JP5531629B2 - バックライトユニット及び表示装置 - Google Patents

バックライトユニット及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5531629B2
JP5531629B2 JP2010005866A JP2010005866A JP5531629B2 JP 5531629 B2 JP5531629 B2 JP 5531629B2 JP 2010005866 A JP2010005866 A JP 2010005866A JP 2010005866 A JP2010005866 A JP 2010005866A JP 5531629 B2 JP5531629 B2 JP 5531629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
groove
guide plate
exit surface
light exit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010005866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011146238A (ja
Inventor
愛沙子 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2010005866A priority Critical patent/JP5531629B2/ja
Publication of JP2011146238A publication Critical patent/JP2011146238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5531629B2 publication Critical patent/JP5531629B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Description

本発明は、導光板、バックライトユニット及び表示装置に関する。
近年、TFT(Thin Film Transistor)型液晶パネルやSTN(Super Twisted Nematic)型液晶パネルを使用した液晶ディスプレイ装置は、主としてOA分野のカラーノートパソコンを中心に商品化されている。この種のバックライト方式に採用されているバックライトユニットとしては、大別して冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)等の光源ランプを、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板内で多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(いわゆる、エッジライト方式)と、導光板を用いずにCCFL等の光源ランプからの光で直接照明する「直下型方式」の2種類の方式がある。
一方、直下型方式のバックライトは、導光板の利用が困難な大型の液晶テレビなどのディスプレイ装置に用いられている。直下型バックライト方式のディスプレイとしては、図12に示す液晶ディスプレイ装置が一般的に知られている。この液晶ディスプレイ装置は、表裏両面を偏光板101、103で挟んでなる液晶パネル102が上部に位置して配設され、液晶パネル102の下側面にCCFL等からなる光源105が配置される。更に、光源105の上面側には拡散板104のような光学シートが設けられている。また、光源105の背面には、光源105から液晶パネル102と反対方向に向かう光を液晶パネル102側に反射させるリフレクタ106が配置されている。よって、光源105から射出される光は拡散板104で拡散され、この拡散光を高効率で液晶パネル102の有効表示エリアに集光させる。
「直下型方式」のディスプレイ装置に用いられている拡散板104は、液晶ディスプレイ装置の構成上、線状光源の光を散乱させ、且つ光源が透けて見えないことが求められる為、光散乱粒子が配合されており、近年の直下型方式の急増に合わせて種々の開発が行なわれてきた。その多くは、高透過、高拡散を目的とし、光散乱粒子の種類や粒径、配合量を線御するものであり、光散乱粒子としては、真球状粒子をしようしたものが報告されている。
しかし、拡散板の光散乱粒子として真球状粒子のみを使用した場合、視野角を広げるような拡散特性となり、ランプイメージは明るい部分が広がった状態で確認され、比較的明るい部分と比較的暗い部分がストライプ状の輝度ムラとして視認できてしまう。この明るい部分と暗い部分の差を確認しにくいように光透過率を落とす為、正面輝度が低下するという問題があった。図12に示した液晶ディスプレイ装置でも、視野角制御は拡散板104の拡散性にのみ委ねられている為、その制御は難しく、液晶表示画面の中心は明るく、周辺に近いほど暗くなる特性は避けられない。従って、液晶表示画面を横から見たときの輝度低下が大きく、光の利用効率の低下を招いる為、種々の光学フィルムを拡散板の上に積層することで問題の解決が図られている。
以上に述べた直下型方式のディスプレイ装置は、エッジライト方式に比べて、面全体を均一に照らし易い為、大型ディスプレイにおいて多く採用されてきたが、光源上に種々の光学シートを積層する構造が近年開発著しいディスプレイ装置の薄型化の阻害要因ともなる為、最近では大型ディスプレイにおいてもエッジライト方式が採用されつつある。
エッジライト方式のバックライトユニットが搭載された液晶ディスプレイ装置としては、例えば図13に示すものが一般に知られている。この種の液晶ディスプレイ装置は、表裏両面を偏光板101、103で挟んでなる液晶パネル102が上部に位置して配設され、液晶パネル102の下側面に、略長方形の板状を呈するポリメチルメタクリレート(PMMA)やアクリル等の透明な基材からなる導光板117が配置されており、この導光板117の上面、即ち光射出面に拡散フィルム(拡散層)114が設けられている。更に、導光板117の下面に、導光板117に導入された光を効率よく液晶パネル102に向けて均一になるように散乱して反射される為の散乱反射パターン部(図示せず)が印刷などによって設けられると共に、散乱反射パターン部の下方に反射フィルム(反射層)118が設けられている。
また、上記導光板117には、その短側部に光源ランプ116が設けられており、更に、光源ランプ116の光を効率よく導光板117に入射させるべく、光源ランプ116の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクター115が設けられている。上記散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(チタニア)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定パターン、例えばドットパターンにて印刷し、乾燥・形成したものであり、導光板117内に入射した光に指向性を付与し、光射出面へと導くようになっており、高輝度化を図る為の工夫がなされている。
最近では、光利用効率を向上して更なる高輝度化を図るべく、図14に示すように、拡散フィルム114と液晶パネル102との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)119、120を設けることが提案されている。このプリズムフィルム119、120は導光板117の光射出面から射出され、拡散フィルム114で拡散された光を高効率で液晶パネル102の有効表示エリアに集光させるものである。
また、正面輝度や面光源としての均一性を向上させる試みとして、導光板117の形状を光源から離れるほど薄肉化していく楔形にしたものや、所定の形状を付与した反光射出面に金属蒸着を行なったり、異屈折率素材を隣接させたりすることで反射パターンを印刷することの代替とする等の工夫が行なわれているが、やはり画像品位を保つ為には、光学シートの併用が必要になっている(特許文献1、2)。
これに対し、更なるディスプレイ装置の薄型化の要求だけではなく、部材点数の低減によるコスト削減にもつながるとして、導光板117の光射出面及び半光射出面の両面に所定の凹凸形状を付与することで、光学シートを積層するのと同様の効果を狙った導光板も開発されている。これらの導光板の作製方法としては、所望の形状を正確に成形する為、一般にレーザ切削や射出成形が採用されてきた。(特許文献3〜5)。
特開平11−174439 特開2002−109931 特開平8−211388 特開2002−113751 特開平10−282496
しかしながら、レーザ切削や射出成形による成形は大量生産に向かなかったり、ウェルドライン等の外観不良により歩留まりが上がらなかったりする欠点がある。また、反光射出面に光反射層を設ける場合は、工程数やライン長が増加し、コストの観点で不利となる。
一方、大量生産が可能で生産コストが抑えられることが知られている押出成形方法では、従来用いられてきた印刷や蒸着による反射層の付与や、光源から遠くなるほど厚みが薄くなるようなテーパーのかかった形状を作製することは不可能であった。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、安定した大量生産が可能であり、高い正面輝度と均一な輝度分布を実現する導光板を用いたバックライトユニット、並びに表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1の発明は、エッジライト型の表示装置に用いられる、光源の照射光を画像表示パネル側に射出するバックライトユニットであって、導光板と光源を備え、前記導光板は、熱可塑性樹脂からなる透明で厚さを有する矩形板状の押出一体成形品から構成されているとともに前記画像表示パネルに対向する面を射出する光射出面と、前記画像表示パネルと反対側の面を反光射出面とかつ前記光射出面と前記反光射出面の相対向する短辺同士間及び長辺同士間をそれぞれ接続してなる略垂直な4つの面のうち互いに対向する2つの面を第1及び第2の光入射面と前記第1及び第2の光入射面に前記光源がそれぞれ対向して配置され、前記反光射出面は、前記導光板が前記第1及び第2の光入射面の中間で二分割したときに左右に二分される面を有し、前記二分された左側の前記反光射出面には、前記第1の光入射面と平行に延在しかつ該延在方向と直交する垂直な面での断面形状が曲面を呈する複数の溝が互いに離間して形成されているとともに当該溝の互いに隣り合う間の距離が前記第1の光入射面に対向配置された前記光源から遠ざかるに従い狭くなるように構成され、前記二分された右側の前記反光射出面には、前記第1の光入射面と平行に延在しかつ該延在方向と直交する垂直な面での断面形状が曲面を呈する複数の溝が互いに離間して形成されているとともに当該溝の互いに隣り合う間の距離が前記第2の光入射面に対向配置された前記光源から遠ざかるに従い狭くなるように構成され、前記左側及び右側の前記反光射出面に形成された前記各溝の曲面は、該溝の最深部から前記反光射出面に鉛直な垂線を中心にして左右非対称な曲面形状を呈しているとともに、これら左側の前記反光射出面の溝の曲面形状と右側の前記反光射出面の溝の曲面形状が互いに左右正反対の形状を呈しており、さらに記各溝において、該溝の前記光入射面に近い側の曲面の前記反光射出面と接続される淵部から前記最深部の垂線までの間の幅をd1とし、かつ該溝の前記光入射面に遠い側の曲面の前記反光射出面と接続される淵部から前記最深部の垂線までの間の幅をd2としたとき、これらd1とd2との比が4<d1/d2<10の関係を満たすように構成されていることを特徴とするバックライトユニットである
また、請求項2は、前記溝の幅d1の範囲にある曲面において、幅d1に対し70〜90%の幅に相当する前記淵部側の範囲α’にある曲面の曲率と該範囲α’を除いた残りの範囲β’にある曲面の曲率とが異なっているとともに、前記範囲α’にある曲面に対する接線と前記反光射出面とのなす角度が0°より大きく60°未満であり、かつ前記範囲α’にある曲面の曲率半径R1が前記範囲β’にある曲面の曲率半径R2よりも大きく、前記曲率半径R1の変異点が滑らかな連続性を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニットである
また、請求項は、前記隣り合う溝の間に、前記光射出面と略平行な略平面が存在することを特徴とする請求項1または2記載のバックライトユニットである。
また、請求項は、前記溝の深さが、前記光源から遠ざかる程くなることを特徴とする請求項1乃至のいずれかにバックライトユニットである。
また、請求項は、前記導光板の全光線透過率が90%以上であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のバックライトユニットである。
また、請求項は、前記導光板を構成する熱可塑性樹脂がポリカーボネートであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のバックライトユニットである。
また、請求項は、前記光源がLEDまたはCCFLのいずれかであることを特徴とする請求項に記載のバックライトユニットである。
また、請求項は、請求項乃至のいずれかに記載のバックライトユニットと、画像表示パネルとを有することを特徴とする表示装置である。
本発明によれば、安定した大量生産が可能であり、高い正面輝度と均一な輝度分布を実現する導光板を用いたバックライトユニット、並びに表示装置を提供することが可能となる。
本発明に関わる導光板を示す斜視図 本発明に係わる導光板を示す断面模式図1 本発明に係わる導光板を示す断面模式図2 本発明に係わる導光板の溝の形状を説明する断面模式図1 本発明に係わる導光板の溝の形状を説明する断面模式図2 本発明に係わる導光板を示す断面模式図3 本発明に係わる導光板の溝の形状を説明する断面模式図3 本発明に係わるバックライトユニットを示す俯瞰模式図1 本発明に係わる画像表示装置を示す俯瞰模式図1 本発明に係わるバックライトユニットを示す俯瞰模式図2 本発明に係わる画像表示装置を示す俯瞰模式図2 従来の直下型ディスプレイ装置を示す断面模式図1 従来のエッジライト型ディスプレイ装置を示す断面模式図2 従来のエッジライト型ディスプレイ装置を示す断面模式図3
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、形状に関しては、図を元に説明するが、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図は模式図であり、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
本発明に係る導光板は、図13に示すエッジライト型の表示装置等に用いられる導光板であり、図1にその一例を示す。
導光板10は熱可塑性樹脂からなる透明な矩形板状の押出一体成形品である。
図1に示すように、導光板10は、画像表示パネル側に光を照射する光射出面12と、前記光射出面に対向する面である反光射出面14と、光源の光が入射する光入射面16を少なくとも一面有する。光入射面16は、光射出面12と反光射出面14に略垂直な面である。
反光射出面14には、曲面で構成される溝18が、光入射面16と反光射出面14との間の接合辺11と平行に延在するように形成されている。即ち、溝18は反光射出面14が仰向けになるように(図1と上下逆に)置いたときに凹となる形状を構成している。
溝18は間隔をおいて互いに略平行に複数形成されている。即ち互いに隣り合う溝の間には略平面が存在する。
本実施の形態の導光板10に光入射面16から光源の光が入射すると、入射した光のうち、反光射出面14に到達した光は、反光射出面14で屈折、反射される。ここで、反光射出面14に曲面で構成される溝18を形成しているため、溝18で屈折、反射される光は、光の進行方向が多岐に亘ることとなる。
溝18に達して屈折する光は、溝から導光板外に射出され、リフレクタに向かって進む。そして、導光板下に配されたリフレクタによって再度導光板内に入射して光射出面に向かう。一方、溝18の境界面で全反射した光は、導光板内部を通って光射出面12側に向かう。
その結果、曲面で構成された溝18で屈折、反射された光は、光射出面の方々に散らばる。つまり、光射出面における輝度の均一化の面で利点がある。
ここで、仮に、前記溝を平面で構成した場合、例えば溝の延在方向と垂直な面での断面図が三角形状である場合は、溝に到達して屈折または散乱する光の進行方向が限られる為、光射出面における輝度のムラが大きくなる点で不利である。
また、溝18を、隣り合う溝と間隔をおいて略平行に形成したのは、複数の溝18を互いに交差するように形成した場合、反光射出面の最外面に先端が細くなる箇所が発生する為、傷が付きやすくなる危険性が高まる点で不利となるためである。また、平行な溝同士が接する配置は鋭角な箇所が生じるため耐擦傷性の面で不利となるためである。
これに対し、反光射出面側に溝18を隣り合う溝と間隔をおいて略平行に形成した場合、全ての溝間に略平面が存在し、最外面が略平面で構成されるため、耐擦傷性の面で有利である。
次に、反光射出面に設けられた溝の形状について詳細に説明する。図2、3、6は、本発明に係わる導光板を反光射出面14に設けられた溝18の延在方向と垂直な面で切った場合の断面模式図、図4、5、7は前記断面図の溝部分のみを拡大した模式図である。
図から分かる様に、反光射出面14に設けられた溝18は、光入射面16と反光射出面14との間の接合辺11と平行方向に延在している。これは、溝18の延在方向が、接合辺11に対して斜めであると、光入射面16に溝の開口部が存在しない配置とする為に、溝18を設けることができる範囲が導光板内部の一定の範囲に限られることとなるためである。導光板内部の一定範囲にのみ溝を形成する構成は、効果的に屈折若しくは散乱されない光の割合が増加したり、製造面においても押出成形による連続作製性の優位性を殺ぐことになったりする点で不利となる。
また、溝18の延在方向が接合辺11に対して斜めである場合、光射出面12における光入射面16に平行な線上での輝度に着目すると、前記線上の各点で光の屈折・散乱要因となる溝との距離が異なるため、射出光同士の干渉の仕方が異なり、光射出面における輝度の不均一化につながる点で不利となる。
一方、反光射出面14に設けられた溝18が接合辺11と平行方向に延在していると、押出成形の連続作製性の有効に活用することが可能である。また、光射出面12における接合辺11に平行な線上での輝度に着目した時、前記線上の各点で光の屈折・散乱要因となる溝との距離が同一である為、射出光同士の干渉の仕方が均等となり、光射出面における輝度の均一化につながる点で有利である。
また、図2に示すように、溝18は、光入射面から離れる程、溝同士の間隔が狭くなるように形成されている。あるいは、図3に示すように、光入射面から離れる程、溝の深さが深くなるように形成されている。または、その両方の特徴を兼ね備えて形成されていてもよい。これは、光源から遠ざかる程、反光射出面の各点に到達する光の角度が浅くなったり、輝度が低下したりする為、何れの場所でも均一な溝が設けられていると、光射出面の光入射面から遠い位置程暗くなる点で不利となる為である。
図2、3に示すように、光入射面から離れる程、前記溝同士の間隔が狭くなったり、溝の深さが深くなったり、その両方の特徴を兼ね備えていたりすると、角度が浅く、輝度が低下した光も効率的に散乱または屈折させ、光射出面側に光路を変更させることで、全面的に均一な輝度を提供する点で有利である。
次に、溝18の形状について、図4及び5を用いて詳細に説明する。
図4は、溝18の一つを溝18の延在方向に垂直な平面で切った場合の断面である。
図4に示すように、光入射面16に近い方の溝の淵部13aから始まり、淵部13aから溝の最深部13bまでの幅d1に対し70〜90%の幅を有する曲線13は、曲率半径R1を有している。そして、この曲線13の淵部13aにおける接線15と反光射出面14の略平面とがなす角度θは0°より大きく60°より小さい。
これに対し、曲率半径R1以外の部分であって、溝の最深部13bを中心に溝の全幅に対して10〜30%の幅を構成する曲線の曲率半径R2はR1よりも小さいことを特徴とする。
そして、本実施の形態は、この曲線13は溝の最深点13bを中心に左右対称となっている。
この場合、図5に示すように、溝の淵部から溝の半幅d1に対して70〜90%(全幅d1×2に対して35〜45%)の範囲を範囲α、最深部13bを中心に溝の全幅に対して10〜30%の範囲を範囲βとする(α×2+β=100%)と、範囲βにおける曲率が、範囲αにおける曲率よりも小さい、即ち溝の最深部13b(図面の上方)が尖り気味な形状とする。
図5においては、溝18の形状を表すために半径R1の曲率円17と半径R2の曲率円19を併せて描画している。
このような形状とすることで、種々の形状の溝を組み合わせることなく、浅い角度で反光射出面に到達した光にも、深い角度で反光射出面に到達した光にも対応可能となる。
ここで、θを60°より小さくするとしたのは、θが60°以上になると、溝の壁面が立ちすぎて、ロスする光が多くなりすぎる点や溝の元にする版を作製し難い点で不利となる為である。θが0°の場合は溝が存在し得ないので、0°は不可である。
また、溝の最深部側と淵側の曲率半径が等しい、若しくは最深部側の曲率半径の方が大きく形成した場合は、溝18の最深部13b周辺(反光射出面を仰向けになるように置いたときに溝の底部)が平面とほぼ同等になる為、光の散乱や、屈折の観点で不利となる。また、α及びβの幅が上記範囲から逸脱していると、浅い角度で反光射出面に到達した光若しくは深い角度で反光射出面に到達した光のどちらかのロスが大きくなり、効率的に光射出面に向かう光量が減少する為、正面輝度の向上や輝度ムラの解消の観点で不利となる。
一方、上記のようにθや曲率を規定し、溝の高さや密度を変えて並列させることで、少なくとも一面の光入射面から入射した光は、反光射出面に深い角度で到達しても、浅い角度で到達しても、光射出面から射出される際に正面輝度向上の面で有利な角度となるように散乱若しくは屈折される点で有利である。
更に、図6、図7に示すように、光射出面に略垂直な対向する二面の光入射面16a、16bを有する導光板の場合、溝18の断面が、最深部13bより光入射面16に近い側と、遠い側で形状が異なる左右非対称の溝を並列させてもよい。
溝18の断面の最深部13bから反光射出面の略平面に下ろした垂線と光入射面16に近い側の曲面の淵部との距離をd1、光入射面16に遠い側の曲面の淵部との距離をd2としたとき、以下の理由により、4<d1/d2<10 の不等式で表されることとする。
d1とd2の比が4:1を超えてd2が広い、即ちd1/d2≦4の場合は溝に対してより遠くに設置された光源からの入射光の影響が大きくなり、ローカルディミングの効果が低減する点で不利であり、d1とd2の比が10:1を超えてd2が狭い、即ちd1/d2≧10の場合は、溝の最深部の形状が細くなり過ぎて、版の作製が困難になる点で不利となる。これに対し、規定の範囲内であれば、製造の安定性と導光板としての性能を両立することが可能となる点で有利である。
最深部13bより光源に近い幅d1の範囲では、幅d1に対して70〜90%の幅の淵部側の範囲α’と、残りの範囲β’とで曲率が異なる。
範囲α’を構成する曲面において、曲面淵部の接線と反光射出面14の略平面とがなす角度θが0°より大きく60°より小さく、かつ、曲率半径R1を有している。
そして、範囲β’を構成する曲面の曲率半径R2はR1よりも小さいことを特徴とする。
こうすることで、光入射面と平行な面で導光板を二分割したとき、光源に近い側の光入射面から入射する光のみが有効に光射出面に届くこととなり、光源をLEDとしてローカルディミングを行なう際に、不要な光が混ざることがなくなる点で有利となる。
また、本発明に係わる導光板は、全光線透過率が90%以上であることを特徴とする。これは、全光線透過率が90%を下回ると、十分な輝度が得られず画像が暗くなる点で不利となる為である。物理的に全光線透過率が100%になることはありえず、全光線透過率が高いことで特に不利益は生じない為、全光線透過率の上限は設定していない。
本発明に係わる導光板の素材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、メタアクリルスチレン共重合体(MS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)、これらを成分とする共重合体若しくはこれらの樹脂の混合物を用いることができるが、耐熱性の観点から、薄型ディスプレイに組み込む際には、PC樹脂を用いることが好ましい。
本発明に係わる導光板の作製方法としては、押出成形法が挙げられる。熱可塑性樹脂を加熱し、十分に溶融した状態でTダイから押出し、シーティングを行なう。その際、Tダイから吐出された樹脂を最初に挟み込む二つのロールの片方の表面に導光板成形後に所望する溝形状及び溝間の間隔に対応した凸形状を付与しておいたり、導光板成形後に所望する溝形状及び溝間の間隔に対応した凸形状を有する版を挿入して、前記版ともう片方のロールで吐出された樹脂を挟み込んだりすることで、一工程且つ短いタクトタイムで安定して反光射出面に溝を有する導光板を作製することが可能となる。これは、射出成形やレーザ加工にはない利点である。
図8、図10は本発明に係わる導光板10と、光源22と、反射板24を少なくとも具備したバックライトユニット20を、図9、図11は、本発明に係わるバックライトユニット20と、表示パネル26とを、少なくとも具備した表示装置30を示した俯瞰模式図である。バックライトユニット20、及び表示装置30に、必要があれば前記以外の部材を追加することは、当然可能である。また、光源22としては、図8、図9のようにCCFLのような線光源を用いても構わないし、図10、図11のようにLEDのような点光源を並べて使用しても構わない。
本発明の効果を示す為に、透明樹脂としてポリカーボネートを用い、反光射出面の形状を種々変化させて、厚み2mmの導光板を試作し、LEDを光源とした表示装置に設置し、正面輝度並びに面内の輝度均一性の比較を行なった。このとき、導光板の耐擦傷性及び量産性についても同時に評価した。
表1に評価を行った実施例の条件を示す。
Figure 0005531629
各々の評価は、下記の基準に則り実施し、その結果を表2に示した。
正面輝度については、ディスプレイとして使用に堪える輝度が得られれば○、得られなければ×とした。また、輝度均一性については、面内で明暗ムラが見えなければ○、明暗ムラが見えたら×とした。また、耐擦傷性については、ハンドリング中に導光板表面に傷が生じなければ○、生じれば×とした。また、量産性については、安定した量産性が得られれば○、作製時間が掛かったり外観不良が生じたりするような量産阻害要因が見られれば×とした。
Figure 0005531629
表2に示したように、曲面からなり光入射面に平行な方向に延在する溝と溝間に存在する略平面からなる反光入射面を有する導光板であって、溝の淵部における溝を構成する曲面の接線と溝間に存在する略平面とがなす角度θが0°より大きく60°未満であり、かつ溝の淵部側の曲率半径をR1としたとき溝の最深部側の曲率R2がR1よりも小さく、また、全光線透過率が90%以上である導光板を、押出一体成形にて作成した時のみ、正面輝度、輝度均一化、耐擦傷性、量産性の全てを満たすことが確認された。また、光入射面が対向する二面からなる場合は、溝形状の左右非対称性が有効に作用することも確認された。表には載せていないが、光入射面から遠い溝ほど、深かったり、溝間の間隔が狭かったりすることで、より正面輝度や輝度均一性が向上した。作製方法の違いの比較として、射出成形とレーザ切削でもサンプルを作製したが、量産性に難があったため、形状を変化させた結果は載せていない。
本発明に係わる導光板、及び前記導光板を用いたバックライトユニット、並びに表示装置を用いることで、工程数や使用部材点数の削減を伴うディスプレイの薄型化が可能になり、産業上の利用に耐え得る。
10……導光板、11……光入射面と反光射出面との間の接合辺、12……光射出面、13……溝の壁面を示す曲線、14……反光射出面、15……曲線13の接線、16……光入射面、17……曲率半径R1の円、18……溝、19……曲率半径R2の円、20……バックライトユニット、22……光源、24……リフレクタ、26……画像表示パネル、30……画像表示装置、101…偏光板、102…液晶パネル、103…偏光板、104…拡散板、105…光源ランプ(CCFL等)、106…リフレクタ、114…拡散フィルム、115…リフレクタ、116…光源ランプ、117…導光板、118…反射フィルム、119…プリズムフィルム、120…プリズムフィルム。

Claims (8)

  1. エッジライト型の表示装置に用いられる、光源の照射光を画像表示パネル側に射出するバックライトユニットであって、
    導光板と光源を備え、
    前記導光板は、熱可塑性樹脂からなる透明で厚さを有する矩形板状の押出一体成形品から構成されているとともに前記画像表示パネルに対向する面を射出する光射出面と、前記画像表示パネルと反対側の面を反光射出面とかつ前記光射出面と前記反光射出面の相対向する短辺同士間及び長辺同士間をそれぞれ接続してなる略垂直な4つの面のうち互いに対向する2つの面を第1及び第2の光入射面と
    前記第1及び第2の光入射面に前記光源がそれぞれ対向して配置され、
    前記反光射出面は、前記導光板が前記第1及び第2の光入射面の中間で二分割したときに左右に二分される面を有し、
    前記二分された左側の前記反光射出面には、前記第1の光入射面と平行に延在しかつ該延在方向と直交する垂直な面での断面形状が曲面を呈する複数の溝が互いに離間して形成されているとともに当該溝の互いに隣り合う間の距離が前記第1の光入射面に対向配置された前記光源から遠ざかるに従い狭くなるように構成され、
    前記二分された右側の前記反光射出面には、前記第1の光入射面と平行に延在しかつ該延在方向と直交する垂直な面での断面形状が曲面を呈する複数の溝が互いに離間して形成されているとともに当該溝の互いに隣り合う間の距離が前記第2の光入射面に対向配置された前記光源から遠ざかるに従い狭くなるように構成され、
    前記左側及び右側の前記反光射出面に形成された前記各溝の曲面は、該溝の最深部から前記反光射出面に鉛直な垂線を中心にして左右非対称な曲面形状を呈しているとともに、これら左側の前記反光射出面の溝の曲面形状と右側の前記反光射出面の溝の曲面形状が互いに左右正反対の形状を呈しており、
    さらに記各溝において、該溝の前記光入射面に近い側の曲面の前記反光射出面と接続される淵部から前記最深部の垂線までの間の幅をd1とし、かつ該溝の前記光入射面に遠い側の曲面の前記反光射出面と接続される淵部から前記最深部の垂線までの間の幅をd2としたとき、これらd1とd2との比が4<d1/d2<10の関係を満たすように構成されている
    ことを特徴とするバックライトユニット
  2. 前記溝の幅d1の範囲にある曲面において、幅d1に対し70〜90%の幅に相当する前記淵部側の範囲α’にある曲面の曲率と該範囲α’を除いた残りの範囲β’にある曲面の曲率とが異なっているとともに、前記範囲α’にある曲面に対する接線と前記反光射出面とのなす角度が0°より大きく60°未満であり、かつ前記範囲α’にある曲面の曲率半径R1が前記範囲β’にある曲面の曲率半径R2よりも大きく、前記曲率半径R1の変異点が滑らかな連続性を有していることを特徴とする請求項1に記載のバックライトユニット
  3. 前記隣り合う溝の間に、前記光射出面と略平行な略平面が存在することを特徴とする請求項1または2記載のバックライトユニット
  4. 前記溝の深さが、前記光源から遠ざかるに従い深くなることを特徴とする請求項1乃至のいずれかにバックライトユニット
  5. 前記導光板の全光線透過率が90%以上であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のバックライトユニット
  6. 前記導光板を構成する熱可塑性樹脂がポリカーボネートであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のバックライトユニット
  7. 前記光源がLEDまたはCCFLのいずれかであることを特徴とする請求項に記載のバックライトユニット。
  8. 請求項乃至のいずれかに記載のバックライトユニットと、画像表示パネルとを有する
    ことを特徴とする表示装置。
JP2010005866A 2010-01-14 2010-01-14 バックライトユニット及び表示装置 Expired - Fee Related JP5531629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010005866A JP5531629B2 (ja) 2010-01-14 2010-01-14 バックライトユニット及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010005866A JP5531629B2 (ja) 2010-01-14 2010-01-14 バックライトユニット及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011146238A JP2011146238A (ja) 2011-07-28
JP5531629B2 true JP5531629B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=44460924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010005866A Expired - Fee Related JP5531629B2 (ja) 2010-01-14 2010-01-14 バックライトユニット及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5531629B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170235039A1 (en) * 2014-08-12 2017-08-17 Glo Ab Integrated Back Light Unit Including Non-Uniform Light Guide Unit
WO2017087503A1 (en) * 2015-11-17 2017-05-26 Glo Ab Integrated back light unit
EP3446330A4 (en) 2016-04-22 2019-12-18 Glo Ab SMALL STEP DIRECT DISPLAY SCREEN AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
CN115016163A (zh) * 2022-07-22 2022-09-06 悦创显视科技(深圳)有限公司 液晶显示屏的侧边防漏光结构

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002109928A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Yuka Denshi Co Ltd 導光体及びこれを用いた面照明装置と液晶ディスプレイ装置
JP2003317521A (ja) * 2002-04-23 2003-11-07 Yuka Denshi Co Ltd 面光源装置と液晶ディスプレイ装置
JP2004171870A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Alps Electric Co Ltd 照明装置及び液晶表示装置
JP2005301016A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Yowa:Kk 液晶表示装置バックライト用導光板
KR101286491B1 (ko) * 2006-07-10 2013-07-16 삼성디스플레이 주식회사 도광판과 이를 포함하는 액정표시장치
JPWO2008038754A1 (ja) * 2006-09-29 2010-01-28 東レ株式会社 面光源及びそれを用いた液晶表示装置
TWM347535U (en) * 2008-06-17 2008-12-21 yun-heng Xu Structural improvement of light guide plate

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011146238A (ja) 2011-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007049515A1 (ja) 光透過性樹脂板
JP2012164583A (ja) 導光板、面光源装置、透過型表示装置
TW201310095A (zh) 導光板及背光模組
JP5428313B2 (ja) 光均一素子及びそれを用いたバックライトユニットとディスプレイ装置
JP5493312B2 (ja) 面発光装置及び画像表示装置
JP2010210882A (ja) 光学シート及びそれを用いたディスプレイ装置
JP5531629B2 (ja) バックライトユニット及び表示装置
JP2010262038A (ja) 光偏向素子、及び拡散板
JP2015102579A (ja) 導光板、バックライト・ユニット及び液晶ディスプレイ装置
JP2010192246A (ja) 光拡散板、光学シート、バックライトユニットおよびディスプレイ装置
KR20090024129A (ko) 확산필름 및 그 제조방법과 사용방법
JP5750834B2 (ja) 導光板、バックライトユニット及び表示装置
JP4815930B2 (ja) 光透過フィルム、バックライト装置および液晶表示装置
JP2011227231A (ja) 光学シート、光学シート組合せ体、バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP5391798B2 (ja) バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP2011033643A (ja) 光路変更シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP2014149967A (ja) 導光板、バックライトユニット並びに画像表示装置
JP5593653B2 (ja) 導光板、バックライトユニット及び表示装置
JP2009123397A (ja) 照明装置及びそれを用いた画像表示装置
JP2014086245A (ja) 導光板、バックライト・ユニット及びディスプレイ装置
JP2008192589A (ja) バックライトユニット
JP4689543B2 (ja) 照明装置並びにそれが備える光制御部材およびそれを用いる画像表示装置
JP2015079707A (ja) 導光板、照明装置、バックライトユニット及びディスプレイ装置
JP2012204136A (ja) 導光板、バックライトユニットおよび表示装置
JP5282500B2 (ja) 光学素子及びそれを用いたバックライトユニットとディスプレイ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5531629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees