JP2007114686A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 照度ムラの発生を低減することができ、高いコントラストを実現することができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】 第2ブラックマトリックスBM2が第1ブラックマトリックスBM1を包含して余りある状態となっており、前段の液晶パネル42aと後段の液晶パネル72rとが正確に位置合わせされず、第1及び第2ブラックマトリックスBM1,BM2が正確に位置合わせされていない場合であっても、第2ブラックマトリックスBM2が相対的に広がっていることから、第1ブラックマトリックスBM1の投影像が第2ブラックマトリックスBM2からはみ出すことを防止できる。よって、両ブラックマトリックスBM1,BM2の位置ずれや投影誤差に起因する光量損失を低減して各画素をロス無く投射することができ、投射画像に照度ムラが発生することを防止できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像のコントラストを向上させるため、画像形成用の液晶パネルとは別に輝度調整用の液晶パネルを備えるプロジェクタに関する。
従来のプロジェクタとして、RGBの三色の光路上に配置された各色用液晶パネルの透過率を変調するとともに、分光された光を合成した後の光路上に設けた高精細液晶パネルの透過率を変調し、カラー画像表示時には、高精度液晶パネルから射出する各成分の光の透過率をR,G,Bの逆γ補正値に比例させるものが存在する(特許文献1参照)。
同様のプロジェクタとして、映像表示液晶パネルと、照度表示液晶パネルとを備えるもの(特許文献2参照)、各色用の第1〜第3の光変調器と、合成光用の光変調器とを備えるもの(特許文献3参照)、第1の光変調器と、第2の光変調器とを備えるもの(特許文献4参照)が存在する。
また、別のプロジェクタとして、RGBの各色用液晶パネルとこれらを照明する光源との間に照明光を空間的に分割して照明光量を調整するための光変調器を設けたものも存在する(特許文献5参照)。
特開平6−167690号公報 特開平9−116840号公報 欧州特許公開第EP1427221号公報 米国特許第5987142号公報 特開2001−100689号公報
しかし、各色用液晶パネルと高精細液晶パネルとを用いる前者のタイプのプロジェクタでは、実際の組立において両液晶パネルのブラックマトリックス同士が多少位置ずれすることを避けることができず、画像が局所的に暗くなる照度ムラが発生し、ひどくなると画像中にモアレ縞が観察される可能性もある。
また、照明光量を調整するための光変調器を設けた後者のタイプのプロジェクタでは、画面を例えば4領域に分割して各領域単位で輝度調整を行うので、コントラストの改善に限界があり、各領域の境界を目立たないようにすることが容易でない。
そこで、本発明は、照度ムラの発生を低減することができ、高いコントラストを実現することができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクタは、(a)光源を含む照明装置と、(b)照明装置からの光を画像情報に応じて変調する第1光変調領域と、当該第1光変調領域を仕切るように形成されて照明装置からの光を遮光する第1ブラックマトリックスとを有する第1液晶ライトバルブと、(c)第1液晶ライトバルブで変調された変調光を一旦結像させるリレーレンズ系と、(d)リレーレンズ系によって結像された像光を画像情報に応じて変調する第2光変調領域と、当該第2光変調領域を仕切るように形成されてリレーレンズ系からの像光を遮光する第2ブラックマトリックスとを有する第2液晶ライトバルブと、(e)第2液晶ライトバルブで変調された変調光を像光として投射する投射光学系とを備える。そして、第1液晶ライトバルブの第1ブラックマトリックスの形状と、第2液晶ライトバルブの第2ブラックマトリックスの形状とは、リレーレンズ系によって第2液晶ライトバルブに投影される第1ブラックマトリックスの投影像の領域と、第2ブラックマトリックスの領域とのいずれか一方が他方を包含して余りある状態とできるものである。
上記プロジェクタでは、第1液晶ライトバルブと第2液晶ライトバルブとをリレーレンズ系を介して2段で設置することによって、高いコントラストの画像を投射することができる。また、上記プロジェクタでは、第1及び第2ブラックマトリックスの形状の設定により、第2液晶ライトバルブに投影される第1ブラックマトリックスの投影像の領域と、第2ブラックマトリックスの領域とのいずれか一方が他方を包含して余りある状態とできるので、第1及び第2液晶ライトバルブすなわち第1及び第2ブラックマトリックスが互いに正確に位置決めされていない場合や第1液晶ライトバルブが歪んで投影されている場合にも、他方のブラックマトリックスが一方のブラックマトリックスに包含された状態を確保でき当該一方のブラックマトリックスからはみ出すような投射が回避される。よって、両ブラックマトリックスの位置ずれに起因する光量損失を低減して各画素をロス無く投射することができるので、投射画像に照度ムラが発生することを防止できる。
本発明の具体的な態様では、上記プロジェクタにおいて、リレーレンズ系が、縮小光学系であり、第2ブラックマトリックスの領域が、第1ブラックマトリックスのリレーレンズ系による投影像の領域からはみ出すように当該投射像の領域を包含する。この場合、第1液晶ライトバルブのサイズが第2液晶ライトバルブのサイズよりも大きくなり、第1ブラックマトリックスの幅等のサイズは、第2ブラックマトリックスの幅等のサイズよりも一般的に小さくなるので、第2ブラックマトリックスの輪郭内に第1ブラックマトリックスを無駄なく簡単に納めることができる。
本発明の別の態様では、第1液晶ライトバルブが、輝度変調用の液晶パネルを含み、第2液晶ライトバルブが、画像情報変調用の液晶パネルを含む。この場合、画像情報変調用の液晶パネルを小型化してそのコスト低減を図ることができる。
本発明のさらに別の態様では、輝度変調用の液晶パネルが、マイクロレンズアレイを有しないタイプの装置である。この場合、前段に配置される第1液晶ライトバルブすなわち輝度変調用の液晶パネルからの射出光の広がり角を比較的小さくすることができるので、リレーレンズ系の開口数を比較的小さくすることができ、リレーレンズ系の結像精度を簡易に高めることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1液晶ライトバルブの有効領域における第1光変調領域の全割合に対応する開口率が、第2液晶ライトバルブの有効領域における第2光変調領域の全割合に対応する開口率よりも大きい。この場合、第2液晶ライトバルブの開口率が基準となって照明光を利用することができる。
本発明のさらに別の態様では、第2液晶ライトバルブが、複数の色光を個別に変調する複数の各色用液晶ライトバルブを含み、第1液晶ライトバルブ照明装置からの光を各色光に分離して各色用液晶ライトバルブに供給する色分離光学系と、各色用液晶ライトバルブで変調された各色の変調光を合成する光合成光学系とをさらに備え、第1液晶ライトバルブから各色用液晶ライトバルブまでの光路の長さがすべて等しいか、又は、第1液晶ライトバルブから各色用液晶ライトバルブのうち少なくとも2つまでの光路の長さが等しく、各色用液晶ライトバルブのうち残った少なくとも1つまでの延長光路上に前記リレーレンズによって形成される像の正立かつ当倍像を投影する転写レンズ系を有する。この場合、複数の各色用液晶ライトバルブを第1液晶ライトバルブに対して小型化することができ、効果的なコスト低減を達成できる。しかも、第1液晶ライトバルブから各色用液晶ライトバルブまでの光路の実効長さをすべて等しくし、或いは各色用液晶ライトバルブのうち残った少なくとも1つまでの延長光路上に前記リレーレンズによって形成される像の正立かつ当倍像を投影する転写レンズ系を有するものとできるので、第1液晶ライトバルブの像を各色用液晶ライトバルブ上に倍率を一致させて正立系で投射することができる。
本発明のさらに別の態様では、リレーレンズ系が、拡大光学系であり、第1ブラックマトリックスのリレーレンズ系による投影像の領域が、第2ブラックマトリックスの領域からはみ出すように当該領域を包含する。この場合、第2液晶ライトバルブサイズが第1液晶ライトバルブのサイズよりも大きくなり、第2ブラックマトリックスの幅等のサイズは、第1ブラックマトリックスの幅等のサイズよりも一般的に小さくなるので、第1ブラックマトリックスの像の輪郭内に第2ブラックマトリックスを無駄なく簡単に納めることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1液晶ライトバルブが、画像情報変調用の液晶パネルを含み、第2液晶ライトバルブが、輝度変調用の液晶パネルを含む。この場合、画像情報変調用の液晶パネルを小型化してそのコスト低減を図ることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1液晶ライトバルブの画素数と、第2液晶ライトバルブの画素数とが等しい。この場合、第1液晶ライトバルブと第2液晶ライトバルブとを画素単位で一致させることができ、高いコントラストと解像度とを達成することができる。
本発明のさらに別の態様では、第1液晶ライトバルブの第1光変調領域の外形に対応する有効領域の形状と、第2液晶ライトバルブの第2光変調領域の外形に対応する有効領域の形状とは相似関係を有する。この場合、第1液晶ライトバルブと第2液晶ライトバルブとを輪郭に関して一致させることができ、無駄なく画像を投射することができる。
本発明のさらに別の態様では、リレーレンズ系が、両側テレセントリックな投影光学系である。この場合、第1及び第2液晶ライトバルブについて光軸方向に関する十分な位置ずれ許容度を持たせつつ、第1液晶ライトバルブの像を第2液晶ライトバルブ上に所望の倍率で正確に投射することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ10の光学系を示す模式図である。このプロジェクタ10は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するための光学機器であり、光源ランプユニット20、均一照明光学系30、第1光変調部40、色分離投射装置50、第2光変調部70、クロスダイクロイックプリズム80、及び投射光学系90を備えて構成される。
光源ランプユニット20は、光源ランプ21から周囲に放射された光束を集めて射出し、均一照明光学系30を介して第1光変調部40を照明するための光源であり、発光管である光源ランプ21と、光源ランプ21から射出された光源光を反射する楕円の凹面鏡22と、凹面鏡22で反射された光源光をコリメートする凹レンズ23とを備える。この光源ランプユニット20において、光源ランプ21から射出された光源光は、凹面鏡22及び凹レンズ23を通過し平行光束として均一照明光学系30側に射出される。なお、上述した楕円の凹面鏡22に代えて放物面等の各種凹面鏡を用いることができ、放物面鏡を用いた場合、上述の凹レンズ23は不要となる。
均一照明光学系30は、光源ランプユニット20から射出された光束を複数の部分光束に分割し、これら複数の光束を対象とする照明領域に重畳して入射させ、この照明領域の面内照度を均一化するための光学系であり、光源ランプユニット20と協働して均一な照明光を発生するための照明装置として機能する。均一照明光学系30は、第1レンズアレイ31、第2レンズアレイ32、偏光変換部材34、及びコンデンサレンズ35を備えている。
第1レンズアレイ31は、光源ランプユニット20からの光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、システム光軸OAと直交する面内にマトリックス状に配列される複数の小レンズを備えて構成される。各小レンズの輪郭形状は、後述する第1光変調部40を構成する液晶パネル42aの画像形成領域(有効領域)の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。第2レンズアレイ32は、前述した第1レンズアレイ31により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ31と同様にシステム光軸OAに直交する面内にマトリックス状に配列される複数の小レンズを備えているが、集光を目的としているため、各小レンズの輪郭形状が上記液晶パネル42aの画像形成領域の形状と対応している必要はない。
偏光変換部材34は、PBSアレイで形成されており、第1レンズアレイ31により分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。この偏光変換部材34は、詳細な図示を省略しているが、システム光軸OAに対して傾斜配置される偏光分離膜及び反射ミラーを交互に配列した構成を具備する。前者の偏光分離膜は、各部分光束に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏光光束を透過し、他方の偏光光束を反射する。反射された他方の偏光光束は、後者の反射ミラーによって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわちシステム光軸OAに沿った方向に射出される。射出された偏光光束のいずれかは、偏光変換部材34の光束射出面にストライプ状に設けられる位相差板によって偏光変換され、すべての偏光光束の偏光方向が揃えられる。このような偏光変換部材34を用いることにより、光源ランプ21から射出される光束を、一方向の偏光光束に揃えることができるため、第1光変調部40で利用する光源光の利用率を向上させることができる。
コンデンサレンズ35は、第1レンズアレイ31、第2レンズアレイ32、及び偏光変換部材34を経た複数の部分光束を集光して第1光変調部40に設けた液晶パネル42aの画像形成領域(有効領域)上に重畳させつつ入射させるための重畳光学素子である。つまり、コンデンサレンズ35によって、第1レンズアレイ31によって分割された各部分光束を、液晶パネル42a上にずれなく重ね合わせて入射させることができ、液晶パネル42aの均一な照明が可能になる。
第1光変調部40は、均一照明光学系30を経て均一化された照明光をシステム光軸OAに垂直な面内で空間的に輝度変調するためのものである。第1光変調部40は、入射レンズ41、液晶パネル(液晶表示パネル)42a、偏光フィルタ43b,43b、及び射出レンズ44を備え、第1光変調装置として機能する。ここで、液晶パネル42aと、これを挟む一対の偏光フィルタ43b,43bとは、照明光を画像情報に基づいて2次元的に輝度変調するための液晶ライトバルブを構成する。
この第1光変調部40において、均一照明光学系30側から入射した照明光は、入射レンズ41を介して輝度変調用の液晶パネル42a内の画像形成領域を照明する。液晶パネル42aは、一対の透明なガラス基板間に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従って、入射した偏光光束の偏光方向を変調する。つまり、液晶パネル42aは、入射した照明光の偏光方向の空間的分布を変化させるための非発光で透過型の光変調装置であり、液晶パネル42aに入射した照明光は、この液晶パネル42aに電気的信号として入力された駆動信号或いは制御信号に応じて、画素単位で偏光状態が調整される。その際、偏光フィルタ43b,43bによって、液晶パネル42aに入射する照明光の偏光方向が調整されるとともに、液晶パネル42aから射出される光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。つまり、第1光変調部40によって、均一な照明光が画素単位で減光され、画像情報に対応する2次元的分布で輝度変調が達成される。
なお、入射レンズ41は、均一照明光学系30からの部分光束が液晶パネル42aに入射する角度を調整するためのものであり、射出レンズ44は、液晶パネル42a等からの変調光の射出角度を調整するためのものである。入射レンズ41と射出レンズ44は、どちらか一方または両方とも省略することも可能であるが、その場合、光束が拡散し後続のリレーレンズ61,62を非常に大きくする必要があるため、少なくとも何れ一方を備えるのが好ましい。
色分離投射装置50は、第1光変調部40を経て輝度変調された像光を各色光に分離して第2光変調部70に投影するためのものであり、第1及び第2ダイクロイックミラー51a,51b、反射ミラー53a,53b,53c,53d、両面ミラー54,フィールドレンズ55r,55b,55g、及びリレーレンズ61,62を備える。
これらのうち、第1及び第2ダイクロイックミラー51a,51bを含んで構成される色分離光学系は、第1光変調部40によって輝度変調された像光を、青(B)色光、緑(G)色光、及び赤(R)色光の3つの像光に分離する。各ダイクロイックミラー51a,51bは、透明基板上に、所定の波長領域の光束を反射し他の波長領域の光束を透過する波長選択作用を有する誘電体多層膜を形成することによって得た光学素子であり、システム光軸OAに対してともに傾斜した状態で配置される。第1ダイクロイックミラー51aは、モノクロの像光から青色成分である青色光LBを反射分岐し、残った緑色光LGと赤色光LRとを透過させる。また、第2ダイクロイックミラー51bは、第1ダイクロイックミラー51aを通過して反射ミラー53a及びリレーレンズ61を経た像光のうち緑色成分である緑色光LGを反射し、赤色成分である赤色光LRを透過させる。
この色分離投射装置50において、均一照明光学系30から第1光変調部40を経て入射した輝度変調後の像光は、まず第1ダイクロイックミラー51aに入射する。像光のうち赤色光LRは、第1光路OP1に導かれるべきものであり、第1ダイクロイックミラー51aを透過し、反射ミラー53a及びリレーレンズ61を経て第2ダイクロイックミラー51bを透過し、反射ミラー53bを経て最終段のフィールドレンズ55rに入射する。また、像光のうち緑色光LGは、第2光路OP2に導かれるべきものであり、第1ダイクロイックミラー51aを透過し、反射ミラー53a及びリレーレンズ61を経て第2ダイクロイックミラー51bで反射され、両面ミラー54を経て最終段のフィールドレンズ55gに入射する。さらに、像光のうち青色光LBは、第3光路OP3に導かれるべきものであり、第1ダイクロイックミラー51aで反射され、両面ミラー54、リレーレンズ62及び反射ミラー53c,53dを経て最終段のフィールドレンズ55bに入射する。
ここで、赤色用の第1光路OP1と、緑色用の第2光路OP2と、青色用の第3光路OP3とは、互いに光路の実効長さが等しい等価系となっている。具体的に説明すると、第1光変調部40で輝度変調された像光のうち赤色成分は、第1光路OP1において、リレーレンズ61によって所定の縮小倍率で後述する第2光変調部70に設けた画像情報変調用の液晶パネル72r内の画像形成領域に投影される。同様に、第1光変調部40で輝度変調された像光のうち緑色成分は、第2光路OP2において、リレーレンズ61によって赤色と同じ縮小倍率で、上記第2光変調部70に設けた画像情報変調用の液晶パネル72g内の画像形成領域に投影される。また、第1光変調部40で輝度変調された像光のうち青色成分は、第3光路OP3において、リレーレンズ62によって赤色及び緑色と同じ縮小倍率で、上記第2光変調部70に設けた画像情報変調用の液晶パネル72b内の画像形成領域に投影される。
第2光変調部70は、3色の像光LB,LG,LRがそれぞれ入射する3つの液晶パネル72r,72g,72bと、各液晶パネル72r,72g,72bを挟むように配置される3組の偏光フィルタ73r,73g,73bとを備え、第2光変調装置として機能する。ここで、赤色光LR用の液晶パネル72rと、これを挟む一対の偏光フィルタ73r,73rとは、輝度変調後の像光のうち赤色光LRを画像情報に基づいて2次元的に輝度変調するための液晶ライトバルブを構成する。同様に、緑色光LG用の液晶パネル72gと、対応する偏光フィルタ73g,73gも、緑色用の液晶ライトバルブを構成し、青色光LB用の液晶パネル72bと、偏光フィルタ73b,73bも、青色用の液晶ライトバルブを構成する。
各液晶パネル72r,72g,72bは、一対の透明なガラス基板間に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従って、それぞれに入射した偏光光束の偏光方向を変調する。つまり、各液晶パネル72r,72g,72bは、入射した光束の偏光方向の空間的分布を変化させるための非発光で透過型の光変調装置であり、各液晶パネル72r,72g,72bにそれぞれ入射した各色光LB,LG,LRは、各液晶パネル72r,72g,72bに電気的信号として入力された駆動信号或いは制御信号に応じて、画素単位で偏光状態が調整される。その際、偏光フィルタ73r,73g,73bによって、各液晶パネル72r,72g,72bに入射する輝度変調後の像光の偏光方向が調整されるとともに、各液晶パネル72r,72g,72bから射出される光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。
なお、各液晶パネル72r,72g,72bの画像形成領域(有効領域)の輪郭は、第1光変調部40に設けた液晶パネル42aの画像形成領域(有効領域)の輪郭と相似形状となっており、輝度変調用の液晶パネル42aで形成された像光は、画像サイズを一致させて、画像情報変調用の各液晶パネル72r,72g,72b上に、それぞれ同一縮小倍率で縮小投影される。この際、液晶パネル42aを構成する縦横画素数は、各液晶パネル72r,72g,72bを構成する縦横画素数と一致しており、画素同士が1対1対応した縮小投影が実現されている。
以上の説明から明らかなように、第2光変調部70は、第1光変調部40で輝度変調されたモノクロの像光を表示画像データに基づいて再度光変調する。つまり、第2光変調部70を経た各色の像光は、2段階の変調によって極めてコントラストの高いものとなっている。
クロスダイクロイックプリズム80は、偏光フィルタ73r,73g,73bから射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光合成光学系である。このクロスダイクロイックプリズム80は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対の誘電体多層膜81,82が形成されている。一方の第1誘電体多層膜81は青色光を反射し、他方の第2誘電体多層膜82は赤色光を反射する。このクロスダイクロイックプリズム80は、液晶パネル72rからの赤色光LRを第2誘電体多層膜82で反射して進行方向右側に射出させ、液晶パネル72gからの緑色光LGを第1及び第2誘電体多層膜81,82を介して直進・射出させ、液晶パネル72bからの青色光LBを第1誘電体多層膜81で反射して進行方向右側に射出させる。
このようにクロスダイクロイックプリズム80で合成された像光は、拡大投影レンズとしての投射光学系90を経て、適当な拡大率でスクリーン(不図示)にカラー画像として投射される。
図2は、第1光変調部40から第2光変調部70への投射を説明する展開図である。第1光変調部40に設けた液晶パネル42aの画像形成領域に形成された像は、リレーレンズ61(62)を介して、第2光変調部70に設けた液晶パネル72r(72g,72b)の画像形成領域に投影される。リレーレンズ61(62)から液晶パネル42aまでの焦点距離F1は、リレーレンズ61(62)から液晶パネル72r(72g,72b)までの焦点距離F2よりも大きくなっている。結果的に、液晶パネル42aの像は、液晶パネル72r(72g,72b)に倍率β≒F2/F1で縮小投影される。この際、リレーレンズ61(62)の液晶パネル42a側の見込み角をθ1とし、リレーレンズ61(62)の液晶パネル72r(72g,72b)側の見込み角をθ2とした場合、リレーレンズ61(62)の入射側の開口数NA1=sinθ1は、リレーレンズ61(62)の射出側の開口数NA2=sinθ2よりも小さくなっている、つまり、液晶パネル42aからの射出光の発散角が大きいと、リレーレンズ61(62)の開口数を極めて大きくする必要が生じ、リレーレンズ61(62)の製造等に要求される精度が極めて高まることが分かる。このため、前段の液晶パネル42aは、画素ごとにマイクロレンズアレイを有しないタイプのものとする。この場合、前段の液晶パネル42aからの射出光の広がり角を比較的小さくすることができるので、リレーレンズ61(62)の開口数を比較的小さくすることができ、リレーレンズ61(62)の結像精度を低コストで高めることができる。一方、後段の液晶パネル72r(72g,72b)については、以上のような事情がないので、マイクロレンズアレイの組込を制限する必要はない。
なお、図示のリレーレンズ61(62)は、説明の便宜上単一のレンズで構成されているが、実際は多数のレンズで構成される縮小投影光学系であり、ディストーションその他の歪や諸収差を極めて低減した高精度の光学系となっている。また、リレーレンズ61(62)は、射出レンズ44やフィールドレンズ55r(55b,55g)を含めたリレーレンズ系として、両側テレセントリックとなっている。これにより、液晶パネル42aと液晶パネル72r(72g,72b)とに対して、システム光軸OA方向に関する位置ずれ許容度を持たせつつ、液晶パネル42aの像を液晶パネル72r(72g,72b)上に設計どおりの倍率βで縮小投影することができる。
図3は、液晶パネル42aから液晶パネル72rへの投射を概念的に説明する図である。液晶パネル42aの画像形成領域IA1は、図2のリレーレンズ61によって液晶パネル72r上に倍率βで縮小投影される。そして、液晶パネル42aの画像形成領域IA1の輪郭は、液晶パネル72rの画像形成領域IA2の輪郭と相似形状となっており、液晶パネル72rの画像形成領域IA2の輪郭の1/β倍のサイズを有する。既に説明したように、液晶パネル42aの画素数と液晶パネル72rの画素数とは一致しており、結果的に、液晶パネル42aの各構成画素は、液晶パネル72rの各構成画素に1対1で個別に縮小投影される。つまり、液晶パネル72rの各構成画素によって画像情報変調される光束は、液晶パネル42aの各構成画素によって予め輝度変調されたものとなっており、結果的に高精細でありながら高コントラストの画像を投射することができる。
なお、図示を省略したが、液晶パネル42aから他の液晶パネル72g,72bへの画像投射も同様となっており、液晶パネル42aの画像形成領域を構成する各構成画素が、液晶パネル72rの画像形成領域を構成する各構成画素に1対1でβ倍のサイズに縮小投影される。
図4は、液晶パネル42a,72rを構成する画素を説明する拡大図である。図4(a)に示すように、液晶パネル42aは、照明光を画像情報に応じて輝度変調するマトリックス配置の第1光変調領域MA1と、各第1光変調領域MA1を仕切るように形成された第1ブラックマトリックスBM1とを有する。また、図4(b)に示すように、液晶パネル72rは、液晶パネル42aによる輝度変調光を画像情報に応じて変調するマトリックス配置の第2光変調領域MA2と、各第2光変調領域MA2を仕切るように形成された第2ブラックマトリックスBM2とを有する。各第1光変調領域MA1や各第2光変調領域MA2は、最終的な投影画像を構成する微細な矩形画素領域に対応している。なお、両液晶パネル42a,72rは、図3で説明したようにサイズが異なっており、第1光変調領域MA1の矩形画素領域の方が第2光変調領域MA2の矩形画素領域よりも縮小投影分だけ大きくなっているが、第1ブラックマトリックスBM1と第2ブラックマトリックスBM2の幅はほぼ等しくなっている。両ブラックマトリックスBM1,BM2の幅がほぼ等しくなるのは、これらの遮光体が同様の製造工程で作製され、同様の集積度の配線や回路を内蔵するものだからである。結果的に、液晶パネル42aの開口率の方が液晶パネル72rの開口率よりも大きくなる。
図5は、前段の液晶パネル42aを構成する画素から後段の液晶パネル72rを構成する画素への投影を説明する図である。図2でも説明したように、液晶パネル42aの像をリレーレンズ61によって液晶パネル72rに投影した場合、第1光変調領域MA1の矩形画素領域が第2光変調領域MA2の矩形画素領域上に縮小投影され、第1光変調領域MA1の矩形画素領域が第2光変調領域MA2の矩形画素領域を完全に覆って周囲にはみ出す状態となる。逆に言うならば、第1ブラックマトリックスBM1の格子が第2ブラックマトリックスBM2の格子上に縮小投影され、第2ブラックマトリックスBM2の格子が第1ブラックマトリックスBM1の格子を覆うように広がって周囲にはみ出す状態となる。つまり、第2ブラックマトリックスBM2が第1ブラックマトリックスBM1を包含して余りある状態となっており、前段の液晶パネル42aと後段の液晶パネル72rとが正確に位置合わせされず、第1及び第2ブラックマトリックスBM1,BM2が正確に位置合わせされていない場合であっても、第2ブラックマトリックスBM2が相対的に大きく広がっていることから、第1ブラックマトリックスBM1の投影像が第2ブラックマトリックスBM2からはみ出すことを防止できる。よって、両液晶パネル42a,72rのアライメント誤差や投影誤差に起因する光量損失を低減して各画素をロス無く投射することができ、投射画像に照度ムラが発生することを防止できる。
なお、液晶パネル42aの像を液晶パネル72rに縮小投影する際の倍率βの調節によって、第2ブラックマトリックスBM2が第1ブラックマトリックスBM1の投影像から外側にはみ出す割合を調整することができるので、両液晶パネル42a,72rの位置合わせ誤差のマージンを倍率βに応じて増減調整することができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態のプロジェクタについて説明する。なお、第2実施形態のプロジェクタは、第1実施形態のプロジェクタを一部変更したものであり、同一部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。また、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図6は、第2実施形態のプロジェクタ110を説明する平面図である。このプロジェクタ110は、図1に示すプロジェクタ10の色分離投射装置50に変更を加えたものである。本実施形態のプロジェクタ110に組み込んだ色分離投射装置150は、第2及び第3ダイクロイックミラー51b,151a、反射ミラー53a,53b,153e,153f、フィールドレンズ55r,55g,55b、リレーレンズ61、及び転写レンズ系156a〜156cを備える。これらのうち、第2及び第3ダイクロイックミラー51b,151aを含んで構成される色分離光学系は、強度変調された像光を青(B)色光、緑(G)色光、及び赤(R)色光の3つの光束に分離する。第2ダイクロイックミラー51bは、赤・青・緑のうち赤色光LRの像光成分を透過させ、緑色光LGと青色光LBとの像光成分を反射する。また、第3ダイクロイックミラー151aは、入射した緑色光LG及び青色光LBのうち緑色光LGの像光成分を反射し、青色光LBを透過させる。
この色分離投射装置150において、均一照明光学系30から第1光変調部40を経て入射した輝度変調後の像光は、反射ミラー53aやリレーレンズ61を経て第2ダイクロイックミラー51bに入射する。像光のうち赤色成分は、第2ダイクロイックミラー51bを透過し、反射ミラー53bを経て最終段のフィールドレンズ55rに入射する(第1光路OP1)。この際、液晶パネル42aで形成された赤色の像光は、画像サイズが一致するように、画像情報変調用の各液晶パネル72r上に縮小投影される。また、像光のうち緑色成分は、第2ダイクロイックミラー51b及び第3ダイクロイックミラー151aで反射され、最終段のフィールドレンズ55gに入射する(第2光路OP2)。この際、液晶パネル42aで形成された緑色の像光は、画像情報変調用の各液晶パネル72g上に赤色と同じ倍率で縮小投影される。さらに、像光のうち青色成分は、第2ダイクロイックミラー51bで反射され、第3ダイクロイックミラー151aを透過して、反射ミラー153e,153fや転写レンズ系156a〜156cを経て最終段のフィールドレンズ55bに入射する。転写レンズ系156a〜156cは、第1光路OP1と第2光路OP2の光路の長さが等しく第3光路OP3の光路の長さは他の光路よりも長いために、リレーレンズ61によって第3ダイクロイックミラー151aの後方に一旦形成される液晶パネル42aの青色の縮小投影像を、液晶パネル72r上に等倍かつ正立像として再結像するためのものである。なお、転写レンズ系156a〜156cを小型化するために、第3ダイクロイックミラー151aの後方に一旦形成される液晶パネル42aの青色の縮小投影像の射出側に、フィールドレンズ156dを配置することが好ましい。
結果的に、第2実施形態のプロジェクタ110でも、第1光変調部40で輝度変調された各色の像光は、リレーレンズ61や転写レンズ系156a〜156cによって、第2光変調部70に設けた各色の液晶パネル72r,72g,72b上に共通の縮小倍率で縮小投影される。つまり、第1実施形態の場合と同様に、液晶パネル42aと液晶パネル72r,72g,72bとのアライメント誤差や投影誤差に起因する光量損失を低減して各画素をロス無く投射することができ、投射画像に照度ムラが発生することを防止できる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態のプロジェクタについて説明する。なお、第3実施形態のプロジェクタは、第1実施形態のプロジェクタを一部変更したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図7は、第3実施形態のプロジェクタ210を説明する平面図である。このプロジェクタ210は、図1に示すプロジェクタ10の第1光変調部40を第2光変調部70の後段に配置したものである。
本実施形態のプロジェクタ210に組み込んだ色分離装置250は、ダイクロイックミラー251a,251b、反射ミラー253a,253b,253c、フィールドレンズ255r,55g,55b、及びリレー系256a,256bを備える。これらのうち、ダイクロイックミラー251a,251bを含んで構成される色分離光学系は、照明光を青(B)色光、緑(G)色光、及び赤(R)色光の3つの光束に分離する。一方のダイクロイックミラー251aは、赤・青・緑の3色のうち赤色光LR及び緑色光LGを透過させ、青色光LBを反射する。また、他方のダイクロイックミラー251bは、入射した赤色光LR及び緑色光LGのうち緑色光LGを反射し、赤色光LRを透過させる。
この色分離装置250において、均一照明光学系30からの照明光は、まず前段のダイクロイックミラー251aに入射する。ダイクロイックミラー251aで反射された青色光LBは、反射ミラー253cを経てフィールドレンズ55bに入射する(光路OP3)。また、前段のダイクロイックミラー251aを透過して後段のダイクロイックミラー251bで反射された緑色光LGは、そのままフィールドレンズ55gに入射する(光路OP2)。さらに、後段のダイクロイックミラー41bを通過した赤色光LRは、反射ミラー253a,253bを介してレンズ256a,256b,255rを通過する。これらのレンズ256a,256b,255rからなる光学系は、均一照明光学系30からから各色の液晶パネル72r,72g,72bまでの光路の距離が最も長い赤色の光路OP1に配置されている。これらのレンズ256a,256b,255rは、第1のレンズ256aの像を、第2のレンズ256bを介して、ほぼそのまま第3のレンズ255rに伝達することにより、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止している。
以上の色分離装置250により、各色の液晶パネル72r,72g,72bが等価かつ均一に照明される。
クロスダイクロイックプリズム80で合成されたカラーの像光は、リレーレンズ263によって輝度変調用の第3光変調部240において再結像され、第3光変調部240で輝度変調された像光は、投射光学系90によってプロジェクタ210の前方に配置されたスクリーン(不図示)に投射される。
ここで、第3光変調部240は、入射レンズ241、液晶パネル(液晶表示パネル)242a、及び偏光フィルタ243b,243bを備える。ここで、液晶パネル242aや偏光フィルタ243b,243bは、第1実施形態に係るプロジェクタ10の第1光変調部40に設けた液晶パネル42aや偏光フィルタ43b,43bと同一の形状及びサイズを有する。このため、リレーレンズ263は、前段の各液晶パネル72r,72g,72bの画像形成領域に形成された画像を、液晶パネル242aの画像形成領域に拡大投影する。ここで、各液晶パネル72r,72g,72bを構成する縦横画素数は、液晶パネル242aを構成する縦横画素数と一致しており、画素同士が1対1対応した拡大投影が実現される。
本実施形態のプロジェクタ210でも、図5の場合と同様に、液晶パネル72r,72g,72bに形成されたブラックマトリックスBM2の投影像が相対的に大きく液晶パネル242aに形成されたブラックマトリックスBM1を完全に包含して周囲にはみ出すようになっている。よって、液晶パネル72r,72g,72bと液晶パネル242aとの相対的位置ずれや投影誤差に起因する光量損失を低減して各画素をロス無く投射することができ、投射画像に照度ムラが発生することを防止できる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記実施形態では、光源ランプユニット20からの光を複数の部分光束に分割するため、2つのレンズアレイ31,32を用いていたが、この発明は、このようなレンズアレイを用いないプロジェクタにも適用可能である。また、レンズアレイ31,32をロッドインテグレータに置き換えることもできる。さらに、光源ランプユニット20からの光を特定方向の偏光とする偏光変換部材34を用いていたが、この発明は、このような偏光変換部材34を用いないプロジェクタにも適用可能である。
また、上記第1実施形態では、リレーレンズ61によって赤及び緑色の像光の投影を行い、リレーレンズ62によって青色の像光の投影を行っているが、これらの組み合わせは液晶パネル72r,72g,72bの配置等を変更することによって任意に変更することができる。さらに、上記第2実施形態では、青色の液晶ライトバルブ72bを比較的長い第3光路OP3に配置するとともに当該第3光路OP3に転写レンズ系156a〜156cを配置しているが、他の赤色や緑色を比較的長い第3光路OP3に導くことも可能である。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェクタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがあるが、図1等に示すプロジェクタ10,110,210の構成は、いずれにも適用可能である。
第1実施形態に係るプロジェクタの光学系を説明する図である。 第1光変調部から第2光変調部への投射を説明する展開図である。 一方の液晶パネルから他方の液晶パネルへの投射を概念的に説明する図である。 (a)、(b)は、液晶パネルを構成する画素を説明する拡大図である。 前段の液晶パネルを構成する画素から後段の液晶パネルを構成する画素への投影を説明する図である。 第2実施形態に係るプロジェクタの光学系を説明する図である。 第3実施形態に係るプロジェクタの光学系を説明する図である。
符号の説明
10,110,210…プロジェクタ、 20…光源ランプユニット、 21…光源ランプ、 30…均一照明光学系、 31,32…レンズアレイ、 34…偏光変換部材、 35…コンデンサレンズ、 40…第1光変調部、 41…入射レンズ、 41b…ダイクロイックミラー、 42a…液晶パネル、 43b,43b…偏光フィルタ、 44…射出レンズ、 46…リレー光学系、 50…色分離投射装置、 51a,51b,151a…各ダイクロイックミラー、 54…両面ミラー、 61,62…リレーレンズ、 70…第2光変調部、 72r,72g,72b…液晶パネル、 73r,73g,73b…偏光フィルタ、 80…クロスダイクロイックプリズム、 81,82…誘電体多層膜、 90…投射光学系、 BM1…第1ブラックマトリックス、 BM2…第2ブラックマトリックス、 IA1…画像形成領域、 IA2…画像形成領域、 LB,LG,LR…各色光、 MA1…第1光変調領域、 MA2…第2光変調領域、 OA…システム光軸

Claims (11)

  1. 光源を含む照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する第1光変調領域と、当該第1光変調領域を仕切るように形成されて前記照明装置からの光を遮光する第1ブラックマトリックスとを有する第1液晶ライトバルブと、
    前記第1液晶ライトバルブで変調された変調光を一旦結像させるリレーレンズ系と、
    前記リレーレンズ系によって結像された像光を画像情報に応じて変調する第2光変調領域と、当該第2光変調領域を仕切るように形成されて前記リレーレンズ系からの像光を遮光する第2ブラックマトリックスとを有する第2液晶ライトバルブと、
    前記第2液晶ライトバルブで変調された変調光を像光として投射する投射光学系とを備え、
    前記第1液晶ライトバルブの前記第1ブラックマトリックスの形状と、前記第2液晶ライトバルブの前記第2ブラックマトリックスの形状とは、前記リレーレンズ系によって前記第2液晶ライトバルブに投影される前記第1ブラックマトリックスの投影像の領域と、前記第2ブラックマトリックスの領域とのいずれか一方が他方を包含して余りある状態とできるものであることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記リレーレンズ系は、縮小光学系であり、前記第2ブラックマトリックスの領域は、前記第1ブラックマトリックスの前記リレーレンズ系による投影像の領域からはみ出すように当該投射像の領域を包含する請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 第1液晶ライトバルブは、輝度変調用の液晶パネルを含み、第2液晶ライトバルブは、画像情報変調用の液晶パネルを含む請求項2記載のプロジェクタ。
  4. 前記輝度変調用の液晶パネルは、マイクロレンズアレイを有しないタイプの装置である請求項3記載のプロジェクタ。
  5. 前記第1液晶ライトバルブの有効領域における前記第1光変調領域の全割合に対応する開口率は、前記第2液晶ライトバルブの有効領域における前記第2光変調領域の全割合に対応する開口率よりも大きい請求項2から請求項4のいずれか一項記載のプロジェクタ。
  6. 前記第2液晶ライトバルブは、複数の色光を個別に変調する複数の各色用液晶ライトバルブを含み、
    前記照明装置からの光を各色光に分離して前記各色用液晶ライトバルブに供給する色分離光学系と、前記各色用液晶ライトバルブで変調された各色の変調光を合成する光合成光学系とをさらに備え、
    前記第1液晶ライトバルブから前記各色用液晶ライトバルブまでの光路の長さがすべて等しいか、又は、前記第1液晶ライトバルブから前記各色用液晶ライトバルブのうち少なくとも2つまでの光路の長さが等しく、前記各色用液晶ライトバルブのうち残った少なくとも1つまでの延長光路上に前記リレーレンズによって一旦形成される像の正立かつ当倍像を投影する転写レンズ系を有する請求項2から請求項5のいずれか一項記載のプロジェクタ。
  7. 前記リレーレンズ系は、拡大光学系であり、前記第1ブラックマトリックスの前記リレーレンズ系による投影像の領域は、前記第2ブラックマトリックスの領域からはみ出すように当該領域を包含する請求項1記載のプロジェクタ。
  8. 第1液晶ライトバルブは、画像情報変調用の液晶パネルを含み、第2液晶ライトバルブは、輝度変調用の液晶パネルを含む請求項7記載のプロジェクタ。
  9. 前記第1液晶ライトバルブの画素数と、前記第2液晶ライトバルブの画素数とは等しい請求項1から請求項8記載のプロジェクタ。
  10. 前記第1液晶ライトバルブの前記第1光変調領域の外形に対応する有効領域の形状と、前記第2液晶ライトバルブの前記第2光変調領域の外形に対応する有効領域の形状とは相似関係を有する請求項1から請求項9記載のプロジェクタ。
  11. 前記リレーレンズ系は、両側テレセントリックな投影光学系である請求項1から請求項10記載のプロジェクタ。
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