JP2007124192A - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】FAX送信の相手となる通信端末装置において装置識別情報が未登録の場合、当該通信端末装置のユーザに、装置識別情報が未登録であることを報知するとともにその登録を促すことができるファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】FAX送信において、CSI信号が受信できない、もしくは受信したCSI信号がブランクである場合に、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともに、登録を喚起するためのメッセージが記載された報知用ページPiをFAX送信する。
【選択図】図2
【解決手段】FAX送信において、CSI信号が受信できない、もしくは受信したCSI信号がブランクである場合に、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともに、登録を喚起するためのメッセージが記載された報知用ページPiをFAX送信する。
【選択図】図2
Description
この発明は、CSI信号(被呼端末識別信号)等を利用して通信相手装置の装置識別情報を受信する機能を有するファクシミリ装置に関する。
なお、一般的なファクシミリ装置は、CSI信号やTSI信号(送信端末識別信号)等を利用して自装置に関する情報を通信相手先に送信する機能を備えているが、この機能によって自装置に関する情報を通信相手先に送信するためには、CSI信号やTSI信号として使用される自装置に関する情報(以下において「装置識別情報」という)を予め登録しておく必要がある。
従来より、上記の機能を誤送信の防止に利用するファクシミリ装置がある。例えば、ファクシミリ送信において、発呼先である通信相手装置の端末識別情報を受信して表示し、ユーザが当該表示によって発呼先を確認した上で画像データの送信開始許可を与えるという態様によって、画像データの誤送信を未然に防止する技術がある(特許文献1参照)。
また、ファクシミリ受信において、通信相手装置の電話番号が受信できない場合には、着信を拒否するとともに、着信拒否した旨の音声メッセージを送出する技術もある(特許文献2参照)。
ところで、従来においては、CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報が未登録であってもファクシミリ通信に特に支障は生じなかった。このため、自装置識別情報が未登録であるとの事実を検知しないまま、装置の使用を続けるユーザが多かった。
一方、自装置識別情報が未登録である端末装置に対してファクシミリ通信を行う側のユーザからしてみれば、通信相手の端末装置において自装置識別情報が未登録であるために、発呼先が正しい通信相手かの確認を行うことができず、不便であった。また、正しい宛先であるにも拘わらず、自装置の備える誤送信防止機能が働いてファクシミリ送信が行えないといった事態も生じていた。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、通信相手装置に、CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報が未登録であることを報知するとともに、その登録を促すことのできるファクシミリ装置を提供することを目的とする。なお、ファクシミリ通信の相手に自装置識別情報の登録を行わせることによって、以後においては、当該相手とのファクシミリ通信の際に、相手の装置識別情報を受信することが可能となる。すなわち、受信した装置識別情報によって通信相手を確認した上で、確実なファクシミリ通信を行うことが可能となる。
請求項1の発明は、ファクシミリ装置において、ファクシミリ送信の際に通信相手装置からの装置識別情報を受信する識別情報受信手段と、前記通信相手装置からの装置識別情報を受信できない場合に、当該通信相手装置に対して、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するメッセージを送信する登録喚起手段と、を備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載のファクシミリ装置において、前記識別情報受信手段が、所定の通信プロセスにおける所定の制御信号を受信できない場合に、装置識別情報が受信できないと判断する。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のファクシミリ装置において、前記識別情報受信手段が、所定の通信プロセスにおいて受信した所定の制御信号がブランクである場合に、装置識別情報が受信できないと判断する。
請求項4の発明は、請求項2または3に記載のファクシミリ装置において、前記所定の制御信号が被呼端末識別信号である。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記登録喚起手段が、所定の画像メッセージを記載した報知用ページをファクシミリ送信することによって、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するメッセージを送信する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のファクシミリ装置において、前記登録喚起手段が、前記通信相手装置からの装置識別情報を受信できない場合に、当該通信相手に対する原稿のファクシミリ送信が完了して回線が切断された後に、再度当該通信相手に発呼して前記報知用ページをファクシミリ送信する。
請求項7の発明は、請求項5に記載のファクシミリ装置において、前記登録喚起手段が、前記通信相手装置からの装置識別情報を受信できない場合に、当該通信相手に送信する原稿の画像データと前記報知用ページの画像データとを含む送信画像データを、当該通信相手にファクシミリ送信する。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれかに記載のファクシミリ装置において、ファクシミリ送信の際に前記通信相手装置から受信した装置識別情報を表示する識別情報表示手段、を備える。
請求項1〜4に記載の発明によれば、通信相手装置からの装置識別情報を受信できない場合に、当該通信相手装置に対して装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するメッセージを送信するので、通信相手装置のユーザに自装置識別情報が未登録であることを知得させるとともに、その登録を促すことができる。通信相手装置のユーザが当該喚起に応じて装置識別情報の登録を行った場合、以後においては、当該相手とのファクシミリ通信の際に、相手の装置識別情報を受信することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、所定の画像メッセージを記載した報知用ページをファクシミリ送信することによって、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するメッセージを送信するので、通信相手装置のユーザに対する未登録の報知および登録の喚起を確実に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、通信相手に対する原稿のファクシミリ送信が完了して回線が切断された後に、再度当該通信相手に発呼して報知用ページをファクシミリ送信するので、ファクシミリを受信した通信相手の側において、報知用ページが受信原稿と混在しない。つまり、報知用ページが受信原稿と混同される蓋然性が低くなるので、通信相手装置のユーザが、報知用ページを容易かつ確実に認識することができる。すなわち、通信相手装置のユーザに対する未登録の報知および登録の喚起をより確実に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、通信相手に送信する原稿の画像データと報知用ページの画像データとを含む送信画像データを当該通信相手にファクシミリ送信するので、原稿のファクシミリ送信処理に付随させて報知用データを送信することができる。従って、通信相手装置のユーザに対する未登録の報知および登録の喚起を効率的に行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、ファクシミリ送信の際に通信相手装置から受信した装置識別情報を表示するので、ユーザはファクシミリ送信の際に画像データの送信される宛先を確認することができる。
〈1.デジタル複合機〉
図1は、この発明の第1の実施の形態のファクシミリ装置に相当する機能が組み込まれたデジタル複合機1の構成を示すブロック図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態のファクシミリ装置に相当する機能が組み込まれたデジタル複合機1の構成を示すブロック図である。
図1を参照する。このデジタル複合機1は、FAX機能、コピー機能、スキャン機能、プリント機能などの複数の機能を有する複合機(MFP装置)として構成されている。
このデジタル複合機1は、制御部11と、RAM12と、ROM13と、操作部14と、表示部15と、画像処理部16と、画像読取部17と、画像記録部18と、画像メモリ19と大容量蓄積部20と、装置識別情報受信部21と、装置識別情報登録喚起部22と、通信関係の機能部23〜26とを、バスライン27を介して電気的に接続した構成となっている。
制御部11は、CPUで構成されている。制御部11は、ROM13に記憶されたプログラムに基づいて上記のハードウエア各部を制御し、デジタル複合機1の機能を実現する。
RAM12は、読み出しと書き込みとが可能な記憶装置であり、画像データ、FAX番号、メールアドレスなどの一時的に蓄積される諸データや、制御部11による演算処理の際に発生するデータなどを一時的に記憶する。RAM12はSRAMやフラッシュメモリなどで構成される。
ROM13は、デジタル複合機1の制御に必要なプログラムやデータを予め格納した読み出し専用の記憶装置である。
操作部14は、文字キー、テンキー、ファンクションキーなどの各種キーによって構成され、コマンドやテキストデータの入力といったユーザ操作を受け付ける。操作部14が受けたユーザ操作は信号として制御部11に入力される。制御部11はユーザ操作に基づいて各部の動作を制御する。
表示部15は、デジタル複合機1の動作状態や、画像データなどを表示する表示装置である。特に、FAX送信の際に、通信相手装置から受信した装置識別情報を表示する。表示部15は、液晶ディスプレイなどの表示装置により構成される。なお、操作部14に設けられた各種のキーは、この表示部15のディスプレイ画面上に設けたタッチパネルによって実現されてもよい。
画像処理部16は、受信された画像データや、画像読取部17から取得した画像データにA/D変換、表色系の変換、色調整、画像の合成などの種々の処理を行う処理部である。
画像読取部17は、原稿上の画像をCCDラインセンサなどの読取素子によって読み取るスキャナである。画像読取部17は、ガラス台上に載置された原稿の表面を読取素子が走査して画像を読み取るタイプのスキャナであってもよく、原稿の載置台(図示省略)に載置された原稿を、ADF(Auto Document Feeder)によって搬送し、搬送される原稿の表面を静止した読取素子によって走査して画像を読み取るタイプのスキャナであってもよい。
画像記録部18は、画像メモリ19に格納された画像データなどを記録紙上へ記録するプリンタである。画像記録部18には、例えば、電子写真方式のプリンタを採用することができる。
画像メモリ19は、LANI/F25やNCU26を通じて外部装置4,5,6から受信した画像データ、画像読取部17において取得された画像データ、画像処理部16において処理された画像データなどを、一時的に記憶するための記憶装置である。画像メモリ19は、読み出しと書き込みとが可能なDRAM等のメモリにより構成される。
大容量蓄積部20は、ハードディスクなどにより構成される。大容量蓄積部20は、画像読取部17により処理された画像データを蓄積することができる。
装置識別情報受信部21は、通信相手装置より受信したCSI信号やTSI信号に格納された通信相手の装置識別情報を受信するとともに、受信した情報をデジタル複合機1のユーザに知得させるための各種の処理(例えば、受信した情報を表示部15に表示するための各種の処理)を行うための処理部である。
装置識別情報登録喚起部22は、信相手装置からの装置識別情報が受信されなかった場合に、当該通信相手装置のユーザに、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を促すための各種の処理を行うための処理部である。自装置識別情報登録喚起部22は、報知用ページメモリ221を備えている。報知用ページメモリ221は、報知用ページPi(図2参照)の画像データを格納した記憶装置である。「報知用ページPi」とは、所定のメッセージ(すなわち、通信相手装置のユーザに、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともに自装置識別情報の登録を促すためのメッセージ)を記載した画像であり、その構成例が図2に示されている。
さらにこのデジタル複合機1には、通信関係の機能部として、画像データ等を複数のプロトコルに対応して符号化/復号化するコーデック(CODEC)23と、送受信データの変調および復調を行うモデム24と、LAN(ローカルエリアネットワーク)100とのインターフェイスに相当するLANI/F25と、電話回線の開閉制御を行うNCU26とが、バスライン27を介して電気的に接続した構成となっている。
次に、このデジタル複合機1の通信環境について説明する。デジタル複合機1は、LAN100と接続されている。LAN100にはメールサーバ3や外部端末4などが接続されている。また、LAN100は、ルータ2などを介してインターネット200に接続されている。このような構成によって、デジタル複合機1は、LAN100を介して接続された外部端末4や、インターネット200を介して接続された外部端末5と電子メール通信などを行うことができる。さらに、デジタル複合機1は、アナログ回線用のデータ通信ネットワークであるPSTN(公衆交換電話網)300と接続されている。これによって、デジタル複合機1はPSTN300を介して接続された外部端末6との通信を行うことができる。外部端末4,5,6は、モデム接続されたパソコン、デジタル複合機1と同様の装置、固定電話、携帯電話、FAX専用機、等である。
〈2.処理動作〉
図3は、第1の実施の形態に係るデジタル複合機1において、通常のFAX送信(すなわち、原稿画像のFAX送信)を行う際の処理動作を示すフローチャートである。また、図4は、第1の実施の形態に係るデジタル複合機1において、報知用ページPiのFAX送信を行う際の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第1の実施の形態においては、FAX送信において通信相手装置より装置識別情報が受信されない場合には、当該FAX送信処理が完了した後に、改めて報知用ページPiのFAX送信処理が行われる。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
図3は、第1の実施の形態に係るデジタル複合機1において、通常のFAX送信(すなわち、原稿画像のFAX送信)を行う際の処理動作を示すフローチャートである。また、図4は、第1の実施の形態に係るデジタル複合機1において、報知用ページPiのFAX送信を行う際の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第1の実施の形態においては、FAX送信において通信相手装置より装置識別情報が受信されない場合には、当該FAX送信処理が完了した後に、改めて報知用ページPiのFAX送信処理が行われる。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
〈2−1.原稿画像のFAX送信処理〉
はじめに、図3を参照して、原稿画像のFAX送信を行う際の処理動作について説明する。
はじめに、図3を参照して、原稿画像のFAX送信を行う際の処理動作について説明する。
ユーザによるFAX送信指示および送信宛先番号の入力が行われるとFAX送信処理が開始される。まず、入力された送信宛先のFAX番号が読み込まれる(ステップS1)。なお、FAX番号の入力は操作部14のテンキーから直接に行われてもよいし、短縮番号等の指定によって行われてもよい。後者の場合、入力された短縮番号に応じて、RAM12に記憶されたFAX番号が送信宛先として読み込まれる。また、FAX送信指示は、例えば、操作部14に設けられた送信キー(図示省略)の操作によってなされる。また、画像読取部17の原稿載置部(図示省略)に原稿が載置されたことをもってFAX送信指示がなされたとしてもよい。後者の場合、原稿載置部に設けられた光学センサなどによって読み取るべき原稿が検知された場合、当該原稿の画像データのFAX送信指示がなされたと判断される。
続いて、ステップS1で読み込んだ宛先に発呼して所定の通信プロセスによるFAX送信処理を開始する(ステップS2)。なお、以下における一連の通信処理は、所定の通信プロトコル(例えばG3プロトコル)を用いて行われるが、図3には、特に、自装置識別情報の受信および通信相手装置に対する装置識別情報の登録喚起に関連する制御信号のみを示し、その他の制御信号については説明を省略している。
続いて、装置識別情報受信部21において、CSI信号を受信したか否かが判断される(ステップS3)。
〈a.装置識別情報を受信した場合〉
ステップS3でCSI信号を受信したと判断された場合、さらに、当該受信したCSI信号に通信相手装置の装置識別情報が格納されているか否かが判断される(ステップS4)。
ステップS3でCSI信号を受信したと判断された場合、さらに、当該受信したCSI信号に通信相手装置の装置識別情報が格納されているか否かが判断される(ステップS4)。
ステップS4で、装置識別情報が格納されていると判断された場合、装置識別情報受信部21は当該受信した装置識別情報を表示部15に表示する(ステップS5)。FAXの送信者であるデジタル複合機1のユーザは、表示部15に表示された通信相手装置の装置識別情報(例えば、通信相手装置のFAX番号)から通信相手を確認することができる。表示部15に受信した装置識別情報が一定時間表示されると、ステップS7の処理に移行する。
なお、表示された装置識別情報を確認したユーザが、当該通信相手が所望の相手先ではないと判断した場合に備えて、一定時間は画像データの送信中止指示を受け付ける構成としてもよい。この場合、ユーザが操作部14より画像データの送信中止指示を行った場合には、画像データの送信を実行せずに終了する。すなわち、ステップS7の処理をスキップしてステップS8に移行する。また、一定時間の内に送信中止指示が行われなかった場合には、画像データの送信処理、すなわちステップS7に移行する。
また逆に、一定時間は画像データの送信実行指示を受け付ける構成としてもよい。この場合、表示された装置識別情報を確認したユーザが、一定時間の内に操作部14より画像データの送信実行指示を行わなかった場合には、画像データの送信を実行せずに終了する。すなわち、ステップS7の処理をスキップしてステップS8に移行する。また、一定時間の内に送信実行指示が行われた場合には、画像データの送信処理、すなわちステップS7に移行する。
ステップS7においては、画像読取部17において原稿載置部(図示省略)に載置された原稿が読み取られるとともに、ステップS1で読み込まれた送信宛先に当該読み取られた原稿の画像データが送信される。
ステップS7の画像データの送信が完了すると、回線を切断して(ステップS8)、原稿画像のFAX送信処理を終了する。
〈b.装置識別情報を受信しない場合〉
一方、ステップS3でCSI信号を受信しないと判断された場合、報知用ページPiの送信指示信号を装置識別情報登録喚起部22に送信して(ステップS6)、ステップS7の処理に進む。なお、ここで、報知用ページPiの送信指示信号と併せて、装置識別情報が受信されなかった通信相手装置の宛先(すなわちステップS1で読み込まれた宛先)を装置識別情報登録喚起部22に送信しておく。
一方、ステップS3でCSI信号を受信しないと判断された場合、報知用ページPiの送信指示信号を装置識別情報登録喚起部22に送信して(ステップS6)、ステップS7の処理に進む。なお、ここで、報知用ページPiの送信指示信号と併せて、装置識別情報が受信されなかった通信相手装置の宛先(すなわちステップS1で読み込まれた宛先)を装置識別情報登録喚起部22に送信しておく。
また、ステップS3でCSI信号を受信したと判断された場合であって、ステップS4で当該受信したCSI信号に装置識別情報が格納されていないと判断された場合(すなわち、CSI信号がブランクである場合)も同様に、報知用ページPiの送信指示信号および装置識別情報が受信されなかった通信相手装置の宛先を装置識別情報登録喚起部22に送信して(ステップS6)、ステップS7の処理に進む。
なお、報知用ページPiの送信指示信号を受信した装置識別情報登録喚起部22の処理動作については以下に説明する。
〈2−2.報知用ページPiのFAX送信処理〉
次に、図4を参照して、報知用ページPiのFAX送信を行う際の処理動作について説明する。すなわち、上述の原稿画像のFAX送信処理において、装置識別情報登録喚起部22に報知用ページPiの送信指示信号が送信された場合(図3のステップS6)に実行される一連の処理動作について説明する。
次に、図4を参照して、報知用ページPiのFAX送信を行う際の処理動作について説明する。すなわち、上述の原稿画像のFAX送信処理において、装置識別情報登録喚起部22に報知用ページPiの送信指示信号が送信された場合(図3のステップS6)に実行される一連の処理動作について説明する。
装置識別情報登録喚起部22において、報知用ページPiの送信指示が受信されたと判断されると(ステップS21)、所定の通信相手装置のユーザに対する未登録の報知および登録の喚起を行うための処理が開始される。より具体的には報知用ページPiのFAX送信処理が開始される。なお、以下の処理は上述の原稿画像のFAX送信処理が終了した後、すなわち、図3のステップS8において回線が切断された後に開始される。
まず、報知用ページPiの送信宛先のFAX番号が読み込まれる(ステップS22)。具体的には、報知用ページPiの送信指示信号と併せて受信した宛先(すなわち、装置識別情報が受信されなかった通信相手装置の宛先(図3のステップS6参照))を、報知用ページPiの送信宛先として読み込む。
続いて、ステップS22で読み込んだ宛先に発呼して所定の通信プロセスによるFAX送信処理を開始する(ステップS23)。
続いて、報知用ページPiの画像データが当該宛先に送信される(ステップS24)。より具体的には、報知用ページメモリ221に格納された報知用ページPiの画像データが読み出され、ステップS22で読み込まれた送信宛先に送信される(ステップS24)。
図2には、報知用ページPiの一例が示されている。図2に示されるように、報知用ページPiには、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに、装置識別情報の登録を喚起するためのメッセージ(例えば、「自装置識別情報が未登録です、登録をおすすめします。」「電話番号を登録してください。」等といったメッセージ)が記載されている。なお、自装置識別情報の登録方法をより具体的に説明する記載をさらに加えてもよい。
ステップS24の報知用ページPiの画像データの送信が完了すると、回線を切断して(ステップS25)、報知用ページPiのFAX送信処理を終了する。
このような構成によると、装置識別情報が受信できなかった相手先に対して、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するためのメッセージが記載された報知用ページPiをFAX送信するので、当該通信相手装置のユーザに自装置識別情報が未登録であることを報知するとともに、その登録を促すことができる。また、当該ユーザが当該報知に応じて自装置の自装置識別情報の登録を行った場合、以後においては、当該相手とのファクシミリ通信の際に、相手の装置識別情報を受信することが可能となる。すなわち、通信相手を、受信した装置識別情報によって確認した上で、確実なファクシミリ通信を行うことが可能となる。
また、このような構成によると、装置識別情報の通知設定を促すための報知を、所定メッセージを記載した報知用ページPiを原稿の送信に引き続いてFAX送信するので、報知用ページPiを通信相手装置のユーザに確実かつ迅速に受け取らせることができる。つまり、通信相手装置のユーザに自装置識別情報が未登録であることを確実かつ迅速に報知することができる。
また、このような構成によると、装置識別情報が受信できなかった相手先に対する原稿画像のFAX送信が完了して当該通信相手との通信が切断された後に(すなわち図3のステップS8の後に)、再度当該通信相手に発呼して報知用ページPiの画像データをFAX送信するので、FAXを受信した側において、報知用ページPiが通常の受信原稿と混在する蓋然性が低くなる。従って、報知用ページPiを受信した側のユーザは、当該FAX送信された画像が、通常の受信原稿ではなく、報知用ページPiであることを容易かつ確実に認識することができる。つまり、このような構成によって、通信相手のユーザに自装置識別情報が未登録であることを確実に報知することができる。
〈2−3.変形例〉
本実施の形態においては、報知用ページPiの送信実行指示が行われた場合には(図3のステップS6)、必ず報知用ページPiの送信を実行する構成としているが、報知用ページPiを一度でもFAX送信した宛先に対しては、報知用ページPiの送信処理は実行しない構成としてもよい。
本実施の形態においては、報知用ページPiの送信実行指示が行われた場合には(図3のステップS6)、必ず報知用ページPiの送信を実行する構成としているが、報知用ページPiを一度でもFAX送信した宛先に対しては、報知用ページPiの送信処理は実行しない構成としてもよい。
この場合、報知用ページPiの送信を実行した宛先を、送信済みリストとして記憶するメモリをさらに設け、報知用ページPiの送信を実行した際に、送信した宛先を送信済みリストに記憶する。一方で、ステップS21の報知用ページPiの送信実行指示が行われた際に、その送信実行指示と併せて送信された宛先(すなわち、報知用ページPiの送信宛先)に対して既に報知用ページPiを送信しているか否かを送信済みリストを参照して判断する。当該送信実行指示と併せて送信された宛先が、既に報知用ページPiを送信した宛先であると判断された場合(すなわち、送信済みリストに当該宛先と同一のものがあると判断された場合)には、報知用ページPiの送信処理は行わずそのまま処理を終了する。報知用ページPiを未だ送信していない宛先であると判断された場合には、報知用ページPiの送信処理を実行する。
このような構成によると、同一の通信相手装置に対して報知用ページPiが何度も送信されることがない。つまり、特定の相手に対して通信報知用ページPiが何度も送られて、当該相手に煩わしい思いをさせることがない。
〈3.第2の実施の形態〉
〈3−1.FAX送信処理動作〉
図5は、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1においてFAX送信を行う際の処理動作を示すフローチャートである。ただし、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1は第1の実施の形態と同様の構成を有している。以下に説明するように、第2の実施の形態においては、通信相手装置より装置識別情報が受信されない場合には、原稿のFAX送信処理に付随して、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起する。すなわち、装置識別情報が受信できなかった通信相手に対しては、原稿に報知用ページPiを付加してFAX送信する。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。ただし以下においては、第1の実施の形態における処理動作と相違する点について説明し、共通する点については説明を省略している。
〈3−1.FAX送信処理動作〉
図5は、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1においてFAX送信を行う際の処理動作を示すフローチャートである。ただし、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1は第1の実施の形態と同様の構成を有している。以下に説明するように、第2の実施の形態においては、通信相手装置より装置識別情報が受信されない場合には、原稿のFAX送信処理に付随して、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起する。すなわち、装置識別情報が受信できなかった通信相手に対しては、原稿に報知用ページPiを付加してFAX送信する。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。ただし以下においては、第1の実施の形態における処理動作と相違する点について説明し、共通する点については説明を省略している。
ユーザによるFAX送信指示および送信宛先番号の入力が行われるとFAX送信処理が開始される。まず、入力された送信宛先のFAX番号が読み込まれる(ステップS31)。
続いて、ステップS31で読み込んだ宛先に発呼して所定の通信プロセスによるFAX送信処理を開始する(ステップS32)。なお、以下における一連の通信処理は、所定の通信プロトコル(例えばG3プロトコル)を用いて行われるが、図5には、特に、自装置識別情報の受信および通信相手装置に対する装置識別情報の登録喚起に関連する制御信号のみを示し、その他の制御信号については説明を省略している。
続いて、装置識別情報受信部21において、CSI信号を受信したか否かが判断される(ステップS33)。
〈a.装置識別情報を受信した場合〉
装置識別情報を受信した場合(すなわち、ステップS33でCSI信号を受信したと判断され、さらにステップS34で装置識別情報が格納されていると判断された場合)の処理動作(ステップS35〜ステップS38)は、第1の実施の形態において説明した、装置識別情報が受信された場合の処理動作と同様である(図3のステップS5〜ステップS8参照)。
装置識別情報を受信した場合(すなわち、ステップS33でCSI信号を受信したと判断され、さらにステップS34で装置識別情報が格納されていると判断された場合)の処理動作(ステップS35〜ステップS38)は、第1の実施の形態において説明した、装置識別情報が受信された場合の処理動作と同様である(図3のステップS5〜ステップS8参照)。
〈b.装置識別情報を受信しない場合〉
一方、ステップS33でCSI信号を受信しないと判断された場合、ステップS37の処理に進む。
一方、ステップS33でCSI信号を受信しないと判断された場合、ステップS37の処理に進む。
また、ステップS33でCSI信号を受信したと判断された場合であって、ステップS34で、装置識別情報が格納されていないと判断された場合も、ステップS37の処理に進む。
ステップS37においては、送信される画像データの最終ページとして報知用ページPi(図2参照)が付加されたデータが、送信画像データとしてFAX送信される。
この処理についてより具体的に説明する。まず、画像読取部17において原稿載置部(図示省略)に載置された原稿が読み取られる。さらに、予め報知用ページメモリ221に格納された報知用ページPiの画像データが読み出される。続いて、ステップS31で読み込まれた送信宛先に当該読み取られた原稿の画像データおよび報知用ページPiの画像データが順に送信される(ステップS37)。
ステップS37の画像データ(すなわち原稿画像データと報知用ページPiの画像データとを含む送信画像データ)の送信が完了すると、回線を切断して(ステップS38)、FAX送信処理を終了する。
このような構成によると、装置識別情報が受信できなかった相手先に対して、原稿画像の画像データに報知用ページPiの画像データを付加してFAX送信するので、一度のFAX送信処理で原稿と報知用データPiとを送信することができる。従って、自装置識別情報が未登録であることの報知を効率的に行うことができる。
〈3−2.変形例〉
本実施の形態においては、送信される画像データの最終ページとして、報知用ページPiが付加されてFAX送信されるが、報知用ページPiの変わりに、報知用ページとしても機能するカバーページCiを送信してもよい。すなわち、原稿の送信案内書として原稿画像データに付加されて送信される通常のカバーページに、自装置識別情報の登録喚起を行うためのメッセージを記載して送信してもよい。つまりこの場合、報知用ページPiを原稿の送信案内書であるカバーページと独立に送信するのではなく、カバーページCiを報知用ページとしても機能させることになる。
本実施の形態においては、送信される画像データの最終ページとして、報知用ページPiが付加されてFAX送信されるが、報知用ページPiの変わりに、報知用ページとしても機能するカバーページCiを送信してもよい。すなわち、原稿の送信案内書として原稿画像データに付加されて送信される通常のカバーページに、自装置識別情報の登録喚起を行うためのメッセージを記載して送信してもよい。つまりこの場合、報知用ページPiを原稿の送信案内書であるカバーページと独立に送信するのではなく、カバーページCiを報知用ページとしても機能させることになる。
図6には、報知用ページとしても機能するカバーページCiの一例が示されている。図6に示されるように、カバーページCiには、通常の送信案内に加えて、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともに、登録を喚起するためのメッセージiが記載されている。
このような態様の場合、図5のステップS37において、原稿が読み取られるとともに、予め報知用ページメモリ221に格納されたカバーページCiの画像データが読み出される。続いて、ステップS31で読み込まれた送信宛先にカバーページCiおよび読み取られた原稿の画像データが順に送信される。すなわち、送信される画像データの先頭ページとして、報知用ページとしても機能するカバーページCi(図6参照)が付加されてFAX送信される。
〈4.変形例〉
上記の各実施の形態においては、報知用ページPi、すなわち画像メッセージのFAX送信によって、装置識別情報が受信できなかった通信相手装置のユーザに対して、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともにその登録を促していたが、通信相手装置のユーザが視覚的あるいは聴覚的に知覚できる態様を用いた他の方法で行ってもよい。例えば、所定のメッセージ(例えば、「自装置識別情報が未登録です、登録をおすすめします。」等のメッセージ)を音声メッセージとして通信相手に送ることによって、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともにその登録を促してもよい。また、このようなメッセージを通信相手装置の表示部に表示させてもよい。
上記の各実施の形態においては、報知用ページPi、すなわち画像メッセージのFAX送信によって、装置識別情報が受信できなかった通信相手装置のユーザに対して、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともにその登録を促していたが、通信相手装置のユーザが視覚的あるいは聴覚的に知覚できる態様を用いた他の方法で行ってもよい。例えば、所定のメッセージ(例えば、「自装置識別情報が未登録です、登録をおすすめします。」等のメッセージ)を音声メッセージとして通信相手に送ることによって、自装置識別情報が未登録であることを報知するとともにその登録を促してもよい。また、このようなメッセージを通信相手装置の表示部に表示させてもよい。
また、上記の各実施の形態においては、FAX送信において、通信相手装置の装置識別情報が受信できなかった場合には、自動に、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するための処理(すなわち報知用ページPiの送信)を行う構成としているが、装置識別情報の登録を喚起するための処理を行うか否かをユーザに問い合わせ、いずれかをユーザが判断して選択入力する構成を設けてもよい。
このような構成についてより具体的に説明する。通信相手装置の装置識別情報を受信しない場合、その旨をユーザに示すための所定のメッセージ(例えば「FAX送信先の装置識別情報が受信できませんでした」とのメッセージ)を表示部15に表示する。さらに、当該通信相手に対して報知用ページPiの送信処理を実行するか否かの判断を促すメッセージ(例えば「報知用ページを送信しますか?」とのメッセージ)を表示部15に表示する。当該メッセージに応じてユーザが操作部14より報知用ページPiの送信実行指示を行った場合に限り報知用ページPiの送信処理を行い、当該指示が行われなかった場合には報知用ページPiの送信を行わない。
このような構成によると、ユーザが所望する場合にのみ報知用ページPiの送信を行うこととなり報知用ページPiを無駄に送信することがない。
1 デジタル複合機
21 装置識別情報受信部
22 装置識別情報登録喚起部
221 報知用ページメモリ
Pi 報知用ページ
Ci カバーページ
21 装置識別情報受信部
22 装置識別情報登録喚起部
221 報知用ページメモリ
Pi 報知用ページ
Ci カバーページ
Claims (8)
- ファクシミリ装置において、
ファクシミリ送信の際に通信相手装置からの装置識別情報を受信する識別情報受信手段と、
前記通信相手装置からの装置識別情報を受信できない場合に、当該通信相手装置に対して、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するメッセージを送信する登録喚起手段と、
を備えることを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1に記載のファクシミリ装置において、
前記識別情報受信手段が、所定の通信プロセスにおける所定の制御信号を受信できない場合に、装置識別情報が受信できないと判断することを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1または2に記載のファクシミリ装置において、
前記識別情報受信手段が、所定の通信プロセスにおいて受信した所定の制御信号がブランクである場合に、装置識別情報が受信できないと判断することを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項2または3に記載のファクシミリ装置において、
前記所定の制御信号が被呼端末識別信号であることを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載のファクシミリ装置において、
前記登録喚起手段が、
所定の画像メッセージを記載した報知用ページをファクシミリ送信することによって、装置識別情報が未登録の旨を報知するとともに装置識別情報の登録を喚起するメッセージを送信することを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項5に記載のファクシミリ装置において、
前記登録喚起手段が、
前記通信相手装置からの装置識別情報を受信できない場合に、当該通信相手に対する原稿のファクシミリ送信が完了して回線が切断された後に、再度当該通信相手に発呼して前記報知用ページをファクシミリ送信することを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項5に記載のファクシミリ装置において、
前記登録喚起手段が、
前記通信相手装置からの装置識別情報を受信できない場合に、当該通信相手に送信する原稿の画像データと前記報知用ページの画像データとを含む送信画像データを、当該通信相手にファクシミリ送信することを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1から7のいずれかに記載のファクシミリ装置において、
ファクシミリ送信の際に前記通信相手装置から受信した装置識別情報を表示する識別情報表示手段、
を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005312408A JP2007124192A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | ファクシミリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005312408A JP2007124192A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | ファクシミリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007124192A true JP2007124192A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38147561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005312408A Pending JP2007124192A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | ファクシミリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007124192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017063318A (ja) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置、通信方法 |
-
2005
- 2005-10-27 JP JP2005312408A patent/JP2007124192A/ja active Pending
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