JP2007113128A - ミシン糸およびそれを用いた縫製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い可縫性を持ち、かつ高い縫目伸縮性を持ったミシン糸を提供すること。
【解決手段】ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を含むミシン糸であって、破断強度が2.0〜4.0cN/dtex、破断伸度が25%〜65%で、20%伸度時の応力が1.2〜2.0cN/dtex、である事を特徴とするミシン糸。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントを含むミシン糸に関し、詳しくは伸縮性・高速可縫性の両特性を有するミシン糸および該ミシン糸で縫製された縫製品に関するものである。
従来、伸縮性の無い一般のミシン糸にて、伸縮性の高い布帛を縫製した場合、縫い目の伸縮性が低いため、布帛の伸縮性を低下させる。また、布帛に大きな伸長力が掛かった場合、縫い目部に応力が集中し、ミシン糸が破断するという問題がある。
上記の問題に対して、2重環縫い・オーバーロック縫い・千鳥縫い等の特殊な縫目で縫製する方法があるが、縫い目形成に特殊ミシン糸が必要で、縫製速度も遅く、ミシン糸の使用量も増えてコストが高くなる、縫い目外観が劣るという欠陥がある。
また、ポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いることで伸度、伸張回復率に優れたミシン糸を得る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ポリトリメチレンテレフタレートのミシン糸は、伸縮性が高すぎて縫製時の目飛び等が発生し高速可縫が困難であり、且つ特殊原料を使用のため、縫製コストが大幅に高くなる。加えて、縫い目伸長力も布帛以上に高くなり、縫製後の縫い目強力に劣るという欠点がある。
特許03441069号
本発明は上記課題を解決しようとするものであり、高伸縮性布帛を高速で本縫い縫製可能な伸縮性ミシン糸ならびに外観良好で縫い目伸縮性・強力が共に優れた伸縮性布帛の縫製品を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を含むミシン糸であって、破断伸度が2.0〜4.0cN/dtex、破断伸度が25%〜65%で、20%伸度時の応力が1.2〜2.0cN/dtexであることを特徴とするものである。
また、本発明のミシン糸はポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントのみで構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の縫製品は、上記のミシン糸によって縫製された縫製品である。
本発明に係るミシン糸は、ポリブチレンテレフタレートを含んでいるので強度が高く可縫性に優れ、また、染色性に優れるため近来増加している伸縮性の高い合成繊維生地との色あわせも容易で、美しい縫目外観を得ることが可能である。
本発明のミシン糸によって縫製された縫製品は、高い縫目ストレッチ性を持っているため、身体の動きすなわち生地の伸縮に対する追従性が高く着心地の良い縫製品を得ることができる。また、ミシン糸が染色性に優れるため生地との色差が極めて小さい縫目外観の美しい縫製品を得ることができる。
以下本発明について詳細を記述する。
まず、本発明におけるポリブチレンテレフタレートとは、繰り返し単位の80モル%以上がブチレンテレフタレートからなるものをいい、好ましくは90%以上がブチレンテレフタレート単位で構成されたものをいう。また、ブチレンテレフタレートには20モル%未満、好ましくは10モル%以下の割合でイソフタル酸、フタル酸、メチルテレフタル酸、アジピン酸等のジカルボン酸類やエチレングリコール、トリメチレングリコール、ネオペンチルグリコールなどのジグリコール類などを第3成分として共重合させても良い。
本発明で使用されるポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントとは、前述のポリブチレンテレフタレートを溶融紡糸し、複数本引き揃えた状態で延伸することで得られる繊維のことを示す。ポリブチレンテレフタレート繊維としては、ポリエチレンテレフタレート等の他のポリエステル系ポリマや、ポリアミド系ポリマ等と、ポリブチレンテレフタレートを別個に合成した後、ポリマブレンドし、そのブレンドポリマを用いて紡糸された繊維であってもよい。また、ポリブチレンテレフタレートと他のポリマとを用いて複合紡糸(芯鞘、サイドバイサイド等)によって製造される繊維であっても良い。
また、本発明におけるポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントを構成する単糸繊維の断面形状は、丸型、三角型・L型・T型・Y型等任意に選択できるが、ミシン糸としての縫製中の摩擦や光沢の均一性の面から丸形が最も好ましい。
また、本発明におけるポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントは、前述の溶融紡糸法で得られる原糸に、仮撚加工、空気噴射加工、混繊加工等の任意の加工を施すことができるが、ミシン糸の強度が最も高い加工なしの原糸であることが最も好ましい。
また、本発明におけるポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントは、5〜150本の単糸で構成されたものであることが好ましく、更に好ましくは16〜1240本である。単糸数が5本未満であると得られるミシン糸が堅いものとなり、可縫性が悪く縫製品の風合いを損なう傾向がある。また、単糸数が150本を超えると単糸が細すぎて切れやすくなり、縫製品の縫目強力を低下させる場合がある。
また、本発明におけるポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントは、沸騰水30分浸積後の収縮率が1〜15%であることが好ましく、更に好ましくは1.5〜11%である。収縮率が1%未満であると、熱処理や染色による形態固定効果が小さく、スナールの発生などの不具合を生じる場合がある。また収縮率が15%を超えると、熱処理や糸染めによる巻締まりが大きく、内外層差を生じる傾向がある。
本発明のミシン糸においては、上記ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントの破断強度が2.0〜4.0cN/dtex、破断伸度が25〜65%、20%伸張時の強度が1.2〜2.0cN/dtexであることが必要である。上記物性のうち一つでも満たせないと、本発明の特徴である高い可縫性、縫製品の高伸縮性をえることができない。
本発明におけるミシン糸の破断強度は2.0〜4.0cN/dtexが好ましく、更に好ましくは2.5〜3.5cn/dtexである。破断強度が2.0cN/dtex未満であると、高速縫製や厚地縫製時にミシン糸に生じる張力に耐えられずミシン糸切れが多発し作業効率を著しく低下させるため好ましくない。また、破断強度が4.0cN/dtexを超えると縫製品に過大な力が生じたときにミシン糸が破断せず生地を痛め、結果的に商品としての価値を損なうために、通常の衣料では好ましくないが、ジーンズなどの高強力を有する用途ではこの限りではない。
また、本発明におけるミシン糸の破断伸度は25〜65%が好ましく、更に好ましくは40〜60%である。破断伸度が40%未満であると縫い目の伸縮性が低くなり、生地の伸縮性を低減させてしまうため好ましくない。逆に破断伸度が65%を超えると、非常に伸びやすく従って糸の戻りも大きくなり、その戻りによる縫目のパッカリングが大きくなるため好ましくない。
また、本発明におけるミシン糸の、20%伸張時の応力は1.2〜2.0cN/dtexが好ましく、更に好ましくは1.5〜1.9cN/dtexである。20%伸張時の応力が1.2cN/dtex未満であると、縫製張力によるミシン糸の瞬間的な伸びが極めて不安定になり、目飛びや糸切れの原因となるため好ましくない。逆に応力が2.0cN/dtexを越えると縫製品のストレッチのために必要な力が大きすぎて衣料として用いた場合窮屈な着心地になってしまうため好ましくない。
また、本発明におけるミシン糸においては、ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントの含有率が70重量%〜100重量%であることが好ましく、更に好ましくは90重量%〜100重量%、最も好ましくは100重量%である。含有率が70%未満であると上記物性を満たせず可縫性と伸縮性の両立が困難となる傾向にある。ミシン糸中に、ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメント以外のポリマからなる繊維を含む場合、他のポリマからなる繊維は任意に選択することができる。
さらに、本発明の物性を満たし、可縫性と伸縮性とを両立するため、本ミシン糸を構成するポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントに下撚りが付与されるミシン糸では、撚数が600〜1400t/mであることが好ましい。また合糸本数は2本を引き揃えて撚り合わせた2子撚糸、3本を引き揃えて撚り合わせた3子撚糸、予め2本を引き揃えて撚り合わせたものを、さらに3本引き揃えた2本×3本の撚糸等、色々な形態であっても良い。上撚り数は下撚り1に対し0.7〜0.9倍とし撚りビリが発生しないようにすることが好ましい。また撚り方向は、通常、上撚りをZ方向、下撚りをS方向とすることが好ましい。
本ミシン糸の繊度、合糸数、撚糸回数、撚糸方向については、用途・要求特性・ポリエステルフィラメントミシン糸に関する規格(JIS L 2511)に応じて適宜選定することができる。
本発明のミシン糸は、前述した物性を有するポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントを引き揃えて合撚するか、該合撚糸を引き揃えて合撚して得られる複合合撚糸を調整した後、該合撚糸を巻き密度0.25〜0.5g/cmで多通液孔を有する巻き具にソフトワインド機等の巻き取り手段でコーン・チーズ等の巻具に巻き替え、90℃以上で熱水処理することで製造できる。
熱水処理は、90℃以上の熱水でチーズ等に巻き替えされた合撚糸を10分以上貫通して循環させるが、通常、パッケージ精錬機・染色機を用いて、精錬・染色加工工程を兼ねて実施される。これにより内・中・外層ともに均一に弛緩でき、物性を一定化させることが可能になる。
熱水処理を、原糸油剤等の除去の為の精錬工程と併用処理する場合、炭酸ソーダ、ノニオン系界面活性剤等を添加した精錬液で、50℃〜100℃で10〜30分処理する。また染色方法で併用実施する場合は、精錬後に、分散染料を用い分散剤、酢酸を添加した染料で、染色温度100〜120℃で15〜120分循環させながら実施するのが良い。また精錬工程はコストダウンの為に省略することもできる。
染色における合撚糸の巻き密度を0.25〜0.5g/cm、特に0.3〜0.4g/cmにし、染色チューブ(通液処理ボビン)への差し替え率を5〜30%、特に10〜20%にしてパッケージ染色法で得られるミシン糸は、均染性と熱水処理によるミシン糸物性の均一性に優れるため望ましい。ここでの差し替え率とは、巻き取り機の巻き取り紙管などの巻き取りボビンの外径をA、通液ボビンの外径をB
とした場合、(1−{B/A})×100で求められる値である。
ミシン糸の可縫性・収束性向上のため、可縫性向上剤、平滑剤や収束剤液を精錬後・染色後脱水の後に付与させても良い。可縫性向上剤・平滑剤としては、シリコーン系化合物・ポリエチレン系エマルジョン・ワックス系化合物等がある。収束剤としてはポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等がある。
本発明のミシン糸は、伸縮性、高速可縫性という効果が効果的に発現できることから、特に高伸縮性の布帛に適用することが好ましい。ここで、本発明において、高伸縮性の布帛とは、経及び緯、経または緯の伸長率が5〜200%の布帛を言い、特に、40%〜100%のものにおいて効果が好ましく発現される。ここで、伸長率とは引張側を布帛の経方向及び緯方向とした140mm×165mm(引張側×拘束側)の大きさの2種の試料を用意し、その試料を速度60cm/minで引張り、伸長応力曲線を描き、この曲線から幅5cm当たり2kgの応力が掛かった際の布帛伸度を算出した数値を言う。尚、測定器はカトーテック社製2軸伸長試験器を用いる。布帛の形態は、織物・編物・不織布があり、伸縮性を付与する手段としては、組織を構成する原糸自体の伸縮性を利用したり、組織構造を利用して伸縮性を向上させたり、これらの組み合わせを利用したりする事が考えられる。
高伸縮性の布帛の具体例としては、シャツ・作業着・ブラウス・スラックス・ジャケット・スーツ等の伸長率が10%〜25%の物、Tシャツ・肌着・セーター類・トレーニングウエア・スポーツジャケット等の伸長率20%〜40%を示すもの、更にファンデーション類、レオタード、水着等の伸長率40%〜200%を示すものがある。本発明のミシン糸はこれらの縫製品に好適に適用できる。
以下、実施例により本発明を説明するが、実施例における評価は以下の方法により測定した。
(1)破断強度[cN/dtex]、破断伸度[%]、20%伸張時の強度[cN/dtex]
計測器工業(株)製引張試験機STATIMAT MEよりつかみ長200mm、引張速度200mm/min、1水準につき20回の測定を行い、破断強力と破断伸度を算出した。また、JIS L1013に準拠して測定した見かけ繊度より破断強度を算出した。また、引張試験によって得られた荷重−伸張率曲線より20%伸張時の荷重を読み取り、 20%伸張時の荷重/見かけ繊度より20%伸張時の強度を算出した。
(2)高速可縫性[spm]
綿ブロード10枚重ねの生地を、JUKI(株)製1本針本縫いミシンDDL−5550Nにて上糸張力1cN/dtexで縫製し、糸切れせず2m連続で縫製可能な針速度を測定した。
実施例1
テトラブチルチタネートをエステル化触媒としてテレフタル酸対比0.05wt%の割合で用い、テレフタル酸(TPA)とブタンジオール(BG)をモル比2:1で、重合缶内を240℃まで徐々に昇温してエステル化反応を行い、エステル化反応終了後、重合触媒としてテトラブチルチタネートを0.05wt%追添し、重合缶内温度一定(250℃)、1Torr以下の減圧下で重合反応を実施し、極限粘度=0.89のポリブチレンテレフタレート重合体を得た。得られた重合体を用いて紡糸温度250℃、紡糸速度2730m/minで溶融紡糸し、未延伸糸を得た。続いて、ホットロール1の温度を80℃、ホットロール2の温度を115℃とし、延伸倍率を1.528倍、延伸速度を970m/minで延撚して、78デシテックス、24フィラメントの延伸糸を得た。延伸糸の破断強度、破断伸度、沸騰水収縮率は、各々3.02cn/dtex、37.1%、9.7%であった。
得られたポリブチレンテレフタレート繊維マルチフィラメント原糸に1250t/m(S方向)の下撚りをかけ、2本準備し、同様の撚りをかけた78dtexのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントと計3本を引き揃えて1050t/m(Z方向)の上撚りを加え3子撚りを得た。得られた3子撚り糸を神津社製ソフトワインダーを用いて紙管径79mmの紙管に巻き密度0.35g/cmで1kg巻いた。このチーズを外径69mmの染色チューブ(通液処理ボビン)に差し替え、パッケージ染色機(日阪製作所社製)にセットして、花王社製スコアロールFC−250(1g/リットル)を添加して流量40リットル/minで常温から2℃/minの昇温速度で60℃、10分間精錬を行った。
精錬後、脱液、水洗を行い分散染料(ダイスター社製;Dianix YellowAC−E0.06%owf、Dianix Blue AC−E0.08%owf、
Dianix RedACE0.06%owf)、分散剤(明成化学社製;ディスパーtl0.5g/リットル)を加え、更に酢酸にてPH5に調整した後、流量40リットル/minでインーアウトで染液を循環し、2℃/minの昇温速度で110℃まで昇温し、110℃で30分染色を行った。染色後脱液、水洗を実施後、シリコーン系油剤(大日本インキ社製:ディックシリコーンソフナー500)を5%owf添加し50℃で20分オイリンク゛処理を行った。脱水後、乾燥しミシン糸を得た。
得られたミシン糸は、破断強度2.81cn/dtex、破断伸度52.7%、20%伸長時の強度1.8cn/dtexであった。
縫製品として、50dtex、17フィラメントのナイロンマルチフィラメントと、235dtexのポリウレタンを使用し、32ゲージのラッセル編み機でパワーネットを編成し、任意の条件で精練、伸張熱セット、染色、再熱セットした。得られた生地の伸長率は経方向が100%、緯方向が35%であった。この生地と、上記で得られたミシン糸を用いて、女性用ガードルを作成した。
上記ガードルを5人のモニターに着用してもらい、快適性を評価した。ミシン糸は、高速可縫性に優れ、縫目外観が良好で、縫製品は着用快適性に優れたものであった。結果を表1に示した。
実施例2
実施例1と同様の製法で得られたポリブチレンテレフタレートマルチフイラメントに1250t/mのS撚りをかけ、それらを3本引き揃えて1050t/mのZ撚りをかけ3子撚り糸を得た。以降は実施例1と同様の方法でミシン糸を得た。
得られたミシン糸は、破断強度2.77cN/dtex、破断伸度60.5%、20%伸長時の強度1.5cN/dtexであった。
このミシン糸は、高速可縫性に優れ、実施例1と同様のガードルを作成したところ、縫目外観が良好で、着用快適性に優れたものであった。
比較例1
ミシン糸を構成する繊維が78dtex、24フィラメントのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント100%である以外は実施例1と同様の方法でミシン糸を得た。
得られたミシン糸は可縫性に優れるが、実施例1と同様にガードルを縫製したところ、縫製後のストレッチ性に劣るため、縫製品が持つストレッチ性を阻害し着用感が著しく悪いという評価であった。
比較例2
ミシン糸を構成する繊維が78dtex、24フィラメントのポリトリメチレンテレフタレートマルチフィラメント100%である以外は実施例1と同様の方法でミシン糸を得た。
得られたミシン糸はストレッチ性に優れるものの、20%伸長時の強度が低く、実施例1と同様にガードルを縫製したところ高速可縫性が著しく劣るものであった。
Figure 2007113128
縫糸としてだけでなく、帆布など産業用途の生地に用いてもポリブチレンテレフタレートの持つ高い強力とストレッチ性から品質の高い商品を得ることができる。

Claims (3)

  1. ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメントを含むミシン糸であって、破断強度が2.0〜4.0cN/dtex、破断伸度が25%〜65%で、20%伸度時の応力が1.2〜2.0cN/dtexであることを特徴とするミシン糸。
  2. ポリブチレンテレフタレートマルチフィラメント糸100%で構成されることを特徴とする請求項1記載のミシン糸。
  3. 請求項1または2に記載のミシン糸を用いて縫製されたことを特徴とする縫製品。
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