JP2004347333A - 渋滞状況の表示方法および車載情報端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画面表示されていない部分を含めた誘導経路22の全体に対して、VICS情報による渋滞情報に設定された「順調」、「混雑」、「渋滞」の各混雑度について、その距離をそれぞれ累計する。誘導経路全体の距離に対する各混雑度の累計距離の割合を計算し、それをグラフ要素30a、30bおよび30cとして、VICS情報バー30を作成して表示する。これにより、画面内に誘導経路全体が表示されない場合や、渋滞状況が表示されない広域地図の場合についても、誘導経路22全体の渋滞状況を表す。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、渋滞状況をナビゲーション装置などの車載情報端末において画面表示する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
渋滞状況や通行規制などの各種道路交通情報を提供する道路交通情報通信システム(VICS)が実用化されている。このシステムでは、VICSセンターにおいて収集した各種道路交通情報(VICS情報)を、電波ビーコン、光ビーコン、FM多重放送などにより車両へ送信する。車両では、受信したVICS情報を画面表示などによって運転者等のユーザへ提供する。VICS情報には、提供される情報の内容が異なるレベル1からレベル3までの3段階のレベルが設定されており、このレベルは、VICS情報を受信して表示する車載情報端末の機能などによって変化する。たとえば、レベル3のVICS情報では、道路ごとの詳細な渋滞状況や通行規制情報、または駐車場の空き情報等が提供される。このレベル3のVICS情報を受信してユーザへ提供する車載情報端末として、道路地図を画面表示し、この地図上の各地点に対応する渋滞状況を矢印などの記号によって表示するナビゲーション装置が知られている。(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−227648号公報
【0004】
特許文献1のナビゲーション装置では、地図表示を広域にすると、画面内に含まれる道路が多くなって各道路の渋滞状況の表示が込み入ってくるため、画面の視認性が悪くなる。これを避けるため、所定の縮尺よりも広域の地図表示において、通常は渋滞状況を表示しないこととしている。したがって、目的地や経由地までの経路が長く、渋滞状況を表示できる縮尺の地図表示では画面内に経路の全てを表示できないような場合、経路全体の渋滞状況を一度に表示することができない。これにより、経路全体の渋滞状況を把握しにくくなっている。
【0005】
本発明は、VICS情報などに基づいて行う渋滞状況の画面表示において、経路全体の渋滞状況を容易に把握することができる表示方法および車載情報端末を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明による渋滞状況の表示方法は、車両の経路を設定し、経路の一部または全体の道路地図を表示し、その経路の渋滞状況を道路地図に重ね合わせて表示し、記経路全体における渋滞状況の割合を表示するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の渋滞状況の表示方法において適用され、渋滞状況を経路を構成する複数の道路区間ごとの混雑度によって表すものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の渋滞状況の表示方法において適用され、混雑度ごとに経路全体における累計距離を計算し、経路全体の距離に対する混雑度ごとの累計距離の割合によって、経路全体における渋滞状況の割合を表示するものである。
請求項4の発明は、請求項2に記載の渋滞状況の表示方法において適用され、混雑度ごとに経路全体における所定範囲ごとの通過予想時間の累計時間を計算し、経路全体の通過予想時間に対する混雑度ごとの累計時間の割合によって、経路全体における渋滞状況の割合を表示するものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の渋滞状況の表示方法において適用され、渋滞状況は、外部より送信される道路交通情報によって提供されるものである。
請求項6の発明による車載情報端末は、車両に搭載され、請求項1〜5のいずれかに記載の渋滞状況の表示方法を実行するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1のナビゲーション装置1は、地図表示などの通常のナビゲーション機能に加えて、電波ビーコン、光ビーコン、FM多重放送などによって送信されるVICS情報を受信し、それを画面表示などによってユーザに提供する。さらに、このVICS情報の一つである道路の渋滞情報については、地図上に渋滞状況を重ね合わせて表示し、設定された経路が画面内に入りきらないときには、その経路全体についての渋滞状況の割合を表示するものである。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、VICS情報受信部18、およびディスクドライブ19を有している。ディスクドライブ19には、地図データが記録されたDVD−ROM20が装填される。
【0008】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、車両の進行方位を検出する方位センサ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データ等からなり、それらはディスクドライブ19によって読み込まれるDVD−ROM20に記録された地図データに基づいて、適宜選択される。ナビゲーション装置1は、このようにして選択された画像データを用いることによって、地図の表示などを行うことができる。
【0010】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を画面表示してユーザに提供する。入力装置17は、車両の目的地や経由地(以下、これらを合わせて単に目的地という)をユーザが設定するための各種入力スイッチを有し、これは操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16に表示される画面指示に従って入力装置17を操作することにより、地名や地図上の位置を指定して、目的地を設定する。
【0011】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された現在地を経路探索開始点として、目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、誘導経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、他の道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の誘導経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、誘導経路に従って車両が走行できるよう、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行い、車両を誘導する。
【0012】
VICS情報受信部18は、図示しないVICS情報センターから供給される渋滞情報などのVICS情報を受信し、制御回路11に出力する。このVICS情報は、主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって送信される。電波ビーコンや光ビーコンは設置地点付近を通過する車両に対してVICS情報を送信し、FM多重放送はそれらよりも広域の通信エリアをカバーする。ナビゲーション装置1は、これらによって送信されたVICS情報をVICS情報受信部18により受信する。なお、このようにして受信したVICS情報では、現在地付近の一定地域、たとえば同一都道府県内の渋滞情報しか提供されない。そのため、全国の渋滞情報をVICSセンターから取得する基地局を設け、その基地局より携帯電話回線などを介して全国の渋滞情報を配信するようにしてもよい。
【0013】
ディスクドライブ19は、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データを装填されたDVD−ROM20より読み出す。なお、DVD−ROM以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出すこととしてもよい。
【0014】
制御回路11は、VICS情報受信部18により受信した各種のVICS情報、たとえば渋滞情報や通行規制情報などを画像化して、表示モニタ16に表示する。このVICS情報にはレベル1〜レベル3の3段階のレベルがあり、レベルによって表示の形態が異なる。例として、渋滞情報の表示について説明する。レベル1では、渋滞地点名や渋滞距離、ある地点間の所要時間などの情報を、文字によって表示する。レベル2では、簡易図形(道路線形を簡易的な図形で表したもの)および文字や記号などを用いて渋滞状況を表示する。たとえば、簡易図形と文字によって現在地と特定の地点とのおおまかな位置関係を示し、その間の渋滞状況を赤やオレンジ色などによって表示する。レベル3では、地図上に渋滞状況を示す表示を重ね合わせて表示する。
【0015】
レベル3の渋滞情報には、混雑の度合いによって区別された3種類の混雑度が設定されている。混雑の度合いが低い、すなわちあまり混雑していない状態のときは、混雑度として「順調」が設定される。混雑の度合いが中間程度であり、比較的混雑している状態のときは、混雑度として「混雑」が設定される。混雑の度合いが高い、ひどく混雑しているような状態のときは、混雑度として「渋滞」が設定される。これらの混雑度は、VICS情報センターにおいて収集する各種データ、たとえば特定地点間の車両の通過時間を測定した結果などに基づいて設定される。
【0016】
ナビゲーション装置1へ送信されるVICS情報には、渋滞情報として、各リンク列(ある区間の道路に関する情報が複数のリンクとノードの情報として記録された地図データ)に対して、上記のように設定される混雑度と、その混雑度の開始地点の位置(現在地側から見たときのリンク列の先端からの距離)と、その混雑度の範囲(開始地点から終了地点までの距離)とを示す情報が含まれている。ナビゲーション装置1は、このような渋滞情報に基づいて、道路ごとの混雑度とその範囲とを特定する。1つのリンク列に複数の混雑度が設定されている場合、VICS情報は、各リンクごとに上記に説明したような渋滞情報を有している。
【0017】
なお、VICS情報におけるリンク列と、ナビゲーション装置1の地図データにおけるリンク列とは、一致していないことがある。このような場合、ナビゲーション装置1はこれらのリンク列を対応付けるための変換テーブルを有しており、その変換テーブルを用いることによって、VICS情報の渋滞情報に基づいて地図上に渋滞状況を表示することができる。
【0018】
ナビゲーション装置1は、受信したVICS情報に設定されている混雑度に応じて、「順調」である範囲には緑色、「混雑」である範囲にはオレンジ色、「渋滞」である範囲には赤色を、対応する道路地図に重ね合わせてそれぞれ表示する。このようにして表示モニタ16に表示される画像の例を図2(a)に示す。これには、現在地21とその付近の詳細地図が表示されている。符号22に示す道路は誘導経路であり、これに重ね合わせて表示された符号25〜28の表示色によって、誘導経路22の各範囲ごとの混雑度がそれぞれ示されている。ここで、表示色25、27は「渋滞」を示す赤色、表示色26は「混雑」を示すオレンジ色、表示色28は「順調」を示す緑色である。また、誘導経路でない道路23についても、緑色の表示色29によって「順調」であることが示されている。なお、道路24はVICS情報の対象外であり、渋滞状況は表示されていない。
【0019】
図2(a)では、さらに、誘導経路22全体、すなわち現在地21から画面外にある目的地までの渋滞状況が、符号30に示す棒グラフ(以下、VICS情報バーという)によって示されている。このVICS情報バー30は、誘導経路22全体について、各混雑度ごとにその距離をそれぞれ累計してその割合を表示したものである。グラフ要素30a、30b、30cは、それぞれ「順調」、「混雑」、「渋滞」である範囲(距離)の累計値の割合を表し、緑色、オレンジ色、赤色によってそれぞれ表示される。これらの割合の合計値は、1(100%)である。
【0020】
なお、誘導経路22にVICS情報の対象外の道路が含まれている場合、その部分については渋滞情報がなく混雑度が不明であるため、渋滞状況を判別できない。このような場合、上記のグラフ要素30a〜30cに加えて、VICS情報バー30に混雑度が不明である範囲の割合を表すグラフ要素を加えるのが好ましい。このグラフ要素は、グラフ要素30a〜30cとは異なる表示色、たとえばグレーなどによって表示される。
【0021】
図2(a)の地図を広域表示に切り換えたときの画像例を図2(b)に示す。これには、画面内に目的地31が表示されており、誘導経路22の全体が表示されている。図2(b)においても、図2(a)と同じVICS情報バー30を表示することとする。なお、図2(a)とは異なり、図2(b)には道路ごとの渋滞状況が表示されていない。なぜなら、一般的にナビゲーション装置では、地図が広域表示となるにつれて画面内に含まれる道路が多くなり、各道路の渋滞状況の表示が込み入ってくるため、画面の視認性が悪くなる。これを避けるため、通常は、所定の縮尺よりも広域表示では渋滞状況を表示しないこととしているためである。
【0022】
ナビゲーション装置1は、以上説明したようなVICS情報バーを用いることにより、図2(a)のように画面内に誘導経路全体が表示されない場合や、図2(b)のように渋滞状況が表示されない広域地図の場合においても、誘導経路全体の渋滞状況を各混雑度の累計距離の割合によって表示することができる。ユーザは、これによって誘導経路全体のおおよその渋滞状況を把握することができる。なお、VICS情報バーを表示する条件は、このように画面内に誘導経路全体が表示されない場合や渋滞状況が表示されない広域地図の場合のみとし、そうでない場合は表示しないよう、自動的に表示のオンオフを切り換える。あるいは、他の表示条件としてもよい。たとえば、どのような場合でも常に表示する、またはユーザの操作によって表示のオンオフを切り換えるなどの表示条件とすることができる。
【0023】
VICS情報バーを画面表示するときに制御回路11において実行される処理のフローチャートを図3に示す。この処理は、上記の表示条件を満たす場合において所定の時間間隔、たとえば5分おきに実行される。ステップS1では、現在地を積算点として設定する。この積算点は、以降に説明するステップS2〜S8の処理を行うために誘導経路上に設定される地点であり、このステップS1では、最初の積算点として現在地が設定される。なお、ステップS1を実行した後は、ステップS8が肯定判定されるまで、ステップS2〜ステップS8の処理を1つの処理サイクルとして繰り返し実行する。
【0024】
ステップS2では、次の処理サイクルにおける積算点(次回積算点)を誘導経路上に設定する。この次回積算点には、混雑度が切り替わる地点、現在地側から見たときのリンク列の後端、または目的地のいずれかが設定される。積算点からリンク列の後端まで混雑度が同一である場合には、次回積算点はリンク列後端とされ、途中で混雑度が切り替わる場合には、次回積算点はその切り替わる地点とされる。また、いずれの場合であっても途中に目的地があるときは、次回積算点は目的地とされる。前述のようにVICS情報による渋滞情報には、各リンク列ごとに1つまたは複数の混雑度と、その混雑度の開始点の位置と、その混雑度の開始点からの距離とが含まれている。これにより、受信したVICS情報に基づいて次回積算点を上記のようにして設定する。
【0025】
ステップS3では、積算点からステップS2で設定された次回積算点までの混雑度を、受信したVICS情報により判別する。混雑度が「渋滞」であった場合は、ステップS4において積算点から次回積算点までの距離を渋滞距離に加算する。同様に、混雑度が「混雑」であった場合は、それをステップS5において混雑距離に加算し、混雑度が「順調」であった場合は、それをステップS6において順調距離に加算する。なお、ここでいう渋滞距離、混雑距離、順調距離は、混雑度が「渋滞」、「混雑」、「順調」である区間の距離をそれぞれ現在地から目的地まで加算した累計距離である。
【0026】
ステップS7では、ステップS2で設定された次回積算点を次の処理サイクルにおける積算点に設定する。このステップS7で新たに設定される積算点と、次の処理サイクルのステップS2で設定される次回積算点により、次の処理サイクルの各処理が実行される。ステップS8では、ステップS7で設定された次の処理サイクルにおける積算点、すなわち今回の処理サイクルにおける次回積算点が目的地であるか否かを判定する。目的地である場合はステップS9へ進み、目的地でない場合はステップS2へ戻る。
【0027】
ステップS9〜S11では、それぞれ渋滞割合、混雑割合、順調割合を算出する。ここでいう渋滞割合は、誘導経路全体の距離に対する、それまで実行したステップS4において累計された渋滞距離の割合として算出される。同様に、混雑割合は誘導経路全体の距離に対するそれまで実行したステップS5において累計された混雑距離の割合、順調割合は誘導経路全体の距離に対するそれまで実行したステップS6において累計された順調距離の割合として算出される。なお、誘導経路全体の距離は、ステップS4〜S6でそれぞれ累計された渋滞距離、混雑距離および順調距離を合わせた距離として計算される。すなわち、渋滞割合、混雑割合、順調割合は、それぞれ以下の式(1)〜(3)によって算出される。
【数1】
渋滞割合=渋滞距離/(渋滞距離+混雑距離+順調距離) ・・・(1)
混雑割合=混雑距離/(渋滞距離+混雑距離+順調距離) ・・・(2)
順調割合=順調距離/(渋滞距離+混雑距離+順調距離) ・・・(3)
【0028】
ステップS12では、ステップS9〜S11で算出された渋滞割合、混雑割合および順調割合をそれぞれグラフ要素とした棒グラフ、すなわちVICS情報バーを作成し、これを表示モニタ16に表示する。このようにして、VICS情報バーが画面表示される。このとき、それぞれのグラフ要素に渋滞距離、混雑距離および順調距離の値を併記してもよい。ステップS12を実行したら、図3の処理フローを終了する。
【0029】
なお、上記の図3の説明は、誘導経路にVICS情報の対象外の道路が含まれない場合についてのものであったが、誘導経路にVICS情報の対象外の道路が含まれている場合もありえる。このような場合には、上記に説明した渋滞割合、混雑割合および順調割合と同様の算出方法によって誘導経路中のVICS情報の対象外である道路の割合を算出し、これもVICS情報バーに加えることが好ましい。
【0030】
以上説明したナビゲーション装置1によれば、VICS情報による渋滞情報に設定された「渋滞」、「混雑」、「順調」の混雑度により、誘導経路全体について各混雑度ごとに累計距離を計算し(ステップS4〜S6)、誘導経路全体の距離に対するそれぞれの累計距離の割合を算出する(ステップS9〜S11)。このようにして算出された渋滞割合、混雑割合および順調割合をグラフ要素としたVICS情報バーを作成して表示する(ステップS12)。このようにしたので、誘導経路全体が画面表示されていない場合や渋滞状況が表示されない広域地図の場合でも、ユーザは誘導経路全体のおおよその渋滞状況をVICS情報バーによって把握することができる。
【0031】
なお、上記の実施の形態では、現在地からユーザに設定された目的地までの誘導経路についてその全体の渋滞状況を表示することとしたが、この内容に限定しなくてよい。たとえば、地図上に任意に設定された経路や、一定地域内の全ての道路について、その全体の渋滞状況を表示することとしてもよい。あるいは、誘導経路中に1つまたは複数の経由地が設定されている場合には、それぞれの経由地までの渋滞状況を切り換えて表示することとしてもよい。
【0032】
また、混雑度ごとの累計距離の割合を円グラフや柱状グラフなどによって表示することとしてもよい。さらに、順調割合、混雑割合、渋滞割合の各グラフ要素をそれぞれ緑色、オレンジ色、赤色の表示色によって表すこととしたが、他の色や表示形態としてもよい。
【0033】
上記の実施の形態では、混雑度ごとの累計距離の割合によって経路全体の渋滞状況を表すこととしたが、たとえば、混雑度ごとに通過予想時間を累計した累計時間の割合によって表すこととしてもよい。なお、混雑度ごとの通過予想時間は、VICS情報による渋滞情報に含まれている場合と含まれていない場合がある。渋滞情報に含まれている場合には、その通過予想時間を混雑度ごとに累計することにより、累計時間を計算することができる。一方、渋滞情報に含まれていない場合には、渋滞情報に設定されている混雑度とその距離、および地図情報の道路種別などに基づいて通過予想時間を計算し、これにより累計時間を計算することができる。
【0034】
上記の実施の形態では、VICSセンターより提供されるVICS情報の渋滞情報を用いる例について説明したが、これ以外の渋滞情報を用いてもよい。たとえば、インターネットにより配信される全国の渋滞情報をパソコンで取得し、これを車載情報端末に読み込ませて表示するようなシステムにおいても、本発明を適用できる。
【0035】
本発明は、上記実施の形態で用いた構成要素には限定されず、本発明の特徴が損なわれない限り、どのような構成を用いることとしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、経路全体の渋滞状況の割合を表示することとしているので、誘導経路全体が画面表示されていない場合や渋滞状況が表示されない広域地図の場合においても、経路全体の渋滞状況を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車載用情報端末の構成を示す図である。
【図2】渋滞状況の表示画像の例を示す図であり、(a)は現在地付近の詳細地図とその渋滞状況、および誘導経路全体の渋滞状況の割合を示すVICS情報バーの表示例であり、(b)は広域表示に切り換えたときの地図とその渋滞状況およびVICS情報バーの表示例である。
【図3】VICS情報バーを表示するときの処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:ナビゲーション装置 11:制御回路
12:ROM 13:RAM
14:現在地検出装置 15:画像メモリ
16:表示モニタ 17:入力装置
18:VICS情報受信部 19:ディスクドライブ
20:DVD−ROM 21:現在地
22:誘導経路 30:VICS情報バー
Claims (6)
- 車両の経路を設定し、
前記経路の一部または全体の道路地図を表示し、その経路の渋滞状況を前記道路地図に重ね合わせて表示し、
前記経路全体における渋滞状況の割合を表示することを特徴とする渋滞状況の表示方法。 - 請求項1に記載の渋滞状況の表示方法において、
前記渋滞状況を前記経路を構成する複数の道路区間ごとの混雑度によって表すことを特徴とする渋滞状況の表示方法。 - 請求項2に記載の渋滞状況の表示方法において、
前記混雑度ごとに前記経路全体における累計距離を計算し、
前記経路全体の距離に対する前記混雑度ごとの累計距離の割合によって、前記経路全体における渋滞状況の割合を表示することを特徴とする渋滞状況の表示方法。 - 請求項2に記載の渋滞状況の表示方法において、
前記混雑度ごとに前記経路全体における前記所定範囲ごとの通過予想時間の累計時間を計算し、
前記経路全体の通過予想時間に対する前記混雑度ごとの累計時間の割合によって、前記経路全体における渋滞状況の割合を表示することを特徴とする渋滞状況の表示方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の渋滞状況の表示方法において、
前記渋滞状況は、外部より送信される道路交通情報によって提供されることを特徴とする渋滞状況の表示方法。 - 車両に搭載され、請求項1〜5のいずれかに記載の渋滞状況の表示方法を実行する車載情報端末。
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