JP2007120201A - 排水機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洗面台等の槽体2に設けられた、排水の排出装置であるオーバーフロー装置の箱体7と、槽体2の底面に開口した排水口1を備えて成る排水栓10と、排水栓10に接続する排水トラップ3と、から成る排水配管9において、オーバーフロー装置の箱体7と排水トラップ3の下流部16と連通して、洗浄用機器を挿入できる洗浄用管5を設けて成る。
【選択図】図1
Description
本従来例は、洗面台などの槽体の底面に開口する排水口と、
該排水口を備えた排水筒と、
該排水筒に接続し、排水トラップを成す排水配管と、
槽体の内側壁に設けられた、オーバーフロー孔と、
該オーバーフロー孔に連絡するオーバーフロー管、から成るオーバーフロー装置と、
から構成されている。
更に、本従来例は、上記排水トラップの封水面上方の壁部分に、開閉可能な孔を設けたものである。
この排水トラップの孔には、オーバーフロー孔に連絡するオーバーフロー管の他端が、抜き差し可能に差し込まれている。
また、高圧洗浄法は、耐圧で且つ可撓性を有する高圧洗浄管を排水口から排水配管内に押し込み、管の先端が詰まり箇所に到達してから、高圧洗浄管より水を高圧で放出させ、塵芥をバラバラに細かく破砕し押し流して、排水配管中の管詰まりを解消する方法である。
また、これらの作業は、洗面台の槽体の下に潜り込み、排水トラップ等がある狭い空間で作業を行う必要があり、作業に困難を伴った。
その他にも、オーバーフロー管と洗浄用強制給水管を取り替える作業の都度、作業を誤り漏水が発生する可能性が生じるのが実情であった。
底面に排水口(1)を開口した槽体(2)と、
槽体(2)の排水を下水側に排出する、上流が槽体(2)の排水口(1)に接続される排水トラップ(3)と、
前記槽体(2)の内側壁に開口したオーバーフロー孔(4)と該オーバーフロー孔(4)を前記排水トラップ(3)の上流部(15)に連通した排水管(14)から成るオーバーフロー装置(13)と、
前記オーバーフロー装置(13)の、オーバーフロ孔(4)から排水トラップ(3)の下流部(16)を連通するように設けられた洗浄用管(5)と、
から成ることを特徴とする排水機器である。
洗浄用管(5)を、可撓性を有した管で構成することを特徴とする前記段落0010に記載の排水機器である。
洗浄用管(5)を、金属製の管で構成することを特徴とする前記段落0010又は前記段落0011に記載の排水機器である。
オーバーフロー孔(4)に設けられた洗浄用管(5)への挿入口(6)を、オーバーフロー孔(4)に連通する箱体(7)の、平面視オーバーフロー孔(4)に連通する開口を設けた壁面の、隣りとなる側壁に設け、前記挿入口(6)を開閉可能にする蓋(8)を設けることを特徴とする前記段落0010乃至請前記段落0012のいずれか1つに記載の排水機器である。
A)請求項1に記載の本発明は、洗面台の槽体(2)の内側壁に設けたオーバーフロー孔(4)から、排水トラップ(3)の下流部(16)に連通する洗浄用管(5)で構成されている。
洗浄用機器を、前記オーバーフロー孔(4)から、洗浄用管(5)を通して排水トラップ(3)とパイプ管(19)を含む、排水配管(9)内に挿入することができる。
このため、従来であれば、排水トラップ(3)内の洗浄のためには、槽体(2)の下に潜り込み排水トラップ(3)を分解するなどの手間が掛かるのに対し、本発明では、洗浄用管(5)を通して洗浄用機器を排水配管(9)に挿入でき、全ての作業を槽体(2)の上方(表側)から行うことができるので、洗浄作業が大変楽になる。
B)請求項2に記載の本発明は、オーバーフロー孔(4)から排水トラップ(3)の下流部(16)に連通する洗浄用管(5)が、可撓性を有する管で構成されている。
高圧洗浄用カンツールの機材は、それを通す配管の曲がり半径があまり小さいと、その曲がり部分を通過することができない。
その点で、曲がり部分を大きくできる可撓管は高圧洗浄用カンツールを通過させる際に有利である。また配管作業が容易である。
C)請求項3に記載の本発明は、オーバーフロー孔(4)から排水トラップ(3)の下流部(16)に連通する洗浄用管(5)が、金属製の管で構成されている。
高圧洗浄用カンツールの機材は金属のため、軟らかい樹脂材であれば削れてしまう。
特に請求項2のような可撓性を有した管の場合は、軟質な素材が使われることが多く、削れやすい。
そこで、本発明のように金属製の管で洗浄用管(5)を構成することで、この削れを防止する。
D)請求項4に記載の本発明は、洗浄用管(5)への挿入口(6)を、オーバーフロー孔(4)に連通する箱体(7)の側壁に設け、前記挿入口(6)を開閉可能にする蓋(8)を設けてなる。
排水機器に設けられた槽体(2)をなるべく大きくするためには、平面視槽体(2)の外側壁(特に前後の外側面)と、排水機器の内壁面(特に前後の内側面)とをなるべく近接させる必要がある。
しかし、挿入口(6)を箱体(7)のオーバーフロー孔(4)の対向面に設けると、挿入口(6)の下流となる洗浄用管(5)が平面視槽体(2)の外側壁と排水機器の内壁面との間に飛び出してしまい、両者を近接させることができない。
これに対して、洗浄用管(5)への挿入口(6)を、箱体(7)の、オーバーフロー孔(4)に連通する壁面の隣りの側壁に設けると、挿入口(6)や洗浄用管(5)を設けないオーバーフロー装置(13)(従来のオーバーフロー装置)の場合と同様に、洗浄用管(5)が平面視槽体(2)の外側壁と排水機器の内壁面との間に飛び出すことが無いため、平面視槽体(2)の外側壁と排水機器の内壁面とを近接させることができる。
洗面ボールと言われる槽体(2)には、図1又は図3に示すように、底面に排水口(1)が、上縁寄りの内側壁にはオーバーフロー孔(4)が開口している。
排水栓(10)は、槽体(2)の底面に設けられた、筒状で側面に開口を設けた部材から成り、槽体(2)に発生した排水を下水へと排水するための排水口(1)を備えている。
この排水栓(10)の下流には、S字を横に倒した形状に屈曲させた管体から成る排水トラップ(3)が接続されている。
上記排水トラップ(3)とパイプ管(19)から成る排水配管(9)が、下水側に繋がる床下配管に接続される。
オーバーフローアダプター(11)は、排水栓(10)の外周面よりも大きな内周面を備える筒状の部材であって、排水栓(10)側面の開口の周囲に配置されて成る。
また、オーバーフロー装置(13)の箱体(7)は、略直方体形状の部材であり、側面に設けたオーバーフロー孔(4)に連通する開口と、底面に設けた排水管(14)と接続する開口部(17)と、から構成される。
更に、本実施例のオーバーフロー装置(13)には、箱体(7)の、平面視オーバーフロー孔(4)の隣となる面に設けられ、平素は蓋(8)によって閉口されている挿入口(6)と、
排水トラップ(3)の排水配管(9)に対向する壁面に設けられた接続孔(12)と、
挿入口(6)と接続孔(12)とを連通する可撓性を有した管から成る洗浄用管(5)と、から構成されて成る。
また、本実施例では、上記の洗浄用管(5)と接続孔(12)との接続部を、ナット等を用いて固定する。
更に本実施例では、洗浄用管(5)を金属製の可撓管から構成されて成る。
具体的には、瞬間湯沸器の吐水口のように、金属の板材をスパイラル状に巻き付けた金属管によって構成して成る。
このように構成することで、金属の強度/硬度を確保しつつ、且つ可撓性を備えた洗浄用管(5)とすることが出来る。
また、槽体(2)が満水になった際等は、槽体(2)から排水が溢れ出ないために設けられたオーバーフロー装置(13)から排水は排出される。
このオーバーフロー装置(13)では、オーバーフロー孔(4)の下縁を排水が越えた場合、排水は箱体(7)の排水管(14)と接続する開口部(17)より、該排水管(14)内を通過して排水配管(9)から下水側の床下配管へと排出される。
更に、洗浄用管(5)内と接続孔(12)を介して、排水トラップ(3)と、パイプ管(19)を含む排水配管に挿入された洗浄用機器が、パイプ管(19)の縦管部や横管部、或いは排水トラップ(3)のU字形状部の内部に発生した管詰まり箇所を洗浄するものである。
上記、洗浄用管(5)に設けられた挿入口(6)は、平素は蓋(8)によって閉口され、槽体(2)が満水になった際等に、オーバーフロー孔(4)から箱体(7)内に流れ込む排水が、洗浄用管(5)内に流れ込まないようにした。
従来、排水トラップ(3)内の洗浄の際は、洗面台の槽体(2)の下に潜り込み、排水トラップ(3)を分解して洗浄を行う方法がある。
或いは、上記背景技術に記載の従来例の方法では、槽体に設けられたオーバーフロー孔(4)に連絡するオーバーフロー管の端を、排水トラップ(3)の封水面上方の壁部分に設けられた孔に、抜き差し可能に差し込んで、排水トラップ(3)内の洗浄時には、オーバーフロー管を前記孔より抜き取り、洗浄用強制給水管(高圧洗浄管)を、前記孔に抜き差し可能に差し込み、排水トラップ(3)内の洗浄を行う。
しかし、本実施例の、排水トラップ(3)内洗浄方法では、排水トラップ(3)を分解する必要が無く、槽体に設けられたオーバーフロー孔(4)から洗浄用機器を挿入することで、狭い場所での作業も必要が無く、すべての作業を槽体(2)の上方(表側)から行うことができる。
また、洗浄作業の都度排水トラップ(3)を分解したり、オーバーフロー管と洗浄用強制給水管を取り替える作業の都度、漏水が発生する可能性も無くなる。
例えば、上記実施例では、オーバーフロー装置(13)の箱体(7)に設けられた挿入口(6)と、排水トラップ(3)に設けられた接続孔(12)とを連通する洗浄用管(5)との接続部をナット等を用いて固定しているが、図4に示すように、クイックファスナー(18)を用いて、洗浄用管(5)と接続孔(12)を固定してもよい。
また、上記実施例では、図1又は図3に示すように、洗浄用管(5)への挿入口(6)は、オーバーフロー装置(13)の箱体(7)の、平面視オーバーフロー孔(4)の隣となる面に設けられ、洗浄用管(5)を下方向に屈曲させて、排水トラップ(3)に設けられた接続孔(12)に連通させているが、図4に示すように、挿入口(6)を、オーバーフロー装置(13)に設けられた排水管(14)と接続する開口部(17)の後ろに設け、洗浄用管(5)を、真下方向に向かって配管させ、排水トラップ(3)に設けられた接続孔(12)と連通させてもよい。
また、上記実施例では、排水トラップ(3)に設けられた接続孔(12)は、排水配管(9)内に対向しているため、排水配管(9)内に洗浄用機器を挿入して洗浄できる位置に設けられているが、接続孔(12)に角度を設けることで排水トラップ(3)内のみ、或いは、適切な角度(水平面に対して45°など)に設けてトラップ内と排水配管(9)内の両方に洗浄用機器を挿入できるようにしても良い。
また、上記実施例では、排水トラップ(3)に設けられた接続孔(12)は、排水配管(9)の内側壁に沿うように設けられているが、排水配管の下流部の頂点に設けるようにしても良い。
2 槽体
3 排水トラップ
4 オーバーフロー孔
5 洗浄用管
6 挿入口
7 箱体
8 蓋
9 排水配管
10 排水栓
11 オーバーフローアダプター
12 接続孔
13 オーバーフロー装置
14 排水管
15 上流部
16 下流部
17 開口部
18 クイックファスナー
19 パイプ管
Claims (4)
- 底面に排水口(1)を開口した槽体(2)と、
槽体(2)の排水を下水側に排出する、上流が槽体(2)の排水口(1)に接続される排水トラップ(3)と、
前記槽体(2)の内側壁に開口したオーバーフロー孔(4)と該オーバーフロー孔(4)を前記排水トラップ(3)の上流部(15)に連通した排水管(14)から成るオーバーフロー装置(13)と、
前記オーバーフロー装置(13)の、オーバーフロー孔(4)から排水トラップ(3)の下流部(16)を連通するように設けられた洗浄用管(5)と、
から成ることを特徴とする排水機器。 - 洗浄用管(5)を、可撓性を有した管で構成することを特徴とする請求項1に記載の排水機器。
- 洗浄用管(5)を、金属製の管で構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水機器。
- オーバーフロー孔(4)に設けられた洗浄用管(5)への挿入口(6)を、オーバーフロー孔(4)に連通する箱体(7)の、平面視オーバーフロー孔(4)に連通する開口を設けた壁面の、隣りとなる側壁に設け、前記挿入口(6)を開閉可能にする蓋(8)を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の排水機器。
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