JP2007115990A - Iii族窒化物半導体素子の製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物半導体素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】埋め込まれる半導体領域の厚さを均一にできるIII族窒化物半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】この製造方法は、半導体層45を半導体ウェハ41上に形成する工程と、半導体層45及びウェル領域51とは異なる組成のIII族窒化物半導体から成る半導体マスク層47を半導体層45上に形成する工程と、半導体マスク層47及び半導体層45をエッチングして凹部45b,45cを形成する工程と、ウェル領域51を構成するためのIII族窒化物半導体49を凹部45b,45c内及び半導体マスク層47上に成長させた後に半導体マスク層47をエッチング除去する工程とを備える。そして、半導体マスク層47を除去する際に、半導体マスク層47に対するエッチング速度が半導体層45及びウェル領域51に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて半導体マスク層47をエッチングする。
【選択図】図2

Description

本発明は、III族窒化物半導体素子の製造方法に関するものである。
非特許文献1には、ヘテロ接合界面を有する高移動度電界効果トランジスタ(HFET)が記載されている。非特許文献1では、このHFETにおけるオーミック接合用の半導体層(AlGaN,GaN)の再成長用マスク材料として、SiOが用いられている。そして、オーミック接合用のAlGaN半導体層を10[nm]、GaN半導体層を15[nm]の厚さにそれぞれ成長させている。
また、非特許文献2には、HEMTにおけるオーミック接合用の半導体層の再成長に関する技術が記載されている。非特許文献2では、オーミック接合用の半導体層(GaN)の再成長用マスク材料として、非特許文献1と同じくSiOが用いられている。
N. Maeda, et al., "AlGaN/GaN Heterostructure Field-Effect Transistors with High AlCompositions Fabricated with Selective-Area Regrowth", physica status solidi (a) 188, No.1, p.223-226 (2001) Sten Heikman, et al., "Mass transport regrowth of GaN for ohmic contacts to AlGaN/GaN", Applied Physics Letters, Volume 78, Number 19, p.2876-2878 (2001)
トランジスタなどの半導体素子には、或る半導体層内に埋め込まれた(再成長された)別の半導体領域を有するものがある。例えば、図9(a)に示す縦型トランジスタ100は、n導電型の半導体基板101と、半導体基板101上に形成されたn導電型のバッファ層103と、バッファ層103上に形成されたn導電型のドリフト領域105と、ドリフト領域105の凹部に埋め込まれたp導電型のウェル領域107と、ウェル領域107上に形成されたn導電型のソース領域109とを備える。また、縦型トランジスタ100は、ソース領域109上に設けられたソース電極113と、ウェル領域107上及びドリフト領域105上に絶縁膜111を介して設けられたゲート電極115と、半導体基板101の裏面上に設けられたドレイン電極117とを備える。
図9(a)に示す縦型トランジスタ100では、n導電型のドリフト領域105を含む半導体層内にp導電型のウェル領域107が埋め込まれている。このような縦型トランジスタ100を製造する際には、例えば以下のような製造方法を採用できる。すなわち、バッファ層103上にドリフト領域105となる半導体層を形成したのち、図9(b)に示すようにその半導体層上にSiOから成るマスクMを設け、マスクMを介して半導体層をエッチングすることにより凹部105aを形成する。そして、マスクMを利用してウェル領域107を凹部105a内に埋め込む(再成長させる)。
しかしながら、ウェル領域107がIII族窒化物半導体からなる場合、III族窒化物半導体はSiO上にはエピタキシャル成長できないので、ウェル領域107を成長させる際にマスクM上に到達したIII族窒化物半導体(余剰原料)は凹部105aへ移動する。この余剰原料は、凹部105aのうちマスクMに近い領域(側面付近)に集まる傾向がある。従って、凹部105aの側面付近においてIII族窒化物半導体の成長速度が増加し、図9(c)に示すようにウェル領域107の厚さが均一ではなくなってしまう。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、埋め込まれる半導体領域の厚さを均一にできるIII族窒化物半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明によるIII族窒化物半導体素子の製造方法は、III族窒化物半導体から成る半導体層内にIII族窒化物半導体から成る半導体領域が埋め込まれた構造を有するIII族窒化物系半導体素子の製造方法であって、半導体層を基板上に形成する半導体層形成工程と、半導体層及び半導体領域とは異なる組成のIII族窒化物半導体から成る半導体マスク層を半導体層上に形成する半導体マスク層形成工程と、半導体マスク層及び半導体層をエッチングすることにより、半導体層に凹部を形成するエッチング工程と、半導体領域を構成するためのIII族窒化物半導体を凹部内及び半導体マスク層上に成長させた後に半導体マスク層を基板上からエッチング除去することにより半導体領域を凹部内に埋め込む埋込工程とを備え、埋込工程の際に、半導体マスク層に対するエッチング速度が半導体層及び半導体領域に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて半導体マスク層をエッチングすることを特徴とする。
上記したIII族窒化物半導体素子の製造方法においては、半導体層内に埋め込まれる半導体領域を形成する際のマスクとして、III族窒化物半導体から成る半導体マスク層を用いている。これにより、半導体領域の材料であるIII族窒化物半導体が凹部内だけでなく半導体マスク層上にも成長可能となり、半導体層の凹部へ移動する余剰原料の発生を抑えることができる。そして、埋込工程の際に半導体マスク層をエッチング除去するためのエッチャントとして、半導体マスク層に対するエッチング速度が半導体層及び半導体領域に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いている。このように、半導体マスク層を選択的に除去することにより、半導体領域形成時に半導体マスク層上に成長したIII族窒化物半導体を好適に除去できる。このIII族窒化物半導体素子の製造方法によれば、埋め込まれる半導体領域の厚さを均一にできる。
また、III族窒化物半導体素子の製造方法は、半導体層及び半導体領域がInX1Ga1−X1N(0≦X1≦1)から成り、半導体マスク層がInX2AlGa1−X2−YN(0≦X2<1、0<Y≦1)から成ることを特徴としてもよい。Al原子を含むIII族窒化物半導体は、例えばエッチャントとして水酸化カリウム水溶液等を用いることにより、Al原子を含まないIII族窒化物半導体と比較してエッチング速度が早くなる。従って、この製造方法によれば、埋込工程の際に、半導体マスク層を基板上から選択的にエッチング除去できる。この場合、半導体マスク層はAlNから成ることがより好ましい。また、半導体マスク層をエッチングするためのエッチャントとして水酸化カリウム水溶液を用いることが好ましい。
また、III族窒化物半導体素子の製造方法は、半導体マスク層形成工程において形成される半導体マスク層が、互いに組成比の異なる第1の層及び該第1の層上の第2の層を含み、エッチング工程の際に、第1の層に対するエッチング速度が第2の層に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて半導体マスク層をエッチングすることを特徴としてもよい。これにより、半導体層の凹部に対する第2の層の開口幅を第1の層の開口幅よりも狭くできるので、凹部の側面付近におけるIII族窒化物半導体の成長速度を更に抑制できる。従って、半導体領域の厚さを更に均一にできる。また、この場合、第1の層がInX3AlY1Ga1−X3−Y1N(0≦X3<1、0<Y1≦1)から成り、第2の層がInX4AlY2Ga1−X4−Y2N(0≦X4<1、0<Y2<1)から成り、第1の層のAl組成比Y1が第2の層のAl組成比Y2よりも大きいことが好ましい。これにより、例えばエッチャントとして水酸化カリウム水溶液等を用いれば、第1の層に対するエッチング速度を第2の層に対するエッチング速度よりも早くできる。
また、III族窒化物半導体素子の製造方法は、半導体マスク層形成工程の際に、半導体マスク層の組成比が積層方向に連続して変化するように半導体マスク層を形成し、エッチング工程の際に、半導体マスク層における半導体層側の部分のエッチング速度が半導体層とは反対側の部分のエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて半導体マスク層をエッチングすることを特徴としてもよい。これにより、半導体層の凹部に対する半導体マスク層の開口幅を、半導体層側からその反対側へ向けて次第に狭くできるので、凹部の側面付近におけるIII族窒化物半導体の成長速度を更に抑制できる。従って、半導体領域の厚さを更に均一にできる。また、この場合、半導体マスク層がInX5AlY3Ga1−X5−Y3N(0≦X5<1、0<Y3≦1)から成り、半導体マスク層のうち半導体層に近い部分ほどAl組成比Y3の値が大きいことが好ましい。これにより、例えばエッチャントとして水酸化カリウム水溶液等を用いれば、半導体マスク層の開口幅が半導体層側からその反対側へ向けて次第に狭くなる構成を容易に実現できる。
本発明によるIII族窒化物半導体素子の製造方法によれば、埋め込まれる半導体領域の厚さを均一にできる。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるIII族窒化物半導体素子の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る製造方法によって製造されるIII族窒化物半導体素子の一実施形態として、縦型トランジスタ11を示す斜視図である。縦型トランジスタ11は、支持基体13と、支持基体13の主面13a上に設けられたバッファ層15と、バッファ層15上に設けられた半導体層17とを備える。支持基体13は、n導電型の半導体基板から成り、ドレイン領域として機能する。なお、支持基体13は、該支持基体13上にIII族窒化物半導体を結晶性良く成長させ得る材料、例えばGaN等のIII族窒化物半導体やSiC等といった材料から成ることが好ましい。バッファ層15は、n導電型のIII族窒化物半導体(例えばGaN)から成る。
半導体層17は、例えばGaNといったIII族窒化物半導体から成り、ドリフト領域19と、ウェル領域21a及び21bと、ソース領域23a及び23bとを含む。ウェル領域21a及び21bは、半導体層17に形成され互いに平行に延びる凹部17a及び17bに埋め込まれて形成されている。ウェル領域21a及び21bは、III族窒化物半導体から成り、p導電型にドープされている。ソース領域23a及び23bは、ウェル領域21a及び21bのそれぞれに形成され互いに平行に延びる凹部21c及び21dに埋め込まれて形成されている。ソース領域23a及び23bは、III族窒化物半導体から成り、n導電型にドープされている。ドリフト領域19は、半導体層17のうちウェル領域21a及び21b並びにソース領域23a及び23b以外の領域を占めている。ドリフト領域19は、III族窒化物半導体から成り、n導電型にドープされている。
縦型トランジスタ11は、ゲート電極27と、絶縁膜25と、ソース電極29a及び29bと、ドレイン電極31とを更に備える。ゲート電極27は、ウェル領域21aの表面上からウェル領域21bの表面上にわたって設けられており、またドリフト領域19とソース領域23a及び23bとの間の伝導を制御するように設けられている。絶縁膜25は、ウェル領域21a、21b、及びドリフト領域19と、ゲート電極27との間に設けられている。絶縁膜25の材料としては、シリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜、アルミナ、窒化アルミニウム、AlGaN等を用いることができる。ソース電極29a及び29bは、半導体層17のソース領域23a及び23b上にそれぞれ設けられている。ドレイン電極31は、支持基体13の裏面13b上に設けられている。
次に、本実施形態に係るIII族窒化物半導体素子の製造方法について説明する。図2〜図4は、本実施形態の製造方法を順に示す図である。なお、図2〜図4は、それぞれ図1に示したI−I線に沿った側面断面に対応している。
図2(a)に示すように、まず、半導体基板となる半導体ウェハ41を用意する。半導体ウェハ41は、III族窒化物半導体を結晶性良く成長させ得る材料、例えばGaN等のIII族窒化物半導体やSiC等といった材料から成るn導電型の半導体ウェハである。次に、半導体ウェハ41上に、例えばSiドープGaN等のn導電型III族窒化物半導体からなるバッファ層43を成長させる。そして、バッファ層43上に、SiドープInX1Ga1−X1N(0≦X1≦1)といったn導電型のIII族窒化物半導体から成る半導体層45を成長させる(半導体層形成工程)。続いて、半導体層45上に、半導体層45とは異なる組成のIII族窒化物半導体から成る半導体マスク層47を成長させる(半導体マスク層形成工程)。半導体層45がAlを含まないInX1Ga1−X1N(0≦X1≦1)から成る場合には、半導体マスク層47を、Alを含むInX2AlGa1−X2−YN(0≦X2<1、0<Y≦1)によって形成することが好ましい。また、半導体マスク層47の好適な厚さは10[nm]以上1000[nm]以下である。
続いて、図2(b)に示すように、半導体層45に形成されるウェル領域の平面形状に応じた形状の開口を有するレジストマスクM1を半導体マスク層47上に形成する。そして、例えば反応性イオンエッチング(RIE)といったドライエッチング法を用い、レジストマスクM1を介して半導体マスク層47及び半導体層45をエッチングする(エッチング工程)。このとき、半導体層45の途中までエッチングを行い、半導体層45に凹部45b及び45cを形成する。これにより、ウェル領域の平面形状に応じた形状の開口47aが半導体マスク層47に形成されるとともに、半導体層45内にドリフト領域45aが形成される。この後、レジストマスクM1を除去する。なお、半導体マスク層47をエッチングする際には、ドライエッチングに代えてウェットエッチングを行っても良い。半導体マスク層47がInX2AlGa1−X2−YNから成る場合、ウェットエッチングのエッチャントとして例えば水酸化カリウム(KOH)水溶液を用いるとよい。
続いて、ウェル領域といった半導体領域を凹部45b及び45c内に埋め込む(埋込工程)。まず、図2(c)に示すように、半導体領域(ウェル領域51)を構成するためのIII族窒化物半導体49を、凹部45b及び45c内及び半導体マスク層47上に成長させる。このとき、III族窒化物半導体49の構成材料は、半導体マスク層47と異なる(例えばAlを含まないInX1Ga1−X1N(0≦X1≦1))。また、III族窒化物半導体49は、例えばマグネシウム(Mg)といったp型ドーパントを含む。III族窒化物半導体49は、凹部45b及び45cの表面だけでなく半導体マスク層47に対してもほぼ格子整合する(格子定数が近い)ので、凹部45b及び45c内だけでなく半導体マスク層47上にも好適にエピタキシャル成長できる。また、このとき、凹部45b及び45c内のIII族窒化物半導体49の厚さを、凹部45b及び45cの深さに等しいか、或いは半導体マスク層47に達し且つ半導体マスク層47を超えない程度に成長させることが好ましい。
続いて、図3(a)に示すように、半導体マスク層47を半導体ウェハ41上から除去する。このとき、半導体マスク層47に対するエッチング速度が半導体層45(ドリフト領域45a)及びウェル領域51に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて半導体マスク層47をエッチングする。例えば、半導体マスク層47がInX2AlGa1−X2−YNから成り、ドリフト領域45a及びウェル領域51がInX1Ga1−X1Nから成る場合には、エッチャントとしてKOH水溶液やKOHを含む現像液(AZ400Kなど)を用いるとよい。Alを含まないIII族窒化物半導体はKOH水溶液では殆どエッチングされないが、Alを含むIII族窒化物半導体はKOH水溶液によって容易にエッチングされる。しかも、Alの組成比Yが大きいほどエッチング速度が速い。従って、半導体マスク層47はAlNから成るとより好ましい。このようにして半導体マスク層47をエッチング除去することにより、半導体マスク層47上に成長していたIII族窒化物半導体49も同時に除去されることとなる。その結果、III族窒化物半導体49から成るウェル領域51が凹部45b及び45cに埋め込まれる。
続いて、前述と同様の方法によって、図3(b)に示すように、ソース領域57をウェル領域51内に埋め込む。すなわち、ウェル領域に凹部を形成したのち、SiドープInX1Ga1−X1Nといったn導電型III族窒化物半導体をウェル領域51の凹部内に選択的に成長させることにより、ソース領域57を形成する。こうして、ドリフト領域45a、ウェル領域51、及びソース領域57を含む半導体層59が完成する。
続いて、図4(a)に示すように、半導体層59の表面上に絶縁膜61を形成する。この際、半導体層59の表面に現れたドリフト領域45a及びウェル領域51を覆うように、絶縁膜61を形成するとよい。絶縁膜61は、ソース領域57上に位置する開口61aを有する。
続いて、図4(b)に示すように、ソース領域57に接触するソース電極63を形成する。ソース電極63の材料として、例えばTi/Alを用いることができる。その後、図4(c)に示すように、ゲート電極65およびドレイン電極67を形成する。ゲート電極65は、ウェル領域51の表層の導電率を変調するように、絶縁膜61およびウェル領域51上に形成される。ゲート電極65の材料としては、例えばNi/Auを用いることができる。ドレイン電極67は、半導体ウェハ41の裏面41aに形成される。ドレイン電極67の材料として、例えばTi/Alを用いることができる。これらの工程の後に、半導体ウェハ41をチップ状に切断することにより、III族窒化物半導体素子としての縦型トランジスタ構造が完成する。
上記実施形態に係るIII族窒化物半導体素子の製造方法による効果について説明する。上記製造方法においては、図2に示した半導体層45内に埋め込まれるウェル領域51を形成する際のマスクとして、InX2AlGa1−X2−YNといったIII族窒化物半導体から成る半導体マスク層47を用いている。これにより、ウェル領域51の材料であるIII族窒化物半導体(InX1Ga1−X1N)が凹部45b,45c内だけでなく半導体マスク層47上にも成長可能となり、凹部45b,45cへ移動する余剰原料の発生を抑えることができる。
そして、埋込工程の際に半導体マスク層47をエッチング除去するためのエッチャントとして、半導体マスク層47に対するエッチング速度がドリフト領域45a及びウェル領域51に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いている。このように、半導体マスク層47を選択的に除去することにより、ウェル領域51の形成時に半導体マスク層47上に成長したIII族窒化物半導体49を好適に除去できる。従って、本実施形態の製造方法によれば、埋め込まれるウェル領域51の厚さを均一にできる。
また、本実施形態のように、半導体層45(ドリフト領域45a)及びウェル領域51がInX1Ga1−X1N(0≦X1≦1)から成り、半導体マスク層47がInX2AlGa1−X2−YN(0≦X2<1、0<Y≦1)から成ることが好ましい。上述したように、Al原子を含むIII族窒化物半導体は、例えばエッチャントとして水酸化カリウム(KOH)水溶液等を用いることにより、Al原子を含まないIII族窒化物半導体と比較してエッチング速度が早くなる。従って、この製造方法によれば、埋込工程の際に、半導体マスク層47を半導体ウェハ41上から選択的にエッチング除去することが容易にできる。
なお、本実施形態では、ソース領域57を形成する際にウェル領域51と同様に半導体マスク層を用いて埋め込み成長させているが、ソース領域の厚さが小さい場合は、埋め込まれたウェル領域の表面にイオンを注入することによりソース領域を形成してもよい。
(第1の変形例)
図5は、上記実施形態の第1の変形例を示す図である。本変形例においては、半導体マスク層形成工程において形成される半導体マスク層の構造が上記実施形態とは異なる。すなわち、図5(a)に示すように、本変形例における半導体マスク層75は、半導体層45上に形成された第1の層71と、第1の層71上の形成された第2の層73とを含んでいる。第1の層71と第2の層73とは、互いに組成比が異なる。例えば、第1の層71はInX3AlY1Ga1−X3−Y1N(0≦X3<1、0<Y1≦1)から成り、第2の層73はInX4AlY2Ga1−X4−Y2N(0≦X4<1、0<Y2<1)から成り、第1の層71のAl組成比Y1が第2の層73のAl組成比Y2よりも大きい。
そして、エッチング工程(図2(b)参照)の際に、レジストマスクM1を介して、まず半導体マスク層75をエッチングする。このとき、第1の層71に対するエッチング速度が第2の層73に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて半導体マスク層75に対しウェットエッチングを行う。第1の層71がInX3AlY1Ga1−X3−Y1Nから成り、第2の層73がInX4AlY2Ga1−X4−Y2N(Y2<Y1)から成る場合、このようなエッチャントとしてはKOH水溶液が好適である。これにより、第1の層71は第2の層73よりも速くエッチングされるので、図5(b)に示すように、第1の層71の開口71aは、第2の層73の開口73aよりも広く形成されることとなる。
その後、図5(c)に示すように、半導体層45をRIE等のドライエッチングによりエッチングし、ウェル領域51を埋め込むための凹部45b(45c)を形成する。そして、レジストマスクM1を除去し、凹部45b(45c)内及び半導体マスク層75上にIII族窒化物半導体49を成長させた後、半導体マスク層75及びその上に成長したIII族窒化物半導体49をエッチングにより除去する。こうして、凹部45b(45c)内にIII族窒化物半導体49から成るウェル領域51を埋め込むことができる。
本変形例によれば、半導体層45の凹部45b(45c)に対する第2の層73の開口73aの幅を、第1の層71の開口71aの幅よりも狭くできる。従って、凹部45b(45c)の側面付近におけるIII族窒化物半導体49の成長速度を好適に抑制できるので、ウェル領域51の厚さを更に均一にできる。
(第2の変形例)
図6は、上記実施形態の第2の変形例を示す図である。本変形例においては、半導体マスク層形成工程において形成される半導体マスク層の構造が上記実施形態とは異なる。すなわち、図6(a)に示すように、本変形例における半導体マスク層77は、その組成比が積層方向に連続して変化している。例えば、半導体マスク層77はInX5AlY3Ga1−X5−Y3N(0≦X5<1、0<Y3≦1)から成り、半導体マスク層77のうち半導体層45に近い領域ほどAl組成比Y3の値が大きい。図6(a)の例では、Al組成比Y3の値は、半導体マスク層77の表面における値Yから半導体層45との界面における値Y(Y>Y)まで変化している。
そして、エッチング工程(図2(b)参照)の際に、レジストマスクM1を介して、まず半導体マスク層77をエッチングする。このとき、半導体マスク層77における半導体層45側のエッチング速度が半導体層45とは反対側(すなわち表面側)のエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて、半導体マスク層77に対しウェットエッチングを行う。半導体マスク層77がInX5AlY3Ga1−X5−Y3Nから成り、半導体層45に近い領域ほどAl組成比Y3の値が大きい場合、このようなエッチャントとしてはKOH水溶液が好適である。これにより、半導体マスク層77において半導体層45に近い部分ほど速くエッチングされるので、図6(b)に示すように、半導体マスク層77の開口77aの幅は、半導体層45側の部分からその反対側の部分へ向けて次第に狭くなるような逆テーパ状となる。
その後、図6(c)に示すように、半導体層45をRIE等のドライエッチングによりエッチングし、ウェル領域51を埋め込むための凹部45b(45c)を形成する。そして、レジストマスクM1を除去し、凹部45b(45c)内及び半導体マスク層77上にIII族窒化物半導体49を成長させた後、半導体マスク層77及びその上に成長したIII族窒化物半導体49をエッチングにより除去する。こうして、凹部45b(45c)内にIII族窒化物半導体49から成るウェル領域51を埋め込むことができる。
本変形例によれば、半導体層45の凹部45b(45c)に対する半導体マスク層77の開口77aの幅を、半導体層45側からその反対側へ向けて次第に狭くできる。従って、凹部45b(45c)の側面付近におけるIII族窒化物半導体49の成長速度を好適に抑制できるので、ウェル領域51の厚さを更に均一にできる。
(第1の実施例)
次に、上記実施形態に係るIII族窒化物半導体素子の製造方法の第1実施例について説明する。シリコン(Si)を濃度2×1018[cm−3]でドープした厚み0.1[μm]のn型GaNバッファ層を、MOCVD法を用いてGaN基板上に成長させる。そのn型GaNバッファ層の上に、シリコン(Si)を濃度3×1016[cm−3]でドープした厚み7[μm]のn型GaN半導体層(ドリフト領域)を、MOCVD法を用いて成長させる。更に、そのn型GaN半導体層上に、半導体マスク層となるアンドープAl0.5Ga0.5N膜を厚み80[nm]まで成長させる。
次に、ウェル領域の平面形状に応じたレジストマスクを一般的なフォトリソグラフィー技術を適用して半導体マスク層上に形成した後、n型GaN半導体層内にウェル領域を埋め込むための凹部を、例えばRIEによって形成する。その際、半導体マスク層(Al0.5Ga0.5N)の除去を、KOH水溶液もしくはKOH水溶液を含んだAZ400K現像液をエッチャントとするウェットエッチングにより行っても良い。本実施例の場合、凹部の平面形状は一辺10[μm]の正方形であり、凹部の深さは1[μm]である。また、このような凹部を10[μm]間隔で形成する。
続いて、n型GaN半導体層(ドリフト領域)の凹部に対し、マグネシウム(Mg)を濃度1×1017[cm−3]〜1×1018[cm−3]でドープしたp型GaN領域(ウェル領域)を、MOCVD法を用いて埋め込み成長させる。その際、p型GaN領域の厚さは、凹部の深さ(本実施例では1[μm])と等しいか、或いは半導体マスク層の表面を超えない範囲で若干厚いことが好ましい。そして、半導体マスク層を、KOH水溶液またはAZ400K現像液を用いたウェットエッチングによって選択的に除去することにより、n型GaN半導体層内に埋め込まれたp型GaN領域(ウェル領域)を好適に形成できる。
図7は、本実施例によって得られるウェル領域87の断面を模式的に示す図である。図7に示すように、本実施例によって、凹部81aの中央付近から側面付近にわたってほぼ均一な厚さのウェル領域87が得られた。すなわち、ウェル領域87を構成するp型GaN85は、凹部81aの内部だけでなく半導体マスク層83(Al0.5Ga0.5N)上にも成長する。従って、従来より用いられてきたSiOマスクとは異なり、凹部81aの側面付近へのp型GaN余剰原料の拡散が低減されるので、ウェル領域87の厚さがほぼ均一となり、ウェル領域87の平坦性は良好であった。本実施例の場合、ウェル領域87の最も厚い部分の表面とn型GaN半導体層81(ドリフト領域)の表面との差A(すなわちウェル領域87の平坦性)は50[nm]以下となり、その後の工程には全く障害とはならず、ソース領域、ゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極をそれぞれ形成することにより、図1に示したような縦型トランジスタ構造を好適に形成できた。
(第2の実施例)
第2実施例として、第1実施例と同様の製造方法を適用してウェル領域を埋め込み成長させた。ただし、本実施例では半導体マスク層としてアンドープAlN膜(厚さ80[nm])を用いた。その結果、図7に示した差A(すなわちウェル領域の平坦性)は30[nm]となり、第1実施例よりも更に平坦性良くウェル領域を埋め込むことができた。
(第3の実施例)
第3実施例として、第1実施例と同様の製造方法を適用してウェル領域を埋め込み成長させた。ただし、本実施例では半導体マスク層として第1の層(AlN、厚さ40[nm])及び該第1の層上の第2の層(Al0.5Ga0.5N、厚さ40[nm])をn型GaN半導体層(ドリフト領域)上に形成した。そして、n型GaN半導体層内にウェル領域を埋め込むための凹部を形成する際、半導体マスク層(第1及び第2の層)のエッチングを、KOH水溶液をエッチャントとするウェットエッチングにより行った。Al組成比が高い第2の層(AlN)のほうが第1の層(Al0.5Ga0.5N)よりも速くエッチングされるので、図5(b)に示したように上側の第2の層の開口を狭く、下側の第1の層の開口を広く形成できた。従って、凹部の側面付近へのp型GaN余剰原料の拡散が更に低減され、ウェル領域の平坦性が更に良好となった。本実施例においては、図7に示した差A(すなわちウェル領域の平坦性)は20[nm]であった。
(第4の実施例)
第4実施例として、第1実施例と同様の製造方法を適用してウェル領域を埋め込み成長させた。ただし、本実施例では半導体マスク層としてアンドープAlGa1−XN膜(0.5≦X≦1)をn型GaN半導体層(ドリフト領域)上に成長させた。その際、Al組成比Xが厚み方向に1(n型GaN半導体層側)から0.5(表面側)まで連続して(傾斜状に)変化する構造とした。そして、n型GaN半導体層内にウェル領域を埋め込むための凹部を形成する際、半導体マスク層のエッチングを、KOH水溶液をエッチャントとするウェットエッチングにより行った。半導体マスク層において、Al組成比が高いn型GaN半導体層側の部分は、Al組成比が低い表面側の部分よりも速くエッチングされる。従って、図6(b)に示したように、半導体マスク層の開口幅は、n型GaN半導体層側から表面側へ向けて次第に狭くなる逆テーパ状となった。これにより、凹部の側面付近へのp型GaN余剰原料の拡散が更に低減され、ウェル領域の平坦性が更に良好となった。本実施例においては、図7に示した差A(すなわちウェル領域の平坦性)は15[nm]であった。
(比較例)
比較例として、半導体マスク層の代わりにSiOから成るマスク(厚さ80[nm])を用いてウェル領域を埋め込み成長させた。その結果、SiOマスク上にはGaNがエピタキシャル成長しないことから、図9(c)に示したように凹部の側面付近において成長速度の増大が見られた。本比較例では、ウェル領域107の最も厚い部分の表面とドリフト領域105の表面との差Bが600[nm]となり、また、ウェル領域107の最も厚い部分の表面と最も薄い部分の表面との差C(すなわちウェル領域107そのものの平坦性)が400[nm]となった。この平坦性の低さがその後のプロセスに大きな障害となり、完成した縦型トランジスタも動作しなかった。
本発明によるIII族窒化物半導体素子の製造方法は、上記した実施形態に限られるものではなく、他にも様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態及び変形例においては本発明による製造方法を用いて縦型トランジスタのウェル領域を埋め込んでいるが、本発明による製造方法は、埋め込み構造を有する様々なIII族窒化物半導体素子に適用できる。このような半導体素子としては、例えば電界効果型トランジスタ(FET)等の各種トランジスタ、整流用pnダイオードなどの電子デバイス、レーザーダイオード、発光ダイオード、フォトダイオードなどの光デバイスなどが挙げられる。
また、上述した実施形態による製造方法の変形例として、以下の製造方法がある。図8(a)〜(d)は、上記実施形態とは異なり縦型トランジスタのドリフト領域を埋め込む方法について示している。この製造方法においては、図8(a)に示すように、半導体ウェハ41、たとえばこの図の場合にはGaN基板上に、例えばSiドープGaN等のバッファ層43を成長させる。そして、バッファ層43上にn導電型のIII族窒化物半導体(たとえばSiドープGaN)から成るドリフト層45a、ウェル領域を形成するためのp導電型のIII族窒化物半導体層52(たとえばMgドープGaN)、さらに半導体マスク層47を成長させる。各層の材質、キャリア濃度等は前述の実施例と同じでよい。続いて、図8(b)に示すようにウェル領域の平面形状に応じた形状を覆うレジストマスクM2を半導体マスク47上に形成し、たとえば反応性イオンエッチング(RIE)を用いて、レジストマスクM2を介して半導体マスク層47及びp導電型のIII族窒化物半導体層52をエッチングする。このとき、p導電型のIII族窒化物半導体層52の下部までエッチングを行い、ウェル領域形状に応じた部分のみがドリフト層45a上に残るようにする。その後レジストマスクM2を除去し、続いて先に成長したドリフト層45aと同じ条件で、エッチング領域を埋め込むようにドリフト層45bを形成する(図8(c))。続いて半導体マスク層47を上記実施形態と同様に選択的にエッチング除去することにより、良好な埋め込み形状を実現することができる(図8(d))。その後の工程は、上記実施形態と同様であるため省略する。
また、上記実施形態及び変形例においては、半導体マスク層をエッチングするエッチャントとしてKOH水溶液やAZ400K現像液を挙げているが、半導体マスク層を選択的にエッチング可能なエッチャントであればよく、これらに限られるものではない。
図1は、本発明に係る製造方法によって製造されるIII族窒化物半導体素子の一実施形態として、縦型トランジスタを示す斜視図である。 図2(a)〜(c)は、本実施形態の製造方法を順に示す図である。 図3(a)〜(c)は、本実施形態の製造方法を順に示す図である。 図4(a)〜(c)は、本実施形態の製造方法を順に示す図である。 図5(a)〜(c)は、上記実施形態の第1の変形例を示す図である。 図6(a)〜(c)は、上記実施形態の第2の変形例を示す図である。 図7は、第1実施例によって得られるウェル領域の断面を模式的に示す図である。 図8(a)〜(d)は、本発明に係る製造方法の別の実施形態を順に示す図である。 図9(a)及び(b)は、埋め込み構造を有する縦型トランジスタを示す図である。図9(c)は、縦型トランジスタが有する従来のウェル領域の模式図である。
符号の説明
11…縦型トランジスタ、13…支持基体、15,43…バッファ層、17,45,59…半導体層、17a,21c,45b,45c…凹部、19,45a…ドリフト領域、21a,21b,51…ウェル領域、23a,23b,57…ソース領域、25,61…絶縁膜、27,65…ゲート電極、29a,29b,63…ソース電極、31,67…ドレイン電極、41…半導体ウェハ、47…半導体マスク層、49…III族窒化物半導体、M1,M2…レジストマスク。

Claims (8)

  1. III族窒化物半導体から成る半導体層内にIII族窒化物半導体から成る半導体領域が埋め込まれた構造を有するIII族窒化物系半導体素子の製造方法であって、
    前記半導体層を基板上に形成する半導体層形成工程と、
    前記半導体層及び前記半導体領域とは異なる組成のIII族窒化物半導体から成る半導体マスク層を前記半導体層上に形成する半導体マスク層形成工程と、
    前記半導体マスク層及び前記半導体層をエッチングすることにより、前記半導体層に凹部を形成するエッチング工程と、
    前記半導体領域を構成するためのIII族窒化物半導体を前記凹部内及び前記半導体マスク層上に成長させた後に前記半導体マスク層を前記基板上からエッチング除去することにより前記半導体領域を前記凹部内に埋め込む埋込工程と
    を備え、
    前記埋込工程の際に、前記半導体マスク層に対するエッチング速度が前記半導体層及び前記半導体領域に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて前記半導体マスク層をエッチングすることを特徴とする、III族窒化物半導体素子の製造方法。
  2. 前記半導体層及び前記半導体領域がInX1Ga1−X1N(0≦X1≦1)から成り、前記半導体マスク層がInX2AlGa1−X2−YN(0≦X2<1、0<Y≦1)から成ることを特徴とする、請求項1に記載のIII族窒化物半導体素子の製造方法。
  3. 前記半導体マスク層がAlNから成ることを特徴とする、請求項2に記載のIII族窒化物半導体素子の製造方法。
  4. 前記埋込工程の際に、前記半導体マスク層をエッチングするための前記エッチャントとして水酸化カリウム水溶液を用いることを特徴とする、請求項2または3に記載のIII属窒化物半導体素子の製造方法。
  5. 前記半導体マスク層形成工程において形成される前記半導体マスク層が、互いに組成比の異なる第1の層及び該第1の層上の第2の層を含み、
    前記エッチング工程の際に、前記第1の層に対するエッチング速度が前記第2の層に対するエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて前記半導体マスク層をエッチングすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体素子の製造方法。
  6. 前記第1の層がInX3AlY1Ga1−X3−Y1N(0≦X3<1、0<Y1≦1)から成り、前記第2の層がInX4AlY2Ga1−X4−Y2N(0≦X4<1、0<Y2<1)から成り、前記第1の層のAl組成比Y1が前記第2の層のAl組成比Y2よりも大きいことを特徴とする、請求項5に記載のIII族窒化物半導体素子の製造方法。
  7. 前記半導体マスク層形成工程の際に、前記半導体マスク層の組成比が積層方向に連続して変化するように前記半導体マスク層を形成し、
    前記エッチング工程の際に、前記半導体マスク層における前記半導体層側の部分のエッチング速度が前記半導体層とは反対側の部分のエッチング速度よりも速いエッチャントを用いて前記半導体マスク層をエッチングすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体素子の製造方法。
  8. 前記半導体マスク層がInX5AlY3Ga1−X5−Y3N(0≦X5<1、0<Y3≦1)から成り、前記半導体マスク層のうち前記半導体層に近い部分ほどAl組成比Y3の値が大きいことを特徴とする、請求項7に記載のIII族窒化物半導体素子の製造方法。
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