JP2007117047A - こんにゃく類の成形装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものであり、扁平で凹凸のある縮み形状の帯状こんにゃくを形成するこんにゃく類の成形装置及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明のこんにゃく類の成形装置は、ホッパー1と、吸引吐出ポンプ2と、目皿装置3とから構成される。前記目皿装置3は、上端に小さい円筒形の吸込口4を有し、内部が広角度で広がりを持つ円錐形を成す上部円錐5と、スリット状のこんにゃく吐出口6を有する円盤状の目皿7と、該目皿7を前記上部円錐5の下端に固定し、前記上部円錐5に螺合固定される下部リング8との組み合わせ構造からなる。前記目皿7は、断面縦方向に形状変化を持たせ、3次元的な流動変化を誘導するスリット構造を持つものである。
【選択図】図2
【解決手段】本発明のこんにゃく類の成形装置は、ホッパー1と、吸引吐出ポンプ2と、目皿装置3とから構成される。前記目皿装置3は、上端に小さい円筒形の吸込口4を有し、内部が広角度で広がりを持つ円錐形を成す上部円錐5と、スリット状のこんにゃく吐出口6を有する円盤状の目皿7と、該目皿7を前記上部円錐5の下端に固定し、前記上部円錐5に螺合固定される下部リング8との組み合わせ構造からなる。前記目皿7は、断面縦方向に形状変化を持たせ、3次元的な流動変化を誘導するスリット構造を持つものである。
【選択図】図2
Description
本発明は、扁平で凹凸のある縮み形状を有する食材、特には、こんにゃく類の成形装置及びその製造方法に関するものである。
従来、こんにゃく類の代表的な形状のものとしては板状、玉状、糸状などがあるが、本質的な成分内容はほとんど同一であり、表面状態も似通っている。
そのために、独特の味や食感、風味が似てしまう面があり、調理法など食材としての利用範囲も限られたものとなっている。
そこで、こんにゃく類を食材としてもっと広く活用するために、新しい形のこんにゃく製品の開発が望まれている。
その状況の中で近年、味染み性がよく、舌触りや歯応え、食感が独特であり、扁平で凹凸のある縮み形状を有する、見た目には晒し鯨(鯨の脂肪層を薄く切り、熱湯で脂肪を除いて冷水に晒した食品)に似た新たなこんにゃく食品が、ちぢみこんにゃく等と指称され各種案出されるようになっている。
そのために、独特の味や食感、風味が似てしまう面があり、調理法など食材としての利用範囲も限られたものとなっている。
そこで、こんにゃく類を食材としてもっと広く活用するために、新しい形のこんにゃく製品の開発が望まれている。
その状況の中で近年、味染み性がよく、舌触りや歯応え、食感が独特であり、扁平で凹凸のある縮み形状を有する、見た目には晒し鯨(鯨の脂肪層を薄く切り、熱湯で脂肪を除いて冷水に晒した食品)に似た新たなこんにゃく食品が、ちぢみこんにゃく等と指称され各種案出されるようになっている。
ちぢみこんにゃくの製造方法としては様々な成形技術があるが、その中でもスリット状の吐出口より押し出して成形する技術(特許文献1を参照)、あるいは凹凸のあるスリット状の吐出口より押し出して成形する技術(特許文献2、特許文献3を参照)が、一般的なものとして知られている。
このスリット状の吐出口より押し出して成形する技術は、その他の製造技術に比べても構造が簡単であり、設備投資が少なくコストが低く抑えられ、故障も少なくメンテナンス性に優れるなどのメリットがある。
また、幅の狭い吐出口より圧力がかかった状態で押し出されるため、混練時に取り込んだ空気が外部に押し出される時に緊張し、こんにゃくの表面全体に不規則な凹凸を形成するとともに縮んだような形態となる。
このため、ちぢみこんにゃくの質としても良好である。
しかしながら、従来のスリット状の吐出口より押し出して成形する技術には、次のような問題点があった。
(イ)幅の狭い吐出口より押し出すには高い圧力が必要となるが、内外の圧力差が大きすぎると、こんにゃく混練物に圧縮されて含まれている空気の著しい膨張によって、切れが生じて連続成形が難しくなる。
(ロ)逆に、圧力を低くしすぎると凹凸やちぢれがうまく形成できなくなる。
(ハ)また、幅が狭い所を押し出すため、こんにゃく混練物の状態によってはつながりが悪くなって切れが生じたり、凹凸やちぢれがうまく形成できなくなる。
特に、1mm以下の薄肉に成形するのは難しいため、成形には熟練した技術が要求される。
(ニ)さらに、従来の平面的な形状変化だけの目皿では、細かく複雑な表面の凹凸を形成するには限界があった。
特開平8−205794号公報
特開平8−317769号公報
特開平9−84548号公報
このスリット状の吐出口より押し出して成形する技術は、その他の製造技術に比べても構造が簡単であり、設備投資が少なくコストが低く抑えられ、故障も少なくメンテナンス性に優れるなどのメリットがある。
また、幅の狭い吐出口より圧力がかかった状態で押し出されるため、混練時に取り込んだ空気が外部に押し出される時に緊張し、こんにゃくの表面全体に不規則な凹凸を形成するとともに縮んだような形態となる。
このため、ちぢみこんにゃくの質としても良好である。
しかしながら、従来のスリット状の吐出口より押し出して成形する技術には、次のような問題点があった。
(イ)幅の狭い吐出口より押し出すには高い圧力が必要となるが、内外の圧力差が大きすぎると、こんにゃく混練物に圧縮されて含まれている空気の著しい膨張によって、切れが生じて連続成形が難しくなる。
(ロ)逆に、圧力を低くしすぎると凹凸やちぢれがうまく形成できなくなる。
(ハ)また、幅が狭い所を押し出すため、こんにゃく混練物の状態によってはつながりが悪くなって切れが生じたり、凹凸やちぢれがうまく形成できなくなる。
特に、1mm以下の薄肉に成形するのは難しいため、成形には熟練した技術が要求される。
(ニ)さらに、従来の平面的な形状変化だけの目皿では、細かく複雑な表面の凹凸を形成するには限界があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものであり、扁平で凹凸のある縮み形状の帯状こんにゃくを形成するこんにゃく類の成形装置及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明のこんにゃく類の成形装置は、こんにゃく原料の混練物を投入するホッパーと、該ホッパーからこんにゃく原料の混練物を吸引する吸引吐出ポンプと、該吸引吐出ポンプから押し出されたこんにゃく原料の混練物を扁平の縮み状こんにゃくに成形する目皿装置とから構成されるこんにゃく類の成形装置において、前記目皿装置は上端に小さい円筒形の吸込口を有し、内部が広角度で広がりを持つ円錐形を成す上部円錐と、スリット状のこんにゃく吐出口を有する円盤状の目皿と、該目皿を前記上部円錐の下端に固定し、前記上部円錐に螺合固定される下部リングとを有するものである。
前記目皿は、断面縦方向に形状変化を持たせ、3次元的な流動変化を誘導するスリット構造を持つものである。
前記目皿は、複数枚の円板を重ねて、断面縦方向に形状変化を持たせたスリット構造を形成するものである。
前記複数枚の円板を重ねて、断面縦方向に形状変化を持たせたスリット構造を形成する目皿において、断面傾斜孔により、断面くの字状のスリット構造を持つものである。
前記目皿は、複数枚の円板を重ねて、断面縦方向に形状変化を持たせたスリット構造を形成するものである。
前記複数枚の円板を重ねて、断面縦方向に形状変化を持たせたスリット構造を形成する目皿において、断面傾斜孔により、断面くの字状のスリット構造を持つものである。
また、本発明のこんにゃく類の製造方法は、こんにゃく製粉に、その30〜40倍に相当する量の温水を加え、撹拌して一定時間放置した後、再び撹拌し、所定量の海草粉末を混入して撹拌した後、希釈の石灰水を投入し、その後よく混練りすることでこんにゃく類の混練物を生成し、この混練物を前記こんにゃく類の成形装置を使用して押し出し、扁平の縮み状こんにゃくを成形するものである。
本発明にあっては、次に列挙する効果が得られる。
第1には、内部が広角度で広がる円錐形を成し、その円錐形の上部には小さい円筒形の吸込口を有するため、上部から高圧力で押し込まれた混練物が、小さい穴から円錐形内部に一気に周囲に拡散するときに減圧効果が起き、混練時に取り込んだ空気が膨張し円錐形内部において気泡を生じる。
このようにして円錐形内部で生じた気泡は、円錐形下部に配置された目皿のスリット状の吐出口より外部に押し出される際にさらに膨張する。
この作用により、表面に気泡状の大きく膨らんだ凹凸が形成されると共に、ちぢみ状を呈する製品が容易に成形される。
第1には、内部が広角度で広がる円錐形を成し、その円錐形の上部には小さい円筒形の吸込口を有するため、上部から高圧力で押し込まれた混練物が、小さい穴から円錐形内部に一気に周囲に拡散するときに減圧効果が起き、混練時に取り込んだ空気が膨張し円錐形内部において気泡を生じる。
このようにして円錐形内部で生じた気泡は、円錐形下部に配置された目皿のスリット状の吐出口より外部に押し出される際にさらに膨張する。
この作用により、表面に気泡状の大きく膨らんだ凹凸が形成されると共に、ちぢみ状を呈する製品が容易に成形される。
第2には、円錐形内部では吸込口の高圧部から外部の低圧部に向かって、スムーズな内部流動が発生する。また、円錐形内部で少し減圧されているため、内外圧力差は通常より小さく、押し出し後の切れも発生しにくい。
これにより幅が1mm以下のスリットでも容易に押し出しが可能であり、混練物の状態などによって大きく左右されることも見られない。
また、構造が非常に簡単なため、低コストで高品質、メンテナンス性にも優れる。
以上のような効果により、混練物の状態や技術の習練度に影響されることなく、歩留りがよく、質の高い縮み状こんにゃくが製造できるものである。
これにより幅が1mm以下のスリットでも容易に押し出しが可能であり、混練物の状態などによって大きく左右されることも見られない。
また、構造が非常に簡単なため、低コストで高品質、メンテナンス性にも優れる。
以上のような効果により、混練物の状態や技術の習練度に影響されることなく、歩留りがよく、質の高い縮み状こんにゃくが製造できるものである。
第3には、本発明の目皿は、断面縦方向に形状変化を持たせ、3次元的な流動変化を誘導するスリット構造であるため、狭いスリット形状に複雑な3次元的変化を持たせた流路を通して混練物を押し出すことにより、複雑な流体変化を生じさせ、その中に含まれる気泡も複雑な圧縮膨張などの変化により、押し出されてくる帯状こんにゃくの表面には、細かく変化に富んだ凹凸が形成できるという効果を得るものである。
また単体の目皿だけではなく2〜3枚などの複数枚を重ね合せた構造を持たせることにより、複雑な3次元形状の目皿も、1枚ごとに分けて加工することができるようになるため、複雑な3次元形状でも加工が容易になるという効果を得るものである。
また単体の目皿だけではなく2〜3枚などの複数枚を重ね合せた構造を持たせることにより、複雑な3次元形状の目皿も、1枚ごとに分けて加工することができるようになるため、複雑な3次元形状でも加工が容易になるという効果を得るものである。
以下、本発明のこんにゃく類の成形装置の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明のこんにゃく類の成形装置は、こんにゃく原料の混練物を投入するホッパー1と、該ホッパー1からこんにゃく原料の混練物を吸引する吸引吐出ポンプ2と、該吸引吐出ポンプ2から押し出されたこんにゃく原料の混練物を扁平の縮み状こんにゃくを成形する目皿装置3とから構成される。
前記目皿装置3は、図2の分解斜視図に示すように、上端に小さい円筒形の吸込口4を有し、内部が広角度で広がりを持つ円錐形を成す上部円錐5と、スリット状のこんにゃく吐出口6を有する円盤状の目皿7と、該目皿7を前記上部円錐5の下端に固定し、前記上部円錐5に螺合固定される下部リング8との組み合わせ構造からなる。
(イ)目皿装置3は、上下方向に大きく分けて上部円錐5と目皿7と下部リング8の3つの構成要素からなる。
(ロ)まず、上部円錐5であるが、その上端には円筒形の吸込口4を有し、吸引吐出ポンプ2と接続するためのネジ切り9を外面に有する。
全体の形は概略円錐形をなすが、下端外面には後述する下部リング8と螺合するためのネジ切り9を有する。
上部円錐5の内部の形状は、吸込口4の下端近傍より下に広がる円錐形となっており、下端円の直径は広く、その下端円は全面が開口されている。
図1に示すように、本発明のこんにゃく類の成形装置は、こんにゃく原料の混練物を投入するホッパー1と、該ホッパー1からこんにゃく原料の混練物を吸引する吸引吐出ポンプ2と、該吸引吐出ポンプ2から押し出されたこんにゃく原料の混練物を扁平の縮み状こんにゃくを成形する目皿装置3とから構成される。
前記目皿装置3は、図2の分解斜視図に示すように、上端に小さい円筒形の吸込口4を有し、内部が広角度で広がりを持つ円錐形を成す上部円錐5と、スリット状のこんにゃく吐出口6を有する円盤状の目皿7と、該目皿7を前記上部円錐5の下端に固定し、前記上部円錐5に螺合固定される下部リング8との組み合わせ構造からなる。
(イ)目皿装置3は、上下方向に大きく分けて上部円錐5と目皿7と下部リング8の3つの構成要素からなる。
(ロ)まず、上部円錐5であるが、その上端には円筒形の吸込口4を有し、吸引吐出ポンプ2と接続するためのネジ切り9を外面に有する。
全体の形は概略円錐形をなすが、下端外面には後述する下部リング8と螺合するためのネジ切り9を有する。
上部円錐5の内部の形状は、吸込口4の下端近傍より下に広がる円錐形となっており、下端円の直径は広く、その下端円は全面が開口されている。
(ハ)次に、前記目皿7は、断面縦方向に形状変化を持たせ、3次元的な流動変化を誘導するスリット構造を持つものである。
図4に示すように、前記目皿7は、断面傾斜孔を有する所定厚さと直径の2枚の金属製の円板を重ねてスリット構造を形成するものである。
図4(a)の平面図に示すように、円板の中央には、直径方向に細幅で、略直径長さのスリット状のこんにゃく吐出口6を有する。
前記こんにゃく吐出口6は、図4(b)の断面図に示すように、断面くの字状で、それぞれの円板の中央にそれぞれ逆向きの断面傾斜孔を形成し、両方の円板の断面傾斜孔をくの字状になるように重ね合わせて形成される。
図5に示すように、前記断面傾斜孔を有する3枚の円板を重ねてジグザク状のスリット構造を形成することもできる。
図6に示すように、前記目皿7は、2枚重ねの円板で構成され、表面は断面垂直孔のスリット形状で、裏面は交互に櫛刃形状となっているスリット構造を持つものである。
さらに、前記2枚重ねの円板で構成され、表面は断面垂直孔のスリット形状である目皿において、裏面は断面傾斜孔に形成され、交互に櫛刃形状となっているスリット構造を形成することもできる。
図7に示すように、前記目皿7は、表面は交互に半円形状を連続させた形状で、裏面は半円形状が表面とは真逆の位置関係となっているスリット構造を持つものである。
前記表面は交互に半円形状を連続させた形状で、裏面は半円形状が表面とは真逆の位置関係となっているスリット構造を持つ目皿において、前記半円形状に代えて半円錐形状となっているスリット構造を形成することもできる。
(ニ)最後に、前記下部リング8であるが、中空短円筒状をなし、中空部の内面には上部円錐5と螺合するためのネジ切り9を有する。
(ホ)これら3つの構成要素の組み立て方は、図3に示すように上部円錐5の下端部に目皿7を密着させながら、下から下部リング8で挟み込むように、上部円錐5に下部リング8を回しながらはめ込んで組み立て固定する。
このようにして組み立てた目皿装置3を、図1に示すように、ホッパー1の下部に取り付けられた吸引吐出ポンプ2の下部吐出管に接続する。
前記吸引吐出ポンプ2にはギアポンプを使用し、プーリー10と駆動ベルト11を介してモーター12の動力を伝達している。
なお、13はモーター台である。
図4に示すように、前記目皿7は、断面傾斜孔を有する所定厚さと直径の2枚の金属製の円板を重ねてスリット構造を形成するものである。
図4(a)の平面図に示すように、円板の中央には、直径方向に細幅で、略直径長さのスリット状のこんにゃく吐出口6を有する。
前記こんにゃく吐出口6は、図4(b)の断面図に示すように、断面くの字状で、それぞれの円板の中央にそれぞれ逆向きの断面傾斜孔を形成し、両方の円板の断面傾斜孔をくの字状になるように重ね合わせて形成される。
図5に示すように、前記断面傾斜孔を有する3枚の円板を重ねてジグザク状のスリット構造を形成することもできる。
図6に示すように、前記目皿7は、2枚重ねの円板で構成され、表面は断面垂直孔のスリット形状で、裏面は交互に櫛刃形状となっているスリット構造を持つものである。
さらに、前記2枚重ねの円板で構成され、表面は断面垂直孔のスリット形状である目皿において、裏面は断面傾斜孔に形成され、交互に櫛刃形状となっているスリット構造を形成することもできる。
図7に示すように、前記目皿7は、表面は交互に半円形状を連続させた形状で、裏面は半円形状が表面とは真逆の位置関係となっているスリット構造を持つものである。
前記表面は交互に半円形状を連続させた形状で、裏面は半円形状が表面とは真逆の位置関係となっているスリット構造を持つ目皿において、前記半円形状に代えて半円錐形状となっているスリット構造を形成することもできる。
(ニ)最後に、前記下部リング8であるが、中空短円筒状をなし、中空部の内面には上部円錐5と螺合するためのネジ切り9を有する。
(ホ)これら3つの構成要素の組み立て方は、図3に示すように上部円錐5の下端部に目皿7を密着させながら、下から下部リング8で挟み込むように、上部円錐5に下部リング8を回しながらはめ込んで組み立て固定する。
このようにして組み立てた目皿装置3を、図1に示すように、ホッパー1の下部に取り付けられた吸引吐出ポンプ2の下部吐出管に接続する。
前記吸引吐出ポンプ2にはギアポンプを使用し、プーリー10と駆動ベルト11を介してモーター12の動力を伝達している。
なお、13はモーター台である。
次に、本発明のこんにゃく類の製造方法について、以下に説明する。
第1に、使用原材料のこんにゃく製粉に、その30〜40倍に相当する量の温水を加え、撹拌して60分間放置する。
次に、撹拌して一定時間放置した後、再び撹拌し、所定量の海草粉末を混入して40秒撹拌する。
その後、水で溶かした希釈の石灰水を投入し、よく混練りしてこんにゃく混練物を形成する。
第1に、使用原材料のこんにゃく製粉に、その30〜40倍に相当する量の温水を加え、撹拌して60分間放置する。
次に、撹拌して一定時間放置した後、再び撹拌し、所定量の海草粉末を混入して40秒撹拌する。
その後、水で溶かした希釈の石灰水を投入し、よく混練りしてこんにゃく混練物を形成する。
第2に、このこんにゃく混練物を、図1のホッパー1の上部開口より投入する。
ホッパー1へ流し込んだ混練物は、ホッパー1の中から、小さい径断面の材料注入口14を通して、吸引吐出ポンプ2の力で強制的に下に吸い出される。
そして、吸引吐出ポンプ2の内部に吸引された混練物は、その下端にある小さい径断面のポンプ吐出口15より押し出されることで、高圧になった状態にて目皿装置3に押し出されてくる。
こうして、高圧で目皿装置3に押し込まれた混練物は、図3に示すように、上端にある小さい径断面の吸込口4から一気に、広角度で大口径断面の上部円錐5の内部全体に拡散する。
これにより、その内部で減圧効果を生じるため、混練時に取り込んだ空気が膨張して、上部円錐5の内部において気泡が発生する。
こうして生じた気泡を含む混練物は、目皿7のスリット状のこんにゃく吐出口6より外部に押し出されることで、縮み状のこんにゃく成形物として連続的に下に押し出されてくる。
この外部に押し出されるときには、内外の圧力差によってさらに気泡が膨張し、表面に大きく膨らんだ凹凸が形成されると共に、縮み形状も有した状態で成形がなされる。
ホッパー1へ流し込んだ混練物は、ホッパー1の中から、小さい径断面の材料注入口14を通して、吸引吐出ポンプ2の力で強制的に下に吸い出される。
そして、吸引吐出ポンプ2の内部に吸引された混練物は、その下端にある小さい径断面のポンプ吐出口15より押し出されることで、高圧になった状態にて目皿装置3に押し出されてくる。
こうして、高圧で目皿装置3に押し込まれた混練物は、図3に示すように、上端にある小さい径断面の吸込口4から一気に、広角度で大口径断面の上部円錐5の内部全体に拡散する。
これにより、その内部で減圧効果を生じるため、混練時に取り込んだ空気が膨張して、上部円錐5の内部において気泡が発生する。
こうして生じた気泡を含む混練物は、目皿7のスリット状のこんにゃく吐出口6より外部に押し出されることで、縮み状のこんにゃく成形物として連続的に下に押し出されてくる。
この外部に押し出されるときには、内外の圧力差によってさらに気泡が膨張し、表面に大きく膨らんだ凹凸が形成されると共に、縮み形状も有した状態で成形がなされる。
ここで、上部円錐5の内部で既に減圧されていることで、内外の圧力差は通常より小さくなっており、押し出し時の空気の著しい膨張は見られない。
そのため、成形されたこんにゃくが途中で切れることはなく、途切れずに連続成形されて押し出されてくる。
また、上部円錐5の内部では、高圧である吸込口4から、低圧になっているこんにゃく吐出口6に向かってスムーズな内部流動が発生する。
これにより幅が1mm以下のスリットでも押し出しが可能となり、混練物の状態などによって大きく左右されることも見られない。
加えて、3次元構造を持つ目皿の作用により、出来上がったこんにゃくの表面には、より縮れて細かく複雑な凹凸が形成されるものである。
そのため、成形されたこんにゃくが途中で切れることはなく、途切れずに連続成形されて押し出されてくる。
また、上部円錐5の内部では、高圧である吸込口4から、低圧になっているこんにゃく吐出口6に向かってスムーズな内部流動が発生する。
これにより幅が1mm以下のスリットでも押し出しが可能となり、混練物の状態などによって大きく左右されることも見られない。
加えて、3次元構造を持つ目皿の作用により、出来上がったこんにゃくの表面には、より縮れて細かく複雑な凹凸が形成されるものである。
第3に、目皿装置3より押し出された縮み状こんにゃくの一次成形品を、養生槽の80℃の温水に流し込み、120分間放置する。
最後に、石灰水に投入して24時間冷ますことで、扁平な帯状の表面に大きく膨らんだ凹凸があり、縮み形状を有して食感や味染み性に優れた縮み状こんにゃく製品が出来上がる。
本発明ではこのように、混練物の状態や技術の習練度に影響されることなく、歩留りがよく、質の高い縮み状こんにゃくが容易に製造できるものである。
最後に、石灰水に投入して24時間冷ますことで、扁平な帯状の表面に大きく膨らんだ凹凸があり、縮み形状を有して食感や味染み性に優れた縮み状こんにゃく製品が出来上がる。
本発明ではこのように、混練物の状態や技術の習練度に影響されることなく、歩留りがよく、質の高い縮み状こんにゃくが容易に製造できるものである。
1 ホッパー
2 吸引吐出ポンプ
3 目皿装置
4 吸込口
5 上部円錐
6 こんにゃく吐出口
7 目皿
8 下部リング
9 ネジ切り
10 プーリー
11 駆動ベルト
12 モーター
13 モーター台
14 材料注入口
15 ポンプ吐出口
2 吸引吐出ポンプ
3 目皿装置
4 吸込口
5 上部円錐
6 こんにゃく吐出口
7 目皿
8 下部リング
9 ネジ切り
10 プーリー
11 駆動ベルト
12 モーター
13 モーター台
14 材料注入口
15 ポンプ吐出口
Claims (5)
- こんにゃく原料の混練物を投入するホッパーと、該ホッパーからこんにゃく原料の混練物を吸引する吸引吐出ポンプと、該吸引吐出ポンプから押し出されたこんにゃく原料の混練物を扁平の縮み状こんにゃくに成形する目皿装置とから構成されるこんにゃく類の成形装置において、前記目皿装置は上端に小さい円筒形の吸込口を有し、内部が広角度で広がりを持つ円錐形を成す上部円錐と、スリット状のこんにゃく吐出口を有する円盤状の目皿と、該目皿を前記上部円錐の下端に固定し、前記上部円錐に螺合固定される下部リングとを有することを特徴とするこんにゃく類の成形装置。
- 前記目皿は、断面縦方向に形状変化を持たせ、3次元的な流動変化を誘導するスリット構造を持つことを特徴とする請求項1記載のこんにゃく類の成形装置。
- 前記目皿は、複数枚の円板を重ねて、断面縦方向に形状変化を持たせたスリット構造を形成することを特徴とする請求項2記載のこんにゃく類の成形装置。
- 前記目皿において、断面傾斜孔により、断面くの字状のスリット構造を持つことを特徴とする請求項3記載のこんにゃく類の成形装置。
- こんにゃく製粉に、その30〜40倍に相当する量の温水を加え、撹拌して一定時間放置した後、再び撹拌し、所定量の海草粉末を混入して撹拌した後、希釈の石灰水を投入し、その後よく混練りすることでこんにゃく類の混練物を生成し、この混練物を前記こんにゃく類の成形装置を使用して押し出し、扁平の縮み状こんにゃくを成形することを特徴とするこんにゃく類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005316492A JP2007117047A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | こんにゃく類の成形装置及びその製造方法 |
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Publications (1)
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---|---|
JP2007117047A true JP2007117047A (ja) | 2007-05-17 |
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ID=38141568
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---|---|
JP (1) | JP2007117047A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009005601A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Yukio Uchida | コンニャクシート成形器 |
KR20220036211A (ko) * | 2020-09-15 | 2022-03-22 | 우경제 | 곤약 압출노즐 |
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2005
- 2005-10-31 JP JP2005316492A patent/JP2007117047A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009005601A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Yukio Uchida | コンニャクシート成形器 |
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