JP2007120371A - 燃料ポンプユニット装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 蓋部材1は、鍔部1aと鍔部1aより突出する挿入筒部2aとにより形成され、ポンプ筐体2は、上方の支持筒部1bが蓋部材1の挿入筒部2aに係止され、下方のポンプ収納筒部2b内に燃料ポンプPが配置され、燃料ポンプPのポンプ吐出路Paは、内部に燃料流路11が形成される燃料ポンプ接続カラー10を介してポンプ筐体2内に形成される第1燃料吐出路2cの下端2c2に接続され、第1燃料吐出路2cの上端2c1は蓋部材1に形成される第2燃料吐出路1cに接続される。
ポンプ筐体2のポンプ収納筒部2bの下端には、有底カップ状をなすポンプホルダー12が係止され、ポンプホルダー12の底部3aと燃料ポンプ接続カラー10によって燃料ポンプPはポンプ収納筒部2b内に固定して収納される。
【選択図】 図1
Description
1は合成樹脂材料によって形成され、燃料タンクTの上方開口部Taを閉塞する蓋部材であり、平板状をなす鍔部1aと、鍔部1aの下端から下方に向かって突出する筒状をなす支持筒部1bとにより形成され、支持筒部1bの内方には、上下方向にのびる第2燃料吐出路1cが形成されるもので、第2燃料吐出路1cの下端開口1c1は支持筒部1bの内方にあって、下方向に向かって開口し、上端開口1c2は鍔部1aより上方に突出し外部に向けて開口する。又、前記支持筒部1bには、四角形状をなす係止孔1dが貫通して穿設される。
2は合成樹脂材料によって形成され、燃料ポンプPを収納するポンプ筐体である。
ポンプ筐体2は、その上方に、前記支持筒部1bに挿入される挿入筒部2aが形成され、その下方にポンプ収納筒部2bが一体形成される。又、ポンプ筐体2の内方には、第1燃料吐出路2cが形成されるもので、その上端開口2c1は上方に向かって開口し、下端開口2c2は、下方に向かいポンプ収納筒部2b内に向けて開口する。
又、ポンプ筐体2の上方の挿入筒部2aの外周には、上方係止突部2dが形成され、下方のポンプ収納筒部2bの外周には、下方係止突部2eが形成される。
前記、上方係止突部2dは、挿入筒部2aの上部外周に形成され、上方から下方に向けてその径が順次増加する傾斜面部を備え、下方に臨む係止段部2d1が形成される。
又、下方係止突部2eは、ポンプ収納筒部2bの下部外周に形成され、下方から上方に向けてその径が順次増加する傾斜面部を備え、上方に臨む係止段部2e1が形成される。
3は合成樹脂材料によって形成され有底カップ状をなすポンプホルダーであり、底部3aから上方に向かい筒部3bが形成され、筒部3bには四角形状をなす係止孔3cが貫通して穿設される。
更にポンプホルダー3の底部3aには下方に向かう第1孔3dと第2孔3eが貫通して穿設される。
まず、ポンプ筐体2のポンプ収納筒部2bの下方開口から燃料ポンプPをポンプ収納筒部2b内に挿入配置するもので、このとき、上端Pbより上方に突出するポンプ吐出路Paは、第1燃料吐出路2cの下端開口2c2内に挿入接続される。
次に、燃料ポンプPの下端Pcに臨んで、ポンプホルダー3の底部3aを配置するとともに筒部3bをポンプ収納筒部2bの外周に向けて挿入配置するもので、前記挿入時において、筒部3bに穿設された係止孔3cが、ポンプ収納筒部2bの外周に形成された下方係止突部2eの係止段部2e1に係止されることにより、ポンプホルダー3が下方に抜けることがなくポンプホルダー3は、ポンプ収納筒部2bの外周に固定配置される。
そして、上記においてポンプホルダー3の底部3aと燃料ポンプPの下端Pcとの間にゴム材料よりなるクッション部材4が配置されることにより、燃料ポンプPはユルミがなくポンプ収納筒部2b内に収納できる。
更にポンプホルダー3の底部3aより、第1孔3dを介してポンプ吸入路Pdが下方に突出して配置され、第2孔3eを介して係止杆Peが下方に突出して配置される。
そして、フィルター5の内方に連なるフィルター流路5aが燃料ポンプPの下端Pcより下方に突出するポンプ吸入路Pdに接続され、フィルター流路5aより側方にのびる鍔部5bに穿設された孔が係止杆Peに挿入され、更に鍔部5bがポンプホルダー3の底部3aと係止杆Peに嵌合されたEクリップ6によって挟持され、ポンプホルダー3に固定される。
以上によると、ポンプ筐体2のポンプ収納筒部2b内にポンプホルダー3によって燃料ポンプPが固定配置され、ポンプホルダー3の下方に、燃料ポンプPのポンプ吸入路Pdに接続されるフィルター5が突出して固定配置される。
そして、上記燃料ポンプP、フィルター5を備えるポンプ筐体2の挿入筒部2aを、蓋部材1の支持筒部1bの下端から上方に向けて挿入配置するもので、これによると上方係止突部2dの係止段部2d1が支持筒部1bの係止孔1dに係止されることによってポンプ筐体2が蓋部材1に一体的に取着される。
尚、前記ポンプ筐体の挿入時において、ポンプ筐体2の第1燃料吐出路2cの上端開口2c1は蓋部材1の第2燃料吐出路1cの下端開口1c1に接続配置される。
以上によって燃料ポンプユニット装置Uが形成されたもので、該装置は燃料タンクTの上方開口部Taより燃料タンクT内に向かって挿入されるもので、フィルター5を含む燃料ポンプPは燃料タンクT内に配置され、前記上方開口部は蓋部材1の鍔部1aによって閉塞されるとともに燃料タンクTに固定される。
これは、フィルター5を底部Tbより離れた上方位置に配置すると、燃料タンクT内の燃料を有効に使用することができず燃料タンクT内の燃料の死残量が増えるからである。
一方、かかる燃料ポンプユニット装置を、多数の機関に共通に使用することにより増量効果をあげ、その製造コストを低減することが望ましいものであるが、特に大排気量の機関にかかる燃料ポンプユニット装置Uを採用した際、大排気量機関における燃料タンク容量が大であることにより、タンク深さが深くなり、フィルター5が燃料タンクTの底部Tbより大きく上方位置Bに配置され、燃料の死残量が大きく増加し、好ましいものでない。
(タンク深さの深い燃料タンクTは図2において一点鎖線で示される)
ここで前記不具合を解決する為に、燃料タンクの上方開口部の位置を下げる等の燃料タンクの改造、あるいは、蓋部材、ポンプ筐体、の改造が考えられるが、かかる改造によると、比較的に大型部品の型改造することになり、その製造コストが大きく上昇して好ましいものでない。特に燃料タンクTの改造は二輪車において大きく外観形状を変えることにつながる。
その上部が挿入筒部に係止され、その内方に上下方向にのびる第1燃料吐出路が形成され、内部に収納される燃料ポンプのポンプ吐出路が第1燃料吐出路の下端に接続されるとともに第1燃料吐出路の上端が前記蓋部材に穿設される第2燃料吐出路に接続されるポンプ筐体と、
前記ポンプ筐体内に配置される燃料ポンプの下端に臨んで配置されるとともにポンプ筐体の下端に係止され、燃料ポンプをポンプ筐体内に固定配置するポンプホルダーと、により構成され、
前記、挿入筒部、ポンプホルダーを含むポンプ筐体が、燃料タンクの上方開口部を介して燃料タンク内に配置されるとともに前記上方開口部が鍔部によって閉塞される燃料ポンプユニット装置において、ポンプ筐体内に収納配置される燃料ポンプのポンプ吐出路を、上下方向にのびる燃料流路を備える燃料ポンプ接続カラーを介して第1燃料吐出路の下端に接続配置したことを特徴とする。
以上によると、燃料ポンプユニット装置を構成する蓋部材、ポンプ筐体、燃料ポンプ、ストレーナの大型部品をそのまま流用でき、その実施は小型部品である燃料ポンプ接続カラーの追加及びポンプホルダーの改造にとどめることができるので、大排気量の機関の大型の燃料タンクに対しても燃料ポンプユニット装置を共通に使用することができ、汎用性の高い安価な燃料ポンプユニット装置を提供できる。
尚、図2と同一構成部品については同一符号を使用し、説明を省略する。
すなわち、蓋部材1、ポンプ筐体2、燃料ポンプP、フィルター5は同一部品が使用される。
10は、燃料ポンプ接続カラーであり、内部には上下方向にのびる燃料流路11が穿設され、燃料流路11の上、下は開口して形成される。本例にあっては、燃料ポンプPの位置を図2に示される燃料ポンプPの位置よりLだけ下方に位置する為に、上方係止段部10aと下端10bとの距離をLとした。尚、燃料流路11の下端開口11aの孔形状は、図2に示される第1燃料吐出路2cの下端開口2c2の孔形状と同一に形成された。
12は、ポンプホルダーであり、図2に示されるポンプホルダー3とは、筒部3bの深さが異なる。
具体的には、従来のポンプ筐体2の下方係止突部2eの係止段部2e1が当接する係止孔3cの上端3c1と底部3aとの距離がHであるのに対し、本発明に用いられるポンプホルダー12にあっては、ポンプ筐体2の下方係止突部2eの係止段部2e1が当接する係止孔3cの上端3c1と底部3aとの距離は{(H)+(L)}の深さに形成される。
尚、燃料ポンプ接続カラー10の上端は第1燃料吐出路2cの下端開口2c2内に挿入接続される。
一方、ポンプホルダー12の底部3aは、ポンプ収納筒部2b内に配置される燃料ポンプPの下端Pcに臨んで配置されるもので、ポンプホルダー12の係止孔3cに、ポンプ筐体2の下方係止突部2eが挿入され、その係止段部2e1が係止孔3cの上端3c1に係止される。
以上によると、ポンプホルダー12の係止孔3cの上端3c1と底部3aとの距離が{(H)+(L)}の深さに形成されるので、燃料ポンプ接続カラー10によってLだけ下方へ移動配置された燃料ポンプPをポンプホルダー12によってポンプ収納筒部2b内に固定配置できる。
尚、フィルター5は従来と同様の方法をもって燃料ポンプPのポンプ吸入路Pdに接続される。
而して、燃料ポンプPのモータ部に通電されてポンプ部が駆動すると、燃料タンクT内の燃料は、ポンプ吸入路Pdを介して燃料ポンプP内に吸入され、ポンプ部によって昇圧された燃料がポンプ吐出路Pa、燃料ポンプ接続カラー10の燃料流路11、ポンプ筐体2の第1燃料吐出路2c、蓋部材1の第2燃料吐出路1cを介して機関に供給される。
以上によると、単一の燃料ポンプユニット装置を、タンク深さの単なる多種類の燃料タンクTに対して死残量を変化させることなく使用できるもので、特に燃料ポンプユニット装置を構成する大型部品等を共通に使用でき、その製造コストを低減できたものである。
又、燃料ポンプ接続カラー10を新たに用意すること。及びポンプホルダー12に改造を加えること。になるが、何れも蓋部材1、ポンプ筐体2に比較すれば小物部品であるので、コスト上昇を低くおさえることができる。
1a 鍔部
1c 第2燃料吐出路
2 ポンプ筐体
2c 第1燃料吐出路
10 燃料ポンプ接続カラー
12 ポンプホルダー
P 燃料ポンプ
Pa ポンプ吐出路
T 燃料タンク
Ta 上方開口部
Claims (1)
- 平板状をなす鍔部1aと、鍔部1aから下方に向かって突出する挿入筒部2aと、よりなる蓋部材1と、
その上部が挿入筒部2aに係止され、その内方に上下方向にのびる第1燃料吐出路2cが形成され、内部に収納される燃料ポンプPのポンプ吐出路Paが第1燃料吐出路2cの下端2c2に接続されるとともに第1燃料吐出路2cの上端2c1が前記蓋部材に穿設される第2燃料吐出路1cに接続されるポンプ筐体2と、
前記ポンプ筐体内に配置される燃料ポンプPの下端Pcに臨んで配置されるとともにポンプ筐体2の下端に係止され、燃料ポンプPをポンプ筐体2内に固定配置するポンプホルダー12と、により構成され、
前記、挿入筒部、ポンプホルダーを含むポンプ筐体2が、燃料タンクTの上方開口部Taを介して燃料タンクT内に配置されるとともに前記上方開口部が鍔部1aによって閉塞される燃料ポンプユニット装置において、ポンプ筐体2内に収納配置される燃料ポンプPのポンプ吐出路Paを、上下方向にのびる燃料流路11を備える燃料ポンプ接続カラー10を介して第1燃料吐出路2cの下端2c2に接続配置したことを特徴とする燃料ポンプユニット装置。
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