JP5791386B2 - 直下型点光源バックライト装置 - Google Patents
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即ち本発明の態様は、複数の点光源と、複数の点光源の上方に配置された光学板と、光学板の上方に配置された第1及び第2のプリズムシートと、を備え、複数の点光源のそれぞれは、光ピーク角度が±50〜80°であり、光学板は、少なくとも一方の表面に複数の凸型三角錐を有し、光学板の複数の凸型三角錐が賦形された面と反対側の面から入光した光の全光線透過率が37〜58%であり、第1及び第2のプリズムシートのそれぞれは、表面に平行に延在する複数の三角プリズムを有し、第1及び第2のプリズムシートは、それぞれの複数の三角プリズムの延在方向が互いに略直交となるように配置されている、直下型点光源バックライト装置であることを要旨とする。
図1に示す本実施形態の直下型点光源バックライトユニットは、それぞれ±50〜80°の光ピーク角度を有する複数の点光源(LED)を備える。複数の点光源の上方には、複数の点光源が発した光が入光する面とは反対側の出光面側に凸型三角錐形状が表面に複数形成されている光学板が配置されている。光学板は、賦形面の反対側から入光した全光線透過率が、37〜58%である。さらに、本実施形態の直下型点光源バックライトは、光学板の上方に配置された、図2に示すように出光面側の表面に第1の方向に複数の三角プリズムが平行に延在する第1の三角プリズムシートと、出光面側の表面に、第1の方向と直交する第2の方向に複数の三角プリズムが平行に延在する第2の三角プリズムシートと、を備える。また、本実施形態の直下型点光源バックライトは、図1に示すように、点光源の下方に、反射シートをさらに備えていてもよい。
本実施形態の直下型点光源バックライトユニットにおいて、複数の点光源のそれぞれが、上述の通り、光ピーク角度が±50〜80°を有するLED光源の場合、優れた輝度均一性が得られる。
点光源は、光ピーク角度の輝度に対する0°の出光相対強度が15%以上55%以下であることが、輝度均一性の観点から好ましい。図3に例示する光ピーク角度の輝度の半値に相当する角度の幅(以下、半値幅)は、輝度均一性の観点から、20°以上55°以下であることが好ましい。
用いられる点光源は、出光分布以外の条件については、特に制限はなく、例えば、青色LEDにより黄色蛍光体を励起するタイプや、青色LEDにより緑色、赤色蛍光体を励起するワンチップタイプの擬似白色LED;赤色/緑色/青色LEDを組み合わせて白色光を作るマルチチップタイプ、更には近紫外LEDと赤色/緑色/青色蛍光体を組み合わせたワンチップタイプの擬似白色LED、更には赤色/緑色/青色レーザーの組み合わせ等が挙げられる。また、LEDチップが樹脂で覆われているものであってもよいし、レンズキャップ形状に成型された樹脂で被さっているものであってもよい。
点光源の頂部と、光学板と、の空間距離は、輝度均一性の観点から3mm以上であることが好ましく、より好ましい空間距離は5mm以上である。
本実施形態の直下型点光源バックライトにおいて、複数の点光源の配置方法は、特に制限は無いが、優れた輝度均一性を発揮させる観点から、各点光源間距離を出来るだけ均一にして周期的に配置することが好ましい。
複数の点光源の上方に配置される光学板は、図6に示すように、出光面側の表面に複数の凸部が形成されており、複数の凸部のそれぞれは、三角錐形状である。
光学板の凸部形状である三角錐形状とは、底面が三角形であって、頂上の点又は面積が底面よりも小さい三角形である立体をいう。図7に示すように、光学板の凸部側面は、平面であってもよく、頂上が点である場合、その頂上は尖っていても、曲面であってもよい。また、三角錐の稜線は尖っていても、曲面でもよい。さらに、本実施形態の光学板の凸部の形状である三角錐形状は、頂点(又は頂上の三角形の中心)と底面の三角形の中心とを結んだ直線(中心軸)が、平面と垂直であること、すなわち、斜三角錐ではないことが好ましい。
光学板は、その表面に、三角錐形状を有する同一形状の凸部を、周期的に形成されたものであることが好ましい。
光学板の凸部三角錐形状は、輝度均一性の観点から、三角形状の底面と接する側面とがなす角度の下限値が、47°以上が好ましく、49°以上がより好ましく、55.5°以上であることが特に好ましい。上限値は、65°以下であることが好ましく、64°以下がさらに好ましい。
凸型三角錐形状の傾斜角は、上述したように、凸部の側面と底面とがなす角である。なお、凸部の側面の一部が曲面を含む場合であっても、凸部の側面に平面が含まれている場合には、その平面と底面がなす角が傾斜角となる。凸部の側面に複数の平面が含まれている場合には、最も面積の大きい平面と底面がなす角が傾斜角となる。また、凸部の側面がすべて曲面である場合には、傾斜角は、側面の接平面と底面となす角のうち最も大きい角とする。さらに、三角錐形状が、斜三角錐である場合には、傾斜角は、凸部の3つの側面と底面がなす角のうち最も大きな角とする。
図8を参照して、凸型三角錐形状は、下記式(1)を満たすことが、輝度均一性の観点から好ましい。
0 ≦ g/(b+c+d)≦ 0.30・・・(1)
式(1)中のb,c及びdは、凸型三角錐を、以下のH点、I点、及びJ点の3点を通る平面で切断した際に現れる三角形状の切断面部分であって、
bは、三角錐凸部の底面と接する側面とがなす角度の直線範囲Bを水平面に投影した線分の長さを示す。
cは、直線範囲Bより裾部側にある部分Cを水平面に投影した線分の長さを示す。
dは、直線範囲Bより頂部側にある部分Dを水平面に投影した線分の長さを示す。
H点:凸部頂点(凸部頂部が平面である場合は、三角形状の頂部平面の重心)
I点:H点から垂直に底面の三角形に投影した点。
J点:I点から、底面の三角形を構成する辺のうちI点との距離が最も近い一辺へ、垂線を引いた際の、交点。
なお、図8においては、部分Bとして直線線分を例示しているが、部分Bは、前記〔10〕を満たす角度範囲内の、曲線であってもよい。
H´点:H点と底面の三角形の頂点とを結んだ線分の中点。
I´点:H´点から垂直に底面の三角形に投影した点。
J´点:I´点から、底面の三角形を構成する辺のうちI´点との距離が最も近い一辺へ、垂線を引いた際の、交点。
0≦c/(b+c+d)≦0.20・・・(2)
0≦d/(b+c+d)≦0.40・・・(3)
さらなる輝度均一性の観点から、0.01≦c/(b+c+d)≦0.13であることがより好ましく、0.01≦c/(b+c+d)≦0.06であることがさらに好ましい。
三角錐形状の凸部は、光学板の表面に複数個設けられる。複数個の凸部の形状は同一であっても異なっていてもよい。また、複数個の凸部の配置の態様については、本明細書の記載に限定されないが、例えば、複数の凸部を、隣り合う凸部底面三角形の向かい合う辺同士が、互いに平行となるように、隣接して配置することが、輝度均一性及び生産性の観点から好ましい。
光学板の屈折率は、輝度、輝度均一性の観点から1.43以上であることが好ましく、1.49以上がより好ましく、1.53以上が更に好ましく、1.55以上が特に好ましい。屈折率の上限は特に無いが、輝度、色ムラ特性、正面輝度均一性、及び斜視輝度均一性の観点から屈折率は1.71以下であることが好ましく、1.65以下であることがより好ましい。
光学板は、少なくともレンズ層と、拡散層と、を具備していることが、輝度均一性の観点から好ましい。ここで、レンズ層とは、凸型三角錐形状が形成されている層である。また、拡散層とは、透明樹脂と拡散剤とを含む光を拡散させる層である。レンズ層、拡散層共に単一層から形成されてもよいし、各々複数の層から形成されてもよい。
光学板の凸型三角錐が賦形された面の反対側から入光した光の全光線透過率Ttは、一定の輝度ムラ条件のもと、使用する点光源の個数を減らすという観点から、37〜58%である。
光学板は、剛性、輝度、輝度均一性の観点から、下限値が、0.5mm以上であることが好ましく、0.8mm以上であるとより好ましく、1.0mm以上だとさらに好ましい。上限値は3.0mm以下であることが好ましく、2.5mm以下であることがより好ましく、さらには2.0mm以下であると好ましい。なお、光学板が、図10に示す構成を有する場合において、光学板の(a)レンズ層と、(b)拡散層と、がセパレート層である場合は、(a)レンズ層と、(b)拡散層と、を重ね合わせた時の総厚を光学板の厚みとする。
光学板は、(a)レンズ層と(b)拡散層と、に加え、必要に応じて更に別の層を積層した積層構造とすることができる。その層構成は用途、目的に応じて適宜選択することができる。層構成の例としては、(a)レンズ層、(b)拡散層の他、その他の樹脂組成物や化合物からなる層をX層、Y層、Z層とすると、例えばX層/(a)(b)同一層の2層構成や、X層/(a)層/(b)層、(a)層/(b)層/X層、(a)層/X層/(b)層の3層構成、X層/(a)層/(b)層/X層、X層/(a)層/(b)層/Y層、X層/(a)層/Y層/(b)層の4層構成、更にはX層/Y層/(a)/(b)/Y層、X層/(a)層/Y層/(b)層/X層、X層/(a)層/Y層/(b)層/Z層の5層構成等が挙げられる。
光学板には、各種添加剤を配合してもよい。このような添加剤としては、例えば、有機や無機の染料や顔料、艶消し剤、熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤、消泡剤、整色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、増白剤、不純物の捕捉剤、増粘剤、及び表面調整剤等が挙げられる。
光学板は、輝度均一性及び、バックライトに装着された支持ピンとの擦れ性の観点から、上述した三角錐形状の凸部が形成された面とは反対側の面、すなわち、入光面(光源側の面)となる面、に凹凸形状を設けることが好ましい。具体的には、入光面の平均傾斜角Uの下限値が、1°以上であることが輝度及び輝度均一性の観点から好ましく、3°以上であることがより好ましく、5°以上であることがさらに好ましい。上限値は、30°以下であることが好ましく、25°以下であることがより好ましく、さらには20°以下であることが好ましい。
光学板は、光学板の各層を構成する材料を公知の方法により成形し、公知の方法により凸部を形成して製造できる。例えば、光透過性の高い樹脂を含んだ樹脂組成物を、溶融状態にて口金より押出して、所望の形状に加工したロールを用いて成形する溶融成形法;樹脂組成物を溶媒に溶解した状態にて口金より押出して、所望の形状に加工したロールを用いて成形する溶液キャスト法;溶液キャスト法にて表面賦形して得た固体フィルムに、溶融樹脂を積層する押出ラミネーション法や固体フィルムどうしを積層するドライラミネーション法;溶融状態にて口金より押出した板を所望の形状に加工したプレス金型を用いて熱プレス成形する方法;更には所望の形状に加工した金型を用いて射出成形する方法等が挙げられる。これらのうち、生産性、環境適性の観点から、溶融成形法が最も好ましい。
光学板の上方に配置される第1及び第2の三角プリズムシートのそれぞれの出光面側の表面には、図2に示すように、一方向に延在する複数の三角プリズムが賦形されている。三角プリズムの三角形の底辺と、側面と、が成す傾斜角に特に限定はないが、輝度均一性の観点から40度〜50度であることが好ましく、42度〜48度であることがより好ましく、特に好ましくは45度である。
第1及び第2の三角プリズムシートは、輝度均一性の観点から、前述の通り、それぞれの三角プリズムの延在方向を略直交させるように配置する。例えば、光学板の上方に、第1の三角プリズムシートを、三角プリズムの延在方向が直下型点光源バックライトユニットの長辺方向に対して垂直になるように配置し、さらにその上方に、第2の三角プリズムシートを、三角プリズムの延在方向が直下型点光源バックライトユニットの長辺方向に平行になるように配置することで、優れた輝度均一性を達成することが可能である。
一方向に延在する三角プリズムの底辺と底辺の間隔は、輝度、モアレ、輝度均一性の観点から、350μm以下であることが好ましく、より好ましくは、230μm以下、さらには、120μm以下であることが好ましい。
第1及び第2の三角プリズムシートのそれぞれの屈折率は、下限値が1.45以上であることが、輝度、輝度均一性の観点から好ましい。上限値は1.70以下であることが好ましい。
本実施形態の直下型点光源バックライトユニットの点光源の下方に配置される図1に示す反射シートは、拡散反射率90%以上の白色樹脂シートを用いることが好ましく、95%以上の白色樹脂シートを用いることがより好ましい。拡散反射率は、分光光度計、例えば島津製作所製分光光度計UV−2200を用いて、シートに波長が450nm〜700nmの光を入射角0°で入射させたときの反射率を10nm毎に測定し、平均反射率を算出することにより求めることができる。
凸三角錐形状は、キーエンス製のレーザー顕微鏡VK−9700(以下、レーザー顕微鏡)により観測した。
実施例及び比較例に記載の光学板の全光線透過率は、光学板の凸三角錐形状が賦形されていない面を入光面、凸三角錐形状が賦形されている面を出光面として、日本電色工業社製の濁度計NDH2000により、JISK7105に準拠した方法により測定した。
LEDピーク角度は、コニカミノルタ社製の分光放射輝度計CS−2000により測定した。測定方法は、アパーチャー角度は1°とし、カメラにはNDフィルター(1/10)を加えて測定した。CS−2000とLEDの距離は、1000mmとし、CS−2000の角度を、0度〜90度の1度刻みに振って出光分布を測定し、輝度最大となった角度をLEDピーク角度とした。
LED光源バックライトに、光学板及び所定の光学フィルムを配置し、LEDを点灯させて、コニカミノルタ社の2次元輝度計CA2000を用いて正面輝度を測定し、そのデータを元に輝度ムラを算出した。
LEDバックライトのLED直上及び、LED間の画面上の縦と横のラインの輝度データに関して、各ライン別に輝度比(輝度/輝度の移動平均値)の標準偏差を求め、求めた標準偏差値の平均値を輝度ムラ値とした。ここで、移動平均値とは、特定区間の輝度の平均値のことであり、具体的には、隣り合うLEDを結ぶライン上での平均輝度を指す。
前述の輝度ムラ値が0.0035となるようにLEDを正方格子状に配置した時のLED中心からLED中心の距離をLED間隔PMAX(mm)とした。
LED個数は、上記、輝度ムラ値0.0035を満たす時の最大平均LED間隔PMAXから、下記の式より算出した。
LED個数=(523mm×930mm)/LED間隔PMAX(mm)2
実施例及び比較例に係る光学板は、プレス原板を加工したものである。以下にプレス原板の製造方法を説明する。
(1−1.プレス原板1)
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PSジャパン社製、スタイロンG9504)98.50質量部と、平均粒径2μmのシリコーン系架橋粒子1.50質量部を、ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM−58)で、樹脂温度230℃の条件で溶融混練し、ペレット化した。次に、得られたペレットをTEX−90単軸押出機で再度溶融混練し、1000m幅Tダイより押出しし、1.7mm厚シートを作製した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PSジャパン社製、スタイロンG9504)99.50質量部と、平均粒径2μmのシリコーン系架橋粒子0.50質量部を、ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM−58)で、樹脂温度230℃の条件で溶融混練し、ペレット化した。次に、得られたペレットをTEX−90単軸押出機で再度溶融混練し、1000m幅Tダイより押出しし、1.7mm厚シートを作製した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PSジャパン社製、スタイロンG9504)99.70質量部と、平均粒径2μmのシリコーン系架橋粒子0.30質量部を、ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM−58)で、樹脂温度230℃の条件で溶融混練し、ペレット化した。次に、得られたペレットをTEX−90単軸押出機で再度溶融混練し、1000m幅Tダイより押出しし、1.7mm厚シートを作製した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PSジャパン社製、スタイロンG9504)99.85質量部と、平均粒径2μmのシリコーン系架橋粒子0.15質量部を、ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM−58)で、樹脂温度230℃の条件で溶融混練し、ペレット化した。次に、得られたペレットをTEX−90単軸押出機で再度溶融混練し、1000m幅Tダイより押出しし、1.7mm厚シートを作製した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PSジャパン社製、スタイロンG9504)99.93質量部と、平均粒径2μmのシリコーン系架橋粒子0.07質量部を、ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM−58)で、樹脂温度230℃の条件で溶融混練し、ペレット化した。次に、得られたペレットをTEX−90単軸押出機で再度溶融混練し、1000m幅Tダイより押出しし、1.7mm厚シートを作製した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PSジャパン社製、スタイロンG9504)99.30質量部と、平均粒径5μmのアクリル系架橋粒子(積水化成工業社製、テクポリマーMBX−5)0.70質量部を、ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM−58)で、樹脂温度230℃の条件で溶融混練し、ペレット化した。次に、得られたペレットをTEX−90単軸押出機で再度溶融混練し、1000m幅Tダイより押出しし、1.7mm厚シートを作製した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PSジャパン社製、スタイロンG9504)99.50質量部と、平均粒径5μmのアクリル系架橋粒子(積水化成工業社製、テクポリマーMBX−5)0.50質量部を、ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM−58)で、樹脂温度230℃の条件で溶融混練し、ペレット化した。次に、得られたペレットをTEX−90単軸押出機で再度溶融混練し、1000m幅Tダイより押出しし、1.7mm厚シートを作製した。
実施例及び比較例に記載の光学板について説明する。光学板は、上述のように作製したプレス原板を、所定形状に賦形されたプレス金型に挟み込んで、プレス機に投入し、プレス板温度180℃、面圧100kg/cm2の条件で、30分間プレスを行うことにより得た。その後、プレス原板を挟み込んだプレス金型を水冷却したプレス機に入れ替えて、10分間冷却した。冷却後、プレス金型から所定の形状に賦形された、厚さ1.7mmの光学板を取り出した。
光学板1は、プレス原板1を材料として、上述した光学板の製造方法により製造した。得られた光学板1の全光線透過率は、60%であった。
光学板2は、プレス原板2を材料として、上述した光学板の製造方法により製造した。得られた光学板2の全光線透過率は、58%であった。
光学板3は、プレス原板3を材料として、上述した光学板の製造方法により製造した。得られた光学板3の全光線透過率は、50%であった。
光学板4は、プレス原板4を材料として、上述した光学板の製造方法により製造した。得られた光学板4の全光線透過率は、37%であった。
光学板5は、プレス原板5を材料として、上述した光学板の製造方法により製造した。得られた光学板5の全光線透過率は、30%であった。
実施例及び比較例に記載の、光学板の上に配置されるプリズムシートについて説明する。
実施例及び比較例に係る第1のプリズムシートとは、表面形状のプリズムの傾斜角が45°である住友3M社製のBEFIIIである。第1のプリズムシートの1方向に延在するプ
リズム形状の延在方向と、LEDバックライトユニットの長辺方向と、が略垂直になるよう、第1のプリズムシートを、光学板の上に配置した。
<第2のプリズムシート>
実施例及び比較例に係る第2のプリズムシートとは、表面形状のプリズムの傾斜角が45°である住友3M社製のBEFIIIでありる。第2のプリズムシートの1方向に延在する
プリズム形状の延在方向と、LEDバックライトユニットの長辺方向と、が略平行になるよう、第1のプリズムシートの上方に第2のプリズムシートを配置した。
次に、実施例及び比較例で用いたLED−1、LED−2、LED−3、LED−4、及びLED−5のピーク角度について説明する。
LED−1を前述のLEDピーク角度の測定方法で測定した結果、LEDピーク角度は、±45°、半値幅は67°、0°の出光相対強度は59%であった。出光分布を図11に示す。
LED−2を前述のLEDピーク角度の測定方法で測定した結果、LEDピーク角度は、±50°、半値幅は45°、0°の出光相対強度は53%であった。出光分布を図12に示す。
LED−3を前述のLEDピーク角度の測定方法で測定した結果、LEDピーク角度は、±66°、半値幅は28°、0°の出光相対強度は42%であった。出光分布を図13に示す。
LED−4を前述のLEDピーク角度の測定方法で測定した結果、光ピーク角度が±80°、半値幅は20°、0°の出光相対強度は17%であった。出光分布を図14に示す。
LED−5を前述のLEDピーク角度の測定方法で測定した結果、光ピーク角度が±85°、半値幅は19°、0°の出光相対強度は12%であった。出光分布を図15に示す。
光ピーク角度50°のLED−2を用いた正方格子状に配置されたLEDのバックライトユニット上に、光学板2を凸三角錐形状が出光面側になるように1枚搭載し、その上に第1の三角プリズムシートと、第2の三角プリズムシートと、を配置した。第1の三角プリズムシートは、LEDバックライトユニットの長辺方向に対して、三角プリズムの延在方向が垂直になるよう配置した。また、第2の三角プリズムシートは、LEDバックライトユニットの長辺方向に対して、三角プリズムの延在方向が平行になるよう配置した。さらに、LEDから見て光学板が配置されている面とは反対側の面に、反射シートを配置した。
光学板2を光学板1、3、4、5に変更し、その他の条件は、実施例1と同様のLED及び三角プリズムシートを用いて、LED間隔を広げて輝度ムラを評価した。最大平均LED間隔Pmax値、及びLED個数の結果を、下記表1に示す。
使用するLEDを光ピーク角度66°のLED−3に変更した以外は実施例1と同様の条件としたところ、LED間隔Pmax値は、60mmであり、LED個数は135個と少なかった。評価結果を下記表2に示す。
光学板2を光学板1、3、4、5に変更し、その他の条件は、実施例4と同様のLED及び三角プリズムシートを用いて、LED間隔を広げて輝度ムラを評価した。LED間隔Pmax値、及びLED個数の結果を、下記の表2に示す。
使用するLEDを光ピーク角度80°のLED−4に変更した以外は実施例1と同様の条件としたところ、LED間隔Pmax値は、80mmであり、LED個数は76個と少なかった。評価結果を下記表3に示す。
光学板2を光学板1、3、4、5に変更し、その他の条件は、実施例7と同様のLED及び三角プリズムシートを用いて、LED間隔を広げて輝度ムラを評価した。LED間隔Pmax値、及びLED個数の結果を、下記の表3に示す。
使用するLEDを光ピーク角度85°のLED−5に変更した以外は実施例1と同様の条件としたところ、LED間隔Pmax値は、40mmであり、LED個数は304個と多かった。評価結果を下記表4に示す。
光学板2を光学板3、4に変更し、その他の条件は、比較例7と同様のLED及び三角プリズムシートを用いて、LED間隔を広げて輝度ムラを評価した。LED間隔Pmax値、及びLED個数の結果を、下記の表4に示す。
使用するLEDを光ピーク角度45°のLED−1に変更した以外は実施例1と同様の条件としたところ、LED間隔Pmax値は、40mmであり、LED個数は304個と多かった。評価結果を下記表4に示す。
光学板2を光学板3、4に変更し、その他の条件は、比較例8と同様のLED及び三角プリズムシートを用いて、LED間隔を広げて輝度ムラを評価した。最大平均LED間隔Pmax値、及びLED個数の結果を、下記の表4に示す。
光ピーク角度50°のLED−2を用いた正方格子状に配置されたLEDのバックライトユニットに、光学板2を凸三角錐形状が出光面側になるように1枚搭載し、その上に三角プリズムシートを、LEDバックライトユニットの長辺方向に対して、三角プリズムの延在方向が平行になるよう、1枚のみ搭載した。また、LEDから見て光学板が配置されている面とは反対側の面に、反射シートを配置した。
光学板2を光学板4に変更し、その他の条件は、比較例15と同様のLED及び三角プリズムシートを用いて、LED間隔を広げて輝度ムラを評価した。その結果、LED間隔Pmax値は30mmであり、LED個数は540個と多かった。評価結果を下記の表5に示す。
使用するLEDを光ピーク角度66°のLED−3に、使用する光学板を光学板3に変更した以外は、比較例15と同じ条件とした。LED間隔Pmax値は38mmであり、LED個数は337個と多かった。評価結果を下記表5に示す。
使用するLEDを光ピーク角度80°のLED−4に変更した以外は、比較例15と同じ条件とした。LED間隔Pmax値は、40mmであり、LED個数は、304個と多かった。評価結果を下記表5に示す。
光学板2を光学板4に変更した以外のその他の条件は、比較例18と同様のLED及び三角プリズムシートを用いて、LED間隔を広げて輝度ムラを評価した。LED間隔Pmax値は26mmであり、LED個数は720個と多かった。評価結果を下記の表5に示す。
Claims (5)
- 複数の点光源と、
前記複数の点光源の上方に配置された光学板と、
前記光学板の上方に配置された第1のプリズムシートと、
前記第1のプリズムシートの上方に配置された第2のプリズムシートと、
を備え、
前記複数の点光源のそれぞれは、光ピーク角度が−50°〜−80°又は+50°〜+80°であり、
前記光学板は、少なくとも一方の表面に複数の凸型三角錐を有し、
前記光学板の前記複数の凸型三角錐が賦形された面と反対側の面から入光した光の全光線透過率が37〜58%であり、
前記第1及び第2のプリズムシートのそれぞれは、表面に平行に延在する複数の三角プリズムを有し、
前記第1及び第2のプリズムシートは、それぞれの前記複数の三角プリズムの延在方向が互いに略直交となるように配置されている、
直下型点光源バックライト装置。 - 前記光学板が、前記複数の凸型三角錐が賦形された面が出光面側となるよう配置された、請求項1に記載の直下型点光源バックライト装置。
- 前記第1及び第2のプリズムシートのそれぞれが、前記複数の三角プリズムが設けられた面が出光面側となるよう配置された、請求項1又は2に記載の直下型点光源バックライト装置。
- 前記複数の点光源の下方に配置された反射シートを更に備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の直下型点光源バックライト装置。
- 前記複数の三角プリズムのそれぞれの傾斜角が40〜50度である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の直下型点光源バックライト装置。
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