JP2007113725A - ベルト式無段変速機の潤滑装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機の潤滑装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オイルポンプの大容量化が不要な簡単な構成でコストアップを伴うことなく、所要の潤滑ないしは冷却性能を満たすことのできるベルト式無段変速機の潤滑装置を提供する。
【解決手段】プライマリプーリ36とセカンダリプーリ37との間に配置された1個の潤滑油供給通路111と、該潤滑油供給通路に連通され、プライマリプーリ36とベルト46との第1巻き込み部およびセカンダリプーリ37とベルト46との第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給する潤滑油供給装置100とを備える。潤滑油供給手段は、所定の変速比に応じて変化する第1巻き込み部および第2巻き込み部にそれぞれ向けられた噴出孔の組を複数備え、該複数の噴出孔の組のいずれかを選択して潤滑油供給方向を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベルト式無段変速機、特に、油圧により変速比を変更する無段変速装置を有するベルト式無段変速機に用いて好適な潤滑装置に関する。
一般に、ベルト式無段変速機においては、変速機を構成する各機構を適切に潤滑ないしは冷却する必要がある。すなわち、作動油の粘度が高い低作動油温時に必要最小限の潤滑油を確保し、また、高速高負荷走行時等の発熱量が多いときには、特にプーリとベルトとの接触部をオイルクーラー等で十分に冷却された作動油によって潤滑ないしは冷却することが求められる。
従来、かかる要求を満たすべく提案された無段変速機の潤滑装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の潤滑装置は、有効径が可変の2組のプーリと、これらに巻き掛けられるVベルトとを有する無段変速機の潤滑装置において、プーリとVベルトとの接触部に潤滑油を供給するノズルの方向が、Vベルトがプーリに巻き込まれる位置に常に潤滑油を供給するように変速比に応じて可変とされている。そして、この可変とする機構が、プーリの可動側部材と軸方向に一体に移動する変速比検出部材と、変速比検出部材の直線運動をノズルのプーリ回転軸に直交する面内での回転運動に変換するカム機構とから構成されている。
また、特許文献2に記載のものは、プライマリプーリ用の潤滑油供給通路とセカンダリプーリ用の潤滑油供給通路とを別個に設け、オイルポンプの大容量化を避けるべく変速比の大小に対応させて、両潤滑油供給通路の端部に形成されたノズルからの潤滑油噴出量を所定配分で分配する分配機構を備えて構成されている。
特開平4−60251号公報 特開平9−53711号公報
ところで、特許文献1に記載のものでは、ベルト式無段変速機に要求される変速比に応じた片方のプーリとベルトとの接触部の潤滑ないしは冷却性能は満たし得るものの、プライマリプーリとセカンダリプーリとを同時に潤滑するには、プーリとVベルトとの接触部に潤滑油を供給するノズルがさらにもう一つ必要となり、機構が複雑になると共に、それら二つのノズルをレイアウトするための占有空間の確保が問題となる。さらに、ノズル方向の可変機構がプーリの可動側部材に連動されていることから、例えば、後進時の如くプーリの回転方向が逆となったときには対応できないという問題を有している。プーリの回転方向が逆となると、同じ変速比であってもベルトがプーリに巻き込まれる位置が変化するからである。
また、特許文献2に記載のものでは、プライマリプーリ用の潤滑油供給通路とセカンダリプーリ用の潤滑油供給通路とを別個に設けているので、特許文献1に記載のものと同様に、機構が複雑になると共に、レイアウト上の占有空間の確保が問題となる。なお、特許文献2に記載のものでは、プーリとベルトとの接触部およびそれ以外の潤滑部位とに区別無く潤滑油が供給されるので、潤滑油の供給量の割には潤滑ないしは冷却効果が十分でなくなるおそれがある。
本発明の目的は、かかる従来の課題を解決し、オイルポンプの大容量化が不要な簡単な構成でコストアップを伴うことなく、所要の潤滑ないしは冷却性能を満たすことのできるベルト式無段変速機の潤滑装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の一形態によるベルト式無段変速機の潤滑装置は、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に配置された1個の潤滑油供給通路と、該潤滑油供給通路に連通され、プライマリプーリとベルトとの第1巻き込み部およびセカンダリプーリとベルトとの第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記潤滑油供給手段は、所定の変速比に応じて変化する前記第1巻き込み部および第2巻き込み部にそれぞれ向けられた噴出孔の組を複数備え、該複数の噴出孔の組のいずれかを選択して潤滑油供給方向を変更する潤滑油供給方向変更手段を備えることが好ましい。
また、前記ベルト式無段変速機は前記プライマリプーリの上流側に前後進切替機構を備え、前記潤滑油供給手段は後進時の前記第1巻き込み部および前記第2巻き込み部にそれぞれ向けられた噴出孔の組をさらに備え、前記潤滑油供給方向変更手段は、後進時に、該後進時用の噴出孔の組を選択するように構成されていてもよい。
さらに、前記潤滑油供給方向変更手段は、前記複数の噴出孔の組が軸方向に所定の間隔を置いて形成されたスリーブと、該スリーブ内での軸方向への移動に伴い前記複数の噴出孔の組の少なくともいずれか一つに連通する連通路が形成されたスプールとを備えていることが好ましい。
さらに、前記潤滑油供給方向変更手段は、前記潤滑油供給通路に供給される潤滑油圧を制御することにより、潤滑油供給方向を変更するように構成されていてもよい。
なお、前記潤滑油圧は、後進時には、前記前後進切替機構を作動させる作動油圧により制御されるように構成されていてもよい。
上記本発明の一形態によると、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に配置された1個の潤滑油供給通路に連通され、プライマリプーリとベルトとの第1巻き込み部およびセカンダリプーリとベルトとの第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給する潤滑油供給手段とを備えているので、占有空間をさほど必要としない簡単な構成でプライマリプーリとセカンダリプーリとの両者の所要の潤滑ないしは冷却性能を満たすことができる。
ここで、前記潤滑油供給手段が、所定の変速比に応じて変化する前記第1巻き込み部および第2巻き込み部にそれぞれ向けられた噴出孔の組を複数備え、該複数の噴出孔の組のいずれかを選択して潤滑油供給方向を変更する潤滑油供給方向変更手段を備える形態によれば、所定の変速比に応じて変化する第1巻き込み部と第2巻き込み部とに確実に潤滑油を供給することができる。
また、前記ベルト式無段変速機が前記プライマリプーリの上流側に前後進切替機構を備え、前記潤滑油供給手段が後進時の前記第1巻き込み部および前記第2巻き込み部にそれぞれ向けられた噴出孔の組をさらに備え、前記潤滑油供給方向変更手段が、後進時に、該後進時用の噴出孔の組を選択するように構成されている形態によれば、後進時においても、第1巻き込み部と第2巻き込み部とに確実に潤滑油を供給することができる。
さらに、前記潤滑油供給方向変更手段が、前記複数の噴出孔の組が軸方向に所定の間隔を置いて形成されたスリーブと、該スリーブ内での軸方向への移動に伴い前記複数の噴出孔の組の少なくともいずれか一つに連通する連通路が形成されたスプールとを備えている形態によれば、スプールの軸方向への移動を制御することにより潤滑油の供給方向を変更することができるので、簡単な構成で実現することができる。
また、前記潤滑油供給方向変更手段が、前記潤滑油供給通路に供給される潤滑油圧を制御することにより、潤滑油供給方向を変更するように構成されている形態によれば、単に、潤滑油圧を制御すればよいので、簡単な構成でコストアップを伴うことなく実現することができる。
さらに、前記潤滑油圧が、後進時には、前記前後進切替機構を作動させる作動油圧により制御されるように構成されている形態によれば、前進走行中に誤って潤滑油供給方向が変更されるのが防止され、後進時の潤滑を確実に行なうことができる。
図1は、本発明が適用されるベルト式無段変速機をFF車(エンジン前置き前輪駆動車)に適用した場合のトランスアクスルのスケルトン図である。図1において、1は車両の駆動力源としてのエンジンであり、その種類は特に限定されないが、以下の説明においては、エンジン1として便宜上、ガソリンエンジンを用いた場合について説明する。エンジン1の出力側には、トランスアクスル3が設けられ、このトランスアクスル3は、エンジン1の後端側に取り付けられたトランスアクスルハウジング4と、エンジン1とは反対側の開口端に取り付けられたトランスアクスルケース5と、トランスアクスルハウジング4とは反対側の開口端に取り付けられたトランスアクスルリヤカバー6とを順に有している。トランスアクスルハウジング4の内部には、トルクコンバータ7が設けられており、トランスアクスルケース5およびトランスアクスルリヤカバー6の内部には、前後進切替え機構8およびベルト式無段変速装置(CVT)9並びに最終減速機10が設けられている。
トランスアクスルハウジング4の内部には、クランクシャフト2と同軸のインプットシャフト11が設けられており、インプットシャフト11におけるエンジン1側の端部にはタービンランナ13が取り付けられている。一方、クランクシャフト2の後端にはドライブプレート14を介してフロントカバー15が連結されており、フロントカバー15にはポンプインペラ16が連結されている。このタービンランナ13とポンプインペラ16とは対向して配置され、タービンランナ13およびポンプインペラ16の内側にはステータ17が設けられている。前記トルクコンバータ7と前後進切替え機構8との間には、オイルポンプ20が設けられている。
前後進切替え機構8は、インプットシャフト11とベルト式無段変速装置9との間の動力伝達経路に設けられている。前後進切替え機構8はダブルピニオン形式の遊星歯車機構24を有している。この遊星歯車機構24は、インプットシャフト11に設けられたサンギヤ25と、このサンギヤ25の外周側に、サンギヤ25と同心状に配置されたリングギヤ26と、サンギヤ25に噛み合わされたピニオンギヤ27と、このピニオンギヤ27およびリングギヤ26に噛み合わされたピニオンギヤ28と、ピニオンギヤ27,28を自転可能に保持し、かつ、ピニオンギヤ27,28を、サンギヤ25の周囲で一体的に公転可能な状態で保持したキャリヤ29とを有している。そして、このキャリヤ29と、ベルト式無段変速装置9の後述するプライマリシャフト30とが連結されている。また、キャリヤ29とインプットシャフト11との間の動力伝達経路を接続・遮断するフォワードクラッチCLおよびリングギヤ26の回転・固定を制御するリバースブレーキBRがそれぞれ設けられている。
ベルト式無段変速装置9は、インプットシャフト11と同心状に配置されたプライマリシャフト(駆動側シャフト)30と、プライマリシャフト30に平行に配置されたセカンダリシャフト(従動側シャフト)31とを有している。プライマリシャフト30は、軸受32,33により、また、セカンダリシャフト31は軸受34,35により、それぞれ、回転自在に保持されている。
プライマリシャフト30側にはプライマリプーリ36が設けられており、セカンダリシャフト31側にはセカンダリプーリ37が設けられている。プライマリプーリ36は、プライマリシャフト30に一体的に形成された固定シーブ38と、プライマリシャフト30の軸線方向に移動可能に構成された可動シーブ39とを有している。そして、固定シーブ38と可動シーブ39との対向面間にV字形状の溝40が形成されている。
また、この可動シーブ39をプライマリシャフト30の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ39と固定シーブ38とを接近・離隔させる油圧アクチュエータ41が設けられている。一方、セカンダリプーリ37も、同様に、セカンダリシャフト31に一体的に形成された固定シーブ42と、セカンダリシャフト31の軸線方向に移動可能に構成された可動シーブ43とを有し、固定シーブ42と可動シーブ43との対向面間にV字形状の溝44が形成されている。さらに、この可動シーブ43をセカンダリシャフト31の軸線方向に動作させることにより、可動シーブ43と固定シーブ42とを接近・離隔させる油圧アクチュエータ45が設けられている。
そして、プライマリプーリ36の溝40およびセカンダリプーリ37の溝44に対して、ベルト46が巻き掛けられている。ベルト46は、多数の金属製の駒および複数本のスチールリングを有して構成されている。なお、セカンダリシャフト31には、ドライブギヤ47が固定されており、軸受48,49により保持されている。さらに、上述の軸受35はトランスアクスルリヤカバー6側に設けられており、この軸受35とセカンダリプーリ37との間には、パーキングギヤ31Aが設けられている。
さらに、ベルト式無段変速装置9のドライブギヤ47と最終減速機10との間の動力伝達経路には、セカンダリシャフト31に平行なインターミディエイトシャフト50が軸受51,52により支持されて設けられている。インターミディエイトシャフト50には、ドライブギヤ47に噛み合うカウンタドリブンギヤ53と、ファイナルドライブギヤ54とが設けられている。
一方、最終減速機10は、軸受56,57により回転自在に保持された中空のデフケース55を有し、デフケース55の外周にはファイナルドライブギヤ54と噛み合うリングギヤ58が設けられている。そして、デフケース55の内部には2つのピニオンギヤ60が取り付けられたピニオンシャフト59が配置されている。このピニオンギヤ60には2つのサイドギヤ61が噛み合わされ、それぞれ、左右のドライブシャフト62を介して車輪63に連通されている。
なお、本発明の実施形態においては、プライマリプーリ36とセカンダリプーリ37との間の空間に、後で詳述するが、1個の潤滑油供給通路に連通され、プライマリプーリ36とベルト46との第1巻き込み部およびセカンダリプーリ37とベルト46との第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給する潤滑油供給装置100が配置されている。
以下、該潤滑油供給装置100の詳細について、図2乃至図5を参照しつつ説明する。
まず、図2は、本発明の実施形態によるベルト式無段変速装置9の要部を示す拡大断面図であり、上述の潤滑油供給装置100がプライマリプーリ36とセカンダリプーリ37との間の空間に配置されている。より詳しくは、内部に潤滑油供給通路111が形成されたチューブ110が、プライマリシャフト30およびセカンダリシャフト31にそれぞれ平行に、軸受32を支持しているトランスアクスルケース5に同様に支持されている。そして、このチューブ110の端部には一端が閉塞されている有底のスリーブ120が液密に嵌合されている。このスリーブ120内には、軸方向に移動可能に同じく有底のスプール130が設けられ、さらに、スリーブ120の底部とスプール130との間には、スプール130をチューブ110側に付勢するスプリング140が設けられている。このスプリング140は、後述のように、スプール130に油圧が及ぼされない、または油圧が所定値以下の初期状態では、スプール130の端部がチューブ110の端部に当接する初期位置にスプール130を保持している。なお、スリーブ120に形成される噴出孔およびスプール130に形成される連通路の詳細については後述する。
図3は、図2において矢印Aの方向からプライマリプーリ36とセカンダリプーリ37とを透視的に見た透視図であり、(A)は前進走行時、(B)は後進走行時におけるベルト式無段変速装置9のプライマリプーリ36およびセカンダリプーリ37とベルト46との関係を示している。図3(A)において、今、プライマリプーリ36およびセカンダリプーリ37が矢印で示す時計回りに回転しているとすると、変速比(γと称す)が最小(=γmin)のときのプライマリプーリ36とベルト46との巻き込み位置、すなわち、本件に云う第1巻き込み部はCPγminである。他方、セカンダリプーリ37とベルト46との巻き込み位置、すなわち、本件に云う第2巻き込み部はCSγminである。より詳しくは、プライマリシャフト30とセカンダリシャフト31のそれぞれの回転中心PCおよびSCを通り、両者を結ぶ中心線Yに直交する線XpおよびXsを考え、回転方向を正にとると、第1巻き込み部CPγminは線Xpに対し「−α」の角度上に存し、第2巻き込み部CSγminは線Xsに対し「+α」の角度上に存することになる。
また、変速比が1のときのプライマリプーリ36とベルト46との巻き込み位置、すなわち、第1巻き込み部はCPγ=1であり、セカンダリプーリ37とベルト46との巻き込み位置、すなわち、第2巻き込み部はCSγ=1である。これらはそれぞれ線Xpおよび線Xs上に存する。
さらに、変速比が最大(=γmax)のときのプライマリプーリ36とベルト46との巻き込み位置、すなわち、第1巻き込み部はCPγmaxとなり、セカンダリプーリ37とベルト46との巻き込み位置、すなわち、第2巻き込み部はCSγmaxとなる。これらの第1巻き込み部CPγmaxおよび第2巻き込み部CSγmaxは、同じく回転方向を正にとると、線Xpに対し「+α」の角度上および線Xsに対し「−α」の角度上にそれぞれ存することになる。
逆に、後進走行時における関係を示す図3(B)においては、回転方向が反時計回りとなり、後進時のプライマリプーリ36とベルト46との巻き込み位置、すなわち、第1巻き込み部はCPrevであり、セカンダリプーリ37とベルト46との巻き込み位置、すなわち、第2巻き込み部はCSrevとなる。すなわち、第1巻き込み部CPrevおとび第2巻き込み部CSrevは、同じく回転方向を正にとると、線Xpに対し「+β」の角度上および線Xsに対し「−β」の角度上にそれぞれ存することになる。
このように、第1巻き込み部(CPγmin、CPγ=1、CPγmax)および第2巻き込み部(CSγmin、CSγ=1、CSγmax)は所定の変速比に応じて位置が変化すると共に、後進時の第1巻き込み部(CPrev)および第2巻き込み部(CSrev)も前進時とは異なる位置に変化するのである。本実施の形態では、この所定の変速比として、説明の便宜上代表的に,上述の最小変速比γmin、変速比=1および最大変速比γmaxの3個を選んでいるが、必要に応じて、その変速比の値を変更したり、個数を増減してもよいことは云うまでもない。
そこで、本実施の形態では、このように位置、特に角度位置が変化する第1巻き込み部および第2巻き込み部に対応させて、上述のスリーブ120に形成される噴出孔の噴出角度や大きさ、およびスプール130に形成される連通路が設定されている。これらを、図4および図5を参照して以下詳細に説明することにする。
図4(A)ないし(D)は、上述の潤滑油供給装置100を拡大して示す縦断面図であり、スリーブ120に対するスプール130の軸方向位置をそれぞれ異ならせて示している。すなわち、図4(A)は、変速比が最小(=γmin)付近のときの第1巻き込み部CPγminおよび第2巻き込み部CSγminのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態、図4(B)は、変速比が1付近のときの第1巻き込み部CPγ=1および第2巻き込み部CSγ=1のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態、図4(C)は、変速比が最大(=γmax)付近のときの第1巻き込み部CPγmaxおよび第2巻き込み部CSγmaxのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態、および図4(D)は、後進時における第1巻き込み部CPrevおよび第2巻き込み部CSrevのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態を示している。
また、図5(A)ないし(D)は、上述の潤滑油供給装置100を拡大して示す横断面図であり、上記図4(A)ないし(D)の各状態を形成するスリーブ120の噴出孔およびスプール130の連通路の重なり位置での断面を示している。すなわち、図5(A)は、変速比が最小(=γmin)付近のときに第1巻き込み部CPγminおよび第2巻き込み部CSγminのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態を形成している図4(A)の5A−5A断面である。同様に、図5(B)は、変速比が1付近のときに第1巻き込み部CPγ=1および第2巻き込み部CSγ=1のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態を形成している図4(B)の5B−5B断面、図5(C)は、変速比が最大(=γmax)付近のときに第1巻き込み部CPγmaxおよび第2巻き込み部CSγmaxのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態を形成している図4(C)の5C−5C断面、および図5(D)は、後進時における第1巻き込み部CPrevおよび第2巻き込み部CSrevのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態を形成している図4(D)の5D−5D断面である。
そこで、図4(A)ないし(D)および図5(A)ないし(D)を参照するに、スプール130には、その軸方向に沿って等しいピッチで、第1ないし第3の連通路1301ないし1303が形成されている。なお、本実施の形態では、これらの第1ないし第3の連通路1301ないし1303は、それぞれ、90°間隔で半径方向に形成された4つの連通孔1301Aないし1303Aと、これらに連なる環状溝1301Bないし1303Bとから構成されている。
そして、スリーブ120には、第1ないし第4の噴出孔の組1201ないし1204が軸方向に所定の間隔を置いて形成されている。なお、本実施の形態では、これらの第1ないし第4の噴出孔の組1201ないし1204は、プライマリプーリ36側に向けられた第1ないし第4のプライマリ側噴出孔1201Pないし1204Pおよびセカンダリプーリ37側に向けられた第1ないし第4のセカンダリ側噴出孔1201Sないし1204Sによりそれぞれが構成されている。
ここで、第1ないし第3の噴出孔の組1201ないし1203は、上記第1ないし第3の連通路1301ないし1303のピッチよりも大きなピッチでスリーブ120の軸方向に沿って形成されている。これは、スプール130のスリーブ120内での軸方向への移動に伴い、上記第1ないし第3の噴出孔の組1201ないし1203のいずれか一つに、スプール130の第1ないし第3の連通路1301ないし1303の少なくともいずれか一つが連通するのを担保し、しかもこれを少ないストロークで達成させるためである。
一方、後進時に用いられる第4の噴出孔の組1204は、上記大きなピッチではなく第3の噴出孔の組1203に直ぐ隣接して設けられている。これは、後述するように、スプール130の限られたストローク位置で第3の連通路1303と第4の噴出孔の組1204との連通を確実に行なわせるためであり、そのためにスプール130の端部にはスリーブ120の底部に当接可能な移動規制突起135を備えている。
さらに、変速比が最小(=γmin)付近のときに第1巻き込み部CPγminおよび第2巻き込み部CSγminのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給するときに用いられる第1の噴出孔の組1201にあっては、図5(A)に示すように、プライマリ側噴出孔1201Pに比べセカンダリ側噴出孔1201Sの孔径が大きくなるように設定されている。これは、変速比が1よりも小さいときにはセカンダリプーリ37側のベルト46の巻き掛け半径が小さくなり、ベルト46がスリップし易く発熱量が増大するのに対応させて、セカンダリ側への潤滑油量をプライマリ側より多くするためである。
また、変速比が1付近のときに第1巻き込み部CPγminおよび第2巻き込み部CSγminのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給するときに用いられる第2の噴出孔の組1202にあっては、図5(B)に示すように、プライマリ側噴出孔1202Pとセカンダリ側噴出孔1202Sの孔径が等しく設定されている。これは、巻き掛け半径が等しく発熱量に差がないからである。
他方、変速比が最大(=γmax)付近のときに第1巻き込み部CPγminおよび第2巻き込み部CSγminのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給するときに用いられる第3の噴出孔の組1203にあっては、図5(C)に示すように、セカンダリ側噴出孔1203Sに比べプライマリ側噴出孔1203Pの孔径が大きくなるように設定されている。これは、変速比が1よりも大きいときにはプライマリプーリ36側のベルト46の巻き掛け半径が小さくなり、ベルト46がスリップし易く発熱量が増大するのに対応させて、プライマリ側への潤滑油量をセカンダリ側より多くするためである。
なお、後進時に第1巻き込み部CPrevおよび第2巻き込み部CSrevのそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給するときに用いられる第4の噴出孔の組1204にあっては、頻度的に変速比が最大(=γmax)のときが多いので、第3の噴出孔の組1203と同様に、図5(D)に示すように、セカンダリ側噴出孔1204Sに比べプライマリ側噴出孔1204Pの孔径が大きくなるように設定されている。
次に、上述のベルト式無段変速機1における潤滑装置の実施形態に係る油圧回路200について、図6を参照しつつ説明する。
図6において、20は前述のオイルポンプであり、本実施の形態においては、オイルタンクないしはオイルパンから吸引されオイルポンプ20から吐出された作動油は油路202に供給される。油路202はCVT9の変速比およびベルトの挟圧力を制御するレシオコントロールバルブRCVおよびベルト挟圧力制御バルブBPCVに接続されている。油路202はさらに、前後進切替え機構8のフォワードクラッチCLおよびリバースブレーキBRの締結圧を制御するクラッチ圧力制御バルブCPCVに接続され、フォワードクラッチCLおよびリバースブレーキBRはそれぞれ前後進切替え操作されるマニュアルバルブMVを介してクラッチ圧力制御バルブCPCVに接続されている。本実施の形態では、このマニュアルバルブMVの後流の前後進切替え機構8におけるリバースブレーキBRを作動させる作動油圧供給油路から分岐されて、後述の潤滑油圧コントロールバルブ300に接続される油路203が設けられている。さらに、油路202から分岐された油路205には後述のように制御用ソレノイドの元圧を形成するための減圧バルブPMVが設けられている。
PRVは、油路202から分岐された油路204に設けられたプライマリレギュレータバルブ、SRVはプライマリレギュレータバルブPRVのドレン系の油路206に直列に配置されたセカンダリレギュレータバルブである。油路206からは油路208が分岐され、該油路208は後述のように油路210に合流して、前述の潤滑油供給装置100に供給される潤滑油圧を制御する潤滑油圧コントロールバルブ300に接続されている。
セカンダリレギュレータバルブSRVは第1および第2のドレン系を備えており、第1ドレン系は油路210に、第2ドレン系は油路212にそれぞれ連通されている。また、上述の油路208は流量を調節するオリフィスを備えると共に、油路210に合流されている。
この合流部の下流の油路210には流量調節オリフィスが設けられ、その下流からは、上述の無段変速装置9の無段変速部であるプーリとベルトとの接触部以外の潤滑部位に作動油を供給するための潤滑油路216が分岐されている。この潤滑油路216からは、上述した潤滑部位である種々の軸受32、33,34、35、48、49等や、前後進切替え機構8および最終減速機10等へ、潤滑のための作動油を供給する潤滑油路216A、216B、216C等が分岐されている。そして、これらの潤滑油路216A、216B、216Cには、それぞれ、所要の作動油量に制御するための孔径に設定された流量調節オリフィスが設けられている。一方、油路212は所定の圧力で開かれるリリーフバルブが介設されてオイルポンプ20の吸込み側に連通されている。
そして、本実施の形態では、上述の油路210が無段変速装置9の無段変速部であるプーリとベルトとの接触部に噴射等により作動油を供給すべく、潤滑油圧コントロールバルブ300に接続されている。
潤滑油圧コントロールバルブ300は、図6に示すように、スプール式弁であり、小径の第1ランド3101、大径の第2ランド3102およびこれと同径の第3ランド3103とを有するスプール310が、バルブボディ320に収容されて構成されている。スプール310はリターンスプリング330でもって初期位置(図6示の左半分)に偏倚されるよう付勢されている。バルブボディ320には、スプール310の小径の第1ランド3101の端部に開口する第1制御ポート3201が設けられ、該第1制御ポート3201に導入される制御油圧でもってスプール310をリターンスプリング330に抗して移動させる。バルブボディ320にはさらに、上述の油路210に連通され、上記初期位置において大径の第2ランド3102および第3ランド3103との間で全開され、スプール310の移動に伴い開口面積が減少される入力ポート3202、潤滑油供給装置100に接続される出力ポート3203、ドレンポート3204および第2制御ポート3205が形成されると共に、フィードバックポート3206が形成されている。
そして、この第1制御ポート3201には上述の油路205が接続され、後述のように、リニアソレノイドSLLにより制御された油圧が供給される。また、第2制御ポート3205にはオリフィス207を介して油路203が接続されている。一方、出力ポート3203は油路218を介して潤滑油供給装置100のチューブ110に接続されている。なお、この油路218からは油路220が分岐され、オリフィス222を介してフィードバックポート3206に連通されている。
油路202に供給された作動油は、油路202から分岐された油路204に設けられ、変速比や入力トルク等に応じて制御されるプライマリレギュレータバルブPRVにより、所定のライン圧PLに調圧される。プライマリレギュレータバルブPRVから油路206にドレンされた作動油は、次に、同じく変速比や入力トルク等に応じて制御されるセカンダリレギュレータバルブSRVによって、所定のセカンダリ圧に調圧される。
ライン圧PLを有する作動油は、レシオコントロールバルブRCVにより制御油圧Pdrとされ、プライマリ側の油圧アクチュエータ41に供給される。なお、このレシオコントロールバルブRCVは、デューティ制御されたソレノイドバルブDS1およびDS2により、ライン圧PLを制御油圧Pdrに減圧制御する。このソレノイドバルブDS1は、車輪速およびアクセル開度に応じて、ライン圧PLのプライマリ側の油圧アクチュエータ41への流入流量を制御し、ソレノイドバルブDS2は、同じく、車輪速およびアクセル開度に応じて、ライン圧PLのセカンダリ側の油圧アクチュエータ45への流出流量を制御するものである。
また、ライン圧PLを有する作動油は、ベルト挟圧力制御バルブBPCVにより制御されて制御油圧Pdnとされ、セカンダリ側の油圧アクチュエータ45に供給される。なお、このベルト挟圧力制御バルブBPCVは、入力軸トルクに応じてソレノイドバルブSLSにより制御され、ライン圧PLを制御油圧Pdnに減圧制御する。
さらに、ライン圧PLを有する作動油は、クラッチ圧力制御バルブCPCVにより制御され、マニュアルバルブMVの切り替えに対応してフォワードクラッチCLまたはリバースブレーキBRに供給される。なお、このクラッチ圧力制御バルブCPCVは、入力軸トルクに応じてソレノイドSLCにより制御され、フォワードクラッチCLまたはリバースブレーキBRの締結圧を制御する。
一方、セカンダリレギュレータバルブSRVによりセカンダリ圧に制御された作動油は、油路208を介して不図示のロックアップ制御バルブに送られ、それにより制御されてトルクコンバータ7に供給される。ロックアップ制御バルブは、ロックアップソレノイドバルブによってロックアップクラッチのON・OFF制御、ロックアップ係合用ソレノイドバルブによってロックアップ係合油圧の漸増ないしは漸減を制御する。
さらに、セカンダリレギュレータバルブSRVによりセカンダリ圧に制御された作動油は、油路210を介して潤滑油圧コントロールバルブ300の入力ポート3202に供給され、そして、潤滑油圧コントロールバルブ300は第1および第2の制御ポート3201および3205に供給される油圧に応じて制御される。
なお、400は車両全体を制御するコントローラであり、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成されている。
このコントローラ400に対しては、エンジン1の運転状態を表す種々のパラメータ、例えば、エンジン回転速度、アクセル開度、スロットル開度センサの信号や、トランスアクスル3の状態を表す種々のパラメータ、例えば、トルクコンバータ7のトルク比やインプットシャフト30の回転速度Ninおよびアウトプットシャフト31の回転速度Nout等、さらには車速V等の情報が各種センサや演算結果の信号として入力される。そして、予め実験等により求められているマップ等に基づいて、所要の変速比γ(=Nin/Nout)やベルト挟圧力を得るべく、上述のソレノイドバルブDS1、DS2およびSLSが制御され、上述の制御油圧Pdrおよび制御油圧Pdnが形成される。
さらに、コントローラ400には、各種の信号に基づいてエンジン1およびロックアップクラッチならびにベルト式無段変速装置9の変速制御を行うためのデータも記憶されている。例えば、アクセル開度および車速などのような走行状態に基づいて、ベルト式無段変速装置9の変速比を制御することにより、エンジン1の最適な運転状態を選択するためのデータや、アクセル開度および車速をパラメータとするロックアップクラッチ制御マップがコントローラ400に記憶されており、このロックアップクラッチ制御マップに基づいてロックアップクラッチが、係合・解放・スリップの各状態に制御される。そして、コントローラ400に入力される各種の信号や、コントローラ400に記憶されているデータに基づいて、コントローラ400から、燃料噴射制御装置、点火時期制御装置、油圧制御装置に対して制御信号が出力される。なお、入力トルクは、マップによりスロットル開度とエンジン回転数とに基づきエンジントルクを求め、更にトルクコンバータ7の入出力回転数から速度比を計算し、該速度比によりマップにてトルク比を求め、エンジントルクに上記トルク比を乗じて求められる。
次いで、上記実施の形態の作用について説明する。エンジン1の回転に基づくオイルポンプ20の回転により、油路202に所定の吐出油圧が発生し、該油圧はプライマリレギュレータバルブPRVが制御されることにより、ライン圧PLに調圧される。同時に、プライマリレギュレータバルブPRVに直列に配置されたセカンダリレギュレータバルブSRVにより、油路208を介してトルクコンバータ7に供給されるセカンダリ圧PSが所定の圧力に調圧される。セカンダリレギュレータバルブSRVは、オイルポンプ20の吐出量が少ないエンジン1の低回転時においては第1ドレン系から油路210に作動油を逃がしつつセカンダリ圧PS(本実施形態では、例えば、PS=0.5MPa)を調圧し、吐出量が多い高回転時においては、さらに第2ドレン系からも油路212に作動油を逃がしつつ調圧する。
そこで、エンジン1、延いてはインプットシャフト11の回転時においては、セカンダリレギュレータバルブSRVの第1ドレン系の作動油が供給される油路210に、潤滑油路216およびこれから分岐された潤滑油路216A、216B、216Cを介して接続された、種々の軸受32、33,34、35、48、49等、前後進切替え機構8および最終減速機10の潤滑部位にオリフィスにより所要の流量に制御された作動油が供給される。同時に、この分岐部の下流の油路210に接続された潤滑油圧コントロールバルブ300を介して潤滑油供給装置100に潤滑油が供給され、これにより、無段変速装置9の無段変速部であるプライマリプーリ36およびセカンダリプーリ37とベルト46との接触部、特に所定の変速比に対応して位置が変わる巻き込み部に作動油ないしは潤滑油が供給され、各部の潤滑ないしは冷却が行われる。
ここで、本実施の形態における潤滑油圧コントロールバルブ300の制御の一例について、図7ないし図9を参照して説明する。図7は本実施形態の制御手順の一例を示すフローチャート、図8は潤滑油圧コントロールバルブ300の第1制御ポート3201に及ぼされる制御油圧としてのリニアソレノイド圧Psolと潤滑油圧コントロールバルブ300の出力ポート3203から供給される潤滑油圧Plubとの関係を示すグラフ、図9は潤滑油圧Plubの変化に対する所定の変速比γ毎の潤滑油供給区間の関係を示すグラフである。なお、本実施形態の制御は、所定の周期で実行される。
そこで、制御がスタートすると、ステップS701において現在の変速比γが第1所定値γH(例えば、γH=1.5)より大きいか否かが判定される。変速比γが第1の所定値γHより大きいときはステップS702に進み、潤滑油圧コントロールバルブ300の第1制御ポート3201に及ぼされる制御油圧としての、リニアソレノイドSLLにより制御されるリニアソレノイド圧Psolが第1リニアソレノイド圧Psol1(例えば、Psol1=0.1MPa)となるように設定される。
リニアソレノイド圧Psolが第1リニアソレノイド圧Psol1に設定されると、コントローラ400はリニアソレノイドSLLにその旨の制御信号を出力し、潤滑油圧コントロールバルブ300の第1制御ポート3201に及ぼされるリニアソレノイド圧Psolがこの第1リニアソレノイド圧Psol1となるようにする。この状態では、出力ポート3203から供給される潤滑油圧Plubが、図8に示されるように、第3潤滑油圧Plub3(例えば、Plub3=0.4MPa)となるべく潤滑油圧コントロールバルブ300のスプール310が位置される。
また、ステップS701の判定において、現在の変速比γが第1所定値γHより大きくないとされたときにはステップS703に進み、現在の変速比γが第2所定値γL(例えば、γL=0.7)より小さいか否かが判定される。変速比γが第2所定値γLより小さくないときはステップS704に進み、潤滑油圧コントロールバルブ300の第1制御ポート3201に及ぼされるリニアソレノイド圧Psolが第2リニアソレノイド圧Psol2(例えば、Psol2=0.3MPa)となるように設定される。リニアソレノイド圧Psolが第2リニアソレノイド圧Psol2に設定されると、コントローラ400は同様にリニアソレノイドSLLにその旨の制御信号を出力し、潤滑油圧コントロールバルブ300の第1制御ポート3201に及ぼされるリニアソレノイド圧Psolがこの第2リニアソレノイド圧Psol2となるようにする。この状態では、出力ポート3203から供給される潤滑油圧Plubが、図8に示されるように、第2潤滑油圧Plub2(例えば、Plub2=0.3MPa)となるべく潤滑油圧コントロールバルブ300のスプール310が位置される。
さらに、ステップS703の判定において、現在の変速比γが第2所定値γLより小さいとされたときにはステップS705に進み、リニアソレノイド圧Psolが第3リニアソレノイド圧Psol3(例えば、Psol3=0.5MPa)となるように設定される。リニアソレノイド圧Psolが第3リニアソレノイド圧Psol3に設定されると、コントローラ400は同様にリニアソレノイドSLLにその旨の制御信号を出力し、潤滑油圧コントロールバルブ300の第1制御ポート3201に及ぼされるリニアソレノイド圧Psolがこの第3リニアソレノイド圧Psol3となるようにする。この状態では、出力ポート3203から供給される潤滑油圧Plubが、図8に示されるように、第1潤滑油圧Plub1(例えば、Plub1=0.2MPa)となるべく潤滑油圧コントロールバルブ300のスプール310が位置される。
このようにして制御された潤滑油圧Plubは、前述のように、潤滑油供給装置100のチューブ110内の潤滑油供給通路111に供給され、その圧力に応じてスプール130をスプリング140の付勢力に抗して軸方向に押圧することになる。この潤滑油圧Plubが第1潤滑油圧Plub1(例えば、Plub1=0.2MPa)のときは、その押圧力がさほど大きくないので、スプール130は、図4(A)および図5(A)に示すように、その第1連通路1301がスリーブ120の第1の噴出孔の組1201と連通する位置に移動される。同様に、潤滑油圧Plubが第2潤滑油圧Plub2(例えば、Plub1=0.3MPa)のときは、スプール130が、図4(B)および図5(B)に示すように、その第2連通路1302がスリーブ120の第2の噴出孔の組1202と連通する位置に移動される。また、潤滑油圧Plubが第3潤滑油圧Plub3(例えば、Plub1=0.4MPa)のときは、スプール130が、図4(C)および図5(C)に示すように、その第3連通路1303がスリーブ120の第3の噴出孔の組1203と連通する位置に移動される。
かくて、潤滑油圧Plubが第1潤滑油圧Plub1(例えば、Plub1=0.2MPa)のときは、上述のように、スプール130の第1連通路1301がスリーブ120の第1の噴出孔の組1201と連通する位置に移動され、第1潤滑油圧Plub1でもって第1の噴出孔の組1201から、変速比が最小(=γmin)付近のときの第1巻き込み部CPγminおよび第2巻き込み部CSγminのそれぞれに向けて同時に潤滑油が供給される。
また、潤滑油圧Plubが第2潤滑油圧Plub2(例えば、Plub1=0.3MPa)のときは、スプール130の第2連通路1302がスリーブ120の第2の噴出孔の組1202と連通する位置に移動され、第2潤滑油圧Plub2でもって第2の噴出孔の組1202から、変速比が1付近のときの第1巻き込み部CPγ=1および第2巻き込み部CSγ=1のそれぞれに向けて同時に潤滑油が供給される。
さらに、潤滑油圧Plubが第3潤滑油圧Plub3(例えば、Plub3=0.4MPa)のときは、スプール130の第3連通路1303がスリーブ120の第3の噴出孔の組1203と連通する位置に移動され、第3潤滑油圧Plub3でもって第3の噴出孔の組1203から、変速比が最大(=γmax)付近のときの第1巻き込み部CPγmaxおよび第2巻き込み部CSγmaxのそれぞれに向けて同時に潤滑油が供給される。
ところで、図7のフローチャートには示されていないが、車両の後進時には、マニュアルバルブMVの操作により切替えられて供給される、リバースブレーキBRを作動させる作動油圧Prev(例えば、Prev=1.5MPa)が油路203を介して潤滑油圧コントロールバルブ300の第2制御ポート3205に及ぼされる。ここで、この作動油圧Prevは制御用ソレノイドの元圧(例えば、0.5MPa)よりも大きく設定されている。従って、後進時にマニュアルバルブMVが操作されたとき、潤滑油圧コントロールバルブ300にあっては、第1制御ポート3201に及ぼされるリニアソレノイド圧Psolの大きさにかかわりなく、スプール310が直ちに初期位置に固定され、セカンダリ圧PSに等しい後進時潤滑油圧Plubrev(本実施形態では、例えば、Plubrev=0.5MPa)が潤滑油圧Plubとして潤滑油供給装置100のチューブ110内の潤滑油供給通路111に供給される。この潤滑油圧Plubが後進時潤滑油圧Plubrev(例えば、Plubrev=0.5MPa)のときは、スプール130が、図4(D)および図5(D)に示すように、その第3連通路1303がスリーブ120の第4の噴出孔の組1204と連通する位置に移動される。かくて、この後進時には、後進時潤滑油圧Plubrevでもって第4の噴出孔の組1204から第1巻き込み部CPrevおよび第2巻き込み部CSrevのそれぞれに向けて同時に潤滑油が供給される。
なお、前述の説明では、潤滑油供給装置100のスリーブ120における第1ないし第3の噴出孔の組1201ないし1203と、スプール130の第1ないし第3の連通路1301ないし1303とは、それぞれの少なくともいずれか一つが連通するように、それぞれのピッチを設定する旨述べたが、図9に基づき説明するように、これらの連通状態にオーバーラップが生ずるように設定してもよい。
すなわち、変速比が最小(=γmin)付近での潤滑油圧Plubが第1潤滑油圧Plub1(例えば、Plub1=0.2MPa)のときの、スプール130の第1連通路1301とスリーブ120の第1の噴出孔の組1201との連通状態は、連通開始後、潤滑油圧Plubの増加によるスプール130のスリーブ120内での軸方向への移動があっても、第1環状溝1301Bの幅に依存する区間aだけ維持される。
また、同様に、変速比が1付近での潤滑油圧Plubが第2潤滑油圧Plub2(例えば、Plub2=0.3MPa)のときの、スプール130の第2連通路1302とスリーブ120の第2の噴出孔の組1202との連通状態は、例えば、第2潤滑油圧Plub2よりも低い潤滑油圧P1での連通開始後、潤滑油圧Plubの増加によるスプール130のスリーブ120内での軸方向への移動があると、第2環状溝1302Bの幅に依存する区間bだけ維持される。
さらに、変速比が最大(=γmax)付近での潤滑油圧Plubが第3潤滑油圧Plub3(例えば、Plub3=0.4MPa)のときの、スプール130の第3連通路1303とスリーブ120の第3の噴出孔の組1203との連通状態は、例えば、第3潤滑油圧Plub3よりも低い潤滑油圧P2での連通開始後、潤滑油圧Plubの増加によるスプール130のスリーブ120内での軸方向への移動があると、第3環状溝1303Bの幅に依存する区間cだけ維持される。
これらの区間a、bおよびcにおいては、第1の噴出孔の組1201、第2の噴出孔の組1202および第3の噴出孔の組1203のそれぞれから潤滑油が供給されていることを意味し、これらが重なるオーバーラップ区間Oabでは、第1の噴出孔の組1201と第2の噴出孔の組1202とから、およびオーバーラップ区間Obcでは第2の噴出孔の組1202と第3の噴出孔の組1203とから、同時に潤滑油が供給される。このような、オーバーラップ区間は、スプール130に形成される連通路のピッチやその環状溝の幅およびスリーブ120に形成される噴出孔の組のピッチを必要に応じ適宜設定することにより定めることができる。なお、図9はあくまでも説明のためのものであり、区間a、bおよびcや、オーバーラップ区間OabおよびObcの大きさを正確に表すものではない。
このように、オーバーラップ区間を設けるようにすると、変速比γの変化に対応して、ほぼ満遍なく所望の巻き込み位置に潤滑油を供給することができる。
本発明が適用されるベルト式無段変速機をFF車に適用した場合のトランスアクスルのスケルトン図である。 本発明の実施形態によるベルト式無段変速装置の要部を示す拡大断面図である。 図2において矢印Aの方向からプライマリプーリおよびセカンダリプーリを透視的に見た透視図であり、(A)は前進走行時、(B)は後進走行時におけるプライマリプーリおよびセカンダリプーリとベルトとの関係を示す。 本発明の実施形態による潤滑油供給装置を拡大して示す縦断面図であり、スリーブに対するスプールの軸方向位置をそれぞれ異ならせて示し、(A)は、変速比が最小(=γmin)付近のときの第1巻き込み部および第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態、(B)は、変速比が1付近のときの第1巻き込み部および第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態、(C)は、変速比が最大(=γmax)付近のときの第1巻き込み部および第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態、および(D)は、後進時における第1巻き込み部および第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給している状態を示す。 本発明の実施形態による潤滑油供給装置を拡大して示す横断面図であり、図4(A)ないし(D)の各状態を形成するスリーブの噴出孔およびスプールの連通路の重なり位置での断面を示し、(A)は、図4(A)の5A−5A断面、(B)は、図4(B)の5B−5B断面、(C)は、図4(C)の5C−5C断面、および(D)は、図4(D)の5D−5D断面である。 本発明のベルト式無段変速機の潤滑装置の実施形態に係る油圧回路を示す。 本発明の実施形態の制御手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における潤滑油圧コントロールバルブの第1制御ポートに及ぼされる制御油圧としてのリニアソレノイド圧Psolと潤滑油圧コントロールバルブの出力ポートから供給される潤滑油圧Plubとの関係を示すグラフである。 本発明の実施形態における潤滑油圧Plubの変化に対する所定の変速比γ毎の潤滑油供給区間の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
7 トルクコンバータ
8 前後進切替え機構
9 ベルト式無段変速装置(CVT)
10 最終減速機
20 オイルポンプ
36 プライマリプーリ
37 セカンダリプーリ
46 ベルト
100 潤滑油供給装置
120 スリーブ
1201 第1の噴出孔の組
1201P 第1プライマリ側噴出孔
1201S 第1セカンダリ側噴出孔
1202 第2の噴出孔の組
1202P 第2プライマリ側噴出孔
1202S 第2セカンダリ側噴出孔
1203 第3の噴出孔の組
1203P 第3プライマリ側噴出孔
1203S 第3セカンダリ側噴出孔
1204 第4の噴出孔の組
1204P 第4プライマリ側噴出孔
1204S 第4セカンダリ側噴出孔
130 スプール
1301 第1連通路
1301A 第1連通孔
1301B 第1環状溝
1302 第2連通路
1302A 第2連通孔
1302B 第2環状溝
1303 第3連通路
1303A 第3連通孔
1303B 第3環状溝
135 移動規制突起
140 スプリング
200 油圧回路
PRV プライマリレギュレータバルブ
SRV セカンダリレギュレータバルブ
300 潤滑油圧コントロールバルブ
310 スプール
3101 第1ランド
3102 第2ランド
3103 第3ランド
320 バルブボディ
3201 第1制御ポート
3202 入力ポート
3203 出力ポート
3204 ドレンポート
3205 第2制御ポート
3206 フィードバックポート
330 リターンスプリング
400 コントローラ

Claims (6)

  1. プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に配置された1個の潤滑油供給通路と、
    該潤滑油供給通路に連通され、プライマリプーリとベルトとの第1巻き込み部およびセカンダリプーリとベルトとの第2巻き込み部のそれぞれに向けて同時に潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、
    を備えることを特徴とするベルト式無段変速機の潤滑装置。
  2. 前記潤滑油供給手段は、所定の変速比に応じて変化する前記第1巻き込み部および第2巻き込み部にそれぞれ向けられた噴出孔の組を複数備え、該複数の噴出孔の組のいずれかを選択して潤滑油供給方向を変更する潤滑油供給方向変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機の潤滑装置。
  3. 前記ベルト式無段変速機は前記プライマリプーリの上流側に前後進切替機構を備え、前記潤滑油供給手段は後進時の前記第1巻き込み部および前記第2巻き込み部にそれぞれ向けられた噴出孔の組をさらに備え、前記潤滑油供給方向変更手段は、後進時に、該後進時用の噴出孔の組を選択するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のベルト式無段変速機の潤滑装置。
  4. 前記潤滑油供給方向変更手段は、前記複数の噴出孔の組が軸方向に所定の間隔を置いて形成されたスリーブと、該スリーブ内での軸方向への移動に伴い前記複数の噴出孔の組の少なくともいずれか一つに連通する連通路が形成されたスプールとを備えていることを特徴とする請求項2または3に記載のベルト式無段変速機の潤滑装置。
  5. 前記潤滑油供給方向変更手段は、前記潤滑油供給通路に供給される潤滑油圧を制御することにより、潤滑油供給方向を変更するように構成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のベルト式無段変速機の潤滑装置。
  6. 前記潤滑油圧は、後進時には、前記前後進切替機構を作動させる作動油圧により制御されるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のベルト式無段変速機の潤滑装置。
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