JP2007121618A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易的な構成を用いて被撮像物の読み取りを行い、被撮像物の色をより忠実に再現した複写物を得ることを可能にする。
【解決手段】画像形成装置100は、記憶部40に参照テーブルT1を記憶している。参照テーブルT1は、非蛍光色であるカラートナーのみにより再現可能な色領域(非蛍光領域)を示すデータである。制御部30は参照テーブルT1に基づき、入力された画像データの各画素が非蛍光領域に属するか否かを判別し、非蛍光領域に属する画像領域については、画像形成部20にカラートナーで画像を形成させる一方、非蛍光領域に属さない画像領域については、画像形成部20にカラートナーと蛍光トナーで画像を形成させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被撮像物の色をより忠実に再現した画像を形成するための技術に関する。
オフィス等で用いられる一般的なスキャナや複写機においては、蛍光色の読み取りに困難を来す場合が多い。例えば、蛍光ペンでマークされた原稿をコピーした場合、本来蛍光色であるべき領域は実物とは異なる(低彩度の)色で再現されるのが普通である。これは、蛍光材を含む原稿に光を照射したときに受光される光には、原稿表面からの反射光に加えて蛍光材が励起状態から基底状態に遷移するときに発せられる光(蛍光)が含まれるためである。
原稿に含まれる蛍光色を再現する技術としては、例えば特許文献1に記載された技術がある。特許文献1に記載された技術は、原稿に紫外光を照射することにより蛍光色材を含む画像領域を認識し、これを蛍光トナーを用いて再現するものである。
特開平10−107970号公報
しかし、特許文献1に記載された技術を用いた場合、いわゆるメタメリズム(条件等色)が生じる可能性が高い。すなわち、上述の技術を用いて形成された画像(複写物)は、ある特定の光源下においては原稿とよく一致することがあっても、光源の条件が異なった場合に原稿とは異なる色に見えるようになる。このようにメタメリズムが発生したのでは、特定の条件下でしか原稿と複写物の色味が一致しないので、結局のところ原稿に忠実な色再現をしているとは言えない。
また、蛍光色をより厳密に測定する方法も存在するものの、複雑な測定や計算を要するため、これを実現するためには装置の大型化や高価格化を免れない。ゆえに、かかる方法を、オフィス等で用いられる一般用途向けに適用するのは現実的でない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易的な構成を用いて被撮像物の読み取りを行い、被撮像物の色をより忠実に再現した複写物を得ることを可能にする技術を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、分光エネルギー分布が可視領域の全域に渡る光を被撮像物に照射する照射手段と、前記照射手段により照射された光のうち前記被撮像物で反射した光を複数の異なる分光感度にて受光し、これらの受光光に基づいて前記被撮像物の色を表す画像データを生成する受光手段と、前記受光手段により生成された画像データのうち、決められた色領域に含まれる色を示す画像領域を判別する判別手段と、前記受光手段により生成された画像データに応じた画像をシートに形成する画像形成手段であって、前記判別手段により前記色領域に含まれると判別された画像領域に対しては、組み合わせにより当該色領域に含まれる色の画像を形成する複数の色材である標準色材を用い、他の画像領域に対しては、前記色領域に含まれない色の画像を形成可能な色材である特定色材を少なくとも用いて画像を形成する画像形成手段とを備える。なお、本発明において、前記受光手段は、少なくとも4列以上の複数の受光素子列を有し、各々の受光素子列が異なる分光感度を有する構成であることが望ましい。この画像形成装置によれば、被撮像物の分光反射率を推定するとともに、より広い色再現域を確保することが可能となる。
また、本発明において、前記画像形成手段は、前記色領域に含まれる色のうち、当該色領域に含まれない色との差違が所定のレベル以下である色を示す画像を、前記標準色材と前記特定色材とを用いて形成する構成であってもよい。このようにすれば、より見た目に自然な画像を形成することができる。
また、本発明において、前記画像形成手段は電子写真方式の画像形成手段であって、ロータリー方式の現像手段を複数有する構成であることが望ましい。このような構成とすれば、装置を大型化を抑制しながら用いる色数を増加させることが可能となる。なお、この場合において、前記標準色材は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナーを含み、前記特定色材は、蛍光色のトナーを含むと、より好適である。
以下では、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ここでは、本発明の実施の一態様として、電子写真方式の複写機を挙げて説明する。なお、本実施形態においては、その構成上、画像の読み取り対象である被撮像物は、紙や金属板など、主としてシート状の物体を想定している。しかしながら、本発明における読み取り対象はこのような物体に限定されない。
[1.構成]
図1は、本発明の一実施形態である複写機100の構成を概略的に示したブロック図である。また、図2は、この複写機100の画像読取部10および画像形成部20の構成をより具体的に示した図である。ここではまず、画像読取部10および画像形成部20の構成について詳細に説明する。
画像読取部10はいわゆるイメージスキャナの機能を有し、画像形成部20はいわゆるプリンタの機能を有する。このうち、画像読取部10は、プラテンガラス11と、プラテンカバー12と、フルレートキャリッジ13と、ハーフレートキャリッジ14と、結像レンズ15と、ラインセンサ16とを備える。
プラテンガラス11は読み取るべき被撮像物Oを載置するための透明なガラス板である。プラテンガラス11は、その表面が水平となるように設置されている。また、プラテンガラス11の表面には、多層誘電体膜等の反射抑制層が形成されており、プラテンガラス11表面での反射が軽減されるようになっている。これは、本来読み取るべき成分である被撮像物Oの表面からの反射光成分と不要な成分であるプラテンガラス11表面からの反射光成分が合成した状態で読み取られるのを防止するためである。なお、被撮像物Oからの反射光成分とプラテンガラス11表面からの反射光成分を分離することを目的に、例えばスペーサを設けるなどして被撮像物O表面とプラテンガラス11表面を所定の間隔だけ離間させるようにしてもよい。
プラテンカバー12はプラテンガラス11を覆うように設けられており、外光を遮断してプラテンガラス11上に載置された被撮像物Oの読み取りを容易にする。フルレートキャリッジ13は、光源131とミラー132とを備える。光源131は分光エネルギー分布が少なくとも可視領域の全体に渡る単一の光源であり、例えばタングステンハロゲンランプやキセノンアークランプである。光源131は、被撮像物Oに対して約45°の入射角で所定の強度の光を照射する。なお、光源131の分光エネルギー分布は、自然光と同程度に紫外領域を含むことが望ましい。このようにすれば、蛍光材の励起波長が市街領域に含まれる場合であっても、正確な読み取りを行うことが可能となる。
ミラー132は被撮像物Oからの反射光をさらに反射し、この光をハーフレートキャリッジ14へと導く光路(図中の一点鎖線)を形成する。なお、ミラー132に入射する光は被撮像物Oの反射面に対してほぼ0°の反射角にて反射されてくる光であるため、そのほとんどは拡散反射成分となっている。フルレートキャリッジ13は走査時において図2中の矢印AまたはBの方向に移動し、被撮像物Oに光を照射しながら全面を走査する。
ハーフレートキャリッジ14はミラー141、142を備え、フルレートキャリッジ13からの光を結像レンズ15へと導く光路を形成する。また、ハーフレートキャリッジ14は図示せぬ駆動機構によって駆動され、走査時においてフルレートキャリッジ13の半分の速度でフルレートキャリッジ13と同じ方向へと移動される。
結像レンズ15はミラー142とラインセンサ16とを結ぶ光路上に設けられており、被撮像物Oからの光をラインセンサ16の位置で結像する。ラインセンサ16は、例えばオンチップカラーフィルタを備えた複数ラインのCCDイメージセンサ(受光素子列)である。このCCDイメージセンサは、各ラインが異なる分光感度で被撮像物を撮像し、画像信号を生成する。本実施形態においては、B(ブルー)、BG(ブルーグリーン)、G(グリーン)、R(レッド)の4色の波長領域にピークを有するCCDイメージセンサが用いられる。
続いて、画像形成部20の構成を説明する。画像形成部20は、複数の給紙トレイ21と、複数の搬送ロール22と、一次転写ユニット23a、23bおよび23cと、中間転写ベルト24と、二次転写ロール25と、バックアップロール26と、一次定着機構27と、切替機構28と、二次定着機構29とを備える。
給紙トレイ21はそれぞれ所定のサイズのシートを収容し、このシートを画像形成に合わせて供給する。ここでシートとは、いわゆるPPC(Plain Paper Copier)用紙等の画像形成において通常用いられる用紙であるが、必要に応じて、表面に樹脂等のコーティングがなされた用紙や紙以外の材質のシートを用いることもできる。搬送ロール22は、給紙トレイ21により供給されたシートを二次転写ロール25とバックアップロール26が対向する位置に搬送する搬送経路を形成する。シートの搬送経路とは、図2において破線で示した経路のことである。一次転写ユニット23a、23bおよび23cは供給される画像データに応じたトナー像を形成し、形成したトナー像を中間転写ベルト24に転写する。
ここで図3を参照し、一次転写ユニット23a、23bおよび23cの構成をより詳細に説明する。なお、一次転写ユニット23a、23bおよび23cは、用いるトナーが異なるのみであって、それぞれの構成は同様である。そこで、ここでは各構成要素に付したa、b、cの符号を省略して説明する。
一次転写ユニット23は、感光体ドラム231と、帯電器232と、露光器233と、現像ユニット234、235、236および237と、一次転写ロール238とを備える。感光体ドラム231は表面に電荷受容体としてOPC(Organic Photo Conductor:有機光導電体)からなる光導電層が形成された像担持体であり、図中の矢印Cの方向に回転される。帯電器232は帯電ローラを備えており、感光体ドラム231表面を一様に帯電させる。露光器233はレーザダイオードにより感光体ドラム231に光を照射し、その表面に所定の電位の静電潜像を形成する。現像ユニット234、235、236および237は、それぞれ異なる色のトナーを収容するとともに感光体ドラム231表面との間に所定の電位差(現像バイアス)を生じさせ、この電位差により感光体ドラム231表面に形成された静電潜像にトナーを付着させることによってトナー像を形成する。現像ユニット234〜237は、いわゆるロータリー方式の現像装置を構成している。一次転写ロール238は、中間転写ベルト24が感光体ドラム231と対向する位置において所定の電位差(一次転写バイアス)を生じさせ、この電位差により中間転写ベルト24表面にトナー像を転写させる。
現像ユニット234、235、236および237に収容されるトナーは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に加え、レッド、オレンジ、グリーン、ブルーの4色(以上の8色を「カラートナー」という。)と、蛍光シアン、蛍光マゼンタ、蛍光イエローの3色(以上の3色を「蛍光トナー」という。)と、さらに透明色のトナー(以下「透明トナー」という。)があり、合わせて12色である。
ここで、透明トナーとは、色材を含まないトナーのことであり、例えば低分子量のポリエステル樹脂にSiO(二酸化シリコン)やTiO(二酸化チタン)を外添したものである。透明トナーによるトナー像を画像の全体に形成することによって、画像の各位置におけるトナー量の差に起因する段差が低減され、画像表面の凹凸が目立ちにくくなるという効果がある。
なお、これらのトナーは、使用される頻度等に応じて、一次転写ユニット23a、23bおよび23cの適当な位置に収容されるが、蛍光トナーや透明トナーについては、その他のトナーよりも先に転写されるのが望ましい。これは、シート表面において蛍光トナーや透明トナーがその他のトナーを覆うように転写されるようにするためである。
ここで、参照する図面を図2に戻し、画像形成部20のその他の構成要素について説明する。中間転写ベルト24は、図示せぬ駆動機構によって図中の矢印Dの方向に移動される無端のベルト部材である。中間転写ベルト24は、感光体ドラム231a、231bおよび231cと対向する位置においてトナー像を転写(一次転写)され、これを移動させてシートに転写(二次転写)させる。二次転写ロール25およびバックアップロール26は、中間転写ベルト24がシートと対向する位置において所定の電位差(二次転写バイアス)を生じさせ、シートにトナー像を転写させる。一次定着機構27はシートを加熱および加圧するためのロール部材を備えており、シートの表面に転写されたトナー像を定着させる。切替機構28は、シートの表面に形成されているトナー像の種類に応じてシートの搬送経路を異ならせる。具体的には、切替機構28は、トナー像が透明トナーを含んでいるシートを図中の矢印Rの方向へと搬送させ、その他のシートを図中の矢印Lの方向へと搬送して排出させる。
二次定着機構29は、定着ベルト291と、ヒータ292と、ヒートシンク293とを備えている。二次定着機構29は、一次定着機構27においていったん加熱・加圧定着されたシートにヒータ292でさらに熱を加え、トナーを再度溶融状態にする。そして、二次定着機構29はシートを表面の平滑な定着ベルト291に密着させたままヒートシンク293で冷却し、トナーを固着させる。このような定着処理を行うことで、表面が平滑で光沢度の高いトナー像を形成することができる。
画像読取部10と画像形成部20の構成は、以上の通りである。続いて、複写機100のその他の構成について、図1のブロック図を参照しながら説明する。複写機100は、上述の画像読取部10と画像形成部20に加え、制御部30と、記憶部40と、画像処理部50と、操作部60と、通信部70とを備えている。
制御部30は図示せぬCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えた演算装置であり、記憶部40に記憶されたプログラムを実行することによって複写機100各部の動作を制御する。記憶部40はHDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置であり、上述した複写機100各部を動作させるためのプログラムをはじめとする各種データを記憶する。この記憶部40は、カラートナーのみにより再現可能な領域(以下「非蛍光領域」という。)を示す参照テーブルT1を記憶している。
参照テーブルT1は、蛍光トナーを用いずに、カラートナーのみで再現することのできる非蛍光領域を示すデータ群である。制御部30はこの参照テーブルT1を用いて、画像データの各画素の示す色が非蛍光領域に属する色であるか否かを判別し、その判別結果を表すフラグデータを判別対象の画素(以下「注目画素」という。)に対応付けて出力する。このフラグデータのことを、以下では「蛍光フラグ」という。蛍光フラグが「0(=NO)」である場合には、注目画素が非蛍光領域に属する色であることを意味しており、蛍光フラグが「1(=YES)」である場合には、注目画素が非蛍光領域に属さない色であることを意味している。なお、説明の便宜上、以下においては、非蛍光領域に属する色を「非蛍光色」といい、非蛍光領域に属さない色を「蛍光色」という。
図4は、非蛍光色と蛍光色の違いを説明するための図であり、CIELAB表色系における色空間、すなわちL*a*b*色空間の一部を示した図である。なお、同図において、縦軸をL*、横軸をa*とし、b*は固定の値としている。同図において、座標点Cで示される色は非蛍光色であり、座標点Cで示される色は蛍光色である。このような場合において、色Cは非蛍光領域に属しており、この非蛍光領域は、実線Gで示されるような閉じた領域となる。つまり、注目画素の表色値をCIELAB表色系により表したとき、その表色値が非蛍光領域Gに含まれる場合には非蛍光色であり、非蛍光領域Gに含まれない場合には蛍光色である。
ここで、参照する図面を再び図2に戻し、画像形成部20のその他の構成要素について説明する。画像処理部50はASIC(Application Specific Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)等の画像処理回路や、画像データを一時的に記憶するイメージメモリを備えており、所定の画像処理を実行する。ここで画像処理とは、AD変換やシェーディング補正といった基本的な画像処理に加え、色空間変換や画像回転、画像拡大・縮小、下色除去(UCR)処理、スクリーン処理などといった処理を含んでいる。
操作部60は例えばタッチパネル式のディスプレイや各種のボタンを備えた入力装置であり、操作者による入力指示を受け付ける。この入力指示は制御部30へと供給される。通信部70は外部装置とデータをやりとりするためのインターフェース装置である。複写機100は、必要に応じて、画像読取部10により生成された画像データをコンピュータ等の外部装置に出力したり、あるいは外部装置から画像データを入力されることも可能となっている。
[2.動作]
以上の構成のもと、複写機100はプラテンガラス11に載置された被撮像物Oを走査(スキャン)して被撮像物Oを示す画像データを生成し、この画像データに基づいた画像をシートに形成する。以下では、複写機100が被撮像物Oのスキャンから画像形成に至るまでに行う一連の動作について、図5のフローチャートに沿って説明する。
プラテンガラス11に被撮像物Oが載置され、操作者が画像形成の開始を指示すると、複写機100の制御部30は画像読取部10に載置された被撮像物Oのスキャンを行わせる(ステップS1)。このとき画像読取部10は、フルレートキャリッジ13およびハーフレートキャリッジ14を移動させながら被撮像物Oに光を照射し、この反射光をラインセンサ16で撮像し、B、BG、GおよびRの各色の画像信号を生成する。
続いて制御部30は、画像読取部10により生成された画像信号を画像処理部50に供給し、画像信号に基づいた画像データを生成させる(ステップS2)。この画像データはCIELAB表色系により記述された画像データであり、各画素がメトリック明度(L*)および色度座標(a*、b*)により示される表色値を有する。このとき画像処理部50は、AD変換、シェーディング補正および色空間変換といった画像処理を実行することにより、上述の画像信号から画像データを得る。
そして制御部30は、未処理のある画素を注目画素とし、注目画素が非蛍光領域に属する色であるか否かを判別する処理を行う(ステップS3)。この処理は上述した参照テーブルT1を用いて行われる。この処理において、注目画素が非蛍光領域に属する表色値であれば、制御部30は蛍光フラグとして「0」の値を出力する一方、注目画素が非蛍光領域に属さない表色値であれば、制御部30は蛍光フラグとして「1」の値を出力する。つまり画像データの各画素は、蛍光フラグが「0」である画像領域と「1」である画像領域のいずれかに分類されることとなる。制御部30はこの出力値をRAMに一時的に記憶する。
制御部30は、この判別処理を画像データの全画素に対して実行する。すなわち制御部30は、ステップS3の判別処理を終えるたびに、未処理の画素が存在するか否かを判断する(ステップS4)。そして、未処理の画素が存在すれば(ステップS4;NO)、制御部30は処理対象とする画素の位置を適宜に移動させ、ステップS3の判別処理を再び実行する。
画像データの全画素についてステップS3の判別処理を実行したら(ステップS4;YES)、制御部30は画像処理部50に画像データの色空間処理、UCR処理およびスクリーン処理を実行させ、画像データの各画素に相当する位置に対して付与するトナーの色とその量とを決定する(ステップS5)。このとき画像処理部50は、CIELAB表色系の画像データをCMY表色系の画像データに変換し、さらに、この画像データの表色値に基づいて、制御部30が画像形成部20において用いられるトナーに合わせた画像データを生成する。すなわち、このとき制御部30は、上述した12色の各トナーのトナー量を示す画像データを生成する。
トナー量の決定に際しては、制御部30はRAMに記憶された蛍光フラグの値を参照する。制御部30は、蛍光フラグが「0」である画像領域に属する画素については、蛍光トナーのトナー量を全てゼロとし、その他のカラートナーのみによって画像データを構成する。また、制御部30は、蛍光フラグが「1」である画像領域に属する画素については、蛍光トナーとカラートナーとによって画像データを構成する。もちろん、画像が蛍光トナーのみによって再現可能な画素については、制御部30は蛍光トナーのみによって画像データを構成することもある。
なお、透明トナーのトナー量は、画像データが示す画像に応じて異なる。例えば、画像データがモノクロの文書データである場合など、用いられるトナーの色数が少ない場合には、制御部30はこの画像データについては透明トナーのトナー量をゼロとする。また、画像データが多色であり、用いられるトナーの色数も多くなる場合には、制御部30はこの画像データの全面に所定量の透明トナーを付与することとする。
各色のトナー量を示す画像データを生成したら、制御部30は画像形成部20にこの画像データを供給し、画像データに応じた画像をシートに形成させる(ステップS6)。このとき画像形成部20は、各色の画像データに応じた一次転写ユニット23を選択し、ここに画像データに応じた静電潜像を形成する。その後画像形成部20は、この画像データが示すトナー色の現像ユニット(234〜237のいずれか)を選択し、静電潜像にトナーを付与し、トナー像を形成する。このようにして各色のトナー像を形成し、それぞれを中間転写ベルト24に一次転写したら、画像形成部20はトナー像をシートに二次転写し、これを一次定着機構27および二次定着機構29により定着して排出する。これにより被撮像物Oを表す画像である複写物が形成され、ここで画像形成処理が終了する。
以上に示した処理を行うことで、本実施形態の複写機100は、非蛍光領域の色のみならず、蛍光色の画像領域やより高彩度の画像領域をも再現可能となる。加えて、この複写機100によれば、分光エネルギー分布が可視領域の全域に渡る光源を用いて、この光源からの反射光を異なる分光感度を有する複数の受光素子列によって撮像することによって、被撮像物の分光反射率を推定可能な画像データを生成するとともに、この画像データに基づいてカラートナーと蛍光トナーとを用いて画像形成することによって、メタメリズムの発生が抑制された実物に忠実な複写物を得ることが可能となる。すなわち、この複写機100によれば、蛍光色を含む被撮像物の色をより忠実に再現した複写物を得ることが可能となる。
また、この複写機100は、その大部分において従来の複写機と同様の構成を採用することができる。さらに、複写機100は、複数のロータリー方式の現像装置を直列に配置することで、装置の大型化を抑えることが可能となっている。ゆえに、本実施形態の複写機100によれば、複雑で高価な構成を採ることなく、上述のような忠実な色再現が可能となる。
さらに、この複写機100によれば、透明トナーを画像表面が均一となるように形成することで、多色のトナーを用いているにもかかわらず、複写物表面に凹凸が生じることを抑制している。これにより、複写物表面に不自然な凹凸が発生するのを抑えるとともに、複写物表面の美観を高めることが可能となる。
[3.変形例]
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々の態様にて実施することが可能である。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。なお、これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
上述の実施形態においては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、レッド、オレンジ、グリーンおよびブルーの8色を標準的なカラートナーとし、このカラートナーにより再現不可能な色領域の色を形成可能な蛍光トナーを特定的に用いていたが、本発明において用いる色はこのような例に限定されない。例えば、標準的なカラートナーとしてシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色を用いてもよい。また、特定的に用いるトナーも蛍光色である必要はなく、標準的なトナーよりも高彩度な色やメタリック色のトナーを用いることも可能である。
なお、上述の実施形態のように、蛍光トナーを用いない非蛍光領域とそうでない色領域とを明確に区別した場合、これらの色領域の境界にある色の画像を形成したときに、その境界が画像上に顕著に表れてしまうおそれがある。そこで、非蛍光領域に属する色のうち、特に蛍光トナーを用いて再現される色に近似した色については、微量の蛍光トナーを含むようにしてもよい。近似度を判定する方法としては、上述の実施形態であれば色差に基づく方法が考えられる。例えば、非蛍光領域に属する色Caと上述の境界に位置する色Cbとについて、2色間の色差が所定の閾値以下となる場合であれば、上述の色Caの画像を形成する際に蛍光トナーを若干含むようにすればよい。このようにすれば、より見た目に自然な色再現が可能となる。
また、本発明において用いる色数はもちろん12色に限定されず、適宜増減させてよい。この際は、現像装置や一次転写ユニットの構成を適宜変更すればよい。用いる色数が少ない場合や、より高速な画像形成を行いたい場合などには、一次転写ユニットをロータリー方式の現像装置を用いずに構成してもよい。
また、上述の実施形態においては電子写真方式の複写機を本発明に係る画像形成装置の一例として挙げたが、本発明はインクジェット方式等の他の記録方式においても適用可能である。ゆえに、当然、本発明の色材として用いることができるのは、トナーに限定されない。
また、上述の実施形態においては、透明トナーにより形成される画像の表面を高平滑とするべく、定着機構を2段階にて設けているが、必ずしもこのような構成である必要はない。例えば、二次定着機構29を除外し、一次定着機構27のみによって定着処理を行ってもよい。このような構成とする場合には、トナー量等に応じて定着速度や定着温度を切り替えるのが効果的である。
また、上述の実施形態においては、画像データの各画素について判別処理を実行し、蛍光トナーを用いるか否かを決定していたが、例えばプレスキャンを実行し、このときに蛍光トナーを用いる必要があるか否かを判断するようにしてもよい。このようにすれば、例えばモノクロの文書をコピーする場合などには上述した判別処理を省略することができるので、処理を高速化させることができる。また、複写機に複数の動作モードを設けるなどして、これらの動作を操作者が切り替えて選択できるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る複写機の構成を示したブロック図である。 複写機の画像読取部および画像形成部の構成を具体的に示した図である。 複写機の一次転写ユニットの構成を詳細に示した図である。 非蛍光色と蛍光色の違いを説明するための図である。 複写機が画像を形成する際に行う動作を示したフローチャートである。
符号の説明
100…複写機、10…画像読取部、11…プラテンガラス、12…プラテンカバー、13…フルレートキャリッジ、14…ハーフレートキャリッジ、15…結像レンズ、16…ラインセンサ、20…画像形成部、21…給紙トレイ、22…搬送ロール、23、23a、23b、23c…一次転写ユニット、24…中間転写ベルト、25…二次転写ロール、26…バックアップロール、27…一次定着機構、28…切替機構、29…二次定着機構、30…制御部、40…記憶部、50…画像処理部、60…操作部、70…通信部

Claims (6)

  1. 分光エネルギー分布が少なくとも可視領域の全域に渡る光を被撮像物に照射する照射手段と、
    前記照射手段により照射された光のうち前記被撮像物で反射した光を複数の異なる分光感度にて受光し、これらの受光光に基づいて前記被撮像物の色を表す画像データを生成する受光手段と、
    前記受光手段により生成された画像データのうち、決められた色領域に含まれる色を示す画像領域を判別する判別手段と、
    前記受光手段により生成された画像データに応じた画像をシートに形成する画像形成手段であって、前記判別手段により前記色領域に含まれると判別された画像領域に対しては、当該色領域に含まれる色を組み合わせにより表現する複数の色材である標準色材を用いて画像を形成し、他の画像領域に対しては、前記画像データが示す色のうち前記色領域に含まれない色の画像を形成可能な色材である特定色材を少なくとも用いて画像を形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記受光手段は、
    少なくとも4列以上の複数の受光素子列を有し、各々の受光素子列が異なる分光感度を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成手段は、
    前記色領域に含まれる色のうち、当該色領域に含まれない色との差違が所定のレベル以下である色を示す画像を、前記標準色材と前記特定色材とを用いて形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段は電子写真方式の画像形成手段であって、ロータリー方式の現像手段を複数有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記標準色材は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナーを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記特定色材は、蛍光色のトナーを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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