JP2003339363A - 食品材料の押出成型装置 - Google Patents
食品材料の押出成型装置Info
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Abstract
の押出成型装置を提供する。 【解決手段】 食品材料からなる生地を加圧する加圧部
であって、前記加圧された生地を押出す加圧部100
と;加圧部100の生地の出口側に設けられた混合室で
あって、前記生地を押出すノズル20を有する混合室1
0とを備え;混合室10は、生地の流れに直交する断面
が円形であり、該円形のほぼ中心に位置するハブ13と
ハブ13から放射状に延設された抵抗板15をもって形
成された抵抗部11を有する押出成型装置とする。
Description
生地を押出す押出成型装置に関し、特に抵抗板を設けた
押出成型装置に関する。
加工には、例えば、1軸あるいは2軸の押出成型装置
(エクストルーダー)が用いられていた。これらの押出
成型装置では、食品材料は、スクリューにより搬送され
る際の発熱あるいは加熱により溶融する。そして、加
圧、混練、剪断等の加工を受けた後、先端の1つあるい
は複数個の成型ノズルから押し出され、成型されてい
た。
し出し成型の安定性、または得られる製品の均一性を確
保するためには、押出成型装置内で溶融した食品材料が
均一である必要がある。しかしながら、例えば、1軸の
押出成型装置ではスクリューの条数、2軸の押出成型装
置ではスクリューの回転方向の影響が加わり、それぞれ
溶融生地の斑が生じてしまうことがあった。これを改善
するための手段として、スクリューと成型ノズルとの間
に複数の穿孔を持つ緩衝板を備えた押出成型装置があっ
た。
従来の押出成型装置によれば、緩衝板を用いる方法で
は、スクリュー送出端から出た食品材料の生地の部位に
よる速度差は、緩衝板により、ある程度解消するが、生
地の混合は緩衝板の手前の生地滞留でしか行われないた
め混合効果は極めて低かった。このため、押出成型装置
内部の生地の均一性に比例した斑が、最終製品に必然的
に発生するだけでなく、押し出し成型も不安定となり生
産性を下げる原因になっていた。
とができる食品材料の押出成型装置を提供することを目
的としている。
に、請求項1に係る発明による押出成型装置1は、例え
ば図2、図3に示すように、食品材料からなる生地を加
圧する加圧部であって、前記加圧された生地を押出す加
圧部100と;加圧部100の生地の出口側に設けられ
た混合室であって、前記生地を押出すノズル20を有す
る混合室10とを備え;混合室10は、生地の流れに直
交する断面が円形であり、該円形のほぼ中心に位置する
ハブ13とハブ13から放射状に延設された抵抗板15
をもって形成された抵抗部11を有している。
えているので、食品材料からなる生地を加圧し、前記加
圧された生地を押出すことができる。さらに、前記生地
を押出すノズル20を有する混合室10を備え、混合室
10は、ハブ13とハブ13から放射状に延設された抵
抗板15をもって形成された抵抗部11を有しているの
で、例えば、混合室10で生地が混合されるため、生地
の均一化を高めることができる食品材料の押出成型装置
を提供することができる。
装置1は、請求項1に記載の押出成型装置1において、
例えば図5に示すように、抵抗板15は、柱形状に形成
するとよい。
5の加工が単純になるので、抵抗部11を容易に製造す
ることができる。
装置1は、請求項1又は請求項2に記載の押出成型装置
1において、例えば図5に示すように、抵抗板15は、
3〜8個であるとよい。
に示すように、加圧部100から押し出される生地を集
合させる集合ノズル5を備えるとよい。
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。
実施の形態である押出成型装置としてのエクストルーダ
1について説明する。ここでは実施例として、エクスト
ルーダ1は、食品加工に用いるもの、特に澱粉膨化菓子
を製造するものを説明する。また、エクストルーダ1
は、2軸式のものである。2軸式のエクストルーダは、
後述のスクリュー101を2本有したものであり、1軸
式と比較して材料のせん断力、混錬力、搬送能力に優れ
ているものである。
地を加圧する加圧部であって、加圧部で加圧された生地
を押出す加圧部としてのバレル部100と、バレル部1
00の生地の出口側に設けられた混合室10とを含んで
構成される。食品材料は、例えば、液(水、油等)を使
って、又は食品材料そのものにもともと含まれる液で、
バレル部100内で加圧、混練、せん断等の加工を受け
て生地となる。本実施の形態では、食品材料は、小麦粉
を主成分とする澱粉膨化菓子の原料(以下菓子原料とい
う)であり、生地は、この原料に水を加えて混錬したも
のである(以下菓子生地という)。なお、各構成要素の
詳細については後述する。
トルーダ1は、バレル部100から押し出される菓子生
地を集合させる集合ノズル5を備えている。なお、図2
は、混合室10と、集合ノズル5と、バレル部100の
一部を水平面で切断した断面を示したものである。集合
ノズル5は、バレル部100の先端(図中右端)、即ち
バレル部100の生地の出口側に配置されている。言い
換えれば、集合ノズル5は、バレル部100と混合室1
0との間に配置されている。エクストルーダ1では、例
えば後述のスクリュー101により押し出される菓子生
地が、集合ノズル5で一旦集合されることによりさらに
混合度が高まる。このようにして、菓子生地の均一性を
高めることができる。菓子生地の均一性を高めるとは、
例えば菓子生地の水分含有量が菓子生地の各箇所で同じ
になるようにすること、即ち菓子原料そのもの及び菓子
原料と水とが均一に混ざり合った状態に近づけることで
ある。
ル部100から押し出される菓子生地を、集合ノズル5
で集合し、混合室10を経て、成型ノズル20から外部
に押し出すように構成されている。
いて説明する。図3(a)は、成型ノズル20を取り外
した状態の斜視図であり、図3(b)は、成型ノズル2
0を取り付けた状態の斜視図である。混合室10は、生
地を押出すノズルとしての成型ノズル20を有してい
る。成型ノズル20は、典型的には、ここを通して押出
される生地を製品形状に成型するノズルである。成型ノ
ズル20には、菓子生地が通過する孔であり、断面が製
品形状の開口部20aが形成されている。開口部20a
は、1つであってもよいし、複数であってもよく、製品
に併せて形成するとよい。本実施の形態では1つであ
る。また、成型ノズル20は、混合室10本体に着脱可
能な着脱式に構成するとよい。このようにすることで保
守が容易になる。また、開口部20aが必要な形状をし
たノズルへの交換が容易に行なえる。
菓子生地の流れに直交する断面が円形であり、この円形
のほぼ中心に位置するハブ13と、ハブ13から放射状
に延設された抵抗板15をもって形成された抵抗部11
を有している。抵抗部11については、図5で後述す
る。
成型ノズル20の開口部20aの内壁には、菓子生地の
流れ方向に平行に複数の溝20bが形成されている。成
型ノズル20の開口部20aを通過する菓子生地には、
この溝20bにより指向性が付与されるため、位相変動
を小さくすることができる。
変動について説明する。図4は真横から見た成型ノズル
20及び成型ノズル20から押し出される菓子生地を示
した図である。エクストルーダ1内部では、菓子生地
は、高温高圧下で溶融している状態にある。この状態か
ら、外部即ち常温常圧下に成型ノズル20から押し出さ
れた菓子生地は、瞬時に膨化するとともに固体化する。
成型ノズル20から押し出された菓子生地を押し出し方
向に引き出す際に、溶融した菓子生地が均一に混ざり合
っていれば、即ち均一性が高ければ、菓子生地は、成型
ノズル20からまっすぐ吐出する(図4(a)の状
態)。しかし、均一性が低い場合には、菓子生地は、成
型ノズル20から斜め方向に吐出する。これより、菓子
生地が、縄跳びのロープのように暴れる現象が発生する
(図4(b)の状態)。この現象は、菓子生地の均一性
が低いために、部分的に、例えば押し出される速度や膨
化、固形化する速度が異なることで発生すると考えられ
ている。位相変動は、成型ノズル20から押し出された
菓子生地が上記の現象により変動する変動幅のことであ
る。またこのことにより、位相変動は、菓子生地の均一
性の高さを示す指標として用いることができる。
さらに説明する。エクストルーダ1は、菓子原料をバレ
ル部100へ供給する原料供給部3と、後述のスクリュ
ー101を回転駆動する駆動部7とを備えている。原料
供給部3は、およそ、バレル部100の後端(図中左
端)の上方に配置されており、重力を利用してバレル部
100へ菓子原料を供給できるように構成されている。
駆動部7は、バレル部100の後端に配置され、スクリ
ュー101の後端が接続されている。駆動部7は、スク
リュー101の回転を可変させて駆動することができる
ように例えばインバータモータを有する。駆動部7は、
例えば、200〜400rpmでスクリュー101を回
転駆動することができる。
付けられたスクリュー101と、スクリュー101の外
周と僅かなクリアランスをもってスクリュー101を覆
うケーシングとしてのバレル102とを含んで構成され
る。僅かなクリアランスは、好ましくは0.5mm程度
以下である。バレル部100は、スクリュー101を2
本有している。2本のスクリュー101は、水平方向
(図中奥行方向)に平行に設けられ、互いに咬合してい
る状態でバレル102内に収容されている(図2参
照)。2本のスクリュー101は、駆動部7により同方
向に回転駆動される。スクリュー101は、スクリュー
101の回転軸方向に菓子生地を押出すことにより加圧
する。また、回転により、菓子原料と水とを混錬する。
は1つブロックを複数組合わせて形成されている。図示
は、一例として4ブロックから形成されているものを示
している。バレル102は、各ブロック毎に、例えば温
度を変えることができるように構成されている。さら
に、バレル102は、後端部に、菓子原料の供給を受け
る原料取込部102aと、水の供給を受ける水取込部1
02bとを有している。バレル102には、原料取込部
102aから原料供給部3により菓子原料が、水取込部
102bから水が供給される。なお、本実施の形態で用
いるスクリュー101及びバレル102は、食品加工専
用に設計されたものであり、特に澱粉膨化菓子の製造に
適した仕様のものである。
いて説明する。抵抗部11は、混合室10の円形断面の
内径と同じあるいは僅かに小さい直径を有する略円筒形
の形状を有している。また、菓子生地の流れ方向の長さ
は、混合室10の集合ノズル5側の端面から成型ノズル
20までの長さのおよそ半分の長さを有している(図2
参照)。抵抗部11は、混合室10の円形断面の内径と
同じあるいは僅かに小さい直径を有する中空のパイプ形
状の外枠12と、外枠12のほぼ中心に位置するハブ1
3と、ハブ13から放射状に外枠12に内径まで延設さ
れた抵抗板15とを有している。ハブ13は、菓子生地
流れ方向に延伸した円柱形状である。
典型的には図6(a)に示すような、円柱形状のもので
あるが、図6(b)に示すように、抵抗板15が中心部
分に集合することによって形成される集合部であっても
よい。
説明する。抵抗板15は、柱形状に形成されている。こ
のような形状とすることで、例えば抵抗部11の製造が
容易に行なえる。また、抵抗部11の菓子生地流れ方向
上流側の内側の角部、特に抵抗板15の角部15aは、
面取り加工を施すことが好ましい。このようにすること
で、菓子生地の流れが円滑になる。
が好ましい。本実施の形態では、3個のものを使用す
る。このように抵抗板15の数を少なくすることで、製
造が容易になる。また抵抗板15の数は、上記に限ら
ず、例えば1から12個であってもよく、あるいは9個
以上であってもよい。このような場合には、抵抗板15
の数を増やすほど、菓子生地の通過に対する抵抗が増す
ので、例えば抵抗板15の大きさ(厚さ)を小さくする
等の処置を行なうことが好ましい。抵抗板15は、等間
隔、例えば360°を抵抗板の数で除した角度でずらし
て形成することが好ましい。例えば、抵抗板15が3個
の場合には、各抵抗板15は、120°間隔で形成する
とよい。このようにすることで、菓子生地が抵抗板15
により等分に分断されやすくなる。
れている。凸部17は、図7で後述するように、混合室
10の内壁の形成された切欠部10aに係合すること
で、抵抗部11の位置決めをするためのものである。同
時に、切欠部10aに係合することで、抵抗部11の回
転を防止することができる。本実施の形態では、凸部1
7は、抵抗部11の長さより短く形成されているが、同
じ長さとしてもよい。
下流側に、空間19を備えている。これにより、抵抗板
15により分断された菓子生地は、空間19で合流する
ことができるので、菓子生地が混合されやすい。本実施
の形態では、空間19を備えている場合で説明するが、
必ずしも空間19を備えなくてもよい。
室10では、溶融された菓子生地は、混合室10の内壁
から抵抗を受けるため、円形断面の円周部近傍の流速が
遅くなる。言い換えれば、円形断面の中心部ほど流速が
早くなる。このため、この流速差により、時系列的な生
地の変動が大きくなり菓子生地の均一性を低下させるこ
とがある。抵抗部11は、ハブ13により、流動する菓
子生地の中心部に抵抗を与えることでこの流速差を縮
め、時系列的な生地の変動を縮小し溶融生地の均一化を
促進する。
10内に、混合室10の内壁に抵抗部11の外周を嵌合
させて取り付けられる。混合室10内に取り付けられる
抵抗部11の数は、本実施の形態では2つである。この
ように、複数の抵抗部11を取り付ける場合には、同一
形状の抵抗部11を用いることが好ましい。複数の抵抗
部11は、混合室10内の菓子生地流れ方向に重ねて取
り付ける。また、抵抗部11は、各抵抗板15の間隔の
角度を、抵抗部11の数で除した角度でずらして重ねる
ことが好ましい。即ち、図7(b)に示すように、重ね
て配置された複数の抵抗部11の抵抗板15が、それぞ
れ等間隔で並ぶようにずらして重ねることが好ましい。
本実施の形態では、抵抗部11は、複数(2つ)有する
場合で説明したが、1つであってもよい。また、抵抗部
11は、好ましくは4つ以下、さらに好ましくは2つ以
下有するようにするとよい。
子生地流れ方向と平行に延設されている。本実施の形態
では、2箇所、60°ずらして形成されている。即ち、
抵抗板15の間隔は360°/3=120°、抵抗部1
1の数は2個であるから120°/2=60°である。
2つ抵抗部11は、それぞれの凸部17を異なる切欠部
10aに係合させて取り付けられる。これにより、2つ
抵抗部11は、それぞれ適正な位置に取り付けられる。
このように、複数の抵抗部11をずらして取り付ける場
合には、切欠部10aは、使用する抵抗部11の抵抗板
15の数(本実施例では3つ)、及び抵抗部11の数
(本実施例では2つ)により、形成する位置を適宜決め
るとよい。以上では、複数の切欠部10aを有する場合
で説明したが、複数の抵抗部11を取り付ける場合で
も、1つだけ有するようにしてもよい。この場合には、
抵抗部11の凸部17の位置をずらして形成するとよ
い。
つの抵抗部11’を、前述した2つの抵抗部11の代わ
りに取り付けてもよい。抵抗部11’は、抵抗部11の
2つ分の長さを有している。また、抵抗板15’を6個
有している。エクストルーダ1は、このような抵抗部1
1’を用いることで、前述した抵抗部11を2つ使用す
る場合に比べて、保守を容易に行なうことができる。
の作用について説明する。まず、エクストルーダ1は、
駆動部7により2本のスクリュー101を回転駆動す
る。同時に原料供給部3により、バレル部100に原料
取込部102aから菓子原料を供給する。そして、供給
された菓子原料は、スクリュー101により図中右方向
に搬送される。また、またこの際に、菓子原料には、水
取込部102bから水が適量供給され、混合される。
101により搬送されながら、加圧、混練、せん断等の
加工を受けて菓子生地となる。そして、菓子生地は、ス
クリュー101により押し出され、集合ノズル5に到達
する。この際に菓子生地は、100℃〜200℃程度、
10〜20Mpa(100〜200kgf/cm2)程
度の高温高圧下にある。集合ノズル5に到達した菓子生
地は、集合ノズル5により集合されるときにさらに混合
される。さらに、集合ノズル5から押し出された菓子生
地は、混合室10内に押し出される。
れた菓子生地は、1つめの抵抗部11の各抵抗板15や
ハブ13により分断される。そして、分断された菓子生
地は、抵抗部11内をそれぞれ通過し、2つめの抵抗部
11によりさらに分断される。この際に、本実施の形態
のように、抵抗部11に空間19を備えている場合に
は、菓子生地は、1つめの抵抗部11により分断された
後、空間19で一旦合流して、さらに2つめの抵抗部1
1で分断されるので、より混合されやすい。そして、2
つめの抵抗部11を通過した菓子生地は、再び合流する
ことで、菓子生地が極めて自然に混合され均一化する。
成型ノズル20で集合し、成型ノズル20により製品形
状に成型され、押し出される。以上のようにして、エク
ストルーダ1は、製品形状の菓子生地を製造する。
た実験結果を示す。実験には、エクストルーダ1とし
て、既存の2軸エクストルーダー(東芝機械(株)製T
EM50B型:L/D=17、スクリュー直径57m
m、成形ノズル:内径8mm、ノズル数1)に前述した
混合室10を取り付けたものを用いる。また、菓子原料
は、小麦粉90重量部、ショートニング10重量部、粉
乳4重量部、砂糖3重量部、乳化剤0.5重量部の混合
物とした。さらに、このような菓子原料を用いて、エク
ストルーダ1により菓子生地温度170℃で押し出し成
型を行い、棒状の澱粉性膨化菓子を製造する。
をずらして、菓子生地流れ方向と平行に重ねて設置。 以上の条件で得られた棒状の澱粉膨化菓子を各々調べ
た。
化菓子を、それぞれ分割して、分割した各部位の水への
可溶量(以下水溶性という)を測定した。図10(a)
に示すように、澱粉膨化菓子は、菓子生地の流れ方向
(押し出し方向)に平行な水平面と鉛直面で切断するこ
とで4分割にした。また図10(b)に示すように、4
分割した各々の部位を菓子生地の流れ方向(押し出し方
向)に対して、右上50a、右下50b、左上50c、
左下50dとする。図10(c)の表に、実験A、Bで
得られた棒状の澱粉膨化菓子で得られた澱粉膨化菓子の
各部位の水への可溶量の測定結果を示す。
部11無し(実験A)と比して、抵抗部11を使用して
(実験B)得られた澱粉膨化菓子の方が、水溶性度合の
差は小さかった。即ち、抵抗部11を使用した方が均一
性の高い澱粉膨化菓子が得られた。
変動を測定した。図11(a)に示すように、測定は、
菓子生地の押し出される方向に対して3cm離れた地点
で行なった。また位相変動として、成型ノズル20の中
心を基準とし、押し出された菓子生地の中心の鉛直方向
の変動値を測定した。図11(b)の表に、実験A、B
それぞれの位相変動の測定結果を示す。
部11無し(実験A)と比して、抵抗部11を使用した
方が(実験B)、菓子生地の位相変動が小さい。即ち、
抵抗部11を使用した方が、安定した押し出し成型を行
うことができることが判った。
た場合で説明したが、1軸式のエクストルーダを用いて
もよい。1軸式の場合には、エクストルーダの製造と保
守が容易である。またこれら以外の押出成型機を用いて
もよい。
ダ1は、バレル部100と成型ノズル20との間に、ハ
ブ13と、ハブ13から放射状に拡がる3〜8個の柱形
状の抵抗板15からなる抵抗板11を1つあるいは複数
個設けることにより、菓子生地を、別の動力を必要とす
ることなく、簡易に混合し、均一性を高めることができ
る。これにより、例えば製品の斑の発生を抑えることが
でき、製品品質を向上させることができる。さらに、菓
子生地の均一性が高められた結果、押し出し成型の安定
性が増し、確実な生産性向上が可能となる。また、構成
が単純であるため、装置の製造が容易である。
出された菓子生地が、抵抗部11の例えば抵抗板15に
ぶつかり分断される結果、スクリュー101の回転方向
の菓子生地の流れとは逆方向への菓子生地の流れが生ま
れるので混合されやすい。さらに、抵抗板15を通過後
に再度、合流することで従来では得ることができなかっ
た菓子生地の均一化が可能になる。
動する菓子生地の中心部に抵抗を与えることで菓子生地
の流速差を縮め、時系列的な生地の変動を抑え、溶融生
地の均一化を促進する。
によれば、食品材料からなる生地を加圧する加圧部であ
って、前記加圧された生地を押出す加圧部と、前記加圧
部の生地の出口側に設けられた混合室であって、前記生
地を押出すノズルを有する混合室とを備え、前記混合室
は、生地の流れに直交する断面が円形であり、該円形の
ほぼ中心に位置するハブと前記ハブから放射状に延設さ
れた抵抗板をもって形成された抵抗部を有するので、生
地の均一化を高めることができる食品材料の押出成型装
置を提供することができる。
成を示す模式的外観図である。
た断面図である。
(a)成型ノズルを取り外した状態の斜視図、(b)成
型ノズルを取り付けた状態の斜視図である。
を説明する図である。
(a)菓子生地流れ方向上流側から見た斜視図、(b)
菓子生地流れ方向下流側から見た斜視図である。
(a)ハブが円柱形状である場合の抵抗部の平面図、
(b)ハブが抵抗板15が集合することにより形成され
る場合の抵抗部の平面図である。
れた抵抗部を説明する、(a)斜視図、(b)平面図で
ある。
(b)斜視図である。
する斜視図である。
水溶性を測定する実験について説明する図であり、
(a)澱粉膨化菓子の分割状態を説明する斜視図、
(b)澱粉膨化菓子の分割状態を説明する平面図、
(c)実験結果を示す表である。
菓子生地の位相変動を測定する実験について説明する図
であり、(a)位相変動の測定条件について説明する平
面図、(b)実験結果を示す表である。
Claims (3)
- 【請求項1】 食品材料からなる生地を加圧する加圧部
であって、前記加圧された生地を押出す加圧部と;前記
加圧部の生地の出口側に設けられた混合室であって、前
記生地を押出すノズルを有する混合室とを備え;前記混
合室は、生地の流れに直交する断面が円形であり、該円
形のほぼ中心に位置するハブと前記ハブから放射状に延
設された抵抗板をもって形成された抵抗部を有する;押
出成型装置。 - 【請求項2】 前記抵抗板は、柱形状に形成された、請
求項1に記載の押出成型装置。 - 【請求項3】 前記抵抗板は、3〜8個である、請求項
1又は請求項2に記載の押出成型装置。
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