JP2007114587A - 光拡散シート - Google Patents

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Abstract

【課題】直下ライト方式のバックライトユニットに組み込まれたときに正面方向への指向性が良く、輝度ムラが発生し難い光拡散シートを提供する。
【解決手段】透光性樹脂シート1の出光面となる表面に、傾斜面もしくはテーパー面を有する凹部2s,2d又は凸部を配列形成した光拡散シートであって、シート表面上の光源L対応位置からの距離が遠い凹部又は凸部ほど、シート表面に対する上記傾斜面の傾斜角もしくは上記テーパー面の稜線の傾斜角を段階的に順次大きくした光拡散シートとする。これにより、どの箇所に形成された凹部又は凸部でも、その傾斜面等で光源Lからの光をほぼ正面方向に屈折、指向させて輝度ムラを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ノートパソコン用、パソコンモニタ用、テレビ用などの液晶ディスプレイのバックライトユニット、特に、光が下方(背後)の線状の光源から直接照射される直下ライト方式のバックライトユニットに好適に組み込まれる光拡散シートに関する。
この種の光拡散シートとして、四角錐形の突起をシート片面に配列形成したものが知られている(特許文献1,2)。これらの光拡散シートは、導光板の片側又は両側に光源を配置したエッジライト方式のバックライトユニットの該導光板の上(前)に組み込まれると、四角錐形突起の斜面の光屈折作用によって、導光板からの拡散光が正面方向(液晶表示画面に対して垂直方向)にある程度指向されるため、輝度が向上すると共に、輝度ムラも減少するといった効果が得られるものである。
しかしながら、上記の光拡散シートはいずれも、突起が全て同じ四角錐形に形成されているため、直下ライト方式のバックライトユニットの光源の上(前)に組み込まれると、光源からの光線に対して四角錐形突起の斜面が適切な角度となる領域では正面方向に指向されるけれども、光源からの光線に対して四角錐形突起の斜面が不適切な角度となる他の領域では正面方向に指向されなくなって、輝度ムラを生じるという問題があった。
特許第2948796号公報 特開2001−311809号公報
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであって、直下ライト方式のバックライトユニットに組み込まれたときに正面方向への指向性が良く、輝度ムラが発生し難い光拡散シートを提供することを解決課題としている。
上記課題を解決するため、本発明の光拡散シートは、透光性樹脂シートの出光面となる表面に、傾斜面もしくはテーパー面を有する凹部又は凸部を配列形成した光拡散シートであって、シート表面上の光源対応位置からの距離が遠い凹部又は凸部ほど、シート表面に対する上記傾斜面の傾斜角もしくは上記テーパー面の稜線の傾斜角を順次大きくしたことを特徴とするものである。
本発明の光拡散シートにおいては、上記傾斜面の傾斜角もしくは上記テーパー面の稜線の傾斜角が段階的に大きくなっていること、及びその傾斜角を65°以下の範囲内で順次大きくすることが好ましい。
また、上記傾斜面を有する凹部は、倒立多角錐形もしくは倒立截頭多角錐形の凹穴、又は、断面がV形の凹条であることが好ましく、上記テーパー面を有する凹部は、倒立円錐形もくしは倒立截頭円錐形の凹穴であることが好ましい。そして、これらの凹穴を斜列状に配列形成するか、又は、凹条を平行に並べて配列形成することが好ましい。
また、上記傾斜面を有する凸部は、多角錐形もしくは截頭多角錐形の突起、又は、断面が三角形の凸条であることが好ましく、上記テーパー面を有する凸部は円錐形もしくは截頭円錐形の突起であることが好ましい。そして、これらの突起を斜列状に配列形成するか、又は、凸条を平行に並べて配列形成することが好ましい。
本発明の光拡散シートにおいては、上記光源対応位置のシート表面に上記凹部又は凸部を形成しないで、上記光源対応位置のシート表面を平坦面又はランダムな凹凸粗面としてもよい。また、上記透光性樹脂シートに光拡散剤を含有させてもよい。更に、上記透光性樹脂シートとして、光拡散剤を含んだ透光性樹脂よりなるコア層の少なくとも一方の表面に、透光性樹脂もしくは光拡散剤を含んだ透光性樹脂よりなる表面層を積層一体化したものを使用し、この表面層の表面に上記凹部又は凸部を配列形成してもよい。
尚、本発明にいう「シート」とは、厚さ50μm程度のフィルム状のものから厚さ5mm程度の板状のものまでを含む広い概念の用語である。
出光面となるシート表面に傾斜面もしくはテーパー面を有する凹部又は凸部を配列形成した光拡散シートSを直下ライト方式のバックライトユニットの線状光源の上方(前方)に組み込んだ場合、図19に示すように、シート表面上の光源対応位置(光源Lの真上位置)からの距離が遠い箇所ほど、正面方向(シート表面に垂直な方向)に対する光線Bの角度αが大きくなる(α1<α2<α3)。従って、それぞれの箇所に形成された凹部2(又は凸部)の傾斜面等で光線Bを屈折させて正面方向に指向させるためには、光源対応位置からの距離が遠い箇所に形成された凹部2(又は凸部)ほど、その傾斜面等の傾斜角θ(シート表面に対する傾斜角)を順次大きくして(θ<θ<θ)、傾斜面等における光の屈折を大きくする必要がある。そこで、本発明の光拡散シートは、出光面となるシート表面上の光源対応位置からの距離が遠い凹部又は凸部ほど、その傾斜面等の傾斜角を順次大きくすることによって、どの箇所に形成された凹部又は凸部でも傾斜面等がほぼ正面方向への指向に適した範囲の傾斜角となるようにし、その傾斜面等で光源からの光をほぼ正面方向に屈折、指向させて輝度ムラを防止している。そして、これらの個々の凹部2(又は凸部)の傾斜面等の傾斜角は、連続的に大きくすることが望ましいが、凹部2(又は凸部)の傾斜角を連続的に形成することは困難であるし、そのように連続的にするためには非常に小さな凹部2(又は凸部)とする必要があるので、輝度ムラを防止するためには段階的に大きくさせれば十分である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は光源の上方(前方)に配置された本発明の一実施形態に係る光拡散シートの平面図、図2は図1のX−X線断面図、図3は図2の円(ア)で囲まれた部分の拡大図、図4は図2の円(イ)で囲まれた部分の拡大図である。
この光拡散シートS1は、方形の透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、傾斜面を有する凹部として倒立正四角錐形の凹穴2s,2dを、隙間を開けることなく斜列状に配列形成したものであって、直下ライト方式のバックライトユニットの複数の線状の光源L,L(冷陰極管)の上方(前方)に配置されるものである。そして、透光性樹脂シート1の入光面となる表面は、平坦面又はランダムな凹凸粗面に形成されている。ここで、斜列状とは、光源Lに対しての配列が斜めになっていることを示し、この実施形態では45°の斜列で配列してある。なお、この入光面となる表面にも、出光面となる表面に形成した凹穴と同様な凹穴を形成してもよい。
透光性樹脂シート1としては、全光線透過率の高いポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合体(例えばポリ−4−メチルペンテン−1等)、ポリ塩化ビニル、環状ポリオレフィン(例えばノルボルネン構造等)、アクリル樹脂、ポリスチレン、アイオノマー、スチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂(MS樹脂)などの熱可塑性樹脂から成形されてなる、厚さ50μm〜5mm程度のシートが好ましく使用される。なお、これらの透光性樹脂シートには、成形に必要な安定剤、滑剤、耐衝撃改良剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが適宜含有される。
これらの透光性樹脂シートの中で、ポリカーボネート、ポリエステル(特にポリエチレンテレフタレート)、環状ポリオレフィンから成形されてなるシートは耐熱性が良好であり、バックライトユニットに組み込まれた際に冷陰極管などの放熱によって変形や皺などが発生することが少ないので、好ましく採用される。特にポリカーボネートからなるシートは、透明性が良く、吸湿性が少なく、高輝度で、反りが少ないため、極めて好ましく使用される。
また、ポリプロピレンからなるシートは結晶性、透明性が良く、結晶化度を上げると弾性率が向上して熱変形や皺が発生し難くなるうえに、屈折率も上昇するため、後述するように光拡散剤をシートに含有させる場合には、ポリプロピレンと光拡散剤との屈折率差が減少し、透過光量が増大して輝度が高くなるなどの利点を有するので、好ましく使用される。特に、結晶化度が30〜80%のポリプロピレンからなるシートは、剛性が大きい上に、光拡散剤として好ましく使用される後述のタルク粉末の屈折率(1.54)に近似した1.48〜1.52程度の屈折率を有するため、タルク粉末を含有させても、全光線透過量が多くて輝度の高い光拡散フィルムを得ることができる。ポリプロピレンの更に好ましい結晶化度は50〜60%である。
この透光性樹脂シート1の出光面となる上面に配列形成された倒立正四角錐形の凹穴2s,2dは、シート上面の光源対応位置(光源L,Lの真上位置)からの距離に応じて、その傾斜面の傾斜角が二段階に順次大きくなっている。即ち、図2に示すように、シート上面の光源対応位置を含んでその両側近傍の近距離領域Anに形成されている凹穴2sは、図3に示すような傾斜角度が小さくて浅い倒立正四角錐形の凹穴であって、その傾斜面21のシート上面に対する傾斜角θ(図3においては補助線を用いて示している)は、正面方向(シート上面の垂直方向)に対して0°〜20°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した25°に設定されている。一方、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い遠距離領域Afに形成されている凹穴2dは、図4に示すような傾斜角度が大きくて深い倒立正四角錐形の凹穴であって、その傾斜面21のシート上面に対する傾斜角θ(図4においては補助線を用いて示している)は、正面方向に対して20°〜40°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した45°に設定されている。
このように、凹穴の傾斜面の傾斜角がシート上面の光源対応位置からの距離に対応して二段階に大きくなり、近距離領域Anに形成された傾斜角度の小さい凹穴2sの傾斜面21の傾斜角θが指向に適した25°、遠距離領域Afに形成された傾斜角度の大きい凹穴2dの傾斜面21の傾斜角θが指向に適した45°であると、光源Lからの光線がいずれの凹穴2s,2dの傾斜面21によってもほぼ正面方向に屈折、指向されるため、輝度が向上すると共に輝度ムラが生じ難くなる。
上記のように凹穴の傾斜面の傾斜角θを二段階に増大させる場合、近距離領域Anに形成される凹穴2sの傾斜面の傾斜角θは25°に限定されるものではなく、光源Lから近距離領域Anへ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、凹穴2sの傾斜角θを10°〜30°の範囲内で正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定すればよい。同様に、遠距離領域Afに形成される凹穴2dの傾斜面の傾斜角θも45°に限定されるものではなく、光源Lから遠距離領域Afへ進む光線の角度を考慮して、凹穴2dの傾斜角θを30〜65°の範囲内で正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定すればよい。
図5は光源の上方(前方)に配置された本発明の他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。
この光拡散シートS2は、前述した方形の透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、光源L,Lの真上の光源対応位置に相当する領域Ao,Aoを除いて、傾斜面を有する凹部として倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dを隙間を開けないで斜列状に配列形成したものであり、これらの凹穴はシート上面の光源対応位置からの距離に応じて、その傾斜面の傾斜角が三段階に順次大きくなっている。
即ち、図5に示すように、シート上面の光源対応位置に相当する領域Aoの両側近傍の近距離領域Anに形成された凹穴2sは、傾斜角度が小さくて浅い倒立正四角錐形の凹穴であって、その傾斜面のシート上面に対する傾斜角は、正面方向(シート上面の垂直方向)に対して0°〜20°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した25°に設定されており、シート上面の光源対応位置からの距離が中程度の中距離領域Amに形成されている凹穴2mは、傾斜角度が中程度で中間の深さの倒立正四角錐形の凹穴であって、その傾斜面の傾斜角は、正面方向に対して20°〜40°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した45°に設定されており、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い遠距離領域Afに形成されている凹穴2dは、傾斜角度が大きくて深い倒立正四角錐形の凹穴であって、その傾斜面の傾斜角は、正面方向に対して40°〜50°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した55°に設定されている。そして、光源L,Lの真上の光源対応位置に相当する領域Ao,Aoには上記の凹穴が形成されてなく、該領域Ao,Aoのシート上面は平坦面、又は、ランダムな凹凸粗面に形成されている。
この光拡散シートS2のように、シート上面の光源対応位置からの距離に対応して凹穴2s,2m,2dの傾斜面の傾斜角が三段階に大きくなっていると、これらの傾斜面によって光源Lからの光線が前記の光拡散シートS1よりも確実に正面方向に屈折、指向される。そして、光源Lの真上の光源対応位置に相当する領域Aoのシート上面が平坦面の場合は、光源Lからの光線が該平坦面でほとんど屈折することなく正面方向に出光し、また、領域Aoのシート上面が凹凸粗面である場合は、光源Lからの光が該凹凸粗面で散乱しつつ上方(前方)に出光する。従って、この光拡散シートS2は出光面となるシート上面全体に亘って輝度が一様に向上し、輝度ムラが生じ難くなる。
上記のように凹穴の傾斜面の傾斜角を三段階に増大させる場合、近距離領域Anに形成される凹穴2sの傾斜面の傾斜角θ、中距離領域Amに形成される凹穴2mの傾斜面の傾斜角θ、遠距離領域Afに形成される凹穴2dの傾斜面の傾斜角θは、それぞれ25°、45°、55°に限定されるものではなく、光源Lからそれぞれ近距離領域An、中距離領域Am、遠距離領域Afへ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、凹穴2sの傾斜角θを10°〜30°の範囲内で、凹穴2mの傾斜角θを30°〜50°の範囲内で、凹穴2dの傾斜角θを50°〜65°の範囲内で、それぞれ正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定すればよい。なお、各領域は3つにしているが、この領域は4つ以上にすることもできる。この場合においては、光源対応位置から遠い領域ほど傾斜角度を大きくする必要がある。また、さらに領域を増やして、光源対応位置から遠い領域に向けて連続的に傾斜角度を大きくしてもよい。
上述の光拡散シートS1,S2にあっては、倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dの傾斜面21の傾斜角θを上述のごとく65°以下の範囲内で段階的に順次大きくなるように設定することが好ましい。最大の傾斜角θが65°を越えると、出光面となる傾斜面で全反射が生じ、光が光拡散シートから透過しなくなるという不都合が生じる。
倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dの大きさは、その一辺の長さを50〜600μm程度に設定することが好ましく、この程度の大きさであれば、その傾斜面によって光源からの光線をほぼ正面方向に屈折、指向させることができる。一辺の長さが50μmよりも短くなると、凹穴2s,2m,2dが細かくなり過ぎて、傾斜面による屈折・指向作用よりも光拡散作用の方が強くなるといった不都合を生じるようになり、他方、一辺の長さが600μmより長くなると、充分な屈折作用が見られず輝度が低下し、光拡散作用も大幅に弱くなり輝度ムラが生じる。凹穴2s,2m,2dの更に好ましい一辺の長さは、100〜500μmである。
上述の光拡散シートS1,S2では、傾斜面を有する凹部として倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dを形成しているが、倒立正四角錐形以外の倒立正多角錐形(倒立正三角錐形、倒立正五角錐形もしくはそれ以上の倒立正多角錐形)の凹穴を形成してもよい。しかしながら、上記の倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dは、隙間をあけることなく連続して縦横方向にも斜列状にも配列形成することができ、それによってシート上面に占める凹穴の面積比率を100%とすることができるので好ましい。
上記凹穴2s,2m,2dの配列パターンは特に制限がなく、図1に示すような斜列状配列としてもよいし、縦横配列や千鳥配列その他の規則的な配列としてもよい。しかし、縦横配列や千鳥配列は、凹穴の左右の二辺が冷陰極管等の光源Lの長さ方向と平行になり、光源Lの上方に位置する凹穴の前後左右の傾斜面のうち前後の傾斜面によって光線が光源Lの長さ方向に屈折、指向するため、光源上方のシート表面の輝度が高くなって縦縞状の輝度ムラを生じることがあるのに対し、斜列状配列は、凹穴の四辺がいずれも光源Lの長さ方向に対して斜めになり、どの傾斜面によっても光源Lの長さ方向に屈折、指向することがなく、上記のような縦縞状の輝度ムラを生じることがないので、極めて好ましい配列パターンである。
また、上記凹穴2s,2m,2dは、隙間をあけることなく連続して配列形成することによりシート上面に占める凹穴の面積比率を100%とすることが、指向性を高めて輝度ムラをなくす上で好ましいが、場合によっては隙間をあけて上記凹穴を配列形成してもよい。その場合は、シート上面に占める凹穴の面積比率が50%以上、好ましくは70%以上となるように、凹穴の相互間隔を調節することが大切である。シート上面に占める凹穴の面積比率が50%未満では、正面方向への屈折・指向作用が低下するため、輝度の向上を図ることが困難になるといった不都合を生じる。
尚、倒立正四角錐形以外の倒立正多角錐形の凹穴を形成する場合は、上記の倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dと同程度の開口面積を有する凹穴となし、上記と同様に、傾斜面の傾斜角を65°以下の範囲内で段階的に順次大きくさせると共に、シート上面に占める凹穴の面積比率が50%以上、好ましくは70%以上となるように凹穴の相互間隔を調節して、輝度の向上と輝度ムラの防止を図ることが大切である。
上述した光拡散シートS1,S2においては、傾斜面を有する凹部として、図6に示す倒立截頭正四角錐形の凹穴2cや、これ以外の倒立截頭正多角錐形の凹穴をシート上面に配列形成し、シート上面の光源対応位置からの距離に対応して、凹穴2cの傾斜面21の傾斜角θを正面方向への指向に適した角度となるように段階的に順次大きくさせてもよい。ここに、倒立截頭多角錐形とは、倒立した多角錐の下部の頭頂部を水平に截断した形状をいうが、截断面は平坦面でも凹曲面でもよい。截断面の大きさ(面積)は、凹穴2cの開口面積の1/4以下とすることが好ましく、1/4より大きくなると、傾斜面による正面方向への光の屈折、指向作用が不十分になるため、輝度の大幅な向上が期待できないといった不都合を生じる。截断面のより好ましい大きさは、凹穴2cの開口面積の1/9〜1/25である。
図7、図8はいずれも、本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの部分斜視図である。
図7の光拡散シートS3は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、テーパー面31を有する凹部として、倒立円錐形の凹穴3aを斜列状に配列形成し、前述の光拡散シートS1,S2と同様に、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い凹穴3aほどテーパー面31の稜線の傾斜角を段階的に順次大きく設定したものである。
また、図8の光拡散シートS4は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、テーパー面31を有する凹部として、倒立截頭円錐形の凹穴3bを斜列状に配列形成し、前記の光拡散シートS1,S2と同様に、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い凹穴3bほどテーパー面の稜線の傾斜角を段階的に順次大きく設定したものである。
上記の凹穴3a,3bの大きさは、直径が50〜600μm程度、なかんずく100〜500μm程度であることが望ましく、そのテーパー面31の稜線の傾斜角(シート上面に対する傾斜角)は、前述した凹穴2s,2m,2d,2cの傾斜面の傾斜角と同様に、65°以下の範囲内で段階的に大きくなるように設定することが好ましい。また、凹穴3a,3bの配列は、図7,図8に示す斜列状配列の他に、縦横配列や千鳥配列など所望の規則的配列としてもよい。そして、凹穴同士を図7,図8のように外接させるか、又は、僅かな間隔をあけて形成することにより、シート上面に占める凹穴3a,3bの面積比率を50%以上、好ましくは70%以上に設定するのがよい。更に、倒立截頭円錐形の凹穴3bの截断面の大きさ(面積)は、前述した倒立截頭正四角錐形の凹穴2cの場合と同様に、開口面積の1/4以下、なかんずく開口面積の1/9〜1/25とするのが好ましく、また、この截断面を凹球面に形成して凹穴3bが略半球形に近い形状となるようにしてもよい。
上記のような光拡散シートS3,S4は、凹穴3a,3bのテーパー面の稜線の傾斜角がシート上面の光源対応位置からの距離に対応して65°以下の範囲内で段階的に順次大きくなり、いずれの凹穴3a,3bのテーパー面も正面方向への光の屈折、指向作用を発揮するため、輝度の向上と輝度ムラの防止を達成することができる。
図9は光源の上方に配置された本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートを示す斜視図である。
この光拡散シートS5は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、傾斜面を有する凹部として、線状の光源Lと平行してシート上面の縦方向(前後方向)に伸びる断面がV形の凹条4s,4dを、シート上面の横方向(左右方向)に隙間なく並べて配列形成したものであって、これらの凹条4s,4dは、シート上面の光源対応位置(光源L,Lの真上位置)からの距離に応じて、その傾斜面の傾斜角が二段階に順次大きくなっている。
即ち、シート上面の光源対応位置を含んでその両側近傍の近距離領域Anに形成された凹条4sは、断面の傾斜角度が小さくて浅いV形の凹条であって、その傾斜面41のシート上面に対する傾斜角は、正面方向(シート上面の垂直方向)に対して0°〜20°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に集光させるのに適した25°に設定されており、一方、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い遠距離領域Afに形成された凹条4dは、断面の傾斜角度が大きくて深いV形の凹条であって、その傾斜面41のシート上面に対する傾斜角は、正面方向に対して20°〜40°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した45°に設定されている。
このように、凹条4s,4dの傾斜面の傾斜角がシート上面の光源対応位置からの距離に対応して二段階に大きくなり、近距離領域Anに形成された傾斜角度の小さい凹条4sの傾斜面41の傾斜角が正面方向への屈折、指向に適した25°、遠距離領域Afに形成された傾斜角度の大きい凹条4dの傾斜面41の傾斜角が正面方向への屈折、集光に適した45°であると、光源Lからの光線がいずれの凹条4s,4dの傾斜面41によってもほぼ正面方向に屈折、指向されるため、輝度が向上すると共に輝度ムラが生じ難くなる。
尚、近距離領域Anに形成される凹条4sの傾斜面41の傾斜角と、遠距離領域Afに形成される凹条4dの傾斜面の傾斜角は、25°と45°に限定されるものではなく、光源Lから近距離領域Anと遠距離領域Afへ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、凹条4sの傾斜角を10°〜30°の範囲内、凹条4dの傾斜角を30°〜65°の範囲内で、それぞれ正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定すればよい。
また、シート上面を、光源Lの真上の光源対応位置に相当する領域と、近距離領域と、中距離領域と、遠距離領域とに区分し、光源対応位置に相当する領域のシート上面を平坦面又はランダムな凹凸粗面に形成すると共に、光源Lからそれぞれ近距離領域、中距離領域、遠距離領域へ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、近距離領域の凹条の傾斜面の傾斜角を10°〜30°の範囲内で、中距離領域の凹条の傾斜面の傾斜角を30°〜50°の範囲内で、遠距離領域の凹条の傾斜角を50°〜65°の範囲内で、それぞれ正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定してもよい。なお、各領域は3つにしているが、この領域は4つ以上にすることもできる。この場合においては、光源対応位置から遠い領域ほど傾斜角度を大きくする必要がある。また、さらに領域を増やして、光源対応位置から遠い領域に向けて連続的に傾斜角度を大きくしてもよい。
上記の凹条4s,4dの幅は50〜600μm程度、なかんずく100〜500μm程度であることが好ましく、その傾斜面のシート上面に対する傾斜角は、上述したように65°以下の範囲内で段階的に大きくなるように設定することが好ましい。また、凹条4s,4dを間隔をあけて形成してもよく、その場合は、シート上面に占める凹条4s,4dの面積比率が50%以上、好ましくは70%以上となるように間隔を調節し、正面方向への光の屈折、指向作用が低下しないようにすることが大切である。更に、凹条4s,4dの低部に丸みを付けてもよく、このように丸みを付けると光拡散シートS5が凹条に沿って裂け難くなる利点があるので好ましい。
図10は本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの断面図、図11は同光拡散シートに形成される正四角錐形の突起の斜視図である。
この光拡散シートS6は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、傾斜面を有する凸部として正四角錐形の突起5h,5iの隙間を開けることなく斜列状に配列形成したものであって、シート上面の光源対応位置(光源L,Lの真上位置)を含んでその両側近傍の近距離領域Anに形成されている突起5iは、図11に示すような傾斜角度が小さくて低い正四角錐形の突起であり、その傾斜面52のシート上面に対する傾斜角θは、正面方向(シート上面の垂直方向)に対して0°〜20°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した25°に設定されている。一方、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い遠距離領域Afに形成されている突起5hは傾斜角度の大きくて高い正四角錐形の突起であって、その傾斜面のシート上面に対する傾斜角は、正面方向に対して20°〜40°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した45°に設定されている。
このように、突起の傾斜面の傾斜角がシート上面の光源対応位置からの距離に対応して二段階に大きくなり、近距離領域Anに形成された傾斜角度の小さい突起5iの傾斜面の傾斜角が指向に適した25°、遠距離領域Afに形成された傾斜角度の大きい突起5hの傾斜面の傾斜角が指向に適した45°であると、光源Lからの光線がいずれの突起5i,5hの傾斜面によってもほぼ正面方向に屈折、指向されるため、輝度が向上すると共に輝度ムラが生じ難くなる。
上記のように突起の傾斜面の傾斜角を二段階に大きくさせる場合、近距離領域Anに形成される突起5iの傾斜面の傾斜角は25°に限定されるものではなく、光源Lから近距離領域Anへ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、突起5iの傾斜角を10°〜30°の範囲内で正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定すればよい。同様に、遠距離領域Afに形成される突起5hの傾斜面の傾斜角も45°に限定されるものではなく、光源Lから遠距離領域Afへ進む光線の角度を考慮して、突起5hの傾斜角を30〜65°の範囲内で正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定すればよい。
図12は光源の上方(前方)に配置された本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。
この光拡散シートS7は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、光源L,Lの真上の光源対応位置に相当する領域Ao,Aoを除いて、傾斜面を有する凸部として正四角錐形の突起5i,5m,5hを隙間をあけないで斜列状に配列形成したものであり、これらの突起はシート上面の光源対応位置からの距離に応じて、その傾斜面の傾斜角が三段階に順次大きくなっている。
即ち、シート上面の光源対応位置に相当する領域Aoの両側近傍の近距離領域Anに形成された突起5iは傾斜角度が小さくて低い正四角錐形の突起であって、その傾斜面のシート上面に対する傾斜角は、正面方向(シート上面の垂直方向)に対して0°〜20°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した25°に設定されており、シート上面の光源対応位置からの距離が中程度の中距離領域Amに形成されている突起5mは傾斜角度が中程度の正四角錐形の突起であって、その傾斜面の傾斜角は、正面方向に対して20°〜40°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した45°に設定されており、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い遠距離領域Afに形成されている突起5hは傾斜角度の大きい正四角錐形の突起であって、その傾斜面の傾斜角は、正面方向に対して40°〜50°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した55°に設定されている。そして、光源L,Lの真上の光源対応位置に相当する領域Ao,Aoには上記の突起が形成されてなく、該領域Ao,Aoのシート上面は平坦面、又は、ランダムな凹凸粗面に形成されている。
この光拡散シートS7のように、シート上面の光源対応位置からの距離に対応して突起5i,5m,5hの傾斜面の傾斜角が三段階に大きくなっていると、これらの傾斜面によって光源Lからの光線が前記の光拡散シートS6よりも確実に正面方向に屈折、指向される。そして、光源Lの真上の光源対応位置に相当する領域Aoのシート上面が平坦面の場合は、光源Lからの光線が該平坦面でほとんど屈折することなく正面方向に出光し、また、領域Aoのシート上面が凹凸粗面である場合は、光源Lからの光が該凹凸粗面で散乱しつつ上方(前方)に出光する。従って、この光拡散シートS7は出光面となるシート上面全体に亘って輝度が一様に向上し、輝度ムラが生じ難くなる。
上記のように突起の傾斜面の傾斜角を三段階に大きくさせる場合、近距離領域Anに形成される突起5iの傾斜面の傾斜角、中距離領域Amに形成される突起5mの傾斜面の傾斜角、遠距離領域Afに形成される突起5hの傾斜面の傾斜角はそれぞれ25°、45°、55°に限定されるものではなく、光源Lからそれぞれ近距離領域An、中距離領域Am、遠距離領域Afへ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、突起5iの傾斜角を10°〜30°の範囲内で、突起5mの傾斜角を30°〜50°の範囲内で、突起5hの傾斜角を50°〜65°の範囲内で、それぞれ正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定すればよい。なお、各領域は3つにしているが、この領域は4つ以上にすることもできる。この場合においては、光源対応位置から遠い領域ほど傾斜角度を大きくする必要がある。また、さらに領域を増やして、光源対応位置から遠い領域に向けて連続的に傾斜角度を大きくしてもよい。
上述した光拡散シートS6,S7において、正四角錐形の突起5i,5m,5hの大きさは、その一辺の長さを50〜600μm程度に設定することが好ましく、この程度の大きさであれば、その傾斜面によって光源からの光線をほぼ正面方向に屈折、指向させることができる。一辺の長さが50μmより短くなると、突起5i,5m,5hが細かくなり過ぎて、傾斜面による屈折・集光作用よりも光拡散作用の方が強くなるといった不都合を生じるようになり、他方、一辺の長さが600μmより長くなると、充分な屈折作用が見られず輝度が低下し、光拡散作用も大幅に弱くなり輝度ムラが生じる。突起5i,5m,5hの更に好ましい一辺の長さは、100〜500μmである。
また、上述した光拡散シートS6,S7では、傾斜面を有する凸部として正四角錐形の突起5i,5m,5hを形成しているが、正四角錐形以外の正多角錐形(正三角錐形、正五角錐形もしくはそれ以上の正多角錐形)の突起を形成してもよい。しかしながら、上記の正四角錐形の突起5i,5m,5hは、隙間をあけることなく連続して縦横方向にも斜列状にも配列形成することができ、それによってシート上面に占める突起の面積比率を100%とすることができるので好ましい。
上記突起5i,5m,5hの配列パターンは特に制限がなく、前記光拡散シートS1の凹穴と同じ斜列状配列としてもよいし、縦横配列や千鳥配列その他の規則的な配列としてもよい。しかし、縦横配列や千鳥配列は、凹穴の場合と同様に光源上方のシート表面の輝度が高くなって縦縞状の輝度ムラを生じることがあるのに対し、斜列状配列は、そのような縦縞状の輝度ムラを生じることがないので極めて好ましい配列パターンである。
また、上記突起5i,5m,5hは、隙間をあけることなく連続して配列形成することによりシート上面に占める突起の面積比率を100%とすることが、集光性を高めて輝度ムラをなくす上で好ましいが、場合によっては隙間をあけて上記突起を配列形成してもよい。その場合は、シート上面に占める突起の面積比率が50%以上、好ましくは70%以上となるように、突起の相互間隔を調節することが大切である。シート上面に占める突起の面積比率が50%未満では、正面方向への屈折・集光作用が低下するため、輝度の向上を図ることが困難になるといった不都合を生じる。
尚、正四角錐形以外の正多角錐形の突起を形成する場合は、上記の正四角錐形の突起5i,5m,5hと同程度の底面積を有する突起となし、傾斜面の傾斜角を65°以下の範囲内で段階的に大きくさせると共に、シート上面に占める突起の面積比率が50%以上、好ましくは70%以上となるように突起の相互間隔を調節して、輝度の向上と輝度ムラの防止を図ることが大切である。
上述した光拡散シートS6,S7においては、傾斜面を有する凸部として、図13に示す截頭正四角錐形の突起5cや、これ以外の截頭正多角錐形の突起をシート上面に配列形成し、シート上面の光源対応位置からの距離に対応して、突起5cの傾斜面52の傾斜角θを正面方向への屈折、指向に適した角度となるように段階的に順次大きくさせてもよい。ここに、截頭多角錐形とは多角錐の頭頂部を水平に截断した形状をいうが、截断面は平坦面でも凸曲面でもよい。截断面の大きさ(面積)は、突起5cの底面積の1/4以下とすることが好ましく、1/4より大きくなると、傾斜面による正面方向への光の屈折、指向作用が不十分になるため、輝度の大幅な向上が期待できないといった不都合を生じる。截断面のより好ましい大きさは、突起5cの底面積の1/9〜1/25である。
図14、図15はいずれも、本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの部分斜視図である。
図14の光拡散シートS8は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、テーパー面を有する凸部として、円錐形の突起6aを斜列状に配列形成し、前述の光拡散シートS6,S7と同様に、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い突起6aほどテーパー面61の稜線の傾斜角を段階的に大きく設定したものである。
また、図15の光拡散シートS9は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、テーパー面を有する凸部として、截頭円錐形の突起6bを斜列状に配列形成し、前述の光拡散シートS6,S7と同様に、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い突起6bほどテーパー面の稜線の傾斜角を段階的に大きく設定したものである。
上記の突起6a,6bの大きさは、底面の直径が50〜600μm程度、なかんずく100〜500μm程度であることが望ましく、そのテーパー面61の稜線の傾斜角(シート上面に対する傾斜角)は、前述した突起5i,5m,5h,5cの傾斜面の傾斜角と同様に、65°以下の範囲内で段階的に大きくなるように設定することが好ましい。また、突起6a,6bの配列は、図14,図15に示す斜列状配列の他に、縦横配列や千鳥配列など、所望の規則的配列としてもよい。そして、突起同士を図14,図15のように外接させるか、又は、僅かな間隔をあけて形成することにより、シート上面に占める突起6a,6bの面積比率を50%以上、好ましくは70%以上に設定するのがよい。更に、截頭円錐形の突起6bの截断面の大きさ(面積)は、前述した截頭正四角錐形の突起5cの場合と同様に、底面積の1/4以下、なかんずく底面積の1/9〜1/25とするのが好ましく、また、この截断面を凸球面に形成して突起6bが略半球形に近い形状となるようにしてもよい。
上記のような光拡散シートS8,S9は、突起6a,6bのテーパー面の稜線の傾斜角がシート上面の光源対応位置からの距離に対応して65°以下の範囲内で段階的に大きくなり、いずれの突起6a,6bのテーパー面も正面方向への光の屈折、指向作用を発揮するため、輝度の向上と輝度ムラの防止を達成することができる。
図16は光源の上方に配置された本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートを示す斜視図である。
この光拡散シートS10は、透光性樹脂シート1の出光面となる上面に、傾斜面を有する凸部として、線状の光源Lと平行してシート上面の縦方向(前後方向)に伸びる断面が二等辺三角形の凸条7i,7hを、シート上面の横方向(左右方向)に隙間なく並べて配列形成したものであって、これらの凸条7i,7hは、シート上面の光源対応位置(光源L,Lの真上位置)からの距離に応じて、その傾斜面の傾斜角が二段階に大きくなっている。
即ち、シート上面の光源対応位置を含んでその両側近傍の近距離領域Anに形成された凸条7iは、傾斜角度が小さい二等辺三角形の凸条であって、その傾斜面72のシート上面に対する傾斜角は、正面方向(シート上面の垂直方向)に対して0°〜20°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した25°に設定されており、一方、シート上面の光源対応位置からの距離が遠い遠距離領域Afに形成された凸条7hは、傾斜角度が大きい二等辺三角形の凸条であって、その傾斜面72のシート上面に対する傾斜角は、正面方向に対して20°〜40°の角度で進む光源Lからの光線を屈折させてほぼ正面方向に指向させるのに適した45°に設定されている。
このように、凸条7i,7hの傾斜面の傾斜角がシート上面の光源対応位置からの距離に対応して二段階に大きくなり、近距離領域Anに形成された傾斜角度が小さい凸条7iの傾斜面72の傾斜角が正面方向への屈折、指向に適した25°、遠距離領域Afに形成された傾斜角度が大きい凸条7hの傾斜面72の傾斜角が正面方向への屈折、指向に適した45°であると、光源Lからの光線がいずれの凸条7i,7hの傾斜面72によってもほぼ正面方向に屈折、指向されるため、輝度が向上すると共に輝度ムラが生じ難くなる。
なお、近距離領域Anに形成される凸条7iの傾斜面72の傾斜角と、遠距離領域Afに形成される凸条7hの傾斜面の傾斜角は、25°と45°に限定されるものではなく、光源Lから近距離領域An、遠距離領域Afへ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、凸条7iの傾斜角を10°〜30°の範囲内、凸条7hの傾斜角を30°〜65°の範囲内で、それぞれ正面方向への屈折、集光に最適な角度に設定すればよい。
また、シート上面を、光源Lの真上の光源対応位置に相当する領域と、近距離領域と、中距離領域と、遠距離領域とに区分し、光源対応位置に相当する領域のシート上面を平坦面又はランダムな凹凸粗面に形成すると共に、光源Lからそれぞれ近距離領域、中距離領域、遠距離領域へ進む光線の角度(正面方向に対する角度)を考慮して、近距離領域の凸条の傾斜面の傾斜角を10°〜30°の範囲内で、中距離領域の凸条の傾斜面の傾斜角を30°〜50°の範囲内で、遠距離領域の凸条の傾斜角を50°〜65°の範囲内で、それぞれ正面方向への屈折、指向に最適な角度に設定してもよい。
上記の凸条7i,7hの幅は50〜600μm程度、なかんずく100〜500μm程度であることが好ましく、その傾斜面のシート上面に対する傾斜角は、上述したように65°以下の範囲内で段階的に大きくなるように設定することが好ましい。また、凸条7i,7hを間隔をあけて形成してもよく、その場合は、シート上面に占める凸条7i,7hの面積比率が50%以上、好ましくは70%以上となるように間隔を調節し、正面方向への光の屈折、指向作用が低下しないようにすることが大切である。また、場合によっては凸条7i,7hの頂部に丸みを付けるようにしてもよい。
以上の光拡散シートS1〜S10は、透光性樹脂シートを押出成形し、これをエンボス加工して傾斜面やテーパー面を有する凹部や凸部を配列形成するか、或いは、射出成形、プレス成形などの手段によって製造することができる。
ところで、以上の光拡散シートS1〜S10はいずれも、透光性樹脂シート1に光拡散剤が含まれていないが、光拡散剤を透光性樹脂シート1に均一に分散させて光拡散効果を高めると共に、輝度ムラを抑制するようにしてもよい。図17はその一例を示す断面図であって、この光拡散シートS11は、前述した光拡散シートS1の透光性樹脂シート1に光拡散剤8を均一に分散させたものである。
この光拡散シートS11のように光拡散剤8を透光性樹脂シート1に分散させると、その光拡散作用によって輝度ムラを抑制できる利点があるが、光拡散が強くなり過ぎると、正面方向への指向性が低下し、全体的に輝度が低下するといった不都合を生じる。従って、光拡散剤8の含有率は、6質量%以下、好ましくは4質量%以下、更に好ましくは1質量%以下にするのがよい。
光拡散剤8としては、透光性樹脂シート1との光屈折率が異なる以下の無機質粒子、金属酸化物粒子、有機ポリマー粒子が単独で又は組合わせて使用される。即ち、無機質粒子としては、ガラス[Aガラス(ソーダ石灰ガラス)、Cガラス(硼珪酸ガラス)、Eガラス(低アルカリガラス)]、シリカ、マイカ、合成マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、タルク、モンモリロナイト、カオリンクレー、ベントナイト、ヘクトライト、シリコーン等の粒子が使用される。そして、金属酸化物としては、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ等の粒子が、また、有機ポリマー粒子としては、アクリルビーズ、スチレンビーズ、ベンゾグアナミン等の粒子が使用される。
上記の光拡散剤8は、その平均粒子が0.1〜100μm、好ましくは0.5〜50μm、更に好ましくは1〜30μmであるものが使用される。粒径が0.1μmより小さいと、凝集しやすいため分散性が悪く、均一に分散できたとしても光の波長の方が大きいので光散乱効率が悪くなる。それゆえ、0.5μm以上の、更には1μm以上の大きさの粒子が好ましいのである。一方、粒径が100μmより大きいと、光散乱が不均一になったり、光線透過率が低下したり、粒子が肉眼で見えたりするようになる。それゆえ、50μm以下の、更には30μm以下の粒子が好ましいのである。
この光拡散シートS11は、透光性樹脂シート1に上記の光拡散剤8を上記の含有率で分散させた以外は前述した光拡散シートS1と同一の構成であるので、図17において同一箇所に同一符号を付すに止め、重複する説明を省略する。
図18は光拡散剤を含有させた本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。
この光拡散シートS12は、透光性樹脂シート1として、光拡散剤8を含んだ透光性樹脂よりなるコア層1aの両面に、透光性樹脂よりなる表面層1b,1bを積層一体化したものを使用し、その出光面となる上面側の表面層1bに、前述の倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dを斜列状に配列形成したものであって、前述した光拡散シートS2と同様に、光源対応位置に相当する領域の両側近傍の近距離領域に形成された傾斜角度の小さい倒立正四角錐形の凹穴2sは、その傾斜面のシート上面に対する傾斜角が25°に設定されており、光源対応位置からの距離が中程度の中距離領域に形成されている傾斜角度が中程度の倒立正四角錐形の凹穴2mは、その傾斜面の傾斜角が45°に設定されており、光源対応位置からの距離が遠い遠距離領域に形成されている傾斜角度が大きい倒立正四角錐形の凹穴2dは、その傾斜面の傾斜角が55°に設定されている。そして、光源対応位置に相当する領域には凹穴が形成されてなく、該領域のシート上面は平坦面、又は、ランダムな凹凸粗面に形成されている。その他の構成は、前述した光拡散シートS2と同一の構成であるので、重複する説明を省略する。
従って、この光拡散シートS12は、光源対応位置からの距離に応じて傾斜面の傾斜角が三段階に大きくなった凹穴2s,2m,2dの該傾斜面によって、光源Lからの光線が前記の光拡散シートS11よりも確実に正面方向に屈折、指向され、しかも、光源Lの真上の光源対応位置に相当する領域の表面層1bの上面が平坦面の場合は、光源からの光線が該平坦面でほとんど屈折することなく正面方向に出光し、また、該領域の表面層1bの上面が凹凸粗面である場合は、光源Lからの光が該凹凸粗面で散乱しつつ上方(前方)に出光するので、この光拡散シートS7は全体に亘って輝度が一様に向上し、しかも、光拡散剤によって光線が適度に拡散されるので、輝度ムラが一層生じ難くなる。
そして、この光拡散シートS12は、光拡散剤8を含んだ透光性樹脂よりなるコア層1aの両面に、透光性樹脂よりなる表面層1b,1bを重ね合わせて、三層共押出成形により積層一体化し、この表面をエンボス加工して凹穴を配列形成することにより、容易に製造することができる。
このような光拡散シートS11、S12は、出光面となる表面又は上面側の表面層1bに倒立正四角錐形の凹穴2s,2m,2dを配列形成しているが、この凹穴に代えて前述した倒立截頭正四角錐形の凹穴2c、倒立円錐形の凹穴3a、倒立截頭円錐形の凹穴3b、断面がV形の凹条4s,4d、正四角錐形の突起5i,5m,5h、截頭正四角錐形の突起5c、円錐形の突起6a、截頭円錐形の突起6b,断面が二等辺三角形の凸条7i,7h等を配列形成し、光源対応位置からの距離に対応してそれぞれの凹穴、凹条、突起、凸条の傾斜面の傾斜角やテーパー面の稜線の傾斜角を、65°以下の範囲内で段階的に大きくすることによって、正面方向への指向性に優れた高輝度で輝度ムラのない光拡散シートを作製してもよいことは言うまでもない。
次に、本発明の光拡散シートについて、その効果を裏づける更に具体的な実施例を説明する。
[実施例1]
縦200mm、横200mm、厚さ2mmのポリカーボネートシートを、2種類の四角錐突起を有する金型を用いてプレス成形することによって、傾斜面の傾斜角が25°の倒立正四角錐形の凹穴(一辺の長さ200μm)を隙間なく斜列状に配列形成した9mm幅の縦長の領域と、傾斜面の傾斜角が45°の倒立正四角錐形の凹穴(一辺の長さ200μm)を隙間なく斜列状に配列形成した15mm幅の縦長の領域を交互にシート表面に有する光拡散シートを製作した。
次に、24mmの間隔をあけて平行に並べた複数本の冷陰極管(太さ3mm)の上に、上記の光拡散シートを、その浅い倒立正四角錐形の凹穴を形成した領域の真中が冷陰極管の真上に位置するように13mmの上下間隔をあけて設置し、色彩輝度計BM−7[(株)トプコン製]を用いて、測定距離500mm、視野角1°で、冷陰極管の真上に位置する浅い倒立正四角錐形の凹穴を形成した領域の輝度(冷陰極管真上輝度)と、冷陰極管と冷陰極管の中間上方に位置する深い倒立正四角錐形の凹穴を形成した領域の輝度(冷陰極管中間輝度)を測定した。
その結果、下記の表1に示すように冷陰極管真上輝度は8835cd/m、冷陰極管中間輝度は8744cd/mであり、平均輝度は8789cd/mであった。また、冷陰極管真上輝度と冷陰極管中間輝度の比を「均斉度」という概念でとらえ、輝度の高い方を分母、輝度の低い方を分子にして均斉度を算出したところ、下記の表1に示すように、この光拡散シートの均斉度は98.9%であった。
[実施例2]
実施例1で用いたポリカーボネートシートを3種類の四角錐突起を有する金型を用いてプレス成形することによって、傾斜面の傾斜角が25°の倒立正四角錐形の凹穴(一辺の長さ200μm)を隙間なく斜列状に配列形成した5mm幅の縦長の領域(以下、An領域という)と、傾斜面の傾斜角が45°の倒立正四角錐形の凹穴(一辺の長さ200μm)を隙間なく斜列状に配列形成した5mm幅の縦長の領域(以下、Am領域という)と、傾斜面の傾斜角が55°の倒立正四角錐形の凹穴(一辺の長さ125μm)を隙間なく斜列状に配列形成した9mm幅の縦長の領域(以下、Af領域という)を、An領域、Am領域、Af領域、Am領域、An領域の順序で繰り返しシート表面に設けた光拡散シートを製作した。
次に、24mmの間隔をあけて平行に並べた複数本の冷陰極管(太さ3mm)の上に、上記の光拡散シートを、そのAn領域の真中が冷陰極管の真上に位置するように13mmの上下間隔をあけて設置し、実施例1と同様に色彩輝度計BM−7[(株)トプコン製]を用いて、測定距離500mm、視野角1°で、冷陰極管の真上に位置するAn領域の輝度(冷陰極管真上輝度)と、冷陰極管と冷陰極管の中間上方に位置するAf領域の輝度(冷陰極管中間輝度)を測定した。
その結果、下記の表1に示すように冷陰極管真上輝度は8409cd/m、冷陰極管中間輝度は8215cd/mであり、平均輝度は8312cd/mであった。また、均斉度を算出したところ、下記の表1に示すように、97.6%であった。
[比較例1]
光拡散剤としてアクリルビーズ(平均粒径4μm)を均一に4質量%含有させた縦200mm、横200mm、厚さ2mmのポリカーボネートシートからなる光拡散シートを製作し、実施例1と同様にして、この光拡散シートの冷陰極管真上輝度と冷陰極管中間輝度を測定すると共に、その均斉度を算出した。その結果を、下記の表1に示す。
[比較例2]
実施例1で用いたポリカーボネートシートを1種類の四角錐突起を有する金型を用いてプレス成形することによって、傾斜面の傾斜角が45°の倒立正四角錐形の凹穴(一辺の長さ200μm)を隙間なく斜列状に配列形成した光拡散シートを製作し、実施例1と同様にして、この光拡散シートの冷陰極管真上輝度と冷陰極管中間輝度を測定すると共に、その均斉度を算出した。その結果を、下記の表1に示す。
[比較例3]
実施例1で用いたポリカーボネートシートを1種類の四角錐突起を有する金型を用いてプレス成形することによって、傾斜面の傾斜角が25°の倒立正四角錐形の凹穴(一辺の長さ200μm)を隙間なく斜列状に配列形成した光拡散シートを製作し、実施例1と同様にして、この光拡散シートの冷陰極管真上輝度と冷陰極管中間輝度を測定すると共に、その均斉度を算出した。その結果を、下記の表1に示す。
Figure 2007114587
この表1をみると、シート表面の光源対応位置からの距離に応じて倒立正四角錐形の凹穴の傾斜面の傾斜角を2段階、3段階に順次大きくした実施例1,2の光拡散シートは、平均輝度がそれぞれ8789cd/m,8312cd/mと高く、正面方向への指向性に優れた光拡散シートであることが分かる。しかも、実施例1,2の光拡散シートは、均斉度がそれぞれ98.9%、97.6%と高く、輝度ムラを実質的に生じない光拡散シートであることが分かる。
これに対し、傾斜面の傾斜角が45°の倒立正四角錐形の凹穴を表面全体に形成した比較例2の光拡散シートは、冷陰極管中間輝度は高いけれども、冷陰極管の上方に位置するシート部分で光の一部が全反射するため冷陰極管真上輝度はそれほど高くなく、その結果、平均輝度は7718cd/mと若干低くなっており、また、均斉度も77.5%で、ある程度の輝度ムラを生じることが分かる。
また、傾斜面の傾斜角が25°の倒立正四角錐形の凹穴を表面全体に形成した比較例3の光拡散シートは、冷陰極管真上輝度は高いけれども、冷陰極管の中間上方に位置するシート部分では光が凹穴の傾斜面によって正面方向へ屈折、指向し難いため冷陰極管中間輝度が3892cd/mと大幅に低下しており、その結果、平均輝度は6334cd/mと比較例2よりも更に低くなっている。そして、均斉度が44.3%と極めて低く、相当大きい輝度ムラを生じることが分かる。
一方、光拡散剤としてアクリルビーズを含有させた比較例1の光拡散シートは、均斉度が99.1%と極めて高く、輝度ムラを生じないものであるが、光がアクリルビーズによりランダムな方向に屈折、放出されるため、冷陰極管真上輝度も冷陰極管中間輝度も5000cd/m前後と低く、正面方向への指向性が悪い低輝度の光拡散シートであることが分かる。
光源の上方(前方)に配置された本発明の一実施形態に係る光拡散シートの平面図である。 図1のX−X線断面図である。 図2の円(ア)で囲まれた部分の拡大図である。 図2の円(イ)で囲まれた部分の拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの部分拡大断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの部分斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの部分斜視図である。 光源の上方に配置した本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの斜視図である。 光源の上方に配置した本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。 同光拡散シートの突起の斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの突起の斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの部分斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの部分斜視図である。 光源の上方に配置した本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る光拡散シートの断面図である。 光拡散シートの表面上の光源対応位置(光源の真上位置)からそれぞれの凹部までの距離と、光源からの光線を正面方向(シート表面に垂直な方向)に指向させるのに適したそれぞれの凹部の傾斜面の傾斜角との関係を説明する概略図である。
符号の説明
1 透光性樹脂シート
1a コア層
1b 表面層
2 傾斜面を有する凹部
2s,2m,2d 倒立正四角錐形の凹穴
2c 倒立截頭正四角錐形の凹穴
21 傾斜面
3a 倒立円錐形の凹穴
3b 倒立截頭円錐形の凹穴
31 テーパー面
4s,4d 断面がV形の凹条
41 傾斜面
5i,5m,5h 正四角錐形の突起
5c 截頭正四角錐形の突起
52 傾斜面
6a 円錐形の突起
6a 截頭円錐形の突起
61 テーパー面
7i,7h 断面が二等辺三角形の凸条
72 傾斜面
8 光拡散剤
θ 傾斜角
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9,S10,S11,S12 光拡散シート
L 光源
B 光線

Claims (10)

  1. 透光性樹脂シートの出光面となる表面に、傾斜面もしくはテーパー面を有する凹部又は凸部を配列形成した光拡散シートであって、シート表面上の光源対応位置からの距離が遠い凹部又は凸部ほど、シート表面に対する上記傾斜面の傾斜角もしくは上記テーパー面の稜線の傾斜角を順次大きくしたことを特徴とする光拡散シート。
  2. 上記傾斜面の傾斜角もしくは上記テーパー面の稜線の傾斜角が段階的に大きくなっている請求項1に記載の光拡散シート。
  3. 上記傾斜面の傾斜角もしくは上記テーパー面の稜線の傾斜角を、65°以下の範囲内で順次に大きくした請求項1に記載の光拡散シート。
  4. 上記傾斜面を有する凹部が、倒立多角錐形もしくは倒立截頭多角錐形の凹穴、又は、断面がV形の凹条であり、上記テーパー面を有する凹部が、倒立円錐形もくしは倒立截頭円錐形の凹穴である請求項1に記載の光拡散シート。
  5. 上記凹穴を斜列状に配列形成するか、又は、上記凹条を平行に並べて配列形成した請求項4に記載の光拡散シート。
  6. 上記傾斜面を有する凸部が、多角錐形もしくは截頭多角錐形の突起、又は、断面が三角形の凸条であり、上記テーパー面を有する凸部が、円錐形もしくは截頭円錐形の突起である請求項1に記載の光拡散シート。
  7. 上記突起を斜列状に配列形成するか、又は、上記凸条を平行に並べて配列形成した請求項6に記載の光拡散シート。
  8. 上記光源対応位置のシート表面に上記凹部又は上記凸部を形成しないで、上記光源対応位置のシート表面を平坦面又はランダムな凹凸粗面とした請求項1に記載の光拡散シート。
  9. 上記透光性樹脂シートに光拡散剤を含有させた請求項1に記載の光拡散シート。
  10. 上記透光性樹脂シートが、光拡散剤を含んだ透光性樹脂よりなるコア層の少なくとも一方の表面に、透光性樹脂もしくは光拡散剤を含んだ透光性樹脂よりなる表面層を積層一体化したものであり、この表面層の表面に上記凹部又は凸部を配列形成した請求項1に記載の光拡散シート。
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