JP2007116087A - 熱電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子の不良を抑制することが可能な熱電素子を提供する。
【解決手段】熱電素子10は、高温側の第1の基板11と、第1の基板に対向し低温側の第2の基板12と、第2の基板12上にシリコン層20を介して設置された熱電材料15と、第1の基板11上に形成された第1の電極13と、シリコン層20上に形成された第2の電極14とを備える。熱電素子10は、更に第1の電極13と熱電材料15との間に形成され、複数の柱部16aを備える応力緩和部16を備える。応力緩和部16によって、熱電素子10内に生じる応力によって熱電素子10内に亀裂が生じる等の不良を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゼーベック効果等の熱電効果を用いた熱電素子に関する。
従来、デバイス内の温度差を利用した発電装置、デバイス内の局所冷却装置等として、熱電効果を利用した熱電素子が用いられている。熱電素子は、例えば半導体等の熱電半導体等の一方の端を加熱し、他方の端を冷却することによって熱電半導体内に温度勾配を生じさせ、熱電効果によって熱電半導体の低温端と高温端との間に電流を流し、熱起電力を発生させるものである。
このような熱電素子は、特許文献1に示すように高温側の基板と低温側の基板との間に複数の熱電素子が配置された構造を採る。
特開2002−335021号公報
例えば、特許文献1に開示された熱電装置では、高温側の基板と低温側の基板とは温度が異なるため、それぞれの基板が膨張する程度に差が生じる。この差によって熱電装置を構成する熱電素子全体がひずみ、熱電素子内に亀裂が生ずる、熱電素子内の電極等の接触が不良となる等の不良が生じる可能性があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、応力によって生ずる不良を抑制することが可能な熱電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる熱電素子は、
第1の基板と、
前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた熱電材料と、
前記熱電材料の高温部に電気的に接続された第1の電極と、
前記熱電材料の低温部に電気的に接続された第2の電極と、
前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力緩和部と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる熱電素子は、
第1の基板と、
前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、温度勾配によって熱起電力が生ずる熱電材料と、
前記熱電材料の低温部に電気的に接続された第1の電極と、
前記熱電材料の高温部に電気的に接続された第2の電極と、
前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力緩和部と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかる熱電素子は、
第1の基板と、
前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、電流によって熱移動を生じさせる熱電材料と、
前記熱電材料の吸熱部に電気的に接続された第1の電極と、
前記熱電材料の発熱部に電気的に接続された第2の電極と、
前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力緩和部と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかる熱電素子は、
第1の基板と、
前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、電流によって熱移動を生じさせる熱電材料と、
前記熱電材料の発熱部に電気的に接続された第1の電極と、
前記熱電材料の吸熱部に電気的に接続された第2の電極と、
前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力緩和部と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点にかかる熱電素子は、
第1の基板と、
前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、温度勾配によって熱起電力が生ずる熱電材料と、
前記第1の基板上に、前記第2の基板と対向する面に形成された第1の電極と、
前記熱電材料に電気的に接続され、前記熱電材料を介して第1の電極に電気的に接続された第2の電極と、
前記第1の電極と前記熱電材料との間に設けられ、前記第1の電極と前記熱電材料とを電気的に接続し、少なくとも一つ以上の柱部から構成される応力緩和部と、を備えることを特徴とする。
前記熱電材料は薄膜であり、
前記熱電材料を支える支持体が前記熱電材料の外周部に設置され、
前記熱電材料を支持可能なように該支持体は枠状に形成されてもよい。
前記熱電材料はスペーサを介して前記第2の基板上に設置されており、
前記第2の基板上には下部電極が形成され、
前記第2の電極と前記下部電極とは電気的に接続されてもよい。
前記熱電材料は、スペーサを介して前記第2の基板上に設置されており、前記スペーサは移動可能な状態で前記第2の基板上に設置されてもよい。
前記熱電材料は薄膜であり、
前記スペーサは枠状に形成され、前記熱電材料の外周部に設置され、支持体として前記熱電材料を支持してもよい。
前記可撓性を有する応力緩和部の少なくとも一部は、カーボンナノチューブから構成されてもよい。
前記熱電材料と、前記第2の基板との間に、可撓性を有する少なくとも一つ以上の第2の応力緩和部を更に備えてもよい。
前記第2の応力緩和部が柱部を備えてもよい。
複数のN型およびP型の熱電材料を備え、前記熱電材料のそれぞれに対して前記第1の電極と前記第2の電極が接続され、前記N型の熱電材料と、前記P型の熱電材料とは交互に並んで配置されており、前記N型の熱電材料と前記P型の熱電材料が直列になるように、前記N型の熱電材料に接続された第1の電極と、前記N型の熱電材料の一端に隣接する前記P型の熱電材料に接続された第1の電極とは、電気的に接続され、前記N型の熱電材料に接続された第2の電極と、前記N型の熱電素子の他端に隣接する前記P型の熱電材料に接続された第2の電極とは、電気的に接続されてもよい。
熱電材料を外気から遮断する封止部を更に備えてもよい。
前記封止部は、超弾性金属から形成されてもよい。
前記第1の基板及び/又は前記第2の基板上に設置され、前記熱電材料より広い面積を備える集熱板を更に備えてもよい。
前記第1の基板上に設置された集熱板と前記第1の基板との間、及び/又は前記第2の基板上に設置された集熱板と前記第2の基板との間に、応力緩和部を備えてもよい。
前記応力緩和部の少なくとも一部は、カーボンナノチューブから構成されてもよい。
本発明によれば、基板と熱電材料との間に応力緩和部を設けることによって、応力によって素子内に生ずる不良を抑制することが可能な熱電素子を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る熱電素子について図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る熱電素子10を図1及び図2に示す。なお、図1では説明の便宜のため、図2に示す第1の基板11及び第2の基板12を省略して図示している。
熱電素子10は、図1及び図2に示すように、第1の基板11と、第2の基板12と、第1の電極13と、第2の電極14と、熱電材料15と、応力緩和部16と、シリコン層20と、絶縁層21と、を備える。
第1の基板11は、高温熱源部(図示せず)からの熱伝導を受け、高温となるため、第1の基板11内に生ずる応力の発生を抑制するため線膨張係数の小さい材料から形成されるのが好ましく、例えばインバー合金等から構成される。また、第1の基板11上には高温熱源(図示せず)が設置されており、第1の基板11の下面に絶縁層13aを介して第1の電極13が形成される。なお、第1の基板11を線膨張係数の小さいガラスによって形成することも可能である。さらに、線膨張係数の小さいガラス等と熱伝導の良い材料とを組み合わせた素材から形成することも可能である。
第2の基板12は、例えば第1の基板11と同様にインバー合金から構成される。第2の基板12下には冷却部(図示せず)が設置されており、シリコン層20等を介し、熱電材料15の両端を低温に保つ。また、第2の基板12の上面には有機グリース等から構成される接着層(図示せず)を介してシリコン層20が移動可能な状態に配置される。なお、接着層としては、インジウム・ガリウム合金等を用いることも可能である。
第1の電極13は、導電材料、例えば銅等から構成され、図2に示すように第1の基板11の下面に絶縁層13aを介して形成される。絶縁層13aによって第1の基板11と第1の電極13とは絶縁される。なお、絶縁層13aは第1の基板11を導電材料から形成する場合にのみ必要であり、第1の基板11を絶縁材料から形成する場合は絶縁層13aを省略することが可能である。また、第1の電極13の下面には、応力緩和部16が設置される。第1の基板11が高温熱源部によって熱せられると、第1の電極13から、応力緩和部16等を介して熱電材料15に熱伝導が生じる。また、後述するように熱電材料15をN型の薄膜超格子熱電半導体から構成する場合、第1の電極13は陽電極として機能する。
第2の電極14は、導電材料、例えば銅等から形成される。第2の電極14は、熱電材料15の側面と上面の一部及び絶縁層21を覆うように、熱電材料15の両端に形成される。また、第2の電極14は、熱電材料15をN型の薄膜超格子熱電半導体から構成する場合、陰電極として機能する。
熱電材料15は、例えばSiGe/SiからなるN型の薄膜超格子熱電半導体から構成される。図1に示すように熱電材料15の中央部に応力緩和部16が形成されており、熱電材料15の両端にシリコン層20が形成される。従って、第1の基板11が熱せられ、第2の基板12が冷却されると、熱電材料15の中央部の温度が高くなり、熱電材料15の両端部の温度が低くなる。このようにして熱電材料15の中央部から両端部にかけて2方向に温度勾配が生ずる。この温度勾配による熱電効果によって、熱電材料15の高温部と低温部との間に電位差が生じる。
応力緩和部16は、柱状且つ断面形状が円形に形成された複数の柱部16aと、平面形状が略方形に形成された平板部16bとを備える。また応力緩和部16は、図1に示すように熱電材料15の中心線Xに沿って形成され、また図2に示すように、柱部16aは、第1の電極13と平板部16bとの間に形成される。柱部16aは、第1の電極13と熱電材料15間に形成されるため伝導性が高く、且つ熱伝導性の高い素材、また、変位を吸収するため可撓性を備える素材から形成されるのが好ましく例えば銅、銅合金、カーボンナノチューブ等から構成される。
また、応力緩和部16は、熱電素子10内に生じる応力、例えば第1基板11と第2の基板12との膨張の差等によって生ずるひずみ等によって熱電素子10内に亀裂が生じる、電極等の接触不良が生じる等により、熱電素子10が動作不良となるのを防ぐ。従って、応力により変形が容易な形状に形成されるのが好ましく柱状に形成されるのが好ましい。なお、柱部16aの断面形状は円形に限られず、方形、多角形であってもよい。
シリコン層20は、冷却部によって熱電材料15の両端が良好に低温となるよう熱伝導性の優れた材料から形成されるのが好ましく、本実施の形態ではシリコンから形成される。シリコン層20は、第2の基板12上に設置された第1シリコン層20aと、熱電材料15と絶縁層21間に形成された第2シリコン層20bとを備え、スペーサとして機能する。また、第1シリコン層20aと第2の基板12との間には有機グリース等の接着層が形成されており、シリコン層20は、第2の基板12上を移動可能な状態に設置される。従って、例えば第1の基板11が熱によって膨張した場合であっても、第1の基板11の変形に応じて、シリコン層20が適度に位置を変え、熱電材料15、第2の電極14等に集中する力を分散させることができ、また応力緩和部16に過度に応力が集中することを防ぐことができるため、熱電素子10内に生じる不良を更に良好に抑制することができる。
絶縁層21は、絶縁材料、例えばシリコン酸化膜等から形成される。絶縁層21は、第1シリコン層20aと第2シリコン層20bとの間に形成される。また、絶縁層21上には、第2の電極14が形成されており、絶縁層21は、第2の電極14とシリコン層20とを絶縁する。
なお、第1の基板11と第2の基板12との間には、熱電材料15、応力緩和部16等を囲むように熱伝導性の低い素材からなる封止部(図示せず)が形成されており、この封止部によって、第1の基板11と、第2の基板12との間は、真空に封止されている。このように真空に封止されることによって第1の基板11と第2の基板12との間は良好に断熱される。
上記の構成を採る熱電素子10は、応力緩和部16を備えることによって、例えば第1の基板11が加熱され、第2の基板12が冷却され、第1の基板11と第2の基板12間に変位の差が生じた場合であっても、応力緩和部16の変形によって、変位の差を吸収することができるため、熱電材料15等に亀裂を生じさせることを抑制することができる。
また、特に熱電素子10は、シリコン層20が有機グリースで移動可能に設置されていることから、応力緩和部16のみを備える場合と比較して、更に水平方向の変位を吸収ことができ、熱電素子10に生じる不良を抑制することが可能である。このように本発明によれば、応力による不良を良好に抑制することが可能な熱電素子を提供することができる
なお、熱電素子10は、N型の超格子熱電材料から構成される場合だけでなく、例えばBC/BC等のP型の超格子熱電材料から形成することも可能である。
また、熱電素子10は単独で利用される場合に限られず、図1及び図2に示す熱電素子10を複数個、並列又は直列に接続し、熱電装置を構成することも可能である。また、熱電材料としてP型の超格子熱電材料を用いた熱電素子と、N型の超格子熱電材料を用いた熱電素子とを交互に接続し熱電装置を構成することも可能である。これらは、適宜組み合わせることが可能である。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る熱電素子30を図3及び図4に示す。本実施の形態の熱電素子30が、第1の実施の形態に係る熱電素子10と異なるのは、第2の基板12とシリコン層20との間にも、応力を緩和する第2の応力緩和部31が設けられている点にある。第1の実施の形態と共通する部分に関しては、同一の引用番号を付し、詳細な説明を省略する。
熱電素子30は、図3及び図4に示すように第1の基板11と、第2の基板12と、第1の電極13と、第2の電極14と、熱電材料15と、応力緩和部16と、シリコン層20と、絶縁層21と、第2の応力緩和部31と、を備える。
第2の応力緩和部31は、第2の基板12と、シリコン層20との間に形成される。第2の応力緩和部31は、応力緩和部16と同様に、熱伝導性の高い素材から形成されるのが好ましく、例えば銅、銅合金、カーボンナノチューブ等から形成される。また、第2の応力緩和部31は、柱状且つ断面形状が円形に形成された柱部を複数備える。なお、第1の実施の形態と異なり、第2の応力緩和部31と、第2の基板12との間はグリース等の接着層が形成されておらず、第2の応力緩和部31は、第2の基板12上に固定されている。
本実施の形態の熱電素子30は、第2の基板12と、シリコン層20との間に第2の応力緩和部31を備えることによって、例えば第1の基板11が加熱され、第2の基板12が冷却されて収縮した場合等、線膨張係数の差等によって第1の基板11と第2の基板12との間に変位の差が生じた場合であっても、応力緩和部16及び第2の応力緩和部31の変形によって変位の差を吸収することができるため熱電材料15等に亀裂を生じさせることを抑制することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る熱電素子50を図5に示す。本実施の形態の熱電素子50が、熱電素子10及び熱電素子30と異なるのは、シリコン層20が開口部20cを備え、第3の応力緩和部51の一部が電極56と第2の電極54との間に設置される点にある。上述した第1の実施の形態及び第2の実施形態と共通する部分に関しては、同一の引用番号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態に係る熱電素子50は、図5に示すように第1の基板11と、第2の基板12と、第1の電極13と、第2の電極54と、熱電材料15と、応力緩和部16と、電極56と、シリコン層20と、絶縁層21と、第3の応力緩和部51と、第2の電極54と、を備える。
第3の応力緩和部51は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に熱伝導性に優れた材料から形成されるのが好ましく、例えば銅、カーボンナノチューブ、銅合金等から形成される。また、第3の応力緩和部51は、図5に示すように、シリコン層20に形成された貫通孔20cを介して電極56と第2の電極54との間に設置された柱部51aと、シリコン層20と第2の電極54との間に設置された柱部51bと、を備える。柱部51a及び51bは、それぞれ断面形状が円形に形成される。柱部51aが電極56を介して熱電材料15と接続されることによって、熱によって生ずる第1の基板11及び第2の基板12の変位の差をより効率的に吸収することができる。なお、柱部51a及び51bは円形に限らず、方形、多角形に形成されても良い。51aと51bの径は同一に形成されても異なって形成されても良く、例えば51aの方が大きい径を備えても良い。
第2の電極54は、絶縁層54aを介して第2の基板12上に形成される。また、第2の電極54上には第3の応力緩和部51の柱部51a及び51bが形成される。なお、絶縁層54aは、第2の基板12が導電材料で形成される場合に特に必要であり、例えば第2の基板12が絶縁材料から形成される場合、絶縁層54aは省略することが可能である。
シリコン層20は、20a及び20bを貫通するように形成された貫通孔20cを備える。
このように、本実施の形態の熱電素子50は、柱部51aが電極56を介して接続されることから、例えば第1の基板11が加熱され、第2の基板12が冷却されて収縮した場合等、熱膨張の差等によって第1の基板11と第2の基板12との間に変位の差が生じた場合であっても、応力緩和部16及び第3の応力緩和部51の変形によって変位の差を吸収することができるため熱電材料15等に亀裂を生じさせることを抑制することができる。特に、本実施の形態の第3の応力緩和部51は、柱部51aが電極56を介して熱電材料15に接続されることから、更に良好に変位を吸収することができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る熱電素子を図6(a)及び(b)に示す。
本実施の形態に係る熱電素子100は、図6(a)及び(b)に示すように、第1の基板111と、第2の基板112と、第1の電極113と、第2の電極114と、熱電材料115と、応力緩和部116と、SG層120と、絶縁層121と、シリコン層122と、貫通電極123と、下部電極124と、を備える。
第1の基板111は、高温熱源部(図示せず)からの熱伝導を受け、高温となるため、第1の基板111内に生ずる応力の発生を抑制するため線膨張係数の小さい材料から形成されるのが好ましく、例えばインバー合金等から構成される。また、第1の基板111上には高温熱源(図示せず)が設置されており、第1の基板111の下面に絶縁層(図示せず)を介して第1の電極113が形成される。なお、第1の基板111を線膨張係数の小さいガラスによって形成することも可能である。さらに、線膨張係数の小さいガラス等と熱伝導の良い材料とを組み合わせた素材から形成することも可能である。
第2の基板112は、例えば第1の基板111と同様にインバー合金から構成される。第2の基板112下は、大気にさらされている、又は冷却源(図示せず)が設置されており、SG層120と、絶縁層121と、シリコン層122と、貫通電極123と、下部電極124と、を介し、熱電材料115の周辺領域を低温に保ち、熱電材料115の周辺領域と中心領域とで温度勾配を生じさせる。また、第2の基板112の上面には絶縁層(図示せず)を介して下部電極124が設置される。
第1の電極113は、導電材料、例えば銅等から構成され、図6(b)に示すように第1の基板111の下面に絶縁層(図示せず)を介して設置される。絶縁層によって第1の基板111と第1の電極113とは絶縁される。なお、絶縁層は第1の基板111を導電材料から形成する場合にのみ必要であり、第1の基板111を絶縁材料から形成する場合は絶縁層を省略することが可能である。また、第1の電極113の下面には、応力緩和部116が設置される。第1の基板111が高温熱源部によって熱せられると、第1の電極113から、応力緩和部116等を介して熱電材料115に熱伝導が生じる。また、後述するように熱電材料115をN型の薄膜超格子熱電半導体から構成する場合、第1の電極113は陽電極として機能する。
第2の電極114は、導電材料、例えば銅等から形成される。第2の電極114は、図6(a)に示すように熱電材料115の端を覆うように、絶縁材料115の周辺領域に設置される。また、第2の電極114は、熱電材料115をN型の薄膜超格子熱電半導体から構成する場合、陰電極として機能する。
熱電材料115は、例えばSiGe/SiからなるN型の薄膜超格子熱電半導体から構成される。図6(a)に示すように熱電材料115の中心領域に応力緩和部116が形成されており、熱電材料115の周辺領域に第2の電極114が形成される。従って、第1の基板111が熱せられ、第2の基板112が冷却されると、熱電材料115の中心領域の温度が高くなり、熱電材料の周辺領域の温度が低くなる。このようにして熱電材料115の中央部から周辺領域にかけて温度勾配が生ずる。この温度勾配による熱電効果によって、熱電材料115の高温部と低温部との間に電位差が生じる。
応力緩和部116は、柱状且つ断面形状が円形に形成された複数の柱部116aと、平面形状が略方形に形成された平板部116bとを備える。また応力緩和部116は、図6(a)に示すように熱電材料115の中心領域に略方形状に複数本が配置され、また図2に示すように、第1の電極113と熱電材料115との間に形成される。応力緩和部116は、第1の電極113と熱電材料115との間に形成されるため伝導性が高く、且つ熱伝導性の高い素材、また、変位を吸収するため可撓性を備える素材から形成されるのが好ましく例えば銅、銅合金、カーボンナノチューブ等から構成される。
また、応力緩和部116は、熱電素子100内に生じる応力、例えば第1基板111と第2の基板112との膨張の差等によって生ずるひずみ等によって熱電素子100内に亀裂が生じたり、電極等の接触不良が生じたりすることにより、熱電素子100が動作不良となるのを防ぐ。従って、応力により変形が容易な形状に形成されるのが好ましく柱状に形成されるのが好ましい。なお、柱部の断面形状は円形に限られず、方形、多角形、楕円形等であってもよい。
SG層120は、例えばSiGeから構成される。SG層120の上面には、例えばSiGe/Si層からなる超格子熱電材料が形成される。なお、SG層120はSiGeから構成される場合に限られず、Siから構成されても良い。なお、SG層120を構成するSiGeは、熱伝導が低いため、熱のロスが少なく、熱電材料115による発電の効率を低下させることがなく、好ましい。
絶縁層121は、絶縁材料、例えばシリコン酸化膜等から形成される。絶縁層121は、SG層120とシリコン層122との間に形成される。絶縁層121は、平面形状は略方形の環状に形成される。絶縁層21は、シリコン層122の加工時に熱電材料115をエッチングしないための阻止層として機能する。従って、絶縁層21を用いなくとも十分高い加工精度が得られる場合は省略することも可能である。
シリコン層122は、冷却部によって熱電材料115の周辺領域が良好に低温となるよう熱伝導性の優れた材料から形成されるのが好ましく、本実施の形態ではシリコンから形成される。また、シリコン層122は、下部電極124上に固定されている。シリコン層122と絶縁層121とは、スペーサとして機能する。また、シリコン層122は、熱電材料115、SG層120が薄く形成され熱電材料115、SG層120のみでは、加工、設置の際の取り扱いに際して加わる力に対して十分な強度がない場合に、熱電材料115を支持する枠として熱電材料の破損を防止する役割がある。シリコン層122を設けることにより、熱電材料115として、薄膜の形成技術によってのみ形成できるSiGe/Si、BC/BCといった超格子熱電材料など、高性能だが薄い膜形状でしか得られない熱電材料を使用することが可能になる。従って、高性能な熱電素子の作成が可能となる。
貫通電極123は、導体材料、例えば銅等から構成され、SG層120と、絶縁層121と、シリコン層122と、を貫通するように形成される。貫通電極123によって第2の電極114と、下部電極124とは電気的に接続される。また、貫通電極123または、SG層120、絶縁層121、およびシリコン層122を介して第2の基板112と第2の電極114との間で熱が伝達し、熱電材料115の周辺領域を中心領域と比較して低温に保ち、熱電材料115内に温度勾配を生じさせる。
下部電極124は、導体材料、例えば銅等から構成され、第2の基板112の上面に形成される。また、下部電極124の上面にはシリコン層122が設置される。
なお、第1の基板111と第2の基板112との間には、熱電材料115、応力緩和部116等を囲むように熱伝導性の低い素材からなる封止部(図示せず)が形成されており、この封止部によって、第1の基板111と第2の基板112との間は真空に封止されている。このように真空に封止されることによって第1の基板111と第2の基板112との間は良好に断熱される。
上記の構成を採る熱電素子100は、熱電材料115の中心領域に形成された応力緩和部116を備えることによって、例えば第1の基板111が加熱され、第2の基板112が冷却され、熱膨張の差等によって第1の基板111と第2の基板112間に変位の差が生じた場合であっても、応力緩和部116の変形によって、変位の差を吸収することができるため、熱電材料115等に亀裂が生じることを抑制することができる。
なお、熱電素子100は、N型の超格子熱電材料から構成される場合だけでなく、例えばBC/BC等のP型の超格子熱電材料から形成することも可能である。
また、熱電素子100は単独で利用される場合に限られず、図6(a)及び(b)に示す熱電素子100を複数個、並列又は直列に接続し、熱電装置を構成することも可能である。また、熱電材料としてP型の超格子熱電材料を用いた熱電素子と、N型の超格子熱電材料を用いた熱電素子とを交互に接続し熱電装置を構成することも可能である。これらは、適宜組み合わせることが可能である。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係る熱電素子200を図7及び図8に示す。図7は、熱電素子200の平面図であり、図8は図7のD−D’線断面図である。なお、熱電素子200を構成する熱電セルとしては、第4の実施の形態の熱電素子100から第1の基板111と第2の基板112を除いた部分から熱電セルが構成される場合を例として用いて説明する。
本実施の形態に係る熱電素子200は、N型の超格子熱電材料から形成された熱電材料215nを有するN型熱電セル201と、P型の超格子熱電材料から形成された熱電材料215pを有するP型熱電セル202と、から構成される。
熱電素子200は、複数のN型熱電セル201と、P型熱電セル202とを備え、図7に示すようにN型熱電セル201とP型熱電セル202とは、行方向に交互に配置され、このような行が複数設置され、全体としては複数のN型熱電セル201とP型熱電セル202とはマトリックス状に配置される。
N型熱電セル201は、図8に示すように第1の電極213nと、第2の電極214nと、N型の超格子熱電材料から形成された熱電材料215nと、応力緩和部216nと、SG層220nと、絶縁層221nと、シリコン層222nと、貫通電極223nと、下部電極224nと、を備える。
P型熱電セル202も、N型熱電セル201と同様に図8に示すように第1の電極213pと、第2の電極214pと、P型の超格子熱電材料から形成された熱電材料215pと、応力緩和部216pと、SG層220pと、絶縁層221pと、シリコン層222pと、貫通電極223pと、下部電極224pと、を備える。また、複数のN型熱電セル201と複数のP型熱電セル202とは、第1の基板211と、第2の基板212との間に設置される。
また、N型熱電セル201とP型熱電セル202とは、図8に示すように、それぞれ第1の基板211の下面に形成された第3の電極205と、第2の基板212の上面に形成された第4の電極206とによってそれぞれ電気的に接続される。具体的には、N型熱電セル201の第1の電極213nは、一方の端(図8では左側)に隣接するP型熱電セル202の第1の電極213pと、第3の電極205を介して電気的に接続される。また、N型熱電セル201の下部電極224nは、N型熱電セル201の他方の端(図8では右側)に隣接するP型熱電セル202の下部電極224pと第4の電極206を介して電気的に接続される。第3の電極205と第4の電極206とは、図7に示すように略方形状に形成される。
このように隣り合うN型熱電セル201とP型熱電セル202とを第3の電極205と第4の電極206とによって電気的に接続することによって、簡易な構造で複数の熱電セルを直列に接続することができる。この場合に、さらに直列接続の両端の第4の電極206は電力を取り出すための外部電極(図示せず)へと接続される。
なお、第3の電極205と第4の電極206の形状は、隣接するN型熱電セル201とP型熱電セル202を電気的に接続することができれば、平面形状は略方形に限られない。また、図7のようにN型熱電セル201とP型熱電セル202とを行方向に一列に接続するだけでなく、列方向に接続することも可能であるし、行方向と列方向それぞれに接続することも可能である。また、隣接するN型熱電セル同士、P型熱電セル同士を互いに並列に接続する場合には、例えばN型熱電セル201のシリコン層222n、P型熱電セル202のシリコン層222pとをそれぞれ一体として形成することも可能である。このように隣接する同種のセル同士でシリコン層222n、シリコン層222pを一体に形成することによって、熱電素子の製造コストを削減することができる。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態に係る熱電素子300を図9及び図10に示す。本発明の実施の形態に係る熱電素子300は、熱電素子300を構成するセルが封止部によって封止されている点が他の実施の形態の熱電素子と異なる。ここで、熱電素子300を構成する熱電セルは、第5の実施の形態の熱電素子200と同様の構成を例に挙げて説明する。
本実施の形態に係る熱電素子300は、N型の超格子熱電材料から形成された熱電材料315nを有するN型熱電セル301と、P型の超格子熱電材料から形成された熱電材料315pを有するP型熱電セル302と、第1の基板311と第2の基板312との間に設けられた封止部308と、から構成される。
熱電素子300は、複数のN型熱電セル301と、P型熱電セル302とを備え、図9に示すようにN型熱電セル301とP型熱電セル302とは、行方向に交互に配置され、このような行が複数設置され、全体としては複数のN型熱電セル301とP型熱電セル302とはマトリックス状に配置される。
N型熱電セル301は、図10に示すように第1の電極313nと、第2の電極314nと、熱電材料315nと、応力緩和部316nと、SG層320nと、絶縁層321nと、シリコン層322nと、貫通電極323nと、下部電極324nと、を備える。
P型熱電セル302も、N型熱電セル301と同様に図10に示すように第1の電極313pと、第2の電極314pと、熱電材料315pと、応力緩和部316pと、SG層320pと、絶縁層321pと、シリコン層322pと、貫通電極323pと、下部電極324pと、を備える。
また、複数のN型熱電セル301と複数のP型熱電セル302とは、第1の基板311と、第2の基板312との間に設置され、N型熱電セル301とP型熱電セル302とは、図10に示すように、それぞれ第1の基板311の下面に形成された第3の電極305と、第2の基板312の上面に形成された第4の電極306とによってそれぞれ電気的に直列に接続される。さらに直列接続の両端の第4の電極306は電力を取り出すための外部電極350へと接続される。
更に、本実施の形態では第1の基板311と第2の基板312との間に、封止部308が設置される。封止部308は、超弾性を備える材料から形成され、具体的には例えば、チタンからなる合金から構成される。封止部308によって、封止部308と第1の基板311と第2の基板312との間の空間、つまりN型熱電セル301とP型熱電セル302が設置された空間を真空に保つことができる。また、特に、超弾性を備える材料から封止部308を形成することにより、応力による歪み等によって、封止部308に亀裂等が生じることを防ぐことができ、N型熱電セル301、P型熱電セル302が設置された空間を良好に真空に保つことができる。第1の基板311と封止部308は、同一の材質で一体に形成しても良い。封止部308が超弾性金属などの導電性を持つ素材からなる場合には、外部電極350へ接続される第4の電極306と封止部308との間に第4の電極306と封止部308を絶縁するための絶縁層351が形成される。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態に係る熱電素子400を図11に示す。
本実施の形態に係る熱電素子は、高温側の基板である第1の基板上に設置された応力緩和層を備える。また、熱電素子を構成する熱電セル及びセルの配置は、第6の実施の形態の熱電素子300の構成を例に挙げて説明する。
熱電素子400は、第6の実施の形態の熱電素子300と同様に、N型熱電セル401と、P型熱電セル402と、封止部408を備え、熱電素子300との相違点として、それに加えて応力緩和層409を備える。
N型熱電セル401は、図11に示すように第1の電極413nと、第2の電極414nと、熱電材料415nと、応力緩和部416nと、SG層420nと、絶縁層421nと、シリコン層422nと、貫通電極423nと、下部電極424nと、を備える。P型熱電セル402も、N型熱電セル401と同様に第1の電極413pと、第2の電極414pと、熱電材料415pと、応力緩和部416pと、SG層420pと、絶縁層421pと、シリコン層422pと、貫通電極423pと、下部電極424pと、を備える。また、複数のN型熱電セル401と複数のP型熱電セル402とは、第1の基板411と、第2の基板412との間に設置され、N型熱電セル401とP型熱電セル402とは、図11に示すように、それぞれ第1の基板411の下面に形成された第3の電極405と、第2の基板412の上面に形成された第4の電極406とによってそれぞれ電気的に直列に接続される。さらに直列接続の両端の第4の電極406は電力を取り出すための外部電極450へと接続される。また、第1の基板411と第2の基板412との間の空間は、封止部408によって封止されている。封止部408が超弾性金属などの導電性を持つ素材からなる場合には、外部電極450へ接続される第4の電極406と封止部408との間に第4の電極406と封止部408を絶縁するための絶縁層451が形成される。
応力緩和層409は、第1の基板411上に設置される。応力緩和層409は、第1の基板411への熱伝導を良好に生じさせるよう熱伝導性の高い材料、且つ高温熱源部によって第1の基板411等に生ずる変位を吸収するため、可撓性を備える材料から形成されることが好ましく、例えば、垂直に配向したカーボンナノチューブから形成される。また、カーボンナノチューブとしては、シングルウォールカーボンナノチューブを用いるのが好ましい。
なお、応力緩和層409は2種類以上の材料を複合化した複合材料から形成されてもよい。応力緩和層409が複合材料から形成される場合、応力緩和層409は第1の基板411側は、第1の基板411と同一の材料、もしくは第1の基板411と近い線膨張係数を有する材料から形成され、熱源部側は、熱源部と同一材料もしくは、熱源部と線膨張係数を備える材料から形成された材料を用いるのが好ましく、更にこれらの材料の混合割合が、第1の基板411側から熱源部側に従って連続的に変化すると線膨張係数の差による亀裂の発生等を良好に防ぐことができ更に好ましい。
このように第1の基板411上に応力緩和層409を設けることによって、高温熱源部によって第1の基板411等に変位が生じた場合であっても、熱電素子400を構成するN型熱電セル401、P型熱電セル402等に亀裂が生ずる等の不良が生ずることを防ぐことができる。
なお、応力緩和層は第1の基板411上に設けられる場合に限られず、第2の基板412上に設けることもできるし、第1の基板411と第2の基板412の双方に設けることも可能である。
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態に係る熱電素子500について図を用いて説明する。本実施の形態に係る熱電素子500は、集熱板503および/または、放熱板504を備える点に特徴がある。熱電素子500のその他の構成は、第6の実施の形態に係る熱電素子300を例に挙げて説明する。
熱電素子500は、図12及び13に示すように第1の基板511と、第2の基板512と、N型熱電セル501と、P型熱電セル502と、集熱板503とおよび/または、放熱板504と、封止部508と、を備える。
N型熱電セル501は、図13に示すように第1の電極513nと、第2の電極514nと、熱電材料515nと、応力緩和部516nと、SG層520nと、絶縁層521nと、シリコン層522nと、貫通電極523nと、下部電極524nと、を備える。P型熱電セル502も、N型熱電セル501と同様に第1の電極513pと、第2の電極514pと、熱電材料515pと、応力緩和部516pと、SG層520pと、絶縁層521pと、シリコン層522pと、貫通電極523pと、下部電極524pと、を備える。また、複数のN型熱電セル501と複数のP型熱電セル502とは、第1の基板511と、第2の基板512との間に設置され、N型熱電セル501とP型熱電セル502とは、図13に示すように、それぞれ第1の基板511の下面に形成された第3の電極505と、第2の基板512の上面に形成された第4の電極506とによってそれぞれ電気的に直列に接続される。さらに直列接続の両端の第4の電極506は電力を取り出すための外部電極550へと接続される。また、第1の基板511と第2の基板512との間の空間は、封止部508によって封止されている。封止部508が超弾性金属などの導電性を持つ素材からなる場合には、外部電極550へ接続される第4の電極506と封止部508との間に第4の電極506と封止部508を絶縁するための絶縁層551が形成される。
集熱板503は、第1の基板511上に設置される。集熱板503は、第1の基板511側に設置された高温部からの熱を集めるため、熱伝導性の高い材料から形成されるのが好ましい。また、集熱板503と高温部との間の熱抵抗が小さいほど、熱電材料515で生ずる熱起電力も高くなるため、第1の基板511の面積に対し、十分広い面積に形成されるのが好ましい。放熱板504は、第2の基板512上に設置される。放熱板504は、第2の基板512側に設置された低温部へ熱を発散させるため、熱伝導性の高い材料から形成されるのが好ましい。また、放熱板504と低温部との間の熱抵抗が小さいほど、熱電材料515で生ずる熱起電力も高くなるため、第2の基板512の面積に対し、十分広い面積に形成されるのが好ましい。
このように本実施の形態の熱電素子500は、集熱板503及び/又は放熱板504を設けることによって、熱電材料515に生ずる熱起電力を良好に得ることができる。
また、第1の基板511と集熱板503との間に本発明の第7の実施の形態で説明した応力緩和層509を挿入しても良い。同様に第2の基板512と放熱板504との間に本発明の第7の実施の形態で説明した応力緩和層510を挿入しても良い。これによって、第1の基板511と集熱板503、第2の基板512と放熱板504との間の接合部に加わる応力が緩和される。更に、第2の基板512と放熱板504との間に挿入する本発明の第7の実施の形態で説明した応力緩和層510の表面に粘着性のある例えば有機粘着性材料などを使用した場合は第2の基板512と放熱板504の接合が容易になる。これにより、第2の基板512を含む部材と放熱板504を含む部材とを別々に組み立ててから、それらを第2の基板512と放熱板504の接合部で接合することが容易に出来るので組み立てコストが低減出来る。なお、応力緩和層509、510はいずれか一方のみを形成することも可能である。
本発明は上述した実施の形態に限られず、様々な修正及び応用が可能である。
例えば、第1の実施の形態では、応力緩和部16の柱部16aが、中心線Xに沿って5カ所に配置される構成を例に挙げて説明したが、これに限られず、5カ所より少なくとも良いし、5カ所より多く配置しても良い。また、応力緩和部16は柱状に限定されず、帯状、板状であってもよい。これらは、熱電素子10に要求される性能等に応じて適宜調節することが可能である。
また、上述した各実施の形態では、第1の基板を高温側、第2の基板を低温側とする構成を例に挙げて説明したが、これに限られず第1の基板を低温側、第2の基板を高温側とすることも可能である。
また、上述した各実施の形態では、ゼーベック効果を利用し、熱電効果によって熱電半導体の低温端と高温端との間に熱起電力を発生させる構成を採っている。具体的には、例えば第1の実施の形態の熱電素子10を例に挙げると、図2、4、5における第1の基板11を加熱し、第2の基板12を冷却することによって熱電材料15内に温度勾配を生じさせ、熱電効果によって熱電材料15の低温端と高温端との間に熱起電力を発生させている。しかし、これに限られずペルチェ効果を利用し、外部より電力を供給することによって熱電材料内に温度勾配を生じさせることも可能である。例えば、第1の実施の形態の熱電素子10を例に挙げると、第1の電極13と第2の電極14との間に電圧を印加し、熱電材料15に電流を流すことによって、熱電材料15内に温度勾配を生じさせ、第1の基板11の温度を下げ、第2の基板12の温度を上げるという構成を採ることも可能である。更に、上記の電流の向きを逆にすることで、第1の基板11の温度を上げ、第2の基板12の温度を下げるという構成を採ることも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す平面図である。 図1に示す熱電素子のA−A’線断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す断面図である。 図3に示す熱電素子のB−B’線断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す平面図であり、(b)は、図6(a)に示す熱電素子のC−C’線断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す平面図である。 図7に示す熱電素子のD−D’線断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す平面図である。 図9に示す熱電素子のE−E’線断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る熱電素子の構成例を示す平面図である。 図12に示す熱電素子のF−F’線断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る熱電素子の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10,30,50,100,200,300,400,500 熱電素子
11、111、211、311、411、511 第1の基板
12、112、212、312、412、512 第2の基板
13、113、213n、213p、313n、313p、413n、413p、513n、513p 第1の電極
14,54、114、214n、214p、314n、314p、414n、414p、514n、514p 第2の電極
123、223n、223p、323n、323p、423n、423p、523n、523p 貫通電極
15、115、215n、215p、315n、315p、415n、415p、515n、515p 熱電材料
16、116、216n、216p、316n、316p、416n、416p、516n、516p 応力緩和部
20、122、222n、222p、322n、322p、422n、422p、522n、522p シリコン層
21、121、221n、221p、321n、321p、421n、421p、521n、521p 絶縁層
31 第2の応力緩和部
51 第3の応力緩和部
205、305、405、505 第3の電極
206、306、406、506 第4の電極
308、408、508 封止部
409、509、510 応力緩和層
503 集熱板
504 放熱板
350、450、550 外部電極
351、451、551 絶縁層
201、301、401、501 N型熱電セル
202、302、402、502 P型熱電セル

Claims (18)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板に対向する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、温度勾配によって熱起電力が生ずる熱電材料と、
    前記熱電材料の高温部に電気的に接続された第1の電極と、
    前記熱電材料の低温部に電気的に接続された第2の電極と、
    前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力緩和部と、を備えることを特徴とする熱電素子。
  2. 第1の基板と、
    前記第1の基板に対向する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、温度勾配によって熱起電力が生ずる熱電材料と、
    前記熱電材料の低温部に電気的に接続された第1の電極と、
    前記熱電材料の高温部に電気的に接続された第2の電極と、
    前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力の緩和部と、を備えることを特徴とする熱電素子。
  3. 第1の基板と、
    前記第1の基板に対向する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、電流によって熱移動を生じさせる熱電材料と、
    前記熱電材料の吸熱部に電気的に接続された第1の電極と、
    前記熱電材料の発熱部に電気的に接続された第2の電極と、
    前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力緩和部と、を備えることを特徴とする熱電素子。
  4. 第1の基板と、
    前記第1の基板に対向する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、電流によって熱移動を生じさせる熱電材料と、
    前記熱電材料の発熱部に電気的に接続された第1の電極と、
    前記熱電材料の吸熱部に電気的に接続された第2の電極と、
    前記第1の電極と前記熱電材料とを熱的に接続し、可撓性を有する少なくとも一つ以上の応力緩和部と、を備えることを特徴とする熱電素子。
  5. 第1の基板と、
    前記第1の基板に対向する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、温度勾配によって熱起電力が生ずる熱電材料と、
    前記第1の基板上に、前記第2の基板と対向する面に形成された第1の電極と、
    前記熱電材料に電気的に接続され、前記熱電材料を介して第1の電極に電気的に接続された第2の電極と、
    前記第1の電極と前記熱電材料との間に設けられ、前記第1の電極と前記熱電材料とを電気的に接続し、少なくとも一つ以上の柱部から構成される応力緩和部と、を備えることを特徴とする熱電素子。
  6. 前記熱電材料は薄膜であり、
    前記熱電材料を支える支持体が前記熱電材料の外周部に設置され、
    前記熱電材料を支持可能なように該支持体は枠状に形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の熱電素子。
  7. 前記熱電材料はスペーサを介して前記第2の基板上に設置されており、
    前記第2の基板上には下部電極が形成され、
    前記第2の電極と前記下部電極とは電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の熱電素子。
  8. 前記熱電材料は、スペーサを介して前記第2の基板上に設置されており、前記スペーサは移動可能な状態で前記第2の基板上に設置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の熱電素子。
  9. 前記熱電材料は薄膜であり、
    前記スペーサは枠状に形成され、前記熱電材料の外周部に設置され、支持体として前記熱電材料を支持していることを特徴とする請求項7又は8に記載の熱電素子。
  10. 前記可撓性を有する応力緩和部の少なくとも一部は、カーボンナノチューブから構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の熱電素子。
  11. 前記熱電材料と、前記第2の基板との間に、可撓性を有する少なくとも一つ以上の第2の応力緩和部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6、10のいずれか1項に記載の熱電素子。
  12. 前記第2の応力緩和部が柱部を備えることを特徴とする請求項11に記載の熱電素子。
  13. 複数のN型およびP型の熱電材料を備え、前記熱電材料のそれぞれに対して前記第1の電極と前記第2の電極とが接続され、前記N型の熱電材料と、前記P型の熱電材料とは交互に並んで配置されており、前記N型の熱電材料と前記P型の熱電材料が直列になるように、前記N型の熱電材料に接続された第1の電極と、前記N型の熱電材料の一端に隣接する前記P型の熱電材料に接続された第1の電極とは、電気的に接続され、前記N型の熱電材料に接続された第2の電極と、前記N型の熱電素子の他端に隣接する前記P型の熱電材料に接続された第2の電極とは、電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の熱電素子。
  14. 熱電材料を外気から遮断する封止部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の熱電素子。
  15. 前記封止部は、超弾性金属から形成されることを特徴とする請求項14に記載の熱電素子。
  16. 前記第1の基板及び/又は前記第2の基板上に設置され、前記熱電材料より広い面積を備える集熱板を更に備えることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の熱電素子。
  17. 前記第1の基板上に設置された集熱板と前記第1の基板との間、及び/又は前記第2の基板上に設置された集熱板と前記第2の基板との間に、応力緩和部を備えることを特徴とする請求項16に記載の熱電素子。
  18. 前記応力緩和部の少なくとも一部は、カーボンナノチューブから構成されることを特徴とする請求項17に記載の熱電素子。
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