JP2007113937A - 渋滞情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】道路の混雑度をより認識し易くする。
【解決手段】渋滞情報に基づいて地図上の渋滞の末尾から渋滞の先頭に向けて所定の色で矢印を描画し(S106、S112、S120、S126、S134、S140)、矢印の一部を描画した矢印の色と異なる色で描画し、矢印の始点から終点へ向けて順に推移させる(S144〜S154)。
【選択図】図2
【解決手段】渋滞情報に基づいて地図上の渋滞の末尾から渋滞の先頭に向けて所定の色で矢印を描画し(S106、S112、S120、S126、S134、S140)、矢印の一部を描画した矢印の色と異なる色で描画し、矢印の始点から終点へ向けて順に推移させる(S144〜S154)。
【選択図】図2
Description
本発明は、外部から渋滞情報を取得して地図上に渋滞情報を表示する渋滞情報表示装置に関する。
従来、この種の装置は、混雑度を渋滞、混雑、順調の3段階に分け、それぞれ異なる色で表示装置の道路地図上に表示するようになっている。道路交通情報通信システムセンターでは、図6に示すように、車速に応じて道路種別毎に混雑度を分類し、渋滞、混雑、順調を、それぞれ赤色、橙色、緑色の矢印で表示することを推奨している。
道路地図上にこのような矢印を表示した場合、これらの3色は道路を示す道路色と似通っているため運転者から視認され難い。そこで、運転者が渋滞状況を視認し易くした装置が種々提案されている。
このような装置として、渋滞情報から全体の渋滞長を算出し、渋滞末尾から渋滞の先頭に向けて色の階調や点線間隔を徐々に変化させた矢印を道路地図上に表示するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−145389号公報
しかし、特許文献1に記載した装置は、渋滞末尾から渋滞の先頭に向けて色の階調や点線間隔を徐々に変化させた矢印が静的に表示されるようになっているため、混雑度を視認し易いとはいえない。
本発明は上記点に鑑みたもので、道路の混雑度をより視認し易くすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、渋滞情報に基づいて地図上の渋滞の末尾から渋滞の先頭にかけて複数の表示体からなる渋滞表示部を所定の色で描画する表示体描画手段と、表示体描画手段によって描画された渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の渋滞の末尾から渋滞の先頭へ向けて渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させて描画する推移描画手段と、を備えたことを第1の特徴としている。
このように、渋滞情報に基づいて地図上の渋滞の末尾から渋滞の先頭にかけて複数の表示体からなる渋滞表示部を所定の色で描画し、渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の渋滞の末尾から渋滞の先頭へ向けて渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させて描画するので、渋滞表示部の一部が動的に描画され、道路の混雑度をより認識し易くすることができる。
また、本発明は、渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させて描画する処理を周期的に行うことを第2の特徴としている。
このように渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させて描画する処理を周期的に行う処理を周期的に行うことにより、渋滞表示部が表示画面に表示されない場合であっても、渋滞表示部の推移する部分が表示画面の端部から表示されなくなってから、再度渋滞表示部の渋滞の末尾から推移が開始されるまでの時間間隔から、渋滞の先頭が表示画面の端部の近くに存在するのか、表示画面の端部から離れた位置に存在するのかを識別することが可能である。
また、本発明は、渋滞情報から道路の混雑の度合いを示す混雑度を判定し、判定した混雑度に応じて渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させる速度を変化させることを第3の特徴としている。
このように、混雑度に応じて渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させる速度を変化させるので、ユーザに渋滞表示部の推移する部分の移動速度から混雑度を視覚的に識別させることができる。
また、本発明は、渋滞情報から道路の混雑の度合いを示す混雑度を判定し、判定した混雑度に応じて渋滞表示部の渋滞の末尾から渋滞の先頭へ向けて順に推移させる部位の色を変化させることを第4の特徴としている。
このように、混雑度に応じて渋滞表示部の渋滞の末尾から渋滞の先頭へ向けて順に推移させる部位の色を変化させる部位の色を変化させるので、ユーザに渋滞表示部の推移する部分の色から混雑度を視覚的に識別させることができる。
また、本発明は、渋滞情報が一般道に関するものであるか高速道路に関するものであるかを判定し、この判定結果に応じて渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させる速度を変化させることを第5の特徴としている。
このように、渋滞情報が一般道に関するものであるか高速道路に関するものであるかに応じて渋滞表示部の一部の表示体を渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させる速度を変化させることができる。
本発明の一実施形態に係る渋滞情報表示装置の構成を図1に示す。本実施形態における渋滞情報表示装置は、ナビゲーション装置1として構成されている。
ナビゲーション装置1は、車両の現在地を検出するための位置検出器11を備えている。この位置検出器11は、地磁気センサ12、ジャイロスコープ13、距離センサ14、GPS受信機15から構成されている。また、ナビゲーション装置1は、地図記憶媒体から地図データを読み取る地図データ入力器16と、各種操作スイッチからユーザの操作に応じた信号を出力する操作スイッチ群17と、VICS等により渋滞情報を外部より取得する外部通信機器18と、地図等の表示を行う表示装置19と、リモコン20aからの信号を受信するリモコンセンサ20と、ナビゲーションに必要な各種処理を実行する制御回路21を備えている。
地図データは、道路片(リンク)および交差点(ノード)の位置、種別、交差点と道路片との接続関係情報等を含む道路データ、および施設データを有している。道路データは、道路片毎の道路幅、道路種別の情報も有している。施設データは、施設毎のエントリを複数有しており、各エントリは、対象とする施設の名称情報、所在位置情報、施設種類情報等を示すデータを有している。
渋滞情報には、渋滞、混雑、順調といったデータ種別を示す情報、渋滞の位置および渋滞の長さを示す情報、渋滞箇所が一般道であるか高速道路であるかを識別するための識別情報等の情報が含まれる。なお、本実施形態における渋滞の長さを示すリンク長は、渋滞区間のリンクの数(リンク数)として示される。
制御回路21は、ROM、RAM、画像メモリ、CPU等を備えたコンピュータによって構成され、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を行う。
このナビゲーション装置1において、制御回路21は、地図データ入力器16を介して地図データを読み出し、読み出した地図データと車両の現在位置に基づいて走行案内を行う機能の他、外部通信機器18を介して外部より渋滞情報を受信するデータ受信処理を行い、このデータ受信処理によって受信した渋滞情報に基づいて地図上の渋滞箇所に渋滞状況を表示する処理を行う。
本実施形態の制御回路21は、地図上の渋滞箇所に渋滞状況を表示する際に、地図上の渋滞区間を示す矢印の一部が点灯して矢印の始点から終点へ向けて順に推移して見えるように表示する。
次に、図2を参照して、制御回路21による渋滞状況の表示処理について説明する。イグニッションスイッチのオン操作に応じて、バッテリからナビゲーション装置1へ電源が供給されると、制御回路21は、上記した自車位置算出処理等の各種処理とともにデータ受信処理を開始する。制御回路21は、このデータ受信処理によって渋滞情報を受信すると、図2に示す処理を行う。
まず、受信した渋滞情報のデータ種別を判定する(S100)。具体的には、渋滞情報に含まれるデータ種別を示す情報から渋滞情報の混雑度が渋滞、混雑、順調のいずれに該当するかを判定する。
以下、この判定によって判定される混雑度に応じて、渋滞の末尾から渋滞の先頭にかけて複数の表示体からなる渋滞矢印を描画するとともに、この渋滞矢印を構成する個々の表示体が点灯して矢印の始点から終点へ向けて順に推移するように描画するための各パラメータを設定する。
まず、渋滞情報の混雑度が渋滞に該当する場合、S100で「渋滞」に該当すると判定され、次に、渋滞情報のリンク情報に含まれるリンク長を変数Lに代入する(S102)。本実施形態では、渋滞区間のリンク数を渋滞の長さを示すリンク長として変数Lに代入する。例えば、渋滞区間のリンク数が7の場合には、変数Lに7を代入する。
次に、渋滞情報のリンク情報に基づいて渋滞情報の対象が一般道であるか高速道路であるかを判定する(S104)。
ここで、渋滞情報の対象が高速道路であると判定された場合、次に、渋滞情報に基づいて地図上の渋滞の末尾から渋滞の先頭に向けて所定の色で矢印を描画する(S106)。具体的には、図3に示すように、渋滞の末尾を矢印の始点(起点リンク)、渋滞の先頭を矢印の終点(終点リンク)として、渋滞区間のリンク数分の表示体によって構成した渋滞矢印を画像メモリ上に描画する。なお、本実施形態では、渋滞を示す矢印のベース色は赤色、混雑を示す矢印のベース色は橙色、順調を示す矢印のベース色は緑色で描画する。ここでは渋滞を示す赤色で矢印を描画する。
次に、データ種別を示す情報に応じて推移係数Tを設定する。この推移係数は、矢印の個々の表示体が矢印の始点から終点へ向けて順に推移する速度を設定するための係数である。この推移係数Tは、予め混雑度と道路種別に応じて定められている。ここでは、高速道路の渋滞を示す矢印として、推移係数T=3に設定する(S108)。
次に、データ種別を示す情報に応じて矢印の始点から終点へ向けて順に推移する部分の色(点灯色)を設定する。この点灯色は、渋滞、混雑、順調といった混雑度に応じて予め定められている。すなわち、渋滞の場合、ベース色の赤色に対してピンク、混雑の場合、ベース色の橙色に対してイエロー、順調の場合、ベース色の緑色に対してライトグリーンといったように、点灯色はベース色よりも鮮やかな色となるように定められている。ここでは、渋滞を示す矢印の点灯色として、Color=ピンクに設定する(S110)。
また、S104において、渋滞情報の対象が一般道であると判定された場合、次に、S106と同様に、赤色で該当リンクに矢印を描画する(S112)。
次に、データ種別を示す情報に応じて推移係数Tを設定する。本実施形態において、一般道の渋滞を示す矢印の推移係数Tは、高速道路の渋滞を示す矢印の推移係数Tに係数α(α≧1、例えば、α=2)を乗算した値を推移係数として設定する。すなわち、ここでは、一般道の渋滞を示す矢印の推移係数Tとして、推移係数T=3×αを設定する(S114)。
このようにして、渋滞情報の混雑度が渋滞に該当する場合、変数L=リンク長、矢印のベース色は赤色、点灯色はピンク、渋滞情報の対象が高速道路の場合の推移係数Tは3、渋滞情報の対象が一般道の場合の推移係数Tは3×αに設定される。
また、渋滞情報の混雑度が混雑に該当する場合、S100で「混雑」に該当すると判定され、次に、S102と同様に、渋滞情報のリンク情報に含まれるリンク長を変数Lに代入する(S116)。具体的には、リンク長を混雑区間のリンク数として変数Lに代入する。
次に、104と同様に、渋滞情報のリンク情報に基づいて渋滞情報の対象が一般道であるか高速道路であるかを判定する(S118)。
ここで、渋滞情報の対象が高速道路であると判定された場合、次に、該当リンクに矢印を描画する(S120)。本実施形態では、混雑を示す矢印のベース色は橙色となっているため、橙色で矢印を描画する。
次に、S108と同様に、データ種別を示す情報に応じて推移係数Tを設定する。ここでは、高速道路の混雑を示す矢印として、推移係数T=2に設定する(S122)。
次に、S110と同様に、データ種別を示す情報に応じて矢印の始点から終点へ向けて順に推移する部分の色(点灯色)を設定する。ここでは、混雑を示す矢印の点灯色として、Color=イエローに設定する(S124)。
また、S118において、渋滞情報の対象が一般道であると判定された場合、次に、S120と同様に、橙色で該当リンクに矢印を描画する(S126)。
次に、データ種別を示す情報に応じて推移係数Tを設定する。一般道の混雑を示す矢印の推移係数Tは、高速道路の混雑を示す矢印の推移係数Tに係数αを乗算した値を推移係数として設定する。本実施形態では、一般道の混雑を示す矢印の推移係数Tを、T=2×αとして設定する(S128)。
このようにして、渋滞情報の混雑度が混雑に該当する場合、変数L=リンク長、矢印のベース色は橙色、点灯色はイエロー、渋滞情報の対象が高速道路の場合の推移係数Tは2、渋滞情報の対象が一般道の場合の推移係数Tは2×αに設定される。
また、渋滞情報の混雑度が順調に該当する場合、S100で「順調」に該当すると判定され、次に、渋滞情報のリンク情報に含まれるリンク長を変数Lに代入する(S130)。ここでは、S102と同様に、リンク長を順調区間のリンク数として変数Lに代入する。
次に、104と同様に、渋滞情報のリンク情報に基づいて渋滞情報の対象が一般道であるか高速道路であるかを判定する(S132)。
ここで、渋滞情報の対象が高速道路であると判定された場合、次に、該当リンクに矢印を描画する(S134)。本実施形態では、順調を示す矢印のベース色は緑色となっているため、緑色で矢印を描画する。
次に、S108と同様に、データ種別を示す情報に応じて推移係数Tを設定する。ここでは、高速道路の順調を示す矢印として、推移係数T=1に設定する(S136)。
次に、S110と同様に、データ種別を示す情報に応じて矢印の始点から終点へ向けて順に推移する部分の色(点灯色)を設定する。ここでは、順調を示す矢印の点灯色として、Color=ライトグリーンに設定する(S138)。
また、S132において、渋滞情報の対象が一般道であると判定された場合、次に、S134と同様に、緑色で該当リンクに矢印を描画する(S140)。
次に、データ種別を示す情報に応じて推移係数Tを設定する。一般道の順調を示す矢印の推移係数Tは、高速道路の順調を示す矢印の推移係数Tに係数αを乗算した値を推移係数として設定する。ここでは、一般道の順調を示す矢印の推移係数Tを、推移係数T=1×αとして設定する(S142)。
このようにして、渋滞情報の混雑度が順調に該当する場合、変数L=リンク長、矢印のベース色は緑色、点灯色はライトグリーン、渋滞情報の対象が高速道路の場合の推移係数Tは1、渋滞情報の対象が一般道の場合の推移係数Tは1×αに設定される。
次に、上記した各パラメータの設定に基づいて、矢印の一部が点灯して矢印の先頭から終点へ向けて順に推移するように描画する処理を行う。まず、矢印を構成するリンクの矢印の始点からの順番をカウントするカウンタのカウント値Pに初期値として1を代入する(S144)。
次に、矢印の始点からP番目のリンクを点灯色(coor)で塗りつぶす(S146)。すなわち、S106、S112のように赤色で渋滞を示す矢印が描画されている場合には矢印の始点から1番目のリンクをピンク色で描画し、S120、S126のように橙色で混雑を示す矢印が描画されている場合には矢印の始点から1番目のリンクをイエローで描画し、S134、S140のように緑色で順調を示す矢印が描画されている場合には矢印の始点から1番目のリンクをライトグリーンで描画する。
次に、カウンタのカウント値Pを1つインクリメントし(S148)、次に、推移係数Tとして設定された秒数が経過したか否かを判定する(S150)。ここで、推移係数Tとして設定された秒数が経過すると、S150の判定はYESとなり、次に、P−1番目のリンクを矢印のオリジナル色(ベース色)で塗りつぶし(S152)、矢印の始点からP−1番目のリンクを点灯色から元のベース色へ戻す。
次に、カウンタのカウント値Pから1を減算したP−1と変数Lを比較して、P−1が変数Lと等しいか否かを判定する(S154)。ここで、P−1が変数Lよりも小さい場合、S150の判定はNOとなり、S146〜S154の処理を繰り返す。このような処理を繰り返すことにより、推移係数Tとして設定された秒数が経過する毎に、矢印の始点から矢印の終点へ向けて矢印の点灯色で描画された部分が推移する。
また、矢印の点灯色で描画された部分が矢印の終点へ到達し、P−1が変数Lと等しくなると、S154の判定はYESとなり、S144へ戻る。すなわち、矢印の終点リンクを塗りつぶした後、再度、矢印の起点リンクから塗りつぶしを始め、このような処理を周期的に繰り返す。
図4(a)〜(c)に、渋滞の長さを示すリンク長が7(変数L=7)の場合における渋滞矢印の表示例を示す。なお、この表示例では、渋滞矢印を構成する個々の表示体が矢印によって示されている。図4(a)に示すように、矢印の始点(起点リンク)が点灯色で描画され、推移係数Tとして設定された秒数が経過すると、図4(b)に示すように、矢印の点灯色で描画された部分が矢印の終点へ向けて推移する。このように、推移係数Tとして設定された秒数が経過する毎に、矢印の点灯色で描画された部分が矢印の終点へ向けて順に推移し、図4(c)に示すように、点灯色で描画された部分が矢印の終点(終点リンク)へ到達すると、図4(a)に示すように、再度、矢印の始点(起点リンク)から矢印の終点へ向けて点灯色で描画された部位が推移する。
また、点灯色で描画された部位が推移する速度は、道路種別と混雑度によって異なる。すなわち、高速道路の渋滞を示す矢印は3秒毎、高速道路の混雑を示す矢印は2秒毎、高速道路の順調を示す矢印は1秒毎に、矢印の点灯色で描画された部位が推移する。また、一般道の渋滞を示す矢印の推移係数Tは、高速道路の渋滞を示す矢印の推移係数Tに係数αを乗算した値を推移係数として設定されるため、例えば、α=2の場合、一般道の渋滞を示す矢印は6秒毎、一般道の混雑を示す矢印は3秒毎、一般道の順調を示す矢印は2秒毎に、矢印の点灯色で描画された部位が推移する。このように、渋滞であるなら点灯色の部位の推移速度を遅くさせ、混雑であるなら点灯色の部位の推移速度を少し速くし、順調であるなら点灯色の部位の推移速度を速くすることにより、視覚的に混雑度を識別できるようにしている。
なお、外部通信機器18を介して外部より新たな渋滞情報を受信すると、図2に示す処理を終了し、再度、新たに受信した渋滞情報に基づいて図2に示す地図上の渋滞箇所に渋滞状況を表示する処理を行う。
上記した構成によれば、渋滞情報に基づいて地図上の渋滞の末尾から渋滞の先頭にかけて複数の表示体からなる渋滞矢印を予め定められたベース色で描画し、渋滞矢印の一部の表示体を渋滞矢印の渋滞の末尾から渋滞の先頭へ向けて渋滞矢印のベース色と異なる点灯色で順に推移させて描画するので、渋滞矢印の一部が動的に描画され、道路の混雑度をより認識し易くすることができる。
ところで、ナビゲーション装置には、渋滞、混雑、順調を示す渋滞情報を道路地図上に点滅表示させるものがある。この装置は、渋滞、混雑、順調を示す交通情報を道路色と異なる色で道路地図上に滅表示させることにより、渋滞情報を認識し易くしている。しかし、この装置では、渋滞区間の終点が表示画面内に表示されていない場合、広域地図に表示スケールを変更するか、あるいは地図をスクロールさせて渋滞区間の終点を表示画面内に表示させないと、渋滞区間の終点の位置を認識することができない。
本実施形態におけるナビゲーション装置1では、渋滞区間の終点が表示画面に表示されていない場合、図5の矢印Aに示すように渋滞区間の終点が表示画面の端部から遠くにある場合には、矢印の点灯色が表示画面の端部から表示されなくなってから比較的長時間が経過してから、矢印の始点から点灯色の推移が再開され、図5の矢印Bに示すように渋滞区間の終点が表示画面の端部から近くにある場合には、矢印の点灯色が表示画面の端部から表示されなくなってから比較的短時間で、矢印の始点から点灯色の推移が再開される。
すなわち、渋滞矢印の一部の表示体を渋滞矢印の色と異なる色で順に推移させて描画する処理を周期的に行うことにより、図5の矢印A、Bに示すように、渋滞区間の終点が表示画面に表示されない場合であっても、渋滞矢印の推移する部分が表示画面の端部から表示されなくなってから、再度渋滞矢印の始点から点灯色の推移が開始されるまでの時間間隔から、渋滞矢印の終点が表示画面の端部の近くに存在するのか、表示画面の端部から離れた位置に存在するのかを識別することが可能である。
また、混雑度に応じて渋滞矢印の一部の表示体を推移させる速度を変化させるので、ユーザに渋滞矢印の推移する部分の移動速度から混雑度を視覚的に識別させることができる。
また、混雑度に応じて渋滞矢印の色と異なる色で順に推移させる部位の色を変化させるので、ユーザに渋滞矢印の推移する部分の色から混雑度を視覚的に識別させることができる。
また、渋滞情報が一般道に関するものであるか高速道路に関するものであるかに応じて矢印の一部を推移させる速度を変化させるので、ユーザに矢印の推移する部分の移動速度から渋滞情報が一般道に関するものであるか高速道路に関するものであるかを識別させることが可能である。
また、矢印の一部をベース色よりも鮮やかな点灯色で描画し、矢印の始点から終点へ向けて順に推移させることにより、矢印の一部が点灯して矢印の始点から終点へ向けて順に推移するように表示させることができる。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S106、S112、S120、S126、S134、S140の処理が矢印描画手段に相当し、S144〜S154の処理が推移描画手段に相当し、S100の処理が混雑度判定手段に相当し、S104、S118、S132の処理が道路種別判定手段に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、渋滞情報表示装置をナビゲーション装置によって構成した例を示したが、ナビゲーション装置に限定されるものではなく、地図上に渋滞情報を表示する各種装置に適用することができる。
また、上記実施形態では、渋滞表示部として、渋滞の末尾から渋滞の先頭へ向けて渋滞矢印を描画する(S106、S112、S120、S126、S134、S140)例を示したが、必ずしも矢印である必要はなく、例えば、直線、曲線、点線等を用いて描画してもよい。この場合、複数の表示体によって直線、曲線、点線等の渋滞表示部を描画し、これらの一部の表示体を渋滞の末尾から渋滞の先頭へ向けて渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させて描画すればよい。
また、図4に示したように、渋滞の末尾から渋滞の先頭を向いた複数の矢印によって渋滞表示部としての渋滞矢印を構成してもよい。
また、上記実施形態では、渋滞、混雑、順調といった混雑度に応じて渋滞矢印のベース色を赤色、橙色、緑色で描画し、点灯色をピンク、イエロー、ライトグリーンで描画する例を示したが、一例を示したものであり、これらの色に限定されるものではない。
また、上記実施形態において、推移係数Tや係数αとして、数値を例示して説明したが、これらの数値に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、矢印の一部をベース色よりも鮮やかな点灯色で描画する例を示したが、必ずしも矢印の一部をベース色よりも鮮やかな点灯色で描画する必要はなく、矢印の一部をベース色と異なる色で描画してもよい。
また、上記実施形態では、外部通信機器18を用いてVICS等により渋滞情報を取得する例を示したが、例えば、インターネット上のサイト等から渋滞情報や工事情報などの交通情報を取得してもよい。
また、上記実施形態では、取得した渋滞情報に基づいて地図上の1箇所に渋滞状況を示す例を示したが、複数の渋滞箇所が存在する場合、複数の渋滞箇所に渋滞状況を表示する処理を行うようにしてもよい。この場合、図2に示す処理を並行して行うことにより、複数の渋滞箇所に渋滞状況を表示することができる。
1…ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…地磁気センサ、13…ジャイロスコープ、14…距離センサ、15…GPS受信機、16…地図データ入力器、17…操作スイッチ群、18…外部通信機器、19…表示装置、20…リモコンセンサ、20a…リモコン。
Claims (6)
- 外部から渋滞情報を取得して地図上に渋滞情報を表示する渋滞情報表示装置であって、
前記渋滞情報に基づいて地図上の渋滞の末尾から渋滞の先頭にかけて複数の表示体からなる渋滞表示部を所定の色で描画する表示体描画手段と、
前記表示体描画手段によって描画された前記渋滞表示部の一部の表示体を前記渋滞表示部の渋滞の末尾から前記渋滞の先頭へ向けて前記渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させて描画する推移描画手段と、を備えたことを特徴とする渋滞情報表示装置。 - 前記推移描画手段は、前記渋滞表示部の一部の表示体を前記渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させて描画する処理を周期的に行うことを特徴とする請求項1に記載の渋滞情報表示装置。
- 前記渋滞情報取得手段によって取得された前記渋滞情報から道路の混雑の度合いを示す混雑度を判定する混雑度判定手段と、
前記推移描画手段は、前記混雑度判定手段によって判定された前記混雑度に応じて前記渋滞表示部の一部の表示体を前記渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させる速度を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の渋滞情報表示装置。 - 前記推移描画手段は、前記混雑度判定手段によって判定された前記混雑度に応じて前記渋滞表示部の渋滞の末尾から前記渋滞の先頭へ向けて順に推移させる部位の色を変化させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の渋滞情報表示装置。
- 前記渋滞情報取得手段によって取得された前記渋滞情報が一般道に関するものであるか高速道路に関するものであるかを判定する道路種別判定手段を備え、
前記推移描画手段は、前記道路種別判定手段の判定結果に応じて前記渋滞表示部の一部の表示体を前記渋滞表示部の色と異なる色で順に推移させる速度を変化させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の渋滞情報表示装置。 - 前記渋滞表示部は、渋滞の末尾を始点とし、渋滞の先頭を終点とする矢印であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の渋滞情報表示装置。
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