JP6879787B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6879787B2
JP6879787B2 JP2017045154A JP2017045154A JP6879787B2 JP 6879787 B2 JP6879787 B2 JP 6879787B2 JP 2017045154 A JP2017045154 A JP 2017045154A JP 2017045154 A JP2017045154 A JP 2017045154A JP 6879787 B2 JP6879787 B2 JP 6879787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
range
lubricating oil
oil passage
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017045154A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018146104A (ja
Inventor
恭亮 黒田
恭亮 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2017045154A priority Critical patent/JP6879787B2/ja
Publication of JP2018146104A publication Critical patent/JP2018146104A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6879787B2 publication Critical patent/JP6879787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、巻き掛け式の無段変速機を備え、少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジの切り替えが可能とされた動力伝達装置に関するものであり、特には、無段変速機の潤滑油流量を制御するための技術分野に関する。
例えばベルトやチェーン等の巻き掛け部材を二つのプーリのV溝に掛け渡した(巻き掛けた)巻き掛け式の無段変速機を備えた車両が広く知られている。
無段変速機の潤滑油流量は、無段変速機の発熱量が最も高い走行条件において十分な冷却性能が発揮されるべく、最低潤滑流量が定められている。
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
特開平10−184848号公報 特開2004−144192号公報 特開平9−53711号公報
しかしながら、上記のように発熱量が最も高い走行条件に合わせて最低潤滑流量が定められていると、発熱量が少ない走行条件や冷却性能の高い油温状態においては過大な潤滑油を供給していることになる。これは、無段変速機のプーリ表面、すなわちプーリと巻き掛け部材との接触面では摩擦により動力伝達が行われることから発熱が顕著であり、冷却必要時と冷却不要時とで必要潤滑油流量が大きく異なることに由来する。
潤滑油量が過大であると、オイルポンプ負荷増大による燃費(燃料消費率)の悪化を招く。また、無段変速機とオイルを共用する他の油圧供給対象部において油圧不足が生じる事態を誘発する虞もある。さらには、無段変速機における攪拌抵抗を無駄に生じさせることに繋がり、この点でも燃費の悪化を招く虞がある。
本発明は上記の問題点に鑑み為されたものであり、無段変速機の低負荷時における潤滑油流量を低減することによる他の油圧供給対象部での油圧不足の防止、及び燃費の向上を図ることを目的とする。
本発明に係る動力伝達装置は、巻き掛け式の無段変速機を備え、少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジの切り替えが可能とされた動力伝達装置であって、前記無段変速機に潤滑油を供給する潤滑油路と、前記パーキングレンジ時、前記ニュートラルレンジ時に比べて前記ドライブレンジ時において前記潤滑油路の油流量を多くするように、前記ドライブレンジへの切り替えに連動して前記油量制御弁を駆動する弁駆動部と、前進クラッチと後退ブレーキとを有し駆動輪の回転方向を切り替える前後進切替機構とを備え、前記弁駆動部は、前記前進クラッチの締結用油圧に基づき前記油量制御弁を駆動する。
これにより、ドライブレンジ以外の少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジの選択状態、すなわち無段変速機が低負荷と推定される状態に対応して無段変速機の潤滑油量を低減することが可能とされる。すなわち、無段変速機の負荷状態(発熱状態)に対して潤滑油量が過大とならないように図ることが可能とされる。
また、前後進切替機構を備える場合、前進クラッチはパーキングレンジ、リバースレンジ、及びニュートラルレンジにおいて非締結とされ、ドライブレンジへの切り替えに応じて締結が行われる。そのため、上記締結用油圧に基づき油量制御弁を駆動することで、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジの選択状態、すなわちドライブレンジ選択状態に対して無段変速機が比較的低負荷と推定される状態における無段変速機の潤滑油量低減が可能とされ、無段変速機の負荷状態(発熱状態)に対して潤滑油量が過大とならないようにすることが可能とされる。
このとき、油量制御弁を上記締結用油圧に基づき駆動していることで、油量制御弁の駆動にあたり新たな油圧を生成する必要がなくなる。
上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記潤滑油路による前記潤滑油の供給先が前記無段変速機のプーリ表面とされた構成とすることが可能である。
これにより、摩擦熱の生じ易いプーリと巻き掛け部材との接触面を対象として油供給が行われる。
上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記弁駆動部は、前記締結用油圧の油路であるクラッチ用油路から分岐された油路の油圧を前記油量制御弁に印加して前記油量制御弁を駆動する構成とすることが可能である。
これにより、締結用油圧を直接的に印加して油量制御弁を駆動することが可能とされ、油量制御弁を駆動するに際しての動力伝達ロスが少なくなる。
上記した本発明に係る動力伝達装置においては、前記潤滑油の供給源として可変容量式ポンプを備えた構成することが可能である。
潤滑油供給源として可変容量式ポンプを備えた場合、該可変容量式ポンプが低容量領域で使用される頻度を増やすことが可能とされる。
発明に係る動力伝達装置においては、巻き掛け式の無段変速機を備え、少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジの切り替えが可能とされた動力伝達装置であって、前記無段変速機に潤滑油を供給する潤滑油路と、前記潤滑油路の油流量を制御する油量制御弁と、前記パーキングレンジ時、前記ニュートラルレンジ時に比べて前記ドライブレンジ時において前記潤滑油路の油流量を多くするように、前記ドライブレンジへの切り替えに連動して前記油量制御弁を駆動する弁駆動部と、前進クラッチと後退ブレーキとを有し駆動輪の回転方向を切り替える前後進切替機構と、前記前進クラッチに締結用油圧を供給するためのクラッチ用油路と前記後退ブレーキに作動油圧を供給するためのブレーキ用油路とが接続され、レンジ切り替え操作に連動してスプールが変位することで前記クラッチ用油路と前記ブレーキ用油路に選択的に油圧を供給するマニュアルバルブと、を備え、前記弁駆動部は、前記マニュアルバルブの前記スプールを変位させる動力を流用して前記油量制御弁を駆動する構成とすることが可能である。
これにより、ドライブレンジ以外の少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジの選択状態、すなわち無段変速機が低負荷と推定される状態に対応して無段変速機の潤滑油量を低減することが可能とされる。すなわち、無段変速機の負荷状態(発熱状態)に対して潤滑油量が過大とならないように図ることが可能とされる。
また、油量制御弁の駆動にあたり既存油路を分岐させて油圧を引き入れる必要がなくなる。
本発明によれば、無段変速機の低負荷時における潤滑油流量を低減することによる他の油圧供給対象部での油圧不足の防止、及び燃費の向上を図ることができる。
本発明に係る実施形態としての動力伝達装置を備えた車両の構成概要を示した図である。 実施形態における無段変速機の概略横断面図である。 実施形態における油圧制御部の構成を説明するための図である。 実施形態の動力伝達装置が備えるマニュアルバルブの構成例及び動作について説明するための断面図であり、本図はパーキングレンジ時におけるスプール位置を表した図である。 実施形態の動力伝達装置が備えるマニュアルバルブの構成例及び動作について説明するための断面図であり、本図はリバースレンジ時におけるスプール位置を表した図である。 実施形態の動力伝達装置が備えるマニュアルバルブの構成例及び動作について説明するための断面図であり、本図はニュートラルレンジ時におけるスプール位置を表した図である。 実施形態の動力伝達装置が備えるマニュアルバルブの構成例及び動作について説明するための断面図であり、本図はドライブレンジ時におけるスプール位置を表した図である。 実施形態の動力伝達装置が備える油流量制御部の構成例及び動作を説明するための断面図であり、本図は前進クラッチの締結用油圧が非供給状態である場合に対応した油量制御弁の状態を表した図である。 実施形態の動力伝達装置が備える油流量制御部の構成例及び動作を説明するための断面図であり、本図は前進クラッチの締結用油圧が供給状態である場合に対応した油量制御弁の状態を表した図である。 変形例としての油流量制御部の構成例及び動作を説明するための断面図であり、本図はパーキングレンジ時に対応した油量制御弁の状態を表した図である。 変形例としての油流量制御部の構成例及び動作を説明するための断面図であり、本図はリバースレンジ時に対応した油量制御弁の状態を表した図である。 変形例としての油流量制御部の構成例及び動作を説明するための断面図であり、本図はニュートラルレンジ時に対応した油量制御弁の状態を表した図である。 変形例としての油流量制御部の構成例及び動作を説明するための断面図であり、本図はドライブレンジ時に対応した油量制御弁の状態を表した図である。
<1.車両の構成概要>
図1は、本発明に係る実施形態としての動力伝達装置を備えた車両1の構成概要を示した図である。なお、図1では、車両1の構成のうち主に本発明に係る要部の構成のみを抽出して示している。実施形態の動力伝達装置は、動力伝達機構3が該当する。
本実施形態における車両1は、走行動力源としてのエンジン2と、トルクコンバータ4、前後進切替機構5、及び無段変速機6を有する動力伝達機構3と、動力伝達機構3における作動油の油圧制御を行う油圧制御部7と、ギヤ8及びギヤ9と、デファレンシャルギヤ10と、駆動輪11a及び駆動輪11bと、エンジン制御ユニット12と、伝達機構制御ユニット13と、バス14とを備えている。
エンジン2は、車両1を走行させる走行用動力源(原動機)であり、燃料を消費して車両1の駆動輪11a、11bに作用させる動力を発生させる。エンジン2は、燃料を燃焼させて機関出力軸であるクランクシャフト2aに機械的な動力(エンジントルク)を発生させ、該機械的動力をクランクシャフト2aから駆動輪11a、11bに向けて出力可能とされている。
動力伝達機構3は、エンジン2から駆動輪11a、11bへの動力伝達経路中に設けられ、エンジン2から駆動輪11a、11bへ動力を伝達するものであり、液状媒体としてのオイル(作動油:但し潤滑油や冷却油としても機能し得る)の油圧によって作動する。
動力伝達機構3においては、エンジン2のクランクシャフト2aと無段変速機6のインプットシャフトPsとがトルクコンバータ4、前後進切替機構5等を介して接続され、無段変速機構6のアウトプットシャフトSsがギヤ8及びギヤ9、デファレンシャルギヤ10等を介して駆動輪11a、11bに接続されている。
トルクコンバータ4は、エンジン2と前後進切替機構5との間に配置され、エンジン2から伝達された動力のトルクを増幅させて(又は維持して)、前後進切替機構5に伝達可能に構成されている。トルクコンバータ4は、回転自在に対向配置されたポンプインペラ4a及びタービンランナ4bを備え、フロントカバー4cを介してポンプインペラ4aをクランクシャフト2aと一体回転可能に結合し、タービンランナ4bを前後進切替機構5に連結して構成されている。これらポンプインペラ4a及びタービンランナ4bの回転に伴い、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの間に介在された作動油などの粘性流体が循環流動することにより、その入出力間の差動を許容しつつトルクを増幅して伝達することが可能とされている。
また、トルクコンバータ4は、タービンランナ4bとフロントカバー4cとの間に設けられ、タービンランナ4bと一体回転可能に連結されたロックアップクラッチ4dをさらに備える。ロックアップクラッチ4dは、油圧制御部7から供給される作動油の圧力によって作動し、フロントカバー4cとの係合状態(ロックアップON)と開放状態(ロックアップOFF)とに切り替えられる。ロックアップクラッチ4dがフロントカバー4cと係合している状態では、フロントカバー4c(すなわちポンプインペラ4a)とタービンランナ4bが係合され、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの相対回転が規制され、入出力間の差動が禁止されるので、トルクコンバータ4は、エンジン2から伝達されたトルクをそのまま前後進切替機構5に伝達する。
前後進切替機構5は、エンジン2からの動力(回転出力)を変速可能であると共に、該動力の回転方向(最終的には駆動輪11a、11bの回転方向)を切替可能に構成されている。前後進切替機構5は、遊星歯車機構5a、摩擦係合要素としての前進クラッチ(フォワードクラッチ)CL及び後退ブレーキ(リバースブレーキ)BR等を含んで構成される。遊星歯車機構5aは、相互に差動回転可能な複数の回転要素としてサンギヤ、リングギヤ、キャリア等を含んで構成される差動機構であり、前進クラッチCL及び後退ブレーキBRは、遊星歯車機構5aの作動状態を切り替えるための係合要素であり、例えば多板クラッチなどの摩擦式の係合機構等によって構成することができ、ここでは油圧式の湿式多板クラッチが用いられている。
前後進切替機構5は、油圧制御部7から供給される作動油の圧力によって前進クラッチCL、後退ブレーキBRが作動し作動状態が切り替えられる。具体的に、前後進切替機構5は、前進クラッチCLが係合状態(締結状態:ON状態)、後退ブレーキBRが解放状態(OFF状態)である場合にエンジン2からの動力を正転回転(車両1が前進する際にインプットシャフトPsが回転する方向)でインプットシャフトPsに伝達する。一方、前後進切替機構5は、前進クラッチCLが解放状態、後退ブレーキBRが係合状態である場合にエンジン2からの動力を逆転回転(車両1が後進する際にインプットシャフトPsが回転する方向)でインプットシャフトPsに伝達する。前後進切替機構5は、ニュートラル時には、前進クラッチCL、後退ブレーキBRが共に解放状態とされる。
ここで、以下、上記のような前進クラッチCL及び後退ブレーキBRの係合/解除の制御を行う制御系をまとめて「CB制御系5b」と表記する。
無段変速機6は、エンジン2から駆動輪11a、11bへの動力の伝達経路における前後進切替機構5と駆動輪11a、11bとの間に設けられ、エンジン2の動力を無段階に(連続的に)変速して出力可能な変速装置である。具体的に、無段変速機6は、インプットシャフトPsに伝達(入力)されるエンジン2からの回転動力(回転出力)を所定の変速比で変速して変速機出力軸であるアウトプットシャフトSsに伝達し、アウトプットシャフトSsから駆動輪11a、11bに向けて変速された動力を出力する。
無段変速機6は、インプットシャフト(プライマリシャフト)Psに対して設けられたプライマリプーリ61、アウトプットシャフト(セカンダリシャフト)Ssに対して設けられたセカンダリプーリ64、プライマリプーリ61とセカンダリプーリ64との間に掛け渡された(巻き掛けられた)ベルトやチェーン等の巻き掛け部材67を含んで構成される巻き掛け式の無段変速機(連続可変トランスミッション:Continuously Variable Transmission=CVT)として構成されている。
プライマリプーリ61は、インプットシャフトPsに対する位置が固定とされインプットシャフトPsと同軸に一体回転するプライマリ側固定シーブ62と、インプットシャフトPsの軸方向に変位可能なプライマリ側可動シーブ63とを同軸に対向配置することにより形成されている。また、セカンダリプーリ64は、アウトプットシャフトSsに対する位置が固定とされアウトプットシャフトSsと同軸に一体回転するセカンダリ側固定シーブ65と、アウトプットシャフトSsの軸方向に変位可能なセカンダリ側可動シーブ66とを同軸に対向配置することにより形成されている。巻き掛け部材67は、プライマリ側の固定シーブ62と可動シーブ63との間、セカンダリ側の固定シーブ65と可動シーブ66との間に形成された略V字の溝(以下「V溝」と表記する)に掛け渡されている。
無段変速機6では、油圧制御部7からプライマリプーリ61の油圧室(後述するプライマリ油圧室68、クランプ用油圧室69)、セカンダリプーリ64の油圧室(後述するセカンダリ油圧室71)に供給される作動油の油圧(プライマリ圧、セカンダリ圧)に応じて、プライマリ側可動シーブ63、セカンダリ側可動シーブ66がプライマリ側固定シーブ62、セカンダリ側固定シーブ65との間に巻き掛け部材67を挟み込む力(挟圧力:クランプ力)を制御することが可能とされる。これにより、プライマリプーリ61及びセカンダリプーリ64のそれぞれにおいて、V溝の幅を変更して巻き掛け部材67の回転半径(巻き掛け径)を調節することができ、プライマリプーリ61の入力回転速度に相当する入力回転数(プライマリ回転数)とセカンダリプーリ64の出力回転速度に相当する出力軸回転数(セカンダリ回転数)との比である変速比を無段階に変更することが可能とされている。また、プライマリプーリ61及びセカンダリプーリ64の巻き掛け部材67についての挟圧力が調整されることで、これに応じたトルク容量で動力を伝達することが可能となっている。
なお、本実施の形態における無段変速機6の具体的な構成については後に改めて説明する。
無段変速機6におけるアウトプットシャフトSsに伝達された動力はギヤ8及びギヤ9を介してデファレンシャルギヤ10に伝達される。デファレンシャルギヤ10は、伝達された動力を各駆動軸を介して駆動輪11a、11bに伝達する。デファレンシャルギヤ10は、車両1が旋回する際に生じる駆動輪11a、11b間の回転速度差を吸収する。
上記の構成により、車両1においては、エンジン2が発生させた動力をトルクコンバータ4、前後進切替機構5、無段変速機6、デファレンシャルギヤ10等を介して駆動輪11a、11bに伝達することができる。この結果、車両1は、駆動輪11a、11bの路面との接地面に駆動力[N]が生じ、これにより走行することができる。
油圧制御部7は、作動油の油圧によってトルクコンバータ4のロックアップクラッチ4d、前後進切替機構5の前進クラッチCL及び後退ブレーキBR、無段変速機6のプライマリ側可動シーブ63及びセカンダリ側可動シーブ66等を含む動力伝達機構3を作動させるものである。
油圧制御部7は、複数の油路、オイルリザーバ、オイルポンプ、複数の電磁弁などを含んで構成され、伝達機構制御ユニット13からの信号に応じて、動力伝達機構3の各部に供給される作動油の流量や油圧を制御する。また、油圧制御部7は、動力伝達機構3の所定の箇所の潤滑や冷却を行う潤滑・冷却油供給装置としても機能する。
エンジン制御ユニット12及び伝達機構制御ユニット13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータを備えて構成され、CAN(Controller Area Network)等の所定の車載ネットワーク通信規格に対応したバス14を介して相互にデータ通信可能に接続されている。
エンジン制御ユニット12は、エンジン2についての燃料噴射制御、点火制御、吸入空気量調節制御などの各種運転制御を行う。具体的には、エンジン2に設けられた各種のアクチュエータ(例えばスロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータや燃料噴射を行うインジェクタ等)を制御することでエンジン2についての各種運転制御を行う。
エンジン制御ユニット12は伝達機構制御ユニット13と通信を行っており、必要に応じてエンジン2の運転状態に関するデータを伝達機構制御ユニット13に出力する。また、必要に応じ、伝達機構制御ユニット13からの各種信号に基づいてエンジン2の運転制御を行う。
伝達機構制御ユニット13は、油圧制御部7を制御することによって、トルクコンバータ4、前後進切替機構5、無段変速機6など動力伝達機構3の各部の動作制御を行う。特に、無段変速機6の変速比制御等を行う。
ここで、本例の動力伝達機構3は、レンジの切り替え、具体的にはパーキングレンジ(以下「Pレンジ」と表記)、リバースレンジ(以下「Rレンジ」と表記)、ニュートラルレンジ(以下「Nレンジ」と表記)、ドライブレンジ(以下「Dレンジ」と表記)の切り替えを行うことが可能に構成されている。
上記レンジは、車両1に設けられた不図示のシフトレバー等のレンジ選択操作子を介した操作に応じて切り替えられるものであり、Pレンジは車両1を停止させておくためのレンジ、Rレンジは車両1を後進(後退)走行させるためのレンジ、Nレンジは無段変速機6に対する動力の伝達を遮断するレンジ、Dレンジは車両1を前進走行させるためのレンジである。PレンジとNレンジは非走行レンジに相当し、RレンジとDレンジは走行レンジに相当する。
なお、レンジ切り替えのための油圧制御については後述する。
<2.実施形態における無段変速機の構成>
図2は、無段変速機6の概略横断面図である。
本例では、プライマリ側固定シーブ62はインプットシャフトPsと一体的に形成され、セカンダリ側固定シーブ65はアウトプットシャフトSsに対して一体的に形成されている。プライマリ側可動シーブ63はインプットシャフトPsに、セカンダリ側可動シーブ66はセカンダリシャフトSsにそれぞれスプライン溝等の摺動案内子を介して軸方向に摺動可能とされている。
無段変速機6においては、プライマリ側可動シーブ63に油圧を印加する油圧室としてプライマリ油圧室68が設けられ、またセカンダリ側可動シーブ66に油圧を印加する油圧室としてセカンダリ油圧室69が設けられている。図中では、プライマリ油圧室68の油圧室壁を油圧室壁W68、セカンダリ油圧室69の油圧室壁を油圧室壁W69と示している。
プライマリ油圧室68にはプライマリ圧としての油圧が供給され、セカンダリ油圧室71にはセカンダリ圧としての油圧が供給される。変速比制御においては、セカンダリ圧に対して相対的にプライマリ圧が徐々に大きくなるように油圧を調整していくことでプライマリ側の巻き掛け径が徐々に大となり、変速比が徐々に小さくなる(High側となる)。逆に、プライマリ圧に対して相対的にセカンダリ圧が徐々に大きくなるように油圧を調整していくことでプライマリ側の巻き掛け径が徐々に小となり、変速比が徐々に大きくなる(LOW側となる)。
図2では、変速比が略最大である場合の無段変速機6の様子を示している。
<3.実施形態における油圧制御部の構成>
図3は、油圧制御部7の構成を説明するための図である。なお、図3では無段変速機6に形成されたプライマリ油圧室68及びセカンダリ油圧室69も併せて示している。
図3において、油圧制御部7は、動力伝達機構3の各部にオイルを供給するオイル供給源として、エンジン2を駆動源とする機械ポンプ31を備えている。機械ポンプ31は、油圧制御部7内のドレン32に貯留されたオイルをストレーナ33で濾過した後に吸入圧縮して吐出する。機械ポンプ31により吐出されたオイルは、油圧経路34に流入する。
油圧経路34には、ライン圧調整バルブ35が設けられている。ライン圧調整バルブ35は、機械ポンプ31で発生された油圧を調圧するものである。ライン圧調整バルブ35には、SLSリニアソレノイド36により制御圧(パイロット圧)が供給される。SLSリニアソレノイド36は、図1に示した伝達機構制御ユニット13から送信されたデューティ信号(デューティ値)によって決まる電流値に応じて制御圧を発生させる電磁バルブである。
ライン圧調整バルブ35は、SLSリニアソレノイド36による制御圧に応じて、油圧経路34内の油圧を調整する。ライン圧調整バルブ35によって調圧された油圧経路34内の油圧がライン圧PLとして用いられる。
ライン圧調整バルブ35は、例えば、バルブボディ内でスプール(弁体)がその軸方向に摺動して流路の開閉もしくは切替を行うスプール弁を適用することができ、入力ポートに油圧経路34が接続され、パイロット圧を入力するパイロットポートにSLSリニアソレノイド36が接続され、出力ポートからライン圧PLの調圧により発生する余剰流を排出可能に構成されている。
油圧経路34は、ライン圧PLに調整された油圧を供給する油路として、無段変速機6のプライマリ側(プライマリ油圧室68)への油圧を供給する第1油路34aと、セカンダリ側(セカンダリ油圧室69)への油圧を供給する第2油路34bと、図1に示したCB制御系5bの油圧を調整するためのCB制御系調圧回路70への油圧を供給する第3油路34cとを有している。
CB制御系調圧回路70は、調圧バルブや該調圧バルブの動作を制御するアクチュエータ等を備え、該アクチュエータが伝達機構制御ユニット13により駆動制御されることでCB制御系5bの油圧を調整するように構成されている。
CB制御系調圧回路70は、前後進切替機構5における前進クラッチCLの締結/解放や後退ブレーキBRの係合/解放を行うための構成として、前進クラッチCLに締結用の油圧を供給するための油路であるクラッチ用油路71と、後退ブレーキBRに作動用(係合用)の油圧を供給するための油路であるブレーキ用油路72と、前述したシフトレバー等によるレンジ切り替え操作に応じてクラッチ用油路71とブレーキ用油路72に選択的に油圧を供給するマニュアルバルブ73とを備えている。
図4乃至図7を参照し、マニュアルバルブ73の構成例と動作について説明しておく。
マニュアルバルブ73は、バルブボディ74と、バルブボディ74内に形成された略円筒状のスプール穴75と、スプール穴75内においてバルブボディ74に対して摺動するスプール76とを有している。
バルブボディ74には、クラッチ用油路71に連通された第1出力ポートp1と、ブレーキ用油路72に連通された第2出力ポートと、前述した第3油路34cに連通された入力ポートp3とが形成されている。
スプール76は、スプール穴75よりも小径とされた基軸76aと、基軸76aよりも大径とされバルブボディ74の内面を摺動する第1ランド76b及び第2ランド76cとを有している。基軸76aの軸方向における一端はアクチュエータ77に連結され、スプール76はアクチュエータ77によって基軸76aの軸方向に変位可能とされている。
アクチュエータ77は、伝達機構制御ユニット13から送信される駆動信号に基づき駆動されるものであり、伝達機構制御ユニット13がシフトレバー等のレンジ選択操作子の操作に応じた駆動信号をアクチュエータ77に与えることで、スプール76がP、R、N、Dの各レンジに応じた位置に変位される。
本例の車両1においては、シフトレバーによる選択レンジの別を表す信号が伝達機構制御ユニット13に供給され、伝達機構制御ユニット13は、該信号に基づいてアクチュエータ77の駆動制御を行う。
図4、図5、図6、図7では、それぞれPレンジ時、Rレンジ時、Nレンジ時、Dレンジ時におけるスプール76の位置を表している。これらの図を参照して分かるように、本例のマニュアルバルブ73では、レンジがP→R→N→Dの順で切り替えられた際にスプール76が特定の一方向に駆動される。以下、スプール76の駆動方向(変位方向)について、このようにP→R→N→Dの順でレンジ切り替えが行われた場合における駆動方向を「順方向」と表記する。また、「順方向」とは逆側の方向、すなわちD→N→R→Pの順でレンジ切り替えが行われた場合におけるスプール76の駆動方向を「逆方向」と表記する。
本例のマニュアルバルブ73において、第1出力ポートp1(つまりクラッチ用油路71)は第2出力ポートp2(つまりブレーキ用油路72)よりも順方向側に位置されている。また、スプール76において、第1ランド76bは第2ランド76cよりも順方向側に位置されている。
図4に示すPレンジ時には、スプール76は、第1ランド76bが入力ポートp3を閉塞し、第2ランド76cがブレーキ用油路72よりも逆方向寄りに位置される状態となるように位置されている。これにより、Pレンジ時には、クラッチ用油路71及びブレーキ用油路72の双方に対して入力ポートp3を介した油圧供給が行われず、前進クラッチCL及び後退ブレーキBRが共に解放状態とされる。
図5に示すRレンジ時には、スプール76はPレンジ時よりも順方向側に駆動され、第1ランド76bは第1出力ポートp1と入力ポートp3との間に、第2ランド76cはPレンジ時よりも第2出力ポートp2に近づくが第2出力ポートp2を閉塞しない位置にそれぞれ位置される。これにより、第1出力ポートp1と第2出力ポートp2のうち第2出力ポートp2のみが入力ポートp3と連通する、すなわちクラッチ用油路71とブレーキ用油路72のうちブレーキ用油路72に対してのみ入力ポートp3を介した油圧供給が行われ、従ってRレンジ時には前進クラッチCLが解放状態、後退ブレーキBRが係合状態とされる。
図6に示すNレンジ時には、スプール76はさらに順方向側に駆動され、第1ランド76bが第1出力ポートp1を閉塞し、第2ランド76cが第2ランドを閉塞する状態が得られる。これにより、Nレンジ時には、先のPレンジ時と同様、クラッチ用油路71及びブレーキ用油路72の双方に対して入力ポートp1を介した油圧供給が行われず、前進クラッチCL及び後退ブレーキBRが共に解放状態とされる。
図7に示すDレンジ時には、スプール76はさらに順方向側に駆動され、第1ランド76bは第1出力ポートp1よりも順方向側に、第2ランド76cはNレンジ時よりも順方向側に変位されるが入力ポートp3を閉塞しない位置にそれぞれ位置される。これにより、第1出力ポートp1と第2出力ポートp2のうち第1出力ポートp1のみが入力ポートp3と連通し、従ってDレンジ時には、後退ブレーキBRが解放状態、前進クラッチCLが係合状態とされる。
なお、上記ではマニュアルバルブ73がスプール弁として構成された例を挙げたが、マニュアルバルブ73の具体的な構成については特に限定されるものではなく、選択されたレンジに応じてクラッチ用油路71、ブレーキ用油路72に対する油圧の供給/停止を制御可能に構成されていればよい。
また、上記では、マニュアルバルブがアクチュエータ77により電気的に駆動される場合を例示したが、例えばシフトレバーとスプール76の動きを機械的なリンクにより連動させる等、レンジ選択操作子との機械的な連動によりマニュアルバルブが駆動される構成を採ることもできる。
説明を図3に戻す。
第1油路34aに対しては、第1変速制御弁39及び第2変速制御弁40が設けられている。第1変速制御弁39は、プライマリ油圧室68に連通されたプライマリ油路と第1油路34aとの間に挿入され、伝達機構制御ユニット13によりデューティ制御される第1デューティソレノイド(DS1)41の駆動に応じて、プライマリ油路へのオイル供給、すなわちプライマリ油圧室68へのオイル供給を調整する。また、第2変速制御弁40は、プライマリ油路からのオイルを入力可能に設けられ、伝達機構制御ユニット13によりデューティ制御される第2デューティソレノイド(DS2)42の駆動に応じて、プライマリ油圧室68からのオイル排出を調整する。つまり、第1デューティソレノイド41が作動すると、第1変速制御弁39からオイルがプライマリ油圧室68に導入され、プライマリ側可動シーブ63がプライマリプーリ61の溝幅を狭める方向に移動して、この結果、巻き掛け部材67の巻き掛け径が増加してアップシフトする。第2デューティソレノイド42が作動すると、第2変速制御弁40によりプライマリ油圧室68からオイルが排出され、プライマリ側可動シーブ63がプライマリプーリ61の溝幅を広げる方向に移動して、巻き掛け部材67の巻き掛け径が減少してダウンシフトする。このように、第1デューティソレノイド41及び第2デューティソレノイド42を作動させることで、無段変速機6の変速比を制御することが可能とされている。
第2油路34bに対しては、調圧バルブ37が設けられている。調圧バルブ37は、ライン圧PLを元圧として調圧された油圧を出力する。調圧バルブ37には、SLSリニアソレノイド38により制御圧が供給される。SLSリニアソレノイド38としても、ライン圧調整バルブ35のSLSリニアソレノイド36と同様に、伝達機構制御ユニット13から送信されたデューティ信号(デューティ値)によって決まる電流値に応じて制御圧を発生させる電磁バルブとして構成されている。
調圧バルブ37は、例えばスプール弁であり、伝達機構制御ユニット13によりデューティ制御されるSLSリニアソレノイド38の出力油圧をパイロット圧として入力し、該パイロット圧に基づき、バルブ内に導入されるライン圧PLを元圧として減圧された油圧を出力する。調圧バルブ37から出力された油圧は、セカンダリ圧として用いられ、セカンダリ油路を介してセカンダリ油圧室69に供給される。このように供給されるセカンダリ圧に応じて、無段変速機6における巻き掛け部材67の挟圧力が増減される。
ライン圧調整バルブ35の出力ポートには、副調圧バルブ43が接続されている。副調圧バルブ43としても、ライン圧調整バルブ35と同様にスプール弁とされ、伝達機構制御ユニット13によりデューティ制御されるSLSリニアソレノイド44の制御圧に応じて、ライン圧調整バルブ35から排出される余剰流の油圧を調圧する。
ライン圧調整バルブ35の出力ポートには、さらにトルクコンバータ4のロックアップクラッチ4dの係合/開放を制御するL/U制御系46が接続されており、ライン圧調整バルブ35から余剰流が発生したときには、副調圧バルブ43によって余剰流が調圧され、該調圧された余剰流がL/U制御系46(或いは無段変速機6より低圧で制御可能な低圧制御系)に供給される。
また、副調圧バルブ43は、出力ポートから余剰流の調圧により発生するさらなる余剰流を、動力伝達機構3内の所定の箇所の各部潤滑などに供給できるよう構成されている。
特に、本例の油圧制御部7には、各部潤滑のための構成として、無段変速機6を潤滑するための油路であるCVT潤滑油路45が設けられている。CVT潤滑油路45によっては、無段変速機6の巻き掛け部材67に対してオイルが潤滑油として供給される。具体的に、本例のCVT潤滑油路45は、無段変速機6におけるプライマリプーリ61又はセカンダリプーリ64の少なくとも何れか一方の表面、すなわちプーリと巻き掛け部材67との接触面に対してオイルを供給する。
ここで、図3での図示は省略しているが、本例の油圧制御部7には、CVT潤滑油路45における油流量を制御するための構成(後述する油流量制御部80)が設けられている。該油流量を制御するための構成については後に改めて説明する。
なお、油圧制御部7においては、L/U制御系46や各部潤滑などに供給された余剰流が最終的にドレン32に戻されるように油路が形成されている。
<4.実施形態としての油流量制御>
前述したように、一般に巻き掛け式の無段変速機における潤滑油流量としては、無段変速機の発熱量が最も高い走行条件において十分な冷却性能が発揮されるべく最低潤滑流量が定められているため、発熱量が少ない走行条件や冷却性能の高い油温状態においては過大な潤滑油を供給していることになる。
しかしながら、無段変速機の潤滑油流量が過大となることの防止を図るにあたり、ソレノイドバルブ等の電子的制御を伴うバルブを新たに追加してCVT潤滑油路45の油流量を制御することはコスト増加に繋がり望ましくない。
そこで、本実施形態では、無段変速機6の負荷が小さく発熱量が小さいと推定される場合には潤滑油流量を低減させて、無段変速機の潤滑油流量が過大となることの防止を図る。そして、この際、ソレノイドバルブ等の電子的制御を伴うバルブの追加を不要として、コスト増加の抑制を図る。
図8及び図9を参照して、本実施形態の車両1が備える油流量制御部80について説明する。
油流量制御部80は、クラッチ用油路71から分岐され、クラッチ用油路71からオイルを引き込む断面形状が輪状とされた分岐配管81と、分岐配管81内に配置され分岐配管81の内面を摺動可能とされた略円柱状の外形を有する油量制御弁82と、分岐配管81内に配置され油量制御弁82を付勢する付勢部材83とを備えている。
分岐配管81は、クラッチ用油路71と連通された側の端部とは逆側の端部が閉塞されている。ここで、以下、分岐配管81の軸方向に平行な方向に関して、クラッチ用油路71との連通部分に近づく側の方向を「分岐元方向」とし、該分岐元方向とは逆の方向、つまり本例では分岐配管81の閉塞端に近づく側の方向を「分岐先方向」と表記する。
分岐配管81には、潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとが形成されており、潤滑油入力ポートpiは、先の図3に示した副調圧バルブ43で調圧された油圧が供給される潤滑油入力配管78と連通され、潤滑油出力ポートpoは、CVT潤滑油路45と連通されている。本例では、潤滑油入力配管78の断面形状、及びCVT潤滑油路45を構成する配管の断面形状は共に輪状とされている。また、潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoは分岐配管81の軸直交方向において正対するように位置されている。すなわち、潤滑油入力配管78、及びCVT潤滑油路45を構成する配管は互いの中心軸が略一致されている。
油量制御弁82は、分岐配管81と略同軸に配置され、軸直交方向に貫通された二つの孔部として第1孔部82aと第2孔部82bとを有している。第1孔部82aは第2孔部82bよりも断面積が小さく、第2孔部82bは第1孔部82aよりも分岐元方向側に位置されている。
付勢部材83は、例えばコイルばねとされ、分岐配管82の閉塞された側の端部に対して一端が接続され、他端が油量制御弁82の分岐先方向側の端部に接続されており、油量制御弁82を分岐元方向側に付勢する。本例では、付勢部材83としてのコイルばねが自由長の状態では、油量制御弁82は、図8に示すように第1孔部82aと第2孔部82bのうち第1孔部82aのみが潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとを連通する状態となるように位置される。
ここで、先の図4の説明から理解されるように、クラッチ用油路71には、Dレンジへの切り替えに応じて油圧が供給され、P、R、Nの各レンジへの切り替え時には油圧が供給されない。
上記構成による油量制御部80においては、Dレンジへの切り替えに応じてクラッチ用油路71への油圧供給が開始されると、クラッチ締結用油圧が分岐配管81を介して油量制御弁82の分岐元方向側の端面に印加され、油量制御弁82が付勢部材83の付勢力に抗って分岐先方向に変位される。これにより、図9に示す状態、すなわち第1孔部82aと第2孔部82bのうち第2孔部82bのみが潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとを連通する状態が得られる。すなわち、無段変速機6に対する潤滑油の流路断面積が大きく、該潤滑油の流量が多い状態とされる。
一方、選択レンジがP、R、Nの何れかのレンジであってクラッチ用油路71に油圧が供給されていない状態では、分岐配管81内にも油圧供給が行われず、油量制御弁82は図8に示す位置、すなわち第1孔部82aのみが潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとを連通する位置に位置される。従って、P、R、Nの各レンジ選択状態においては無段変速機6に対する潤滑油の流路断面積が小さくなり、該潤滑油の流量が低減された状態が得られる。
このように本例の油量制御部80によれば、Dレンジへの切り替えが行われた場合、すなわち無段変速機6の負荷が大きくなると推定される場合に対応して潤滑油量が多い状態に移行され、Pレンジ、Rレンジ、又はNレンジが選択された場合、すなわち無段変速機6の負荷が小さくなると推定される場合に対応しては潤滑油量が低減された状態に移行される。これにより、無段変速機6への潤滑油量が無段変速機6の発熱状態にそぐわず過大となることの防止が図られる。
この際、油量制御部80では、油量制御弁82をクラッチ用油路71に得られるクラッチ締結圧に基づき駆動している、つまりはDレンジへの切り替えに連動して生じる圧力に基づいて駆動しているため、潤滑油の油流量制御にあたり、ソレノイドバルブ等の電子的制御を伴うバルブを追加する必要がなくなり、無段変速機6の発熱状態に応じた潤滑油流量制御のための構成を比較的低コストで実現することができる。
ここで、本例のように無段変速機6においてセカンダリプーリ64がプライマリプーリ61よりも下方に位置される場合には、セカンダリプーリ64の下端部は動力伝達機構3のケース内において油没される。
さらに、Pレンジ、Rレンジには、無段変速機6は変速比最大(最Low)の状態とされおり、変速比最大の状態ではセカンダリプーリ64側の巻き掛け径が大きくなることから(図2参照)、Pレンジ、Rレンジ時にはセカンダリプーリ64の下部と共に巻き掛け部材67としてもケース内において油没される。
この点を考慮すると、Pレンジ、Rレンジ時にはCVT潤滑油路45経由の潤滑油供給は敢えて行わないことも可能である。すなわち、CVT潤滑油路45経由の潤滑油供給量を「ゼロ」とすることも可能である。
また、Nレンジ時は、無段変速機6における変速比はNレンジ切り替え直前の変速比に維持されるため、巻き掛け部材67が油没されている保証はないが、エンジン2側から無段変速機6へのトルク伝達が断絶されるので、無段変速機6は低負荷(ほぼ無負荷)の状態とされる。この点を考慮すると、NレンジにおいてもCVT潤滑油の供給量を「ゼロ」とすることが可能である。
上記より、選択レンジがDレンジ以外のPレンジ、Rレンジ、Nレンジである場合には、CVT潤滑油路45における潤滑油流量を「ゼロ」とする構成を採ることが可能とされる。具体的な構成としては、例えば図8及び図9に示した油量制御弁82において第1孔部82aを非形成とし、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジそれぞれの選択状態において潤滑油出力ポートpoが全閉されるようにする構成が考えられる。
なお、Rレンジ時はPレンジ時やNレンジ時と比較して無段変速機6の負荷が大きくなる場合がある。但し、上記のようにRレンジ時にはセカンダリプーリ64の下端部と共に巻き掛け部材67もケース内オイルに油没されることから、潤滑油不足となる可能性は低いものとなる。
<5.変形例>
上記では、Dレンジへの切り替えに連動して生じる圧力に基づいて油量制御弁を駆動する「弁駆動部」の構成として、クラッチ用油路に得られるクラッチ締結用油圧を流用して油量制御弁を駆動する構成を例示したが、「弁駆動部」の構成はこれに限定されるものではなく、例えば以下のようにマニュアルバルブのスプールの動きを利用して油量制御弁を駆動する「油流量制御部80’」としての構成を採ることもできる。
図10乃至図13は変形例としての油流量制御部80’の説明図である。
なお、以下の説明において、既に説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
この場合の油流量制御部80’は、マニュアルバルブ73’とアクチュエータ77とを備えている。マニュアルバルブ73’のバルブボディ74’には、第1出力ポートp1よりも順方向側となる位置に潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとが形成され、この場合も潤滑油入力ポートpiは潤滑油入力配管78と連通され、潤滑油出力ポートpoはCVT潤滑油路45と連通されている。
マニュアルバルブ73’においては、スプール76に代えてスプール76’が設けられている。スプール76’には、クラッチ用油路71、ブレーキ用油路72の油圧供給制御用に設けられた第1ランド76a、第2ランド76bに加えた新たなランドとして、油圧制御弁82’が形成されている。油圧制御弁82’は、基軸76aに対して第2ランド76bよりも順方向側に設けられたランドとして形成されており、軸直交方向に貫通された孔部として第1孔部82a1、82a2、82a3の三つの孔部と第2孔部82bとの計四つの孔部が形成されている。本例では、第1孔部82a1、82a2、82a3の断面積は略一致しており、第2孔部82bは第1孔部82a1〜82a3よりも断面積が大きくされている。
油量制御弁82’において、第2孔部82bは最も逆方向側に位置され、以降、順方向側に第1孔部82a3、82a2、82a1の順で各孔部が配置されている。
図10、図11、図12、図13ではそれぞれPレンジ時、Rレンジ時、Nレンジ時、Dレンジ時におけるスプール76’の位置を示しているが、Pレンジ時(図10)には、第1孔部82a1が潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとを連通させる位置にスプール76’が位置されている。以降、P→R→N→Dの順でレンジが切り替えられることに伴いスプール76’がアクチュエータ77によって順方向に駆動されることで、Rレンジ時(図11)には第1孔部82a2が、Nレンジ時には第1孔部82bがそれぞれ潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとを連通させる位置に位置され、Dレンジ時には第2孔部82bが潤滑油入力ポートpiと潤滑油出力ポートpoとを連通させる位置に位置される。これにより、先の図8及び図9に示した構成と同様に、無段変速機6の負荷が小さくなると推定される場合に潤滑油量が低減されるようにすることができる。また、潤滑油の油流量制御にあたりソレノイドバルブ等の電子的制御を伴うバルブを追加する必要もなく、無段変速機6の発熱状態に応じた潤滑油流量制御のための構成を比較的低コストで実現することができる。
なお、油流量制御部80’のようにマニュアルバルブと油量制御弁とを一体とした構成において、マニュアルバルブの駆動はアクチュエータにより行うことに限定されず、レンジ選択操作子との機械的な連動によりマニュアルバルブが駆動される構成を採ることもできる。
ここで、Dレンジへの切り替えに連動して油量制御弁を駆動する構成としては、マニュアルバルブを用いる構成に限定されない。例えば、シフトレバーのレンジ切り替え時の動きに機械的に連動する連動部材を設け、シフトレバー操作に応じて該連動部材が動くことにより生じる押圧力によって油量制御弁を駆動するといった構成を採ることも考えられる。この場合も、CVT潤滑油の油流量制御にあたりソレノイドバルブ等の電子的制御を伴うバルブを追加する必要はなく、従って無段変速機6の発熱状態に応じた潤滑油流量制御のための構成を比較的低コストで実現することができる。
なお、この場合、車両1が前後進切替機構5を備えることは必須でない。
また、上記では特に言及しなかったが、CVT潤滑油の供給源である機械ポンプ31としては、吐出量を変化させることが可能な可変容量式ポンプを備えることもできる。可変容量式ポンプとしては、例えば内接歯車式ポンプを用いることができ、その場合、可変容量式ポンプはポンプ室容量を変化させることが可能なポンプとして構成される。
上記で説明した実施形態としての油流量制御を行う場合において、機械ポンプ31として可変容量式ポンプを備えた場合には、機械ポンプ31が低容量領域で使用される頻度を増やすことが可能とされ、それによりエンジン負荷の軽減が図られ燃費向上を図ることができる。
<6.実施形態のまとめ>
上記のように実施形態の動力伝達装置(動力伝達機構3)は、巻き掛け式の無段変速機を備え、少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジの切り替えが可能とされた動力伝達装置であって、無段変速機(同6)に潤滑油を供給する潤滑油路(CVT潤滑油路45)と、潤滑油路の油流量を制御する油量制御弁(同82又は82’)と、ドライブレンジへの切り替えに連動して油量制御弁を駆動する弁駆動部(油流量制御部80又は80’)と、を備えている。
これにより、ドライブレンジ以外の少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジの選択状態、すなわち無段変速機が低負荷と推定される状態に対応して無段変速機の潤滑油量を低減することが可能とされる。すなわち、無段変速機の負荷状態(発熱状態)に対して潤滑油量が過大とならないように図ることが可能とされる。
従って、無段変速機以外で油圧供給を要する他の油圧供給対象部が油圧不足となることの防止を図ることができる。また、無段変速機における攪拌抵抗の低減による燃費(燃料消費率)向上を図ることができる。さらには、潤滑油量を減らすことができる分ライン圧を下げることができ、それによるオイルポンプ負荷低減、つまりはエンジン負荷の低減を図ることができ、燃費向上を図ることができる。
このように実施形態の動力伝達装置によれば、無段変速機の低負荷時における潤滑油流量を低減することによる他の油圧供給対象部での油圧不足の防止、及び燃費の向上を図ることができる。
また、実施形態の動力伝達装置においては、弁駆動部は、潤滑油路の油流量を、パーキングレンジ時、ニュートラルレンジ時に比べてドライブレンジ時において多くするように油量制御弁を駆動している。
これにより、無段変速機が低負荷と推定される状態に対応して無段変速機の潤滑油量が低減される。
従って、無段変速機の低負荷時における潤滑油流量を低減することによる他の油圧供給対象部での油圧不足の防止、及び燃費の向上を図ることができる。
さらに、実施形態の動力伝達装置においては、潤滑油路による潤滑油の供給先が無段変速機のプーリ表面とされている。
これにより、摩擦熱の生じ易いプーリと巻き掛け部材との接触面を対象として油供給が行われる。
従って、無段変速機の冷却効率向上が図られる。
また、実施形態の動力伝達装置においては、前進クラッチと後退ブレーキとを有し駆動輪の回転方向を切り替える前後進切替機構(同5)を備え、弁駆動部(油流量制御部80)は、前進クラッチの締結用油圧に基づき油量制御弁(同82)を駆動している。
前後進切替機構を備える場合、前進クラッチはパーキングレンジ、リバースレンジ、及びニュートラルレンジにおいて非締結とされ、ドライブレンジへの切り替えに応じて締結が行われる。そのため、上記締結用油圧に基づき油量制御弁を駆動することで、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジの選択状態、すなわちドライブレンジ選択状態に対して無段変速機が比較的低負荷と推定される状態における無段変速機の潤滑油量低減が可能とされ、無段変速機の負荷状態(発熱状態)に対して潤滑油量が過大とならないようにすることが可能とされる。
このとき、油量制御弁を上記締結用油圧に基づき駆動していることで、油量制御弁の駆動にあたり新たな油圧を生成する必要がなくなる。
すなわち、油圧回路に対して油量制御弁駆動用の新たな油圧生成のための構成を追加する必要がなくなり、油圧回路の構成複雑化の防止を図ることができる。従って、油圧回路の設計負担軽減や部品点数の削減等によるコスト削減を図ることができる。
さらに、この場合における油量制御弁の駆動は、ドライブレンジへの切り替えに連動して生じる圧力に基づいて行われる。そのため、潤滑油の油流量制御を行うにあたってソレノイドバルブ等の電子的制御を伴うバルブを追加する必要がなくなる。従って、部品点数の削減、及びコスト削減を図ることができる。
さらに、実施形態の動力伝達装置においては、弁駆動部(油流量制御部80)は、締結用油圧の油路であるクラッチ用油路から分岐された油路の油圧を油量制御弁(同82)に印加して油量制御弁を駆動している。
これにより、締結用油圧を直接的に印加して油量制御弁を駆動することが可能とされ、油量制御弁を駆動するに際しての動力伝達ロスが少なくなる。
従って、油圧制御弁を効率的に駆動できる。
さらにまた、実施形態の動力伝達装置においては、前進クラッチと後退ブレーキとを有し駆動輪の回転方向を切り替える前後進切替機構と、前進クラッチに締結用油圧を供給するためのクラッチ用油路と後退ブレーキに作動油圧を供給するためのブレーキ用油路とが接続され、レンジ切り替え操作に連動してスプールが変位することでクラッチ用油路とブレーキ用油路に選択的に油圧を供給するマニュアルバルブ(同73’)と、を備え、弁駆動部(油流量制御部80’)は、マニュアルバルブのスプールを変位させる動力を流用して油量制御弁を駆動している。
これにより、油量制御弁の駆動にあたり既存油路を分岐させて油圧を引き入れる必要がなくなる。
油量制御弁の駆動に既存油圧を用いる場合、既存油圧のうち油量制御弁の駆動で消費される分の油圧を計算に入れることを要するが、その必要がなくなるため、既存の油圧設計の見直しを不要とでき、油圧設計に係るコスト削減を図ることができる。
また、実施形態の動力伝達装置においては、潤滑油の供給源として可変容量式ポンプを備えている。
潤滑油供給源として可変容量式ポンプを備えた場合、該可変容量式ポンプが低容量領域で使用される頻度を増やすことが可能とされ、それによりエンジン負荷の軽減が図られ燃費向上を図ることができる。
1 車両、5 前後進切替機構、CL 前進クラッチ、BR 後退ブレーキ、6 無段変速機、67 巻き掛け部材、7 油圧制御部、31 機械ポンプ、45 CVT潤滑油路、PL ライン圧、70 CB制御系調圧回路、71 クラッチ用油路、72 ブレーキ用油路、73、73’ マニュアルバルブ、74 バルブボディ、75 スプール穴
76、76’ スプール、76a 基軸、76b 第1ランド、76c 第2ランド、77 アクチュエータ、p1 第1出力ポート、p2 第2出力ポート、p3 入力ポート、78 潤滑油入力配管、80、80’ 油流量制御部、81 分岐配管、82、82’ 油量制御弁、82a、82a1〜82a3 第1孔部、82b 第2孔部、83 付勢部材、pi 潤滑油入力ポート、po 潤滑油出力ポート

Claims (7)

  1. 巻き掛け式の無段変速機を備え、少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジの切り替えが可能とされた動力伝達装置であって、
    前記無段変速機に潤滑油を供給する潤滑油路と、
    前記潤滑油路の油流量を制御する油量制御弁と、
    前記パーキングレンジ時、前記ニュートラルレンジ時に比べて前記ドライブレンジ時において前記潤滑油路の油流量を多くするように、前記ドライブレンジへの切り替えに連動して前記油量制御弁を駆動する弁駆動部と
    前進クラッチと後退ブレーキとを有し駆動輪の回転方向を切り替える前後進切替機構と
    を備え
    前記弁駆動部は、
    前記前進クラッチの締結用油圧に基づき前記油量制御弁を駆動する
    動力伝達装置。
  2. 前記潤滑油路による前記潤滑油の供給先が前記無段変速機のプーリ表面とされた
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記弁駆動部は、
    前記締結用油圧の油路であるクラッチ用油路から分岐された油路の油圧を前記油量制御弁に印加して前記油量制御弁を駆動する
    請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記潤滑油の供給源として可変容量式ポンプを備えた
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の動力伝達装置。
  5. 巻き掛け式の無段変速機を備え、少なくともパーキングレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジの切り替えが可能とされた動力伝達装置であって、
    前記無段変速機に潤滑油を供給する潤滑油路と、
    前記潤滑油路の油流量を制御する油量制御弁と、
    前記パーキングレンジ時、前記ニュートラルレンジ時に比べて前記ドライブレンジ時において前記潤滑油路の油流量を多くするように、前記ドライブレンジへの切り替えに連動して前記油量制御弁を駆動する弁駆動部と、
    前進クラッチと後退ブレーキとを有し駆動輪の回転方向を切り替える前後進切替機構と、
    前記前進クラッチに締結用油圧を供給するためのクラッチ用油路と前記後退ブレーキに作動油圧を供給するためのブレーキ用油路とが接続され、レンジ切り替え操作に連動してスプールが変位することで前記クラッチ用油路と前記ブレーキ用油路に選択的に油圧を供給するマニュアルバルブと、を備え、
    前記弁駆動部は、
    前記マニュアルバルブの前記スプールを変位させる動力を流用して前記油量制御弁を駆動する
    動力伝達装置。
  6. 前記潤滑油路による前記潤滑油の供給先が前記無段変速機のプーリ表面とされた
    請求項5に記載の動力伝達装置。
  7. 前記潤滑油の供給源として可変容量式ポンプを備えた
    請求項5又は請求項6に記載の動力伝達装置。
JP2017045154A 2017-03-09 2017-03-09 動力伝達装置 Active JP6879787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045154A JP6879787B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045154A JP6879787B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018146104A JP2018146104A (ja) 2018-09-20
JP6879787B2 true JP6879787B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=63590005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017045154A Active JP6879787B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6879787B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2827727B2 (ja) * 1992-07-08 1998-11-25 日産自動車株式会社 無段変速機の油圧制御装置
KR100376692B1 (ko) * 2000-12-30 2003-03-17 현대자동차주식회사 차량용 자동변속기 유압 제어 시스템의 매뉴얼 밸브
JP4961716B2 (ja) * 2005-10-21 2012-06-27 トヨタ自動車株式会社 ベルト式無段変速機の潤滑装置
JP4558821B2 (ja) * 2008-08-27 2010-10-06 ジヤトコ株式会社 自動変速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018146104A (ja) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6631651B2 (en) Hydraulic circuit for an automated twin clutch transmission for motor vehicles
US7575111B2 (en) Hydraulic pressure control apparatus for a vehicular power transmitting device
KR100793868B1 (ko) 무단 변속기 유압 제어시스템의 매뉴얼 밸브
JP5716845B2 (ja) 油圧制御装置及び車両制御装置
US7669701B2 (en) Hydraulic pressure control apparatus for a vehicular power transmitting device
JP6107930B2 (ja) 車両の油圧制御装置
US9890853B2 (en) Hydraulic control device of continuously variable transmission for vehicle
JP5630372B2 (ja) 油圧制御装置
US8517871B2 (en) Vehicular belt-driven continuously variable transmission and control method thereof
US4559850A (en) Stepless automatic transmission for motor vehicles
KR20010019805A (ko) 자동차용 무단 변속기의 유압 제어 시스템
JP6405079B2 (ja) 油圧制御回路
JP2007010090A (ja) 油圧制御装置
JP2011196390A (ja) 自動変速機の油圧装置
JP2984755B2 (ja) 無段変速機の変速比制御装置
JP6879787B2 (ja) 動力伝達装置
JP2010286052A (ja) 自動変速機の油圧回路
JP6005384B2 (ja) 変速機の潤滑油供給装置
US6623387B1 (en) Hydraulic controller for a continuously variable transmission
JP3630883B2 (ja) 無段変速装置の油圧制御回路
JP2007085485A (ja) 油圧制御装置
JP7207823B2 (ja) オイル供給装置
JPS61105361A (ja) 車両用無段変速装置
KR100293662B1 (ko) 자동차용무단변속기의유압제어시스템
KR100357553B1 (ko) 차량용 무단 변속기의 유압 제어 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6879787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250