JP2007110474A - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信相手の識別情報を利用した誤送信防止機能や受信拒否機能を有する装置に対しても正常なファクシミリ通信を行うことができるファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報が未登録の場合にはファクシミリ送信を禁止する。すなわち、ユーザによるFAX送信指示が行われた際に、自装置識別情報が未登録であると判断されると、FAX送信を行わず、自装置識別情報の登録を促す所定のエラーメッセージの表示を行う。
【選択図】図2
【解決手段】CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報が未登録の場合にはファクシミリ送信を禁止する。すなわち、ユーザによるFAX送信指示が行われた際に、自装置識別情報が未登録であると判断されると、FAX送信を行わず、自装置識別情報の登録を促す所定のエラーメッセージの表示を行う。
【選択図】図2
Description
この発明は、CSI信号(被呼端末識別信号)やTSI信号(送信端末識別信号)等を利用して自装置に関する情報を通信相手先に送信する機能を有するファクシミリ装置に関する。
従来より、ファクシミリ通信において、通信相手先に自装置に関する情報を送信するための各種の技術がある。例えば、ファクシミリ送信する原稿画像データに発信元の情報を付加して送信する技術がある(特許文献1参照)。また、自装置に関する情報を、CSI信号やTSI信号として通信相手に送信する技術も一般的である。
一方で、通信相手先の情報を利用して、迷惑受信を拒否する技術がある。例えば、通信相手先の情報が得られない場合には画像データの受信を拒否する機能を有するファクシミリ装置がある。さらに、このような場合に、画像データの受信を拒否するだけでなく、送信側の識別情報を通知して再送信するように促す機能を備えたファクシミリ装置もある(特許文献2参照)。
また、通信相手先の情報を、誤送信の防止に利用する技術もある。例えば、ファクシミリ送信を行う際に、送信先の端末装置からのCSI信号を参照し、送信先に誤りがないことを確認した上で画像データを送信する機能を有するファクシミリ装置がある。
特開平6−78081号公報
特開2000−287051号公報
ところで、従来においては、CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報が未登録であってもファクシミリ通信に特に支障は生じなかった。しかし、上述のような、CSI信号やTSI信号を利用した誤送信防止機能等を備えるファクシミリ装置が増えつつある現在の状況においては、自装置識別情報が未登録であるために正常なファクシミリ通信が行えない場合があった。
例えば、CSI信号として使用される自装置識別情報が未登録のために、CSI信号を利用した誤送信防止機能を有する装置からのファクシミリが受信できない、といった事態が生じていた。つまり、正しい宛先であるにもかかわらず、CSI信号が未登録のために不明な宛先と判断されてしまい、画像データが受信できない場合があった。
また、例えば、TSI信号として使用される自装置識別情報が未登録のために、TSI信号を利用した受信拒否機能を有する装置に対してファクシミリ送信が行えない、といった事態も生じていた。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ユーザに、CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報の登録を確実に行わせることによって、通信相手の識別情報を利用した誤送信防止機能や受信拒否機能を有する装置に対しても正常なファクシミリ通信を行うことができるファクシミリ装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、ファクシミリ通信において自装置識別情報を通信相手先に送信する機能を有するファクシミリ装置において、前記自装置識別情報の登録を受け付ける自装置識別情報登録手段と、前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置の所定の機能を制限する機能制限手段と、を備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載のファクシミリ装置において、前記機能制限手段が、前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置のファクシミリ通信機能を禁止する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のファクシミリ装置において、前記機能制限手段が、前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置のファクシミリ送信機能を禁止する。
請求項4の発明は、請求項2または3に記載のファクシミリ装置において、前記自装置識別情報が登録されていない状態においてファクシミリ送信指示が行われた場合に、ファクシミリ送信が行われないことを報知する報知手段、を備える。
請求項5の発明は、請求項2から4のいずれかに記載のファクシミリ装置において、ユーザに前記自装置識別情報の登録を促す登録誘導手段、を備え、前記自装置識別情報が登録されていない状態においてファクシミリ送信指示が行われた場合に、前記登録誘導手段が能動化されて、ユーザに前記自装置識別情報の登録を促す。
請求項6の発明は、ファクシミリ通信において自装置識別情報を通信相手先に送信する機能を有するファクシミリ装置において、前記自装置識別情報の登録を受け付ける自装置識別情報登録手段と、ユーザに前記自装置識別情報の登録を促す登録誘導手段と、前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置の所定の機能を制限する機能制限手段と、を備え、当該ファクシミリ装置の電源がオンされた際に、前記自装置識別情報が登録されていない場合に、前記登録誘導手段が能動化されて、ユーザに前記自装置識別情報の登録を促す。
請求項7の発明は、請求項6に記載のファクシミリ装置において、前記機能制限手段が、前記自装置識別情報が登録されるまでは当該ファクシミリ装置を使用可能状態としない。
請求項1に記載の発明によれば、自装置識別情報が登録されていない場合にはファクシミリ装置の所定の機能を制限するので、ユーザは必要に迫られて自装置識別情報の登録を行う。すなわち、ユーザに自装置識別情報の登録を確実に行わせることができる。
請求項2に記載の発明によれば、自装置識別情報が登録されていない場合にはファクシミリ通信機能を禁止するので、自装置識別情報の登録が行われない状態でファクシミリ通信が行われることがない。従って、自装置識別情報が未登録であることに起因するファクシミリ通信のエラーが生じない。
請求項3に記載の発明によれば、自装置識別情報が登録されていない場合にはファクシミリ送信機能を禁止するので、自装置識別情報の登録が行われない状態でファクシミリ送信が行われることがない。従って、自装置識別情報が未登録であることに起因するファクシミリ送信のエラーが生じない。
請求項4に記載の発明によれば、自装置識別情報が登録されていない状態においてファクシミリ送信指示が行われた場合に、ファクシミリ送信が行われないことを報知するので、ユーザにファクシミリ通信が行えないことを知らせるとともに、自装置識別情報の登録を促すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、自装置識別情報が登録されていない状態において、ファクシミリ送信指示が行われた場合に、登録誘導手段が能動化されて、ユーザに自装置識別情報の登録を促すので、ユーザはスムースに自装置識別情報の登録を行うことができる。
請求項6,7に記載の発明によれば、ファクシミリ装置の電源がオンされた際に、自装置識別情報が登録されていない場合に、ユーザに前記自装置識別情報の登録を促す。すなわち、ユーザが装置の使用を開始する段階で自装置識別情報の登録を促すので、ユーザに自装置識別情報の登録を確実に行わせることができるとともに、自装置識別情報が未登録の状態で装置が使用される可能性を低減することができる。
〈1−1.デジタル複合機〉
図1は、この発明の第1の実施の形態のファクシミリ装置に相当する機能が組み込まれたデジタル複合機1の構成を示すブロック図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態のファクシミリ装置に相当する機能が組み込まれたデジタル複合機1の構成を示すブロック図である。
図1を参照する。このデジタル複合機1は、FAX機能、コピー機能、スキャン機能、プリント機能などの複数の機能を有する複合機(MFP装置)として構成されている。
このデジタル複合機1は、制御部11と、RAM12と、ROM13と、操作部14と、表示部15と、画像処理部16と、画像読取部17と、画像記録部18と、画像メモリ19と大容量蓄積部20と、自装置識別情報登録誘導部21と、自装置識別情報メモリ22と、通信関係の機能部23〜26とを、バスライン27を介して電気的に接続した構成となっている。
制御部11は、CPUで構成されている。制御部11は、ROM13に記憶されたプログラムに基づいて上記のハードウエア各部を制御し、デジタル複合機1の機能を実現する。
RAM12は、読み出しと書き込みとが可能な記憶装置であり、画像データ、FAX番号、メールアドレスなどの一時的に蓄積される諸データや、制御部11による演算処理の際に発生するデータなどを一時的に記憶する。RAM12はSRAMやフラッシュメモリなどで構成される。
ROM13は、デジタル複合機1の制御に必要なプログラムやデータを予め格納した読み出し専用の記憶装置である。特に、自装置識別情報登録手段として機能する自装置識別情報登録プログラム等が格納されている。
操作部14は、文字キー、テンキー、ファンクションキーなどの各種キーによって構成され、コマンドやテキストデータの入力といったユーザ操作を受け付ける。操作部14が受けたユーザ操作は信号として制御部11に入力される。制御部11はユーザ操作に基づいて各部の動作を制御する。
表示部15は、デジタル複合機1の動作状態や、画像データなどを表示する表示装置である。特に、後述するエラーメッセージ等を表示する。表示部15は、液晶ディスプレイなどの表示装置により構成される。なお、操作部14に設けられた各種のキーは、この表示部15のディスプレイ画面上に設けたタッチパネルによって実現されてもよい。
画像処理部16は、受信された画像データや、画像読取部17から取得した画像データにA/D変換、表色系の変換、色調整、画像の合成などの種々の処理を行う処理部である。
画像読取部17は、原稿上の画像をCCDラインセンサなどの読取素子によって読み取るスキャナである。画像読取部17は、ガラス台上に載置された原稿の表面を読取素子が走査して画像を読み取るタイプのスキャナであってもよく、原稿の載置台(図示省略)に載置された原稿を、ADF(Auto Document Feeder)によって搬送し、搬送される原稿の表面を静止した読取素子によって走査して画像を読み取るタイプのスキャナであってもよい。
画像記録部18は、画像メモリ19に格納された画像データなどを記録紙上へ記録するプリンタである。画像記録部18には、例えば、電子写真方式のプリンタを採用することができる。
画像メモリ19は、LANI/F25やNCU26を通じて外部装置4,5,6から受信した画像データ、画像読取部17において取得された画像データ、画像処理部16において処理された画像データなどを、一時的に記憶するための記憶装置である。画像メモリ19は、読み出しと書き込みとが可能なDRAM等のメモリにより構成される。
大容量蓄積部20は、ハードディスクなどにより構成される。大容量蓄積部20は、画像読取部17により処理された画像データを蓄積することができる。
自装置識別情報登録誘導部21は、CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報の登録をユーザに促すための各種の処理を行うための処理部である。
自装置識別情報メモリ22は、CSI信号やTSI信号として使用される自装置識別情報を格納するための記憶装置である。
さらにこのデジタル複合機1には、通信関係の機能部として、画像データ等を複数のプロトコルに対応して符号化/復号化するコーデック(CODEC)23と、送受信データの変調および復調を行うモデム24と、LAN(ローカルエリアネットワーク)100とのインターフェイスに相当するLANI/F25と、電話回線の開閉制御を行うNCU26とが、バスライン27を介して電気的に接続した構成となっている。
次に、このデジタル複合機1の通信環境について説明する。デジタル複合機1は、LAN100と接続されている。LAN100にはメールサーバ3や外部端末4などが接続されている。また、LAN100は、ルータ2などを介してインターネット200に接続されている。このような構成によって、デジタル複合機1は、LAN100を介して接続された外部端末4や、インターネット200を介して接続された外部端末5と電子メール通信などを行うことができる。さらに、デジタル複合機1は、アナログ回線用のデータ通信ネットワークであるPSTN(公衆交換電話網)300と接続されている。これによって、デジタル複合機1はPSTN300を介して接続された外部端末6との通信を行うことができる。外部端末4,5,6は、モデム接続されたパソコン、デジタル複合機1と同様の装置、固定電話、携帯電話、FAX専用機、等である。
〈1−2.処理動作〉
図2は、第1の実施の形態に係るデジタル複合機1においてFAX送信を行う際の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第1の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されるまではFAX送信が禁止される。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
図2は、第1の実施の形態に係るデジタル複合機1においてFAX送信を行う際の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第1の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されるまではFAX送信が禁止される。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
ユーザによる原稿セットおよび送信宛先番号の入力が行われるとFAX送信処理が開始される。まず、入力された送信宛先のFAX番号が読み込まれる(ステップS1)。なお、FAX番号の入力は操作部14のテンキーから直接に行われてもよいし、短縮番号等の指定によって行われてもよい。後者の場合、入力された短縮番号に応じて、RAM12に記憶されたFAX番号が送信宛先として読み込まれる。
続いて所定のFAX送信指示があるか否かが判断される(ステップS2)。FAX送信指示は、例えば、操作部14に設けられた送信キー(図示省略)の操作によってなされる。また、画像読取部17の原稿載置部(図示省略)に原稿が載置されたことをもってFAX送信指示がなされたとしてもよい。後者の場合、原稿載置部に設けられた光学センサなどによって読み取るべき原稿が検知された場合、当該原稿の画像データのFAX送信指示がなされたと判断される。
ステップS2で、所定のFAX送信指示が行われたと判断された場合、続いて自装置識別情報が登録されているか否かが判断される(ステップS3)。より具体的には、自装置識別情報メモリ22に、自装置識別情報が格納されているか否かが判断される。
ステップS3で自装置識別情報が未登録であると判断された場合、自装置識別情報登録誘導部21が所定のエラーメッセージを表示部15に表示する(ステップS4)。すなわち、自装置識別情報が登録されていないためFAX送信が行えない旨のエラーメッセージ(例えば「自装置識別情報が未登録のため、FAX送信できません。自装置識別情報の登録を行ってください。」とのエラーメッセージ)を表示部15に表示して、ユーザに原稿が送信されないことを報知するとともに、自装置識別情報の登録を促す。なお、エラーメッセージは、音声メッセージや図示しない警告ランプの点灯などの各種の方法で行ってもよい。この場合、エラーメッセージの表示が行われると、原稿の画像データを送信することなく処理を終了する。
ステップS3で自装置識別情報が登録済みであると判断された場合、画像読取部17において原稿載置部(図示省略)に載置された原稿が読み取られるとともに、ステップS1で読み込まれた送信宛先に当該読み取られた原稿の画像データがFAX送信される(ステップS5)。
〈1−3.自装置識別情報の登録〉
本実施の形態においては、自装置識別情報の登録は、ユーザが任意のタイミングで行うことができる。例えば、FAX送信が行えない旨のエラーメッセージ(図2のステップS4)によって、自装置識別情報が未登録であることを報知されたユーザが自装置識別情報の登録を所望する場合、メニュー画面より自装置識別情報登録メニューを選択することにより、自装置識別情報の登録処理を行うことができる。
本実施の形態においては、自装置識別情報の登録は、ユーザが任意のタイミングで行うことができる。例えば、FAX送信が行えない旨のエラーメッセージ(図2のステップS4)によって、自装置識別情報が未登録であることを報知されたユーザが自装置識別情報の登録を所望する場合、メニュー画面より自装置識別情報登録メニューを選択することにより、自装置識別情報の登録処理を行うことができる。
ユーザがメニュー画面より自装置識別情報登録メニューを選択すると、当該選択操作に応じて自装置識別情報登録プログラムが起動され、以下の一連の処理によって自装置識別情報の登録が行われる。なお「自装置識別情報登録プログラム」とは、ユーザに自装置識別情報の登録に関する一連の処理を行わせるとともに、登録された自装置識別情報を受け付けて自装置識別情報メモリ22に格納するためのプログラムであり、予めROM13に格納されている。
はじめに、表示部15に、ユーザに自装置識別情報入力を促すメッセージ(例えば「自装置識別情報を入力してください。」とのメッセージ)が表示される。メッセージに応じて、ユーザが操作部14より自装置識別情報を入力すると、当該入力された自装置識別情報が、自装置識別情報メモリ23に格納される。自装置識別情報メモリに格納された自装置識別情報は、CSI信号やTSI信号としてFAX通信の相手装置に送信される。
なお、ユーザは、自装置識別情報として、例えば自装置のFAX番号を入力する。この場合、CSI信号やTSI信号として自装置のFAX番号が、FAX通信の相手装置に送信される。従って、FAX通信の際、通信相手装置に自装置のFAX番号を通知することができる。
本実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合にはFAX送信が禁止される。従って、FAX送信を所望するユーザは、必要に迫られて自装置識別情報の登録を行うことになる。すなわち、ユーザに自装置識別情報の登録を確実に行わせることができる。
また、本実施の形態においては、FAX送信が許可される場合は必ず自装置識別情報が登録されていることになる。つまり、FAX送信を行う際にはTSI信号として自装置識別情報(例えば自装置識別情報として登録された自装置のFAX番号)が必ずFAX送信先の装置に送信される。このため、自装置識別情報が未登録であることに起因するFAX通信のエラーが生じない。
また、本実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない状態において、FAX送信指示が行われた場合に、エラーメッセージが表示されてユーザに自装置識別情報の登録を促すので、ユーザに自装置識別情報の登録をより確実に行わせることができる。
〈1−4.変形例〉
上記の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合(すなわち、図2のステップS3でNoの場合)、エラーメッセージを表示して処理を終了しているが、エラーメッセージの表示に続いて、自装置識別情報登録プログラムが起動される構成としてもよい。この場合、図2のステップS3で、自装置識別情報が未登録であると判断された場合、自装置識別情報登録誘導部21が所定のエラーメッセージを表示部15に表示するとともに、自装置識別情報登録プログラムを起動する。すなわち、自装置識別情報の登録のための処理プロセスに移行し、ユーザに自装置識別情報の登録を行わせる。また、この場合、自装置識別情報の登録がエラーなく完了したと判断された場合に、再びFAX送信処理プロセスに戻り、図2のステップS2で行われたFAX送信指示に応じてFAX送信を実行して処理を終了する構成としてもよい。
上記の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合(すなわち、図2のステップS3でNoの場合)、エラーメッセージを表示して処理を終了しているが、エラーメッセージの表示に続いて、自装置識別情報登録プログラムが起動される構成としてもよい。この場合、図2のステップS3で、自装置識別情報が未登録であると判断された場合、自装置識別情報登録誘導部21が所定のエラーメッセージを表示部15に表示するとともに、自装置識別情報登録プログラムを起動する。すなわち、自装置識別情報の登録のための処理プロセスに移行し、ユーザに自装置識別情報の登録を行わせる。また、この場合、自装置識別情報の登録がエラーなく完了したと判断された場合に、再びFAX送信処理プロセスに戻り、図2のステップS2で行われたFAX送信指示に応じてFAX送信を実行して処理を終了する構成としてもよい。
〈2.第2の実施の形態〉
次に、第2の実施の形態について説明する。ただし、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1は第1の実施の形態と同様の構成を有している。図3は、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1の起動時の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第2の実施の形態においては、電源がオンされた際に、自装置識別情報が登録されるまではデジタル複合機1が待機状態に移行しない。換言すると、自装置識別情報が登録されるまではデジタル複合機1の諸機能のうち、自装置識別情報の登録機能等の管理機能を除き、コピー、FAX、プリンタ等の実質機能の全体が使用可能状態とならない。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
次に、第2の実施の形態について説明する。ただし、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1は第1の実施の形態と同様の構成を有している。図3は、第2の実施の形態に係るデジタル複合機1の起動時の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第2の実施の形態においては、電源がオンされた際に、自装置識別情報が登録されるまではデジタル複合機1が待機状態に移行しない。換言すると、自装置識別情報が登録されるまではデジタル複合機1の諸機能のうち、自装置識別情報の登録機能等の管理機能を除き、コピー、FAX、プリンタ等の実質機能の全体が使用可能状態とならない。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
デジタル複合機1の電源がオンされると(ステップS21)、各機能部の初期化が行われる(ステップS22)。
続いて、自装置識別情報が登録されているか否かが判断される(ステップS23)。
ステップS23で自装置識別情報が未登録であると判断された場合、自装置識別情報登録誘導部21が、自装置識別情報登録プログラムを起動する(ステップS24)。すなわち、自装置識別情報の登録のための処理プロセスに移行し、ユーザに自装置識別情報の登録を行わせる。
続いて、自装置識別情報登録誘導部21に備えられたタイマ(図示省略)によって自装置識別情報登録プログラムの起動から所定時間が経過したか否かが判断され(ステップS25)、所定時間が経過したと判断されると、再び、自装置識別情報が登録されているか否かが判断される(ステップS23)。
ステップS23においてユーザによる自装置識別情報の登録が完了している、より具体的には、自装置識別情報メモリ23に自装置識別情報が格納されていると判断されると、起動処理を終了して、通常の待機モードとなる。
自装置識別情報登録部22に備えられたタイマ(図示省略)により、自装置識別情報登録プログラムの起動から所定時間経過したと判断されると、自装置識別情報の登録がエラーなく完了したか否かが判断される(ステップS26)。具体的には、自装置識別情報メモリ23に自装置識別情報が格納されたか否かが判断される。
なお、ステップS24において自装置識別情報登録プログラムを起動したにもかかわらず、所定時間経過しても自装置識別情報の登録が完了しないと判断された場合(ステップS23でNo)、再度自装置識別情報登録プログラムが起動されることになる。
本実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合には、装置の初期化において必ず自装置識別情報登録プログラムが起動される。つまり、ユーザがデジタル複合機1の使用を開始する段階で自装置識別情報の登録を促すので、ユーザに自装置識別情報の登録を確実に行わせることができる。
本実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合にはFAX送信を含む各種処理が禁止される。
また、本実施の形態においては自装置識別情報の登録が完了するまではデジタル複合機1が待機状態に移行しないので、自装置識別情報が登録されない場合では装置が使用できない。従って、装置の備えるFAX通信機能等の使用を所望するユーザは、必要に迫られて自装置識別情報の登録を行うことになる。すなわち、ユーザに自装置識別情報の登録を確実に行わせることができる。
また、本実施の形態においては、実際にユーザが装置の各種の実質機能を利用する段階においては必ず自装置識別情報が登録されていることになる。従って、FAX通信を行う際にはTSI信号として自装置識別情報(例えば自装置識別情報として登録された自装置のFAX番号)が必ずFAX送信先の装置に送信される。このため、自装置識別情報が未登録であることに起因するFAX通信のエラーが生じない。
〈3−1.第3の実施の形態〉
次に、第3の実施の形態について説明する。ただし、第3の実施の形態に係るデジタル複合機1は第1の実施の形態と同様の構成を有している。図4は、第3の実施の形態に係るデジタル複合機1の起動時の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第3の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されるまではFAX通信(送信および受信の双方)が禁止される。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
次に、第3の実施の形態について説明する。ただし、第3の実施の形態に係るデジタル複合機1は第1の実施の形態と同様の構成を有している。図4は、第3の実施の形態に係るデジタル複合機1の起動時の処理動作を示すフローチャートである。以下に説明するように、第3の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されるまではFAX通信(送信および受信の双方)が禁止される。なお、特に記載のない場合、以下の動作は制御部11の制御下で自動に行われる。
デジタル複合機1の電源がオンされると(ステップS31)、各機能部の初期化が行われる(ステップS32)。
続いて、自装置識別情報が登録されているか否かが判断される(ステップS33)。
ステップS33で自装置識別情報が未登録であると判断された場合、自装置識別情報登録誘導部21が所定のエラーメッセージを表示部15に表示する(ステップS34)。すなわち、自装置識別情報が登録されていないためFAX通信が行えない旨のエラーメッセージ(例えば「自装置識別情報が未登録のため、FAX通信できません。自装置識別情報の登録を行ってください。」とのエラーメッセージ)を表示部15に表示して、ユーザにFAX送信およびFAX受信が禁止されていることを報知するとともに、自装置識別情報の登録を促す。エラーメッセージを表示すると、続いて、起動処理を終了して、通常の待機モードとなる。
ステップS33においてユーザによる自装置識別情報の登録が完了している、より具体的には、自装置識別情報メモリ23に自装置識別情報が格納されていると判断されると、起動処理を終了して、通常の待機モードとなる。
待機状態となった後、自装置識別情報の登録が完了しない状態でユーザからのFAX送信指示が行われた場合、当該指示に応じてFAX送信は実行されない。すなわち、ユーザからFAX送信指示が行われた場合、第1の実施の形態として説明した一連の処理動作が行われる(図2参照)。
また、待機状態となった後、自装置識別情報の登録が完了しない状態でFAX受信が着呼した場合、画像データの受信は拒否される。なお、この場合も表示部15などに所定のエラーメッセージを表示することが望ましい。すなわち、自装置識別情報が登録されていないためFAX受信を拒否した旨のエラーメッセージ(例えば「自装置識別情報が未登録のため、FAX受信を拒否しました。自装置識別情報の登録を行ってください。」とのエラーメッセージ)を表示部15に表示して、ユーザにFAX受信が禁止されていることを報知するとともに、自装置識別情報の登録を促すことが望ましい。
本実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合にはFAX通信が行われない。従って、FAX通信を所望するユーザは、必要に迫られて自装置識別情報の登録を行う。すなわち、ユーザに自装置識別情報の登録を確実に行わせることができる。
また、本実施の形態においては、FAX通信が許可される場合は必ず自装置識別情報が登録されていることになる。つまり、FAX通信を行う際にはCSI信号(もしくはTSI信号)として自装置識別情報(例えば自装置識別情報として登録された自装置のFAX番号)が必ずFAX通信先の装置に送信される。このため、自装置識別情報が未登録であることに起因するFAX通信のエラーが生じない。
〈3−2.変形例〉
上記の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合(すなわち、図4のステップS33でNoの場合)、エラーメッセージを表示して処理を終了しているが、エラーメッセージの表示に続いて、自装置識別情報登録プログラムが起動される構成としてもよい。
上記の実施の形態においては、自装置識別情報が登録されていない場合(すなわち、図4のステップS33でNoの場合)、エラーメッセージを表示して処理を終了しているが、エラーメッセージの表示に続いて、自装置識別情報登録プログラムが起動される構成としてもよい。
この場合、図4のステップS33で、自装置識別情報が未登録であると判断された場合、自装置識別情報登録誘導部21が所定のエラーメッセージを表示部15に表示するとともに、自装置識別情報登録プログラムを起動する。すなわち、自装置識別情報の登録のための処理プロセスに移行し、ユーザに自装置識別情報の登録を行わせる。
1 デジタル複合機
11 制御部
12 RAM
13 ROM
21 自装置識別情報登録誘導部
22 自装置識別情報メモリ
11 制御部
12 RAM
13 ROM
21 自装置識別情報登録誘導部
22 自装置識別情報メモリ
Claims (7)
- ファクシミリ通信において自装置識別情報を通信相手先に送信する機能を有するファクシミリ装置において、
前記自装置識別情報の登録を受け付ける自装置識別情報登録手段と、
前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置の所定の機能を制限する機能制限手段と、
を備えることを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1に記載のファクシミリ装置において、
前記機能制限手段が、
前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置のファクシミリ通信機能を禁止することを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1に記載のファクシミリ装置において、
前記機能制限手段が、
前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置のファクシミリ送信機能を禁止することを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項2または3に記載のファクシミリ装置において、
前記自装置識別情報が登録されていない状態においてファクシミリ送信指示が行われた場合に、ファクシミリ送信が行われないことを報知する報知手段、
を備えることを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項2から4のいずれかに記載のファクシミリ装置において、
ユーザに前記自装置識別情報の登録を促す登録誘導手段、
を備え、
前記自装置識別情報が登録されていない状態においてファクシミリ送信指示が行われた場合に、前記登録誘導手段が能動化されて、ユーザに前記自装置識別情報の登録を促すことを特徴とするファクシミリ装置。 - ファクシミリ通信において自装置識別情報を通信相手先に送信する機能を有するファクシミリ装置において、
前記自装置識別情報の登録を受け付ける自装置識別情報登録手段と、
ユーザに前記自装置識別情報の登録を促す登録誘導手段と、
前記自装置識別情報が登録されていない場合には当該ファクシミリ装置の所定の機能を制限する機能制限手段と、
を備え、
当該ファクシミリ装置の電源がオンされた際に、前記自装置識別情報が登録されていない場合に、前記登録誘導手段が能動化されて、ユーザに前記自装置識別情報の登録を促すことを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項6に記載のファクシミリ装置において、
前記機能制限手段が、
前記自装置識別情報が登録されるまでは当該ファクシミリ装置を使用可能状態としないことを特徴とするファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005299747A JP2007110474A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | ファクシミリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005299747A JP2007110474A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | ファクシミリ装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013179514A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Nec Commun Syst Ltd | 通信装置、通信システム、自端末識別情報登録方法および自端末識別情報登録プログラム |
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2005
- 2005-10-14 JP JP2005299747A patent/JP2007110474A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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