を埋めようとする水によって生じ、空洞に集まる水とともに物体も引き戻される。以上のような抵抗による力は以下の式で計算される。
D=1/2×ρ×Cd×S×V (1)
ここで、ρは液体の密度、Cdは抗力係数で形状や物体が流れに対してなす角度に依存する係数、Sは物体の移動方向からみた投射断面積、Vは物体の移動速度を示す。
本発明においても、抵抗体43が液体45から受ける抵抗力は、式(1)からおおよその値を計算できる。これを利用して、必要な減衰力から抵抗体43の形状や大きさ、または液体の種類を決定することができる。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。まず、洗濯兼脱水槽34内に衣類と洗剤を投入後、操作表示手段40を操作して運転を開始する。これによって、給水手段36が動作し、洗濯兼脱水槽34内に洗濯水が供給されると共に洗濯兼脱水槽34も回転を開始する。規定量の洗濯水が供給されると給水手段36は給水を停止する。洗濯兼脱水槽34の回転によって、洗剤は洗濯水に溶かされ、洗濯液となって衣類に浸透する。洗濯兼脱水槽34は、30r/min程度の低速で回転して、衣類を持ち上げては落とすというたたき洗いを規定時間行う。
洗濯終了後、排水手段38が作動し、汚れを溶かし込んだ洗濯液は、外槽33の外に排水される。排水終了後、洗濯兼脱水槽34の回転は徐々に速くなる。洗濯兼脱水槽34の回転による振動周波数が、外槽33の共振周波数に近づくと外槽33は洗濯機外枠30に衝突し、激しい時は、洗濯機外枠30が移動する。
しかしながら、この共振時に、外槽33の振動が、外槽下部33aに取り付けた減衰器41の抵抗体42にも伝わり、抵抗体42は容器43の中を、容器43に内蔵されている液体45による抵抗を受けながら外槽33とともに振動する。抵抗体42が受けた抵抗力は、連結体46を介して外槽33にも伝わり、減衰力として作用する。その結果、外槽33の振動は小さく抑えられる。
また、動吸振器のような物で、外槽33の振動を抑えようとした場合、効果を得るためには、動吸振器としては、対象物(ここでは外槽33)の約10%以上の質量が必要である。つまり、外槽33が約40Kgなので、動吸振器の質量は約4Kgにもなる。それに対して、減衰器41を本実施の形態のような構成とし、外槽33に減衰力を与え、外槽33の振動を抑えようとした場合には、抵抗体42の質量は大きくする必要はなく、外槽33を支持するばね31やダンパー32にかかる負荷は、ほとんど増えないため、ばね31やダンパー32の耐久性を損なわない。
以上のように、本実施の形態においては、外槽下部33aに取り付けた抵抗体42が、それを収容する液体45を内蔵した容器43内を振動した時に、抵抗体42が、液体45から受ける抵抗力を利用して、外槽33に減衰力を与えるものであり、脱水起動時の外槽33の共振により、外槽33が振動しようとする時に、抵抗体42により得られた減衰力が作用し、外槽33の振動エネルギが消費され、外槽33の共振点における激しい振動を効果的に低減することができる。
また、本実施の形態では、外槽33の振動低減のために、外槽33に重量物を取り付ける必要がなく、ばね31やダンパー32の耐久性や運搬のしやすさも損なわない。さらに、容器43を洗濯機外枠30の底部に取り付けることにより、洗濯機外枠30の重量が増え、重心位置が下がることによって、洗濯機外枠30も振動しにくくなる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態における洗濯機の構成図を図3に、減衰器41の抵抗体42aの構造を図4に示す。本実施の形態において、抵抗体42aは、板状の構造とし、図4に示すように、二つの板状物体が、互いに垂直に交わるような構造とする。抵抗体42aは、図3に示すように、互いに垂直な面が、外槽33の水平方向(前後、左右方向)に向くように、連結体46を介して外槽33aに取り付ける。
これにより、抵抗体42aは、外槽33の振動と共に振動し、その時、抵抗体42aは容器43内部の液体45から、水平方向に抵抗を受ける。そして、その抵抗が、連結体45を介して外槽33にも伝わり、水平方向の振動に対する減衰力として作用し、その結果、外槽33の水平方向の振動は小さく抑えられる。
以上のように、本実施の形態においては、外槽33が振動した時に、連結体46を介して外槽下部33aに、外槽33の水平方向の振動に対して抵抗を受けるように取り付けた抵抗体42aが、それを収容する液体45を内蔵した容器43内を振動し、液体45から受ける水平方向の抵抗力を利用して、外槽33の水平方向の振動に減衰力を与えるものである。それによって、脱水起動時の外槽33の共振により、外槽33が激しく振動しようとする時に、抵抗体42aから水平方向の減衰力が作用し、外槽33の振動エネルギが消費され、外槽33の共振点における激しい振動の水平方向成分を効果的に低減することができる。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態における洗濯機の構成図を図5に示す。本実施の形態において、抵抗体42bは、板状の構造とし、図5に示すように、抵抗体42bが上下方向に移動した時に、液体45からの抵抗を受けるように、連結体46を介して外槽33aに取り付ける。そうすることによって、抵抗体42bは、外槽33の振動と共に振動し、その時、抵抗体42bは容器43内部の液体45から、上下方向に抵抗を受ける。そして、その抵抗が、連結体45を介して外槽33にも伝わり、上下方向の振動に対する減衰力として作用し、その結果、外槽33の上下方向の振動は小さく抑えられる。
以上のように、本実施の形態においては、外槽33が振動した時に、連結体46を介して外槽下部33aに、外槽33の上下方向の振動に対して抵抗を受けるように取り付けた抵抗体42bが、それを収容する液体45を内蔵した容器43内を振動し、液体45から受ける上下方向の抵抗力を利用して、外槽33の上下方向の振動に減衰力を与えるものである。それによって、脱水起動時の外槽33の共振により、外槽33が激しく振動しようとする時に、抵抗体42bから上下方向の減衰力が作用し、外槽33の振動エネルギが消費され、外槽33の共振点における激しい振動の上下方向成分を効果的に低減することができる。
また、図6の抵抗体42cは、実施の形態2および本実施の形態3を合わせた構造とし、同様の方法で外槽下部33aに取り付けた場合、外槽33の共振点における振動の水平および上下方向の両成分を効果的に低減する事ができる。
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態における減衰器の構成図を図7に、洗濯機の構成を図8に示す。本実施の形態においては、図7に示すように、減衰器41の連結体46をリンクが二つ連結された構造とし、連結部にはモータ48を取り付け、モータ48の回転により連結体46は曲げ伸ばし自在の構造となっている。連結部の取り付け状態を図9に示す。
連結体46を構成する二つのリンクA46a、リンクB46bは、リンクA46aの上端が外槽下部33aに連結し、下端はリンクB46bの上端と連結されている。リンクB46bの下端には抵抗体42が取り付けられている。モータ48はリンクA46aにねじ止めされており、図9に示すようにリンクB46bにつながっている。モータ48につながったリンクB46bは、モータ48の回転と共に回転するようになっている。
また、洗濯機には、洗濯兼脱水槽34の回転速度を検知する速度検知手段としてホールセンサ49を設け、ホールセンサ49により、モータ35から回転パルスを読み取る。読み取られた回転パルスは制御回路50に送られ、そこで、1パルスの時間を検出し、それとモータの極数から洗濯兼脱水槽34の回転周期が求められ、得られた回転周期から回転速度が検出される。また、制御回路50は、速度検出部の他に時間検出部を備え、脱水終了時刻も検出できる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。本実施の形態では、図8に示すように、モータ35、ホールセンサ49、制御回路50、減衰器41がつながれている。脱水起動時においては、連結体46のリンクA46a、リンクB46bは直線になるように連結された状態になっており、抵抗体42は図7の実線で示すように液体45の中に入っている。その状態の時は、抵抗体42は液体45からの抵抗を受け、前述の実施の形態と同様の原理で、外槽33に減衰力を与える。それによって、外槽33の共振時の激しい振動は抑えられる。
そして、制御回路50によって検出された洗濯兼脱水槽34の脱水回転数が、外槽33の共振周波数を過ぎると、モータ48が制御回路50から指令を受けて駆動するようにし、リンクB46bを回転させる。それによって、リンクB46bは、図7の点線で示すように90°折れ曲がった状態となり、液体45から出た状態となる。その状態では、抵抗体42が振動しても、液体45を揺動させることはなく、液体45の揺動が容器43に伝わり、さらに、洗濯機外枠30に伝わることもない。その後、制御回路50の時間検出部により、脱水終了時刻が検知されると再びモータが駆動し、リンクB46bを回転させ、図7の実線で示している元の状態に戻す。
以上のように、本実施の形態では、減衰器41の抵抗体42が、液体45から受ける抵抗力を脱水起動時と脱水定常時で変化させる調整手段を設けることによって、脱水定常時の外槽33の洗濯機外枠30への振動伝達を増加させることなく、脱水起動時の外槽33の共振による外槽33の激しい振動を抑えることができる。
(実施の形態5)
本発明の第5の実施の形態における洗濯機の構成図を図10に示す。図10に示すように、減衰器41の容器43内部の液体45を移送させるための移送手段51、移送させた液体45を溜めておくタンク52、移送手段51によって、液体45が、容器43からタンク52に移る時に通る流路A53、液体45がタンク52から容器43に戻る時に通る流路B54が設けられている。
流路B54には弁55が取り付けられており、さらに弁55は制御装置39とつながれている。そうすることで、弁55は、制御装置39の指令を受けて開閉が行われる。移送手段51には電動ポンプを用いる。タンク52は、洗濯機外枠30に取り付け、さらに容器43より高い位置になるように設置する。そうすることで、タンク52に溜まった液体45は、弁55を開くことによって、容器43に移動する。
また、実施の形態4と同様に、洗濯兼脱水槽34の回転速度を検知するための速度検知手段を設ける。速度検知手段は、ホールセンサ49、制御回路50で構成されており、制御回路50は、移送手段51と接続されている。また、制御回路50は実施の形態4と同様に、時間検出部を備え、電動ポンプ駆動時の時間を検出できるようにする。
次に、本実施の形態の動作について説明する。脱水起動後、洗濯兼脱水槽34の回転速度が外槽33の共振点に達すると、外槽33は激しく振動する。この時、前記の実施の形態で示したように、抵抗体42も同時に振動し、容器43内部の液体45から抵抗を受けることによって、外槽33に減衰力が与えられ、外槽33の激しい振動は小さく抑えられる。
そして、洗濯兼脱水槽34の回転速度が、外槽33の共振点を通過した後、制御回路50からの指令を受けて、電動ポンプ51が駆動し、容器43内部の液体45をタンク52に移動させる。液体45の移送が終了し、容器43内部の液体45がなくなると、抵抗体42は抵抗を受けなくなり、抵抗体42が振動しても、その振動が容器43に伝わり、さらに、洗濯機外枠30に伝わることもなくなる。
また、電動ポンプ51は、制御回路50の時間検出部により検知された電動ポンプ駆動時間が、液体45の移送が終了する時間になると停止するようにしておく。その後、脱水が終了すると、制御装置39からの指令を受けて、弁55が開き、タンク52に溜まっていた液体45は、容器43に戻り、減衰器41は元の状態となる。
以上のように、本実施の形態においては、抵抗体42が、液体45から受ける抵抗力を変化させる調整手段として、容器43に内蔵された液体45の量を調整することを利用した。その結果、脱水定常時の外槽33の洗濯機外枠30への振動伝達を増加させることなく、脱水起動時の外槽33の共振による外槽33の激しい振動を抑えることができる。
(実施の形態6)
本発明の第6の実施の形態における洗濯機の構成図を図11に示す。通常、洗濯終了後、外槽33にたまっている水は、排水手段38を介して外部に排水されるが、本実施の形態においては、図11に示すように、排水手段38を減衰器41の容器43に連結し、外槽33から排水される水が、容器43に入るようにして、抵抗体42に抵抗を与える液体45として利用する。そして、脱水終了後は、容器43に設けた排水路56から水を排水する。排水路56には弁57を設け、制御装置39の指令に従って、弁57の開閉を逐次制御する。
以上のように、外槽33から排水される水を液体45として利用する事によって、液体45を新たに用意する必要がなく、コストを抑えることができる。
(実施の形態7)
本発明の第7の実施の形態における洗濯機の構成図を図12に示す。本実施の形態では、実施の形態6の洗濯機において、洗濯兼脱水槽34の回転速度を検知する速度検知手段を設ける。速度検知手段は、実施の形態4と同様の構成であり、ホールセンサ49、制御回路50で構成されている。本実施の形態においては、弁57は制御装置39からの指令は受けず、制御回路50によって、弁57の開閉を制御する。また、制御回路50は、時間検出部を備え、弁が開閉している時間を検出できるようにする。
次に、本実施の形態の動作について説明する。すすぎ終了後、制御装置39の指令に従って、排水手段38が作動し、外槽33にたまっていた水は、容器43に流入する。そして、脱水起動後、洗濯兼脱水槽34の回転速度が上昇し、外槽33の共振点に達すると、外槽33は激しく振動する。この時、前記の実施の形態と同様に、外槽33に連結された抵抗体42も同時に振動し、容器43内部の液体45から抵抗を受けることによって、外槽33に減衰力が与えられ、外槽33の激しい振動は小さく抑えられる。
そして、洗濯兼脱水槽34の回転速度が、外槽33の共振点を通過した後、制御回路50からの指令を受けて、弁57が開き、排水路56から液体45が排水される。その後、液体45が全て排水されると、制御回路50からの指令を受けて弁57は再び閉じる。容器43内部の液体45がなくなると、抵抗体42は抵抗を受けなくなり、抵抗体42が振動しても、その振動が容器43に伝わり、さらに、洗濯機外枠30に伝わることもなくなる。
以上のように、本実施の形態においては、外槽33から排水される水を液体45として利用し、さらに、速度検知手段を利用することによって、減衰器41の抵抗体42が、液体45から受ける抵抗力を、脱水起動時と脱水定常時で変化させることによって、脱水定常時の外槽33の洗濯機外枠30への振動伝達を増加させることなく、脱水起動時の外槽33の共振による外槽33の激しい振動を抑えることができる。また、脱水定常状態の時に、抵抗体42が液体45内を振動し、液体45をかき混ぜる時の騒音や、液体45が振動した時の騒音が発生しない。
(実施の形態8)
本発明の第8の実施の形態における減衰器41の構成を図13に示す。本実施の形態において、減衰器41の抵抗体42として繊維体を利用する。繊維体には布を用いればよい。取り付け方法として、例えば、糸状のもので、繊維体を連結体46に縛り付けるとよい。減衰器41は、前記実施の形態と同様に外槽下部33aに取り付ける。
次に、本実施の形態の動作について説明する。脱水起動後、洗濯兼脱水槽34の回転速度が、外槽33の共振点に達すると、外槽33は激しく振動する。そして、抵抗体42として取り付けた繊維体も、容器43内部の液体45の中で振動する。この時、繊維体は、液体45の中で、外槽33の水平および上下方向の振動に対して、不規則に形態を変えて振動し、水平方向と上下方向のどちらの方向にも抵抗を受ける。その抵抗力が外槽33にも伝わり、減衰力となって作用する。それにより、外槽33の水平方向と上下方向の振動が小さく抑えられる。
以上のように、本実施の形態においては、抵抗体42として繊維体を用い、繊維体が液体内を移動する時に、不規則に形態を変えられることを利用することによって、外槽33が共振時に激しく振動したときの、水平方向と上下方向の両方向の振動を低減させることができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、外槽に取り付ける錘に重量物を使用しないので、支持系等の耐久性を維持し、静かに防振性能を向上することができ、洗濯機等の用途に有用である。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 同洗濯機の減衰器の構成図 本発明の実施の形態2における洗濯機の要部断面図 同洗濯機の抵抗体の斜視図 本発明の実施の形態3における洗濯機の要部断面図 同洗濯機の抵抗体の他の例の斜視図 本発明の実施の形態4における洗濯機の減衰器の構成図 同洗濯機の要部断面図 同洗濯機の連結体の構成図 本発明の実施の形態5における洗濯機の要部断面図 本発明の実施の形態6における洗濯機の要部断面図 本発明の実施の形態7における洗濯機の要部断面図 本発明の実施の形態8における洗濯機の減衰器の構成図 従来の洗濯機の断面図
符号の説明
30 洗濯機外枠
33 外槽
33a 外槽下部
34 洗濯兼脱水槽
35 駆動手段
41 減衰器
42 抵抗体
43 容器
44 固定部
45 液体
46 連結体

Claims (8)

  1. 洗濯機外枠に弾性支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記外槽に設けた減衰器とを備え、前記減衰器は、前記洗濯機外枠に取り付けた液体内蔵の容器と、前記容器内に収容した抵抗体と、前記抵抗体と前記外槽を連結する連結体とを有した洗濯機。
  2. 抵抗体は、外槽の水平方向の振動に対して、容器内の液体の抵抗を受けるようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 抵抗体は、外槽の上下方向の振動に対して、容器内の液体の抵抗を受けるようにした請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 減衰器は、抵抗体が受ける抵抗力を変化させる調整手段を備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 調整手段は、容器に内蔵した液体の量を可変とする構成とした請求項4記載の洗濯機。
  6. 容器内の液体は、外槽から排水される水を供給するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 洗濯兼脱水槽の回転速度を検知する速度検知手段を設けるとともに、容器に排水機構を設け、前記洗濯兼脱水槽が所定の回転速度になると、前記容器内の液体を排水するようにした請求項6記載の洗濯機。
  8. 抵抗体を繊維体で構成した請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯機。
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